JP2002115571A - 内燃機関の可変圧縮比機構 - Google Patents

内燃機関の可変圧縮比機構

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JP2002115571A JP2000311562A JP2000311562A JP2002115571A JP 2002115571 A JP2002115571 A JP 2002115571A JP 2000311562 A JP2000311562 A JP 2000311562A JP 2000311562 A JP2000311562 A JP 2000311562A JP 2002115571 A JP2002115571 A JP 2002115571A
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piston
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    • F02B75/048Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of a variable crank stroke length
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心カム24から制御軸23へ作用するトル
クTの変動幅を抑制する。このトルクTにより低圧縮比
側への切換応答性の向上を図る。 【解決手段】 ピストンピンとクランクピンとをアッパ
ーリンクとロアーリンクとにより連携し、このロアーリ
ンクと制御軸23の偏心カム24とを制御リンク25に
より連携する。制御軸23を低圧縮比側ωへ回動する
と、圧縮比が連続的に低くなる。機関回転数・機関負荷
の増加に伴って圧縮比が低くなるように制御する。ピス
トン上死点近傍で、制御リンク中心線L1から制御軸中
心23cまでの距離ΔDを、機関圧縮比の低下に伴って
連続的に短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レシプロ式内燃
機関に代表される内燃機関の複リンク式の可変圧縮比機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例に係る複リンク式の内燃機関の可
変圧縮比機構を図11に示す(論文:MTZ Moto
rtechnische Zeitschrift 5
8(1997年発行)11,第706〜711頁
(独))。
【0003】この可変圧縮比機構は、ピストン1のピス
トンピン1aに一端が連結されるアッパーリンク2と、
このアッパーリンク2とクランクシャフト3のクランク
ピンとに連結されるロアーリンク4と、クランクシャフ
ト3と略平行に延びる制御軸5と、この制御軸5の偏心
カム5aに一端が揺動可能に連結されるとともに、他端
がアッパーリンク2の下端部に連結される制御リンク6
と、を有している。そして、制御軸5が回転することに
より、偏心カム5aを介して制御リンク6の揺動支点が
変化し、これに伴ってピストンピン1aとクランクピン
との距離が変化して、圧縮比が変更されるようになって
いる。
【0004】また、高負荷域では、主にノッキングの発
生を回避する目的で圧縮比が相対的に低く設定され、部
分負荷域では、燃焼効率の向上を図るべく圧縮比が相対
的に高く設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような可変圧縮比
機構では、ピストン燃焼荷重等に基づいて制御リンク6
から偏心カム5aへ荷重が作用することにより、制御軸
5を一方向へ回動させようとするトルクが作用する。こ
のトルクが過度に大きくなると、制御軸5を回転駆動し
たり所定の回転位置に保持するために必要な駆動力が増
し、モータ等の駆動源のエネルギー消費率の低下や、こ
の駆動源等の大型化を招いてしまう。また、大きなトル
クに耐え得るように制御軸5を大径化する等の必要があ
る。
【0006】また、頻繁に行われる高負荷側への移行時
には、圧縮比を低下させる方向へ制御軸を回転させるこ
ととなるが、この切換動作が迅速に行われないと、ノッ
キングを招く危険性があり、好ましくない。従って、特
に圧縮比を低下させる場合の制御軸の切換動作の迅速化
が要求される。
