JP4758849B2 - ガス発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、プリテンショナーモジュール等を作動させるのに好適なガス発生器に関し、特に、簡易な構成で、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際の燃焼室のシール性の破壊を防止するガス発生器に関する。
プリテンショナーモジュールへ取り付ける際のホルダとカップとの間でのすべり(ずれ)を防止できるものとして、例えば、下記特許文献1のものが開示されている。この特許文献1には、車両衝突時にウェビングのたるみを除去するプリテンショナー用ガス発生器が、推進薬を収納する推進薬収納ケースと、該推進薬収納ケースを封止するハウジング部で構成されており、前記ハウジング部の外周面には、係合突起が突設され、前記ガス発生器を格納・保持する取付け孔の開口端内周面には、前記係合突起が係合する係合凹部が凹設され、該係合凹部は、前記係合突起に対応した断面形状を有しており、前記取付け孔に対して前記ガス発生器の挿入を可能とすると共に、該ガス発生器の挿入方向の軸回りの回転を規制するものである。したがって、ハウジング部(ホルダ)と推進薬収納ケース(カップ)との間ですべりが発生することはない。
特開平11−263195号公報
しかしながら、特許文献1のガス発生器においては、ガス発生器の挿入方向の軸回りの回転を規制するために、ハウジング部の外周面には、係合突起が突設され、ガス発生器を格納・保持する取付け孔の開口端内周面には、前記係合突起が係合する係合凹部が凹設されているので、複雑な形状を有する部品が必要になるとともにプリテンショナーモジュールへの組み付けが複雑化し、製造工程数が増加してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、部品点数の少ない簡易な構成で、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダとカップとのすべり(ずれ)を防止して、燃焼室のシール性の破壊を防止するガス発生器を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
(1) 本発明のガス発生器は、燃焼によりガスを発生させるガス発生剤を装填するカップであって、筒部、前記筒部の一端の開口部を封鎖する底部、及び、前記筒部の他端の開口部において前記筒の外側に向けて延出したフランジ部を有するカップと、通電により発火する点火機構を有する点火器と、前記フランジ部を嵌合するための嵌合溝及び前記フランジ部をかしめ固定するかしめ鍔を有し、前記カップの前記他端の開口部を封鎖することで前記ガス発生剤を前記カップ内に封止するとともに、前記カップ内で前記点火器を固定するホルダと、前記カップと、前記点火器と、前記ホルダとに囲まれて形成されている燃焼室とを備えるガス発生器であって、前記かしめ鍔前記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面に沿って延在し、その延在方向の先端部が前記筒部の外壁に食い込んでいる。
上記構成によれば、かしめ鍔の食い込みによる、カップとホルダとの接合強度向上と共に、従来よりもカップとホルダとの接触面積(密着性)を増加させることができるので、ホルダとカップとの間のすべりに必要なトルク値が高くなる。その結果として、部品点数の少ない簡易な構成で、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダとカップとのすべり(ずれ)を防止して、燃焼室のシール性の破壊を防止するガス発生器を提供できる。
(2) 上記(1)のガス発生器においては、前記フランジ部における前記筒部の内壁面と連続している側の面の形状と、前記嵌合溝の底面の形状とが合致していることが好ましい。
(3) 別の観点として、上記(1)のガス発生器においては、前記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面の形状と、前記かしめ鍔の前記フランジに接する側の面の形状とが合致していることが好ましい。
(4) 上記(1)〜(3)のガス発生器においては、前記筒部前記他端の形状が、前記嵌合溝の底面又は/及び前記ホルダ外側方向の壁面と合致していることが好ましい。
(5) 上記(1)〜(4)のガス発生器においては、前記筒部前記他端の開口部から前記フランジに至るまでの部位の形状と、前記嵌合溝における前記ホルダ中心側の角部の形状とが合致していることが好ましい。
上記(2)〜(5)の構成によれば、従来よりもフランジ部の表面と嵌合溝を形成する面との接触面積(密着性)を増加させることができるので、フランジ部の表面と嵌合溝を形成する面との摩擦保持力が従来に比べ向上し、ホルダとカップとの間のすべりに必要なトルク値が高くなる。その結果として、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダとカップとのすべりをより防止できる。
