JP4752081B2 - エマルジョン型粘着剤又は接着剤組成物及び粘着シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エマルジョン型の粘着剤、接着剤組成物、及び当該粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する粘着シートに関し、詳しくは、水に浸漬又は吸湿しても白化しにくい性能(以下、耐白化性という。)に優れた粘着剤及び接着剤を与える組成物並びに粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境衛生等の観点から、有機溶剤型の粘着剤や接着剤(以下、粘着剤及び接着剤を併せて粘接着剤という。)に代えてエマルジョン型の粘接着剤が広く用いられるようになってきている。
しかし、一般にエマルジョン型の粘接着剤は溶剤型の粘接着剤に比べて耐水性が低い傾向にあり、水又は湿気に曝される状況下で用いられる場合は、有機溶剤型の粘接着剤が使われることが多い。特にエマルジョン型の粘接着剤は、透明基材を使用する粘着シート用の粘着剤や透明材料の貼り合わせ用の粘接着剤として用いた場合、水への浸漬又は吸湿により白化して美観が損われるという問題を有している。
【0003】
従来、エマルジョン型の粘接着剤の耐白化性を向上させる方法としては、エマルジョンの分散粒子の径を小さくする方法、粘接着剤の架橋密度を高くする方法、反応性乳化剤を使用する方法等が知られている。
例えば、粒径0.001〜0.009μmのコロイド状のアクリルエマルジョンと架橋剤からなる感圧接着性組成物(特開昭62−297372号公報)、平均粒径が100nm(0.1μm)以下であって架橋構造を有する水性エマルジョンを必須成分とする粘着剤組成物(特開平1−170677号公報)、平均粒径が0.3μm以下であってゲル分率が40重量%以上のアクリル系共重合体からなる感圧接着剤組成物(特開平7−26229号公報)等が提案されている。
しかし、これらはいずれも耐白化性が未だ十分なものではない。
【0004】
なお、当分野において単に粒径又は平均粒径といえば通常は重量平均粒径を指すこと、また前記の提案ではこれらの公報には平均粒径の意味について特に説明がないことから、上記公報に記載されている粒径又は平均粒径は、いずれも重量平均粒径の意味で用いられているものと考えられる。
【0005】
エマルジョン型の粘接着剤の耐白化性を向上させる別の解決手段として、親水性化合物の使用量を減らすことが知られているが、単に使用量の増減だけでは耐水性と接着力や凝集力とのバランスがとれない。そこで、カルボキシル基の分布が水相に0〜20モル%、分散粒子表面に60〜100モル%である水分散系重合体エマルジョン(特開平9−104824)が提案されているが、耐白化性改善効果は十分には達成されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐白化性に優れた粘接着剤組成物及び粘着シートを求めるべく検討を行ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、分散粒子が粒子内部に特定量の不飽和カルボン酸単量体単位を有するとともに、特定の重量平均粒径及び特定の重量平均粒径と算術平均粒径との比を有するものであるエマルジョンを成分とする粘接着剤が耐白化性の良好なものとなることを見出して本発明を完成した。
【0008】
すなわち第一発明は、不飽和カルボン酸単量体0.1〜10重量%、炭素数4〜8のアルキル基を有するアルキルアクリレート又はアルキルメタクリレート単量体55〜95重量%及び環状構造を有するラジカル重合性単量体2.9〜30重量%を含むビニル系単量体を共重合して得られ、重量平均粒径が0.16〜0.3μmで、重量平均粒径と算術平均粒径との比(重量平均粒径/算術平均粒径)が1.0〜1.5であり、共重合に用いられた不飽和カルボン酸の25〜70モル%を粒子内部に共重合体構成単量体単位として有する分散粒子からなるエマルジョンを成分とすることを特徴とする粘着剤又は接着剤組成物(以下、本組成物という。)に関するものである。
【0009】
第2発明は、第1発明において、前記分散粒子の重量平均粒径が0.17〜0.3μmである粘接着剤組成物に関するものである。
【0010】
第3発明は、第1発明または第2発明のいずれかの粘着剤組成物から形成された粘着剤層を透明基材の面に有することを特徴とする粘着シートに関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
(1)不飽和カルボン酸について
