JP4754845B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに係り、特にSUV(Sports Utility Vehicle:スポーツタイプ多目的車)用として好適なトレッドパターンを有する空気入りタイヤに関する。
従来の空気入りタイヤのトレッドパターンとしては、例えば、トレッド踏面中央領域の陸部部分の剛性を高めてドライ路面での操縦安定性を高めると共に、該陸部部分に優れた耐摩耗性を付与しようとするもの(特許文献1参照)や、センターリブに切欠き溝を設けたもの(特許文献2)が開示されている。
特開2004−345603号公報 特開平5−24415号公報
しかしながら、SUVのような車輌は、一般の小型車と比較すると車重が大きいため、コーナリングの際に必要とされるタイヤの横力が大きくなり、一般的には小型車よりも操縦安定性において不利となるという問題があった。
また、車重が大きいため、コーナリング時における車輌の重心の変化が大きく、これによって特にショルダー領域陸部列への横方向の負担が大きくなり、該ショルダー領域陸部列に偏摩耗が生じ易いという問題があった。
更に、トレッドの変形負担が大きくなることで、トレッドの発熱量が大きくなり、例えば200km/hを超える高速走行時の耐久性や、連続走行時の操縦安定性の点でも不利となるという問題があった。
上記した特許文献1では、トレッド踏面中央域の陸部部分の剛性向上による操縦安定性向上については考慮されているものの、耐摩耗性についてはトレッド踏面中央域の陸部部分の耐摩耗性を考慮するに留まり、ショルダー領域陸部列の耐摩耗性については何ら示唆されていない。
また、特許文献2では、センターリブに切欠き溝が設けられているものの、ショルダー領域陸部列の耐摩耗性については、何ら示唆されていない。
本発明は、上記事実を考慮して、SUVのような車輌に使用される空気入りタイヤにおいて、操縦安定性とトレッドのショルダー領域における耐偏摩耗性を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、トレッドに、タイヤ周方向に複数本形成された周方向主溝と、タイヤ赤道面からタイヤ軸方向両側に夫々最も遠い前記周方向主溝の間に形成された中央領域陸部列と、前記タイヤ赤道面から前記タイヤ軸方向に最も遠い前記周方向主溝よりも更に前記タイヤ軸方向外側に形成されたショルダー領域陸部列とを有する空気入りタイヤであって、前記中央領域陸部列は、前記タイヤ赤道面からタイヤ軸方向両側に夫々最も近い前記周方向主溝の間に形成されたセンターリブと、該周方向主溝よりもタイヤ軸方向外側に形成された中間領域陸部列とを有し、前記センターリブには、一端が前記周方向主溝に開口し、他端が該センターリブ内で終端する切欠き溝が前記タイヤ周方向に複数形成され、前記中間領域陸部列には、該中間領域陸部列を横断してその両側の前記周方向主溝に夫々開口した第1ラグ溝と、一端が前記周方向主溝に開口し、他端が該中間領域陸部列内で終端する第2ラグ溝とを有し、前記ショルダー領域陸部列は、前記周方向主溝に開口した複数の第1端部ラグ溝と、前記タイヤ周方向に形成された副主溝とを有し、該副主溝により分割される前記接地幅内の前記ショルダー領域陸部列のうち、前記タイヤ軸方向の内側領域の幅と、前記タイヤ軸方向の外側領域の幅との比は、2:8乃至5:5であり、前記外側領域において前記タイヤ周方向に隣り合う前記第1端部ラグ溝により区画される陸部の前記タイヤ周方向中央には、前記副主溝に開口した第2端部ラグ溝が形成され、正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、正規荷重を負荷したときの荷重直下において、片側の前記ショルダー領域陸部列における接地幅は、前記トレッドの全接地幅の20乃至30%であり、前記第1端部ラグ溝及び前記第2端部ラグ溝は接地外領域まで連通し、該第2端部ラグ溝は、前記内側領域には設けられないことを特徴としている。
ここで、「正規リム」とは、例えばJATMAが発行する2004年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズにおける標準リムを指し、「正規荷重」及び「正規内圧」とは、同様に、JATMAが発行する2004年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重及び最大荷重に対する空気圧を指す。
使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。
