JP4760399B2 - 注射剤容器用ラベル、注射剤容器及びプレフィルドシリンジ - Google Patents

注射剤容器用ラベル、注射剤容器及びプレフィルドシリンジ Download PDF

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本発明は注射剤容器用ラベル、注射剤容器及びプレフィルドシリンジに関する。
医療現場では、合理化、医療過誤対策等の理由から、外筒内に注射剤が予め封入されたプレフィルドシリンジが採用されることがある。このプレフィルドシリンジでは、外筒内に薬剤が予め封入されており、これにより、シリンジに薬剤を吸引させたりする必要がなくなると共に、薬剤を間違える可能性も低くなる利点がある。
ところで、プレフィルドシリンジの外筒には、商品名等を記載したラベルが貼付けられているが、医療過誤対策の理由から、このラベルに、データ記入部を設け、このデータ記入部に、これから注射を行う患者名や患者の部屋番号等の各種データを油性ペン、ボールペン等の筆記具で記入可能とする場合がある。
この場合には、プレフィルドシリンジを廃棄する際に、患者の個人情報を保護するために、データ記入部のデータを抹消処理する必要がある。然しながら、従来においては、ラベルのデータ記入部を、ラベルの他の部分やプレフィルドシリンジから容易に分離させることができなかったのが実情である。そのため、従来においては、データ記入部のデータを有機溶剤等で消したり、或いは、データ記入部をラベルの他の部分やプレフィルドシリンジから無理やり引きちぎって、シュレッダーで処理したりしていた。即ち、従来においては、データ記入部に記入されたデータの面倒な抹消処理を行う必要があった。
解決しようとする課題は、データ記入部に記入されたデータの面倒な抹消処理を行う必要があった点である。
本発明は、上記課題を解決できる注射剤容器用ラベル、注射剤容器及びプレフィルドシリンジを提供することを目的とし、その目的を達成するために、本発明の注射剤容器用ラベルの特徴とするところは、注射剤容器の外面に貼付けられる注射剤容器用ラベルにおいて、ラベルの他の部分及び注射剤容器から分離可能とされ且つ把持部を有する複数の分離片が備えられ、各分離片の周囲に、各分離片をラベルの他の部分及び他の分離片から分離させるための分離用ミシン目が形成され、分離片の一つに、商品名を表示する商品名表示部が備えられ、分離片の他の一つに、データが記入可能とされたデータ記入部が備えられた点にある。
尚、分離に、分離であることを示す注記手段が備えられることもある。
更に、把持部が他の部分よりも外方に突出することもある。
又、把持部が他の部分よりも外方に突出しないこともある。
更に、開口部が形成され、開口部の上方に把持部が配置されることもある。
又、分離片が並設され、隣接する分離片間に、各分離片を隣接する分離片から分離させるための分離用ミシン目が形成されることもある。
更に、各分離片が他の分離片から離間していることもある。
又、注射剤容器が、外筒内に注射剤が封入されたプレフィルドシリンジとされ、ラベルが外筒に巻付けられることもある。
更に、横方向が外筒の軸心方向とされ、データ記入部が横方向に配置されることもある。
又、外筒への貼付時に、外筒における、データ記入部に記入される文字の下方向に該当する周方向に、データ記入部、注射剤容器内の注射剤の量を示す量測定手段及び商品名を表示する商品名表示部が、上記の順で配置されることもある。
更に、データ記入部、量測定手段及び商品名表示部の少なくとも各一つの外筒の周方向に関する長さが、外筒の周方向全長の42%以内とされることもある。
又、量測定手段が目盛りとされることもある。
更に、透明とされて、上面に識別コードが印刷され、注射剤容器への貼付時に識別コードの下方に配置され且つ識別コードが印刷される面とは異なる面に、識別コードの印刷部分以外を構成する地色とされる不透明な地色印刷部が形成されることもある。
