JP4758632B2 - 蓋付容器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋体で開口部を密閉できる蓋付容器に関する。
開口部を蓋で密閉できる容器は、食品を収納して冷蔵庫に保存したり携帯するのに便利に使用できる。この状態で食品を収納する容器は、煮汁が漏れないように、さらに臭いが漏れないように開口部を密閉できることが大切である。このことを実現するには、蓋で開口部を水密に密閉し、さらに好ましくは、気密に密閉して実現できる。このことを実現することを目的として、開閉できる蓋で容器本体の開口部を密閉する容器が開発されている(特許文献1参照)。
特開2000−203608号公報
この公報に記載される容器は、図1ないし図3に示すように、容器本体21の開口部を蓋体22で閉塞している。これ等の図に示す容器は、蓋体22の水平溶着面24の内側に嵌着凸条28を設けている。この嵌着凸条28は、容器本体21の溶着鍔部23の内側に設けている嵌着溝27に案内される。さらに、この容器は、溶着鍔部23の両側または片側に逆テーパー面29を設けている。この容器は、蓋体22を容器本体21の開口部に連結すると、蓋体22の嵌着凸条28が嵌着溝27に案内され、さらに逆テーパー面29が互いに密着して、蓋体22で容器本体21の開口部を密閉する。
この公報に記載される容器は、容器本体と蓋体に逆テーパー面を設けて、蓋体を容器本体にしっかりと外れないように連結している。この構造は、蓋体を容器本体にしっかりと連結して、容器本体の開口部を蓋体で密閉することには効果がある。ただ、容器本体と蓋体に逆テーパー面を設けている容器は、蓋体の脱着をスムーズにできない欠点がある。逆テーパー面が強く係止して、蓋体を容器本体から簡単に分離できなくするからである。ただ、逆テーパー面を設けないで、水平溶着面と溶着鍔部の両側を垂直面とし、あるいは嵌着凸条と嵌着溝のみを設けると、煮汁や臭いが漏れないように、密閉できなくなる欠点がある。このように、従来の容器は、気密性を向上させると脱着に手間がかかり、反対に脱着を簡単にすると気密性が低下する性質があり、気密性と蓋体の脱着をスムーズにできることは相反する特性となって、両方を満足できない欠点があった。
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、優れた気密性を実現しながら、蓋体を簡単かつ容易に脱着できる蓋付容器を提供することにある。
本発明の蓋付容器は、底面11の周囲に周壁10を設けて周壁10の上端を開口部としてなる形状に成形している容器本体1と、この容器本体1の開口部に脱着できるように装着される蓋体2とを備える。容器本体1と蓋体2は、熱可塑性のプラスチックシートを真空成形して製作したものである。容器本体1は、周壁10の上端開口縁に溶着鍔部3を連結している。溶着鍔部3は、周壁10の上端縁から外側に折曲される形状に成形しており、全体が同一水平面に位置するように設けている。さらに、容器本体1は、周壁10の上端開口部に沿って、複数列の嵌着溝7を設けると共に、この嵌着溝7と上端開口部との間を逆テーパー面ではない非テーパー面9としている。蓋体2は、容器本体1に装着される状態で、容器本体1の溶着鍔部3に溶着される水平溶着面4を外周縁に沿って設けている。さらに、蓋体2は、水平溶着面4の内側に、容器本体1の嵌着溝7に水密に嵌着される複数列の嵌着凸条8を設けると共に、この嵌着凸条8と水平溶着面4との間を逆テーパー面ではない非テーパー面9としている。蓋付容器は、蓋体2が容器本体1の開口部に装着される状態で、溶着鍔部3を水平溶着面4に剥離できる状態で溶着して容器本体1を蓋体2で密閉する。さらに、蓋付容器は、水平溶着面4が溶着鍔部3から分離されて、蓋体2が容器本体1の開口部に装着される状態で、複数列の嵌着凸条8を嵌着溝7に嵌着して、容器本体1の開口部を蓋体2で密閉する。
