JP4760408B2 - レーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法及び装置 - Google Patents

レーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、金属帯同士を突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質をオンラインで監視するためのレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法及びそれに用いる装置に関する。
ダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機では、図4(a)に示すように、先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部をクランプ3,4で把持した状態で切断した後、図4(b)に示すように、所定のギャップGを形成して両切断面1A,2Aを突き合わせ、そのギャップGにレーザービームで溶解した溶接金属を流し込み、溶接金属に金属帯材料を溶かし込むことで金属帯同士を接続している(特許文献1)。図4中、5は金属帯長手方向を示す。
レーザービーム溶接機により突き合わせ溶接する一連の操作手順を説明しておく。
まず、ライン外に退避してあったC形フレーム状をなす移動台に搭載されたダブルカットシャー装置をライン内の使用位置に移動し、ダブルカットシャー装置で切断を行う(図1参照方)。その際、クランプ3,4により先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部を把持した状態で、下部シャー刃10Aを両金属帯の下面の位置まで上昇させ、その時点で、上部シャー刃10Bを下降させる。このようにしてC形フレーム状をなす移動台に搭載されたダブルカットシャー装置により、先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部を一度に切断する。
次いで、後行金属帯2を把持している方のクランプ4をクランプ3に向けて移動し、所定のギャップGを形成して両切断面1A,2Aを突き合わせる。その後、ライン外に退避してあった溶接用レーザー装置の照射ヘッド部をライン内に移動し、レーザー発振器により発信されたレーザービームを照射ヘッド部に導きつつ、照射ヘッド部に配置した集光レンズでレーザービームを集光させ、照射ヘッド部を金属帯幅方向へ走査するようにしている。その際、照射ヘッド部に配置された集光レンズの光軸が金属帯長手方向の決めた位置を金属帯幅方向に沿って走査するように調整されている。また、両切断面1A,2Aを突き合わせる際には、コンピュータにギャップGの値を設定し、後行金属帯2を把持している方のクランプ4を位置制御によって停止するようにしている。
こういったレーザー突き合わせ溶接法では、切断面の形状、突き合わせ溶接する際のギャップGの精度、及び照射ヘッド部に配置された集光レンズの光軸の垂直度、および集光レンズの光軸の金属帯長手方向位置などの精度を管理することが重要であり、定期的にダブルカットシャー装置のシャークリアランス、溶接用レーザー装置の光軸の精度およびセンサー等の精度測定を行うことで、突き合わせ溶接部の溶接品質を確保している。
なお、図5(a)には、レーザービーム溶接機により突き合わせ溶接した金属帯1,2を上から見た場合の溶接部6の模式図を示し、また図5(b)には、X−X断面を模式的に示した。
ここで、板厚Hが2.0〜4.0mmのステンレス鋼帯などをレーザー突き合わせ溶接法により突き合わせ溶接する場合、良好な溶接品質を得るためのギャップGは、0.2〜0.4mmと狭いため、レーザービーム溶接機に具備した各種装置の精度管理は厳しく行っている。
例えば、溶接品質を維持するために、図1に示すようなレーザービーム溶接機では、下部シャー刃取付台と下部シャー刃のラインに対して直角な方向の面に設けられた複数の貫通孔を介して圧縮空気を吹き付け、その背圧力を検出して得られた実シャークリアランス値と基準シャークリアランス値とを比較してシャークリアランス偏差を演算し、ダブルカットシャー装置のシャークリアランスの診断を行っていると記載されている(特許文献1)。
また、特許文献2には、突き合わせ溶接を行う溶接機において、精密突き合わせに必要な切断形状を得るための切断装置が開示されている。すなわち、特許文献2の溶接機に具備した切断装置は、C形フレーム状をなす移動台と、この移動台に上下に対向して設けられその間に配された被溶接材を切断する一対の切断装置と、該切断装置の一方に設けられたガイドピンと他方に設けられ被溶接材の切断時に上記ガイドピンを案内して切断時の横振れを防止するガイド機構を具備するものにおいて、上記ガイド機構にリニアモーションベアリングを用いている。特許文献2のようにガイド機構にリニアモーションベアリングを用いた溶接機によれば、図6で、金属帯長手方向5に対する実切断線21,22の直角度を向上させることができるとされている。図6中、20は、金属帯長手方向5に直角な切断基準線を示す。
