JP4757251B2 - 薬剤シート - Google Patents

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本発明は、皮膚に貼付される薬剤面に電解質や非電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤が含浸または塗布された湿式の薬剤シートに関する。
皮膚に貼付される薬剤面に電解質の薬剤成分、または溶剤に溶解もしくは分散した非電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤を含浸または塗布し、その薬剤成分を皮膚から体内に吸収させる湿式の薬剤シートは、簡便な治療手段として神経痛や肩こり等の治療に幅広く使用されている。しかしながら、従来の薬剤シートは、薬剤成分の高々20〜30%程度しか皮膚から吸収されず、薬剤成分の吸収効率が低いことが知られている。
本発明者の一人は、皮膚を経由して流れる電流による薬剤成分のイオン浸透効果を利用した電気治療器として、まず、扁平な小型電池の一方の面の電極の外表面と電池の周側面を所要の間隙を介して外包材で覆い、他方の電極を一方の電極と絶縁材で絶縁して、前記間隙に電導性を付加した流動性の治療用薬剤を充填し、間隙の周側開放部分を剥離可能なシートで密閉して、使用するときにシートを剥がした他方の電極面を皮膚に当接させるものを開発し(特許文献1参照)、つぎに、薬剤面にイオン化する電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤を含浸または塗布した薬剤シートに貼付するのみで使用でき、薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を著しく高める電気治療器として、薬剤シートの薬剤面に貼付される正電極板と、皮膚に当接される負電極板との間に電解液を介在させて電池を形成し、これらの両電極板間の外周部を絶縁性の環状シール部材でシールした電気治療器を開発した(特許文献2参照)。
さらに、最近では、溶剤に溶解もしくは分散した非電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤を用いた薬剤シートであっても、特許文献2に記載されたような電気治療器を用いることにより、皮膚に電流を流すことで起こる水の対流によって、薬剤成分の吸収が促進されることが報告されている(非特許文献1参照)。
特公平3−69545号公報 特開2005−192848号公報 肥後成人,「Transdermal Drug Delivery Systemの最近の開発動向について」,YAKUGAKU ZASSHI,The Pharmaceutical Society of Japan,2007年,Vol.127,No.4,p.655−662
特許文献2に記載の電気治療器は、湿式の薬剤シートの薬剤面に貼付するのみで、電解質や非電解質の薬剤成分の吸収効率を高めることができるが、電池を内蔵しているので、使用後の薬剤シートを廃棄処理する際に、電池を内蔵する電気治療器を分別回収する必要がある。また、電気治療器を貼付した薬剤シートが高価になる問題もある。
そこで、本発明の課題は、別途の電池を用いることなく、電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤を用いた湿式の薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を高めることである。
上記の課題を解決するために、本発明は、電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤が含浸または塗布された薬剤面を皮膚に当接させて貼付される湿式の薬剤シートにおいて、標準電極電位が互いに異なる2種類の金属で形成するか金属めっきを施すかした一対の電極板のうち、外周側に配置される一方の電極板の中央部に貫通孔を設け、この貫通孔の内周側に、環状の絶縁体を介在させて前記孔の内径寸法よりも小さい他方の電極板を配置し、これらの環状の絶縁体を介在させた一対の電極板の裏面を前記薬剤面に貼付して、その表面を皮膚に当接させるようにして化学電池として機能させ、標準電極電位の高い電極板から標準電極電位の低い電極板に向けて、導体としての皮膚を経由する電流が生じ、かつ前記治療用薬剤中のイオン化した電解質の薬剤成分が、前記いずれか一方の電極板に電気的に引き寄せられて移動してそのイオン浸透効果により皮膚から体内に吸収される構成を採用した。
すなわち、標準電極電位が互いに異なる2種類の金属で形成するか金属めっきを施すかした一対の電極板のうち、外周側に配置される一方の電極板の中央部に貫通孔を設け、この貫通孔の内周側に環状の絶縁体を介在させて、前記孔の内径寸法よりも小さい他方の電極板を配置し、これらの環状の絶縁体を介在させた一対の電極板の裏面を前記薬剤面に貼付して、その表面を皮膚に当接させることにより、一対の電極板間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせ、別途の電池を用いることなく、電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤を用いた湿式の薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を高めることができるようにした。