又、透明とされて、外筒への貼付時に、ラベルの端部がオーバーラップし、このオーバーラップ部の下側部分の印刷部分が、オーバーラップ部の上側部分を介して、視認可能とされることもある。
更に、オーバーラップ部の上側部分に識別コードが印刷され、オーバーラップ部の下側部分に、識別コードとオーバーラップする地色印刷部が印刷されることもある。
又、ラベルが、注射剤容器における、ラベルの貼付部分を光から遮蔽する遮光ラベルとされることもある。
更に、本発明の注射剤容器及びプレフィルドシリンジの特徴とするところは、上記注射剤容器用ラベルが備えられた点にある。
本発明によれば、データが記入されたデータ記入部を備える分離をラベルから容易に分離できて、データ記入部に記入されたデータの面倒な抹消処理を行う必要がないと共に、このデータ記入部を備えた分離を、例えば、患者のカルテ等に貼付けるようにすれば、患者に対する治療行為をカルテ等に容易に記録できる。
、把持部を把持して、分離に力を加えれば、分離片をラベルから容易に分離できる。
更に、商品名と患者の氏名等を別個の分離片に配置すれば、商品名を表示した分離片を患者のカルテ等に貼付け、患者の氏名等が記入された分離片をシュレッダー等で破砕すれば、商品名と患者の氏名等が同時に流出することを防止できると共に、患者に投与した商品名をカルテ等に容易に記録できる。
請求項記載の発明によれば、把持部がラベルの取扱に支障を及ぼす惧れを少なくできる。
請求項記載の発明によれば、把持部がラベルの取扱に支障を及ぼす惧れを少なくできると共に、把持部が浮いた状態となるので、把持部を容易に把持できる。又、把持部が弱粘着とされる場合もあるが、周囲に基材がないため、把持部を容易に把持できる。
請求項10記載の発明によれば、横向きのプレフィルドシリンジを医療器具に設置する際に、量測定手段を術者に正対させれば、術者が、データ記入部に記入されたデータ、量測定手段及び商品名表示部を無理なく容易に読み取ることができて、注射する患者を間違ったり、又は、プレフィルドシリンジを取り違えたり、或いは、注射剤の内容量や投与量を間違ったりする惧れを少なくでき、医療過誤の発生の惧れを少なくできる。
請求項13又は15記載の発明によれば、地色印刷部を識別コードに接触させずに印刷しているので、印刷能力の限界を考慮する必要がなく、識別コードを小さくできる。
請求項16記載の発明によれば、遮光ラベルにより、医療容器の内容物が光により劣化することを改善できる。
〔実施の形態の第1例〕
以下、本発明をプレフィルドシリンジに適用した実施の形態の第1例を図1〜図5の図面に基づき説明する。図1及び図2はプレフィルドシリンジ1を示し、このシリンジ1にラベル2が貼付けられている。
プレフィルドシリンジ1は、外筒4と、プランジャ本体5Aとガスケット5Bから成るプランジャ5と、ゴム栓6等を有する。外筒4及びプランジャ本体5Aは、比較的硬質の合成樹脂、例えば、ポリプロピレンにより一体形成されて、透明、又は、半透明とされている。外筒4は、その略全体を構成し且つ軸心方向に関して一定径とされた本体8と、本体8から軸心方向前方に突設され且つ本体8よりも小径とされた注射針接続部9と、本体8の基端部に一体形成されたフランジ部10を有する。本体8の先端部及び注射針接続部9内には、予め、注射液等の遮光が必要な薬剤(注射剤、造影剤、診断薬、液剤)11が封入されている。注射針接続部9は、着脱自在なゴム栓6により開放可能に閉塞され、注射針等が接続される。プランジャ5は外筒4内にその基端側開口から軸心方向に摺動自在に挿入されるもので、プランジャ本体5Aの先端部に、ゴム等から成るガスケット5Bが備えられて、外筒4内面に当接している。ガスケット5Bの先端部は、軸心方向前方に突出する略円錐形状とされて、プランジャ5の先端部の外観形状を構成している。