特開平8−215924号公報 特開昭61−100311号公報
しかしながら、図1に示すようなレーザービーム溶接機には、シャー装置のガイド機構としてリニアベアリング内蔵ブッシュ13が設けられており、ガイドロッド12をリニアベアリング内蔵ブッシュ13により支持する構成になっているが、このレーザービーム溶接機を設置した連続ライン内で突き合わせ溶接部の溶接品質不良によって溶接部6で破断するというライントラブルが発生する場合がある。
金属帯1,2の溶接破断部を詳細に観察したところ、突き合わせ溶接部に金属帯材料が十分溶かし込まれておらず、接合強度が不十分であることが判明し、その原因を種々検討した。その検討過程において、図1に示すようなレーザービーム溶接機では、下部シャー刃10Aの昇降が下部シャー刃取付台10に固定したガイドロッド12をリニアベアリング内蔵ブッシュ13で案内しつつ、油圧シリンダー等により行われているため、金属帯長手方向5に対する実切断線21,22の直角度は良好であることがわかった。
また、前記検討過程において、ダブルカットシャー装置で切断された両切断面1A,2Aの形状、突き合わせ溶接する際の後行金属帯2を把持している方のクランプ4の停止精度、あるいは、照射ヘッド部に配置された集光レンズの光軸の垂直度、および照射ヘッド部が金属帯幅方向へ移動する際の集光レンズの光軸の金属帯長手方向位置などの精度は管理範囲内に調整されていることもわかった。それにもかかわらず、突き合わせ溶接部の溶接品質が悪化する場合があることから考え、下部シャー刃10Aの上昇時において、下部シャー刃取付台10が金属帯長手方向5に向かって力を受け、切断基準線20からずれが発生した状態で、先行金属帯と後行金属帯の両対向端部を切断していることがその原因ではないかと推定した。それを実証するために、下部シャー刃取付台10の金属帯長手方向への変位量を検出する検出器としてレーザー変位計9をダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機に設け、オンライン状態で下部シャー刃取付台10の金属帯長手方向への変位量を測定した。そうしたところ、最大で1mmの変位量が測定される場合あり、切断基準線20に対する実切断線21,22の金属帯長手方向位置が大きくずれることが明確になった。
ところで、金属帯を連続して処理する連続ラインでは、レーザービーム溶接機により金属帯1,2同士を接続する時間が限られており、また、レーザービームを用い、突き合わせ溶接した溶接部品質の良、不良を確実に判定することができる監視装置が見あたらないこともあって、突き合わせ溶接部の溶接品質の良、不良を目視によって判定している。従って、切断基準線20に対する実切断線21,22の金属帯長手方向位置が大きくずれていた場合でも、そのずれ量が高々1mmであるため、レーザー突き合わせ溶接法では金属帯1,2同士が溶接品質の悪い溶接部6で接続された状態となり、そのまま連続ラインに送り出されてしまうという、解決すべき課題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、金属帯同士を突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質を目視によらず、検出器によりオンラインで監視することにより連続ラインの操業の安定化を達成可能なレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下のとおりである。
1.上・下クランプにより把持した先行金属帯と後行金属帯の両対向端部を上・下部シャー刃を有するダブルカットシャー装置で切断した後、切断した金属帯同士の両端面を突き合わせ、レーザービームを用い、突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質の良、不良を監視するレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法であって、
前記シャー装置によって金属帯の両対向端部を切断する工程の前記下部シャー刃を両金属帯の下面の位置まで上昇させた時に、前記下部シャー刃の切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ量を、下クランプ架台に取り付けられた非接触のレーザー変位計で検出し、該ずれ量に基づいて突き合わせ溶接部の溶接品質の良、不良を判定することを特徴とするレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法。
