JP4757063B2 - キャッシュサーバ装置、キャッシュ制御方法およびキャッシュサーバ装置用プログラム - Google Patents

キャッシュサーバ装置、キャッシュ制御方法およびキャッシュサーバ装置用プログラム Download PDF

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この発明は、DNSクライアント装置とDNSサーバ装置との間でDNSクエリ要求を制御するキャッシュサーバ装置、キャッシュ制御方法およびキャッシュサーバ装置用プログラムに関し、特に、ENUMにおける接続遅延を低減することができるとともに、プライベートネットワークを含んだネットワークにおける名前解決を効率良くおこなうことができるキャッシュサーバ装置、キャッシュ制御方法およびキャッシュサーバ装置用プログラムに関する。
従来、パーソナルコンピュータ(PC)などのDNS(Domain Name System)クライアント装置からの名前解決要求(以下、「DNSクエリ要求」と記載する)に対し、過去におこなったDNSサーバ装置に対する問合わせの回答を蓄積したキャッシュデータを用いて応答するキャッシュサーバ装置が知られている。
このキャッシュサーバ装置は、たとえば、「aaa.co.jp」というドメイン名を有するサーバAのIPアドレスを返してほしい旨のDNSクエリ要求を受け付けた場合、キャッシュデータにサーバAのアドレス情報が含まれていれば、キャッシュデータを用いた「応答処理」を実行する。一方、キャッシュデータにサーバAのアドレス情報が含まれていなければ、サーバAのアドレス情報を取得するために権威サーバ(以下、「DNSサーバ装置」と記載する)に対する「再帰問合わせ処理」を実行したうえで名前解決をおこなって応答する。
また、近年では、DNSの運用形態を利用しつつIP電話などの電話番号をドメイン名として名前解決をおこなうENUM(イーナム:Telephone Number Mapping)の標準化作業が進められており(たとえば、非特許文献1参照)、このENUMの分野にも上記したキャッシュサーバ装置は用いられる。
ETJP、"ENUMの概要と課題"、[online]、[平成18年2月6日検索]、インターネット<URLhttp://www.soi.wide.ad.jp/class/20030011/slides/14/index_2.html>
しかしながら、従来のキャッシュサーバ装置をそのままENUMの分野に適用すると、上記した再帰問合わせにおける問合わせ回数が多くなってしまうことからアドレス解決に時間がかかり、電話の接続に遅延が生ずるという問題が懸念される。
具体的には、ENUMにおいては、DNSが階層構造を採用しているのと同様に、Tier0〜Tier2の階層構造をとっており、電話番号についての名前解決をおこなう場合には、上位階層であるTier0あるいはTier1を管理しているサーバからTier2を管理しているサーバへ向かって再帰的に問合わせをおこなっていく必要がある。このため、再帰的な問合わせに必要となる時間がそのまま接続遅延として顕在化してしまう。
ところで、このようなENUMの分野のみならず従来のDNSの分野においても、キャッシュサーバ装置がおこなう再帰問合わせ処理には不都合がみられた。具体的には、プライベートネットワーク(たとえば、通信事業者が管理するネットワーク)の名前解決をおこなおうとする場合には、いったんインターネット上のDNSサーバに問合わせてプライベートネットワークの窓口となるDNSサーバを見つけ出し、このDNSサーバに対して名前解決を要求する必要がある。
このため、プライベートネットワークの名前解決をおこなうには、インターネット上のDNSサーバへ問合わせるという手順が不可欠となり、プライベートネットワークの名前解決処理における問合わせ回数が多くなってしまい、名前解決に遅延が生ずるという問題があった。
これらのことから、ENUMにおける接続遅延を低減することができるとともに、プライベートネットワークを含んだネットワークにおける名前解決を効率良くおこなうことができるキャッシュサーバ装置をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解決するためになされたものであって、ENUMにおける接続遅延を低減することができるとともに、プライベートネットワークを含んだネットワークにおける名前解決を効率良くおこなうことができるキャッシュサーバ装置、キャッシュ制御方法およびキャッシュサーバ装置用プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明は、DNSクライアント装置とDNSサーバ装置との間でDNSクエリ要求を制御するキャッシュサーバ装置であって、静的なアドレスを付与されたDNSサーバ装置の前記アドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができる名前を含んだ静的リストを読み込んで記憶する静的リスト記憶手段と、前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る名前が前記静的リストに含まれている場合には、上位のDNSサーバ装置への問い合わせをおこなうことなく前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に名前解決を要求する名前解決要求手段とを備えたことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