JP4751341B2 - 溶接熱影響部のctodが優れた鋼およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は小入熱溶接から中入熱溶接の溶接熱影響部(HAZ)のCTOD(脆性亀裂発生)特性が優れた鋼とその製造法に関するもので、特に、低温環境で使用される船舶、海洋構造物、ラインパイプ、低温タンク及び橋梁等の溶接構造物に使用される溶接熱影響部(HAZ)のCTOD特性が優れた鋼とその製造法に関するものである。
従来、溶接熱影響部(HAZ)のCTOD特性(脆性亀裂発生特性)が優れた鋼として低合金鋼が知られている。
低合金鋼のHAZ靭性は、(1)結晶粒のサイズ、(2)高炭素マルテンサイト(M)、上部ベイナイト(Bu)及びフェライトサイドプレート(FSP)などの硬化相の分散状態、(3)析出硬化状態、(4)粒界脆化の有無、(5)元素のミクロ偏析など種々の要因に支配される。
これらの原因は靭性に大きな影響を与えることが知られており、HAZ靭性を改善するために多くの技術が実用化されている。
特に優れている技術として、Ti酸化物でミクロ組織を微細化し、これに加えTi、O、Nのバランスを適正化してTiCの析出を抑制して析出硬化を低減し、靭性を向上させることが知られている。この鋼の製造方法としては、例えば、質量%で、C:0.06〜0.15%、Si:0.4%以下、Mn:0.8〜2.0%、P:0.020%以下、S:0.005%以下、Al:0.004%以下、Ti:0.004〜0.013%、N:0.0035〜0.0065%、O:0.0010〜0.0030%及び、更にNb:0.005〜0.020%、V:0.005〜0.030%、Ni:0.05〜1.0%、Cu:0.05〜0.5%、Ca:0.0005〜0.005%、REM:0.005〜0.05%の一種または二種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる実質的にAlを添加しない鋼を連続鋳造法によってスラブとし、これを1200℃以下の温度で再加熱後、厚板圧延を行なうことを特徴とする溶接熱影響部の低温靭性が優れた鋼の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、溶接熱影響部のCTOD(脆性亀裂発生)特性は上述したミクロ組織の影響と高炭素マルテイト(M)を含む硬化相の影響が大きく、これまでの技術ではNi等の高価な合金元素を8.0〜10.0%と大量に添加することにより靭性を向上させることにより解決が図られていた(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、Ni等の高価な合金元素の大量の添加は製造コストの増加を招き、CTOD特性が優れた鋼を製造するための障害となっていた。
特開平5−247531号公報 特開平6−88165号公報
本発明は小〜中入熱の多層溶接において溶接熱影響部(HAZ)のCTOD(破壊靭性)特性の優れた安価な高強度の鋼およびその製造方法を提供することを課題とするものである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究し、高Mnの添加と適量の酸素の制御で、これまでに実現できなかったIGF(粒内変態フェライト)核を増加させ、鋼の組織を微細なミクロ組織として靭性を向上させることができること、そして、IGF核はTi−OxideにMnSが付着した状態がもっとも有効であることを見出し、多量のMnの添加と適量の酸素の制御で、Ti−Oxideの個数とこれに付着するMnSを増加させることによりIGF核を増加させて、HAZのミクロ組織を微細化することにより、靭性を向上させることで、溶接熱影響部(HAZ)のCTOD(破壊靭性)特性の優れた安価な高強度の鋼およびその製造方法の発明を完成した。
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)質量%で、
C:0.02〜0.05%、
Si:0.10〜0.30%、
Mn:1.7〜2.7%、
P:0.008%以下、
S:0.005%以下、
Al:0.004%以下、
Ti:0.005〜0.015%、
O:0.0036〜0.0045%、
N:0.0020〜0.0060%
を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなることを特徴とする溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼。
(2)質量%で、
質量%で、さらに、
Nb:0.005〜0.015%以下、
V :0.001〜0.030%以下
の1種または2種を含有し、かつ、下記式(1)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする上記(1)記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼。
