JP4751548B2 - レピータ装置および通信制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば携帯電話システムやPHS(Personal Handyphone System)などに代表される、移動局を基地局を介してネットワークに接続する移動通信システムにおいて、移動局と基地局との間を無線中継するレピータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、移動通信システムで用いられるレピータ装置は、移動通信網に収容される基地局と、加入者などが所持する移動局との間を無線中継するものである。
【0003】
以下、PHSで用いられるレピータ装置(以下、PHSレピータ基地局と称する)RS(Repeater Station)を例に説明する。
図13や図14に示すように、PHSレピータ基地局RSは、移動局PS(Personal Station)と無線通信する通信部Aと、基地局CS(Cell Station)と無線通信する通信部Bを備える。
【0004】
そして、通信部Aは、移動局PSとの間に無線区間aを形成し、一方、通信部Bは、基地局CSとの間に無線区間bを形成し、それぞれ階層(レイヤ)構造から成るプロトコルを使用して無線通信を行っている。
【0005】
そして周知のように、階層構造を成すプロトコル制御では、ある階層のプロトコルは上位の階層(レイヤ)に対してサービスを提供する働きをしている。
PHSで用いられるレピータ装置における無線通信の階層構造としては、最下位層(レイヤ1)では電気的な伝送路を提供し、第2番目の層(レイヤ2)ではデータリンク手順を提供し、第3番目の層(レイヤ3)では、アプリケーション手順を提供している。
【0006】
また、PHSレピータ基地局の他の特徴としては、下位層は上位層に対して伝送路を提供しているため、下位層が切断された場合は、その上位層がデータの送受をできなくなることが挙げられる。
【0007】
このような特徴から、PHSレピータ基地局においては、2つの無線区間a,bにおけるレイヤが互いに同じ状態でないと、上位のレイヤにおけるデータ伝送に支障が生じるため、2つの無線区間a,bにおけるレイヤの状態を同じにする必要がある。
【0008】
従来のPHSレピータ基地局では、2つの無線区間a,bにレイヤ2を設定する場合、図13に示すように、それぞれの無線区間a,bにおいて、レイヤ1が設定されたことをきっかけにして、それぞれレイヤ2の設定を開始するようにしている。
【0009】
つまり、従来のPHSレピータ基地局では、レイヤ2の設定は、2つの無線区間a,bの間で、同期を取ることなく自律的に行うことにより、2つの無線区間a,bの間で同じ状態のレイヤ2を設定する。
【0010】
これに対して、レイヤ2の解放については、図14に示すように、一方の無線区間でレイヤ2の解放が行われると、同期を取るべくPHSレピータ基地局は、他方の無線区間のレイヤ2を解放するようにしている。
【0011】
しかし、例えば無線区間aでレイヤ2が障害などにより突然解放された場合、所定の手順に従えば、先にレイヤ3を解放する必要があるが、移動局PSはレイヤ2の障害によりこの旨をPHSレピータ基地局に伝えることができない状態に陥ることになる。
【0012】
このような状況に対処するために、従来のPHSレピータ基地局は、レイヤ2の解放に関しては、上述したように一方の無線区間でレイヤ2の解放が行われると、他方の無線区間のレイヤ2を解放するようにして、早期に通信を復旧できるようにしている。
【0013】
ところが、一旦、一方の無線区間のレイヤ2が切断されると、この無線区間のレイヤ2の復旧が行われて通信が維持できる場合でも、否応なく他方の無線区間のレイヤ2も解放・再設定を行うことになるため、通信効率が低下しやすく、最悪の場合、通信そのものが切断状態に陥る虞がある。
【0014】
また、例えば無線区間aでは既にレイヤ2の設定がなされ、無線区間bではまだレイヤ2の設定処理中という状況で、障害の発生などにより無線区間aのレイヤ2が切断された場合について考える。
【0015】
この場合、PHSレピータ基地局の通信部Bは、通信部Aからの通知により、レイヤ2の解放処理を実行してすぐに無線区間bのレイヤ2は解放済みの状態となるが、障害の発生によりこの解放要求が基地局CSに伝わらないと、基地局CS側ではレイヤ2の設定処理を継続した状態のままとなり、PHSレピータ基地局と基地局CSとで状態のずれが生じる。
【0016】
このような状態では、PHSレピータ基地局が既にレイヤ2を解放している状態にもかかわらず、基地局CSは、PHSレピータ基地局からレイヤ2の設定完了の通知を待機する状態となり、最悪の場合、両者の処理が停止ししてしまう虞があった。すなわち、このような状況では、無線区間aと無線区間bとの間で、レイヤの設定状態が一致しなくなり、通信が行えない状態となってしまう。
【0017】
ところで、レイヤ2には、SACCHと、これより高速な伝送が可能なFACCHの2つの論理チャネルを有する。
これまでのPHSでは、通信を開始した初期においてのみ2つのチャネルを使用し、所定の手順を経た後は、FACCHを解放して、SACCHのみを用いていた。
しかしながら、近年、FACCHを通信中に設定したり、解放したりするケースが発生している。
【0018】
このように、レイヤ2に複数のチャネルが存在する場合、任意のチャネルについて、設定と解放を任意のタイミングで行う要求が生じうるが、従来のシステムでこれに対応するには、レイヤ2を設定し直すためにレイヤ1の再設定を行う必要がある。
【0019】