記静的リストは、他のネットワークとの窓口としてプライベートネットワークに設けられたDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができるドメイン名を含み、前記名前解決要求手段は、前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係るドメイン名が前記静的リストに含まれる場合には、前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的にドメイン名解決を要求することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記静的リストは、IP電話における電話番号をドメイン名として名前解決をおこなう場合において、IP電話の電話番号帯ごとに静的に割り当てられたDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができる電話番号帯を含み、前記名前解決要求手段は、前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る電話番号が前記静的リストに含まれる場合には、前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に電話番号解決を要求することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記静的リストは、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置の下位階層に設けられた静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスを含むことを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記静的リストは、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができる名前を含んだテキスト形式のファイルであることを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、所定のDNSサーバ装置に対して仮想的なDNSクエリ要求をおこなうことによって前記静的リストを自動的に作成する静的リスト作成手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、発明は、DNSクライアント装置とDNSサーバ装置との間でDNSクエリ要求を制御するキャッシュ制御方法であって、静的なアドレスを付与されたDNSサーバ装置の前記アドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができる名前を含んだ静的リストを読み込んで記憶する静的リスト記憶工程と、前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る名前が前記静的リストに含まれている場合には、上位のDNSサーバ装置への問い合わせをおこなうことなく前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に名前解決を要求する名前解決要求工程とを含んだことを特徴とする。
また、発明は、DNSクライアント装置とDNSサーバ装置との間でDNSクエリ要求を制御するキャッシュサーバ装置に搭載されるキャッシュサーバ装置用プログラムであって、静的なアドレスを付与されたDNSサーバ装置の前記アドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができる名前を含んだ静的リストを読み込んで記憶する静的リスト記憶手順と、前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る名前が前記静的リストに含まれている場合には、上位のDNSサーバ装置への問い合わせをおこなうことなく前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に名前解決を要求する名前解決要求手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
発明によれば、静的なアドレスを付与されたDNSサーバ装置自身のアドレスおよびこのDNSサーバ装置が解決することができる名前を含んだ静的リストを読み込んで記憶し、DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る名前が静的リストに含まれている場合には、上位のDNSサーバ装置への問い合わせをおこなうことなく静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に名前解決を要求するよう構成したので、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置へダイレクトにアクセスすることによって上位DNSサーバ装置への問合わせが不要となり名前解決を迅速におこなうことができるという効果を奏する。