CTOD=C+Nb+1/3V・・・・・(1)
ここで、C、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
(3)質量%で、
質量%で、さらに、
Cu:0.05〜0.25%以下、
Ni:0.1〜0.50%以下
の1種または2種を含有し、かつ、下記式(2)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼。
CTOD=C+0.045Cu+0.015Ni+Nb+1/3V・・・・・(2)
ここで、C、Cu、Ni、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
(4)質量%で、
C:0.02〜0.05%、
Si:0.10〜0.30%、
Mn:1.7〜2.7%、
P:0.008%以下、
S:0.005%以下、
Al:0.004%以下、
Ti:0.005〜0.015%、
O:0.0036〜0.0045%、
N:0.0020〜0.0060%
を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる鋼を連続鋳造方によってスラブとし、その後1100℃以下の温度に再加熱後、加工熱処理することを特徴とする溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼の製造方法。
(5)前記鋼が、質量%で、さらに、
Nb:0.005〜0.015%以下、
V :0.001〜0.030%以下
の1種または2種を含有し、かつ、下記式(1)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする上記(4)記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼の製造法。
CTOD=C+Nb+1/3V・・・・・(1)
ここで、C、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
(6)前記鋼が、質量%で、さらに、
Cu:0.05〜0.25%以下、
Ni:0.1〜0.50%以下
の1種または2種を含有し、かつ、下記式(2)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする上記(4)または(5)に記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼の製造法。
CTOD=C+0.045Cu+0.015Ni+Nb+1/3V・・・・・(2)
ここで、C、Cu、Ni、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
本発明により製造した鋼は、高価な合金元素を多く含んでおらず安価であり、小〜中入熱の溶接において、多層溶接部の溶接熱影響部(HAZ)のCTOD特性が極めて良好で、−60℃でも高いCTOD値を示し、特に、溶接時に最も靭性が劣化する溶接溶け込み線(FL)部のCTOD特性が極めて良好で優れた靭性を示す。
これにより、海洋構造物、耐震性建築物等の厳しい環境で使用される高強度の鋼材の製造を可能としたという顕著な効果を奏する。
本発明者らの研究によれば、小〜中入熱(板厚50mmで1.5〜6.0kJ/mm)溶接HAZのCTOD特性(−60℃程度の温度におけるCTOD特性)は極めて局部的な領域の靭性が支配的であり、この部分のミクロ組織の制御と脆化元素の低減が重要であることを明らかにした。
本発明鋼の特徴は、高Mnの添加と適量の酸素の制御で、これまでに実現できなかったIGF(粒内変態フェライト)核を増加させ、鋼の組織を微細なミクロ組織として靭性を向上させたものである。IGF核はTi−OxideにMnSが付着した状態がもっとも有効であるが、Oが少なくMnが少ない場合にはIGF核は得られない。
すなわち、本発明鋼は多量のMnの添加と適量の酸素の制御で、Ti−Oxideの個数とこれに付着するMnSを増加させることによりIGF核を増加させて、HAZのミクロ組織を微細化することにより、靭性を向上させる効果が大きいものである。また、この効果のためMnを増加させてもHAZのCTOD特性の劣化は極めて少なく、Mnは靭性の向上およびHAZのCTOD特性向上に有効な元素である。
このため、OやMnの量をそれぞれ、O:0.0036〜0.0045%、Mn:1.7〜2.7%、好ましくは2.1〜2.7%に制御することが必須である。
OやMnを変化させて、板厚50mmで5.0kJ/mm相当の再現熱サイクルでミクロ組織中のIGF分率を測定した結果を図1に示す。なお、図1中の黒丸はO:0.0038%、白丸はO:0.0020%の場合の例である。
図1に示すように、OやMnが多い場合、靭性に有益なIGF分率が高いことが明りょうである。
しかしながら、OやMnの制御だけでは−60℃のCTOD特性は達成できない。
