JP4760336B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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本発明は、自動車などの移動体に備えられるヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来より、自動車などの移動体(以下、車両とする)に備えられ、映像投射器(液晶ディスプレイなど)より各種情報を映像光として照射し、フロントガラスの内面に反射させ各種情報を虚像(以下、表示像とする)として運転者に視認させるヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置とする)が知られている。
この種のHUD装置では、表示像を車両の前景に重畳させて表示するものが一般的であり、運転者が表示像を視認する際、目の焦点を簡単に合わせることができるように、できるだけ前景に近い位置(運転者の目の位置から離れた位置)に表示像を投影することが重要である。
そのためには、映像投射器とフロントガラスとの間の距離を長くする必要がある。しかし、映像投射器とフロントガラスとの間の距離を単純に長くすると、HUD装置自体が大型化されるという問題がある。
これに対して、映像投射器とフロントガラスとの間の光路上に複数の反射ミラーを設置して光路を屈曲することで、HUD装置の全長を短く抑えたり(例えば、特許文献1参照)、映像投射器とフロントガラスとの間に凸レンズまたはフレネルレンズを配置して光路を等価的に長くすることで、HUD装置を小型化することが行われている。
ここで、図9を用いて一般的な凸レンズによって映像光が拡大される仕組み(虚像が投影される様子)を説明する。
映像光500を表示する映像投射器が凸レンズcの焦点fよりも凸レンズcに近い位置に配置されているため、表示像501は、虚像となり、凸レンズcからみて映像投射器の配置された方向と同じ方向に表示されている(即ち、像が作られる)。
つまり、凸レンズcを用いたHUD装置では、映像投射器が凸レンズcの焦点fよりも凸レンズcに近い位置に配置された場合、凸レンズcによって形成された虚像をフロントガラスによって反射させることで、表示像は、運転者に視認されることになる。
さらに、式(1)からわかるように、凸レンズcの中心と運転者に視認される表示像501との距離bは、凸レンズcの中心と映像投射器の映像光500を表示する部位との距離aと凸レンズcの焦点fによって決定される。なお、式(1)は、距離a、距離b、焦点fの関係を表したものである。
凸レンズcから焦点fまでの範囲内で、距離aを長くすると、表示される虚像は、凸レンズcから離れた位置において大きな像となり、距離aを短くすると、凸レンズcから近い位置において小さな像となる。
したがって、図9および式(1)より、凸レンズcから焦点fまでの範囲内で、映像光500を表示する映像投射器と凸レンズcとの距離aを長くすることにより、表示像の投影位置までの距離を長くすることができる。
特開平6−55957号公報
しかし、反射ミラーを用いたHUD装置では、光路を長くするために複数の反射ミラーを配置する必要があるため、十分な小型化を図ることができないことや、重量が大きくなるという問題があった。
また、凸レンズやフレネルレンズを用いたHUD装置では、フロントガラスを透過してくる太陽光や照明光等の外光が凸レンズやフレネルレンズに反射し、表示像の視認性が低下するという問題があった。
即ち、図10に示すように、太陽光600等の外光がフロントガラス603を透過してレンズ(ここでは、凸レンズとする)602に反射し、車両の前方を直視した状態のほとんどすべての運転者の目が位置することを統計的な分布によって得たアイレンジ605に反射光601が入り込む。この結果、運転者に視認される表示像604は、図11に示すような反射光601によるノイズを含んだものとなるため、見映えがよくないという問題や、表示像604の中で図11に示すノイズに運転者の注意(視線)が向けられてしまうという問題があった。
なお、アイレンジとは、JIS規格JISD0021等によって定められたものである。
また、反射光601の光が表示像604の光に比べて強いため、表示像604自体の視認性が悪化するという問題があった。
そこで、本発明は、外光の影響を受けることなく、視認性の良い表示像を投影することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、移動体内に配置されており、映像を表示させる表示手段と、前記表示手段から照射された前記映像を拡大かつ透過する光学部材と、を備え、光を透過かつ反射する反射手段に、前記光学部材で拡大された拡大映像を投影させることにより、前記移動体の乗員に前記拡大映像を虚像として視認させるものである。
そして、駆動手段は、前記拡大映像が投影される前記反射手段の投影面と前記反射手段の投影面に相対する前記光学部材の透過面とのなす角が変動するように、前記光学部材を回動自在に駆動し、外光検出手段は、前記移動体の外部から前記反射手段を透過し前記光学部材へと到達する外光が前記光学部材の透過面にて反射された反射光を表す透過面反射光であって、前記反射手段で反射された後、当該ヘッドアップディスプレイを備えた移動体の乗員に視認される視認領域内を指向する前記透過面反射光を検出する。
さらに、制御手段は、前記外光検出手段の検出結果に基づき、前記透過面反射光が前記視認領域外を指向するように前記駆動手段を制御する。
ここで、図12は、光学部材を回動させることで透過面反射光を視認領域外に指向させることが可能であることを示した説明図である。
通常、光学部材によって反射される透過面反射光702が拡大映像701と重複するような場合(例えば、図12に示すように外光が透過面に対し垂直に入射される場合)、透過面反射光702が視認領域(即ち、アイレンジ内)703を指向し、運転者に視認される拡大映像(即ち、表示像)は、視認性の低いものとなる。