【0007】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであり、ピストン燃焼荷重に基づいて制御軸に
作用するトルクの最大値が過度に大きくなることを抑制
することを一つの目的としている。
【0008】また、本発明の他の目的は、制御軸の低圧
縮比側への切換応答性の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内燃機関の
可変圧縮比機構は、ピストンのピストンピンとクランク
シャフトのクランクピンとを機械的に連携する複数のリ
ンクと、クランクシャフトと略平行に延びる制御軸と、
この制御軸に偏心して設けられた偏心カムと、上記複数
のリンクの一つに一端が連結されるとともに、上記偏心
カムに他端が連結された制御リンクと、低回転低負荷時
には圧縮比が高くなり、高回転高負荷時には圧縮比が低
くなるように、上記制御軸を所定の制御範囲内で回転駆
動するとともに所定の回転位置に保持する駆動手段と、
を有し、上記制御軸が一方向へ回転することにより圧縮
比が連続的に低下又は増加するように設定されている。
【0010】ここで、ピストン燃焼荷重に基づいて制御
軸に作用するトルクについて考察する。上記のピストン
燃焼荷重がピストンへ作用すると、複数のリンクを介し
て制御リンクから偏心カムへ荷重が作用する。この荷重
の方向は、制御リンクの一端と他端とを通る制御リンク
中心線に沿う方向となるので、この荷重に対応するトル
クの腕長さは、制御リンク中心線から制御軸の中心まで
の距離に相当する。つまりトルクの大きさは、ピストン
燃焼荷重の大きさと、上記のトルク腕長さに応じて大き
くなる。
【0011】ピストン燃焼荷重は、同じ圧縮比の設定状
態であればピストン上死点近傍で最も大きくなり、ま
た、機関負荷の増加にともなって大きくなる。ここで、
この発明に係る可変圧縮比機構では、低回転低負荷時に
は圧縮比が高くなり、高回転高負荷時には圧縮比が低く
なるように設定されており、言い換えると、圧縮比の低
下に伴って機関負荷が増加し、ピストン燃焼荷重も大き
くなる傾向にある。
【0012】そこで、請求項1に係る発明では、燃焼荷
重が最も大きくなるピストン上死点近傍で、制御リンク
の一端と他端とを通る制御リンク中心線から制御軸の中
心(軸心)までの距離、つまりトルクの腕長さが、機関
圧縮比の低下に伴って連続的に短くなる構成としてい
る。
【0013】この請求項1に係る発明によれば、機関圧
縮比の低下に伴って、ピストン上死点近傍におけるピス
トン燃焼荷重が大きくなる一方、トルクの腕長さに相当
する制御リンク中心線から制御軸の中心までの距離が連
続的に短くなる。このため、機関圧縮比の変更に伴うト
ルクの大きさの変動幅が小さくなり、トルクの最大値が
効果的に抑制される。この結果、制御軸を駆動,保持す
るための駆動力(消費エネルギー)が抑制され、駆動手
段を含めた機関の小型化や制御軸の小径化を図ることが
できる。
【0014】また、ノッキングの可能性が高い高負荷側
への移行時には、圧縮比を低下させる方向へ制御軸を回
動させることとなるが、この切換動作が迅速に行われな
いと、ノッキングを招く危険性があり、好ましくない。
従って、特に圧縮比を低下させる場合の制御軸の切換動
作の迅速化が要求される。
【0015】そこで請求項2に係る発明では、ピストン
上死点近傍で、ピストン燃焼荷重に基づいて制御リンク
から偏心カムへ作用する荷重の制御軸回りの回転方向成
分が、制御軸の低圧縮比側への回転方向と同方向に設定
されている。
【0016】この請求項2に係る発明によれば、ピスト
ン燃焼荷重に基づいて制御軸へ作用するトルクの作用方
向が、制御軸の低圧縮比側への回転方向となり、このト
ルクにより制御軸の低圧縮比側への回転動作がアシスト
される形となるため、低圧縮比側への切換応答性が向上
する。
【0017】より好ましくは請求項3に係る発明のよう
に、最高圧縮比の状態でのピストン上死点近傍で、上記
制御リンク中心線と、上記偏心カムの中心と制御軸の中
心とを通る偏心方向線と、のなす角度が略90°となる
ように設定されている。
【0018】この場合、最高圧縮比の設定状態で、上記
トルクの腕長さを最も長く確保することができ、この最
高圧縮比状態からの低圧縮比側への切換動作の更なる迅
速化を図ることができる。
【0019】請求項4に係る発明は、最低圧縮比の状態
でのピストン上死点近傍で、上記制御リンク中心線から
偏心カムの中心までの距離が略0となるように設定され