これは、物理回線を一旦切断して、再度接続することを意味しており、このような処理では、多くの時間を費やすことになるため、従来のPHSレピータ基地局を用いて、複数のチャネルを選択的に用いて通信するには、実用上困難であった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレピータ装置では、中継する2つの無線区間の間でレイヤの設定状態にずれが生じやすく、また複数の論理チャネルを選択的に用いて通信を行う場合、その設定と解放を速やかに行えないという問題があった。
【0021】
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、中継する2つの無線区間の間で、片方の無線区間のレイヤ2の設定状態に変化が生じた場合でも、速やかに両区間のレイヤ設定を統一することが可能なレピータ装置および通信制御方法を提供することを目的とする。
【0022】
また、この発明のもう一つの目的は、複数の論理チャネルを選択的に用いて通信を行う場合でも、その設定と解放を速やかに行うことが可能なレピータ装置および通信制御方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のレピータ装置は、主として、ネットワークに接続可能な基地局と、移動局との間を無線通信により中継するレピータ装置において、移動局との間で第1の無線区間を形成し、無線通信を行う第1の通信部と、基地局との間で第2の無線区間を形成し、無線通信を行う第2の通信部とを具備する。第1の通信部は、移動局からの要求に応じて第1の無線区間における第1の通信リンクの設定及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類の設定を行って第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類を第2の通信部に通知し、第1の通信リンクの設定に変化が生じた場合に変化後の第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類を第2の通信部に通知し、第1の通信リンクの障害による切断を復旧するために第1の通信リンクの再設定及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類の再設定を行う場合には、第2の通信部への通知を省略することを特徴とする。また、第2の通信部は、第1の通信部から通知を受けたときに第2の無線区間における第2の通信リンクの更新処理中でなければ、第2の通信リンクの設定の有無及び第2の通信リンクの論理チャネルの種類を第1の通信部から最後に通知された第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させ、第1の通信部から通知を受けたときに第2の通信リンクの更新処理中であれば、更新処理が終了するのを待機してから第2の通信リンクの設定の有無及び第2の通信リンクの論理チャネルの種類を第1の通信部から最後に通知された第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させることを特徴とする。
【0024】
また本発明の通信制御方法は、主として、移動局との間で第1の無線区間を形成して無線通信を行う第1の通信部と、ネットワークに接続可能な基地局との間で第2の無線区間を形成して無線通信を行う第2の通信部とを備え、基地局と移動局との間を無線通信により中継するレピータ装置の通信制御方法である。通信制御方法は、第1の通信部が、移動局からの要求に応じて第1の無線区間における第1の通信リンクの設定及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類の設定を行って第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類を第2の通信部に通知し、第1の通信リンクの設定に変化が生じた場合に変化後の第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類を第2の通信部に通知し、第1の通信リンクの障害による切断を復旧するために第1の通信リンクの再設定及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類の再設定を行う場合には、第2の通信部への通知を省略することを特徴とする。また、通信制御方法は、第2の通信部が、第1の通信部から通知を受けたときに第2の無線区間における第2の通信リンクの更新処理中でなければ、第2の通信リンクの設定の有無及び第2の通信リンクの論理チャネルの種類を第1の通信部から最後に通知された第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させ、第1の通信部から通知を受けたときに第2の通信リンクの更新処理中であれば、更新処理が終了するのを待機してから第2の通信リンクの設定の有無及び第2の通信リンクの論理チャネルの種類を第1の通信部から最後に通知された第1の通信リンクの設定の有無及び第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させることを特徴とする。
【0025】
上記構成のレピータ装置および通信制御方法では、一方の局との無線通信で用いる通信手順に生じた変化に合わせて、他方の局との無線通信で用いる通信手順を更新するようにしている。
【0026】
したがって、上記構成のレピータ装置および通信制御方法によれば、2つの無線区間の間で、片方の無線区間のレイヤの設定状態に変化が生じた場合でも、速やかに両区間のレイヤ設定を統一することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、この発明に係わるレピータ装置について説明する。ここでは、レピータ装置の一例として、PHSで用いられるPHSレピータ基地局を例に挙げて説明する。
【0028】
