JP4761720B2 - 泡形成装置、およびポンプ式泡出し容器 - Google Patents

泡形成装置、およびポンプ式泡出し容器 Download PDF

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本発明は、泡形成装置、およびポンプ式泡出し容器に関する。
シャンプー、ハンドソープ及びシェービング剤等の発泡性液体と空気とを吐出させるポンプ式泡出し容器が一般的に使用されている。このポンプ式泡出し容器として、以下のようなものが挙げられる。
このポンプ式泡出し容器として、例えば、「容器口部に冠着した蓋体に固定された同心の空気用シリンダと液用シリンダとから成る二重シリンダに、該二重シリンダ内をそれぞれ軸方向に上下動し且つスプリングの弾性により上方へ付勢されている大径の空気用ピストンと小径の液用ピストンとから成るピストン体を内設して空気室と液室とを形成させ、該空気室と該液室とを連通させる混合室を両室の上方に設けると共に該混合室と該両室とをそれぞれ連通させる空気通路及び液通路をそれぞれ空気用ピストン内及び液用ピストン内に設け、該混合室の下流側の泡通路を横断してシート状の多孔体を配設し、該液室下端には容器底部まで延びる吸液管を取付けると共に該液室内が負圧時に開口する第1逆止弁を設け、前記空気用ピストンには前記空気室が負圧時に開口して空気室外の空気を吸引する第2逆止弁を設けると共に外周面の下部に前記空気用シリンダの内面を上下に摺動する環状の摺動シール部を設け、該摺動シール部が摺動する前記空気用シリンダの摺動シリンダ部の上部に、容器のヘッドスペース部内へ空気を導入する空気孔を設け、前記ピストン体の上部を前記蓋体を貫通して上方に延出させると共に該ピストン体の上端には泡通路を有するノズル体を固着させた該ノズル体が前記スプリングの弾性に抗して蓋体に係合可能なポンプ式泡出し容器において、前記ピストン体の内部に形成される液通路内に、該ピストン体の上下動に伴って強制的に所定量上下動させられる棒状弁体を設け、しかも前記液室内には前記液通路内に密嵌入できる上部円筒部を有すると共に内面側で該棒状弁体と係合して該棒状弁体の上下動する量を制限する筒状係止体を設けることによって、該捧状弁体は、前記ピストン体が上限位置まで上昇している時には、その上部で前記液通路の前記混合室側出口を閉鎖すると共にその下部で前記筒状係止体と係合して上動を阻止され、また前記ノズル体が前記蓋体に係合し、前記ピストン体が下限位置まで下降している時には、前記液用ピストンの前記液通路を形成する部分に密嵌入した前記筒状係止体の上部円筒部内に密嵌入して下動を阻止されていると共に前記液通路を閉鎖し、さらに前記ピストン体が下降中には、前記液通路及び前記液通路の前記混合室側出口の閉鎖を解除する様になっており、また前記空気用ピストンの外周部には、前記摺動シール部の上方に所定間隔を置いて前記摺動シリンダ部の空気孔を閉鎖し得る大きさ及び形状の環状シール部を設けると共に前記摺動シール部を該空気孔を閉鎖し得る大きさ及び形状のものと成し、しかも前記所定間隔は、前記ピストン体が上限位置まで上昇している時には、前記空気用ピストン下部の前記摺動シール部が前記空気孔を閉鎖し、一方、前記ノズル体が蓋体に係合し、前記ピストン体が下限位置まで下降している時には、前記空気用ピストン上部の前記環状シール部が前記空気孔を閉鎖する様になる間隔であり、さらに前記空気用シリンダの前記摺動シリンダ部の上方部分には、前記ピストン体が上限位置と下限位置との間の少なくとも一定範囲の位置にある時に、前記空気用ピストン上部の前記環状シール部との間で空気が通過し得る間隙を形成する空気通路形成部が設けられていることを特徴とするポンプ式泡出し容器。」が提案されている(特許文献1参照)。
実開平6−70854号(請求項1、段落番号[0043]、図1〜図3)
この特許文献1記載のポンプ式泡出し容器においては、発泡性の液体から細かい均質な泡を形成する網体が、埋め込まれてなる。そして、特許文献1記載のポンプ式泡出し容器においては、この網体に液体と空気の混合物を通過させることにより、泡を形成していた。
この網体を用いるポンプ式泡出し容器においては、発泡性の液体の成分によっては、網体に液体の成分が目詰まりを起こし、泡が均一に形成されないという場合がある。また、網体を通過させて泡を形成するため、比較的、径の大きい、すなわち粗い泡を形成することは困難であった。