しかしながら、光学部材705の傾きを変化させると、透過面反射光702は、その反射方向が変化する。つまり、制御手段が駆動手段を制御することにより、透過面反射光が視認領域外を指向することが可能となる(即ち、透過面反射光がアイレンジに入射されない)。
具体的には、図12に示すように外光が光学部材705の透過面に対し垂直に入射し、透過面反射光702が視認領域703の中心を指向(即ち、透過面反射光702が視認領域703に到達)するときに、光学部材705を角度θu駆動させると、透過面に対する外光の入射角と反射角とのなす角は、2θuとなる。また、光学部材705を角度θd駆動させると、透過面に対する外光の入射角と反射角とのなす角は、2θdとなる。
この光学部材705の駆動量θは、光学部材705の透過面と反射手段706の投影面との距離L1と、反射手段706の投影面と視認領域703の中心との距離L2と、視認領域703の高さEvと、から求めることができる。
そして、式(2)を満たす駆動量θだけ光学部材705を駆動させた場合、透過面反射光は、図中の707および708となり、視認領域703から外れることになる。
したがって、本発明のヘッドアップディスプレイ装置によれば、透過面反射光が拡大映像と重複するような場合であっても、光学部材を回動させることにより、透過面反射光を視認領域外に指向させることができる。この結果として、移動体の乗員は、視認性の良い拡大映像を視認することができる。
なお、上述したように、光学部材を回動させることで透過面反射光の反射方向は、大きく変化するが、光学部材を透過する透過光(即ち、拡大映像)は、光学部材の傾きに大きく影響されないものであることを以下に説明する。
例えば、図13(a)に示すように、光学部材(図13では、凸レンズ505)を回動させることなく表示像(即ち、乗員に視認される拡大映像)を投影した場合、表示像は、投影面にその像全体が歪むことなく投影される。なお、図中の一転鎖線501は、光学部材に入射される外光及び透過面反射光を表したものであり、透過面反射光は、表示像に近い位置を指向している。
また、図13(b)に示すように、光学部材を駆動量θ回動させたうえで表示像を投影した場合、表示像の一部では焦点があっており、一部では焦点があっていないため、表示像全体としては、若干歪んだものとなる。
しかしながら、図13から明らかなように、表示像(即ち、拡大映像)の変動は、光学部材を回動させたことによる透過面反射光の変動に比べて、小さなものであり、拡大映像の視認性に対する影響はほとんどないといえる。
つまり、本発明のヘッドアップディスプレイ装置においても、光学部材を回動(傾きを変化)した場合、投影される拡大映像は、移動体の乗員が不都合を感じることなく視認可能な表示像となる。
このことは、例えば、文字の書かれた紙の上でガラス板の傾きを変化させても、紙に書かれた文字をガラス板を通して視認できることからもわかる。
また、光学部材の回動状態を得ることができれば、透過面反射光が視認領域を指向する外光の角度範囲(即ち、入射角度の範囲)が得られる。このため、光学部材の回動状態に応じて、角度範囲を設定すれば、その角度範囲で入射された外光の透過面反射光が視認領域を指向することがわかる。
そこで、前記制御手段は、前記光学部材と前記反射手段との距離をL1、前記視認領域の中心と前記反射手段との距離をL2、前記視認領域の高さをEvとし、前記光学部材が、上記(2)式によって表される駆動量Δθ回動するように前記駆動手段を制御しても良い。
また、前記外光検出手段は、例えば、請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、外光強度検知手段が予め設定された角度範囲内で前記光学部材に到達する外光の強度を検知し、前記外光強度検知手段で検知された外光の強度が、予め設定された閾値よりも大きい場合に、前記視認領域を指向する前記透過面反射光を検出したものとするように構成されていてもよい。
また、前記外光検出手段は、例えば、請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、外光入射角検知手段が前記光学部材に対する前記外光の入射角度を検知し、前記外光入射角検知手段で検知された前記入射角度が予め設定された角度範囲内である場合、前記視認領域を指向する前記透過面反射光を検出したものとするように構成されていてもよい。
ここで、例えば、外光の一つとして太陽光や月の光を想定した場合、時刻を表す時刻情報から大まかな太陽の位置(月)を得ることができ、太陽の位置(月)と移動体の進行方向とから光学部材の透過面に入射する外光の入射角度を得ることができる。
このため、前記外光入射角検知手段は、請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、情報取得手段が時刻を表す時刻情報及び当該ヘッドアップディスプレイ装置を備えた移動体の進行方向を表す方向情報を取得し、入射角推定手段が前記情報取得手段が取得した、前記方向情報と前記時刻情報から推定される外光の光源の位置とに基づき前記外光の入射角度を推定するように構成されていてもよい。
ただし、ここで言う時刻とは、一般的な時間のほかに日付を含むものである。
さらに、予め決められた基準点となる位置(緯度、経度によって決定される特定の地点)における太陽の位置は、時刻から絶対的に決められるものであるが、本発明における太陽の位置は、本来、移動体の位置との相対的な関係となるはずである。
このため、前記外光入射角検知手段は、請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、位置情報取得手段が当該ヘッドアップディスプレイ装置を備えた移動体の位置を表す位置情報を取得し、第一入射角補正手段は、前記位置情報取得手段が取得した前記位置情報に基づき、前記外光の入射角度を補正するように構成されていることが望ましい。