図1は、この発明の一実施形態に係わるPHSレピータ基地局RSの構成と、このPHSレピータ基地局RSが適用されるシステムの一部を示すものである。
【0029】
PHSレピータ基地局RSは、主要な構成要素として通信部100と通信部200とを備える。
通信部100は、加入者が所持する移動局PSと通信を行うもので、主要な構成要素として無線部101と制御部102とを備える。
【0030】
無線部101は、制御部102の制御のもとに、移動局PSと無線通信するもので、移動局PSから受信したデータを、制御部102を通じて後述する通信部200に出力するとともに、制御部102を通じて通信部200から入力されるデータを移動局PSに無線送信する。
【0031】
制御部102は、通信部100の各部を統括して制御するとともに、通信部200とデータ交換を行うもので、例えば無線部101のキャリアセンスの結果に基づいて、妨害波の影響がなく移動局PSとの通信に適した空きチャネルを求め、無線部101を通じて移動局PSに対してチャネルの割り当てを行い、移動局PSとの間に通信リンクを開設する制御を行う。
【0032】
また、制御部102は、上述したような通常の通信制御機能に加えて、新たに、移動局PSとの間の通信リンクが設定されているか否かの通信リンク設定の有無と、この通信リンクが設定されている場合には、この場合の論理チャネルがSACCHかFACCHか、あるいはこの両方なのかの通信リンクの論理チャネルの種類と、制御部202から通知される基地局CSとの間の通信リンク設定の有無と通信リンクの論理チャネルの種類とを比較し、基地局CSとの間に開設された通信リンクの設定と同様にするか否か(通信リンクを設定するか、解放するか)を判断し、通信リンクを設定する場合は論理チャネルの種類を同様にする制御機能と、制御部102は、移動局PSとの間の通信リンク設定の有無と、通信リンクの論理チャネルの種類を制御部202に通知する制御機能を備える。
【0033】
通信部200は、公衆網に収容される基地局CSと通信を行うもので、主要な構成要素として無線部201と制御部202とを備える。
無線部201は、制御部202の制御のもとに、基地局CSと無線通信するもので、基地局CSから受信したデータを、制御部202を通じて通信部100に出力するとともに、制御部202を通じて通信部100から入力されるデータを基地局CSに無線送信する。
【0034】
制御部202は、通信部200の各部を統括して制御するとともに、通信部100とデータ交換を行うもので、例えば基地局CSより割り当てられたチャネルを無線部201に受信させて、妨害波の影響があるか否かを判断する。
【0035】
そして、制御部202は、この判断結果に基づいて、割り当てられたチャネルで通信が可能であるか否かを判断し、通信が可能と判断した場合には、通信部200を制御して上記割り当てられたチャネルを通じて基地局CSと通信し、一方、通信が不可能と判断した場合には、通信部200を制御してチャネルの再割り当てを基地局CSに要求する。
【0036】
また、制御部202は、上述したような通常の通信制御機能に加えて、新たに、基地局CSとの間の通信リンクが設定されているか否かの通信リンク設定の有無と、この通信リンクが設定されている場合には、この場合の論理チャネルがSACCHかFACCHか、あるいはこの両方なのかの通信リンクの論理チャネルの種類と、制御部102から通知される移動局PSとの間の通信リンク設定の有無と通信リンクの論理チャネルの種類とを比較し、移動局PSとの間に開設された通信リンクの設定と同様にするか否か(通信リンクを設定するか、解放するか)を判断し、通信リンクを設定する場合は論理チャネルの種類を同様にする制御機能と、制御部202は、基地局CSとの間の通信リンク設定の有無と、通信リンクの論理チャネルの種類を制御部102に通知する制御機能を備える。
【0037】
次に、上記構成のPHSレピータ基地局RSの動作について説明する。
なお、以下の説明では、移動局PSと基地局CSとの間の中継動作のうち、特にこの発明に係わる、レイヤ2の通信リンクの設定の制御動作について説明する。解放する場合については、設定の場合と同様の手順によってなされるため、ここでは、解放については説明を省略することにする。
【0038】
まず、移動局PSからの要求に応じて、レイヤ2の通信リンクを設定する際の処理について説明する。
図2は、この処理を説明するためのフローチャートで、この処理は、制御部102,202の連携した制御によってなされ、移動局PSからのレイヤ2の設定要求をきっかけに開始する。図3には、この処理によるシーケンスの一例を示す。以下、図2および図3を参照して説明する。
【0039】
ステップ2aでは、制御部102が、無線部101を制御して、移動局PSが要求するレイヤ2の通信リンクの設定及びこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類(SACCHかFACCHか、あるいはこの両方)の設定処理を実行し、レイヤ2について要求された設定処理が完了したことを移動局PSに通知し、ステップ2bに移行する。
【0040】
ステップ2bでは、移動局PSとの間に通信リンクが設定されると、制御部102が、通信部200に対して、ステップ2aで新たに設定したレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を示す情報を与え、ステップ2cに移行する。
【0041】
ステップ2cでは、制御部102から通知を受けると、制御部202が、無線区間bが通信リンクの設定処理中または解放処理中など更新処理の実施中であるか否かを判定する。
【0042】
ここで、無線区間bが通信リンクの更新処理の実施中である場合には、ステップ2dに移行し、一方、更新処理の実施中でない場合には、ステップ2eに移行する。
