JP4754452B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP4754452B2
JP4754452B2 JP2006267529A JP2006267529A JP4754452B2 JP 4754452 B2 JP4754452 B2 JP 4754452B2 JP 2006267529 A JP2006267529 A JP 2006267529A JP 2006267529 A JP2006267529 A JP 2006267529A JP 4754452 B2 JP4754452 B2 JP 4754452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
bridging
opening
crown
cover member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006267529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007275547A (ja
Inventor
正人 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Globeride Inc filed Critical Globeride Inc
Priority to JP2006267529A priority Critical patent/JP4754452B2/ja
Publication of JP2007275547A publication Critical patent/JP2007275547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4754452B2 publication Critical patent/JP4754452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Description

本発明は中空外殻体構造のゴルフクラブヘッドに関し、詳しくは金属製ヘッド本体に設けた開口部を覆って、当該開口部に繊維強化樹脂製のカバー部材を装着したゴルフクラブヘッドに関する。
ウッドと称されるゴルフクラブのゴルフクラブヘッド(以下、「ヘッド」という)の素材は、時代と共に変化している。
当初は、パーシモンを始めとする木製のヘッドが主流であったが、その後、製造技術や素材の進歩によりカーボン(CFRP)製が登場し、更には鋳造技術,金型技術が進歩して金属(ステンレスやアルミニウム,チタン)製のヘッドが登場した。
また、素材の変化と共にヘッドの体積も大きくなり、打ち易いゴルフクラブとなってきている。そして、現在ではチタン製が主流で400cm3を超えるヘッドも登場し、パー
シモン製のヘッドに比し2倍以上の大きさとなっている。
しかし、ヘッドの大型化に伴い、製造技術も限界に近くなり、中空なヘッドの外殻体の肉薄化も限界に近づき、重心位置設計や適正ヘッド重量の設計の自由度もなくなりつつあったが、図21に示すように、昨今、チタンで形成された中空なヘッド本体1のクラウン部3にその周縁部5を残して開口部7を設け、当該開口部7を覆ってカーボン繊維やガラス繊維を強化繊維とする繊維強化樹脂製のプレート部材(カバー部材)9をクラウン部3に装着した複合ヘッド11が特許文献1に開示されている。
このように、クラウン部3の一部をヘッド本体1に比し比重の小さい繊維強化樹脂で構成することで、重量余力がでて設計の自由度が増し、重心位置の調整が容易となった。
そして、特許文献1には、更に図22及び図23に示すようにクラウン部3-1の開口部7-1を横断するブリッジ部13をヘッド本体1-1の前後方向に架設して、開口部7-1を覆うプレート部材9を当該ブリッジ部13で支持したヘッド11-1も開示されている。
特開2003−199848号公報
しかし乍ら、図21のヘッド11は、ヘッド本体全体を金属で形成したヘッドに比し、打球音が内部で反響せずに心地良い金属音が得られないという欠点があった。