図4にも示すように、ラベル2は、プレフィルドシリンジ1の外筒4における、注射剤11の封入部分及びこれに隣接する基部側の一部に全周にわたって巻付けられて、貼付けられ、上記部分を全周にわたって覆被している。図3に示すように、ラベル2の横方向Xが外筒4の軸心方向とされ、ラベル2の縦方向Yが外筒4の周方向とされている。ラベル2の横方向両端部は、外筒4への貼付時に、オーバーラップするオーバーラップ部とされている。尚、ラベル2を、遮光を必要としない注射液等のプレフィルドシリンジ1の外筒4に巻付ける場合、ラベル2がオーバーラップ部を有さず、窓部を有することもある。
ラベル2の縦方向中間部における、右側部分の一部は、他の部分から分離可能とされた分離部13とされている。そして、図2に示すように、上記分離部13を分離することで、ラベル2に、窓部(開放部、開口部、開放部)14が形成される。分離部13を分離可能とするための分離手段として、分離部13とその隣接部間には、分離用ミシン目15が配設されている。尚、分離手段として、分離用ミシン目15を採用したので、分離手段を容易に構成できる。分離部13における、横方向一端部、即ち、右端部は、他の部分よりも横方向X(右方向)に突出する把持部13Aとされている。この把持部13Aを把持して、分離部13を引張ることにより、分離用ミシン目15が破断して、分離部13が他の部分から分離される。把持部13Aは外筒4の基端部側に配置されるが、外筒4の先端部側に配置されることもある。尚、把持部13Aを分離部13とは別体として、分離部13の下面に貼付けて、外方に突出させることもある。
図5にも示すように、ラベル2は、基材16と、粘着剤(粘着層、接着剤、接着層)17を有する。
基材16はラベル2を主構成するもので、透明、半透明、又は、不透明とされており、ポリプロピレン等のプラスチック材料等が使用される。基材16の上面の必要箇所は、部分的に印刷されており、これにより、法規的に定められた事項やその他の事項、即ち、商品名表示部19、用法等表示部20、データ表示部21、データ表示部用説明部22、数値付きの目盛り23、注意書き24、識別コード25、データ記入部26、データ記入部用説明部27、矢印28、アイマーク29等がラベル2上に表示される。
商品名表示部19は、プレフィルドシリンジ1の商品名を表示するもので、ラベル2の上部及び分離部13の上部に配置されている。
用法等表示部20は、プレフィルドシリンジ1の用法、内容量、注意事項、製造販売業者、販売業者名等を表示するもので、ラベル2における、分離部13を除く縦方向Yの中間部及び分離部13における、商品名表示部19の下方に配置されている。
データ表示部21は、製造番号や使用期限等が表示されるもので、ラベル2における、分離部13の左側に配置されている。そして、プレフィルドシリンジ1の製造時に、レーザー光の照射によって、データ表示部21が部分的に溶融除去されることにより、基材16が部分的に露出して、ロット番号や製造年月日等が形成、即ち、印字される。尚、プレフィルドシリンジ1の製造時に、インクジェット、インクリボン等の熱転写によって、印字されることもある。
データ表示部用説明部22は、データ表示部21に表示された各種データを説明するもので、ラベル2における、データ表示部21の左側に配置されており、図例では、データ表示部用説明部22に、「製造番号:」、「使用期限:」が使用されている。
数値付きの目盛り23は、量測定手段として例示されて、注射剤11の内容量、投与量を表示するもので、ラベル2の下部に横方向に配置されており、目盛り23は縦方向Yの直線状とされている。
注意書き24は、個人情報の保護のために、プレフィルドシリンジ1の使用後の分離部13の分離を喚起するもので、分離部13の上端部上に表示されており、例えば、注意書き24として、「個人情報保護のため使用後この部分をはがしとって下さい。」等が記載される。
識別コード25は、プレフィルドシリンジ1の管理等に使用されるもので、分離部13の用法等表示部20の下方に配置されており、識別コード25として、例えば、QRコード等の2次元識別コード、JAN、EAN−128等のバーコード等が使用される。