そして、このように構成されたヘッドアップディスプレイ装置によれば、移動体の位置に関わらず、外光の入射角度を精度よく求めることができ、制御手段が行う制御の信頼性を向上させることができる。
この場合、前記位置情報取得手段は、請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置
のように、GPS衛星から前記位置情報を取得するものでもよい。
例えば、本発明のヘッドアップディスプレイ装置が自動車などの車両に搭載された場合、カーナビゲーションシステム等に用いられたGPSに基づき、移動体の位置情報を容易に取得できる。
ところで、例えば、移動体が車両であり、上り坂を登っているような場合、移動体に傾きが生じ、光学部材の透過面に対する外光の入射角度が変化してしまう。
このため、前記外光入射角検知手段は、請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、姿勢情報取得手段が当該ヘッドアップディスプレイ装置を備えた移動体の姿勢を表す姿勢情報を取得し、第二入射角補正手段が前記姿勢情報取得手段で取得された前記姿勢情報に基づき、前記入射角推定手段が推定した前記外光の入射角度を補正するように構成されていることが望ましい。
このように構成されたヘッドアップディスプレイ装置によれば、移動体の姿勢に関わらず、外光の入射角度を精度よく求めることができ、制御手段が行う制御の信頼性を向上させることができる。
また、透過面に反射される外光の強度が弱く、透過面反射光が拡大映像に影響を及ぼさない場合には、光学部材を駆動し、透過面反射光が視認領域を指向しないようにするよりも、光学部材を駆動せず、移動体の乗員に歪みのない拡大映像を視認させたほうが良い。
このため、請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、光源検出手段が前記外光の光源を検出し、前記制御手段は、駆動制限手段が前記光源検出手段で光源が検出されない場合、前記駆動手段の駆動を禁止するように構成されていてもよい。
このように構成されたヘッドアップディスプレイ装置によれば、必要の無いときに光学部材が駆動されることがなく、拡大映像が無駄に歪むことを防止できる。この結果、移動体の乗員は、より視認性の高い拡大映像を視認することができる。
なお、光源検出手段としては、光センサーにより光を検知することで光源を検出してもよいし、天候等を認識することで光源を検出してもよい。
また、請求項10に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、反射部材が前記表示手段と前記光学部材との間の光路上に配置され、前記光路を屈曲させるものでもよい。
さらに、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、前記反射部材に前記反射手段とは相補的な反射特性を有するものを用いた場合、反射手段に投影される拡大映像の歪みを抑制することができる。
特に、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、請求項9また請求項10に記載のヘッドアップディスプレイ装置において、反射部材駆動手段が前記光学部材に連動し、前記光学部材に対し一定の角度で前記映像を入射するように前記光学部材の半分の駆動量だけ前記反射部材を駆動するように構成されていることが望ましい。
このように構成されたヘッドアップディスプレイ装置によれば、反射部材で反射した映像を一定の角度で光学部材に入射させることができ、反射手段に投影される拡大映像の歪みを抑制することができる。
また、請求項13に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、前記光学部材に凸レンズ或いはフレネルレンズを用いれば、反射手段に投影される拡大映像の大きさを維持した上で、ヘッドアップディスプレイ装置を小型化できる。
また、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置のように、前記視認領域とは、JIS規格JISD0021で規定される領域であってもよい。
なお、視認領域とは、男性、女性、運転者の身長に関わらず、車両の前方を直視した状態のほとんどすべての運転者の目が位置することを統計的な分布によって得た領域である。
以下、本発明の実施形態について図面と共に説明する。
[第一実施形態]
図1は、自動車に搭載され、自動車の運転手に各種情報を虚像として視認させるヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図であり、図2は、図1に示すヘッドアップディスプレイ装置の斜視図である。
このヘッドアップディスプレイ装置1は、各種情報を映像として投射する映像投射器10と、映像投射器10からの映像光を反射する反射鏡11と、反射鏡11に反射された映像光を拡大する拡大レンズ12と、拡大レンズ12を駆動する駆動部と、駆動部を制御する制御系からなる。
そして、少なくとも、映像投射器10と反射鏡11と拡大レンズ12とは、ケース13内に収納され、自動車のインストルメントパネル15内に配置されている。
次に、ヘッドアップディスプレイ装置1の各部について説明する。
映像投射器10は、各種情報を映像として表示する表示部を備えており、その表示部は、拡大レンズ12を透過しケース13内に侵入する外光が、その表示部に対し垂直に入射されないように、角度を付けて(即ち、傾いた状態で)配置されている。
このように表示部を配置することは、フロントガラス16及び拡大レンズ12を透過して、ケース13内に照射された外光が表示部により反射された際、その反射光が映像に対して与える影響を抑制するためである。
また、反射鏡11は、映像投射器10から投射された映像光を拡大レンズ12に向けて反射するものであり、フロントガラス16の反射特性とは、相補的な反射特性を有する。