ただし、本明細書において、上下方向は、図面における上下方向を示すものとする。
本発明の蓋付容器は、容器本体1又は蓋体2の非テーパー面9を、溶着鍔部3の表面に直交する垂直面とすることができる。さらに、本発明の蓋付容器は、容器本体1又は蓋体2の非テーパー面9を、所定の曲率半径で湾曲する湾曲面とすることができる。さらにまた、本発明の蓋付容器は、容器本体1の非テーパー面9を湾曲面として、蓋体2の非テーパー面9を垂直面とすることができる。さらに、本発明の蓋付容器は、蓋体2の非テーパー面9の幅を、容器本体1の非テーパー面9の幅よりも広くする。
本発明の蓋付容器は、容器本体1が2列の嵌着溝7を有すると共に、蓋体2が2列の嵌着溝7に嵌着される2列の嵌着凸条8を有することができる。容器本体1の2列の嵌着溝7は、一方の幅を他方の幅よりも広くし、蓋体2の2列の嵌着凸条8は、一方の幅を他方の幅よりも広くして、幅の広い嵌着溝7に幅の広い嵌着凸条8を、幅の狭い嵌着溝7に幅の狭い嵌着凸条8を嵌着することができる。一方の幅が他方の幅よりも広い2列の嵌着溝7と嵌着凸条8は、上方に配設している嵌着溝7と嵌着凸条8を、下方に配設している嵌着溝7と嵌着凸条8よりも幅を広くすることができる。
さらに、本発明の蓋付容器は、容器本体1の溶着鍔部3の外側縁に、下方に折曲する形状に成形している外側周壁5を設けることができる。この外側周壁5は、下方に向かって外側に傾斜し、あるいは溶着鍔部3に直交する垂直面とすることができる。
さらに、本発明の蓋付容器は、蓋体2の水平溶着面4の外側縁に、下方に折曲する形状に成形しているカバー周壁6を設けることができる。このカバー周壁6は、下方に向かって外側に傾斜し、あるいは水平溶着面4に直交する垂直面とすることができる。
本発明の蓋付容器は、優れた気密性を実現しながら、蓋体を簡単かつ容易に脱着できる特長がある。それは、本発明の蓋付容器が、容器本体の周壁の上端開口部に沿って、複数列の嵌着溝を設けると共に、この嵌着溝と上端開口部との間を非テーパー面としており、また、蓋体の水平溶着面の内側に、容器本体の嵌着溝に水密に嵌着される複数列の嵌着凸条を設けると共に、この嵌着凸条と水平溶着面との間を非テーパー面としているからである。この構造の蓋付容器は、容器本体と蓋体とを非テーパー面で連結するので、蓋体の脱着をスムーズにできる特長がある。ただ、連結部分を非テーパー面とする構造は、この部分から煮汁や臭いが漏れるおそれがある。しかしながら、本発明の蓋付容器は、複数列の嵌着凸条を嵌着溝に嵌着させる状態で蓋体を装着するので、容器本体の開口部を蓋体で密閉して優れた気密性を実現できる。すなわち、本発明の蓋付容器は、複数列の嵌着凸条を嵌着溝に嵌着させる構造で優れた気密性を実現しながら、非テーパー面で連結することによって蓋体の脱着をスムーズにしている。したがって、本発明の蓋付容器は、気密性を向上できるにも関わらず、脱着を簡単にできるという、従来の相反する特性を同時に満たすことができ、この種の蓋付容器として優れた特長を実現できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための蓋付容器を例示するものであって、本発明は蓋付容器を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
本発明の蓋付容器は、キムチのように臭いの強い食品や小物、おでんや惣菜のように煮汁のような液体を含む食品や小物、さらに梅干しや佃煮等の食品、また糸ヨウジ等のように食品ではない小物の収納に使用される。したがって、本発明は、蓋付容器の用途を特定するものではない。ただ、本発明の蓋付容器は、食品を収納して冷蔵庫で保存するのに適している。蓋体が容器本体の開口部を、液体や臭いが外部に漏れないように密閉するからである。また、食品を冷蔵庫に入れて乾燥しない状態で保存できることも、食品の保存に適する理由である。