データ記入部26は、分離部13の下部に横方向に配置されると共に、白色インキ等により構成されて、患者名や患者の部屋番号等の各種データが油性ペン、ボールペン等の各種筆記具により記入可能とされており、図例では、患者名が記入される。
データ記入部用説明部27は、データ記入部26に記入される各種データを説明するもので、ラベル2の分離部13の左側における、データ記入部26の左側に配置されており、図例では、データ記入部用説明部27として、「お名前:」が使用されている。
矢印28は、分離部13の注記手段として例示されて、ラベル2のどの部分を分離すればよいかを容易に分かるようにするもので、分離部13の把持部13A及びその左側部分上に配置されている。尚、注記手段として、分離部13や把持部13Aを他の部分とは異なる色としたり、又は、分離部13に、「この部分を分離して下さい。」との注記文字を記載したり、或いは、分離部13にハッチングを付すこともある。
アイマーク29は、外筒4にラベル2を貼付ける際等に、目安等とされるものである。
尚、図1及び図4等に示すように、外筒4にラベル2を貼付けた際に、外筒4における、データ記入部26に記入される文字の下方向(図3のラベル2の下方向)に該当する周方向に、データ記入部26、目盛り23及び商品名表示部19が、上記の順で配置されるように構成されると共に、これらデータ記入部26、目盛り23及び商品名表示部19の周方向に関する長さLが、外筒4の周方向全長の約42%以内とされている。この「約42%以内」を換言すると、下記のように表現される。即ち、データ記入部26、目盛り23及び商品名表示部19の周方向各端部と外筒4の中心を結ぶ2本の直線30,31のなす角度θが152°以内とされている。これにより、横向きのプレフィルドシリンジ1をシリンジポンプ等の医療器具に設置する際に、目盛り23を真正面に向ければ、目盛り23の上下にデータ記入部26及び商品名表示部19が、それぞれ、上方斜め前方、又は、下方斜め前方を向いた状態で配置される。それ故、医療器具及びプレフィルドシリンジ1の前方にいる術者が、データ記入部26に記入されたデータ、目盛り23、商品名表示部19を無理なく容易に読み取ることができて、注射する患者を間違ったり、又は、プレフィルドシリンジ1を取り違えたり、或いは、注射剤11の内容量や投与量を間違ったりする惧れを少なくでき、医療過誤の発生の惧れを少なくできる。
基材16の下面における、識別コード25の下方には、識別コード25の印刷部分以外を構成する地色とされる不透明な地色印刷部33が印刷により形成されて、不透明な白色インキにより構成されている。このように、地色印刷部33を設けた理由は下記の通りである。即ち、ラベル2への法的記載事項等の増加に伴って、識別コード25の縮小化が要望されている。ところで、基材16が透明な場合には、従来においては、識別コード25の印刷時に、識別コード25の印刷部分以外を構成する地色とされる白色インキと、識別コード25とされる黒色インキ等の2色のインキを積層している。しかし、印刷能力の限界のために、識別コード25が小さすぎると、印刷の掠れ等により、白色インキ上に識別コード25を明瞭に印刷しにくい。そのため、識別コード25をある程度大きく表示しないと、識別コード25の読み取り精度を十分なものとできない。そこで、白色インキからなる地色印刷部33を、基材16の上面ではなく、基材16の下面における、識別コード25の下方に、識別コード25に接触させずに印刷している。これにより、上記のような印刷能力の限界を考慮する必要がなく、識別コード25を小さくできる。尚、必要に応じて、地色印刷部33を構成するインキとして、白色インキ以外のインキを使用することもある。