そして、拡大レンズ12は、凸レンズまたはフレネルレンズからなり、反射鏡11から入射された映像光から、自動車の運転手が視認しやすい大きさの拡大映像(フロントガラス16に投影される虚像)へと拡大することのできる倍率を有する。なお、以下では、拡大レンズ12のフロントガラス16と相対する面を透過面とする。
また、ケース13は、映像投射器10と反射鏡11と拡大レンズ12とを収納できる大きさであり、ケース13内に収納された拡大レンズ12からフロントガラス16への光路上には、拡大レンズ12によって拡大された映像光を通過させる開口を備えている。
なお、このケース13の開口には、光を透過する材料によって形成され、ケース13の内部に埃が入り込むのを防止するカバー14が取り付けられている。
そして、ヘッドアップディスプレイ装置1では、映像投射器10から投射された映像光は、反射鏡11によって反射され、拡大レンズ12によって拡大映像へと拡大される。そして、拡大映像は、ケース13の開口およびカバー14を通り、フロントガラス16の内面(以下、投影面とする)に虚像として投影され、その投影された表示像(即ち、虚像)が車両の運転手に視認される。
また、駆動部は、拡大レンズ12を保持し、ケース13の側壁に軸支された枠体18と、枠体18を回動自在に駆動する駆動部材(図4参照)21とからなる。
ここで、図3は、拡大レンズ12を回動させることにより、アイレンジに入射した反射光をアイレンジから外すことができることを示した概略図である。
まず、反射鏡11で反射した映像光が拡大レンズ12に対し垂直に入射する時の拡大レンズ12の位置を基準位置とする。
そして、図3に示すように、この基準位置に拡大レンズ12が位置している時(図3に示す枠体18が点線で示される位置103に存在する時)に、車両の外部からフロントガラス16を透過する外光(ここでは太陽光)100が、拡大レンズ12に対し所定の角度の範囲内(ここでは、ほぼ垂直)で入射されると、その反射光101は、アイレンジ50に到達するものとなる。
このような場合、図3に示すように拡大レンズ12をθ1回動させることで、拡大レンズ12の透過面に反射される反射光(以下、透過面反射光とする)は、図中の矢印(点線矢印)101から矢印(実線矢印)102へと変化する。なお、図3に示すθ1の矢印方向を正の駆動方向とし、反対方向を負の駆動方向とする。
つまり、ヘッドアップディスプレイ装置1は、駆動部材21を介して拡大レンズ12を回動させることにより、透過面反射光の向きを変化させる制御が可能なように構成されている。
次に、ヘッドアップディスプレイ装置1の制御系について説明する。図4は、ヘッドアップディスプレイ装置1に備えられた制御系および制御対象である駆動部材21の関係を示すブロック図である。
まず、制御系は、拡大レンズ12の姿勢を検知する拡大レンズ姿勢検知センサー22と、枠体18に配置され、車両の外部からフロントガラス16を透過し、拡大レンズ12に照射される太陽光等の外光を検知する日射センサー17と、これらセンサーの検知結果に基づき駆動部材21の制御を行う制御部25とからなる。
拡大レンズ姿勢検知センサー22は、拡大レンズ12の駆動量を検知できるよう枠体18の軸に固定され、少なくとも拡大レンズ12が基準位置に位置しているか否かを識別可能な検知信号を出力する。
そして、日射センサー17は、一定の角度範囲から入射される光の強度を検知するものであり、拡大レンズ12の透過面を基準とした一定の角度範囲内で入射される外光を検知するように、枠体18に固定されている。なお、日射センサー17が固定される位置は、外光が拡大レンズ12に照射されたことを検知できる位置かつ映像投射器10からの映像光を妨げない位置である。
この日射センサー17は、具体的には、光の強度によって出力の大きさが変化するフォトダイオードのようなセンサーに、外光の入射角度を限定するため(ある程度の角度範囲を持たせるため)のカバーを取り付けたものである。
なお、一定の角度範囲とは、拡大レンズ12の傾きに応じて設定され、拡大レンズ12の透過面に対し、この角度の範囲で外光が入射された場合、反射光がアイレンジ50に入射される範囲である。
また、制御部25は、少なくともCPU、ROM、RAM、及びこれらを接続するバス
からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されたものであり、制御部25からの指令に基づき、駆動部材21ひいては拡大レンズ12を駆動させる
次に、制御部25が行い、透過面反射光がアイレンジ50に入射されないように駆動部材21を制御する拡大レンズ駆動処理について、図5に示す流れ図を用いて説明する。
この拡大レンズ駆動処理は、ヘッドアップディスプレイ装置1が起動されると実行され、起動後は、一定の間隔ごとに処理が実行されるものである。
拡大レンズ駆動処理が実行されると、まず、S110では、日射センサー17により検知された外光の強度に関する強度情報を取得する。
続く、S120では、S110において取得した強度情報が、予め設定されROMに記憶された光の強度(即ち、閾値)よりも大きいか否かを判定し、判定の結果、外光の強度が閾値よりも小さい場合には、本処理を終了し、外光の強度が閾値よりも大きい場合には、S130へと進む。
即ち、S110で取得した外光の強度が閾値よりも小さい場合には、外光の影響により表示像の視認性が低下すること(表示像にノイズが映りこむことや外光の強度が強すぎるため表示像が見えにくくなること等)はないと考えられるため、拡大レンズ12を回動させることなく本処理を終了する。なお、出力を得ることができない場合も、外光の強度が閾値よりも小さい場合に含まれる。
続くS130では、拡大レンズ姿勢検知センサー22により拡大レンズ12の姿勢を検知させ、拡大レンズ12の姿勢に関する検知結果を取得する。