また、発明によれば、静的リストは、他のネットワークとの窓口としてプライベートネットワークに設けられたDNSサーバ装置のアドレスおよびこのDNSサーバ装置が解決することができるドメイン名を含み、DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係るドメイン名が静的リストに含まれる場合には、静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的にドメイン名解決を要求するよう構成したので、インターネットにおけるDNSサーバ装置では名前を解決することができないプライベートネットワークに対してダイレクトに名前解決を要求することができるという効果を奏する。
また、発明によれば、静的リストは、IP電話における電話番号をドメイン名として名前解決をおこなう場合において、IP電話の電話番号帯ごとに静的に割り当てられたDNSサーバ装置のアドレスおよびこのDNSサーバ装置が解決することができる電話番号帯を含み、DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る電話番号が静的リストに含まれる場合には、静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に電話番号解決を要求するよう構成したので、各電話番号帯を管理するENUMサーバ(DNSサーバ装置)に対してダイレクトに電話番号解決を要求することによって接続遅延を軽減することができるという効果を奏する。
また、発明によれば、静的リストは、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスおよびこのDNSサーバ装置の下位階層に設けられた静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスを含むよう構成したので、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置が階層化して設けられている場合に、各階層におけるDNSサーバ装置に対してダイレクトに名前解決を要求することができるという効果を奏する。
また、発明によれば、静的リストは、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスおよびこのDNSサーバ装置が解決することができる名前を含んだテキスト形式のファイルであるよう構成したので、静的リストの可読性を高めることによって静的リストの管理を容易化することができるという効果を奏する。
また、発明によれば、所定のDNSサーバ装置に対して仮想的なDNSクエリ要求をおこなうことによって静的リストを自動的に作成するよう構成したので、静的リストの初期設定に係る保守コスト、静的リストに登録すべきDNSサーバ装置の変更に伴う保守コストを軽減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るキャッシュ制御手法の実施例1〜実施例2を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係るキャッシュ制御手法をキャッシュサーバ装置に適用した場合について説明する。また、実施例1ではかかるキャッシュ制御手法をENUMのアドレス解決に使用した場合について、実施例2ではプライベートネットワークを含んだネットワークのアドレス解決に使用した場合についてそれぞれ説明することとする。
実施例1では、本発明に係るキャッシュ制御手法を適用したキャッシュサーバ装置をENUMのアドレス解決に使用した場合について説明する。まず、本実施例1のキャッシュサーバ装置の概要について図1を用いて説明する。図1は、実施例1に係るキャッシュサーバ装置10の概要を示す図である。なお、図1においては、要求元から電話番号に対応するアドレス(たとえば、IPアドレス)の解決を要求されたキャッシュサーバ装置10が、解決したアドレスを要求元に返すまでの手順を示している。
図1に示すように、キャッシュサーバ装置10は、番号帯ごとのENUMサーバのアドレスを含んだ静的リストを使用することによって、上位階層(Tier1あるいはTier0)のENUMサーバへの問合わせをおこなうことなく、各番号帯を管理するENUMサーバへ直接的に問合わせをおこなうことで、問合わせ処理に要する時間を短縮した点に主な特徴がある。
ここで、ENUMサーバとは、電話番号とアドレスとの関係を管理するサーバ装置(一般的なDNSサーバ装置がENUMサーバとしての機能を兼用することもできる)のことを指す。また、ENUMでは、Tier2に属するENUMサーバは各通信事業者が管理することが通常であり、各通信事業者では、各番号帯(たとえば、市外局番の「03」や「042」など)を管理するENUMサーバを複数台用意して運用することが多い。
図1に示したように、要求元が「03−1234−5678」のアドレス解決をキャッシュサーバ装置10に対して要求すると(図1の(1)参照)、キャッシュサーバ装置10は、記憶部に保持した静的リストを検索し、該当する電話番号帯を管理するENUMサーバのアドレスを取得する。図1に示した場合には、「03」番号帯を管理するENUMサーバは「ENUMサーバA」であるので、このENUMサーバAのアドレスを取得することになる(図1の(2)参照)。
つづいて、キャッシュサーバ装置10は「03−1234−5678」のアドレス解決を要求するためにENUMサーバAに対して問合わせをおこなう(図1の(3)参照)。そして、ENUMサーバAが解決したアドレスを受け取ったならば(図1の(4))、解決したアドレスを要求元に対して応答する(図1の(5)参照)。