本組成物の成分であるエマルジョンは、不飽和カルボン酸を0.1〜10重量%含むビニル系単量体を共重合して得られる分散粒子を含むものであり、得られる共重合体は実質的に全量又は大部分がエマルジョン中で分散粒子として存在するが、一部分は水相に溶解して存在する場合もある。
不飽和カルボン酸を0.2〜8重量%含むビニル系単量体を共重合して得られるものはより好ましい。不飽和カルボン酸の含有率が0.1重量%未満である場合、得られる粘接着剤が凝集力、接着力、耐白化性の不十分なものとなる。10重量%を超える場合は、エマルジョンが増粘して取扱い作業性の悪いものとなり、粘接着剤がタック、接着力などの小さいものとなる。
不飽和カルボン酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ケイヒ酸、無水マレイン酸等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらのうちではアクリル酸及びメタクリル酸が安価であり、得られる粘接着剤が性能の良好なものとなるために好ましい。メタクリル酸は後述する不飽和カルボン酸の分布の制御がしやすいために特に好ましいものである。
【0013】
(2)不飽和カルボン酸の分布について
本発明においては、共重合に用いられた不飽和カルボン酸に由来するカルボキシル基の、エマルジョン中の分散粒子内部での存在割合、すなわち、重合後の不飽和カルボン酸の存在位置が性能発現の為に特に重要である。
分散粒子内部のカルボキシル基の量、延いては不飽和カルボン酸単位の量は以下の様にして測定され決定される。
すなわち、エマルジョンを酸塩基滴定して定量されるカルボキシル基の量を(A)とし、エマルジョンに含まれる不揮発分の2倍量の水・エタノール1:1混合溶媒で希釈した後、酸塩基滴定を行うことによって定量されるカルボキシル基の量を(B)とする。本発明においては、(A)は分散粒子表面に存在するカルボキシル基量及びエマルジョンの水相に溶解している成分中に存在するカルボキシル基量の合計量、(B)はエマルジョン中に存在する全カルボキシル基量とみなし、((B)−(A))を分散粒子内部に存在するカルボキシル基量すなわち不飽和カルボン酸単位量と定義する。
以上の定義はエマルジョンそのものを滴定した場合には、分散粒子内部に存在するカルボキシル基は検出されないが、水・エタノール1:1混合溶媒にて希釈したものを滴定した場合には、エタノールにより粒子が十分に膨潤し、内部に存在するカルボキシル基まで検出されるとの考えに基づいている。
本発明において不揮発分とは試料を熱風循環式乾燥器中で155℃30分加熱した後の残存重量又はその割合のことを意味する。
【0014】
本発明のエマルジョンは、分散粒子内部に存在するカルボキシル基量すなわち不飽和カルボン酸単位量が、全カルボキシル基量すなわち不飽和カルボン酸単位量の25〜70モル%である必要があり、35〜60モル%であるものが好ましい。その理由は、25モル%未満又は70モル%を超えるいずれの場合も耐白化性が不良となるためである。
【0015】
(3)平均粒径及び粒径分布について
重量平均粒径及び算術平均粒径は例えば化学大辞典(共立出版株式会社発行)に記載されているが、それぞれ(Σnd4/Σnd3)及び(Σnd/Σn)で定義されるものである(両式において、nは粒子個数、dは粒径を表す)。
また、重量平均粒径と算術平均粒径の比(重量平均粒径/算術平均粒径)のことを以下、粒径分布という。
本発明において、平均粒径及び粒径分布は大塚電子製の粒度分布測定装置ELS−800を用いて測定した。
【0016】
本組成物は、分散粒子の重量平均粒径が0.16〜0.3μmで、好ましくは0.17〜0.3μmで、粒径分布が1.0〜1.5であるエマルジョンを成分とするものである。
分散粒子の重量平均粒径が0.16〜0.28μmであるエマルジョンはより好ましいものである。その理由は、0.28μmを超えると得られる粘接着剤が耐白化性のやや不足するものとなる場合があり、0.16μm未満では粘度が高くなって高濃度の粘接着剤組成物を製造しにくい場合があるためである。
【0017】
分散粒子の粒径分布が1.0〜1.3であるエマルジョンは、得られる粘接着剤を耐白化性のより良好なものとするため好ましいものである。
【0018】
本組成物は、分散粒子が重量平均粒径が0.16〜0.3μmで粒径分布が1.0〜1.5であるエマルジョンを成分とするものであるが、流動性や物性を調節する等の目的で、上記重量平均粒径又は粒径分布の条件に該当しない分散粒子を有するエマルジョンが、分散粒子の量として全粒子のうち10重量%未満の範囲で添加されていてもよい。条件に該当しない粒子が10重量%以上になる量のエマルジョンが添加されたものは、耐白化性が悪いものとなるため避けるべきであるが、10重量%未満であれば良好な耐白化性が得られる。上記重量平均粒径又は粒径分布の条件に該当しない添加粒子の含有率は、前記粒度分布測定装置により得られる粒径−頻度グラフによって確認することができる。