2.上・下クランプにより把持した先行金属帯と後行金属帯の両対向端部を上・下部シャー刃を有するダブルカットシャー装置で切断した後、切断した金属帯同士の両端面を突き合わせ、レーザービームを用い、突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質の良、不良を監視する溶接精度オンライン監視装置であって、
前記シャー装置によって金属帯の両対向端部を切断する工程の前記下部シャー刃を両金属帯の下面の位置まで上昇させた時に、前記下部シャー刃の切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ量を、下クランプ架台に取り付けられた非接触のレーザー変位計で検出する検出器と、該ずれ量に基づいて突き合わせ溶接部の溶接品質の良、不良を判定する判断部を設けたことを特徴とするレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視装置。
3.上記1.において、溶接部の溶接品質の良、不良を判定するための前記ずれ量の閾値を0.3mmとすることを特徴とするレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法。
本発明によれば、金属帯同士を突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質を目視によらず、検出器によりオンラインで監視することにより連続ラインの操業の安定化を達成することができる。
以下、本発明を図1に示したレーザービーム溶接機に適用した実施の形態について説明する。
本発明を適用したレーザービーム溶接機は、溶接精度オンライン監視装置として、金属帯の両対向端部を切断する工程の下部シャー刃10Aの上昇時に、切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ量を検出する検出器としてレーザー変位計9と、該ずれ量に基づいて突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質の良、不良を判定する判断部を設けたラインコンピュータ17を備えている。レーザー変位計9は、出側下クランプ架台8の所定高さ位置に取付けられている。その他の構成は、従来のダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機と同様である。ダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機によるレーザー突き合わせ溶接法については既に説明したので説明を省略する。
なお、ラインコンピュータ17は、上位コンピュータ18と接続され、突き合わせ溶接する金属帯1,2に関する情報を上位コンピュータから受けていると共に、表示装置(CRT)19に、レーザービーム溶接機により突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質の良、不良の判定結果を表示することができる。図1中、14は下部シャー刃昇降方向を示し、15は上部シャー刃昇降方向、16は金属帯進行方向を示す。また、9Aは、レーザー変位計9から照射された、変位測定用レーザー光の照射方向を示す。
上記の実施の形態に係る溶接精度オンライン監視装置の作用について説明する。
前記ずれ量の基準となる切断基準線は、例えば、形状が良好な熱延ステンレス鋼帯1を用い、実際にレーザービーム溶接機によって突き合わせ溶接を行い、その後エリクセン試験などにより突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質を調べ、その試験結果に基づいて最も良好な溶接品質を得ることができる金属帯長手方向5の所定位置を切断基準線として決定することができる。このような切断基準線の決定は、シャー刃の交換時や定期点検毎に行うのがよい。また、レーザー変位計9の検出したずれ量に基づいて突き合わせ溶接部の溶接品質の良、不良を判定する判断部には、閾値を設定する。閾値の値は、当該レーザービーム溶接機に設けたレーザー照射装置の仕様などにより溶接部6が連続ライン内で破断しないような適切な値に設定する。
例えば、ラインコンピュータ17の判断部に、突き合わせ溶接部6の溶接品質の良、不良を判定する閾値を0.3mmと設定したしたときには、図2に示すように、金属帯進行方向へのずれ量が0.3mmを超えた場合、あるいは金属帯反進行方向へのずれ量が0.3mmを超えた場合、ラインコンピュータ17により突き合わせ溶接部6の溶接品質が不良と判定される。図2に例示したように、レーザー変位計9が検出した下部シャー刃の上昇時のずれ量が金属帯反進行方向へ0.3mmを超えてずれているときには、このまま連続ラインに送り出した場合、ライン内で溶接部破断が発生する危険性が高いため、ラインコンピュータ17の指令により金属帯1,2の溶接をやり直す。一方、金属帯進行方向へのずれ量が0.3mm以内で、かつ金属帯反進行方向へのずれ量が0.3mm以内の場合には、ラインコンピュータ17内の判断部で溶接品質良と判定し、ラインコンピュータ17の指令により、そのまま連続ラインに送り出す。