片側のショルダー領域陸部列における接地幅を、トレッドの全接地幅の20乃至30%としたのは、20%を下回ると、ショルダー領域陸部列の剛性が小さくなり過ぎて、該ショルダー領域陸部列に摩耗が生じ易くなるからであり、また、30%を上回ると、逆に中央領域陸部列の剛性が小さくなり過ぎて、該中央領域陸部列に摩耗が生じ易くなるからである。
また、内側領域の幅と、外側領域の幅との比を、2:8乃至5:5としたのは、2:8を下回る(内側領域の幅が狭くなる)と、該内側領域の陸部剛性が低くなり、該内側領域の摩耗が早くなるからであり、また、5:5を上回る(外側領域の幅が狭くなる)と、該外側領域の陸部剛性が低くなり、該外側領域の摩耗が早くなるからである。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、センターリブをタイヤ周方向に連続させることで該センターリブの剛性を高めると共に、中間領域陸部列の第2ラグ溝を該陸部列内で終端させて袋小路状とすることで、該中央領域陸部列の剛性を高めているので、路面に対するコーナリングパワーが大きくなり、操縦安定性が高まる。
また、センターリブに切欠き溝を設け、中間領域陸部列に第2ラグ溝を設けているので、接地状態におけるトレッドの陸部に対する溝領域の比率が高まり、ウェット走行時の操縦安定性を高めることができる。
更に、偏摩耗性に対する影響が大きいショルダー領域陸部列の接地幅を適切に設定し、ショルダー領域陸部列の剛性を適度に高めているので、中間領域陸部列との剛性差が少なくなり、これによってショルダー領域陸部列の偏摩耗が抑制される。ショルダー領域陸部列の剛性向上により、操縦安定性も高まる。
また、ショルダー領域陸部列に第1端部ラグ溝を設けているので、排水性を向上させることができ、また、副主溝をショルダー領域陸部列の適切な位置に設けているので、排水性を向上させると共に、ショルダー領域陸部列を均一に摩耗させることができる。
更に、ショルダー領域陸部列における副主溝の外側領域のタイヤ周方向中央に第2端部ラグ溝を設けているので、外側領域における陸部剛性を適度に低下させることができ、ショルダー領域陸部列の偏摩耗が抑制される。また、内側領域には第2端部ラグ溝を設けず、陸部剛性を維持することで、剛性の高い中間領域陸部列と該内側領域との間の剛性差が少なくなる(陸部剛性が均一化される)。
上記のように、中央領域陸部列及びショルダー領域陸部列の剛性を適度に高めることで、トレッドの変形を抑制し、発熱量を少なくすることができる。これによって高速耐久性や連続走行時の操縦安定性を確保することが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1ラグ溝及び前記第2ラグ溝の溝幅は、前記周方向主溝の平均溝幅の5乃至40%であることを特徴としている。
ここで、第1ラグ溝及び第2ラグ溝の溝幅を、周方向主溝の平均溝幅の5乃至40%としたのは、5%を下回ると、排水性が悪くなり、ウエット路面における操縦安定性が低下するためであり、また、40%を上回ると、陸部剛性が低下して、ドライ路面における操縦安定性が低下するためである。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、第1ラグ溝及び第2ラグ溝の溝幅を適切に設定しているので、ドライ路面及びウェット路面の何れにおいても操縦安定性を確保することができる。
請求項の発明は、請求項又は請求項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記副主溝の溝幅は、前記周方向主溝の前記平均溝幅の15乃至30%であり、前記副主溝の溝深さは、前記周方向主溝の平均溝深さの10乃至50%であることを特徴としている。
ここで、副主溝の溝幅の下限を周方向主溝の前記平均溝幅の15%とし、副主溝の溝深さの下限を周方向主溝の平均溝深さの10%としたのは、これを下回ると、排水性が低下し、ウエット路面での操縦安定性が悪化するからである。また、副主溝の溝幅の上限を周方向主溝の前記平均溝幅の30%とし、副主溝の溝深さの上限を周方向主溝の平均溝深さの50%としたのは、これを上回ると、陸部剛性が小さくなって操縦安定性や耐偏摩耗性が悪化するからである。
請求項に記載の空気入りタイヤでは、副主溝の溝幅及び溝深さを適切に設定しているので、操縦安定性及び耐偏摩耗性を確保しつつ、排水性を高めることができる。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、第1端部ラグ溝及び第2端部ラグ溝は、前記接地外領域において、タイヤ中心側に折り返されていることを特徴としている。