本発明は、このような従来の問題点を解消し、泡を均一に形成し、粗い泡を形成することができる泡形成装置、およびポンプ式泡出し容器を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するための手段は、筒体(筒体の連通部に対応した位置に流体噴出孔が形成されて成る筒体を除く。)と、前記筒体内に軸方向に所定の間隔で配置された複数の仕切板とを備えてなり、前記複数の仕切板は、前記筒体と前記複数の仕切板とで区画された隣接する空間同士を連通する連通部をそれぞれ有し、前記連通部は、隣接する仕切板で形成される空間を流通する空気と液体との流通方向が、隣接する空間における空気と液体との流通方向とは逆になるように、各仕切板に形成されてなり、前記複数の仕切板のうち、空気と液体との流通方向において最初に位置する連通部は、泡を形成していない空気と液体との混合物が流通することを特徴とする泡形成装置である。


この発明に係る泡形成装置の好適な態様において、前記連通部は、隣接する仕切板の連通部とは、前記筒体の中心軸線に対して反対側の位置に形成されてなる。
この発明に係る泡形成装置の好適な態様において、前記複数の仕切板は、前記複数の仕切板の中心軸に、前記複数の仕切板とそれぞれ一体に形成されてなる中心軸部を有する。
この発明に係る泡形成装置の好適な態様において、前記連通部は、前記仕切板に形成された切欠部を有する。
この発明に係る泡形成装置の好適な態様において、前記連通部は、前記仕切板に形成され、平面視L字形状を有する2箇所のL字形切欠部と、前記2箇所のL字形切欠部に挟まれてなる凸部とを有する。
前記課題を解決するための別の手段は、前記泡形成装置を備えてなることを特徴とするポンプ式泡出し容器である。
本発明によれば、筒体と、複数の仕切板とを備えてなり、前記複数の仕切板は、連通部をそれぞれ有し、前記連通部は、隣接する仕切板で形成される空間を流通する空気と液体との流通方向が、隣接する空間における空気と液体との流通方向とは逆になるように、各仕切板に形成されてなることにより、従来のような網体を使用することがないので、液体の成分が目詰まりを起こすこともない。したがって、泡を均一に形成することができる。
また、各空間に供給された空気と液体とは、連通部に到るまで、空気と液体とが混合されて流動している(以下、「流動状態」と称する場合がある。)。そして、流動している空気と液体とが連通部に至り、隣接した空間内に流動すると、流動していた方向が変わることにより、空気と液体とが乱れた流れの状態(以下、「乱流状態」と称する場合がある。)になる。この乱流状態になることで、空気と液体とが、よく混合し、泡を形成することとなる。そして、隣接した空間に供給された空気と液体とは、上記と同様にして別の連通部に到るまで空気と液体とが混合されて流動する。上記した「流動状態」と「乱流状態」とを繰り返すことにより、網体を使用することなく、比較的、径の大きい粗い泡を形成することができる。
また、本発明によれば、前記連通部は、隣接する仕切板の連通部とは、前記筒体の中心軸線に対して、対称位置に形成されてなることにより、区画された空間内で、流動する空気と液体とが滞留することがないので、前記空間内で混合される空気と液体とを流動可能にすることができる。
さらに、本発明によれば、前記複数の仕切板は、前記複数の仕切板の中心軸に、前記複数の仕切板とそれぞれ一体に形成されてなる中心軸部を有することにより、前記筒体内に複数の仕切板を、軸方向に所定の間隔で、それぞれ位置調整しながら配置する必要がなく、筒体内に中心軸部と一体に形成されてなる複数の仕切板を配置するだけでよいので、容易に泡形成装置を製造することができる。
そして、本発明によれば、前記連通部は、前記仕切板に形成された切欠部を有することにより、連通部を容易に形成することができる。
また、本発明によれば、前記連通部は、前記仕切板に形成され、平面視L字形状を有する2箇所のL字形切欠部と、前記2箇所のL字形切欠部に挟まれてなる凸部とを有することにより、空気と液体との混合物から泡が形成され、この泡がL字形切欠部内を通過する際に、L字形切欠部の大きさ以上を有する場合には、この泡は、L字形切欠部によりせん断されて、所定の大きさに分断される。したがって、このL字形切欠部により、所望の大きさの泡を形成することができる。
さらに、本発明によれば、ポンプ式泡出し容器は、前記泡形成装置を備えてなることにより、上記と同様の作用・効果を奏することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[ポンプ式泡出し容器]