(6) 上記(1)〜(5)のガス発生器においては、前記カップと前記かしめ鍔とが接している箇所に接着剤を塗布し、前記カップを前記ホルダにかしめ固定していることが好ましい。
(7) 上記(2)又は(3)のガス発生器においては、前記フランジ部における前記筒部の内壁面と連続している側の面、前記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面、及び前記筒部前記他端の端面のうち、少なくともいずれか1つの面に接着剤を塗布し、前記カップを前記ホルダにかしめ固定していることが好ましい。
上記(6)又は(7)の構成によれば、接着剤による接着力によりさらに従来よりもカップと嵌合溝を形成する面との密着性を増加させることができるので、フランジ部の表面と嵌合溝を形成する面との摩擦保持力が従来に比べさらに向上し、ホルダとカップとの間のすべりに必要なトルク値が高くなる。その結果として、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダとカップとのすべりをさらに防止できる。
(8) また、上記(2)又は(3)のガス発生器においては、前記フランジ部における前記筒部の内壁面と連続している側の面、前記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面、及び、前記筒部前記他端の端面のうち、少なくともいずれか1つが、前記ホルダに接触する部分において溶接固定されていることが好ましい。
(9) 別の観点として、上記(2)又は(3)のガス発生器においては、前記フランジにおける前記筒部前記他端の開口部と反対側の角部と、前記ホルダのかしめ鍔の内部側との接触部とが、線状に溶接固定されていてもよい。
(10) また、別の観点として、上記(2)又は(3)のガス発生器においては、外部から視認できる前記かしめ鍔と前記筒部の外壁面との境界部分溶接固定されていてもよい。
上記(8)〜(10)の構成によれば、フランジ部の表面と嵌合溝との溶接によりさらに従来よりもフランジ部の表面と嵌合溝を形成する面との密着性を増加させることができるので、フランジ部の表面と嵌合溝を形成する面との摩擦保持力が従来に比べさらに向上し、ホルダとカップとの間のすべりに必要なトルク値が高くなり、カップ及びホルダの形状を維持できる。その結果として、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダとカップとのすべりをさらに防止できる。
(11) 上記(1)〜(10)のガス発生器においては、前記ホルダの引張り強度が265N/mm以上であることが好ましい。
(12) 上記(1)〜(11)のガス発生器においては、前記カップの引張り強度が54N/mm以上であることが好ましい。
上記(11)又は(12)の構成によれば、ホルダとカップとの間の摩擦保持力がさらに向上し、ホルダとカップとの間のすべりに必要なトルク値が高くなり、カップ及びホルダの形状を維持できる。その結果として、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダとカップとのすべりをさらに防止できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係るガス発生器について説明する。図1に示すように、本実施形態のガス発生器は、燃焼によりガスを発生させるガス発生剤2が充填された第2カップ3と、この第2カップ3の内側に配設され、着火薬(図示せず)を収納する第1カップ11を有する点火器4と、点火器4及び第2カップ3を保持するホルダ5とを備えている。そして、第1カップ11、第2カップ3、及びホルダ5で囲まれる空間が燃焼室6となっている。また、点火器4は、第1カップ11に装着されて第1カップ11内の着火薬(図示せず)を封じる塞栓13と、この塞栓13を貫通してホルダ5側へ延びる2本の電極ピン14,15とを有している。
第1カップ11は有底筒状の形状を有し、その底面には、第1カップ11内の着火薬10が着火されたときに生じた熱流を第2カップ3内のガス発生剤2へ噴出する為の導火部(図示せず)が形成されている。この導火部は、通常、スコアと呼ばれる切り欠き(図示せず)を有している。