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤによれば、SUVのような車輌に使用される空気入りタイヤにおいて、操縦安定性とトレッドのショルダー領域における耐偏摩耗性を向上させることができる、という優れた効果を有する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る空気入りタイヤ10は、トレッド12に、タイヤ周方向に複数本形成された周方向主溝14と、タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向両側に夫々最も遠い端部周方向主溝14Aの間に形成された中央領域陸部列16と、タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向に最も遠い端部周方向主溝14Bよりも更にタイヤ軸方向外側に形成されたショルダー領域陸部列18とを有している。トレッドパターンは、例えばタイヤ赤道面CLを中心として点対称となっている。
中央領域陸部列16は、タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向両側に夫々最も近い中央周方向主溝14Aの間に形成されたセンターリブ20と、該中央周方向主溝14Aよりもタイヤ軸方向外側に形成された中間領域陸部列22とを有している。
センターリブ20には、一端が中央周方向主溝14Aに開口し、他端が該センターリブ20内で終端する切欠き溝24がタイヤ周方向に複数形成されている。切欠き溝24は、タイヤ周方向において、センターリブ20の両側の中央周方向主溝14Aに交互に開口するように形成されている。
中間領域陸部列22には、該中間領域陸部列22を横断してその両側の中央周方向主溝14A及び端部周方向主溝14Bに夫々開口した第1ラグ溝26と、一端が端部周方向主溝14Bに開口し、他端が該中間領域陸部列22内で終端する第2ラグ溝28とを有している。第1ラグ溝26と第2ラグ溝28は、例えばタイヤ周方向において交互に形成されている。
空気入りタイヤ10を正規リム(図示せず)に組み付け、正規内圧を充填し、正規荷重を負荷したときの荷重直下において、片側のショルダー領域陸部列18における接地幅WSは、トレッドの全接地幅W(タイヤ赤道面CL両側の接地端12A間の距離)の20乃至30%である。このようにしたのは、20%を下回ると、ショルダー領域陸部列18の剛性が小さくなり過ぎて、該ショルダー領域陸部列18に摩耗が生じ易くなるからであり、また、30%を上回ると、逆に中央領域陸部列16の剛性が小さくなり過ぎて、該中央領域陸部列16に摩耗が生じ易くなるからである。
中央領域陸部列16における第1ラグ溝26及び第2ラグ溝28の溝幅は、周方向主溝の平均溝幅の5乃至40%である。このようにしたのは、5%を下回ると、排水性が悪くなってウエット路面における操縦安定性が低下するためであり、また、40%を上回ると、陸部剛性が低下して、ドライ路面における操縦安定性が低下するためである。
ショルダー領域陸部列18は、端部周方向主溝14Bに開口した複数の第1端部ラグ溝30と、タイヤ周方向に形成された副主溝34とを有し、該副主溝34により分割される接地幅WS内のショルダー領域陸部列18のうち、タイヤ軸方向の内側領域18Aの幅WSAと、タイヤ軸方向の外側領域18Bの幅WSBとの比は、2:8乃至5:5である。
このようにしたのは、2:8を下回る(内側領域18Aの幅が狭くなる)と、該内側領域18Aの陸部剛性が低くなり、該内側領域18Aの摩耗が早くなるからであり、また、5:5を上回る(外側領域18Bの幅が狭くなる)と、該外側領域18Bの陸部剛性が低くなり、該外側領域18Bの摩耗が早くなるからである。
外側領域18Bにおいてタイヤ周方向に隣り合う第1端部ラグ溝30により区画される陸部のタイヤ周方向中央には、副主溝34に開口した第2端部ラグ溝32が形成されている。このため、隣り合う第1端部ラグ溝30によりタイヤ周方向に区画される内側領域18Aのブロック長LAと、隣り合う第1端部ラグ溝30及び第2端部ラグ溝32によりタイヤ周方向に区画される外側領域18Bのブロック長LBとの比は、例えば2:1程度である。なお、「陸部のタイヤ周方向中央」とは、陸部のタイヤ周方向における中央に限られず、該中央からタイヤ周方向両側に、夫々例えばブロック長LAの80%までの範囲、更に好ましくは20%までの範囲が含まれる。