このように、キャッシュサーバ装置10は、図1に示すTier2のENUMサーバのアドレスと、これらのENUMサーバが管理する番号帯とを対にした静的リストを有しており、この静的リストを用いて各番号帯を管理するENUMサーバへ直接的に問合わせをおこなう。つまり、上位階層(Tier1あるいはTier0)のENUMサーバへの問合わせを省略することができるので電話における接続遅延を低減することが可能となる。
ここで、本実施例1に係るキャッシュサーバ装置10の特徴点を明確にするために、従来技術に係るENUMのアドレス解決の概要について図8を用いて説明しておく。図8は、従来技術に係るENUMのアドレス解決の概要を示す図である。
図8に示したように、要求元が「03−1234−5678」のアドレス解決をキャッシュサーバ装置10に対して要求すると(図8の(1)参照)、キャッシュサーバ装置10は、Tier1ENUMサーバに対して「03−1234−5678」のアドレスを問合わせる(図8の(2)参照)。なお、問合わせを受けたTier1ENUMサーバは「03−1234−5678」のアドレスは管理していないが、03番号帯を管理するサーバ(ENUMサーバA)を管理しているのでENUMサーバAのアドレスを返すことになる。
そして、Tier1ENUMサーバから03番号帯を管理するサーバ(ENUMサーバA)のアドレスを通知されたならば(図8の(3)参照)、キャッシュサーバ装置10は「03−1234−5678」のアドレス解決を要求するためにENUMサーバAに対して問合わせをおこなう(図1の(4)参照)。そして、ENUMサーバAによって解決されたアドレスを受け取ったならば(図1の(5))、解決したアドレスを要求元に対して応答する(図1の(6)参照)。
このように、従来技術に係るENUMのアドレス解決においては、キャッシュサーバ装置は上位階層のENUMサーバへの問合わせ処理(図8の(2)および(3)参照)をおこなっており、この問合わせ処理に要する時間がそのまま電話の接続遅延として顕在化するという問題があった。
一方、本実施例1に係るキャッシュサーバ装置10は静的リストによって各番号帯を管理するENUMサーバを判別可能であるため、従来技術のように上位階層のENUMサーバに対して問合わせをおこなう必要がない。したがって、要求元への応答を迅速におこなうことができる。
次に、実施例1に係るキャッシュサーバ装置10の構成について図2を用いて説明する。図2は、実施例1に係るキャッシュサーバ装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、キャッシュサーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信処理部13とを備えている。そして、制御部11は、応答処理部11aと、再帰問合わせ処理部11bとをさらに備えており、記憶部12は、静的リスト12aとキャッシュデータ12bとを記憶する。
制御部11は、DNSクライアント装置(図1の要求元に相当)からのDNSクエリ要求についての応答を返す処理をおこなう処理部であり、DNSクエリ要求の内容がキャッシュデータ12bに含まれている場合にはキャッシュデータ12bを用いて応答するとともに、キャッシュデータ12bに含まれていない場合にはDNSサーバ装置への再帰的な問合わせの結果得られた回答を応答する処理をおこなう処理部である。また、この制御部11は、DNSクエリ要求への応答が可能なDNSサーバ装置が静的リストに含まれている場合には、このDNSサーバ装置に対して直接的な問合わせをおこなう処理をおこなう処理部でもある。
応答処理部11aは、DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求を通信処理部13を介して受け取り、DNSクエリ要求にキャッシュデータ12bで応答できるか否か、また、DNSクエリ要求への応答が可能なDNSサーバ装置が静的リスト12aに含まれているか否かを検査し、キャッシュデータ12bによる応答、あるいは、DNSサーバ装置に対する再帰問合わせをおこなったうえでの応答のいずれかを選択する処理部でもある。
さらに、この応答処理部11aは、DNSクエリ要求への応答が可能なDNSサーバ装置が静的リスト12aに含まれている場合には、再帰問合わせ処理部11bに対して該当するDNSサーバ装置へ直接的に問合わせをおこなうよう指示する処理部でもある。
再帰問合わせ処理部11bは、応答処理部11aからの指示に基づいて階層構造をとる各DNSサーバ装置に対して再帰的な問合わせをおこない、最終的な解決結果をキャッシュデータ12bとして記憶部12に登録するとともに、かかる解決結果を応答処理部11aに返す処理をおこなう処理部である。
そして、この再帰問合わせ処理部11bは、応答処理部11aから問合わせ先のDNSサーバ装置を指示された場合には、指示されたDNSサーバ装置に対して直接的に問合わせをおこなう。
記憶部12は、不揮発性RAM(Random Access Memory)やハードディスク装置といった記憶デバイスによって構成された記憶部であり、静的リスト12aおよびキャッシュデータ12bを記憶する。
静的リスト12aは、DNSクエリ要求に回答可能なDNSサーバ装置のアドレス(たとえば、IPアドレス)と、このDNSサーバ装置が解決可能な電話番号帯とを対にした情報を含んだリストである。上記した応答処理部11aは、DNSクエリ要求に含まれる電話番号をキーとしてこの静的リスト12aを検索し、かかる電話番号の番号帯を管理するDNSサーバ装置のアドレスを取得することになる。