このように下部シャー刃10Aの上昇時に、切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ量を検出し、該ずれ量に基づいて突き合わせ溶接部の溶接品質の良、不良を判定するレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法によれば、金属帯同士を突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質を目視によらず、検出器によりオンラインで監視することができる。
ここで、図1に示したレーザービーム溶接機において、下部シャー刃10Aの上昇時に下部シャー刃取付台10が金属帯長手方向5に向かって力を受け、切断基準線20からのずれ量が大きい状態で両対向端部を切断した場合、突き合わせ溶接部の溶接品質が悪化する理由について図3により説明する。
本発明を適用したレーザービーム溶接機では、レーザービームを用い、突き合わせ溶接する際に、設定したギャップGの値になったときに後行金属帯2を把持している方のクランプ4を位置制御によって停止するようにしている。従って、下部シャー刃10Aの上昇時に下部シャー刃取付台10が金属帯長手方向5に向かって力をあまり受けず、切断基準線20からのずれ量が小さい状態で先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部を切断した場合、図3(a)に例示するように、突き合わせ溶接する際のギャップGの金属帯長手方向5の位置は、集光レンズの光軸の金属帯長手方向位置7に対してずれが少ない。
これに対して、下部シャー刃10Aの上昇時に下部シャー刃取付台10が金属帯長手方向5に向かって力を受け、切断基準線20からのずれ量が大きい状態で先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部を切断した場合、図3(b)に例示するように、突き合わせ溶接する際のギャップGの金属帯長手方向5の位置は、集光レンズの光軸の金属帯長手方向位置7に対して大きくずれる。このために、下部シャー刃10Aの上昇時に切断基準線20からのずれ量が大きい状態で、先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部を切断した場合には、突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質が悪化するのである。
下部シャー刃10Aの上昇時に下部シャー刃取付台10が金属帯長手方向5に向かって変位する原因には、クランプ3,4により先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部を把持した状態で、下部シャー刃10Aを両金属帯の下面の位置まで上昇させるので、その際、先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部の少なくとの一方の形状が悪いと、下部シャー刃10Aを介して大きい力が下部シャー刃取付台10に作用することが挙げられる。
ただし、下部シャー刃10Aと対応する上部シャー刃10Bとの間にはシャークリアランスが設けられているため、切断基準線20に対する実切断線21,22の金属帯長手方向位置へのずれ量が高々1mmであるので、上部と下部のシャー刃同士が接触することもなく、C形フレーム状をなす移動台に搭載されたダブルカットシャー装置により先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部が一度に切断される。
また、金属帯1,2の溶接を再度やり直した場合には、ダブルカットシャー装置により2回目の切断を行う際、先行金属帯1と後行金属帯2の両対向端部の形状が1回目の切断を行う際に比べて良好となるため、下部シャー刃10Aの上昇時にレーザー変位計9の検出する切断基準線20からのずれ量が1回目の切断を行う際に比べて2回目の方が小さくなることによって、突き合わせ溶接部の溶接品質が良と判定される可能性が高まる。
なお突き合わせ溶接する際のギャップGが1.0mm以下であるレーザービーム溶接機では、良好な突き合わせ溶接部の溶接品質を得るために、ギャップGの精度は、±0.01mm以内に管理し、集光レンズの光軸の金属帯長手方向位置7の精度は、±0.03mm以内に管理し、ガイドロッド12をリニアベアリング内蔵ブッシュに挿入した状態で金属帯長手方向の隙間(金属帯長手方向へのがた)は、0.5mm以下に管理するのが好ましい。