副主溝34の溝幅は、周方向主溝の平均溝幅の15乃至30%であり、副主溝34の溝深さは、周方向主溝の平均溝深さの10乃至50%であることを特徴としている。
ここで、副主溝34の溝幅の下限を周方向主溝の平均溝幅の15%とし、副主溝34の溝深さの下限を周方向主溝の平均溝深さの10%としたのは、これを下回ると、排水性が低下し、ウエット路面での操縦安定性が悪化するからである。また、副主溝34の溝幅の上限を周方向主溝の平均溝幅の30%とし、副主溝34の溝深さの上限を周方向主溝の平均溝深さの50%としたのは、これを上回ると、陸部剛性が小さくなって操縦安定性や耐偏摩耗性が悪化するからである。
第1端部ラグ溝30及び第2端部ラグ溝32は、接地端12Aよりもタイヤ軸方向外側の接地外領域18Cにも夫々連通しており、騒音防止のために、例えばタイヤ中心側に折り返されている。なお、第1端部ラグ溝30については、接地外領域18Cにおいて、折返し方向と、トレッド端12Bに開口する方向とに分岐している。第1端部ラグ溝30がトレッド端12Bに開口するようにしたのは、排水性を考慮したためである。
(作用)
空気入りタイヤ10では、センターリブ20をタイヤ周方向に連続させることで該センターリブ20の剛性を高めると共に、中間領域陸部列22の第2ラグ溝28を該陸部列内で終端させて袋小路状とすることで、該中央領域陸部列16の剛性を高めているので、路面に対するコーナリングパワーが大きくなり、操縦安定性が高まる。
また、センターリブ20に切欠き溝24を設け、中間領域陸部列22に第2ラグ溝28を設けているので、接地状態におけるトレッド12の陸部に対する溝領域の比率が高まり、ウェット走行時の操縦安定性を高めることができる。
更に、偏摩耗性に対する影響が大きいショルダー領域陸部列18の接地幅WSを適切に設定し、ショルダー領域陸部列18の剛性を適度に高めているので、中間領域陸部列22との剛性差が少なくなり、これによってショルダー領域陸部列18の偏摩耗が抑制される。ショルダー領域陸部列18の剛性向上により、操縦安定性も高まる。
中央領域陸部列16及びショルダー領域陸部列18の剛性を適度に高めることで、トレッド12の変形を抑制し、発熱量を少なくすることができる。これによって高速耐久性や連続走行時の操縦安定性を確保することが可能となる。
また、第1ラグ溝26及び第2ラグ溝28の溝幅を適切に設定しているので、ドライ路面及びウェット路面の何れにおいても操縦安定性を確保することができる。
更に、ショルダー領域陸部列18に第1端部ラグ溝30を設けているので、排水性を向上させることができ、また、副主溝34をショルダー領域陸部列18の適切な位置に設けているので、排水性を向上させると共に、ショルダー領域陸部列18を均一に摩耗させることができる。
また、ショルダー領域陸部列18における副主溝34の外側領域18Bのタイヤ周方向中央に第2端部ラグ溝32を設けて、内側領域18Aのブロック長LAを、外側領域18Bのブロック長LBよりも大きく確保しているので、剛性の高い中間領域陸部列22と該内側領域18Aとの間の剛性差が少なくなり(陸部剛性が均一化され)、かつ外側領域18Bにおける陸部剛性が適度に低下し、これによってショルダー領域陸部列18の偏摩耗が抑制される。
そして、副主溝34の溝幅及び溝深さについても適切に設定しているので、操縦安定性及び耐偏摩耗性を確保しつつ、排水性を高めることができる。
従って、本実施形態に係る空気入りタイヤ10は、高い高速走行性能を有するSUV車輌に好適である。
(試験例)
表1に示される条件で、実施例(図2)、比較例(図3)及び従来例(図4)に係るタイヤを製作し、耐偏摩耗性と操縦安定性について試験を行った。タイヤサイズは何れも255/50R18であり、試験に用いた車輌はPorsche Cayenne(ポルシェ カイエン)である。
ここで、図4において、100は従来例に係る空気入りタイヤ、102はトレッド、102Aは接地端、104は周方向主溝、106はラグ溝、108,110,118は切欠き溝、112はセンターリブ、114は中間領域陸部列、116はショルダー領域陸部列である。
表1においては、WSはショルダー領域陸部列の接地幅、Wは全接地幅、LAはショルダー領域陸部列における副主溝の内側領域のブロック長、LBは該副主溝の外側領域のブロック長、WSAは内側領域の幅、WSBは外側領域の幅である。
耐偏摩耗性については、市街地、高速路及び山坂路を組み合わせた走行コースを、10000km走行させ、中央領域陸部列の平均摩耗量とショルダー領域陸部列の平均摩耗量を測定した。表1に示される評価結果の数値は、ショルダー領域陸部列の平均摩耗量に対する中央領域陸部列の平均摩耗量の割合であり、値が小さいほどショルダー領域陸部列18の摩耗量が多いことを示している。