粘着剤17は、基材16の下面における、地色印刷部33を除く(略)全面にわたって配設され、この粘着剤17により、ラベル2は外筒4に貼付可能とされている。尚、分離部13を容易に分離できるように、分離部13及びこれに隣接する部分の下方の粘着剤17に対しては、その粘着力を弱めたり、全く粘着力がないようにする加工がされて、所謂、「糊殺し面」(糊殺し部、弱粘着面、弱粘着部、無粘着面、無粘着部)17Aが形成されている。尚、分離部13の下方に粘着剤17を配設しない場合もある。又、粘着剤19が、基材16裏面の一部分のみに配設されることもある。
上記のように構成した実施例によれば、プレフィルドシリンジ1の使用時において、横向きのプレフィルドシリンジ1をシリンジポンプ等の医療器具に設置する際には、目盛り23を真正面に向けて、設置すれば、目盛り23の上下にデータ記入部26及び商品名表示部19が、それぞれ、配置されると共に、これらを無理なく容易に読み取ることができて、注射する患者を間違ったり、又は、プレフィルドシリンジ1を取り違えたりする惧れが少なく、医療過誤の惧れを少なくできる。
次に、図2に示すように、ラベル2から分離部13を分離する。この際、把持部13Aを把持して、分離部13を引張れば、分離部13とこれに縦方向Yに隣接する部分間の分離用ミシン目15が容易に破断するので、患者名が記入されたデータ記入部26を備える分離部13を容易に分離させることができる。そして、分離した分離部13を患者のカルテ等に貼付けるようにすれば、プレフィルドシリンジ1に貼付けられたラベル2には、患者名が記入されたデータ記入部26が残らない。従って、従来のように、データ記入部26に記入された患者名等の各種データの面倒な抹消作業を行う必要がないと共に、このデータ記入部26を備えた分離部13を、例えば、患者のカルテ等に貼付けるようにすれば、患者に対する治療行為をカルテ等に容易に記録できる。
そして、患者に注射剤の投与を行うのであるが、この際、ラベル2の目盛り23により、注射剤の内容量及び投与量を容易に視認できる。
〔実施の形態の第2例〕
図6〜図8は本発明の実施の形態の第2例を示し、ラベル2の縦方向Yの長さが第1例よりも長くされて、プレフィルドシリンジ1にラベル2を巻付けた際に、ラベル2の縦方向Yの両端部が大きくオーバーラップ(重合)するようにされている。
又、ラベル2の上部における、右側端部を除く部分が、分離部13とされて、分離部13の右端部には、把持部13Aが上方突出状に形成されている。分離部13の上部の左側には、データ記入部26が配置されると共に、その右側には、識別コード25が配置され、又、その下部には、商品名表示部19及び用法等表示部20が配置されている。
ラベル2の分離部13の下方には、用法等表示部20、商品名表示部19、用法等表示部20、データ表示部21、データ表示部用説明部22、注意書き24、地色印刷部33、目盛り23が配置されている。データ表示部用説明部22、データ表示部21及び注意書き24は、上記の順で、左から右に並設され、注意書き24の下方に、地色印刷部33が配置されている。
尚、図6に示すように、プレフィルドシリンジ1にラベル2を巻付けた際には、分離部13により目盛り23が隠されるが(覆被されるが)、データ記入部26及び商品名表示部19を正面に向ければ、その正面にいる術者は目盛り23、データ記入部26及び商品名表示部19を容易に視認できる。又、データ表示部用説明部22、データ表示部21及び注意書き24は、ラベル2のオーバーラップ部及びデータ記入部26から周方向に離間した(データ記入部26と周方向に連続する)箇所に位置するようにされて、容易に視認可能とされている。
更に、上記オーバーラップ部の上側部分には識別コード25が位置し、下側部分には地色印刷部33が位置して、識別コード25にその下方側でオーバーラップ(重合)するようにされており、上記のように、プレフィルドシリンジ1にラベル2を貼付けた際に、識別コード25を明瞭に読み取ることができるようにされている。尚、地色印刷部33は識別コード25よりも一回り大きくされており、これにより、プレフィルドシリンジ1にラベル2を貼付けた際に、ラベル2のオーバーラップ部の上下部分が若干ずれても、識別コード25が地色印刷部33から外筒4の軸心方向や周方向にはみ出さないようにされている。