そして、S140では、S130で取得した検知結果から拡大レンズ12が基準位置に位置しているか否かを判定し、判定の結果、拡大レンズ12が基準位置に位置している場合、S150へと進む。
このS150では、透過面反射光がアイレンジ50に入射されないように駆動部材21を駆動させる。
具体的には、駆動部材21を駆動させ、拡大レンズ12を予め設定された駆動量Δθのみ回動させる。このΔθは、図12に示すような、拡大レンズ12とフロントガラス16の投影面との距離L1と、視認領域(即ち、アイレンジ)703の中心とフロントガラスの投影面との距離L2と、視認領域の高さEvと、から算出され、式(3)を満たすように設定されている。
ただし、駆動量Δθは、拡大レンズ12を回動させても、フロントガラス16に投影された拡大映像を運転者が視認できない等、表示像に対し悪影響がない範囲である。
また、S140での判定の結果、拡大レンズ12が基準位置に位置しておらず、基準位置からΔθ駆動された位置に位置している場合、S160において、駆動部材21を駆動させ、拡大レンズ12を予め設定された駆動量−Δθのみ回動させる。即ち、拡大レンズ12を基準位置へと戻す。
そして、S150およびS160での処理が終了した後、拡大レンズ駆動処理を終了する。
なお、本実施形態の日射センサーが外光検出手段および外光強度検出手段に相当し、拡大レンズ駆動処理のS120が駆動制限手段に相当し、拡大レンズ駆動処理のS130が姿勢情報取得手段に相当し、拡大レンズ駆動処理のS140、S150が補正手段に相当する。
以上説明したように、ヘッドアップディスプレイ装置1によれば、枠体18に固定された日射センサー17により、拡大レンズ12の透過面に対して、一定の角度範囲で入射された外光を検出した場合に、透過面反射光がアイレンジ50に入射されるものとして、透過面反射光がアイレンジ50を外れるように拡大レンズ12を回動させている。なお、拡大レンズ12を回動させても、拡大映像は、ほとんど変化しない。
したがって、ヘッドアップディスプレイ装置1によれば、運転者に透過面反射光によるノイズ等を含まない視認性の良い拡大映像を視認させることができる。
また、ヘッドアップディスプレイ装置1によれば、拡大レンズ12に照射された外光の強度が低い時(例えば、夜間や天候が悪い時)には、拡大レンズ12を駆動させることがないため、車両外の状況に応じた制御が可能であり、車両の運転者に、歪みの少ない表示像を視認させることができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。
第二実施形態で説明するヘッドアップディスプレイ装置は、第一実施形態に示すヘッドアップディスプレイ装置とは、駆動部の一部および制御系が異なるのみである。このため、第一実施形態に示すヘッドアップディスプレイ装置と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略し、第一実施形態とは構成の異なる部分を中心に説明する。
図6は、このヘッドアップディスプレイ装置に備えられた制御系及び制御対象の関係を示すブロック図である。
第一実施形態では、反射鏡11は、ケース13に固定されているが、本実施形態における反射鏡11には、駆動部材21に連動して拡大レンズ12の半分の駆動量だけ反射鏡11を駆動する反射鏡駆動部材23が設けられている。
つまり、拡大レンズ12の駆動状態に関わらず、反射鏡11から拡大レンズ12に入射される映像光の入射角度が一定(ここでは、透過面に対し垂直)となるように構成されている。
次に、制御系は、このヘッドアップディスプレイ装置が備えられた車両の姿勢(車両の前後左右の傾き)を検出する車両姿勢検知センサー24と、外光が照射されていることを検知する外光センサー19と、拡大レンズ姿勢検知センサー22と、駆動部材21の制御を行う制御部25とからなる。
車両姿勢検知センサー24は、このヘッドアップディスプレイ装置が備えられた車両に備えられ、車両が上り坂や下り坂などによって前後方向にどの程度傾いているのか、道路のうねりなどによって左右方向にどの程度傾いているのかを検出するものであり、車両の傾き(角度)が出力される。
なお、車両姿勢検知センサー24は、ヘッドアップディスプレイ装置専用のものを用いてもよいし、他の車載装置や車両自体に備えられたものを用いても良い。
また、外光センサー19は、フォトダイオードのように光が照射されると出力し、光の強度が大きいほど、出力が大きくなるものであり、車両に照射される太陽光を検知できる位置に配置されている。
また、制御部25は、これらのセンサのほかに、車両の位置および進行方向を測定する周知のGPS衛星からの電波を受信する受信機と、時刻(日付を含む)に関する情報を得るための計時装置27とが接続されている。
具体的には、制御部25は、GPSにより車両の位置および車両の進行方向を特定することが可能な周知のナビゲーション装置26から、車両の位置および車両の進行方向を取得する。
ここで、図7は、第二実施形態のヘッドアップディスプレイ装置において、拡大レンズ12を駆動することで反射光をアイレンジから外すことができることを概略的に示した説明図である。
まず、図7(a)に示すように太陽31からフロントガラス16を透過し、拡大レンズ12に対し垂直に入射された太陽光32は、拡大レンズ12の透過面によって反射された反射光(透過面反射光)40がアイレンジ50へと入射されている。
第一実施形態では、このような場合、図7(b)に示すように、式(3)を満たすように設定された駆動量Δθだけ拡大レンズ12を回動させることにより、透過面反射光を図中の矢印(点線矢印)40から矢印(実線矢印)41へと変化させることができ、透過面反射光がアイレンジ50へと入射されないものとした。