上記第1カップ11の全体が、有底筒状の点火器ケース12(スクイブケ−スともいう)により覆われている(図1参照)。点火器ケース12の底部には、第2カップ3内のガス発生剤2へ熱流を噴出する為の導火孔12aが形成されている。また、点火器ケース12の開口側の端部には、ホルダ5に取り付ける為のフランジ部12bがテーパ状に形成されている。このスクイブケース12は、例えば鉄、ステンレス、あるいは、アルミニウム等の金属材料や、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、フッ素樹脂等の合成樹脂などで形成することができる。このように、着火薬を収納した第1カップ11が点火器ケース12に覆われているため、第1カップ11の拘束力が高まり、着火薬が発火したときに第1カップ11内の圧力が高まる前に第1カップ11が破断してしまうのを防止でき、着火薬を高圧力下で燃焼させることができる。その結果、着火薬の燃焼速度が速くなり、ガス発生剤2の着火遅れが小さくなる。尚、第1カップ11の導火部及び点火器ケース12の導火孔12aを底面に形成する必要は必ずしもなく、これら第1カップ11及び点火器ケース12の筒状の側面に1又は複数の導火部,導火孔12aを形成してもよい。
第2カップ3は、大径の円筒部3aと、この円筒部3aに連なり且つ互いに平行な2つの平面状の側面を有する有底筒部3bとを含んでいる。有底筒部3bの底面には、複数本の切欠き部3cが中心から放射状に形成されている。そして、第2カップ3内のガス発生剤2が燃焼して高温且つ高圧のガスが発生したときには、そのガスの圧力により切欠き部3cが破断して、図示しないシートベルトプリテンショナーへガスが直接放出される。第2カップ3の開口側の端部には、後述するホルダ5に取り付ける為のフランジ部3dが形成されている。第2カップ3を形成する材料としては、例えばステンレス、鉄、アルミニウム等の金属材料が挙げられる。
点火器4は、着火薬(図示せず)と、この着火薬を収納する第1カップ11と、第1カップ11に部分的に内嵌されて第1カップ11内の着火薬を封じる塞栓13と、この塞栓13を貫通してホルダ5側へ延びる2本の電極ピン14,15などを有する。2本の電極ピン14,15の第1カップ11側の先端部は電橋線(図示せず)により電気的に接続されており、電橋線16は着火薬に接する点火玉(図示せず)で覆われている。即ち、この点火器4は、電極ピン14,15に通電されたときに、電橋線が発熱することにより点火玉が発火し、続いて、点火玉に接する着火薬が発火して燃焼するように構成されている。
ホルダ5には、軸中心に対して対称的に2つの挿通孔16、17が形成され、これら2つの挿通孔16,17には、2本の電極ピン14,15がそれぞれ挿通されている。また、ホルダ5の内側部分には、塞栓13を収容する凹状部を形成すると共に、この凹状部に塞栓13が部分的に収容された状態で、点火器ケース12及び塞栓13をかしめるための環状突起5bが形成されている。この環状突起5bを点火器ケース12のテーパ状のフランジ部12bに当接して、点火器ケース12及び塞栓13をホルダ5にかしめることによって固定している。
また、ホルダ5の外周部には突起5a(かしめ鍔)が形成されており、この突起5aが第2カップ3のフランジ部3dに係合して第2カップ3がホルダ5にかしめられている。具体的には、図1の点線で囲った部分を拡大した図2に示すようなかしめ固定を行っている。以下に、図2について説明する。
ホルダ5の突起5aにおいては、フランジ部3dの幅に比べて、突起量が十分な長さを有し、突起5aをかしめたときに、その内側角部が、第2カップ3の円筒部3a外壁に食い込むようにかしめられている。また、ホルダ5は、第2カップ3の円筒部3aの内壁、第2カップ3の円筒部3aからフランジ部3dにかけての部位3eの形状、フランジ部3dの外部面(部位3d、3dなど)の形状と合致するように形成されている。すなわち、ホルダ5と第2カップ3との接触面積が大きくなるようにかしめ固定されている。これにより、ホルダ5と第2カップ3との間に所定のトルク値(例えば、プリテンショナーモジュールへの取り付けの際にかかるトルク値)がかかっても、ずれることがないようにでき、燃焼室6について高いシール性が確保される。なお、このとき、ホルダ5と第2カップ3との接触箇所のいずれかに接着剤を塗布してかしめ固定してもよいし、フランジ部3dのカップ3内壁面と連続している側の面、フランジ部3dのカップ3外壁面と連続している側の面、及び、カップ3の端部面のうち、少なくともいずれか1つが、ホルダ5に接触する部分において溶接固定されていてもよい。また、フランジ部3dにおけるカップ3の開口部と反対側の角部18と、突起5aの内部側の接触部とが、線状(周状)に溶接固定されていてもよいし、外部から視認できる突起5aとカップ3外壁面との境界部19を線状(周状)に溶接固定することとしてもよい(図3参照)。なお、角部18と、突起5aの内部側の接触部との溶接は、突起5a外部側から貫通溶接することとしてもよいし、突起5aをかしめる前に直接溶接することとしてもよい。
