JP3238271B2 - 大入熱溶接熱影響部靭性の優れた低温用鋼材の製造方法 - Google Patents

大入熱溶接熱影響部靭性の優れた低温用鋼材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶、海洋構造物、貯
蔵槽、中高層ビル等に使用される溶接熱影響部(以下H
AZと称す)の靭性に優れた溶接構造用鋼の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶、海洋構造物、貯蔵槽、中高
層ビル等の大型構造物に使用される溶接構造用鋼の材質
特性に対する要望は厳しさを増しており、鋼材自身の靭
性と同様に、HAZの靭性への要求も厳しさを増してい
る。また、溶接方法の変革とともに大入熱溶接の適用が
進められている。例えば、−50℃の液化ガスを貯蔵す
るタンク用鋼材に対するHAZ靭性の要求値として、−
50℃でのCTOD値や、CTOD特性とシャルピー特
性との差異を考慮して、−80℃におけるシャルピーH
AZ靭性を要求されることがある。
【0003】また北極海で使用される海洋構造物や砕氷
船等でも、−60℃での使用環境での靭性保証が要求さ
れつつある。近年、開発が計画されているサハリン沖の
石油・天然ガス開発プロジェクトではさらに要求は厳し
くなり、シャルピー試験で−80℃での靭性保証および
CTOD(Crack Tip Opening Displacement)試験で−
50℃での靭性保証が要求されている。さらにそのよう
な構造物を建造する際、溶接の効率化を促進するため、
フラックス−銅バッキング溶接に代表される片面1パス
溶接法のような大入熱溶接法の適用が希望されている。
【0004】従来、CTOD特性の要求は小中入熱溶接
を適用した部分に限られていたため、CTOD特性を向
上させる方法は、例えば、特公平4−14179号公報
や特開平4−116135号公報に開示されるように成
分を規制することによってCTOD特性を支配している
島状マルテンサイトの生成状態を制御するだけで充分で
あった。ところが、近年では大入熱溶接の適用が進めら
れており、その場合島状マルテンサイトを制御するだけ
では不充分である。これを受け、大入熱溶接時の鋼材の
HAZ靭性に注目した提案は従来から数多くある。
【0005】例えば、特公昭55−26164号公報等
に開示されるように、微細なTiNを鋼中に確保するこ
とによって、HAZのオーステナイト粒を小さくし、靭
性を向上させる方法がある。また、特開平3−2646
14号公報ではTiNとMnSとの複合析出物をフェラ
イトの変態核として活用し、HAZの靭性を向上させる
方法が提案されている。しかしながら、TiNは、HA
Zのうち最高到達温度が1400℃を超える溶接金属と
の境界(溶接ボンド部と称する)近傍ではほとんど固溶
してしまうので靭性劣化抑制効果が低下してしまうとい
う問題があり、近年の厳しい鋼材特性への要求を達成す
ることが困難である。
【0006】この溶接ボンド部近傍の靭性を改善する方
法としてTi酸化物を含有した鋼が厚板、形鋼等の様々
な分野で使用されている。例えば厚板分野では特開昭6
1−79745号公報に例示されているように、Ti酸
化物を含有した鋼が大入熱溶接部靭性向上に非常に有効
であり、低温靭性を要求される高張力鋼への適用が有望
である。この原理はTi酸化物およびそれを核として析
出するTiN,MnS等の析出物を核として微細フェラ
イトが生成し、その結果靭性に有害な粗大フェライトの
生成が抑制され、靭性の劣化が防止できるというもので
ある。
【0007】このようなTi酸化物の鋼中への分散方法
としては、Al等の強脱酸元素を実質的に含まない溶鋼
中へのTi添加によるものが主流である。しかしなが
ら、単に溶鋼中にTiを添加するだけでは鋼中のTi酸
化物の個数、分散度を制御することは困難であり、さら
には、TiN,MnS等の析出物の個数、分散度を制御