なお、電解質の薬剤成分には、陽イオン化するものと陰イオン化するものとがあり、陽イオン化するものは、標準電極電位の高い電極板から標準電極電位の低い電極板へ流れる電流と同じ方向へ移動し、陰イオン化するものは、この電流と逆方向へ移動する
前記環状の絶縁体を、前記外周側に配置される電極板の貫通孔の内径面と、前記貫通孔の内周側に配置される電極板の外径面とに嵌合することにより、一対の電極板と絶縁体を一体化して薬剤面に貼付することができる。
前記環状の絶縁体を、前記外周側に配置される電極板の貫通孔の内径面と、前記貫通孔の内周側に配置される電極板の外径面との間に接着剤を充填して固化させたものとすることによっても、一対の電極板と絶縁体を一体化して薬剤面に貼付することができる。
前記環状の絶縁体の内周側および外周側の少なくとも一方に張り出して、前記一対の電極板の少なくとも一方の電極板の裏面または表面に当接される鍔を設けることにより、一体化される一対の電極板と絶縁体の位置決めをしやすくすることができる。
前記一対の電極板の少なくとも一方の電極板の表面に、微細な剣山状の突起を設けることにより、剣山状の突起を皮膚に差し込んで、これらの突起に沿わせて薬剤成分を皮膚から注入し、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。なお、電極板を金属で形成する場合は、エッチング等によって剣山状の突起を形成することができ、例えば、樹脂で形成して金属めっきを施す場合は、射出成形等によって剣山状の突起を形成することができる。
前記剣山状の突起の高さは10〜150μm、好ましくは50〜120μmとするとよい。皮膚は、表面側から角質層、生きた細胞からなる表皮、さらに毛細血管や神経のある真皮で形成されており、角質層の厚みは10〜15μm、真皮の厚みは50〜100μmである。針状突起の突出高さを10μm以上としたのは、その先端を表皮まで到達させて、生きた細胞に薬剤成分を注入するためであり、好ましくは50μm以上とするのがよい。また、針状突起の突出高さを150μm以下としたのは、その先端が真皮の中へあまり深く到達すると、真皮の毛細血管からの感染の恐れがあるからであり、好ましくは120μm以下とするのがよい。
前記一対の電極板の少なくとも一方の電極板に、多数の小孔を設けることにより、薬剤面の薬剤成分をこれらの小孔を通して皮膚側に導き、皮膚に吸収させることができる。
前記外周側に配置される電極板に、複数のスリットを放射状に設けることにより、電極板を撓みやすくして、指等の曲率が大きい皮膚面に密着させて沿わせることができる。また、スリットを通して薬剤面の薬剤成分を皮膚側に導くこともできる。
前記外周側に配置される電極板の外周に表面側への立ち上がり部を設け、この立ち上がり部の内周側に薬剤を充填することにより、薬剤シートの治療用薬剤と異なる薬剤を皮膚に当接させて吸収させることができる。これらの表面に剣山状の突起を設けた場合は、充填した薬剤を皮膚に注入することもできる。
前記一対の電極板の少なくとも一方を樹脂で形成して、前記金属めっきを施したものとすることにより、電極板に柔軟性を持たせて、皮膚に沿わせやすくすることができる。また、剣山状の突起を設ける場合は、剣山状の突起を容易に形成することができる。
本発明の薬剤シートは、標準電極電位が互いに異なる2種類の金属で形成するか金属めっきを施すかした一対の電極板のうち、外周側に配置される一方の電極板の中央部に貫通孔を設け、この貫通孔の内周側に環状の絶縁体を介在させて、前記孔の内径寸法よりも小さい他方の電極板を配置し、これらの環状の絶縁体を介在させた一対の電極板の裏面を前記薬剤面に貼付して、その表面を皮膚に当接させることにより、一対の電極板間の電位差によって、これらの間に皮膚を経由する電流を生じさせるようにしたので、別途の電池を用いることなく、電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤を用いた湿式の薬剤シートの薬剤成分の吸収効率を高めることができる。
前記環状の絶縁体を、外周側に配置される電極板の貫通孔の内径面と、貫通孔の内周側に配置される電極板の外径面とに嵌合することにより、一対の電極板と絶縁体を一体化して薬剤面に貼付することができる。
前記環状の絶縁体を、外周側に配置される電極板の貫通孔の内径面と、貫通孔の内周側に配置される電極板の外径面との間に接着剤を充填して固化させたものとすることによっても、一対の電極板と絶縁体を一体化して薬剤面に貼付することができる。
前記環状の絶縁体の内周側および外周側の少なくとも一方に張り出して、一対の電極板の少なくとも一方の電極板の裏面または表面に当接される鍔を設けることにより、一体化される一対の電極板と絶縁体の位置決めをしやすくすることができる。