一方、図22のヘッド11-1は、開口部7-1を横断するブリッジ部13をヘッド本体1-1の前後方向に架設した構造上、クラウン部3-1の補強が図れ、また、ブリッジ部13に沿って振動がヘッド本体1-1の後方へと伝達されるため、前記ヘッド11に比しヘッドの打球音の残響効果が得られるものの、ブリッジ部13に当接するプレート部材9によって振動減衰が大きく、残響音が短くなって依然として心地良い金属音が得られないという不具合が指摘されていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述の如きヘッドに改良を加え、打球音の改善を図ったヘッドを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、クラウン部に開口部を設けた中空な金属製のヘッド本体と、当該開口部を覆ってヘッド本体と共に中空外殻体構造を形成する繊維強化樹脂製のカバー部材とを有するゴルフクラブヘッドであって、前記カバー部材と離間させて、前記ヘッド本体のトゥ,ヒール方向に比しクラウン,ソール方向が幅広な帯状に形成した架橋部を、前記開口部のフェース側縁部の内側とバック側縁部の内側との間に架設したことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、クラウン部に開口部を設けた中空な金属製のヘッド本体と、当該開口部を覆ってヘッド本体と共に中空外殻体構造を形成する繊維強化樹脂製のカバー部材とを有するゴルフクラブヘッドであって、前記カバー部材と離間させて、前記ヘッド本体のトゥ,ヒール方向に比しクラウン,ソール方向が幅広な帯状に形成した架橋部を、前記開口部のフェース側縁部の内側とソールとの間に架設したことを特徴とする。
請求項1及び請求項2に係る発明によれば、ヘッド本体と共に繊維強化樹脂製のカバー部材で中空外殻体構造のヘッドを形成しても、架橋部により振動を残響させることができるため、打球音の向上が図れる。そして、架橋部が上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されているため、打球時の振動で架橋部が振動し易く、この結果、更に残響音の長い心地良い打球音を得ることができる利点を有する。
また、架橋部の接続部を、開口部の縁部の内側としたので、クラウン部へのカバー部材の接合の際に接合部位に接着剤溜まりが形成されても、接着剤溜まりが架橋部に被さることがなく、架橋部が接着剤溜まりによる影響を受けることがない。この結果、架橋部の振動が妨げられることがなく、残響音の長い心地良い打球音を得ることができる。
更に、請求項2に係る発明によれば、ソール部を細かく分割するように架橋部を接合したため、請求項1の発明に比し打球音が高音となり、その接合位置の微調整で残響音の長さを調整することができると共に、架橋部が短寸となるため、ヘッドの軽量化が図れ且つ残響音を短く調整できる利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図6は請求項1に係るヘッドの第一実施形態を示し、図1乃至図4に於て、15はフェース部17やクラウン部(トップ部)19,ソール部21,サイド部(トゥ部23,ヒール部25,バック部27からなる側壁部)29がチタン合金で一体に鋳造された中空なヘッド本体である。ヘッド本体15のヒール部25側には、クラウン部19からソール部21に亘ってシャフト止着孔31が貫通する筒状のシャフト止着部(図示せず)が、ヒール部25とフェース部17との間に間隙を開けて一体形成されており、図2に示すようにシャフト止着部は、ヘッド本体15の上方へ突出してホーゼル部33を形成している。
そして、図1に示すようにシャフト止着孔31に、樹脂製のスペーサやソケット35を介して金属や繊維強化樹脂で形成されたシャフト37がヘッド本体15の上方からソール部21に亘って挿着されており、シャフト37の挿入側端部はソール部21と面一に形成されている。
また、図3に示すようにフェース部17の中央には、チタン等の高強度材で形成されたフェース部材39が取り付く開口部41が設けられており、当該開口部41にフェース部材39が溶接されてヘッド43のフェース部(打球面)が形成されている。そして、図1に示すようにフェース部材39の表面には、複数本のスコアライン45がヘッド43のトゥ,ヒール方向に設けられており、フェース部材39とフェース部17で形成されるヘッド43のフェース部(打球面)は略同曲率の面とされている。
更に、図1乃至図4に示すようにヘッド本体15には、クラウン部19からサイド部29に亘って開口部47が形成され、当該開口部47を繊維強化樹脂製のカバー部材49が覆って中空外殻体構造のヘッド43が形成されており、斯様にクラウン部19からサイド部29に亘って開口部47を設けてこれを繊維強化樹脂製のカバー部材49で覆うことで、重量余力が増し、重量配分等の設計自由度が増すこととなる。
カバー部材49は、カーボン繊維やガラス繊維に、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂等のマトリックスを含浸した半硬化状のプリプレグシートを所定形状に裁断して積層した後、これらを炉内で所定の圧力下で焼成して形成した積層体で、図1乃至図3に示すようにカバー部材49は、前記クラウン部19と面一にヘッド43のクラウン部を形成する上面部49aと、これに一体形成されて前記サイド部29と面一にヘッド43のサイド部を形成する周壁部49bとで構成され、蓋部49aと周壁部49bは、ヘッド本体15と共にやや丸みを帯びたヘッド43の外形形状を形成するように所定の曲率半径で形成されている。