本発明の蓋付容器は、種々の食品を入れて販売する販売容器に使用できる。この蓋付容器は、食品を入れて販売された後、消費者が収納した食品を取り出した後は、別の食品を収納する容器に利用できる。販売容器として使用される状態では、容器本体と蓋体とを加熱溶着して、内容物が漏れないようにする。
図4と図5に示す蓋付容器は、内側に食品や小物等の内容物を収納できるように、箱形に成形している容器本体1と、この容器本体1の開口部に装着されて、容器本体1の開口部を閉塞する蓋体2とを備える。
容器本体1と蓋体2は、熱可塑性のプラスチックシートを真空成形して製作している。熱可塑性のプラスチックシートとして、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等を使用する。さらに、プラスチックシートは、蓋付容器に収納している収納物を外部から見ることができる透光性を有する。このプラスチックシートで成形している蓋付容器は、収納部に入れている食品を外部から見ることができる。
プラスチックシートで製作される容器本体1と蓋体2は、好ましくは、容器本体1を蓋体2よりも厚く成形する。容器本体1は、内側の収納部12に食品等を収納するので、内容物の重みで変形し難くして、所定の形状に保形することが好ましい。これに対して、蓋体2は、容器本体1から取り外すときに多少は変形されるので、容器本体よりも変形しやすくすることが好ましい。したがって、容器本体1を蓋体2よりも厚く成形して、容器本体1を変形し難くし、蓋体2を変形しやすくする。容器本体1の厚さは、たとえば、0.4〜1.5mm、好ましくは0.5〜1.0mmとし、蓋体2の厚さは、容器本体1の厚さよりも薄く、たとえば、0.2〜1.0mm、好ましくは0.2〜0.6mmとすることができる。
容器本体1は、底面11の周囲に周壁10を設けて周壁10の上端を開口部とする上方開口の箱形としている。さらに、容器本体1は、周壁10の上端開口縁に溶着鍔部3を連結している。溶着鍔部3は、周壁10の上端縁から外側に折曲される形状に成形している。この溶着鍔部3は、全体が同一水平面に位置するように設けている。さらに、容器本体1は、溶着鍔部3の外側縁に、下方に折曲する形状に成形している外側周壁5を設けている。図に示す外側周壁5は、下方に向かって外側に傾斜する形状としている。ただ、外側周壁は、溶着鍔部に直交する垂直面とすることもできる。
さらに、容器本体1は、周壁10の上端開口部に沿って、複数列の嵌着溝7を設けている。嵌着溝7は、断面形状が湾曲面となる湾曲溝としている。この嵌着溝7は、湾曲溝の開口部が周壁10の内面側に向く形状、いいかえると、溝底が周壁10の外面側に突出する湾曲形状に周壁10を成形して設けている。複数列の嵌着溝7は、隣接する湾曲溝の開口縁を連結して、連続する溝形としている。図に示す容器本体1は、2列の嵌着溝7を備える。2列の嵌着溝7は、一方の幅を他方の幅よりも広くしている。図5の拡大断面図に示す嵌着溝7は、上方に設けている第1嵌着溝7Aの幅を、下方に設けている第2嵌着溝7Bの幅よりも広くしている。ただ、嵌着溝は、上方に設けている第1嵌着溝の幅を、下方に設けている第2嵌着溝の幅よりも狭くし、あるいは等しくすることもできる。さらに、容器本体は、3列以上の嵌着溝を設けることもできる。
さらに、容器本体1は、嵌着溝7と上端開口部との間を非テーパー面9としている。この非テーパー面9は、所定の曲率半径で湾曲する湾曲面とし、あるいは、溶着鍔部3の表面に直交する垂直面とすることができる。図5に示す容器本体1は、容器本体1の非テーパー面9を湾曲面としている。さらに、図6に示す容器本体1は、非テーパー面9を垂直面としている。垂直面である非テーパー面9は、溶着鍔部3の表面に対して垂直な方向となす角度が2度以下、好ましくは1度以下、さらに好ましくは0.5度以下となるように成形される。