ている。
【0020】この場合、最低圧縮比の設定状態で、低圧
縮比側へのトルクが略0となるため、この最低圧縮比か
ら制御軸を高圧縮比側へ回転駆動するための駆動力や、
制御軸を最低圧縮比の状態に保持するための保持力を最
小限に抑制することができる。
【0021】請求項5に係る発明は、上記複数のリンク
が、一端がピストンピンに連結されるアッパーリンク
と、このアッパーリンクの他端が連結されるとともに、
上記クランクピンに連結されるロアーリンクと、を有
し、このロアーリンクに制御リンクを介して上記制御軸
の一端が連結されていることを特徴としている。
【0022】この場合、複数のリンクが2つのみとな
り、構成が簡素化されるとともに、制御リンクがロアー
リンクに連結している関係で、この制御リンクや制御軸
を、比較的スペースに余裕のある機関下方側へ配置する
ことができ、機関搭載性が向上する。
【0023】請求項6に係る発明は、上記駆動手段が、
上記制御軸と直交する方向に沿って往復駆動される往復
子を有し、この往復子の先端に設けられるピンが、上記
制御軸の一端に設けられる径方向スリットに摺動可能に
嵌合しており、最高圧縮比の状態で、上記スリットの長
手方向と往復子の往復方向とがほぼ直交することを特徴
としている。
【0024】この請求項6に係る発明によれば、最高圧
縮比の状態でのピストン上死点近傍で、ピストン燃焼荷
重に基づいて制御軸から往復子へ作用する荷重の作用方
向が往復子の往復方向とほぼ同方向となり、この荷重に
より往復子の低圧縮比側への切換応答性を更に向上する
ことができる。
【0025】請求項7に係る発明は、上記制御軸及び制
御カムの内部に潤滑油路が形成され、この潤滑油路の出
口部が、制御リンクの軸受面に摺接する制御カムの外周
面に開口形成され、この出口部は、最低圧縮比の状態で
のピストン上死点近傍で、上記制御リンク中心線又はそ
の近傍から外れて配置されていることを特徴としてい
る。
【0026】請求項8に係る発明は、上記出口部は、最
低圧縮比の状態でのピストン上死点近傍で、上記制御リ
ンク中心線と直交する方向又はその近傍に配置されてい
ることを特徴としている。
【0027】仮に出口部をリンク中心線の近傍に配置す
ると、制御リンクと偏心カムの間の軸受クリアランスの
最大付近に潤滑油を供給してしまうことになり、供給さ
れた潤滑油の大半が軸受部分の幅方向へ流出してしまう
か、あるいは最も軸受面圧が大きい領域に出口部が位置
してしまうこととなり、実質的な軸受部分の受圧面積が
縮小してしまう。
【0028】これに対し、請求項7,8に係る発明によ
れば、実質的な受圧面積の低下を招くことなく、潤滑油
路の出口部から吐出される潤滑油により制御リンクと偏
心カムとの軸受部分を良好に潤滑することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、機関圧縮比の変更に伴
って変動する制御軸へのトルクの変動幅が抑制される。
このため、制御軸を駆動,保持するために必要な消費エ
ネルギーが抑制され、その駆動手段を含めた機関の小型
化や制御軸の小径化を図ることができる。
【0030】請求項2に係る発明によれば、ピストン燃
焼荷重に基づいて制御軸に作用するトルクを利用して、
制御軸の低圧縮比側への切換応答性を効果的に高めるこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】先ず、図1〜5を参照して、本発
明の第1実施例に係るレシプロ式内燃機関の可変圧縮比
機構について説明する。なお、図1は、最高圧縮比の設
定状態におけるピストン上死点近傍の状態を示してお
り、図2は、最低圧縮比の設定状態におけるピストン上
死点近傍の状態を示している。
【0032】シリンダブロック11には、各気筒毎に円
筒状のシリンダ12が形成されるとともに、各シリンダ
12の周囲にウォータージャケット13が形成されてい
る。各シリンダ12内にはピストン14が昇降可能に配
設されており、各ピストン14のピストンピン15と、
クランクシャフト16のクランクピン17とは、複リン
ク式の可変圧縮比機構を介して機械的に連携されてい
る。なお、18はカウンターウエイトである。
【0033】上記の可変圧縮比機構は、クランクピン1
7に相対回転可能に外嵌するロアーリンク21と、この
ロアーリンク21とピストンピン15とを連携するアッ
パーリンク22と、クランクシャフト16と平行に気筒