【0043】
ステップ2dでは、無線区間aにリンク設定の変化が新たに発生したか否かを判定する。
ここで、新たに変化が発生した場合には、ステップ2bに再び移行して、その旨を通信部200に通知し、一方、新たな変化が生じていない場合には、ステップ2cに移行して待機状態となる。
【0044】
ステップ2eでは、制御部202が、ステップ2bで与えられた情報に基づいて、無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間aに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じであるか否かを判定する。
ここで、無線区間aと無線区間bのレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が同じである場合には、当該処理を終了し、一方、異なる場合には、ステップ2fに移行する。
【0045】
ステップ2fでは、制御部202が、ステップ2bで得た情報に基づいて、無線部201を制御して、無線区間aで設定されたレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じレイヤ2の通信リンクの設定処理を実行して、無線区間bに通信リンクを設定し、当該処理を終了する。
【0046】
なお、図3には、無線区間bのリンク状態が無線区間aと異なる場合について示した。
これに対して、無線区間bがリンク設定処理中の場合には、図4のシーケンスに示すように、無線区間bのリンク設定処理が終了するまで、レイヤ2の設定要求を保留する。
【0047】
ここで、無線区間bのリンク設定処理が終了するのを待機している間に、無線区間aのリンク設定に変化が生じたことを検出した場合には、この旨を通信部100が通信部200に通知し、これに対して通信部200は、通知された最新の設定を、ステップ2fにおけるリンク設定処理で実現する。
【0048】
また、図5のシーケンスに示すように、すでに無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間aに設定したレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じ場合には、ステップ2fの処理を実施することなく、処理を終了する。
【0049】
次に、基地局CSからの要求に応じて、レイヤ2の通信リンクを設定する際の処理について説明する。
図6は、この処理を説明するためのフローチャートで、この処理は、制御部102,202の連携した制御によってなされ、基地局CSからのレイヤ2の設定要求をきっかけに開始する。図7には、この処理によるシーケンスの一例を示す。以下、図6および図7を参照して説明する。
【0050】
ステップ6aでは、制御部202が、無線部201を制御して、基地局CSが要求するレイヤ2の通信リンクの設定及びこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類の設定処理を実行し、レイヤ2について要求された設定処理が完了したことを基地局CSに通知し、ステップ6bに移行する。
【0051】
ステップ6bでは、基地局CSとの間に通信リンクが設定されると、制御部202が、通信部100に対して、ステップ6aで新たに設定したレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を示す情報を与え、ステップ6cに移行する。
【0052】
ステップ6cでは、制御部202から通知を受けると、制御部102が、無線区間aが通信リンクの設定処理中または解放処理中など更新処理の実施中であるか否かを判定する。
【0053】
ここで、無線区間aが通信リンクの更新処理の実施中である場合には、ステップ6dに移行し、一方、更新処理の実施中でない場合には、ステップ6eに移行する。
【0054】
ステップ6dでは、無線区間bにリンク設定の変化が新たに発生したか否かを判定する。
ここで、新たに変化が発生した場合には、ステップ6bに再び移行して、その旨を通信部100に通知し、一方、新たな変化が生じていない場合には、ステップ6cに移行して待機状態となる。
【0055】
ステップ6eでは、制御部102が、ステップ6bで与えられた情報に基づいて、無線区間aに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じであるか否かを判定する。
ここで、無線区間aと無線区間bのレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が同じである場合には、当該処理を終了し、一方、異なる場合には、ステップ6fに移行する。
【0056】
ステップ6fでは、制御部102が、ステップ6bで得た情報に基づいて、無線部101を制御して、無線区間bで設定されたレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じレイヤ2の通信リンクの設定処理を実行して、無線区間aに通信リンクを設定し、当該処理を終了する。
【0057】
なお、無線区間aがリンク設定処理中の場合や、すでに無線区間aに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間bに設定したレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じ場合についての処理は、図4や図5に示した無線区間bの場合と同様であるため、説明を省略する。
【0058】
次に、PHSレピータ基地局RSから移動局PSに対して、レイヤ2の通信リンクを設定する際の処理について説明する。
図8は、この処理を説明するためのフローチャートで、この処理は、制御部102,202の連携した制御によってなされる。図9には、この処理によるシーケンスの一例を示す。以下、図8および図9を参照して説明する。