蓋体2は、容器本体1の開口部に脱着できるように装着される形状に成形している。図に示す蓋体2は、本体プレート部13の周囲に起立壁14を設けて、起立壁14の上端縁に沿って水平溶着面4を連結している。図の蓋体2は、本体プレート部13が水平溶着面4よりも一段下がった中央凹の形状として、本体プレート部13と起立壁14とを容器本体1の開口部に挿入する状態で装着する構造としている。この蓋体2は、起立壁14の外周面を周壁10の上部の内周面に密着させて、容器本体1の開口部を閉塞する。したがって、蓋体2は、起立壁14の外周を、容器本体1の周壁10上部の内周とほぼ等しくし、あるいはやや小さくしている。
蓋体2は、容器本体1に装着される状態で、容器本体1の溶着鍔部3に溶着される水平溶着面4を外周縁に沿って設けている。水平溶着面4は、起立壁14の上端縁から外側に折曲される形状に成形している。この水平溶着面4は、蓋体2を容器本体1に装着する状態で、容器本体1の溶着鍔部3に溶着されて、容器本体1を蓋体2で密閉する。ただし、水平溶着面4は、溶着鍔部3から剥離できる状態で溶着される。蓋体2を容器本体1から簡単に取り外しできるようにするためである。図示しないが、蓋体は、容器本体から取り外しやすくするために、引張片を水平溶着面の隅部であって、カバー周壁の下端に連結して設けることもできる。
さらに、蓋体2は、水平溶着面4の外側縁に、下方に折曲する形状に成形しているカバー周壁6を設けている。図に示すカバー周壁6は、下方に向かって外側に傾斜する形状としている。ただ、カバー周壁は、水平溶着面に直交する垂直面とすることもできる。このように、外側縁にカバー周壁6を設けてなる水平溶着面4は、溶着鍔部3よりも多少幅を広くして、水平溶着面4の下面を溶着鍔部3の上面に無理なく装着できるようにしている。
さらに、蓋体2は、水平溶着面4の内側であって、起立壁14の中間に容器本体1の嵌着溝7に水密に嵌着される複数列の嵌着凸条8を設けている。複数列の嵌着凸条8は、周壁10の内面に設けた嵌着溝7に嵌着できるように、断面形状が外側に向かって突出する湾曲面となる湾曲凸条としている。複数列の嵌着凸条8は、隣接する湾曲凸条の側縁を連結して、連続する凸条としている。図に示す蓋体2は、容器本体1に設けた2列の嵌着溝7に嵌着される2列の嵌着凸条8を設けている。図の容器本体1の2列の嵌着溝7は、上方に設けている第1嵌着溝7の幅を、下方に設けている第2嵌着溝7の幅よりも広くしているので、2列の嵌着凸条8も、上方に設けている第1嵌着凸条8Aの幅を、下方に設けている第2嵌着凸条8Bの幅よりも広くしている。ただ、嵌着凸条も、上方に設けている第1嵌着凸条の幅を、下方に設けている第2嵌着凸条の幅よりも狭くし、あるいは等しくすることもできる。さらに、3列以上の嵌着溝を備える容器本体に装着される蓋体にあっては、3列以上の嵌着凸条を設けることができる。
さらに、蓋体2は、嵌着凸条8と水平溶着面4との間であって、起立壁14の上端部を非テーパー面9としている。この非テーパー面9も、容器本体1に設けた非テーパー面9と同様に、水平溶着面4の表面に直交する垂直面とし、あるいは、所定の曲率半径で湾曲する湾曲面とすることができる。垂直面である非テーパー面9は、水平溶着面4の表面に対して垂直な方向となす角度が2度以下、好ましくは1度以下、さらに好ましくは0.5度以下となるように成形する。
図4と図5に示す蓋付容器は、容器本体1の非テーパー面9を湾曲面として、蓋体2の非テーパー面9を垂直面としている。さらに、図6に示す蓋付容器は、蓋体2の非テーパー面9と蓋体2の非テーパー面9の両方を垂直面としている。さらに、図7に示す蓋付容器は、蓋体2の非テーパー面9と蓋体2の非テーパー面9の両方を湾曲面としている。図示しないが、蓋付容器は、容器本体の非テーパー面を垂直として、蓋体の非テーパー面を湾曲面をすることもできる。
