JP4760464B2 - 内燃機関の可変圧縮比装置 - Google Patents

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Description

この発明は、運転条件に応じて圧縮比を連続的に可変制御可能な内燃機関の可変圧縮比装置に関する。
本出願人は、先に、レシプロ式内燃機関の可変圧縮比機構として、複リンク式ピストン−クランク機構を用い、そのリンク構成の一部を動かすことによりピストン上死点位置を変化させるようにした機構を種々提案している(例えば特許文献1)。この可変圧縮比機構においては、制御軸の回転位置に応じて内燃機関の圧縮比を連続的に変化させることができるようになっており、上記公報の装置では、制御軸を駆動するために電動式のアクチュエータを用いている。
特開2002−115571号公報
上記の制御軸を駆動するアクチュエータとして油圧アクチュエータを用いた場合には、必ず応答遅れが伴うので、特に、負荷の上昇に伴って圧縮比を低下させなければならないときに、圧縮比低下の応答遅れによる過渡的なノッキングの発生の問題が生じやすい。
この発明の内燃機関の可変圧縮比装置は、制御軸の回転位置に応じて内燃機関の圧縮比を連続的に変化させることが可能な可変圧縮比機構と、内燃機関の運転条件に応じた回転位置となるように上記制御軸を回転方向に駆動する油圧アクチュエータと、を備えたものであり、一般に、高負荷側で低圧縮比に、低負荷側で高圧縮比になるように制御される。
そして、特に、本発明では、上記油圧アクチュエータは、圧縮比低下方向へ駆動する際に作動油が導入される第1の油室と、圧縮比上昇方向へ駆動する際に作動油が導入される第2の油室と、を備え、最も低い圧縮比となる一方の限界位置まで動作したときの第1の油室の容積が、最も高い圧縮比となる他方の限界位置まで動作したときの第2の油室の容積よりも小さく、さらに、上記第2の油室から作動油を排出する油通路の通路抵抗が上記第1の油室から作動油を排出する油通路の通路抵抗よりも小さくなるように各々の油通路が構成されている。
またさらに望ましくは、制御軸が高圧縮比側の位置にあるときの油圧アクチュエータ変化量に対する圧縮比変化割合が、上記制御軸が低圧縮比側にあるときの油圧アクチュエータ変化量に対する圧縮比変化割合よりも大きいものとなっている。
本発明によれば、圧縮比低下方向への圧縮比変化の応答性が、圧縮比上昇方向の応答性に比べて相対的に高くなり、例えば機関加速時の圧縮比低下の遅れによるノッキング発生を確実に回避することができる。
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、複リンク式のピストン−クランク機構からなる可変圧縮比機構を用いた本発明の一実施例を示している。
図示するように、シリンダブロック5に形成されたシリンダ6内に、ピストン1が摺動可能に配設されており、このピストン1に、アッパリンク11の一端がピストンピン2を介して揺動可能に連結されている。このアッパリンク11の他端は、第1連結ピン12を介してロアリンク13の一端部に回転可能に連結されている。このロアリンク13は、その中央部においてクランクシャフト3のクランクピン4に揺動可能に取り付けられている。なお、ピストン1は、その上方に画成される燃焼室から燃焼圧力を受ける。また、クランクシャフト3は、クランク軸受ブラケット7によってシリンダブロック5に回転可能に支持されている。
上記ロアリンク13の他端部には、コントロールリンク15の一端が第2連結ピン14を介して回転可能に連結されている。このコントロールリンク15の他端は、シリンダブロック5を主体とした内燃機関本体の一部に揺動可能に支持されており、かつ、圧縮比の変更のために、その揺動支点16が、内燃機関本体に対して変位可能となっている。具体的には、クランクシャフト3と平行に延びた制御軸18に、円形の偏心カム19が偏心して設けられており、この偏心カム19の外周面に上記コントロールリンク15の他端が回転可能に嵌合している。上記制御軸18は、上記のクランク軸受ブラケット7と制御軸受ブラケット8との間に回転可能に支持されている。
従って、圧縮比の変更のために、後述する油圧アクチュエータにより制御軸18を回転駆動すると、コントロールリンク15の揺動支点16となる偏心カム19の中心位置が機関本体に対して移動する。これにより、コントロールリンク15によるロアリンク13の運動拘束条件が変化して、クランク角に対するピストン1の行程位置が変化し、ひいては機関圧縮比が変更されることになる。