一方、図2乃至図6に示すようにヘッド本体15の外周には、開口部47の周縁部全周に亘って、カバー部材49の周縁部をヘッド本体15に面一に載置する凹状の載置部51が一定の幅を以って形成されており、図5及び図6に示すように当該載置部51にカバー部材49が接着剤Sで接合されている。
そして、本実施形態は、上述の如き構成に加え、前記開口部47の縁部の内側に、前記カバー部材49と離間させて架橋部53をヘッド本体15の前後方向に架設したことを特徴とする。
図4に示すように架橋部53は、フェース部17のフェース長Lの中心線に沿ってヘッド本体15の前後方向へ一定幅tを以ってストレート状に形成されている。そして、図5に示すように架橋部53のフェース部17側は、前記載置部51が形成されたヘッド本体15の肉厚m分だけクラウン部19の裏面側へオフセットして、開口部47の縁部の内側に接続されている。
一方、図6に示すように架橋部53のバック部27側も、前記載置部51が形成されたヘッド本体15の肉厚m分だけバック部27の裏面側へオフセットして、開口部47の縁部の内側、即ち、前記載置部51の裏面側に接続されており、架橋部53はヘッド本体15の形成時にクラウン部19やサイド部23と一体に形成される。
そして、既述したように架橋部53は、ヘッド本体15の前後方向へ一定幅tでストレート状に形成されているが、図3及び図4に示すように架橋部53は、ヘッド本体15のトゥ,ヒール方向の幅tに比しクラウン,ソール方向の幅wが幅広な上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されて断面形状の縦横バランスが崩されており、斯様に縦横バランスを崩すことで、架橋部53を断面円形状や断面正方形状に形成した場合に比し、打球時の衝撃で架橋部53が振動し易くなる。
本実施形態はこのように構成されており、クラウン部19からサイド部29に亘って開口部47を設けてこれを繊維強化樹脂製のカバー部材49で覆った結果、重量余力が増して重量配分等の設計自由度が増すと共に、クラウン部19の一部を軽量な繊維強化樹脂製のカバー部材47で置き換え、且つ図6で既述したように架橋部53をバック部27の載置部51の裏面側に接続したことで、ヘッド43の低重心化が図れる。
そして、斯かる架橋部53をフェース長Lの中心線に沿ってヘッド本体15の前後方向へ設けたことで、打球時の振動が架橋部53に沿ってヘッド本体15の後方へと良好に伝達し、而も、架橋部53がカバー部材49と離間しているため、当該架橋部53に沿って後方へと伝達する振動がカバー部材49によって減衰されることがなく、心地良い金属音が発生する。そして、図5で既述したように架橋部53のフェース部17側が、クラウン部19の裏面側へオフセットして開口部47の縁部の内側に接続されると共に、図6で既述したように架橋部53のバック部27側も、バック部27の裏面側へオフセットして開口部47の縁部の内側に接続された構造上、接着剤Sによるカバー部材49の接合によって接合部位に接着剤溜まりS1が形成されても、接着剤溜まりS1が架橋部53に被さることがなく、接着剤溜まりS1によって架橋部53の振動が妨げられることがない。
而も、既述したように架橋部53は、ヘッド本体15のトゥ,ヒール方向の幅tに比しクラウン,ソール方向の幅wが幅広な上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されているため、打球時の振動で架橋部53が振動し易く、また、架橋部53が打球時の振動の伝わり易いヘッド本体15の前後方向へ長く帯状に形成されて、ヘッド43内の空気振動による振動が架橋部53に伝わり易いことも相俟って、心地良い金属音の残響音が長くなる。
また、打球時の衝撃で、開口部49の周縁部を外方へ変形させようとする応力がヘッド本体15にかかるが、上下方向に細長く帯状に形成された架橋部53が開口部47の縁部の内側に架設されているため、架橋部53が斯かる応力に抗して開口部49の変形を防止し、開口部49の周縁部を補強する。而も、既述したように架橋部53は、バック部27の載置部51の裏面側に接続されているため、当該載置部51の変形も防止される。
以上述べたように、本実施形態によれば、
[1]クラウン部19からサイド部29に亘って開口部47を設けてこれを繊維強化樹脂製のカバー部材49で覆った結果、重量余力が増して重量配分等の設計自由度が増すと共に、クラウン部19の一部を軽量な繊維強化樹脂製のカバー部材47で置き換え、且つ図6で既述したように架橋部53をバック部27の載置部51の裏面側に接続したことで、ヘッド43の低重心化が図れる利点を有する。