【0019】
(4)エマルジョンを構成する共重合体の組成について
エマルジョンの分散粒子を構成する共重合体は、不飽和カルボン酸単量体単位を0.1〜10重量%含むビニル系単量体を共重合して得られるものであること、及び不飽和カルボン酸の説明などは前記のとおりである。
共重合体の主たる構成単位としてのビニル系単量体に特に限定はないが、例としてはアルキルアクリレート又はアルキルメタクリレート(以下、これらを併せてアルキル(メタ)アクリレートという。)を主たる構成単位として有する重合体(以下、アクリル系重合体という。)、エチレン及びビニルエステル系単量体を主たる構成単位として有する重合体(以下、エチレン−ビニルエステル系重合体という。)、共役ジエン系単量体又は共役ジエン系単量体と共重合可能な単量体を主たる構成単位として有する重合体(以下、共役ジエン系重合体という。)等を挙げることができる。
【0020】
ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等が挙げられ、これらのうち酢酸ビニルが好ましい単量体である。
また、共役ジエン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、イソブチレン等が挙げられる。
【0021】
本発明において、エマルジョンは、アクリル系重合体からなるものが透明性に優れた粘接着剤を得やすいため好ましく、該重合体が不飽和カルボン酸単量体単位0.1〜10重量%、炭素数4〜8のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート単量体単位55〜95重量%及び環状構造を有するラジカル重合性単量体(以下、環構造含有単量体という。)単位2.9〜30重量%からなるものものは、特に透明性に優れた粘接着剤を得やすいために好ましい。
【0022】
上記単量体単位がそれぞれ0.1〜10重量%、55〜95重量%及び4.8〜25重量%であるものがより好ましい。
【0023】
炭素数4〜8のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート単位の含有量が45重量%未満であると、得られる粘接着剤の接着力、凝集力及びタックのバランスをとることが困難となる場合があり、97重量%を超えると粘接着剤の凝集力が不足する場合がある。環構造含有単量体単位の含有量が2.9重量部未満であると得られる粘接着剤の耐白化性が不足する場合があり、30重量部を超えるとタック及び接着力が低下する場合がある。
【0024】
炭素数4〜8のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばn−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、i−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0025】
環構造含有単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルトルエン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ビニルジベンジルクロリド、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。このうちスチレンが安価であり、得られる粘接着剤の性能が良好なために好ましい。
【0026】
上記の不飽和カルボン酸単量体単位、炭素数4〜8のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート単位、及び環構造含有単量体単位からなる共重合体は、必要によりこれらの構成単量体と共重合可能な他の単量体単位を含有しているものであってもよい。他の単量体の例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜3のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等のシアノ基含有ビニル単量体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体のモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニル単量体、イタコン酸モノエチルエステル、フマル酸モノブチルエステル、マレイン酸モノブチルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシブチルアクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド及びそのN−置換化合物、アリルアルコール等の不飽和アルコール、酢酸ビニル、グリシジル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン等が挙げられる。