することも困難である。その結果、Ti脱酸のみによっ
てTi酸化物を分散させた鋼においては、例えば、Ti
酸化物の個数が充分でなかったり、厚板の板厚方向の靭
性変動を生じる等の問題点が認められる。
【0008】また特開平4−9448号公報に例示され
ているように、Ti添加後タンディッシュや鋳型内にA
lを添加する方法も考案されている。しかしながら、こ
の方法はAlNを有効に生成させるための方法であり、
Ti酸化物さらにはTiN,MnS等の析出物を鋼中に
分散させるための方法ではない。またAlをタンディッ
シュで添加する等、TiとAlとの添加間隔が長くなれ
ば、酸化物生成に及ぼすAlの効果は得られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−7974
5号公報等の従来手法より一層のTi酸化物の均一微細
分散方法を確立することにより、さらに特性を向上させ
られる余地がある。本発明者らは従来のTi脱酸法に加
え、さらにAlを添加することでTi酸化物の代替とし
てTi−Al複合酸化物およびTiN,MnS等の析出
物を均一微細分散する方法を課題とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次の通
りである。 (1)脱酸処理を行なう前のSi量〔%Si〕を、下記
(1)式により求められる溶存酸素量〔%O〕が20〜
100ppm になるように調整した溶鋼中に、最終含有量
が0.005〜0.030%となるTiを添加して脱酸
した後、5分以内に最終含有量が0.005〜0.03
0%となるAlを添加し、その後最終成分に対して不足
する分のSi,Mn等を添加し、Siを含むその他の成
分組成が重量%で、C:0.03〜0.09%、Si:
≦0.50%、Mn:0.40〜1.80%、P:≦
0.02%、S:0.0010〜0.0080%、N:
0.0020〜0.0060%を含有し、残部がFeお
よび不可避不純物からなる溶鋼を鋳造後圧延することを
特徴とする大入熱溶接熱影響部靭性の優れた低温用鋼材
の製造方法。 〔%O〕=0.00092/〔%Si〕0.5 ……………(1)式
【0011】(2)脱酸処理を行なう前のSi量〔%S
i〕を、下記(1)式により求められる溶存酸素量〔%
O〕が20〜100ppm になるように調整した溶鋼中
に、最終含有量が0.005〜0.030%となるTi
を添加して脱酸した後、5分以内に最終含有量が0.0
05〜0.030%となるAlを添加し、その後最終成
分に対して不足する分のSi,Mn等を添加し、Siを
含むその他の成分組成が重量%で、C:0.03〜0.
09%、Si:≦0.50%、Mn:0.40〜1.8
0%、P:≦0.02%、S:0.0010〜0.00
80%、N:0.0020〜0.0060%を基本成分
とし、さらにCu:≦1.0%、Ni:≦3.8%、N
b:≦0.050%、V:≦0.1%、Cr:≦0.6
%、Mo:≦0.6%の1種または2種以上を含有し、
残部がFeおよび不可避不純物からなる溶鋼を鋳造後圧
延することを特徴とする大入熱溶接熱影響部靭性の優れ
た低温用鋼材の製造方法。 〔%O〕=0.00092/〔%Si〕0.5 ……………(1)式
【0012】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。まず本
発明者らはTi−Al複合酸化物およびTiN,MnS
等の析出物を効果的に多数均一微細分散するため、種々
の脱酸元素を用いて、種々の順序による脱酸実験を試み
た。その結果、脱酸処理を行なう前の、Tiよりも脱酸
力の弱い元素であるSiの量を調整して、Si量と平衡
する溶存酸素量を20〜100ppm に調整した溶鋼中
に、最終含有量が0.005〜0.030%となるTi
を添加して脱酸した後、5分以内に最終含有量が0.0
05〜0.030%となるAlを析出する方法が最も多