前記一対の電極板の少なくとも一方の電極板の表面に、微細な剣山状の突起を設けることにより、剣山状の突起を皮膚に差し込んで、これらの突起に沿わせて薬剤成分を皮膚から注入し、薬剤成分の吸収効率をさらに高めることができる。
前記一対の電極板の少なくとも一方の電極板に、多数の小孔を設けることにより、薬剤面の薬剤成分をこれらの小孔を通して皮膚側に導き、皮膚に吸収させることができる。
前記外周側に配置される電極板に、複数のスリットを放射状に設けることにより、電極板を撓みやすくして、指等の曲率が大きい皮膚面に密着させて沿わせることができる。また、スリットを通して薬剤面の薬剤成分を皮膚側に導くこともできる。
前記外周側に配置される電極板の外周に表面側への立ち上がり部を設け、この立ち上がり部の内周側に薬剤を充填することにより、薬剤シートの治療用薬剤と異なる薬剤を皮膚に当接させて吸収させることができる。これらの表面に剣山状の突起を設けた場合は、充填した薬剤を皮膚に注入することもできる。
前記一対の電極板の少なくとも一方を樹脂で形成して、前記金属めっきを施したものとすることにより、電極板に柔軟性を持たせて、皮膚に沿わせやすくすることができる。また、剣山状の突起を設ける場合は、剣山状の突起を容易に形成することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態を示す。この薬剤シートは、皮膚Sに貼付される基布1の薬剤面に陰イオン化する電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤Aが塗布された湿式のものであり、外周側に配置される標準電極電位の高いステンレス鋼で形成された一方の電極板2の中央部に貫通孔2aが設けられ、この貫通孔2aの内周側に円環状の絶縁体4を介在させて、貫通孔2aの内径寸法よりも小さく、標準電極電位の低いアルミニウムで形成された他方の電極板3が配置され、これらの一対の電極板2、3の裏面が薬剤面に貼付されて、その表面が皮膚Sに当接されるようになっている。
前記円環状の絶縁体4は、外周側の電極板2の貫通孔2aの内径面と内周側の電極板3の外径面とに嵌合されており、一対の電極板2、3と絶縁体4が一体化されて、薬剤面に貼付されるようになっている。なお、各電極板2、3の形状はいずれも円形とされ、その厚みは50μmとされている。
前記一対の電極板2、3には、それぞれ多数の小孔5が設けられるとともに、表面に微細な剣山状の突起6が設けられ、電極板2の外周には表面側への立ち上がり部7が設けられて、その内周側の剣山状の突起6が設けられた各電極板2、3の表面側に、別の薬剤Bが充填されている。なお、各小孔5の直径は1.2mmとされ、剣山状の突起6の高さは100〜120μm、立ち上がり部7の高さは150μmとされている。
前記薬剤シートは、図1に矢印で示すように、標準電極電位が高い外周側の電極板2から標準電極電位が低い内周側の電極板3へ、皮膚Sと薬剤面の治療用薬剤Aを経由して電流が流れ、治療用薬剤Aの陰イオン化する薬剤成分が、この電流の流れと逆向きに移動して、皮膚Sから体内に吸収される。また、薬剤面の薬剤成分は各小孔5を通しても皮膚S側に導かれ、各電極板2、3の表面側に充填された薬剤Bと一緒に、皮膚Sに差し込まれる剣山状の突起6に沿って皮下に注入される。
図3および図4は、第2の実施形態を示す。この薬剤シートは基本的な構成は第1の実施形態のものと同じであり、前記小孔5が内周側の電極板3のみに設けられ、外周側の電極板2に、複数のスリット8が放射状に設けられている点と、前記絶縁体4が、外周側の電極板2の貫通孔2aの内径面と内周側の電極板3の外径面との間に、エポキシ樹脂の接着剤を充填して固化させたものとされている点とが異なる。したがって、この実施形態では、面積の広い外周側の電極板2が撓みやすくなり、指等の曲率が大きい皮膚面に薬剤シートを貼付するときに、電極板2を皮膚Sに密着させて沿わせることができる。また、スリット8を通して薬剤面の薬剤成分を皮膚S側に導くこともできる。その他の部分は第1の実施形態のものと同じであり、各電極板2、3の表面側には剣山状の突起が設けられ、電極板2の外周には表面側への立ち上がり部が設けられて、その内周側に別の薬剤Bが充填されている。
図5は、第3の実施形態を示す。この薬剤シートも基本的な構成は第1の実施形態のものと同じであり、前記外周側の電極板2が樹脂で形成され、標準電極電位が高い銀めっきを施されている点と、前記絶縁体4に、外周側へ張り出して、電極板2の裏面に当接される鍔4aが設けられている点とが異なる。外周側の電極板2の厚みは30μm、鍔4aの厚みは20μmとされており、内周側の電極板3の厚みは、第1の実施形態のものと同じ50μmとされている。この実施形態では、樹脂で形成した外周側の電極板2に柔軟性を持たせて、皮膚Sに沿わせやすくすることができるとともに、一体化される一対の電極板2、3と絶縁体4の位置決めをしやすくすることができる。