さらに、蓋体2の非テーパー面9の幅は、容器本体1の非テーパー面9の幅よりも広くしている。この蓋体2は、容器本体1に装着して嵌着凸条8を嵌着溝7に嵌着させる状態で、溶着鍔部3が水平溶着面4に当接するのを防止できる。いいかえると、蓋体2を容器本体1に装着するときに、溶着鍔部3が水平溶着面4に当接して、嵌着凸条8が嵌着溝7に確実に嵌着できなくなるのを有効に防止できる。したがって、蓋体2を容器本体1に無理なくスムーズに、しかも確実に装着できる特長がある。
さらに、蓋体2は、起立壁14の下部であって、嵌着凸条8と本体プレート部13との間に周壁10の内面に沿う嵌合面15を設けている。この構造の蓋体2は、容器本体1に装着する状態で、嵌着面15を周壁10の内面に密着し、あるいは接近できるので、容器本体1の収納部12に収納された内容物が容器本体1と蓋体2の間を通過して漏れるのを有効に防止できる特長がある。
以上の構造の蓋付容器は、以下のようにして収納物を収納して販売容器として使用する。
(1) 容器本体1に、食品等の収納物を収納する。
(2) 容器本体1の開口部に蓋体2を装着する。このとき、蓋体2の嵌着凸部8を容器本体1の嵌着溝7に水密に嵌着させる。
(3) 水平溶着面4を溶着鍔部3に剥離できる状態で溶着する。
以上のようにして収納物が収納された販売容器は、使用者によって蓋体2の水平溶着面4が容器本体1の溶着鍔部3から剥離されて、蓋体2が容器本体1から取り外される。この状態で、容器本体1は開口部が開放されて、内容物が取り出される。この蓋付容器は、溶着部を剥離して内容物を取り出した後も、蓋体2の嵌着凸部8を容器本体1の嵌着溝7に嵌着させる状態で蓋体2を容器本体1に装着することによって、密閉容器として使用できる。この蓋付容器は、残った食品を保存する容器として使用でき、また、全ての食品を取り出した後は、別の食品を収納する容器として便利に利用できる。
さらに、本発明の蓋付容器は、溶着部を剥離した後も、蓋体2を容器本体1に装着して密閉した状態で、湯煎にかけて加熱処理することができる。とくに、蓋付容器内に収納された内容物を容器外に漏出させることなく、蓋付容器を熱湯の中で加熱処理できる。それは、この蓋付容器が、蓋体2の嵌着凸部8を容器本体1の嵌着溝7に嵌着させる状態で、蓋体2と容器本体1とを密閉状態で装着できるからである。この蓋付容器は、容器本体1と蓋体2とを耐熱性のプラスチックで製作することによって、熱による変形を有効に防止できる。蓋付容器は、たとえば、ポリプロピレンで容器本体1と蓋体2とを製作して、100℃以上に加熱した場合における熱による変形を極減できる。この蓋付容器は、溶着部を剥離して内容物を取り出した後、容器内に残った食品を温めたいとき、あるいは、全ての食品を取り出した後、別の食品を収納して温めたいときに、蓋体を容器本体に装着して密閉した状態で、湯煎にかけて便利に加熱処理できる。
従来の蓋付容器の断面図である。 従来の蓋付容器の容器本体と蓋体の連結構造の一例を示す拡大断面図である。 従来の蓋付容器の容器本体と蓋体の連結構造の他の一例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施例にかかる蓋付容器の端面図である。 図4に示す蓋付容器の容器本体と蓋体の連結構造を示す拡大端面図である。 本発明の他の実施例に係る蓋付容器の容器本体と蓋体の連結構造を示す拡大端面図である。 本発明の他の実施例に係る蓋付容器の容器本体と蓋体の連結構造を示す拡大端面図である。
1…容器本体
2…蓋体
3…溶着鍔部
4…水平溶着面
5…外側周壁
6…カバー周壁
7…嵌着溝 7A…第1嵌着溝 7B…第2嵌着溝
8…嵌着凸条 8A…第1嵌着凸条 8B…第2嵌着凸条
9…非テーパー面
10…周壁
11…底面
12…収納部
13…本体プレート部
14…起立壁
15…嵌合面
21…容器本体
22…蓋体
23…溶着鍔部
24…水平溶着面
27…嵌着溝
28…嵌着凸条
29…逆テーパー面

Claims (9)