図1は、本発明に係るポンプ式泡出し容器の全体断面図である。また、図2は、本発明に係るポンプ式泡出し容器の部分断面図である。なお、図2において、左半分が、ノズル体を押圧する前の各ピストンが上限位置にある状態を示し、右半分がノズル体を使用時における下限位置まで押し下げた状態を示している。
ポンプ式泡出し容器1は、前進および後進させることにより泡状物を吐出するノズル体を備えたポンプ式泡出し容器であり、容器本体2と、容器本体2の開口端側に固定される開口フランジ3と、容器本体2内に固定されるノズル体4と、開口フランジ3に取り付けられるオーバーキャップ5とを備えて成る。
容器本体2は、透明樹脂製であり、円筒形状を有している。なお、容器本体2の開口端外周表面には、開口フランジ3と嵌合可能な溝が形成されている。開口フランジ3は、底面部6と、底面部6から垂直方向に形成されて成る側壁部7とを一体に形成されて成る。底面部6は、その中心部分に貫通孔6Aを有する。この貫通孔6A内をノズル体4が動作することになる。また、側壁部7の内周表面には、前述した容器本体2の溝と嵌合可能な溝が形成されて成る。
前記ノズル体4は、ノズル体用ボタン4Aと、二重シリンダ8と、空気用ピストン9と、液用ピストン10とを備えてなる。ノズル体用ボタン4Aは、二重シリンダ8と接触し、空気用ピストン9および液用ピストン10を前進および後進させる。また、ノズル体用ボタン4A内には、形成された泡状物を通過させる通路が形成されている。二重シリンダ8は、空気用シリンダ11と、液用シリンダ12とを同軸に、かつ一体に形成されて成る。
空気用シリンダ11は、円筒形状である。空気用シリンダ11の開口端縁内周面には、後述する空気用シリンダ摺動シール部22の後進方向の動作を係止する係止部13が形成されてなる。係止部13は、空気用シリンダ11の中心軸方向に向かって立設形成されてなる。また、空気用シリンダ11の開口端縁側壁面には、容器本体2内と空気用シリンダ11内の気体が流通する貫通孔11Aが形成されている。貫通孔11Aは、空気用シリンダ11外周面から内周面に向かって縮径するように形成されて成る。
空気用シリンダ11内には、円筒形状の外側ステム14および内側ステム15が設けられている。外側ステム14は、内側ステム15の外周を囲むように同軸に設けられ、中心部分が中空である外側ステム通路14Aとなっている。また、内側ステム15も、中心部分が中空である内側ステム通路15Aとなっている。
外側ステム14内の一端には、中心にいくほど縮径するボール弁座16が形成されている。このボール弁座16には、ボール弁17が設けられている。このボール弁17の材質は、特に制限はないが、本実施形態においては、ステンレス製である。また、外側ステム14外周壁のボール弁座16近傍には、外部の空気が通過する貫通孔18が形成されている。
一方、液用シリンダ12は、中心部分が中空の円筒形状であり、空気用シリンダ11よりもその内径が小さい。前記液用シリンダ12内には、付勢部材19が配設されている。付勢部材19は、らせん状に形成されたスプリングである。
また、液用シリンダ12には、後述する液用シリンダ摺動シール部23の後進を係止する係止部材20が、液用シリンダ12周縁に設けられている。係止部材20は、液用シリンダ12の内壁および外壁を挟み込むようにして、固定されてなる。液用シリンダ12の下部には、透明樹脂製のパイプ21が設けられている。
空気用ピストン9は、前記空気用シリンダ11の内壁を摺動する空気用シリンダ摺動シール部22を備え、前記空気用シリンダ11内を前進および後進する。
空気用シリンダ摺動シール部22は、断面視略、円筒形状に形成されている。また、空気用シリンダ摺動シール部22は、空気用シリンダ11の内壁との接触面が凹形状に形成され、空気用シリンダ11の内壁を2点で点接触する。
液用ピストン10は、中心部分が中空の円筒形状である液用ピストン本体10Aと、液用ピストン本体10Aの外周に設けられる液用シリンダ摺動シール部23を備え、かつ泡形成装置31を備え、前記空気用ピストン9を前記空気用シリンダ11内で後進させることにより内部に液を取り込む。
液用ピストン10Aは、中心軸が中空である液用ピストン通路10Bを有している。液用ピストン10の下部には、ボール弁26が設けられている。ボール弁26の材質は、特に制限はないが、本実施形態においては、ステンレス製である。