ところが、図7(c)に示すように、太陽31と車両との位置関係は、時刻や車両姿勢により変化をし(図中、太陽31から太陽33へ、太陽33から太陽35へ)、それに伴い、拡大レンズ12に対する太陽光の入射角及び透過面反射光の反射角も変化(太陽光は、32から34へ、34から36へ、透過面反射光は、41から42へ、42から43へ)する。このため、一度はアイレンジ50に入射されないものとした透過面反射光が、時間が経過することや車両が坂を上ったり下ったりすることにより、透過面反射光43のように再びアイレンジ50に入射される場合がある。
この場合、図7(d)に示すように、拡大レンズ12を駆動量−Δθ駆動させること(基準位置に戻す)により、透過面反射光43(図中の点線矢印)を変化させ、図中の矢印(実線矢印)44へとすることが必要となる。
なお、図7(b)中の矢印方向が正の回動方向であり、図7(d)中の矢印方向が負の回動方向である。また、基準位置とは、拡大レンズ12を駆動する前の初期位置であり、第一実施形態における基準位置と同意である。
次に、制御部25が行い、透過面反射光がアイレンジに入射されないように駆動部材21を制御する駆動処理について、図8に示す流れ図を用いて説明する。
この駆動処理は、ヘッドアップディスプレイ装置が起動されると実行され、起動後は、一定の間隔ごとに実行されるものである。
駆動処理が実行されると、まず、S210において外光センサー19で検知された外光の強度に関する強度情報を取得する。
続く、S220では、S210において取得した強度情報が、予め設定されROMに記憶された光の強度(即ち、閾値)よりも大きいか否かを判定し、判定の結果、外光の強度が閾値よりも大きい場合には、S230へと進む。
即ち、天候が曇りの時など太陽光の強度が、一定の強度(即ち、閾値)よりも小さい時には、アイレンジ50に透過面反射光が入射されても、運転者が視認する表示像は、大きく変わることがない。このため、外光の強度が閾値よりも大きいときのみ拡大レンズ12を駆動する。
S230では、計時装置27から時刻および日付に関する時刻情報を取得し、ナビゲーション装置26から車両の位置(緯度と経度)に関する位置情報を取得する。
そして、取得した時刻情報に基づいて、予め設定された基準地点(例えば、日本標準時である明石市など)での太陽の位置を算出する。さらに、この算出した太陽の位置を、位置情報に基づいて車両の位置との相対的な位置関係(以下、便宜上、この相対的な位置関係を太陽の位置とする)へと変更し、S240へと進む。
続く、S240では、ナビゲーション装置26から車両の進行方向に関する方向情報を取得し、拡大レンズ姿勢検知センサー22により拡大レンズ12の姿勢(傾き)を検知させ、拡大レンズ12の姿勢に関する検知結果を取得する。
そして、取得した方向情報と検知結果とS230で変更された太陽の位置とから、拡大レンズ12に対する太陽光の入射角を算出し、S250へと進む。
続く、S250では、車両姿勢検知センサー24に検知された車両の姿勢(即ち、車の傾き角度)に関する姿勢情報を取得し、取得した姿勢情報に基づいて、S240で算出された拡大レンズ12に対する太陽光の入射角を修正し、S260へと進む。
そして、S260では、S250で修正された太陽光の入射角とS240で取得した拡大レンズ12の傾きとから透過面反射光の反射角を算出し、透過面反射光を推定する。つまり、透過面反射光は、車両に対する太陽光の入射角と車両の姿勢及び拡大レンズ12の傾きとの相対的な関係から推定される。そして、その後、S270へと進む。
続く、S270では、S260で算出された透過面反射光の反射角が、予め設定された角度の範囲内であるか否かを判定する。ただし、予め設定された角度の範囲とは、拡大レンズ12の傾きに応じて設定され、拡大レンズ12に対し、この角度の範囲で外光が入射された場合、透過面反射光がアイレンジ50に入射されるものである。
つまり、S260において推定された透過面反射光がアイレンジ50に入射されるものであるか否かを判定する。そして、判定の結果、アイレンジ50に入射される場合、S280へと進む。
続く、S280では、S240で取得した拡大レンズ12の姿勢(傾き)が基準位置に位置しているか否かを判定し、拡大レンズ12が基準位置に位置しない場合には、S300へと進み、基準位置に位置する場合には、S290へと進む。
そして、S290では、駆動部材21を駆動し、拡大レンズ12を予め設定された駆動量Δθだけ回動させる。なお、拡大レンズ12を回動させることにより、反射鏡11は、反射鏡駆動部材23を介して駆動量Δθ/2だけ連動される。そして、その後、本処理を終了する。
ただし、拡大レンズ12を回動させる際の駆動量Δθは、第一実施形態の駆動量Δθと同様、式(3)を満たすように設定されたものであり、フロントガラス16に投影された拡大映像を運転者が視認できない等、拡大映像に対する悪影響を与えない範囲である。
また、先の220における判定の結果、外光の強度が閾値よりも小さい場合、及び、先のS270における判定の結果、透過面反射光がアイレンジ50に入射されないと判定された場合にも、このS300で、駆動部材21を駆動し、拡大レンズ12を駆動量−Δθだけ回動させる。即ち、拡大レンズ12が駆動量Δθ駆動された位置(以下、駆動位置とする)から拡大レンズ12を基準位置へと戻す。なお、拡大レンズ12を駆動することにより、反射鏡駆動部材23を介して反射鏡11も駆動量−Δθ/2だけ連動される。そして、その後、本処理を終了する。
ただし、S220およびS270での判定によりS300へと進んだ場合、拡大レンズ12が駆動位置に位置している時にのみ、拡大レンズ12を回動させ基準位置へと戻す。つまり、S300へ進んだ際、拡大レンズ12が基準位置に位置している場合には、拡大レンズ12が基準位置を保持した状態で本処理を終了する。
なお、S270での判定によりS300へと進んだ時には、拡大レンズ12を基準位置に戻すことにより、透過面反射光がアイレンジ50に入射されることがある。この場合、S300を飛ばして本処理を終了する。つまり、拡大レンズ12が駆動位置に位置しているときには、透過面反射光がアイレンジ50に入射されないが、拡大レンズ12が基準位置に位置すると、透過面反射光がアイレンジ50に入射される場合には、拡大レンズ12を駆動位置に保持することができる。