列方向へ延びる制御軸23と、この制御軸23に偏心し
て設けられた偏心カム24と、この偏心カム24とロア
ーリンク21とを連携する制御リンク25と、制御軸2
3を所定の制御範囲内で回転駆動するとともに、所定の
回転位置に保持する駆動手段としてのアクチュエータ3
0と、を備えている。
【0034】ロッド状をなすアッパーリンク22の上端
部はピストンピン15に相対回転可能に連結されてお
り、下端部は連結ピン26を介してロアーリンク21に
相対回転可能に連結されている。制御リンク25の一端
はロアーリンク21に連結ピン27を介して相対回転可
能に連結されており、制御リンク25の他端は偏心カム
24に相対回転可能に外嵌されている。
【0035】アクチュエータ30は、ケーシング31内
に進退可能に配設される往復子(ピストン)32と、こ
の往復子32の基端側の雄ねじ部33に螺合する円筒部
34と、を有している。この円筒部34は、図外の制御
部(エンジンコントロールユニット)からの制御信号に
基づいて、モータ又は油圧ポンプ等の駆動源により軸回
りに回転駆動される。往復子32は、制御軸23と直交
する方向に沿って配設されており、自身の長手方向に沿
って軸方向に往復移動する。この往復子32の先端には
ピン35が設けられており、このピン35は、制御軸2
3の一端に設けられる制御プレート36に形成された径
方向に延びるスリット37に摺動可能に嵌合している。
【0036】このような構成により、制御部により円筒
部34が回転駆動されると、この円筒部34に螺合する
往復子32が往復動する。これにより、ピン35のスリ
ット37内での摺動動作を伴いながら、制御プレート3
6を介して制御軸23が所定の方向に回転する。つま
り、このアクチュエータ30は、不用意に往復子32が
往復移動することのないように、雄ねじ部33と円筒部
34との螺合部分を介して往復子32の回転運動を往復
子32の往復運動に変換する構成となっている。
【0037】このように機関運転状態に応じて制御軸2
3を回動することにより、偏心カム24に外嵌する制御
リンク25の揺動支点が変化し、ロアーリンク21及び
アッパーリンク22の姿勢が変化して、ピストン14の
上方に画成される燃焼室の圧縮比が可変制御される。
【0038】この実施例では、往復子32が前進して制
御軸23が図1の時計方向ωに回転すると、圧縮比が連
続的に低下し、往復子32が後退して制御軸23が図1
の反時計方向に回転すると、圧縮比が連続的に増加する
ように設定されている。
【0039】また、図3に示すように、高回転高負荷域
では圧縮比εが低くなり、低回転低負荷域では圧縮比ε
が高くなるように設定されている。つまり、機関回転数
や機関負荷の増加に伴って圧縮比εが連続的に低下する
ように制御される。
【0040】このような可変動弁機構では、ピストンピ
ン15とクランクシャフト16とが2つのリンク22,
21のみで連携されているため、例えばリンク部材を3
つ以上用いるものに比して構成が簡素化される。また、
ロアーリンク21に制御リンク25が連結されている等
の関係で、この制御リンク25や制御軸23を、比較的
スペースに余裕のある機関下方側へ配置することがで
き、機関搭載性に優れている。
【0041】次に、本実施例の特徴的な構成及び作用効
果について説明する。
【0042】図1及び図2に示すように、ピストン14
に燃焼荷重F1が作用すると、アッパーリンク22から
ロアーリンク21へ荷重F2が作用するとともに、ロア
ーリンク21から制御リンク25へ荷重Fが制御リンク
25の一端と下端とを通るリンク中心線L1に沿って作
用する。この荷重Fが制御リンク25から偏心カム24
へ作用することにより、図5に示すように、制御軸23
には回転方向のトルクTが作用する。
【0043】ここで、図5に示すように、制御軸23の
中心23cから偏心カム24の中心24cまでの距離を
偏心量H、制御軸23の中心23cと偏心カム24の中
心24cとを通る偏心方向線をL2、この偏心方向線L
2に直交する線L3とリンク中心線L1とのなす狭角を
θとすると、上記のトルクTはF・cosθ×Hとな
る。また、リンク中心線L1から制御軸23の中心23
cまでの距離をΔDとすると、この距離ΔDはH・co
sθとなる。つまり、距離ΔDは、荷重Fに対応するト
ルクTの腕長さに相当し、荷重F(又は燃焼荷重F1)
が同じであれば、距離ΔDが長いほどトルクTが大きく