[2]図21乃至図23の従来例に比し、心地良い金属製ヘッド特有の金属音を架橋部53によって発生させることができるが、接着剤Sによるカバー部材49の接合の際に接合部位に接着剤溜まりS1が形成されても、接着剤溜まりS1が架橋部53に被さることがないため、接着剤溜まりS1による影響を受けることがなくなり、この結果、架橋部53の振動が妨げられることがなく、残響音の長い心地良い打球音を得ることができる。
[3]而も、架橋部53は、ヘッド本体15のトゥ,ヒール方向の幅tに比しクラウン,ソール方向の幅wが幅広な上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されているため、打球時の振動で架橋部53が振動し易く、また、架橋部53が打球時の振動の伝わり易いヘッド本体15の前後方向へ長く帯状に形成されて、ヘッド43内の空気振動による振動が架橋部53に伝わり易いことも相俟って、残響音の長い心地良い打球音を得ることができる。
[4]架橋部53がフェース長Lの中心線に沿ってヘッド本体15の前後方向へ設けられているため、打点ズレに対応可能であると共に、架橋部53が打球時の応力に抗して開口部49の変形を防止し、且つ架橋部53がバック部27の載置部51の裏面側に接続されて載置部51の変形を抑えるため、ヘッド43全体の強度が向上する、等の利点を有する。
尚、上記実施形態ではヘッド本体15を鋳造で形成したが、鍛造したフェース部やクラウン部,ソール部,サイド部等を接合してヘッド本体を形成してもよいことは勿論であり、また、フェース部材39に代え、打球面全体をヘッド本体と一体に形成してもよい。
更にまた、上記実施形態ではヘッド本体15をチタン合金で形成したが、ヘッド本体をチタンやアルミニウム,ステンレス合金等で形成してもよい。
図7は請求項1の第二実施形態を示し、本実施形態に係るヘッド43-1は、前記架橋部53に比し、架橋部53-1のフェース側をヘッド本体15-1のフェース部17に近づけて、開口部47の縁部の内側に接続させたもので、図1の第一実施形態と同様、架橋部53-1はヘッド本体15-1のトゥ,ヒール方向の幅に比しクラウン,ソール方向の幅が幅広な上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されている。
そして、その他の構成は図1の第一実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
而して、本実施形態によっても、第一実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であるが、更に本実施形態によれば、架橋部53-1のフェース側をヘッド本体15-1のフェース部17に近づけた結果、打球時の振動の加振源に架橋部53-1が近づくこととなって振動が架橋部53-1に伝わり易く、また、架橋部53-1が接着剤溜まりS1による影響を受けることが更になくなる利点を有する。
図8は請求項1の第三実施形態を示し、図示するように本実施形態に係るヘッド43-2は、第一実施形態の架橋部53に代え、架橋部53-2をクラウン部19の裏面側からソール部21方向へ延設した後、ヘッド本体15-2内でバック部27方向へ架橋部53-2を折曲して、これを第一実施形態と同様、載置部51の裏面側に接続したもので、架橋部53-2は、開口部47の縁部の内側に、カバー部材49と離間してヘッド本体15-2の前後方向に架設されている。
そして、架橋部53-2はヘッド本体15-2のトゥ,ヒール方向の幅に比しクラウン,ソール方向の幅が幅広な上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されている。そして、その他の構成は図1の第一実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
而して、本実施形態によれば、架橋部53-2がクラウン部19の裏面側からソール部21方向へ延設されているため、カバー部材49と架橋部53-2間の角度が大きくでき、この結果、仮に接着剤溜まりがその間に形成されても、架橋部53-2が接着剤溜まりによって影響を受ける虞が皆無となる。
図9は請求項1の第四実施形態を示し、本実施形態は、ヘッド本体15-3のクラウン部19にその周縁部を残して開口部47-1を設け、そして、当該開口部47-1を覆って前記カバー部材49と同一材料からなるカバー部材49-1を接着剤て接合したもので、クラウン部19の外周には、開口部47-1の周縁部全周に亘って、カバー部材49-1の周縁部をクラウン部19に面一に載置する凹状の載置部51が一定の幅を以って形成されている。
そして、本実施形態も、図1の実施形態と同様、前記開口部47-1の縁部の内側に、カバー部材49-1と離間させて架橋部53-3をフェース長の中心線に沿ってヘッド本体15-3の前後方向に架設したもので、架橋部53-3はヘッド本体15-3のトゥ,ヒール方向の幅に比しクラウン,ソール方向の幅が幅広な上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されている。