【0059】
ステップ8aでは、制御部102が、レイヤ2の通信リンクの設定処理を実行し、無線部101を制御して、移動局PSに対してレイヤ2の設定要求を行い、移動局PSとの間に所望の通信リンクを設定し、ステップ8bに移行する。
【0060】
ステップ8bでは、ステップ8aにて設定した通信リンクが、リンク再設定などの一時的なものか否かを判定する。ここで、上記通信リンクが一時的なものの場合には、当該処理を終了し、一方、一時的でない場合には、ステップ8cに移行する。
【0061】
なお、一時的な通信リンクの設定は、障害などによりレイヤ2が突然切断され、復旧するために行うもので、この場合、再設定の処理であるため、通信部200に対して、リンク設定の通知は行わない。
【0062】
ステップ8cでは、制御部102が、通信部200に対して、新たに設定したレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を示す情報を与え、ステップ8dに移行する。
【0063】
ステップ8dでは、制御部102から通知を受けると、制御部202が、無線区間bが通信リンクの設定処理中または解放処理中など更新処理の実施中であるか否かを判定する。
【0064】
ここで、無線区間bが通信リンクの更新処理の実施中である場合には、ステップ8eに移行し、一方、更新処理の実施中でない場合には、ステップ8fに移行する。
【0065】
ステップ8eでは、無線区間aにリンク設定の変化が新たに発生したか否かを判定する。
ここで、新たに変化が発生した場合には、ステップ8cに再び移行して、その旨を通信部200に通知し、一方、新たな変化が生じていない場合には、ステップ8dに移行して待機状態となる。
【0066】
ステップ8fでは、制御部202が、ステップ8cで与えられた情報に基づいて、無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間aに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じであるか否かを判定する。
ここで、無線区間aと無線区間bのレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が同じである場合には、当該処理を終了し、一方、異なる場合には、ステップ8gに移行する。
【0067】
ステップ8gでは、制御部202が、ステップ8cで得た情報に基づいて、無線部201を制御して、無線区間aで設定されたレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じレイヤ2の通信リンクの設定処理を実行して、無線区間bに通信リンクを設定し、当該処理を終了する。
【0068】
なお、図9には、無線区間aに設定する通信リンクが一時的なものではないと判定し、無線区間bがリンク設定処理中ではなく、かつ無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間aに設定されたレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類とは異なる場合のシーケンスについて示した。
【0069】
これに対して、無線区間aに設定する通信リンクが一時的なものである場合には、図10のシーケンスに示すように、制御部102は、通信部200に対して、通信リンクの設定の通知は行わない。
【0070】
また、無線区間bがリンク設定処理中の場合や、すでに無線区間bで設定されたレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と、無線区間aに設定したレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じ場合についての処理は、図4や図5に示した場合と同様であるため、説明を省略する。
【0071】
次に、PHSレピータ基地局RSから基地局CSに対して、レイヤ2の通信リンクを設定する際の処理について説明する。
図11は、この処理を説明するためのフローチャートで、この処理は、制御部102,202の連携した制御によってなされる。図12には、この処理によるシーケンスの一例を示す。以下、図11および図12を参照して説明する。
【0072】
ステップ11aでは、制御部202が、レイヤ2の通信リンクの設定処理を実行し、無線部201を制御して、基地局CSに対してレイヤ2の設定要求を行い、基地局CSとの間に所望の通信リンクを設定し、ステップ11bに移行する。
【0073】
ステップ11bでは、ステップ11aにて設定した通信リンクが、リンクの再設定などの一時的なものか否かを判定する。ここで、上記通信リンクが一時的なものの場合には、当該処理を終了し、一方、一時的でない場合には、ステップ11cに移行する。
【0074】
ステップ11cでは、制御部202が、通信部100に対して、新たに設定したレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を示す情報を与え、ステップ11dに移行する。
【0075】
ステップ11dでは、制御部202から通知を受けると、制御部102が、無線区間aが通信リンクの設定処理中または解放処理中など更新処理の実施中であるか否かを判定する。
【0076】
ここで、無線区間aが通信リンクの更新処理の実施中である場合には、ステップ11eに移行し、一方、更新処理の実施中でない場合には、ステップ11fに移行する。
【0077】
ステップ11eでは、無線区間bにリンク設定の変化が新たに発生したか否かを判定する。