ここで、この静的リスト12aの例について図3を用いて説明しておく。図3は、図2に示した静的リスト12aの一例を示す図である。同図に示すように、静的リスト12aは、ENUMの電話番号帯を指定するための「domain」と、この電話番号帯を管理するENUMサーバを指定するための「full_service」とを一組とした情報を、電話番号帯ごとに羅列した形式をとる。なお、同図における「#」で始まる行は、コメント行であることを示している。
たとえば、「#03番号帯」の行はコメント行であり、その下の行の「domain=」につづいて指定された「3.1.8.e164.arpa」は、ENUMにおける03番号帯を示している。ここで、この指定形式について説明すると、日本の国番号「81」と番号帯03から0を省略した「3」を羅列して得られる「813」をドット「.」で分割し、「8.1.3」とする。そして、これを逆順とした「3.1.8」に「.e164.arpa」を付加することで「3.1.8.e164.arpa」となる。なお、電話番号「+81−03−1234−5678」は、「8.7.6.5.4.3.2.1.3.1.8.e164.arpa」とあらわされる。
ところで、この静的リスト12aは、図3に示したようなテキスト形式のリストとして作成したファイルであり、キャッシュサーバ装置10の初期設定をおこなう際に、記憶部12に登録される。このように、テキスト形式のファイルを記憶部12に登録することとすると、静的リスト12aの可読性を高めることができるので、静的リスト12aの管理を容易化することができる。
なお、本実施例1では、この静的リスト12aをテキスト形式のファイルとして用意する場合について説明するが、キャッシュサーバ装置10が静的リスト12aを自動的に作成するよう構成することもできる。たとえば、再帰問合わせ処理部11bが、Tier1のENUMサーバに対して仮想的なDNSクエリ要求をおこない、Tier1のENUMサーバからの応答を静的リスト12aに登録することとしてもよい。このようにすることで、静的リストの初期設定に係る保守コスト、静的リストに登録すべきDNSサーバ装置の変更に伴う保守コストを軽減することができる。
図2の説明に戻り、キャッシュデータ12bについて説明する。キャッシュデータ12bは、DNSサーバ装置からの応答を蓄積したデータであり、このキャッシュデータ12bは、応答処理部11aがDNSクライアント装置へ直接的に応答する用途で用いられるほか、再帰問合わせ処理部11bが問合わせをおこなうDNSサーバ装置のアドレスを取得する用途でも用いられる。
通信処理部13は、DNSクライアント装置やDNSサーバ装置とのデータ送受信をおこなう通信デバイスであり、たとえば、LAN(Local Area Network)ボードなどの通信インタフェースボードによって構成される。なお、上記した設定リスト12aを記憶部12に登録する場合に、この通信処理部13を介することによって外部のコンピュータから設定リスト12aの配布を受けることとしてもよい。
次に、本実施例1に係るアドレス解決の処理手順について図4を用いて説明する。図4は、実施例1に係るアドレス解決の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、応答処理部11aが要求元からENUMクエリ要求を受信すると(ステップS101)、この応答処理部11aは受け取ったENUMクエリ要求に含まれる電話番号を管理するENUMサーバが、静的リスト12aにあるか否かを判定する(ステップS102)。
そして、静的リスト12aに該当情報があると判定した場合には(ステップS102,Yes)、再帰問合わせ処理部11bに対して問合わせ指示をおこない、この指示を受けた再帰問合わせ処理部11bは、静的リスト12aから取得したアドレスのENUMサーバに対して問合わせをおこなう(ステップS103)。
つづいて、再帰問合わせ処理部11bがENUMサーバからの応答を受信すると(ステップS106)この応答を応答処理部11aに対して通知し、この通知を受けた応答処理部11aは、ENUMクエリ要求に係る応答をクライアント(要求元)に対して送信して(ステップS107)処理を終了する。
一方、ステップS102において静的リスト12aに該当情報がないと判定された場合には(ステップS102,No)、応答処理部11aは再帰問合わせ処理部11bに対して再帰問合わせ指示をおこない、この指示を受けた再帰問合わせ処理部11bはTier1のENUMサーバに対する問合わせを実行する(ステップS104)。そして、Tier1のENUMサーバから取得したアドレスのENUMサーバに対して問合わせをおこない(ステップS105)、ステップS106以降の処理をつづけて実行することになる。
上述したように、本実施例1においては、ENUMのアドレス解決をおこなうキャッシュサーバ装置において、電話番号帯と各電話番号帯を管理するENUMサーバ(たとえば、Tier2のENUMサーバ)のアドレスとを対にした情報を含んだ静的リストを記憶部に記憶し、ENUMクエリ要求に係る電話番号を管理するENUMサーバのアドレスが静的リストに含まれる場合には、上位階層のENUMサーバ(たとえば、Tier1のENUMサーバ)への再帰問合わせをおこなうことなく該当するENUMサーバに対して直接的にアドレス解決の問合わせをするよう構成した。したがって、電話番号のアドレス解決に要する時間を削減することによって、電話の接続遅延を軽減することができる。