本発明者らは、実際の溶接熱履歴(板厚50mmのSAW5kJ/mmの多層溶接)をシミュレートした実験を多数実施し、−60℃のCTOD特性が満足できる条件を検討した。−60℃のCTOD特性を発生するためには、脆化元素であるC、Nb、V、Cu、Ni等の制御も必須で、式(1)で示すC+Nb+1/3Vおよび式(2)で示すC+0.045Cu+0.015Ni+Nb+1/3VのPCTODを0.7%以下の条件にすることが必須であることを見出した。
C+Nb+1/3Vの量やC+0.045Cu+0.015Niの量を制御しても、その他の合金元素を適正化しなければ、高強度と優れたCTOD特性を兼ね備えた鋼は製造できない。以下にその理由を述べる。
Cは強度を得るため、0.02%以上は必要であるが、0.05%超では溶接HAZの靭性を劣化させ、CTOD特性を満足できないため0.05%を上限とする。
Siは良好なHAZ靭性を得るためには少ないほうが好ましいが、発明鋼ではAlを添加してないため、脱酸上0.10%以上は必要である。しかしながら、0.3%超ではHAZ靭性を害するため0.3%を上限とする。
Mnはミクロ組織を適正化する効果が大きく安価な元素であることやHAZ靭性を害しないため添加量を多くしたいが、2.7%超では偏析を助長し、靭性に有害なBuを生成しやすくなるため2.7%を上限とした。
また、1.7%未満では効果が少ないので下限を1.7%とした。
P、Sは母材靭性、HAZ靭性からともに少ないほうが好ましいが、工業生産的な制約もあり、それぞれ0.008%、0.005%を上限とした。
Alは脱酸剤として鋼中に含まれる元素であるが、Tiより早くOと結合してTi酸化物の生成を阻害するので、Ti酸化物を生成させるためにはAlは少ないほうが好ましい。Alは実質的に含有しないほうが好ましいが、工業生産的な制約があり、0.004%が上限である。
TiはTi酸化物を生成させミクロ組織を微細化させるために、0.005%以上必要であるが、多すぎるとTiCを生成し、HAZ靭性を劣化させるため、上限を0.015%とした。したがって、Tiは0.005〜0.015%が適正範囲である。
OはTiの酸化物の大量生成に必要で、0.0036%未満では効果が少なく、0.0045%超では粗大なTi酸化物を生成し、靭性を極端に劣化させるため上限を0.0045%とした。
NはTi窒化物生成に必要であるが、0.002%未満では効果が少なく、0.006%超では鋼片製造時に表面疵が発生するため上限を0.006%とした。
さらに、基本となる成分にNb、Vを添加する目的は母材強度の向上に有効なためであり、夫々0.005%以上、0.001%以上添加することでその効果が得られるが、HAZ靭性を大きく害しない範囲とすることが必要である。
このため、夫々の添加量の上限をNb:0.015%以下、V:0.030%以下とした。
Cu、NiはHAZの靭性の劣化が少なく、母材の強度を向上させる効果があり有効であり、それぞれ0.05%以上、0.1%以上でその効果が得られるが、製造コストを増加させるためそれぞれ上限をCu:0.25%、Ni:0.50%とした。
鋼の成分を上記のように限定しても製造法が適切でなければ目的とした効果は発揮できない。このため、製造条件についても限定が必要である。
本発明鋼は工業的には連続鋳造法で製造することが必須である。
その理由は溶鋼の凝固冷却速度が速く、スラブ中に微細なTi酸化物とTi窒化物を多量に生成することが可能なためである。
スラブの圧延に際し、その再加熱温度は1100℃以下とする必要がある。好ましくは1000〜1100℃である。
再加熱温度が1100℃を超えるとTi酸化物が粗大化して母材の靭性劣化やHAZ靭性改善効果が期待できないためである。
次に、再加熱後の製造法は加工熱処理(TMPC)が必須である。
その理由は、優れたHAZ靭性が得られても、母材の靭性が劣っていると鋼材としては不充分なためである。
加工熱処理の方法としては、1)制御圧延、2)制御圧延−加速冷却、3)圧延後直接焼入れ−焼戻しなどが挙げられるが、好ましい方法は制御圧延−加速冷却法である。
なお、この鋼を製造後、脱水素などの目的でAr3変態点以下の温度に再加熱しても本発明の特徴を行うものではない。
転炉−連続鋳造−厚板工程で種々の鋼成分の厚鋼板を製造し、母材強度や溶接継手のCTOD試験を実施した。
溶接は一般的に試験溶接として用いられている潜弧溶接(SAW)法で、溶接溶け込み線(FL)が垂直になるようにK開先で溶接入熱は4.5〜5.0kJ/mmで実施した。CTOD試験はt(板厚)×2tのサイズでノッチは50%疲労亀裂でFL位置にて実施した。表1−1に鋼成分を表1−2に製造条件、母材強度、溶接継ぎ手の靭性の実施例を示す。
本発明で製造した鋼板(本発明鋼)は降伏強度(YS)が420N/mm以上で、−60℃のCTOD値が0.28mm以上の良好な破壊靭性を示した。
これに対し、比較鋼は、強度は発明鋼と同等であるが、CTOD値が劣り、厳しい環境下で使用される鋼板として適切でない。