〔実施の形態の第3例〕
図9は本発明の実施の形態の第3例を示し、第1例の変形例であって、分離部13の把持部13Aがラベル2の他の部分よりも右方向に突出しておらず、把持部13Aの右端が、横方向Xに関して、ラベル2の他の部分の外周縁と同位置、又は、その内側に配置されている。これにより、把持部13Aがラベル2の取扱に支障を及ぼす惧れを少なくできる。
〔実施の形態の第4例〕
図10は本発明の実施の形態の第4例を示し、第1例の変形例であって、分離部13が、縦方向Yに並設された上部側の第1分離片41と下部側の第2分離片42から成る。両分離片41,42間には、各分離片41,42を分離可能とするための分離用ミシン目43が横方向に形成される共に、各分離片41,42の右端部には、それぞれ、右方向に突出する把持部41A,42Aが形成されている。第1分離片41には、商品名表示部19、用法等表示部20、識別コード25が配置され、第2分離片42には、データ記入部26が配置されている。尚、分離部13を3つ以上の分離片から構成することもある。
ところで、医療機関では、薬剤名と患者の氏名が同時に流出することが大きな問題である。しかし、上記構成例によれば、商品名表示部19が記載された第1分離片41と、患者の氏名等が記入される第2分離片42がラベル2から別個に分離可能とされているので、第1分離片41を患者のカルテ等に貼付け、第2分離片42をシュレッダー等で破砕すれば、薬剤名と患者の氏名が同時に流出することを防止できると共に、患者に投与した薬剤名をカルテ等に容易に記録できる。
〔実施の形態の第5例〕
図11は本発明の実施の形態の第5例を示し、第2例の変形例であって、第4例と同様に、分離部13が、第1分離片41と第2分離片42から成るが、本例では、第2分離片42が分離部の上部に配置されている。
〔実施の形態の第6例〕
図12は本発明の実施の形態の第6例を示し、第1分離片41がラベルの上部に配置され、第2分離片42がラベルの下部に配置されている。第2分離片42の右端部には、第2分離片42の他の部分よりも上方に突出する把持部42Aが形成されると共に、ラベル2における、この把持部42Aと対応する部分には開口部45が形成されている。これにより、把持部42Aが開口部45の上方に位置して、浮いた状態となり、把持部42Aを容易に把持できるようにされている。又、把持部42Aが弱粘着とされる場合もあるが、周囲に基材がないため、把持部42Aを容易に把持できる。
尚、上記実施の形態では、量測定手段として目盛りを採用したが、その他のものを採用してもよい。又、上記実施の形態では、分離用ミシン目により分離手段が構成されているが、分離部を上下2重ラベルにより構成して、上側ラベルを分離部として、分離させるようにしてもよい。更に、本発明では、ラベルを透明としたが、ラベルを不透明な遮光ラベルとして、プレフィルドシリンジの外筒の覆被部分全体を光から遮蔽するようにしてもよい。又、上記実施の形態は、本発明をプレフィルドシリンジに適用したものであるが、本発明は、その他のアンプルやバイアル等の医療容器にも適用可能である。
本発明の実施の形態の第1例を示す側面図である。 図1の分離部を分離した状態を示す側面図である。 図1のラベルの平面図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 図3のB−B線矢視断面図である。 本発明の実施の形態の第2例を示す側面図である。 図6の分離部を分離した状態を示す側面図である。 図6のラベルの平面図である。 本発明の実施の形態の第3例を示すラベルの平面図である。 本発明の実施の形態の第4例を示すラベルの平面図である。 本発明の実施の形態の第5例を示すラベルの平面図である。 本発明の実施の形態の第6例を示すラベルの平面図である。