数Ti−Al複合酸化物およびTiN,MnS等の析出
物が均一微細分散し、得られた鋼材を大入熱溶接した
時、HAZ部の靭性が非常に優れた溶接低温用鋼となる
結果を得た。
【0013】すなわち、本発明者らは、次の(1),
(2),(3)に述べる知見を見いだした。(1)溶存
酸素量は酸化物の生成挙動に大きく影響する。酸化物を
多数生成させるためには適正な溶存酸素量が存在し、そ
の値は20〜100ppm である。この溶存酸素量を調整
するためには、Tiよりも脱酸力の弱いSiの量を調整
すればよい。(2)Ti脱酸後に適量のAlを添加する
とTi酸化物個数が増加し、さらにTiN,MnSの析
出個数も増加する。(3)Ti脱酸後、Al添加までの
時間間隔が短いほど、酸化物個数が増加する。
【0014】以下に上記3項目について詳細に検討した
結果を述べる。上記(1)項について、Ti投入前の溶
存酸素量について調査した結果、溶存酸素量が20ppm
よりも少なくなると、HAZ靭性を確保するために必要
な量のTi酸化物が形成されず、100ppm を超えても
Ti酸化物の個数が少なくなることが明らかとなった。
100ppm を超えてTi酸化物が減少するのは、Tiが
投入された溶鋼の近傍で局所的に過飽和度が高くなり、
核生成頻度が増大して狭い領域に酸化物が多量に生成
し、これらが直ちに凝集して浮上し易くなったためであ
ると考えられる。
【0015】また、この時の溶存酸素量は、Siとの平
衡反応で調整する必要がある。溶存酸素量の調整は、こ
の他に吹酸等の方法があるが、例えば吹酸によって溶存
酸素量を調整しても、その直後に溶存酸素量は平衡値に
変化してしまい、Ti投入時の溶存酸素量を正確に調整
できないことが明らかとなった。したがって、Ti投入
時の正確な溶存酸素量調整は、溶鋼中で安定して実現で
きる平衡反応を利用しなければならない。
【0016】上記(2)項について、Ti脱酸後に投入
するAlの効果について検討した結果、Al投入によっ
てTi酸化物が一部還元され、かつ微細化していること
が明らかとなった。また、Ti酸化物個数が増加したの
は、Al添加によって溶存酸素量が低下したためにTi
酸化物の成長が抑制され微細化し、浮上しにくくなった
ためだと考えられる。さらに最適なAlの範囲を明確に
するために実験を行なった結果、図1に示すように、A
lが0.005%よりも少ないとTi酸化物の還元およ
び溶存酸素量の低下が充分でなく、Ti酸化物が粗大
化、浮上してしまう。また、0.030%を超えるとT
i酸化物を完全に還元してしまい、Ti酸化物個数が減
少してしまうことが明らかとなった。また、TiNが増
加した原因は、微細なTi酸化物を核としてTiNが生
成し、Ti酸化物が存在しない場合よりも析出個数が増
加したためである。
【0017】上記(3)項について、Ti脱酸後の溶鋼
サンプルを適宜採取し、酸化物の生成挙動を調査した結
果、図2に示す如く、Ti脱酸後時間の経過とともに生
成したTi酸化物は成長・凝集して粗大化し、浮上して
しまうことが明らかとなった。したがって、Ti投入
後、Tiが溶鋼中に均一に混合してすぐにAlを投入す
ることが酸化物を多く得るためには有効である。ただ
し、Ti脱酸後すぐにAlを投入しなくても5分以内で
あればTi酸化物の減少量はさほど多くないため、5分
以内と規定した。なお、請求の範囲および発明の詳細な
説明の中のTiを添加して脱酸した後あるいはTi脱酸
後とは、投入したTiが溶鋼中に均一に混合した後のこ
とを意味する。
【0018】本発明の基本成分範囲の限定理由について
述べる。Cは鋼の強度を向上させる有効な成分として下
限を0.03%とし、また0.09%を超える過剰の添
加は、鋼材の溶接性や低温でのHAZ靭性等を著しく低
下させるので、上限を0.09%とした。Siは母材の
強度確保、予備脱酸等に必要な成分であるが、HAZの
硬化により靭性が低下するのを防止するため上限を0.