比較鋼16はNb量が多すぎ、C+Nbの値も0.089%と多すぎ、さらに、Al量が多すぎのためCTOD値が低い値であった。
比較鋼17はC、Nbが多すぎ、C+Nb+Vの値も0.112%と多すぎるためCTOD値が低い値であった。
比較鋼18はC、Nb等は発明鋼と同じであるが、O量が少ないためCTOD値が低い値であった。
比較鋼19は主な鋼成分は発明鋼と同じであるが、NbやAl量が多すぎるため、CTOD値が低い値であった。
比較鋼20はOが低すぎ、Nbが多すぎるためCTOD値が低い値で、Cが低いため母材強度も低い値であった。
Figure 0004751341
Figure 0004751341
OやMnを変化させて、板厚50mmで5.0kJ/mm相当の再現熱サイクルでミクロ組織中のIGF分率を測定した結果を示す図である。

Claims (6)

  1. 質量%で、
    C:0.02〜0.05%、
    Si:0.10〜0.30%、
    Mn:1.7〜2.7%、
    P:0.008%以下、
    S:0.005%以下、
    Al:0.004%以下、
    Ti:0.005〜0.015%、
    O:0.0036〜0.0045%、
    N:0.0020〜0.0060%
    を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなることを特徴とする溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼。
  2. 質量%で、さらに、
    Nb:0.005〜0.015%以下、
    V :0.001〜0.030%以下
    の1種または2種を含有し、かつ、下記式(1)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする請求項1記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼。
    CTOD=C+Nb+1/3V・・・・・(1)
    ここで、C、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
  3. 質量%で、さらに、
    Cu:0.05〜0.25%以下、
    Ni:0.1〜0.50%以下
    の1種または2種を含有し、かつ、下記式(2)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼。
    CTOD=C+0.045Cu+0.015Ni+Nb+1/3V・・・・・(2)
    ここで、C、Cu、Ni、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
  4. 質量%で、
    C:0.02〜0.05%、
    Si:0.10〜0.30%、
    Mn:1.7〜2.7%、
    P:0.008%以下、
    S:0.005%以下、
    Al:0.004%以下、
    Ti:0.005〜0.015%、
    O:0.0036〜0.0045%、
    N:0.0020〜0.0060%
    を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなる鋼を連続鋳造方によってスラブとし、その後1100℃以下の温度に再加熱後、加工熱処理することを特徴とする溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼の製造方法。
  5. 前記鋼が、質量%で、さらに、
    Nb:0.005〜0.015%以下、
    V :0.001〜0.030%以下
    の1種または2種を含有し、かつ、下記式(1)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする請求項4記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼の製造法。
    CTOD=C+Nb+1/3V・・・・・(1)
    ここで、C、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
  6. 前記鋼が、質量%で、さらに、
    Cu:0.05〜0.25%以下、
    Ni:0.1〜0.50%以下
    の1種または2種を含有し、かつ、下記式(2)で規定するPCTODが0.07%以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の溶接熱影響部のCTOD特性が優れた鋼の製造法。
    CTOD=C+0.045Cu+0.015Ni+Nb+1/3V・・・・・(2)
    ここで、C、Cu、Ni、Nb、Vは夫々の質量%を意味する。
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