而して、本実施形態に係るヘッド43-3によれば、クラウン部19のみに開口部47-1を設けた構造上、カバー部材49-1の周辺強度が強く、カバー部材49-1の接合部が破損し難くなる利点を有する。
図10は請求項1の第五実施形態を示し、本実施形態は図9の載置部51を省略し、カバー部材49-2を開口部47-2周縁のヘッド本体15-4のクラウン部19に接着剤Sで接合したものである。
而して、本実施形態に係るヘッド43-4によっても、既述した各実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であるが、本実施形態によれば、開口部47-2の周縁部に載置部を設けず、開口部47-2周縁のヘッド本体15-4のクラウン部19にカバー部材49-2を接合するため、ヘッド本体15-4の形状を簡素化できる利点を有する。
図11乃至図14は請求項1の第六乃至第九実施形態を示し、これらの各実施形態は、図4の架橋部53の本数や設置方向を変更したものである。
以下、これらを説明するが、図1の実施形態と同様、各実施形態に於ける架橋部のフェース部側は、載置部が形成されたヘッド本体の肉厚分だけクラウン部の裏面側へオフセットして、開口部の縁部の内側に接続され、また、架橋部のバック部側も、載置部が形成されたヘッド本体の肉厚分だけバック部の裏面側へオフセットして、開口部の縁部の内、即ち、前記載置部の裏面側に接続されており、架橋部はヘッド本体の形成時にクラウン部やサイド部と一体に形成されている。
そして、前記架橋部53と同様、各架橋部は、ヘッド本体の前後方向へ一定幅でストレート状に形成されているが、ヘッド本体のトゥ,ヒール方向の幅に比しクラウン,ソール方向の幅が幅広な上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されている。
先ず、図11のヘッド43-5は、カバー部材49と離間させて2本のストレート状の架橋部53-4を、フェース部17のフェース長の中心線を挟んで、ヘッド本体15-5の前後方向へ平行に架設したことを特徴とする。
而して、本実施形態によれば、斯様に2本の架橋部53-4を平行に配置することで共振性が高まるため、図1のヘッド43の作用効果に加え、架橋部53-4間での共振により残響音を長くでき、この結果、より残響音の長い心地良い金属音を得ることができる利点を有する。
図12のヘッド43-6は、2本の架橋部53-5を十字状に交差させて、ヘッド本体15-6の前後方向へ架設したもので、本実施形態によれば、ヘッド43-6の剛性を向上させることが可能となる。
図13のヘッド43-7は、フェース部17側のフェース長の中心線上から、2本の架橋部53-6を平面視V字状にバック部27方向へ架設したものである。
而して、本実施形態によれば、フェース側からバック側に2本の架橋部53-6が平面視V字状に延設させることで、ヘッド本体15-7(ヘッド43-7)の重心深度が深くなってスイートスポットが広がると共に、2本の架橋部53-6間の角度θを仕様に応じ調整することで、架橋部53-6間の共振性を調整することができる利点を有する。
図14のヘッド43-8は、図13と反対に、フェース長の中心線上に位置するヘッド本体15-8のバック側からフェース側に向かって、2本の架橋部53-7を平面視逆V字状に架設したものである。
而して、本実施形態によっても、2本の架橋部53-7間の角度θを仕様に応じ調整することで、架橋部53-7間の共振性を調整することができ、また、フェース側に2本の架橋部53-7が接続されているため、打点のばらつきに対応できる利点を有する。
尚、図14の架橋部53-7の交点をヘッド本体の中心側に設けて、架橋部を平面視Y字状に形成すると、架橋部間の角度が大きくなるため、共振性の調整幅を広げることが可能となる。
図15乃至図19は請求項2の第一実施形態に係るヘッド43-9を示し、本実施形態は、2本のストレート状の架橋部53-4をクラウン部19とバック部27との間に架設した図11の構造に代え、図15,図17及び図19に示すように2本のストレート状の架橋部53-8を、ヘッド本体15-9のクラウン部19の裏面側とソール部21の裏面側との間に架設したものである。
即ち、本実施形態の架橋部53-8も、ヘッド本体15-9の前後方向へ一定幅でストレート状に形成されると共に、ヘッド本体15-9の上下方向に細長い帯状(短冊状)に形成されている。
そして、図18に示すように架橋部53-8のフェース側は、載置部51が形成されたヘッド本体15-9の肉厚分だけクラウン部19の裏面側へオフセットさせると同時に、図5の構造に比し若干ヘッド本体15-9のフェース部17に近づけて開口部47の縁部(載置部51の裏面側)の内側に接続させている。