なる。言い換えると、リンク中心線L1と偏心方向線L
2とのなす狭角(90°以下の角度)αが大きくなるほ
ど、トルクTが大きくなる。
【0044】そこで本実施例では、燃焼荷重F1が最も
大きくなるピストン上死点又はその近傍で、図4の実線
で示すように、機関圧縮比の増加に伴って上記の距離D
(狭角α)が連続的に長く(大きく)なるように設定し
ている。
【0045】これにより、機関負荷や機関回転数の増加
に伴って、ピストン上死点近傍におけるピストン最大燃
焼荷重Fが増加する一方、この荷重Fに対応するトルク
Tの腕長さΔDが減少していくこととなり、圧縮比の変
更に伴うトルクTの大きさの変動幅が抑制される。つま
りトルクTの大きさが平準化される。この結果、制御軸
23を回転駆動及び保持するためのアクチュエータ30
からの駆動力を低減でき、ひいては機関の小型化,エネ
ルギー消費率の向上,及び制御軸23の小径化等を図る
ことができる。
【0046】また本実施例では、燃焼荷重F1が最も大
きくなるピストン上死点近傍において、制御リンク25
から偏心カム24へ作用する荷重Fの制御軸回りの回転
方向成分Fωが、制御軸23の低圧縮比側への回転方向
ω(図5の時計回り方向)と同方向に設定されている。
つまり、ピストン上死点近傍におけるトルクTの作用方
向が、制御軸23の低圧縮比側への回転方向ωと同方向
に設定されている。
【0047】従って、ノッキングの危険性が高い高負荷
側へ移行する際、つまり制御軸23を低圧縮比側へ回動
させる場合に、上記のトルクTによって制御軸23の低
圧縮比側への回転動作がアシストされる形となり、この
低圧縮比側への切換応答性が一段と向上する。この結
果、ノッキングの発生がより確実に防止され、燃焼安定
性が向上する。
【0048】より具体的には、ピストン燃焼荷重F1が
小さい低回転低負荷域等では切換応答性が遅くなる傾向
にあるが、このような低回転低負荷域等では、図1に示
すように、圧縮比が最高圧縮比に設定され、この設定状
態では上記のトルク腕長さΔDが最も長くなるため、低
圧縮比側へのトルクTを効果的に得ることができ、その
切換レスポンスが向上する。
【0049】特に、最高圧縮比の状態におけるピストン
上死点近傍で(図1参照)、トルク腕長さΔDが最大
(ほぼ偏心量Hと等しい値)となり、狭角αが最大すな
わち約90°となるように設定されていると、上記のト
ルクTを最も大きく得ることができ、このトルクにより
低圧縮比側への切換応答性を有効に高めることができ
る。
【0050】これに対し、例えば図4の破線で示す比較
例のように、所定の中圧縮比でトルク腕長さΔDが最大
となるように設定されていると、高圧縮比の設定状態で
腕長さΔDが中圧縮比の状態に比して短くなるため、こ
の高圧縮比の設定状態から低圧縮比側への切換時に、十
分な大きさのトルクTが得られない。
【0051】また、機関運転中に頻繁に行われる低回転
低負荷域から中速中負荷域への移行時、つまり高圧縮比
から所定の中圧縮比への切換時には、目的の中圧縮比に
て速やかに制御軸23の回転を停止するために、アクチ
ュエータ30より制御軸23に逆駆動力を発生させて、
制御軸23の回転動作を制動する必要がある。このと
き、本実施例によればトルク腕長さΔDが高圧縮比の状
態に比して短縮化されるため、圧縮比を低下させる方向
ωのトルクTが適宜に低減されることとなる。この結
果、上記の逆駆動力が適宜に抑制される形となり、その
エネルギー消費率が向上する。
【0052】更に、制御リンク25から制御軸23へ入
力する荷重Fが最大となる高回転高負荷時等では、最低
圧縮比の設定状態が用いられるが、この最低圧縮比の状
態では、上記のトルク腕長さΔDが最も短くなる。この
結果、制御軸23をトルクTに抗して高圧縮比側へ駆動
する駆動力や、制御軸23を最低圧縮比の設定状態に保
持するための保持力が有効に抑制される。
【0053】理想的には、最低圧縮比の設定状態におけ
るピストン上死点近傍で(図2参照)、上記の距離ΔD
が略0となり、挟角αが略0°となるように設定する。
この場合、最低圧縮比におけるトルクTが最小限に抑制
され、アクチュエータ30の駆動力を最小限に抑制する
ことができる。
【0054】図6は第2実施例を示しており、第1実施
例と異なる部分についてのみ説明する。すなわち、この
実施例では、最高圧縮比の設定状態において、スリット
37の長手方向L4と、往復子32の往復直線方向L5
とが略直交するように設定されている。