符号の説明
1 プレフィルドシリンジ(注射剤容器)
2 ラベル
4 外筒
11 注射剤
13 分離部
13A,41A,42A 把持部
15,43 分離用ミシン目
19 商品名表示部
23 目盛り
25 識別コード
26 データ記入部
28 矢印(注記手段)
33 地色印刷部
41,42 第1・第2分離片
45 開口部
L 周方向に関する長さ

Claims (18)

  1. 注射剤容器の外面に貼付けられる注射剤容器用ラベルにおいて、
    ラベルの他の部分及び注射剤容器から分離可能とされ且つ把持部を有する複数の分離片が備えられ、
    各分離片の周囲に、各分離片をラベルの他の部分及び他の分離片から分離させるための分離用ミシン目が形成され、
    分離片の一つに、商品名を表示する商品名表示部が備えられ、
    分離片の他の一つに、データが記入可能とされたデータ記入部が備えられた注射剤容器用ラベル。
  2. 分離に、分離であることを示す注記手段が備えられた請求項1記載の注射剤容器用ラベル。
  3. 把持部が他の部分よりも外方に突出する請求項1又は2記載の注射剤容器用ラベル。
  4. 把持部が他の部分よりも外方に突出しない請求項1又は2記載の注射剤容器用ラベル。
  5. 開口部が形成され、
    開口部の上方に把持部が配置された請求項1又は2記載の注射剤容器用ラベル。
  6. 分離片が並設され、
    隣接する分離片間に、各分離片を隣接する分離片から分離させるための分離用ミシン目が形成された請求項の何れかに記載の注射剤容器用ラベル。
  7. 各分離片が他の分離片から離間している請求項の何れかに記載の注射剤容器用ラベル。
  8. 注射剤容器が、外筒内に注射剤が封入されたプレフィルドシリンジとされ、
    ラベルが外筒に巻付けられた請求項1〜の何れかに記載の注射剤容器用ラベル。
  9. 横方向が外筒の軸心方向とされ、
    データ記入部が横方向に配置された請求項記載の注射剤容器用ラベル。
  10. 外筒への貼付時に、外筒における、データ記入部に記入される文字の下方向に該当する周方向に、データ記入部、注射剤容器内の注射剤の量を示す量測定手段及び商品名を表示する商品名表示部が、上記の順で配置される請求項記載の注射剤容器用ラベル。
  11. データ記入部、量測定手段及び商品名表示部の少なくとも各一つの外筒の周方向に関する長さが、外筒の周方向全長の42%以内とされた請求項10記載の注射剤容器用ラベル。
  12. 量測定手段が目盛りとされた請求項10又は11記載の注射剤容器用ラベル。
  13. 透明とされて、
    上面に識別コードが印刷され、
    注射剤容器への貼付時に識別コードの下方に配置され且つ識別コードが印刷される面とは異なる面に、識別コードの印刷部分以外を構成する地色とされる不透明な地色印刷部が形成された請求項1〜12の何れかに記載の注射剤容器用ラベル。
  14. 透明とされて、
    外筒への貼付時に、ラベルの端部がオーバーラップし、
    このオーバーラップ部の下側部分の印刷部分が、オーバーラップ部の上側部分を介して、視認可能とされた請求項12の何れかに記載の注射剤容器用ラベル。
  15. オーバーラップ部の上側部分に識別コードが印刷され、
    オーバーラップ部の下側部分に、識別コードとオーバーラップする地色印刷部が印刷された請求項14記載の注射剤容器用ラベル。
  16. ラベルが、注射剤容器における、ラベルの貼付部分を光から遮蔽する遮光ラベルとされた請求項1〜12の何れかに記載の注射剤容器用ラベル。
  17. 請求項1〜16の何れかに記載の注射剤容器用ラベルが備えられた注射剤容器。
  18. 請求項1〜16の何れかに記載の注射剤容器用ラベルが備えられたプレフィルドシリンジ。
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