なお、図2の他の変形例として図4に挙げられるものもある。具体的には、ホルダ5の突起5aの代りに、内側角部が曲面部を有するように形成した突起22を用いる。また、円筒部3a、フランジ部3d、部位3eを有する第2カップ3の代りに、円筒部21a、フランジ部21d(かしめる前の形状はフランジ部3dと同様)、部位21eを有する第2カップ(図示せず)を用いる。そして、図3に示したように、この突起22の内側角部を円筒部21a外壁に食い込むように突起22を平面部21cに押し付け、且つ、フランジ部21dの端部がやや押し潰されるように、突起22を円筒部21aにかしめることで、さらに接触面積を大きくできるとともに密着性を向上させることができる。また、内側角部が曲面部を有するように形成した突起22を用いているので、かしめ時の金属バリの発生を抑制できる。なお、このときも、図2の態様と同様、ホルダと第2カップとの接触箇所のいずれかに接着剤を塗布してかしめ固定してもよいし、フランジ部21dの第2カップ内壁面と連続している側の面、フランジ部21dの第2カップ外壁面と連続している側の面、及び、第2カップの端部面のうち、少なくともいずれか1つが、ホルダに接触する部分において溶接固定されていてもよい。また、フランジ部21dの先端部付近と、ホルダにおける突起22の内部側の接触部とが、線状(周状)に溶接固定されていてもよいし、外部から視認できる突起22と第2カップ外壁面との境界部を線状(周状)に溶接固定することとしてもよい。なお、フランジ部21dの先端部付近と、ホルダにおける突起22の内部側の接触部との溶接は、突起22外部側から貫通溶接することとしてもよいし、突起22をかしめる前に直接溶接することとしてもよい。
ホルダ5には引張り強度が265N/mm以上となる非鉄金属や鉄鋼等の材料、カップ3には引張り強度が54N/mm以上となる非鉄金属や鉄鋼等の材料をそれぞれ用いることとしてもよい。これにより、フランジ部3d表面と接触するホルダ5表面との摩擦保持力が従来に比べさらに向上し、ホルダ5とカップ3との間のすべりに必要なトルク値が高くなり、カップ3及びホルダ5の形状を維持できる。その結果として、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダ5とカップ3とのすべりをさらに防止できる。
2本の電極ピン14,15は、塞栓13を貫通して、それらの一端側部分が第1カップ11内に突出し、他端側部分はホルダ5側へ延びて、さらにホルダ5を貫通している。第1カップ11内に突出した電極ピン14,15の端部は電橋線(図示せず)により電気的に接続されている。これら2本の電極ピン14,15は、例えばアルミニウム、銅、鉄等の導電性の金属材料で形成されている。
塞栓13の材質は、通常、熱硬化性樹脂でできている。熱硬化性樹脂の中では、硬化性や耐湿性の観点から、エポキシ樹脂組成物が好ましい。この熱硬化性樹脂組成物は、好ましくは、エポキシ樹脂と、硬化剤を必須成分としている。
次に、以上説明したガス発生器1の作用及び効果について説明する。図示しない衝突センサが自動車の衝突を感知すると、2本の電極ピン14,15に通電される。すると、電極ピン14,15に接続された第1カップ11内の電橋線が発熱し、電橋線を覆っている点火玉が発火する。この点火玉の発火により第1カップ11内の着火薬が発火して燃焼する。そして、着火薬の燃焼に伴って点火器4の第1カップ11の内部が、高温且つ高圧の状態になっていく。ここで、第1カップ11は、図1に示すように点火器ケース12によって覆われて補強されているため、着火薬が十分に燃焼する前に点火器4が膨張して破断することが防止される。
第1カップ11内の着火薬の燃焼が進んで第1カップ11内が高温且つ高圧となると、第1カップ11から導火孔12aを通じて一気に第2カップ3内のガス発生剤2に高温且つ高圧の火炎が噴出されて、ガス発生剤2が点火される。尚、点火器ケース12はホルダ5にかしめ固定されているため、ガス発生剤2側に吹き飛ばされることはない。
続いて、ガス発生剤2が燃焼室6内で燃焼して第2カップ3内で瞬間的に発生したガスにより、第2カップ3の圧力が急激に上昇し、第2カップ3に形成された切欠き部3cが破断して、高温且つ高圧のガスが図示しないシートベルトプリテンショナーへ直接導入され、シートベルトプリテンショナーが動作する。
本実施形態によれば、従来よりもカップ3とホルダ5との接触面積(密着性)を増加させることができるので、ホルダ3とカップ5との間のすべりに必要なトルク値が高くなる。すなわち、例えば、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際にかかるトルク値より高い値となる。その結果として、部品点数の少ない簡易な構成で、プリテンショナーモジュール等へ取り付ける際のホルダ3とカップ5とのすべり(ずれ)を防止して、燃焼室6のシール性の破壊を防止するガス発生器1を提供できる。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態に限定されるものではない
また、ホルダ5及び第2カップ3の接触面同士は平らな面に限られず、形状が合致していればよい。例えば、波形状面又は凹凸面などでも、ホルダ5及び第2カップ3が互いに密着するものであればよい。また、ホルダ5及び第2カップ3の接触面同士の面粗度が同様のものを用いることとしてもよい。
また、上記実施形態のガス発生器においては、いわゆるプラスチックスクイブと呼称される点火器を用いたものについて示したが、これに限られず、いわゆるガラススクイブと呼称される点火器を用いてもよい。