液用シリンダ摺動シール部23は、液用シリンダ12に配設された付勢部材19により液用シリンダ12内から脱出するように付勢され、液用シリンダ12の内壁を摺動する。液用シリンダ摺動シール部23は、断面視略、円筒形状に形成されている。また、液用シリンダ摺動シール部23は、液用シリンダ12の内壁との接触面が凹形状に形成され、液用シリンダ12の内壁を前進・後退方向(図中、上下方向)の2点で点接触する。
泡形成装置31は、空気用ピストン9を前記空気用シリンダ11内で前進させることにより前記空気用シリンダ11内の空気と液用シリンダ12内の液とを混合する。泡形成装置31は、外側ステム14の後退方向側(図中、上方向)の開口端に形成されて成る空間である。
泡形成装置31は、具体的には、筒体32と、前記筒体32内に軸方向に所定の間隔で配置された複数の仕切板33とを備えてなる。
筒体32は、外側ステム14の後退方向側(図中、上方向)の開口端側に形成されてなる。
一方、仕切板33は、前記複数の仕切板33の中心軸に、前記複数の仕切板33とそれぞれ一体に形成されてなる中心軸部33Aを有する。
ここで、仕切板33は、空気と液体とを混合させる空間を区画形成するのであるが、仕切板33の枚数は、前記空間が複数、形成されるのであれば、特に制限はない。この仕切板33の枚数は、目的とする形成する泡の径、形成する泡の量に応じて、適宜設定される。この仕切板33の枚数としては、例えば、3〜10枚程度とすることができる。
また、仕切板33同士の配置間隔は、目的とする、形成する泡の径、形成する泡の量に応じて、適宜設定される。なお、仕切板33同士の配置間隔は、一定間隔としてもよいし、様々な間隔としてもよい。
また、仕切板33は、前記筒体32と前記複数の仕切板33とで区画された隣接する空間34同士を連通する連通部35をそれぞれ有する。
前記連通部35は、隣接する仕切板33で形成される空間34を流通する空気と液体との流通方向が、隣接する空間34における空気と液体との流通方向とは逆になるように、各仕切板35に形成されていればよい。連通部35は、隣接する仕切板33の連通部35とは、前記筒体32の中心軸線Xに対して反対側の位置に形成されてなることが好ましく、例えば、一例として、連通部35は、隣接する仕切板33の連通部35とは、前記筒体32の中心軸線Xに対して、対称位置(180度のずれ)に形成されてなる。
その他、連通部35は、隣接する仕切板33の連通部35とは、完全な対称位置(180度のずれ)に形成されている必要はなく、前記空間34内で混合される空気と液体とが流動可能であり、滞留が起こらない位置に形成されていれば、中心軸線Xに対して、30度、45度、60度、90度、120度、150度等の位置に形成されていてもよい。
前記連通部35は、単一の貫通孔でもよく、複数の貫通孔でもよいが、前記仕切板33に形成された切欠部36を有していることが好ましい。連通部35の形状としては、特に制限はなく、水平断面視、半円形状、円形状、多角形状等を挙げることができる。
連通部35の大きさは、目的とする、形成する泡の径、形成する泡の量に応じて、適宜設定される。
連通部35は、例えば、一例として、図3〜図5に示されるように、仕切板33の端部に形成され、平面視L字形状を有する2箇所のL字形切欠部37と、前記2箇所のL字形切欠部37に挟まれてなる凸部38とを有する。なお、図3は、泡形成装置の側面図である。また、図4は、泡形成装置の上面図である。さらに、図5は、泡形成装置の仕切板の平面図である。
[ポンプ式泡出し容器の動作]
図1〜図5を参照して、ポンプ式泡出し容器1の動作を以下に説明する。
[ノズル体4の前進(図2中、ノズル体4の下降)時の動作(1)]
まず、ポンプ式泡出し容器1を使用する際には、オーバーキャップ5を取り外す。そして、ノズル体用ボタン4Aを押し込む。すると、ノズル体用ボタン4Aに押された空気用シリンダ摺動シール部22および外側ステム14が押し込まれる。
そして、空気用シリンダ摺動シール部22により、空気用シリンダ11内の容積が圧縮される、すなわち空気用シリンダ11内の圧力が高まった状態となる(図2中、左半分に示す状態から右半分に示す状態へと変化する)。この際、空気用シリンダ摺動シール部22とノズル体用ボタン4Aとの隙間から外部の空気が入り込む。入り込んだ空気は、貫通孔18を通るため、ボール弁17が、外側ステム通路14Aを開放することとなる。