図6および図7は、第4の実施形態を示す。この薬剤シートは、前記外周側の電極板2が標準電極電位の低いアルミニウムで形成され、内周側の電極板3が標準電極電位の高いステンレス鋼で形成されている点と、前記絶縁体4に、外周側へ張り出して、電極板2の裏面に当接される鍔4aが設けられている点とが第1の実施形態のものと異なる。なお、外周側の電極板2の厚みは30μm、内周側の電極板3の厚みは50μm、鍔4aの厚みは20μmとされている。
この実施形態では、図6に矢印で示すように、標準電極電位が高い内周側の電極板3から標準電極電位が低い外周側の電極板2へ、皮膚Sと薬剤面の治療用薬剤Aを経由して電流が流れ、治療用薬剤Aの陰イオン化する薬剤成分が、この電流の流れと逆向きに移動して、皮膚Sから体内に吸収される。
上述した各実施形態では、薬剤成分が陰イオン化する電解質のものとして、一対の電極板の標準電極電位が異なる金属の組み合わせを、標準電極電位の高いステンレス鋼または銀と、標準電極電位の低いアルミニウムとしたが、本発明に係る薬剤シートは、薬剤成分が陽イオン化する電解質にも適用することができ、標準電極電位が異なる一対の電極板の金属の組み合わせも実施形態のものに限定されることはない。
また、上述した各実施形態では、一対の電極板の形状を円形としたが、これらの形状は円形に限定されることはなく、一方または両方の電極板の形状を多角形や楕円形等とすることもできる。
さらに、上述した第3および第4の実施形態では、絶縁体の鍔を外周側に設け、外周側の電極板の裏面に当接させるようにしたが、この鍔は内周側または内外周両側に設けることもでき、内周側や外周側の電極板の表面に当接させるようにすることもできる。
第1の実施形態の薬剤シートを示す縦断側面図 図1のII−II線に沿った横断平面図 第2の実施形態の薬剤シートを示す縦断側面図 図3のIV−IV線に沿った横断平面図 第3の実施形態の薬剤シートを示す縦断側面図 第4の実施形態の薬剤シートを示す縦断側面図 図6のVII−VII線に沿った横断平面図
符号の説明
A、B 薬剤
1 基布
2、3 電極板
2a 貫通孔
4 絶縁体
4a 鍔
5 小孔
6 突起
7 立ち上がり部
8 スリット

Claims (10)

  1. 電解質の薬剤成分を含む治療用薬剤が含浸または塗布された薬剤面を皮膚に当接させて貼付される湿式の薬剤シートにおいて、
    標準電極電位が互いに異なる2種類の金属で形成するか金属めっきを施すかした一対の電極板のうち、外周側に配置される一方の電極板の中央部に貫通孔を設け、この貫通孔の内周側に、環状の絶縁体を介在させて前記孔の内径寸法よりも小さい他方の電極板を配置し、これらの環状の絶縁体を介在させた一対の電極板の裏面を前記薬剤面に貼付して、その表面を皮膚に当接させるようにして化学電池として機能させ、
    標準電極電位の高い電極板から標準電極電位の低い電極板に向けて、導体としての皮膚を経由する電流が生じ、かつ前記治療用薬剤中のイオン化した電解質の薬剤成分が、前記いずれか一方の電極板に電気的に引き寄せられて移動してそのイオン浸透効果により皮膚から体内に吸収されるようにしたことを特徴とする薬剤シート。
  2. 前記環状の絶縁体を、前記外周側に配置される電極板の貫通孔の内径面と、前記貫通孔
    の内周側に配置される電極板の外径面とに嵌合した請求項1に記載の薬剤シート。
  3. 前記環状の絶縁体を、前記外周側に配置される電極板の貫通孔の内径面と、前記貫通孔
    の内周側に配置される電極板の外径面との間に接着剤を充填して固化させたものとした請
    求項1に記載の薬剤シート。
  4. 前記環状の絶縁体の内周側および外周側の少なくとも一方に張り出して、前記一対の電
    極板の少なくとも一方の電極板の裏面または表面に当接される鍔を設けた請求項2または
    3に記載の薬剤シート。
  5. 前記一対の電極板の少なくとも一方の電極板の表面に、微細な剣山状の突起を設けた請
    求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤シート。
  6. 前記剣山状の突起の高さを10〜150μmとした請求項5に記載の薬剤シート。
  7. 前記一対の電極板の少なくとも一方の電極板に、多数の小孔を設けた請求項1乃至6の
    いずれかに記載の薬剤シート。
  8. 前記外周側に配置される電極板に、複数のスリットを放射状に設けた請求項1乃至7の
    いずれかに記載の薬剤シート。
  9. 前記外周側に配置される電極板の外周に表面側への立ち上がり部を設け、この立ち上が
    り部の内周側に薬剤を充填した請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤シート。
  10. 前記一対の電極板の少なくとも一方を樹脂で形成して、前記金属めっきを施した柔軟性を有するものとした請求項1乃至9のいずれかに記載の薬剤シート。
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