また、上記した実施例1では、静的リストをテキスト形式のファイルとすることで静的リストの可読性を高め、静的リストの管理を容易化することとしている。また、所定のENUMサーバ(たとえば、Tier1のENUMサーバ)に対して仮想的なENUMクエリ要求をおこなうことによって静的リストを自動的に作成することもできるので、静的リストの初期設定作業に係るコストを軽減することができるとともに、Tier2のENUMサーバのアドレスが変更になった場合など、静的リストの変更に伴う保守作業に係るコストを軽減することが可能である。
ところで、上記した実施例1においては、本発明に係るキャッシュ制御手法をENUMのアドレス解決に用いる場合について説明した。しかしながら、本発明に係るキャッシュ制御手法はENUMのアドレス解決のみならず、プライベートネットワークを含んだネットワークにおけるDNSのアドレス解決にも適用することができる。そこで、以下に示す実施例2においては、本発明に係るキャッシュ制御手法をプライベートネットワークを含んだネットワークのアドレス解決に適用した場合について説明することとする。
実施例2では、本発明に係るキャッシュ制御手法をプライベートネットワークを含んだネットワークのアドレス解決に適用した場合について説明する。図5は、実施例2に係るキャッシュサーバ装置10の概要を示す図である。なお、本実施例2に係るキャッシュサーバ装置10の内部構成は実施例1に示した内部構成(図2参照)と同様であり、静的リスト12aの記載内容を変更するのみで実施例2の用途に適用することができる。
また、図5においては、キャッシュサーバ装置10が、プライベートネットワーク(同図におけるプライベートネットワークAおよびB)およびインターネットが含まれるネットワークの名前解決をおこなう場面について示している。このような場面において、インターネット上のドメイン名を解決する場合には、インターネット上のDNSサーバへ問合わせをおこなうことで名前解決をおこなうことができる。しかしながら、プライベートネットワーク上のドメイン名を解決する場合には、各プライベートネットワークの窓口として設けられたDNSサーバへ問合わせをおこなう必要がある。
従来、このようなプライベートネットワークの名前解決は以下のような手順をとっていた。すなわち、プライベートネットワークの窓口として設けられたDNSサーバがインターネット上のDNSに登録されていれば、インターネット上のDNSサーバに対して問合わせをおこない、応答として受け取ったプライベートネットワークの窓口サーバのアドレスに対して問合わせをおこなう、という手順である。このように、従来の手順によれば、インターネット上のDNSサーバへ問合わせるという手順が不可欠となり、プライベートネットワークの名前解決処理における問合わせ回数が多くなってしまい、名前解決に遅延が生じるという問題があった。
そこで、本実施例2に係るキャッシュサーバ10では、実施例1で示した静的リスト12aに、プライベートネットワークに係るドメイン名と、プライベートネットワークの窓口となるDNSサーバのアドレスとを対にした情報を登録することによって、上記した問題を回避することとしている。
具体的には、図5に示したように、キャッシュサーバ装置10の静的リスト12aに各プライベートネットワークの窓口サーバのアドレスを登録するよう構成している。そして、要求元からのDNSクエリ要求が静的リスト12aに登録されたプライベートネットワークに関するものである場合には、静的リスト12a上の窓口サーバのアドレスを使用することによって各窓口サーバに対して直接的に問合わせをおこなう(同図の(β)および(γ)参照)。なお、要求元からのDNSクエリ要求が静的リスト12aに登録されたプライベートネットワークに関するものではない場合、すなわち、インターネット上のドメイン名を問合わせるものである場合には、インターネット上のDNSサーバに対して問合わせをおこなうことになる(同図の(α)参照)。
次に、実施例2に係るアドレス解決の処理手順について図6を用いて説明する。図6は、実施例2に係るアドレス解決の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、応答処理部11aが要求元からDNSクエリ要求を受信すると(ステップS201)、この応答処理部11aは受け取ったDNSクエリ要求に含まれるドメイン名を管理するDNSサーバが静的リスト12aにあるか否かを判定する(ステップS202)。
そして、静的リスト12aに該当情報があると判定した場合には(ステップS202,Yes)、再帰問合わせ処理部11bに対して問合わせ指示をおこない、この指示を受けた再帰問合わせ処理部11bは、静的リスト12aから取得したアドレスのDNSサーバ(プライベートネットワークにおける窓口サーバ)に対して直接的に問合わせをおこなう(ステップS203)。
つづいて、再帰問合わせ処理部11bがDNSサーバからの応答を受信すると(ステップS205)この応答を応答処理部11aに対して通知し、この通知を受けた応答処理部11aは、DNSクエリ要求に係る応答をクライアント(要求元)に対して送信して(ステップS206)処理を終了する。
一方、ステップS202において静的リスト12aに該当情報がないと判定された場合には(ステップS202,No)、応答処理部11aは再帰問合わせ処理部11bに対して再帰問合わせ指示をおこない、この指示を受けた再帰問合わせ処理部11bはインターネット上のDNSサーバに対する再帰的な問合わせを実行する(ステップS204)。そして、ステップS205以降の処理をつづけて実行することになる。