【0027】
(5)エマルジョンの製造方法について
本発明のエマルジョンは、下記に例示する条件を調節して上記単量体を乳化重合することによって得られる。
・粒径、粒径分布の制御について
エマルジョンを構成する分散粒子の粒径や粒径分布は、使用する乳化剤の種類、使用量、添加方法さらには反応器、攪拌器の形状、攪拌速度等を調整することにより所望のものが得られる。たとえば、乳化剤の仕込み条件、特に、乳化剤の初期仕込み、すなわち、反応器に単量体を加える前に反応器に乳化剤を添加すると分散粒子の粒径を小さいものとすることが容易であり、さらに、乳化剤の初期仕込み濃度を臨界ミセル濃度以上にすることにより、より容易に分散粒子の粒径を小さいものとすることが可能となる。
また、分散粒子の粒径分布を小さいものとする方法としては、初期仕込み以外の反応器への乳化剤の添加(以下、乳化剤の後添加という。)の量を、重合安定性を確保できる最低限に抑える方法が例示され、乳化剤は単量体との混合物として、単量体及び水との混合物として又は単独で添加される。さらに、ミセルの数が乳化剤の初期仕込みにより形成されたものより実質的に増加しないように行うことでも、分散粒子の粒径分布を小さいものとすることが可能である。
【0028】
・不飽和カルボン酸の分布の制御について
重合後の不飽和カルボン酸の分散粒子内での分布は、不飽和カルボン酸の種類や添加条件を選ぶことにより所望のものが得られる。不飽和カルボン酸、特にアクリル酸のような親水性が極めて大きい単量体は他の単量体より分散粒子の表面又はエマルジョンの水相に分布しやすいので、分散粒子内部に存在する不飽和カルボン酸単位の割合を所望の範囲(25〜70モル%)とするためには、反応器への単量体混合物の添加に際して、不飽和カルボン酸の添加の割合を反応の前半に大きく、後半を小さくするという様に制御するすることにより可能である。
メタクリル酸などアクリル酸より親水性が小さい単量体は、添加の初期から完了まで添加割合を一定に近いものとしてもよいし、添加割合が前半の方が後半より大きくなる様に行ってもよい。
【0029】
なお、本発明の組成物が粘着剤組成物である場合には、上記共重合体のガラス転移温度は−20℃以下であることが好ましく、−30℃以下であることがより好ましい。共重合体のガラス転移温度が−20℃を超えると、粘着剤としてのタックが不足しやすくなる。
本組成物は、用途に応じて乳化剤、分散剤、消泡剤、増粘剤、潤滑剤、成膜助剤、繊維助剤、洗浄剤、帯電防止剤、均染剤、湿潤剤、レベリング改良剤等の一般的な添加剤を添加されたものであってもよい。
【0030】
本組成物は不揮発分濃度が30〜70重量%であるものが好ましく、45〜65重量%であるものがより好ましい。また25℃、12rpmの条件でB型粘度計により測定された粘度が50〜20000cpsであるものが好ましく、pHが2〜9であるものが好ましい。
【0031】
(6)粘接着剤組成物の用途について
本組成物は、透明性及び耐白化性に優れた皮膜を形成することから、透明性を有する被着体の粘接着に好適に用いることができる。具体的な用途としては、偏向板、液晶ディスプレイ、光学部品、時計部品、複合材、貼り合せガラス、複層ガラス等の粘接着が挙げられる。
【0032】
更に、同じ理由から、透明基材を用いた粘着シートの製造に好適に用いることができる。この透明基材の材質としては、セロハン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、フッ素樹脂、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアセテート、ポリ塩化ビニル、ガラス、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、液晶ポリマー、ポリエーテルサルホン、エチレンビニルアルコール樹脂、ユリア・メラミン樹脂等が挙げられる。
【0033】
透明基材を有する粘着シートには、粘着ラベル、粘着テープ、特殊粘着フィルム等がある。