また、空気用シリンダ摺動シール部22が前進することで、貫通孔11Aが開放される。この際、空気用シリンダ11外部の圧力とポンプ式泡出し容器1外の圧力(大気圧)が同じである。そして、容器本体2内の圧力が空気用シリンダ11外部の圧力よりも低い場合に、貫通孔11Aを通って、ポンプ式泡出し容器1外の空気が容器本体2内へ流通する。そして、容器本体2内の圧力は、ポンプ式泡出し容器1外の圧力(大気圧)と同様に保たれることとなる。
一方、外側ステム14が押し込まれたことで、内側ステム15、液用ピストン10、および液用シリンダ摺動シール部23が前進方向に押し込まれることとなる。そして、液用ピストン10に配設された付勢部材19が圧縮される(図2中、左半分に示す状態から右半分に示す状態へと変化する)。
[ノズル体4の後進(図2中、ノズル体4の上昇)時の動作(2)]
次に、圧縮された付勢部材19がノズル体4の後進方向(図2中、ノズル体4の上昇方向)に液用ピストン10を付勢する。すると、液用ピストン10内の容積が増加することで、液用ピストン10内が、減圧される。そして、液用ピストン10内が減圧されたことで、ボール弁26が浮き上がり、液用ピストン本体10Aの液用ピストン通路10Bを開放することとなる。
そして、容器本体2に収納された液体が液用ピストン本体10A内に引き込まれることとなる。液用ピストン本体10A内に引き込まれた液体は、内側ステム通路15A、外側ステム通路14Aに充填される(図2中、右半分に示す状態から左半分に示す状態へと変化する)。
このノズル体4の後進(図2中、ノズル体4の上昇)の際、空気用シリンダ摺動シール部22は、係止部13と接触することで、係止される。また、液用シリンダ摺動シール部23は、係止部材20と接触することで、係止される。
[ノズル体4の再度の前進(図2中、ノズル体4の下降)時の動作(3)]
次に、液体が、内側ステム通路15A、外側ステム通路14Aに充填された状態から、再度、ノズル体用ボタン4Aを押し込む。すると、ノズル体用ボタン4Aに押された空気用シリンダ摺動シール部22および外側ステム14が押し込まれる。そして、空気用シリンダ摺動シール部22により、空気用シリンダ11内の容積が圧縮される。この際、空気用シリンダ摺動シール部22とノズル体用ボタン4Aとの隙間から外部の空気が入り込む。入り込んだ空気は、貫通孔18を通るため、ボール弁17が、外側ステム通路14Aを開放することとなる(図2中、左半分に示す状態から右半分に示す状態へと変化する)。
そして、開放された外側ステム通路14Aから液体が、押し出される。押し出された液体は、空気が充満した泡形成装置31において、空気と混合する。具体的には、以下のように作用する。
[泡形成装置の作用]
ここで、図6は、本発明に係る泡形成装置の作用を示す概念図である。まず、各空間34に供給された空気と液体とは、各空間34内全体に広がるように、連通部35に到るまで、空気と液体とが混合されて流動している(「流動状態」)。
そして、この流動状態の空気と液体とが連通部35に到ると、空気と液体の流れが連通部35に収束する。そして、この連通部35を通って、隣接した空間34内に流動すると、流動していた方向が変わることにより、空気と液体とが乱流状態となる。
この乱流状態になることで、空気と液体とが、よく混合し、泡を形成することとなる。そして、隣接した空間34に供給された空気と液体とは、上記と同様にして別の連通部35に到るまで空気と液体とが混合されて流動する。
上記した「流動状態」と「乱流状態」とを繰り返すことにより、網体を使用することなく、比較的、径の大きい粗い泡が形成される。
形成された泡は、ノズル体用ボタン4A内の通路を通って、ポンプ式泡出し容器1外へ放出される。
以降、ポンプ式泡出し容器は、以上説明した動作(1)〜動作(3)を繰り返すこととなる。
上述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)筒体32と、複数の仕切板33とを備えてなり、複数の仕切板33は、連通部35をそれぞれ有し、前記連通部35は、隣接する仕切板33で形成される空間34を流通する空気と液体との流通方向が、隣接する空間34における空気と液体との流通方向とは逆になるように、各仕切板35に形成されてなることにより、従来のような網体を使用することがないので、液体の成分が目詰まりを起こすこともない。したがって、泡を均一に形成することができる。また、上記したような作用により、網体を使用することなく、比較的、径の大きい粗い泡を形成することができる。
(2)連通部35は、隣接する仕切板33の連通部35とは、前記筒体32の中心軸線Xに対して、対称位置に形成されてなることにより、区画された空間34内で、流動する空気と液体とが滞留することがないので、前記空間34内で混合される空気と液体とを流動可能にすることができる。