操縦安定性については、本願出願人所有のプルービンググラウンドで、ドライ路面上での操縦安定性と、ウェット路面上での操縦安定性を総合的にフィーリング評価した。表1に示される評価結果は、10点満点法によるものであり、値が大きいほど操縦安定性に優れていることを示している。
この試験例によれば、実施例及び比較例に係るタイヤは、耐偏摩耗性が従来例よりも大きく向上しており、また、操縦安定性についても従来例よりフィーリングが向上している。
Figure 0004754845
空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。 試験例における実施例に係るトレッドの接地状態を示す図である。 試験例における比較例に係るトレッドの接地状態を示す図である。 試験例における従来例に係るトレッドの接地状態を示す図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 周方向主溝
14A 中央周方向主溝(周方向主溝)
14B 端部周方向主溝(周方向主溝)
16 中央領域陸部列
18 ショルダー領域陸部列
18A 内側領域
18B 外側領域
20 センターリブ
22 中間領域陸部列
24 切欠き溝
26 第1ラグ溝
28 第2ラグ溝
30 第1端部ラグ溝
32 第2端部ラグ溝
34 副主溝
W 全接地幅
WS ショルダー領域陸部列の接地幅
WSA 内側領域の幅
WSB 外側領域の幅
LA 内側領域のブロック長
LB 外側領域のブロック長

Claims (4)

  1. トレッドに、タイヤ周方向に複数本形成された周方向主溝と、タイヤ赤道面からタイヤ軸方向両側に夫々最も遠い前記周方向主溝の間に形成された中央領域陸部列と、前記タイヤ赤道面から前記タイヤ軸方向に最も遠い前記周方向主溝よりも更に前記タイヤ軸方向外側に形成されたショルダー領域陸部列とを有する空気入りタイヤであって、
    前記中央領域陸部列は、前記タイヤ赤道面からタイヤ軸方向両側に夫々最も近い前記周方向主溝の間に形成されたセンターリブと、該周方向主溝よりもタイヤ軸方向外側に形成された中間領域陸部列とを有し、
    前記センターリブには、一端が前記周方向主溝に開口し、他端が該センターリブ内で終端する切欠き溝が前記タイヤ周方向に複数形成され、
    前記中間領域陸部列には、該中間領域陸部列を横断してその両側の前記周方向主溝に夫々開口した第1ラグ溝と、一端が前記周方向主溝に開口し、他端が該中間領域陸部列内で終端する第2ラグ溝とを有し、
    前記ショルダー領域陸部列は、前記周方向主溝に開口した複数の第1端部ラグ溝と、前記タイヤ周方向に形成された副主溝とを有し、
    該副主溝により分割される前記接地幅内の前記ショルダー領域陸部列のうち、前記タイヤ軸方向の内側領域の幅と、前記タイヤ軸方向の外側領域の幅との比は、2:8乃至5:5であり、
    前記外側領域において前記タイヤ周方向に隣り合う前記第1端部ラグ溝により区画される陸部の前記タイヤ周方向中央には、前記副主溝に開口した第2端部ラグ溝が形成され、
    正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、正規荷重を負荷したときの荷重直下において、片側の前記ショルダー領域陸部列における接地幅は、前記トレッドの全接地幅の20乃至30%であり、
    前記第1端部ラグ溝及び前記第2端部ラグ溝は接地外領域まで連通し、
    第2端部ラグ溝は、前記内側領域には設けられないことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1ラグ溝及び前記第2ラグ溝の溝幅は、前記周方向主溝の平均溝幅の5乃至40%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記副主溝の溝幅は、前記周方向主溝の前記平均溝幅の15乃至30%であり、
    前記副主溝の溝深さは、前記周方向主溝の平均溝深さの10乃至50%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 第1端部ラグ溝及び第2端部ラグ溝は、前記接地外領域において、タイヤ中心側に折り返されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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