【0055】この設定により、最もノックの危険性が高
まり、高→低圧縮比側への切換えレスポンスが最も要求
される最高圧縮比の設定状態におけるピストン上死点近
傍で、ピストン燃焼荷重に基づいて制御軸23から往復
子32へ作用する荷重の作用方向が往復子32の往復方
向(後退方向)とほぼ同方向となり、モータ等の駆動源
から制御軸23へ至るまでの瞬間減速比を最も小さくす
ることができる。これにより、ピストン燃焼荷重F1に
よる高→低圧縮比への切換えアシストを最大に利用する
ことができる。往復子32の低圧縮比側への切換応答性
を更に向上することができる。
【0056】次に、図7〜10を参照して、潤滑油路4
1の出口部43の配置について説明する。なお、図7,
図8はそれぞれ本発明に係る第3,第4実施例を示して
おり、図9,図10はそれぞれ参考例を示している。
【0057】偏心カム24を含めた制御軸23の内部に
は、制御軸23の軸受部分等へ潤滑油を供給する潤滑油
路40,41が形成されている。第1潤滑油路40は、
制御軸23及び偏心カム24の内部を通って軸方向へ延
びており、第2潤滑油路41は、この第1潤滑油路40
と直交する方向に沿って偏心カム24の内部を直線状に
延びている。
【0058】この第2潤滑油路41の入口部42は、第
1潤滑油路40に開口形成されており、第2潤滑油路4
1の出口部43は、制御リンク25の軸受面25aに対
向,摺接する偏心カム24の外周面24aに開口形成さ
れている。
【0059】仮に図9及び図10に示すように、最低圧
縮比の設定状態でのピストン上死点近傍において、出口
部43をリンク中心線L1の近傍に配置すると、以下の
ような問題を生じる。
【0060】つまり、図9に示すように出口部43をリ
ンク中心線L1に沿って反制御軸側(図9の上側)に配
置すると、制御リンク25と偏心カム24の間の軸受ク
リアランスの最大付近に潤滑油を供給してしまうことに
なり、供給された潤滑油の大半が軸受部分の幅方向へ流
出してしまう。また、仮に図10に示すように出口部4
3をリンク中心線L1に沿って制御軸側(図10の下
側)に配置すると、最も軸受面圧が大きい領域に出口部
43が位置してしまい、実質的な軸受部分の受圧面積が
縮小してしまうことになる。
【0061】そこで、図7,図8に示す実施例では、最
低圧縮比の設定状態におけるピストン上死点近傍で、上
記の出口部43が、偏心カム24の外周面24aの中で
リンク中心線L1と交差する位置の近傍から外れて配置
されている。より具体的には、リンク中心線L1と直交
する線L6と交差する位置又はその近傍、つまりリンク
中心線L1から最も離れて配置されている。
【0062】例えば図7に示す第3実施例のように、各
偏心カム24に1つの第2潤滑油路41が形成されてい
る場合、出口部43がリンク中心線L1の一側に配置さ
れ、図8に示す第4実施例のように、各偏心カム24に
2つの第2潤滑油路41が形成されている場合、出口部
43がリンク中心線L1の両側にそれぞれ配置される。
【0063】これにより、実質的な受圧面積の低下を招
くことなく、第2潤滑油路41の出口部43から吐出さ
れる潤滑油により制御リンク25と偏心カム24との軸
受部分を良好に潤滑することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る内燃機関の可変圧縮
比機構を示す最高圧縮比でのピストン上死点近傍におけ
る断面対応図。
【図2】第1実施例に係る可変圧縮比機構を示す最低圧
縮比状態でのピストン上死点近傍における断面対応図。
【図3】機関回転数及び機関負荷に対する圧縮比の一設
定例を示す特性図。
【図4】荷重Fに対するトルク腕長さΔD及び狭角αの
関係を示す特性図。
【図5】第1実施例の作用説明図。
【図6】本発明の第2実施例に係る内燃機関の可変圧縮
比機構を示す最高圧縮比状態でのピストン上死点近傍に
おける断面対応図。
【図7】本発明の第3実施例に係る可変圧縮比機構の要
部を示す側面図(a)及び断面図(b)。
【図8】本発明の第4実施例に係る可変圧縮比機構の要
部を示す側面図(a)及び断面図(b)。
【図9】参考例に係る可変圧縮比機構の要部を示す側面
図(a)及び断面図(b)。
【図10】同じく参考例に係る可変圧縮比機構の要部を
示す側面図(a)及び断面図(b)。
【図11】従来例に係る内燃機関の可変圧縮比機構を示
す斜視図。
【符号の説明】