粘着ラベルの用途の具体例は、商標ラベル、品質表示ラベル、内容表示ラベル、リターナブルラベル、ネームプレート等の商品表示用、計量ラベル、ハンドラベル、値札・正札等の価格表示用、取扱説明ラベル、検査証ラベル、保証ラベル、改ざん防止用ラベル、配電図ラベル、目盛板ラベル、PL法警告ラベル等の説明・保証用、ステッカー(ウインドー用、車輌用、店頭用等)、マーク・装飾用ラベル、スタンプ、シール、ワッペン、ポスター、多層ラベル等の宣伝・販促用、帳票ラベル、電算機用ラベル、POS用ラベル、工程・在庫管理ラベル等の管理用、両面・片面荷札ラベル、宛名ラベル、宅配用伝票ラベル等の荷札・宛名用、封緘用シール、キャップシール等の封緘用、案内標識ラベル、交通標識ラベル、施設標識ラベル等の案内・標識用、トイレタリー関連ラベル、家電用ラベル、OA機器用ラベル等のリサイクル用、その他インデックスラベル(文具用、ビデオカセット用、フロッピーディスク用等)用、カラーサンプルラベル用、玩具(シール)用、教材用、結露の可能性のある製品にラベルを貼る用途等である。
粘着テープの用途の具体例は、ネームプレートテープ、金属建材用テープ、自動車用テープ等の表面保護用、半導体製造工程用テープ、電子部品の搬送用テープ、保護・マスキング用テープ、固定・接着用テープ、電気絶縁用テープ、結束・補修用テープ、導電性テープ等の電気・電子機器用、EPS(発泡ポリスチレンビーズ融着製品)ケース類への表示・封緘用、塗装マスキングテープ、養生マスキングテープ等の一般マスキング用、段ボール包装テープ等の封緘・包装用、事務用、その他自動車装飾用テープ、写真製版用テープ、スプライシングテープ等の用途、両面テープ、セロハンテープ・OPPテープ等の一般的な結束・固定用途等である。
特殊粘着フィルムの用途の具体例は、屋外広告フィルム、自動車用ストライプ、マーキングフィルム等の屋外耐久用、ポスター、インテリアフィルム、内装材等の一般壁装用、エレベーター内装フィルム、カウンター装飾フィルム、家具装飾フィルム、車輌内装フィルム、自販機装飾フィルム、キャッシュコーナー装飾フィルム、テーブル装飾フィルム等の内装化粧用、ウインドディスプレイフィルム、ステッカー、マーキングフィルム等の短期装飾用、屋外耐久性透明フィルム等の内照看板用、建物用日射遮蔽及び飛散防止フィルム用、保安用反射フィルム(自動車用、靴用、ヘルメット用等)用、自動車用等に水又は石鹸水で濡らしながら貼るウィンドウフィルムとしての用途、その他、プリズム、ホログラムフィルム、畜光フィルム、発光フィルム等の用途である。
【0034】
【作用】
従来は粘接着剤組成物中に含まれる不飽和カルボン酸や界面活性剤など親水性化合物の量を少なくすること、又は、組成物を構成するエマルジョンの分散粒子の粒径を小さくすることにより耐白化性を向上させようとしていた。
これらの手段は、粘接着剤層やその表面又は粒子の間隙に存在する親水性化合物の量を少なくすること、粘接着剤層を形成する粒子が緊密に充填される(粒子の隙間の体積が小さくなる)ものにすることで、粘接着剤を吸水しにくくすることにより白化を防ぐという考えに基づくものである。
【0035】
このように、粘接着剤の吸水を防止することにより耐白化性を向上させる従来の方法では、組成物中に含まれるカルボキシル基の量を減らしたほうがよいとされていた。これに対して本発明者らは、むしろ特定量のカルボキシル基を含有し、更にカルボキシル基が分散粒子中均一に存在する(分散粒子の表面またはエマルジョンの水相に局在化しない)ことが好ましいことを見出した。その理由は断定はできないが、白化現象を引き起こすのは単なる吸水ではなく、粘接着剤層の不均一な吸水による光の屈折差が生じることに起因するものと思われ、分散粒子中均一にカルボキシル基が存在することにより、吸水が均一となるために耐白化性が向上するものと推察している。
また、エマルジョンの分散粒子の粒径が小さく、しかもその大きさが揃っている(粒径分布が小さい)ものが、粘接着剤の吸水の多少と関係なく、耐白化性が良好であることを見出した。分散粒子の粒径が小さく、しかも粒径分布が小さいエマルジョンからなるという特徴を有する本発明の組成物から得られる粘接着剤は、粘接着剤層を形成する粒子が緊密かつ均一に充填され、吸水の不均一さが小さくなるためであると推察される。
すなわち、粘接着剤がある程度まで吸水しても、その吸水が粘接着剤の全体にわたって均一に起こるのであれば、白化は生じにくいと考えられる。ただし、吸水の程度が甚だしい場合には、均一に吸水した場合であってもやはり白化が起こり、また吸水により粘着性能が損なわれる。
【0036】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。なお、以下の記載における部は重量部を、%は重量%を意味する。
また、カルボキシル基量、並びに試験用粘着フィルムの作成、粘着力、保持力、タック、耐白化性(目視及びヘイズ値)の測定は、それぞれ以下に示す方法により行った。
【0037】
1)カルボキシル基量
▲1▼分散粒子表面に存在するカルボキシル基量及びエマルジョンの水相に溶解している成分中に存在するカルボキシル基量の合計量