上述したように、本実施例2においては、プライベートネットワークの窓口サーバのアドレスを静的リストに登録することとし、要求元からのDNSクエリ要求がプライベートネットワーク上のドメイン名に関するものである場合には、静的リストから取得した窓口サーバのアドレスを用いることによって各窓口サーバに対して直接的に問合わせをおこなうよう構成した。したがって、プライベートネットワークを含んだネットワークにおける名前解決を効率良くおこなうことができる。
なお、上記した実施例2においては、プライベートネットワークの窓口サーバのアドレスを静的リストに登録する場合について説明したが、これに限らず、窓口サーバの下位階層に位置するDNSサーバのアドレスを、このDNSサーバが管理するサブドメインとともに登録することとしてもよい。このようにすることで、プライベートネットワーク内における名前解決の手順をショートカットして目的とするサブドメインを管理するDNSサーバに対して直接的な問合わせをおこなうことができるので名前解決の効率化を図ることが可能となる。
ところで、上記した実施例1および実施例2においては、キャッシュサーバ装置をENUMのアドレス解決に使用した場合(実施例1)と、プライベートネットワークを含んだネットワークのアドレス解決に使用した場合(実施例2)とに分けて説明した。しかしながら、ENUMのアドレス解決およびプライベートネットワークを含んだネットワークのアドレス解決を一台のキャッシュサーバ装置でおこなうことも可能である。そこで、以下では、一台のキャッシュサーバ装置でENUMのアドレス解決およびプライベートネットワークを含んだネットワークのアドレス解決をおこなう場合について図7を用いて説明する。
図7は、キャッシュサーバ装置がENUMおよびプライベートネットワークのアドレス解決をおこなう場合における処理手順の概要を示すフローチャートである。なお、同図に示したフローチャートは、静的リストに、ENUMサーバのアドレス(図3参照)およびプライベートネットワークの窓口サーバのアドレスが登録されていることを前提とする。
図7に示すように、応答処理部11aが要求元からクエリ要求を受信すると(ステップS301)、この応答処理部11aは受け取ったクエリ要求がENUMクエリ要求であるか否かを判定する(ステップS302)。そして、受け取ったクエリ要求がENUMクエリ要求である場合には(ステップS302,Yes)、ENUM応答処理(図4参照)を実行して(ステップS303)処理を終了する。一方、受け取ったクエリ要求がENUMクエリ要求ではない場合には(ステップS302,No)、DNS応答処理(図6参照)を実行して(ステップS304)処理を終了する。
また、上記した各実施例では、本発明を実現する各装置を機能面から説明したが、各装置の各機能はパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータにプログラムを実行させることによって実現することもできる。
すなわち、上述した各種の処理手順は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ上で実行することによって実現することができる。そして、これらのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。さらに、これらのプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係るキャッシュサーバ装置、キャッシュ制御方法およびキャッシュサーバ装置用プログラムは、ドメイン名解決を効率的におこないたい場合に有用であり、特に、ENUMにおける電話の接続遅延を軽減したい場合に適している。
実施例1に係るキャッシュサーバ装置の概要を示す図である。 実施例1に係るキャッシュサーバ装置の構成を示すブロック図である。 図2に示した静的リストの一例を示す図である。 実施例1に係るアドレス解決の処理手順を示すフローチャートである。 実施例2に係るキャッシュサーバ装置の概要を示す図である。 実施例2に係るアドレス解決の処理手順を示すフローチャートである。 キャッシュサーバ装置がENUMおよびプライベートネットワークのアドレス解決をおこなう場合における処理手順の概要を示すフローチャートである。 従来技術に係るENUMのアドレス解決の概要を示す図である。
符号の説明
10 キャッシュサーバ装置
11 制御部
11a 応答処理部
11b 再帰問合わせ処理部
12 記憶部
12a 静的リスト
12b キャッシュデータ
13 通信処理部

Claims (7)

  1. DNSクライアント装置とDNSサーバ装置との間でDNSクエリ要求を制御するキャッシュサーバ装置であって、
    静的なアドレスを付与されたDNSサーバ装置の前記アドレスおよび当該DNSサーバ装置が上位のDNSサーバ装置への問い合わせを行うことなく直接的に解決することができる名前を対にした情報を含んだ静的リストを読み込んで記憶する静的リスト記憶手段と、
    前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る名前が、過去に解決した名前を蓄積するキャッシュデータに含まれている場合には、前記キャッシュデータに基づいて当該DNSクライアント装置に対する応答を行う応答手段と、
    前記DNSクエリ要求に係る名前が前記キャッシュデータに含まれていないと前記応答手段によって判定された場合であって、当該名前が前記静的リストに含まれている場合には、上位のDNSサーバ装置への問い合わせをおこなうことなく前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に名前解決を要求する名前解決要求手段と、