本発明の実施形態に係るガス発生器の断面図である。 図1に示したガス発生器における点線で囲った部位の拡大図である。 図1のガス発生器の一変形例を示す拡大図である。 図1のガス発生器における他の変形例を示す拡大図である。
符号の説明
1 ガス発生器
2 ガス発生剤
3 第2カップ(カップ)
3a、21a 円筒部(筒部)
3b 有底筒部(筒部、底部)
3c 切欠き部
3d、21d フランジ部
4 点火器
5 ホルダ
5a、22 突起(かしめ鍔)
5b 環状突起
6 燃焼室
11 第1カップ
12 点火器ケース
12a 導火孔
12b フランジ部
13 塞栓
14、15 電極ピン
16、17 挿通孔
18 角部
19 境界部

Claims (12)

  1. 燃焼によりガスを発生させるガス発生剤を装填するカップであって、筒部、前記筒部の一端の開口部を封鎖する底部、及び、前記筒部の他端の開口部において前記筒の外側に向けて延出したフランジ部を有するカップと、
    通電により発火する点火機構を有する点火器と、
    前記フランジ部を嵌合するための嵌合溝及び前記フランジ部をかしめ固定するかしめ鍔を有し、前記カップの前記他端の開口部を封鎖することで前記ガス発生剤を前記カップ内に封止するとともに、前記カップ内で前記点火器を固定するホルダと、
    前記カップと、前記点火器と、前記ホルダとに囲まれて形成されている燃焼室とを備えたガス発生器であって、
    前記かしめ鍔前記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面に沿って延在し、その延在方向の先端部が前記筒部の外壁に食い込んでいることを特徴とするガス発生器。
  2. 記フランジ部における前記筒部の内壁面と連続している側の面の形状と、前記嵌合溝の底面の形状とが合致していることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
  3. 記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面の形状と、前記かしめ鍔の前記フランジに接する側の面の形状とが合致していることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
  4. 前記筒部前記他端の形状が、前記嵌合溝の底面又は前記ホルダ外側方向の壁面と合致していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス発生器。
  5. 前記筒部前記他端の開口部から前記フランジに至るまでの部位の形状と、前記嵌合溝における前記ホルダ中心側の角部の形状とが合致していることを特徴とする請求項〜4のいずれか1項に記載のガス発生器。
  6. 前記カップと前記かしめ鍔とが接している箇所に接着剤を塗布し、前記カップを前記ホルダにかしめ固定していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス発生器。
  7. 前記フランジ部における前記筒部の内壁面と連続している側の面、前記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面、及び前記筒部前記他端の端面のうち、少なくともいずれか1つの面に接着剤を塗布し、前記カップを前記ホルダにかしめ固定していることを特徴とする請求項2又は3に記載のガス発生器。
  8. 前記フランジ部における前記筒部の内壁面と連続している側の面、前記フランジ部における前記筒部の外壁面と連続している側の面、及び、前記筒部前記他端の端面のうち、少なくともいずれか1つが、前記ホルダに接触する部分において溶接固定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のガス発生器。
  9. 前記フランジにおける前記筒部前記他端の開口部と反対側の角部と、前記ホルダのかしめ鍔の内部側との接触部とが、線状に溶接固定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のガス発生器。
  10. 外部から視認できる前記かしめ鍔と前記筒部の外壁面との境界部分溶接固定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のガス発生器。
  11. 前記ホルダの引張り強度が265N/mm以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のガス発生器。
  12. 前記カップの引張り強度が54N/mm以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のガス発生器。
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