14…ピストン 15…ピストンピン 16…クランクシャフト 17…クランクピン 21…ロアーリンク 22…アッパーリンク 23…制御軸 24…偏心カム 25…制御リンク 30…アクチュエータ(駆動手段) 32…往復子 37…スリット 40,41…潤滑油路 43…出口部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンのピストンピンとクランクシャ
    フトのクランクピンとを機械的に連携する複数のリンク
    と、 クランクシャフトと略平行に延びる制御軸と、 この制御軸に偏心して設けられた偏心カムと、 上記複数のリンクの一つに一端が連結されるとともに、
    上記偏心カムに他端が連結された制御リンクと、 低回転低負荷時には圧縮比が高くなり、高回転高負荷時
    には圧縮比が低くなるように、上記制御軸を所定の制御
    範囲内で回転駆動するとともに所定の回転位置に保持す
    る駆動手段と、を有し、 上記制御軸が一方向へ回転することにより圧縮比が連続
    的に低下又は増加する内燃機関の可変圧縮比機構におい
    て、 ピストン上死点近傍で、制御リンクの一端と他端とを通
    る制御リンク中心線から制御軸の中心までの距離が、機
    関圧縮比の低下に伴って連続的に短くなることを特徴と
    する内燃機関の可変圧縮比機構。
  2. 【請求項2】 ピストン上死点近傍で、ピストン燃焼荷
    重に基づいて制御リンクから偏心カムへ作用する荷重の
    制御軸回りの回転方向成分が、制御軸の低圧縮比側への
    回転方向と同方向に設定されていることを特徴とする請
    求項1に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  3. 【請求項3】 最高圧縮比の状態でのピストン上死点近
    傍で、上記制御リンク中心線と、上記偏心カムの中心と
    制御軸の中心とを通る偏心方向線と、のなす角度が略9
    0°となるように設定されていることを特徴とする請求
    項2に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  4. 【請求項4】 最低圧縮比の状態でのピストン上死点近
    傍で、上記制御リンク中心線から偏心カムの中心までの
    距離が略0となるように設定されていることを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  5. 【請求項5】 上記複数のリンクが、一端がピストンピ
    ンに連結されるアッパーリンクと、このアッパーリンク
    の他端が連結されるとともに、上記クランクピンに連結
    されるロアーリンクと、を有し、このロアーリンクに制
    御リンクを介して上記制御軸の一端が連結されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機
    関の可変圧縮比機構。
  6. 【請求項6】 上記駆動手段が、上記制御軸と直交する
    方向に沿って往復駆動される往復子を有し、この往復子
    の先端に設けられるピンが、上記制御軸の一端に設けら
    れる径方向スリットに摺動可能に嵌合しており、 最高圧縮比の状態で、上記スリットの長手方向と往復子
    の往復方向とがほぼ直交することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  7. 【請求項7】 上記制御軸及び制御カムの内部に潤滑油
    路が形成され、この潤滑油路の出口部が、制御リンクの
    軸受面に摺接する制御カムの外周面に開口形成され、 この出口部は、最低圧縮比の状態でのピストン上死点近
    傍で、上記制御リンク中心線又はその近傍から外れて配
    置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  8. 【請求項8】 上記出口部は、最低圧縮比の状態でのピ
    ストン上死点近傍で、上記制御リンク中心線と直交する
    方向又はその近傍に配置されていることを特徴とする請
    求項7に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
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