なお、本実施形態の駆動処理におけるS230、S240が情報取得手段に相当し、駆動処理のS230が入射角推定手段、位置情報取得手段に相当し、駆動処理のS240が入射角補正手段に相当し、駆動処理のS250が姿勢情報取得手段、補正手段に相当し、駆動処理のS220が駆動制限手段に相当する。
以上説明したように、このように構成されたヘッドディスプレイ装置によれば、太陽の位置と拡大レンズの傾きとに基づき、透過面反射光がアイレンジ50に入射されるか否かを推定する。このため、時間の経過と共に、太陽の位置(または車両の位置)が変化する場合であっても、その状況に応じて、透過面反射光がアイレンジ50から確実に外れるように拡大レンズ12を回動させることができる。
この結果、このヘッドアップディスプレイ装置によれば、運転者に透過面反射光によるノイズ等を含まない視認性の良い拡大映像を視認させることができる。
また、このように構成されたヘッドアップディスプレイ装置によれば、車両の姿勢に関する姿勢情報に基づき、透過面反射光がアイレンジ50に入射されるか否かを修正することができる。このため、走行中の路面等に応じて拡大レンズを駆動することができ、透過面反射光をアイレンジから確実に外すことができる。
さらに、このように構成されたヘッドアップディスプレイ装置によれば、拡大レンズ12の駆動に応じて、映像が拡大レンズ12に垂直に入射されるように反射鏡11が連動するため、歪みの少ない表示像をフロントガラス16に投影することができる。この結果、運転者は、より視認性の良い表示像を視認することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、第一実施形態の拡大レンズ駆動処理において拡大レンズ12を駆動する際、予め設定された駆動量Δθだけ回動させたが、日射センサー17が外光を検出している間は、フロントガラス16に投影された拡大映像を運転者が視認できない等、拡大映像に対する影響のない範囲で、拡大レンズ12を駆動するようにしてもよい。
また、第一実施形態における日射センサー17は、一定の角度範囲内で外光が入射されたときに出力が得られるもの(ある程度の指向性を有したもの)であったが、外光が入射された時に、外光の強度と共に入射方向(即ち、入射角度)を出力するものでもよい。
また、第二実施形態において、外光の強度を検知するものは、外光センサー19でなくとも良く、車両外の天候を検知できるセンサーでも良い。即ち、一定の強度以上の外光を照射する光源の存在(即ち、太陽や月等が出ているのか否か)を検出できるものであればどのようなものでも良い。
さらに、第二実施形態における外光センサー19は、あらゆる方向からの外光が入射された時に出力が得られるものではなく、予め設定された角度の範囲内で外光が入射された時に、出力するものでも良い。
また、第二実施形態の駆動処理では、方向情報をナビゲーション装置から取得したが、他の方法または装置から方向情報を得ても良い。つまり、車両の進行方向に関する方向情報が得られれば、どのような方法を用いても良い。
また、第二実施形態のヘッドアップディスプレイ装置における反射鏡駆動部材23は、枠体18に固定され駆動部材21が駆動されることにより、機械的に反射鏡11を駆動したが、制御部25からの指令に基づき駆動されるものでも良い。
なお、本実施形態に示したヘッドアップディスプレイ装置は、自動車に限定して搭載されるものではない。例えば、飛行機等に搭載されても良い。
なお、第一実施形態及び第二実施形態における拡大レンズ12の回動方向は、正と負が逆でも良い。また、回動量の正と負が逆でも良い。
また、第一実施形態及び第二実施形態における拡大レンズ12の駆動量Δθは、アイレンジ50に入射される透過面反射光を、一回の駆動でアイレンジ50から外すことができるものであったが、何回か駆動させることで透過面反射光をアイレンジ50から外すことができるようにしてもよい。つまり、拡大レンズ12を段階的に駆動させることで、透過面反射光をアイレンジ50から外れるようにしてもよい。
なお、この場合の拡大レンズ12の駆動量は、一定量でなくともよい。
ヘッドアップディスプレイ装置の概略構成を示す断面図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の斜視図である。 第一実施形態において拡大レンズを駆動することにより反射光がアイレンジに入射しないようにすることができることを示した説明図である。 第一実施形態の制御系および制御対象を示すブロック図である。 第一実施形態において制御系が行う拡大レンズ駆動処理の流れ図である。 第二実施形態の制御系および制御対象を示すブロック図である。 第二実施形態において拡大レンズを駆動することにより反射光がアイレンジに入射しないようにすることができることを示した説明図である。 第二実施形態において制御系が行う駆動処理の流れ図である。 凸レンズによって虚像が投影されることを示した説明図である。 光学部材で外光が反射し、拡大映像の視認性が低下することを示した説明図である。 反射光がノイズとして映りこんだ表示画像である。 本発明の原理を説明するための説明図である。 凸レンズの傾き角度を変化させても表示像が投影されることを示す説明図である。
符号の説明
1・・・ヘッドアップディスプレイ装置 10・・・映像投射器 11・・・反射鏡 12・・・拡大レンズ 13・・・ケース 14・・・カバー 16・・・フロントガラス 17・・・日射センサー 18・・・枠体 19・・・外光センサー 20・・・駆動部 21・・・駆動部材 22・・・拡大レンズ姿勢検知センサー 23・・・反射鏡駆動部材 24・・・車両姿勢検知センサー 25・・・制御部 26・・・ナビゲーション装置 27・・計時装置 31、33、35・・・太陽 32、34、36・・・太陽光 40、41、43、44…反射光 50…アイレンジ