図5は、上記制御軸18の回転方向と圧縮比との関係を説明する説明図であって、点Peは、上記の揺動支点16となる偏心カム19の中心、点Pcは、制御軸18の中心、をそれぞれ示し、制御軸18の回転に伴って、点Peが点Pcの周りに移動することになる。図示した初期位置では、点Peが点Pcの左側にあるので、制御軸18を矢印(1)のように時計回り方向に回転すると、点Peが上方へ動き、コントロールリンク15が矢印(2)のように上方へ移動する。これにより、ロアリンク13が矢印(3)のように反時計回り方向に回転し、アッパリンク11が矢印(4)のように下降する。そのため、ピストン1の位置も矢印(5)のように下降し、結果として、圧縮比が低下する。つまり、図5に示した初期位置から制御軸18を時計回り方向に回転すると、圧縮比は低下する。逆に反時計回り方向に回転すれば、圧縮比は上昇する。
図2は、上記制御軸18を回転方向に駆動する油圧アクチュエータ31の詳細を示している。この油圧アクチュエータ31は、ロッド51が直線移動する複動型ピストン−シリンダ機構から構成されている。上記のロッド51との連係のために、制御軸18の適宜位置に、軸方向に所定間隔だけ離れた一対のレバー50が、制御軸18と一体に成形され、あるいは固定されており、かつこのレバー50に、制御軸18の半径方向に沿ったスリット50aがそれぞれ形成されている。
上記レバー50と上記ロッド51とは、円柱状のピン52によって連結されているが、このピン52の両端部に、レバー50のスリット50aに対応した幅の二面幅部52aが形成されており、この部分が上記スリット50aにスライド可能に係合している。そして、ピン52の中央部は円筒面をなし、ロッド51の一端部51aに形成されたピン孔51b内に回転可能に支持されている。
上記ロッド51は、アクチュエータハウジング54の筒状のスリーブ54aにスライド可能に嵌合する大径部51cを有し、この大径部51cの基端に円盤状のピストン53を有している。
上記アクチュエータハウジング54内は、上記ピストン53によって、制御軸18寄りに位置する第1油室55と反対側に位置する第2油室56とに仕切られており、上記第1油室55を貫通して上記ロッド51が制御軸18側へ延びている。上記第1油室55には第1油通路57が、上記第2油室56には第2油通路58が、それぞれ接続されており、4ポート3位置電磁弁からなる方向切換弁59を介して、ポンプ側通路61とドレン通路62とに、選択的に連通するように構成されている。上記ポンプ側通路61は、オイルポンプ60の出口側に連通している。
従って、図示せぬエンジンコントロールユニットが上記方向切換弁59を適宜に切換制御することにより、第1,第2油室55,56の一方に高圧の作動油が導入されると同時に他方から作動油が排出されて、ピストン53およびロッド51が左右方向に移動し、制御軸18を所望の位置まで回転させることができる。なお、制御軸18の実際の回転角度が図示せぬ回転角センサによって検出され、この検出信号に基づいて制御軸18の回転位置がフィードバック制御される。
図3は、運転条件に対する圧縮比の制御特性を示している。内燃機関の負荷の低い領域では、吸入空気量が少ないため、圧縮上死点での燃焼室内ガス温度、圧力が低く、燃焼安定度が悪いので、圧縮比が高く制御される。これにより、燃焼の安定を図るとともに、膨張比を高くすることにより、熱効率を向上させ、燃料消費量を低減することができる。一方、負荷の上昇に伴い気筒内に入る吸入空気量が増加し、また、負荷上昇により機関の燃焼室内ガス温度が上昇するため、異常燃焼(ノッキング)が発生しやすくなるので、圧縮比は低く制御される。このようにノッキングを抑制することにより、出力の向上が図れる。つまり、図示するように、負荷が低い領域では高圧縮比に、負荷が高い領域では低圧縮比に、それぞれ制御される。
ところで、上記のような油圧機構により制御を行う場合には、応答遅れが必然的に伴う。
負荷が高負荷から低負荷へ移るときには、圧縮比の要求は低圧縮比から高圧縮比へ変化する。この圧縮比変化の応答遅れにより、過渡的な出力の低下、膨張比が低いことによる燃費の悪化が生じるが、出力に関しては、機関要求負荷が低いため、発生出力には十分余裕がある。また、高負荷域から低負荷へ変化した直後はまだ燃焼室温度が高く、ノッキングが発生しやすい状態であるため、直ちに圧縮比を上げることはできない。従って、高負荷から低負荷へ移行した場合の低圧縮比から高圧縮比へ変化するときの応答遅れは、実際には問題とならない。
これに対し、負荷が低負荷から高負荷へ移るときには、圧縮比の要求は高圧縮比から低圧縮比となるが、このときの圧縮比変化に応答遅れがあると、吸入空気量増加による燃焼室内ガス温度や圧力の上昇に伴い、過渡的にノッキングが生じることがある。つまり、このときの応答性は、より高く要求されるのである。