ここで、新たに変化が発生した場合には、ステップ11cに再び移行して、その旨を通信部100に通知し、一方、新たな変化が生じていない場合には、ステップ11dに移行して待機状態となる。
【0078】
ステップ11fでは、制御部102が、ステップ11cで与えられた情報に基づいて、無線区間aに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じであるか否かを判定する。
ここで、無線区間aと無線区間bのレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が同じである場合には、当該処理を終了し、一方、異なる場合には、ステップ11gに移行する。
【0079】
ステップ11gでは、制御部102が、ステップ11cで得た情報に基づいて、無線部101を制御して、無線区間bで設定されたレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じレイヤ2の通信リンクの設定処理を実行して、無線区間aに通信リンクを設定し、当該処理を終了する。
【0080】
なお、図9には、無線区間aに設定する通信リンクが一時的なものではないと判定し、無線区間bがリンク設定処理中ではなく、かつ無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間aに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類とは異なる場合のシーケンスについて示した。
【0081】
これに対して、無線区間aに設定する通信リンクが一時的なものである場合の処理は、図10に示した場合と同様であるため、説明を省略する。
【0082】
また、無線区間aがリンク設定処理中の場合や、すでに無線区間aに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が、無線区間bに設定されているレイヤ2の通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類と同じ場合についての処理は、図4や図5に示した場合と同様であるため、説明を省略する。
【0083】
以上のように、上記構成のレピータ装置では、一方の無線区間においてレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が変化すると、これに合わせて他方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を変更するようにしている。
【0084】
したがって、上記構成のレピータ装置によれば、2つの無線区間の間で、片方の無線区間のレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類に変化が生じた場合でも、速やかに両区間のレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を統一することができる。
【0085】
また、上記構成のレピータ装置では、一方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類の変化に合わせて、他方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を変更する際に、他方の無線区間がレイヤ設定の処理中の場合には、この処理の終了を待ってから、他方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を変更するようにしている。
【0086】
したがって、上記構成のレピータ装置によれば、他方の無線区間の通信相手との間でレイヤの設定処理にずれが生じることがないので、速やかに両区間のレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を統一することができる。
【0087】
さらに、上記構成のレピータ装置では、一方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類の変化に合わせて、他方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を変更する際に、他方の無線区間が既に一方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類となっている場合には、レイヤ設定の処理を行わないようにしている。
【0088】
したがって、上記構成のレピータ装置によれば、一方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が変化しても、他方の無線区間に対する不要なレイヤ設定処理を行わないので、より速やかに両区間のレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類を統一することができる。
【0089】
そして、上記構成のレピータ装置では、一方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類が変化しても、この変化が一時的なものの場合には、他方の無線区間におけるレイヤ設定の処理を行わないようにしている。
【0090】
したがって、上記構成のレピータ装置によれば、一方の無線区間におけるレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類がたびたび変化するような場合には、他方の無線区間に対して不要なレイヤ設定処理を行わないので、両区間のレイヤ設定を安定した状態で統一することができる。
【0091】
そしてまた、これらの処理は、従来のように下層のレイヤ1から行う必要がないため、複数の論理チャネルを選択的に用いて通信を行う場合にも対応でき、その設定と解放を速やかに行うことができる。