一方、図15乃至図17に示すように架橋部53-8の他端側はソール部21の裏面側に接続されているが、図2の実施形態の如くソール部21自体が肉厚の均一な大きな振動面であると、打球音が低く残響音が長くなってしまう虞がある。
また、図2の実施形態の如く、架橋部53をクラウン部19からバック部27に架設した構造にあっては、架橋部53が長尺で残響音が長くなると共に、長尺な架橋部53によって全体の重量が重くなってしまう虞がある。
このため、本実施形態の如くソール部(ソール面)21を細かく分割するように架橋部53-8を接合させることは、打球音を高くし残響音の長さを調整する上で好ましく、また、架橋部53-8を短寸とすることでヘッド43-9の軽量化が図れる利点を有する。
しかし、架橋部53-8をソール部21の周辺部に接合してしまうと、ソール部21の高音化には効果がなくなってしまう。
そして、2本のストレート状の架橋部53-8を、フェース部17のフェース長の中心線を挟んでヘッド本体15-9の前後方向へ平行に架設することによって、打球のブレに対応し、打球音,ヘッド本体15-9の変形量を分散(均一化)させることができるが、2本のストレート状の架橋部53-8を近づけ過ぎると、共鳴し易く残響音が長すぎて好ましくない。
そこで、図17に示すように本実施形態は、フェース部17のフェース長Wに対して1/3Wの位置に2本の架橋部53-8を夫々平行に配置すると共に、ヘッド本体15-9の前後方向の全長Lの半分よりややバック部27側のソール部21の裏面側に、架橋部53-8の他端側を接合したもので、図19に示すように2本の架橋部53-8は、基準水平面(ヘッドを規定のライ角,ロフト角に設定したときに、ソール部に接する水平面)Pと直交した構造となっている。
尚、その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態はこのように構成されており、本実施形態によっても、図11の実施形態と同様の作用効果を得ることができるが、本実施形態は、
[5]ソール部(ソール面)21を細かく分割するように架橋部53-8を接合し、且つ架橋部53-8をソール部21の周辺部に接合せず、図17に示すようにフェース部17のフェース長Wに対して1/3Wの位置に2本の架橋部53-8を夫々配置すると共に、ヘッド本体15-9の前後方向の全長Lの半分よりややバック部27側のソール部21の裏面側に、架橋部53-8の他端側を接合した構造上、打球音が高音となり、その接合位置の微調整で残響音の長さを調整することができる。
[6]図11の構造に比し架橋部53-8が短寸となるため、ヘッド43-9の軽量化が図れると共に、残響音を短く調整することが可能となる。
[7]フェース部17のフェース長Wに対して1/3Wの位置に2本の架橋部53-8を平行に夫々配置したので、打球のブレに対応し、打球音,ヘッド本体15-9の変形量を分散(均一化)させることができる利点を有する。
尚、上記実施形態では、2本の架橋部53-8をフェース部17のフェース長Wに対して1/3Wの位置に平行に配置したが、フェース長Wの中心線を挟んで架設してあればよく、架橋部53-8間を広く形成してもよい。
また、上述したように図15乃至図19の実施形態では、平行な2本の架橋部53-8を基準水平面Pと直交させたが、図20に示す請求項2の第二実施形態の如く、2本の架橋部53-9を基準水平面Pに対して所定の角度θだけ、トゥ,ヒール方向に斜め下方を傾斜させてヘッド本体15-10に一体成形してもよい。
而して、このヘッド43-10の如く2本の架橋部53-9を傾斜させてその長さを調整することで、残響音の調整を図ることが可能である。
請求項1の第一実施形態に係るヘッドの全体斜視図である。 図1に示すヘッドの分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 ヘッド本体の平面図である。 ヘッドの要部拡大断面図である。 ヘッドの要部拡大断面図である。 請求項1の第二実施形態に係るヘッドの要部拡大断面図である。 請求項1の第三実施形態に係るヘッドの断面図である。 請求項1の第四実施形態に係るヘッドの断面図である。 請求項1の第五実施形態に係るヘッドの要部拡大断面図である。 請求項1の第六実施形態に係るヘッドのヘッド本体の全体斜視図である。 請求項1の第七実施形態に係るヘッドのヘッド本体の全体斜視図である。 請求項1の第八実施形態に係るヘッドのヘッド本体の全体斜視図である。 請求項1の第九実施形態に係るヘッドのヘッド本体の全体斜視図である。 請求項2の第一実施形態に係るヘッドの分解斜視図である。 図15に示すヘッドの断面図である。 ヘッド本体の平面図である。 ヘッドの要部拡大断面図である。 ヘッドの正面図である。 請求項2の第二実施形態に係るヘッドの正面図である。 従来のヘッドの分解平面図である。 従来の他のヘッドの分解平面図である。 図22に示すヘッドの断面図である。