不揮発分が10gとなるようにエマルジョンをはかりとり、水を加えて50gとし、1Nの水酸化カリウム溶液を加えてpHを12とした。電位差滴定装置(HIRANUMA製のAUTO TITRATOR:COM−900)を用いて、1N塩酸溶液により酸塩基滴定を行い、次式よりカルボキシル基量を算出した。
a=(b−c)/10
上式中の記号の意味は下記のとおりである。
a:不揮発分1g当りのカルボキシル基量(ミリ当量/不揮発分1g)
b:添加した1N水酸化カリウム溶液量(ml)
c:滴定に使用した1N塩酸溶液量(ml)
▲2▼エマルジョン中に存在する全カルボキシル基量
不揮発分が10gとなるようにエマルジョンをはかりとり、エタノール10g、水10gを加えて希釈した以外は、上記と同様の方法でカルボキシル基を算出した。
▲3▼分散粒子内部に存在するカルボキシル基量
上記▲2▼の値から▲1▼の値を差し引いて求めた。
【0038】
2)試験用粘着フィルムの作成
厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、乾燥後における粘着剤層の厚さが20μmになるように組成物を塗布し、次いで熱風循環式乾燥器にて100℃で120秒間乾燥して粘着フィルムを作成した。
以下の項目の評価には、本方法で作成した粘着フィルムを使用した。
【0039】
3)粘着力
上記粘着フィルム及び被着体としてステンレス板を用い、23℃、65%RHの条件において、JIS Z−0237に準じて180度剥離強度を測定し、粘着力とした。
【0040】
4)保持力
上記粘着フィルムを、ステンレス板に接着面積が25mm×25mmとなるように貼付け、40℃にて1kgの荷重をかけて剥がれ落ちるまでの時間を測定し、その保持時間を保持力とした。180分後にも保持されていた場合には保持時間180分以上とし、初期貼付け位置からのずれ幅を測定した値を併記した。
【0041】
5)タック
上記粘着フィルムを用い、JIS Z−0237の球転法に準じて23℃、65%RHの雰囲気下で測定した。
【0042】
6)耐白化性(目視)
上記粘着フィルムを30℃の水に5日間浸漬して皮膜の白化度合いを目視により評価した。評価結果は下記の5段階で示す。
◎:塗工部分も透明で非塗工部分との境界が不明
○:塗工部分もほぼ透明だが非塗工面との境界が僅かにわかる
□:塗工部分が僅かに白色を呈する
△:塗工部分が白色を呈する
×:塗工部分が強い白色を呈する
【0043】
7)耐白化性(ヘイズ値)
上記耐白化性を評価した粘着フィルムを試験片とし、ヘイズ値をヘイズメーター(日本電飾製、Σ80 COLOR MEASURING SYSTEM)にて測定した。ヘイズ値が大きいものほど白化の程度がひどいことを示す。
【0044】
(参考例1)攪拌機、温度計、冷却器、窒素導入管及び2個の滴下ロートを備えた反応容器内に、水50部及びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.05部を仕込み80℃に昇温した。表1に示す組成の単量体混合物に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5部及び水30部を加えて乳化させた。得られた乳化液及び重合開始剤としての5%過硫酸アンモニウム水溶液8部を、それぞれ別の滴下ロートより4時間かけて連続的にフラスコ内に滴下して乳化重合を行った。滴下終了から2時間後に系を冷却して重合を終了させた。得られた共重合体エマルジョンにアンモニア水を添加して、表1に示す液性状の粘着剤組成物を調整した。
【0045】
(参考例2)参考例1と同様な装置を用い、反応容器内に水50部及びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.05部を仕込み80℃に昇温した。表1に示す1段目組成の単量体混合物に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.25部及び水15部を加えて乳化させた。得られた乳化液及び5%過硫酸アンモニウム水溶液4部を、それぞれ別の滴下ロートより2時間かけて連続的にフラスコ内に滴下して乳化重合を行った。滴下終了後、反応容器内を80℃に30分間保った。つづけて、表1に示す2段目組成の単量体混合物に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.25部及び水15部を加えて乳化させた、乳化液及び5%過硫酸アンモニウム水溶液4部を、それぞれ別の滴下ロートより2時間かけて連続的にフラスコ内に滴下して乳化重合を行った。滴下終了から2時間後に系を冷却して重合を終了させた。得られた共重合体エマルジョンにアンモニア水を添加して、表1に示す液性状の粘着剤組成物を調整した。