板厚Hが2.0〜6.0mm、板幅Wが700〜1600mmの熱延ステンレス鋼帯に焼鈍・酸洗を施すことができる熱延板焼鈍酸洗ラインのレーザービーム溶接機に本発明を適用した。本発明を適用する以前の熱延板焼鈍酸洗ラインでは、下部シャー刃の切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ、もしくは原因不明の溶接破断の回数は、図2に示すように、月平均で1.5回であったが、本発明を適用した以降では、下部シャー刃の切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ、もしくは原因不明の溶接破断は皆無となった。なお、図2に示す頻度は、本発明を適用する前1年間の値である。
本発明を適用したダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機の概略構成図である。 本発明を適用したダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機の溶接良、不良の範囲を示す特性図である。 本発明を適用したダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機において溶接品質が良好である場合または悪化する場合を説明する模式図である。 ダブルカットシャー装置を備えたレーザービーム溶接機の動作を説明する模式図である。 (a)は、レーザービーム溶接機で接続した金属帯1,2を上から見た場合の溶接部6の模式図であり、(b)は、金属帯1,2の溶接部6を示すX−X断面図である。 ダブルカットシャー装置の切断基準線20に対する切断線21,22を示す模式図である。
符号の説明
1,2 金属帯
1A,2A 切断面
3 出側クランプ
4 入側クランプ
5 金属帯長手方向
6 溶接部
G 両切断面突き合わせ時のギャップ
H 板厚
W 板幅
7 集光レンズの光軸の金属帯長手方向位置
8 出側下クランプ架台
9 レーザー変位計
9A 変位測定用レーザー光の照射方向
10 下部シャー刃取付台
11 上部シャー刃取付台
10A,10B シャー刃
12 ガイドロッド
13 リニアベアリング内蔵ブッシュ
14 下部シャー刃昇降方向
15 上部シャー刃昇降方向
16 金属帯進行方向
17 ラインコンピュータ
18 上位コンピュータ
19 表示装置(CRT)
20 切断基準線
21,22 実切断線

Claims (3)

  1. 上・下クランプにより把持した先行金属帯と後行金属帯の両対向端部を上・下部シャー刃を有するダブルカットシャー装置で切断した後、切断した金属帯同士の両端面を突き合わせ、レーザービームを用い、突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質の良、不良を監視するレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法であって、
    前記シャー装置によって金属帯の両対向端部を切断する工程の前記下部シャー刃を両金属帯の下面の位置まで上昇させた時に、前記下部シャー刃の切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ量を、下クランプ架台に取り付けられた非接触のレーザー変位計で検出し、該ずれ量に基づいて突き合わせ溶接部の溶接品質の良、不良を判定することを特徴とするレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法。
  2. 上・下クランプにより把持した先行金属帯と後行金属帯の両対向端部を上・下部シャー刃を有するダブルカットシャー装置で切断した後、切断した金属帯同士の両端面を突き合わせ、レーザービームを用い、突き合わせ溶接した溶接部の溶接品質の良、不良を監視する溶接精度オンライン監視装置であって、
    前記シャー装置によって金属帯の両対向端部を切断する工程の前記下部シャー刃を両金属帯の下面の位置まで上昇させた時に、前記下部シャー刃の切断基準線に対する実切断線の金属帯長手方向へのずれ量を、下クランプ架台に取り付けられた非接触のレーザー変位計で検出する検出器と、該ずれ量に基づいて突き合わせ溶接部の溶接品質の良、不良を判定する判断部を設けたことを特徴とするレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視装置。
  3. 請求項1において、溶接部の溶接品質の良、不良を判定するための前記ずれ量の閾値を0.3mmとすることを特徴とするレーザービーム溶接機の溶接精度オンライン監視方法。
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