符号の説明
15,15-1,15-2,15-3,15-4,15-5,15-6,15-7,15-8 ヘッド本体
17 フェース部
19 クラウン部
21 ソール部
23 トゥ部
25 ヒール部
27 バック部
29 サイド部
39 フェース部材
43,43-1,43-2,43-3,43-4,43-5,43-6,43-7,43-8 ヘッド
47,47-1,47-2 開口部
49,49-1 カバー部材
51 載置部
53,53-1,53-2,53-3,53-4,53-5,53-6,53-7 架橋部
S 接着剤
S1 接着剤溜まり

Claims (2)

  1. クラウン部に開口部を設けた中空な金属製のヘッド本体と、当該開口部を覆ってヘッド本体と共に中空外殻体構造を形成する繊維強化樹脂製のカバー部材とを有するゴルフクラブヘッドであって、
    前記カバー部材と離間させて、前記ヘッド本体のトゥ,ヒール方向に比しクラウン,ソール方向が幅広な帯状に形成した架橋部を、前記開口部のフェース側縁部の内側とバック側縁部の内側との間に架設したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. クラウン部に開口部を設けた中空な金属製のヘッド本体と、当該開口部を覆ってヘッド本体と共に中空外殻体構造を形成する繊維強化樹脂製のカバー部材とを有するゴルフクラブヘッドであって、
    前記カバー部材と離間させて、前記ヘッド本体のトゥ,ヒール方向に比しクラウン,ソール方向が幅広な帯状に形成した架橋部を、前記開口部のフェース側縁部の内側とソールとの間に架設したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
JP2006267529A 2006-03-17 2006-09-29 ゴルフクラブヘッド Active JP4754452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006267529A JP4754452B2 (ja) 2006-03-17 2006-09-29 ゴルフクラブヘッド

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006073941 2006-03-17
JP2006073941 2006-03-17
JP2006267529A JP4754452B2 (ja) 2006-03-17 2006-09-29 ゴルフクラブヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007275547A JP2007275547A (ja) 2007-10-25
JP4754452B2 true JP4754452B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=38677669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006267529A Active JP4754452B2 (ja) 2006-03-17 2006-09-29 ゴルフクラブヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4754452B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7632195B2 (en) * 2005-08-15 2009-12-15 Acushnet Company Golf club head with low density crown
US9079078B2 (en) 2011-12-29 2015-07-14 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head
US10016662B1 (en) 2014-05-21 2018-07-10 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club
US9757630B2 (en) 2015-05-20 2017-09-12 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club heads
JP6910266B2 (ja) * 2017-10-12 2021-07-28 株式会社プロギア ゴルフクラブヘッド
JP6680389B1 (ja) 2019-04-26 2020-04-15 住友ゴム工業株式会社 ゴルフクラブヘッド