【0092】
尚、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、レイヤ2の設定と解放を例に挙げて説明したが、他のレイヤであっても適用することができ同様の効果を得られる。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0093】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明では、一方の局との無線通信で用いる通信手順に生じた変化に合わせて、他方の局との無線通信で用いる通信手順を更新するようにしている。
【0094】
したがって、この発明によれば、2つの無線区間の間で、片方の無線区間のレイヤの通信リンクの設定とこの通信リンクを設定した際の論理チャネルの種類に変化が生じた場合でも、速やかに両区間のレイヤ設定を統一することが可能なレピータ装置および通信制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるレピータ装置の一実施形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したレピータ装置の通信リンクの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図3】図2に示した処理によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図4】図2に示した処理によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図5】図2に示した処理によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図6】図1に示したレピータ装置の通信リンクの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図7】図6に示した処理によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図8】図1に示したレピータ装置の通信リンクの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図9】図8に示した処理によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図10】図8に示した処理によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図11】図1に示したレピータ装置の通信リンクの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図12】図11に示した処理によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図13】従来のレピータ装置によってなされる通信リンクの設定処理を説明するためのシーケンス図。
【図14】従来のレピータ装置によってなされる通信リンクの解放処理を説明するためのシーケンス図。
【符号の説明】
100…通信部
101…無線部
102…制御部
200…通信部
201…無線部
202…制御部
CS…基地局
PS…移動局
RS…PHSレピータ基地局
Claims (4)
- ネットワークに接続可能な基地局と、移動局との間を無線通信により中継するレピータ装置において、
前記移動局との間で第1の無線区間を形成し、無線通信を行う第1の通信部と、
前記基地局との間で第2の無線区間を形成し、無線通信を行う第2の通信部と
を具備し、
前記第1の通信部は、
前記移動局からの要求に応じて前記第1の無線区間における第1の通信リンクの設定及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類の設定を行って前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部に通知し、前記第1の通信リンクの設定に変化が生じた場合に変化後の前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部に通知し、
前記第1の通信リンクの障害による切断を復旧するために前記第1の通信リンクの再設定及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類の再設定を行う場合には、前記第2の通信部への通知を省略し、
前記第2の通信部は、
前記第1の通信部から通知を受けたときに前記第2の無線区間における第2の通信リンクの更新処理中でなければ、前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部から最後に通知された前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させ、
前記第1の通信部から通知を受けたときに前記第2の通信リンクの更新処理中であれば、前記更新処理が終了するのを待機してから前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部から最後に通知された前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させる、
レピータ装置。 - ネットワークに接続可能な基地局と、移動局との間を無線通信により中継するレピータ装置において、
前記移動局との間で第1の無線区間を形成し、無線通信を行う第1の通信部と、
前記基地局との間で第2の無線区間を形成し、無線通信を行う第2の通信部と
を具備し、
前記第2の通信部は、