  1. 底面(11)の周囲に周壁(10)を設けて周壁(10)の上端を開口部としてなる形状にプラスチックシートを真空成形している容器本体(1)と、この容器本体(1)の開口部に脱着できるように装着される蓋体(2)とを備える蓋付容器であって、
    容器本体(1)と蓋体(2)は熱可塑性のプラスチックシートを真空成形して製作されたもので、
    容器本体(1)は、周壁(10)の上端開口縁に連結され、かつ周壁(10)上端縁から外側に折曲される形状に成形している溶着鍔部(3)を全体が同一水平面に位置するように設けており、さらに周壁(10)の上端開口部に沿って、複数列の嵌着溝(7)を設けると共に、この嵌着溝(7)と開口部との間を逆テーパー面ではない非テーパー面(9)としており、
    蓋体(2)は、容器本体(1)に装着される状態で、容器本体(1)の溶着鍔部(3)に溶着される水平溶着面(4)を外周縁に沿って設けており、この水平溶着面(4)の内側には、容器本体(1)の嵌着溝(7)に水密に嵌着される複数列の嵌着凸条(8)を設けると共に、この嵌着凸条(8)と水平溶着面(4)との間を逆テーパー面ではない非テーパー面(9)としており、
    かつ、前記蓋体(2)の非テーパー面(9)の幅が、容器本体(1)の非テーパー面(9)の幅よりも広く、
    蓋体(2)が容器本体(1)の開口部に装着される状態で、溶着鍔部(3)を水平溶着面(4)に剥離できる状態で溶着して容器本体(1)を蓋体(2)で密閉し、
    水平溶着面(4)が溶着鍔部(3)から分離されて、蓋体(2)が容器本体(1)の開口部に装着される状態で、複数列の嵌着凸条(8)を嵌着溝(7)に嵌着して、容器本体(1)の開口部を蓋体(2)で密閉するようにしている蓋付容器。
  2. 容器本体(1)又は蓋体(2)の非テーパー面(9)が、溶着鍔部(3)の表面に直交する垂直面である請求項1に記載される蓋付容器。
  3. 容器本体(1)又は蓋体(2)の非テーパー面(9)が、所定の曲率半径で湾曲する湾曲面である請求項1に記載される蓋付容器。
  4. 容器本体(1)の非テーパー面(9)が湾曲面で、蓋体(2)の非テーパー面(9)が垂直面である請求項2と3に記載される蓋付容器。
  5. 容器本体(1)が2列の嵌着溝(7)を有し、蓋体(2)が2列の嵌着溝(7)に嵌着される2列の嵌着凸条(8)を有する請求項1に記載される蓋付容器。
  6. 容器本体(1)が2列の嵌着溝(7)を有し、蓋体(2)が2列の嵌着溝(7)に嵌着される2列の嵌着凸条(8)を有し、容器本体(1)の2列の嵌着溝(7)は一方の幅が他方の幅よりも広く、蓋体(2)の2列の嵌着凸条(8)は、一方の幅が他方の幅よりも広く、幅の広い嵌着溝(7)に幅の広い嵌着凸条(8)を、幅の狭い嵌着溝(7)に幅の狭い嵌着凸条(8)を嵌着するようにしてなる請求項1に記載される蓋付容器。
  7. 容器本体(1)が2列の嵌着溝(7)を有し、蓋体(2)が2列の嵌着溝(7)に嵌着される2列の嵌着凸条(8)を有し、容器本体(1)の2列の嵌着溝(7)は一方の幅が他方の幅よりも広く、蓋体(2)の2列の嵌着凸条(8)は、一方の幅が他方の幅よりも広く、上方に配設している嵌着溝(7)と嵌着凸条(8)を、下方の嵌着溝(7)と嵌着凸条(8)よりも幅を広くしている請求項1に記載される蓋付容器。
  8. 容器本体(1)が、溶着鍔部(3)の外側縁に、下方に折曲する形状に成形している外側周壁(5)を設けており、この外側周壁(5)は、下方に向かって外側に傾斜し、あるいは溶着鍔部(3)に直交する垂直面である請求項1に記載される蓋付容器。
  9. 蓋体(2)が、水平溶着面(4)の外側縁に、下方に折曲する形状に成形しているカバー周壁(6)を設けており、このカバー周壁(6)は、下方に向かって外側に傾斜し、あるいは水平溶着面(4)に直交する垂直面である請求項1に記載される蓋付容器。
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