JP2020093172A (ja) * 2020-03-25 2020-06-18 株式会社プロギア ゴルフクラブヘッド

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1024128A (ja) * 1996-07-15 1998-01-27 Yamaha Corp ゴルフ用ウッドクラブヘッド
JP2003159354A (ja) * 2001-11-28 2003-06-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフクラブヘッド及びその製造方法
JP2005270215A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Sri Sports Ltd ゴルフクラブヘッド

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1024128A (ja) * 1996-07-15 1998-01-27 Yamaha Corp ゴルフ用ウッドクラブヘッド
JP2003159354A (ja) * 2001-11-28 2003-06-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフクラブヘッド及びその製造方法
JP2005270215A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Sri Sports Ltd ゴルフクラブヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007275547A (ja) 2007-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4754452B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
JP4358766B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
JP3719961B2 (ja) ゴルフクラブフェース
JP5502420B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
US8784232B2 (en) Golf club heads and methods to manufacture the same
JPH07124276A (ja) ゴルフクラブヘッド
JPH10500875A (ja) ゴルフクラブのヘッド
JP6892771B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
JPH06154368A (ja) アイアン型ゴルフクラブの頭部の改良
JP2008080095A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP3714520B2 (ja) ゴルフクラブ
US20120172147A1 (en) Golf club head with multi-component construction
JP4001970B2 (ja) ウッドクラブヘッド
JP2022028481A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2008086351A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2020179067A (ja) アイアンヘッド
JP4566936B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2009172116A (ja) ゴルフクラブヘッドの製造方法およびゴルフクラブヘッド
JP2005270222A (ja) ゴルフクラブ
JP2008245708A (ja) ゴルフクラブ
JPH10179815A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2021074201A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP3099604U (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2005270321A (ja) ゴルフクラブヘッド及びその設計方法
JP3992691B2 (ja) ゴルフクラブヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4754452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250