前記基地局からの要求に応じて前記第2の無線区間における第2の通信リンクの設定及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類の設定を行って前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部に通知し、前記第2の通信リンクの設定に変化が生じた場合に変化後の前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部に通知し、
前記第2の通信リンクの障害による切断を復旧するために前記第2の通信リンクの再設定及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類の再設定を行う場合には、前記第1の通信部への通知を省略し、
前記第1の通信部は、
前記第2の通信部から通知を受けたときに前記第1の無線区間における第1の通信リンクの更新処理中でなければ、前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部から最後に通知された前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させ、
前記第2の通信部から通知を受けたときに前記第1の通信リンクの更新処理中であれば、前記更新処理が終了するのを待機してから前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部から最後に通知された前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させる、
レピータ装置。 - 移動局との間で第1の無線区間を形成して無線通信を行う第1の通信部と、ネットワークに接続可能な基地局との間で第2の無線区間を形成して無線通信を行う第2の通信部とを備え、前記基地局と前記移動局との間を無線通信により中継するレピータ装置の通信制御方法において、
前記第1の通信部が、
前記移動局からの要求に応じて前記第1の無線区間における第1の通信リンクの設定及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類の設定を行って前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部に通知し、前記第1の通信リンクの設定に変化が生じた場合に変化後の前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部に通知し、
前記第1の通信リンクの障害による切断を復旧するために前記第1の通信リンクの再設定及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類の再設定を行う場合には、前記第2の通信部への通知を省略することと、
前記第2の通信部が、
前記第1の通信部から通知を受けたときに前記第2の無線区間における第2の通信リンクの更新処理中でなければ、前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部から最後に通知された前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させ、
前記第1の通信部から通知を受けたときに前記第2の通信リンクの更新処理中であれば、前記更新処理が終了するのを待機してから前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部から最後に通知された前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させることと
を具備する、通信制御方法。 - 移動局との間で第1の無線区間を形成して無線通信を行う第1の通信部と、ネットワークに接続可能な基地局との間で第2の無線区間を形成して無線通信を行う第2の通信部とを備え、前記基地局と前記移動局との間を無線通信により中継するレピータ装置の通信制御方法において、
前記第2の通信部が、
前記基地局からの要求に応じて前記第2の無線区間における第2の通信リンクの設定及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類の設定を行って前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部に通知し、前記第2の通信リンクの設定に変化が生じた場合に変化後の前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第1の通信部に通知し、
前記第2の通信リンクの障害による切断を復旧するために前記第2の通信リンクの再設定及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類の再設定を行う場合には、前記第1の通信部への通知を省略することと、
前記第1の通信部が、
前記第2の通信部から通知を受けたときに前記第1の無線区間における第1の通信リンクの更新処理中でなければ、前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部から最後に通知された前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させ、
前記第2の通信部から通知を受けたときに前記第1の通信リンクの更新処理中であれば、前記更新処理が終了するのを待機してから前記第1の通信リンクの設定の有無及び前記第1の通信リンクの論理チャネルの種類を前記第2の通信部から最後に通知された前記第2の通信リンクの設定の有無及び前記第2の通信リンクの論理チャネルの種類と一致させることと
を具備する、通信制御方法。
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