(3)複数の仕切板33は、中心軸部33Aを有することにより、筒体32内に複数の仕切板33を、軸方向に所定の間隔で、それぞれ位置調整しながら配置する必要がなく、筒体33内に中心軸部33Aと一体に形成されてなる複数の仕切板33を配置するだけでよいので、容易に泡形成装置31を製造することができる。
(4)連通部35は、仕切板33に形成された切欠部36を有することにより、連通部35を容易に形成することができる。
(5)連通部35は、仕切板33に形成され、L字形切欠部37と、凸部38とを有することにより、空気と液体との混合物から泡が形成され、この泡がL字形切欠部37内を通過する際に、L字形切欠部37の大きさ以上を有する場合には、この泡は、L字形切欠部37によりせん断されて、所定の大きさに分断される。したがって、このL字形切欠部37により、所望の大きさの泡を形成することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
図1は、本発明に係るポンプ式泡出し容器の全体断面図である。 図2は、本発明に係るポンプ式泡出し容器の部分断面図である。 図3は、本発明に係る泡形成装置の側面図である。 図4は、本発明に係る泡形成装置の上面図である。 図5は、本発明に係る泡形成装置の仕切板の平面図である。 図6は、本発明に係る泡形成装置の作用を示す概念図である。
符号の説明
1 ポンプ式泡出し容器
2 容器本体
3 開口フランジ
4 ノズル体
5 オーバーキャップ
6 底面部
6A 貫通孔
7 側壁部
8 二重シリンダ
9 空気用ピストン
10 液用ピストン
10A 液用ピストン本体
10B 液用ピストン通路
11 空気用シリンダ
11A 貫通孔
12 液用シリンダ
13 係止部
14 外側ステム
14A 外側ステム通路
15 内側ステム
15A 内側ステム通路
16 ボール弁座
17 ボール弁
18 貫通孔
19 付勢部材
20 係止部材
21 パイプ
22 空気用シリンダ摺動シール部
23 液用シリンダ摺動シール部
26 ボール弁
31 泡形成装置
32 筒体32
33 仕切板
33A 中心軸部
34 空間
35 連通部
36 切欠部
37 L字形切欠部
38 凸部
X 中心軸線

Claims (6)

  1. 筒体(筒体の連通部に対応した位置に流体噴出孔が形成されて成る筒体を除く。)と、前記筒体内に軸方向に所定の間隔で配置された複数の仕切板とを備えてなり、
    前記複数の仕切板は、前記筒体と前記複数の仕切板とで区画された隣接する空間同士を連通する連通部をそれぞれ有し、
    前記連通部は、隣接する仕切板で形成される空間を流通する空気と液体との流通方向が、隣接する空間における空気と液体との流通方向とは逆になるように、各仕切板に形成されてなり、
    前記複数の仕切板のうち、空気と液体との流通方向において最初に位置する連通部は、泡を形成していない空気と液体との混合物が流通する
    ことを特徴とする泡形成装置。
  2. 前記連通部は、隣接する仕切板の連通部とは、前記筒体の中心軸線に対して反対側の位置に形成されてなる
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の泡形成装置。
  3. 前記複数の仕切板は、前記複数の仕切板の中心軸に、前記複数の仕切板とそれぞれ一体に形成されてなる中心軸部を有する
    ことを特徴とする前記請求項1または請求項2に記載の泡形成装置。
  4. 前記連通部は、前記仕切板に形成された切欠部を有する
    ことを特徴とする前記請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の泡形成装置。
  5. 前記連通部は、前記仕切板に形成され、平面視L字形状を有する2箇所のL字形切欠部と、前記2箇所のL字形切欠部に挟まれてなる凸部とを有する
    ことを特徴とする前記請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の泡形成装置。
  6. 前記請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の泡形成装置を備えてなる
    ことを特徴とするポンプ式泡出し容器。
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