Claims (14)

  1. 移動体内に配置され、映像を表示させる表示手段と、
    前記表示手段から照射された前記映像を拡大かつ透過する光学部材と、
    を備え、
    光を透過かつ反射する反射手段に、前記光学部材で拡大された拡大映像を投影させることにより、前記移動体の乗員に前記拡大映像を虚像として視認させるヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記拡大映像が投影される前記反射手段の投影面と前記反射手段の投影面に相対する前記光学部材の透過面とのなす角が変動するように、前記光学部材を回動自在に駆動する駆動手段と、
    前記移動体の外部から前記反射手段を透過し前記光学部材へと到達する外光が前記光学部材の透過面にて反射された反射光を表す透過面反射光であって、前記反射手段で反射された後、当該ヘッドアップディスプレイを備えた移動体の乗員に視認される視認領域内を指向する前記透過面反射光を検出する外光検出手段と、
    前記外光検出手段にて視認領域内を指向する前記透過面反射光を検出すると、当該透過面反射光が前記視認領域外を指向するように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記光学部材と前記反射手段との距離をL1、前記視認領域の中心と前記反射手段との距離をL2、前記視認領域の高さをEvとし、
    前記光学部材が、
    Δθ={tan -1 [Ev/2(L1+L2)]}/2によって表される駆動量Δθ回動するように前記駆動手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記外光検出手段は、
    予め設定された角度範囲内で前記光学部材に到達する外光の強度を検知する外光強度検知手段を備え、前記外光強度検知手段で検知された外光の強度が、予め設定された閾値よりも大きい場合に、前記視認領域内を指向する前記透過面反射光を検出したものとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記外光検出手段は、
    前記光学部材に対する前記外光の入射角度を検知する外光入射角検知手段を備え、前記外光入射角検知手段で検出された前記入射角度が予め設定された角度範囲内である場合、前記視認領域内を指向する前記透過面反射光を検出したものとすることを特徴とする請求項1または請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記外光入射角検知手段は、
    時刻を表す時刻情報及び当該ヘッドアップディスプレイ装置を備えた移動体の進行方向を表す方向情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した、前記方向情報、及び前記時刻情報から推定される外光の光源の位置、から前記外光の入射角度を推定する入射角推定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記外光入射角検知手段は、
    当該ヘッドアップディスプレイ装置を備えた移動体の位置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段が取得した前記位置情報に基づき、前記入射角推定手段が推定した前記外光の入射角度を補正する第一入射角補正手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記位置情報取得手段は、GPS衛星から前記位置情報を取得することを特徴とする請求項6に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  8. 前記外光入射角検知手段は、
    当該ヘッドアップディスプレイ装置を備えた移動体の姿勢を表す姿勢情報を取得する姿
    勢情報取得手段と、
    前記姿勢情報取得手段が取得した前記姿勢情報に基づき、前記入射角推定手段が推定した前記外光の入射角度を補正する第二入射角補正手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  9. 前記外光の光源を検出する光源検出手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記光源検出手段で光源が検出されない場合、前記駆動手段の駆動を禁止する駆動制限手段を備えることを特徴とする請求項4から請求項8のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  10. 前記表示手段と前記光学部材との間の光路上に配置され、前記光路を屈曲させる反射部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  11. 前記反射部材は、前記反射手段とは相補的な反射特性を有することを特徴とする請求項10に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  12. 前記光学部材に連動し、前記光学部材に対し一定の角度で前記映像を入射するように前記光学部材の半分の駆動量だけ前記反射部材を駆動する反射部材駆動手段を備えることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  13. 前記光学部材は、凸レンズ或いはフレネルレンズからなることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  14. 前記視認領域とは、JIS規格JISD0021で規定される領域であることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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