    所定のDNSサーバ装置に対して仮想的なDNSクエリ要求をおこなって受けた応答から前記静的リストを自動的に作成する静的リスト作成手段と
    を備えたことを特徴とするキャッシュサーバ装置。
  2. 前記静的リストは、他のネットワークとの窓口としてプライベートネットワークに設け
    られたDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができるドメイン名を含み、
    前記名前解決要求手段は、前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係るドメイン名が前記静的リストに含まれる場合には、前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的にドメイン名解決を要求することを特徴とする請求項1に記載のキャッシュサーバ装置。
  3. 前記静的リストは、IP電話における電話番号をドメイン名として名前解決をおこなう場合において、IP電話の電話番号帯ごとに静的に割り当てられたDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができる電話番号帯を含み、
    前記名前解決要求手段は、前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る電話番号が前記静的リストに含まれる場合には、前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に電話番号解決を要求することを特徴とする請求項1または2に記載のキャッシュサーバ装置。
  4. 前記静的リストは、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置の下位階層に設けられた静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスを含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載のキャッシュサーバ装置。
  5. 前記静的リストは、静的なアドレスを有するDNSサーバ装置のアドレスおよび当該DNSサーバ装置が解決することができる名前を含んだテキスト形式のファイルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のキャッシュサーバ装置。
  6. DNSクライアント装置とDNSサーバ装置との間でDNSクエリ要求を制御するキャッシュ制御方法であって、
    静的なアドレスを付与されたDNSサーバ装置の前記アドレスおよび当該DNSサーバ装置が上位のDNSサーバ装置への問い合わせを行うことなく直接的に解決することができる名前を対にした情報を含んだ静的リストを読み込んで記憶する静的リスト記憶工程と、
    前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る名前が、過去に解決した名前を蓄積するキャッシュデータに含まれている場合には、前記キャッシュデータに基づいて当該DNSクライアント装置に対する応答を行う応答工程と、
    前記DNSクエリ要求に係る名前が前記キャッシュデータに含まれていないと前記応答工程によって判定された場合であって、当該名前が前記静的リストに含まれている場合には、上位のDNSサーバ装置への問い合わせをおこなうことなく前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に名前解決を要求する名前解決要求工程と、
    所定のDNSサーバ装置に対して仮想的なDNSクエリ要求をおこなって受けた応答から前記静的リストを自動的に作成する静的リスト作成工程と
    を含んだことを特徴とするキャッシュ制御方法。
  7. DNSクライアント装置とDNSサーバ装置との間でDNSクエリ要求を制御するキャッシュサーバ装置に搭載されるキャッシュサーバ装置用プログラムであって、
    静的なアドレスを付与されたDNSサーバ装置の前記アドレスおよび当該DNSサーバ装置が上位のDNSサーバ装置への問い合わせを行うことなく直接的に解決することができる名前を対にした情報を含んだ静的リストを読み込んで記憶する静的リスト記憶手順と、
    前記DNSクライアント装置からのDNSクエリ要求に係る名前が、過去に解決した名前を蓄積するキャッシュデータに含まれている場合には、前記キャッシュデータに基づいて当該DNSクライアント装置に対する応答を行う応答手順と、
    前記DNSクエリ要求に係る名前が前記キャッシュデータに含まれていないと前記応答手順によって判定された場合であって、当該名前が前記静的リストに含まれている場合には、上位のDNSサーバ装置への問い合わせをおこなうことなく前記静的リスト上の該当するDNSサーバ装置に対して直接的に名前解決を要求する名前解決要求手順と、
    所定のDNSサーバ装置に対して仮想的なDNSクエリ要求をおこなって受けた応答から前記静的リストを自動的に作成する静的リスト作成手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするキャッシュサーバ装置用プログラム。
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