また、過渡時の圧縮比目標値と実位置との関係について、図4に基づいて、更に検討すると、負荷変化があったときに、負荷に応じて目標圧縮比が変化し、この目標値から遅れた形で実圧縮比が変化していく。ここで、図の左側に示す負荷の低→高変化時と図の右側に示す高→低変化時、さらに図の中央の定常状態と、を比較して、それぞれで実圧縮比が同一のときのエンジン負荷を見ると、「低→高負荷変化時(高→低圧縮比)>定常>高→低負荷変化時(低→高圧縮比)」の順に、負荷が大となっている。つまり、高い応答性が要求される低→高負荷変化時の負荷が、相対的に最も大きい。
ピストン1に作用する燃焼圧は、負荷に伴って大となるが、この燃焼圧によってピストン1を押し下げる方向に作用する力は、前述した図5から明らかなように、制御軸18に対し、常に圧縮比を低下させる方向に作用する。つまり、負荷が大きいほど、制御軸18を駆動する油圧アクチュエータ31には、制御軸18側から圧縮比低下方向により大きな力が加わることになる。
このように、高い応答性が要求される低→高負荷変化時は、定常状態よりも大きな力が圧縮比低下方向へ加わるので、油圧アクチュエータ31では、相対的に低い油圧でもって制御軸18の駆動が可能となり、主に、必要な油量の大小によって、圧縮比低下方向への動作の応答性が左右されるのである。
上記実施例では、第1油室55に作動油を導入してロッド51が後退する方向が圧縮比低下方向となっている。図6に示すように、(C)のように第1油室55に作動油が充満すると最も低い圧縮比となり、(A)のように第2油室56に作動油が充満すると最も高い圧縮比となる。ここで、第1油室55には、ロッド51が貫通しているので、最も低い圧縮比となる一方の限界位置までロッド51が動作したときの第1油室55の容積は、最も高い圧縮比となる他方の限界位置までロッド51が動作したときの第2油室56の容積よりも小さい。従って、例えば、図6の(B)に示す中央位置から(C)の低圧縮比位置まで駆動するのに必要な作動油量(第1油室55へ供給する量)は、(A)の高圧縮比位置まで駆動するのに必要な作動油量(第2油室56へ供給する量)よりも少ない。従って、相対的に高い応答性が得られる。
なお、低負荷状態では高負荷状態に比べて機関の温度が低く作動油温度が低いので、オイルポンプのもれ量が少なくなって油圧確保の上では有利となる。従って、この点からも、低負荷から高負荷へ移行する際の圧縮比低下に必要な作動油量を少なくすることで、応答性を効果的に高めることができる。
次に、図7および図8は、第1油通路57と第2油通路58の通路抵抗を互いに異ならせるようにした実施例を示している。すなわち、前述したように、圧縮比低下方向へロッド51が移動するときに、第1油室55へ導入される油量は、第2油室56から排出される油量よりも少ない。換言すれば、第1油室55へ導入する作動油によって、これよりも多くの作動油を第2油室56から押し出すことになる。従って、第2油室56からの作動油の排出が、応答性を損なう要因となり得る。そのため、第2油通路58の通路抵抗を第1油通路57の通路抵抗よりも小さくすることが望ましい。
図7の実施例では、第2油通路58の通路断面積を第1油通路57よりも大きなものとしている。また、図8の実施例では、第1油通路57よりも優先して第2油通路58を直線状とし、かつ通路長を極力短くすることで、通路抵抗を小さくしている。通路抵抗を小さくするためには、通路長の短縮のほか、曲がり部分の数の減少、曲がり部分の曲率の縮小、が有効である。
なお、ロッド51が逆方向へ移動する際には、第2油室56へ導入される作動油の油量が第1油室55から排出される油量よりも大であるので、第1油通路57の通路抵抗は障害とならない。
次に、図9は、油圧アクチュエータ31のロッド51の位置と圧縮比との関係を図示したものであり、太実線で示すように、低圧縮比側では、油圧アクチュエータ31の変化量に対する圧縮比変化割合が小さく、高圧縮比側では、油圧アクチュエータ31の変化量に対する圧縮比変化割合が大きなものとなっている。このように設定することで、低負荷から高負荷へ移行したとき、つまり目標圧縮比が高圧縮比から低圧縮比へと変化したときに、高圧縮比状態から速やかに圧縮比を低下させることができ、ノッキングを確実に回避できる。