【0046】
(実施例3、10〜12)単量体混合物の組成を表1に示すとおりとした点以外は、参考例1と同様に重合及び調整を行って粘着剤組成物を得た。
【0047】
(実施例4〜8)単量体混合物の組成を表1に示すとおりとした点以外は、参考例2と同様に重合及び調整を行って粘着剤組成物を得た。
【0048】
(実施例9)参考例1と同様な装置を用い、反応容器内に水50部及びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.05部を仕込み80℃に昇温した。表1に示す組成の単量体混合物に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.4部及び水30部を加えて乳化させた。得られた乳化液及び5%過硫酸アンモニウム水溶液8部を、それぞれ別の滴下ロートより4時間かけて連続的にフラスコ内に滴下して乳化重合を行った。滴下開始から1時間ごとに、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.05部ずつ合計3回反応容器内に添加した。得られたエマルジョンを参考例1と同様に処理して粘着剤組成物を調整した。
【0049】
(比較例1)単量体混合物の組成を表2に示すとおりとした点以外は、参考例2と同様に重合及び調整を行って粘着剤組成物を得た。
【0050】
(比較例2、3)単量体混合物の組成を表2に示すとおりとした点以外は、参考例1と同様に重合及び調整を行って粘着剤組成物を得た。
【0051】
(比較例4)参考例1と同様な装置を用い、反応容器内に水50部を仕込み80℃に昇温し、表2に示す組成の単量体混合物を用いる点以外は、参考例1と同様に重合及び調整を行って粘着剤組成物を得た。
【0052】
(比較例5)参考例1と同様な装置を用い、反応容器内に水50部及びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.02部を仕込み80℃に昇温した。表2に示す組成の単量体混合物に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.4部及び水30部を加えて乳化させた。得られた乳化液及び5%過硫酸アンモニウム水溶液8部を、それぞれ別の滴下ロートより4時間かけて連続的にフラスコ内に滴下して乳化重合を行った。滴下開始から30分ごとに、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.02部ずつ合計7回反応容器内に添加した。得られたエマルジョンを参考例1と同様に処理して粘着剤組成物を調整した。
【0053】
参考例1〜2、実施例3〜12及び比較例1〜5の各粘着剤組成物につき、全カルボキシル基量、分散粒子内部に存在するカルボキシル基の割合、分散粒子の重量平均粒径及び粒径分布を分析した結果、並びに粘着剤の性能を評価した結果を表1、2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
なお、本発明においては、上記具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々条件を変更することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明の粘接着剤組成物は、耐白化性に優れた粘接着剤を形成する。したがって本発明の組成物は、透明性を有する被着体用の粘接着剤、透明基材を用いた粘着シート等の用途に極めて好適である。
Claims (3)
- 不飽和カルボン酸単量体0.1〜10重量%、炭素数4〜8のアルキル基を有するアルキルアクリレート又はアルキルメタクリレート単量体55〜95重量%及び環状構造を有するラジカル重合性単量体2.9〜30重量%を含むビニル系単量体を共重合して得られ、重量平均粒径が0.16〜0.3μmで、重量平均粒径と算術平均粒径との比(重量平均粒径/算術平均粒径)が1.0〜1.5であり、共重合に用いられた不飽和カルボン酸の25〜70モル%を粒子内部に共重合体構成単量体単位として有する分散粒子からなるエマルジョンを成分とすることを特徴とする粘着剤又は接着剤組成物。
- 前記分散粒子の重量平均粒径が0.17〜0.3μmであることを特徴とする請求項1記載の粘着剤又は接着剤組成物。
- 透明基材の面に請求項1または請求項2のいずれかに記載の粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有することを特徴とする粘着シート。
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