この図9のような所望の特性は、前述した制御軸18の中心Pcと偏心カム19の中心Peとの距離(つまり点Peの回転半径R)の大きさと、圧縮比制御に使用する制御軸18の角度範囲と、によって定まる。図10および図11は、これを説明したもので、図10の符号Lで示す長さが、圧縮比変化に必要な点Peの上下方向の移動範囲であり、前述したように、点Peが上方へ動くと低圧縮比、下方へ動くと高圧縮比となる。図10には、(1)〜(3)の3つの設定例を示してあり、(1)の例では、半径Rを長さLに対し最小(つまり2R=L)とし、(2)、(3)の例では、半径Rをより大きく、具体的には長さLと同じ値にしている。(2)のように、半径Rを大とし、かつ中間の角度範囲を利用すると、図11に示すように、制御軸18の回転に対する点Peの上下移動量(これが圧縮比変化にほぼ対応する)の特性が、一次直線に近似した特性となる。一方、(1)の例のように、半径Rを小さくして、180°の角度範囲で利用すると、図11に示すように、両端部では点Peの上下位置変化が緩やかとなり、中央部では、ほぼ直線状の特性となる。これらに対し、(3)のように、半径Rを大きくし、かつ中心Pcの位置を下側に片寄らせて、円の上半部の四分円のみを利用するようにすると、図11に示すように、低圧縮比側では変化割合が小さく、かつ高圧縮比側では変化が急激となる理想的な特性が得られる。図10の(3)の設定は、あくまでも一例であり、これに近似した関係にあれば、同様の特性が得られる。
なお、上記実施例では、複動型ピストン−シリンダ機構からなる油圧アクチュエータ31を用いているが、これ以外の形式であっても、その動作方向により必要な作動油量が異なる特性を有していれば、同様に利用することができる。また、このような特性は、最低圧縮比から最高圧縮比までの全域に亘って必ずしも必要ではなく、高負荷となったときに高圧縮比状態のままとならないように、ノッキングが問題となる高圧縮比側で、高い応答性が得られれば足りる。
この発明に係る可変圧縮比装置全体の一実施例を示す断面図。 油圧アクチュエータの構成を示す断面図。 圧縮比の制御特性を示す特性図。 過渡時における負荷と目標圧縮比および実圧縮比との関係を示す特性図。 制御軸の回転による圧縮比変化の作用を説明する説明図。 油圧アクチュエータの動作を説明する説明図。 油通路の通路断面積を異ならせた実施例を示す断面図。 油通路の通路長などを異ならせた実施例を示す断面図。 油圧アクチュエータのロッド位置と圧縮比との関係を示す特性図。 点Pcと点Peとの位置関係の設定例を示す説明図。 図10の例による制御軸回転角度と点Peの上下位置との関係を示す特性図。
符号の説明
15…コントロールリンク
18…制御軸
19…偏心カム
31…油圧アクチュエータ
51…ロッド
55…第1油室
56…第2油室

Claims (5)

  1. 制御軸の回転位置に応じて内燃機関の圧縮比を連続的に変化させることが可能な可変圧縮比機構と、内燃機関の運転条件に応じた回転位置となるように上記制御軸を回転方向に駆動する油圧アクチュエータと、を備えてなる内燃機関の可変圧縮比装置において、
    上記油圧アクチュエータは、圧縮比低下方向へ駆動する際に作動油が導入される第1の油室と、圧縮比上昇方向へ駆動する際に作動油が導入される第2の油室と、を備え、最も低い圧縮比となる一方の限界位置まで動作したときの第1の油室の容積が、最も高い圧縮比となる他方の限界位置まで動作したときの第2の油室の容積よりも小さく、
    さらに、上記第2の油室から作動油を排出する油通路の通路抵抗が上記第1の油室から作動油を排出する油通路の通路抵抗よりも小さくなるように各々の油通路が構成されていることを特徴とする内燃機関の可変圧縮比装置。
  2. 上記運転条件として内燃機関の負荷に応じて圧縮比が制御され、負荷が高いほど低圧縮比となることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  3. 上記油圧アクチュエータは、複動型ピストン−シリンダ機構からなり、ピストンから一方へ延びるロッドが上記第1の油室を貫通し、このロッドによって上記の容積差が与えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  4. 上記制御軸が高圧縮比側の位置にあるときの油圧アクチュエータ変化量に対する圧縮比変化割合が、上記制御軸が低圧縮比側にあるときの油圧アクチュエータ変化量に対する圧縮比変化割合よりも大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  5. 上記可変圧縮比機構は、一端がピストンにピストンピンを介して連結されるアッパリンクと、このアッパリンクの他端が第1連結ピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、このロアリンクに第2連結ピンを介して一端が連結されるとともに、他端が上記制御軸の偏心カムに揺動可能に支持されるコントロールリンクと、を備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
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