5%とした。
【0019】Mnは母材の強度、靭性の確保、および粒
内フェライトの変態核を生成させる成分として0.4%
以上の添加が必要であるが、溶接部の靭性、割れ性等の
許容できる範囲で上限を2.0%とした。NはTiNの
析出には極めて重要な元素であり、0.002%未満で
はTiNの析出量が不足し、フェライト組織の充分な生
成量が得られない。また、固溶Nの増大はHAZ靭性の
低下を招くことから0.006%を上限とした。
【0020】Cuは鋼材の強度を向上させるために有効
であるが、1.0%を超えるとHAZ靭性を低下させる
ことから、1.0%を上限とした。Niは鋼材の強度お
よび靭性を向上させるために有効であるが、Ni量の増
加は製造コストを上昇させるので、3.8%を上限とし
た。Nbは焼き入れ性を向上させることにより母材の強
度および靭性を向上させるために有効な元素であるが、
HAZ部においては過剰な添加は靭性を著しく低下させ
るため0.05%を上限とした。
【0021】V,Cr,MoについてもNbと同様な効
果を有することから0.1%を上限とした。また、鋼材
の圧延方法、加速冷却の方法および焼き入れ焼き戻しの
方法においては、当該分野において従来から適用されて
いる方法を用いてもHAZ靭性に関しては何等影響を及
ぼさないため、従来の方法を適用できる。
【0022】
【実施例】表1および表2に本発明鋼および比較鋼の成
分、脱酸方法および大入熱溶接でのHAZの靭性を示
す。試作鋼は転炉溶製し、真空脱ガス処理時に脱酸を行
なっている。Ti投入前に溶鋼の溶存酸素を測定し、そ
の後Ti,Alを添加し脱酸を行ない、連続鋳造により
280mm厚鋳片に鋳造した後、加熱圧延を経て、板厚3
2mmの鋼板として製造した。その際、圧延前の加熱温度
は1000〜1100℃、加熱時間は3時間、圧延開始
温度は760〜800℃、水冷後530〜540℃で約
20分の焼き戻し処理を行なった。得られた鋼板を1パ
スのフラックス−銅バッキング溶接(FCB溶接)し
た。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】本発明例の1〜10は、いずれもシャルピ
ー試験−80℃で50J以上およびCTOD試験−50
℃で限界COD値0.1mm以上の優れた特性を示した。
【0026】一方、比較例の11〜20は、いずれもシ
ャルピー試験−80℃で50J未満およびCTOD試験
−50℃で限界COD値0.1mm未満の低い靭性しか示
さなかった。これらの原因は、11,12,13はSi
により調整した溶存酸素量が本発明の所定の量に達して
いなかったため、14はSiにより調整した溶存酸素量
が所定の量を超えたため、15はAl量が所定量を下回
ったため、16はAl量が所定量を上回ったためであ
る。また、17,18はTiとAlとの添加順序が本発
明とは逆であったため、19,20はTiとAlとの添
加間隔が本発明の規定した所定時間より長かったためで
ある。
【0027】
【発明の効果】本発明は、大入熱溶接法を適用した、低
温で使用する、船舶、海洋構造物、貯蔵槽等の破壊に対
する厳しい靭性要求を満足する鋼板を供給するものであ
り、この種の産業分野にもたらす効果は極めて大きく、
さらに構造物の安全性の意味から社会に対する貢献も非
常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)Ti酸化物個数、(b)TiN個数およ
び(c)HAZ靭性に及ぼすAlの影響を調査したもの
であり、Al量がある範囲の時にTi酸化物個数、Ti
N個数ともに増加し、HAZ靭性が向上することを示す
図表である。
【図2】Ti脱酸後の経過時間とTi酸化物の個数推移
を調査したものであり、Ti脱酸後5分以降、酸化物の
個数が減少していくことを示す図表である。
【図3】(1)式にTi添加前Si量〔%Si〕を代入
して得られる溶存酸素量〔%O〕と酸化物個数との関係
を示す図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 剛 大分市大字西ノ洲1番地 新日本製鐵株 式会社 大分製鐵所内 (56)参考文献 特開 平5−239528(JP,A) 特開 平5−105947(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21C 7/06 C21D 7/13 C22C 38/00 C22C 38/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱酸処理を行なう前のSi量〔%Si〕
    を、下記(1)式により求められる溶存酸素量〔%O〕
    が20〜100ppm になるように調整した溶鋼中に、最
    終含有量が0.005〜0.030%となるTiを添加
    して脱酸した後、5分以内に最終含有量が0.005〜
    0.030%となるAlを添加し、その後最終成分に対
    して不足する分のSi,Mn等を添加し、Siを含むそ
    の他の成分組成が重量%で、 C :0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.40〜1.80% P :≦0.02% S :0.0010〜0.0080% N :0.0020〜0.0060% を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる溶鋼
    を鋳造後圧延することを特徴とする大入熱溶接熱影響部
    靭性の優れた低温用鋼材の製造方法。 〔%O〕=0.00092/〔%Si〕0.5 ……………(1)式
  2. 【請求項2】 脱酸処理を行なう前のSi量〔%Si〕
    を、下記(1)式により求められる溶存酸素量〔%O〕
    が20〜100ppm になるように調整した溶鋼中に、最
    終含有量が0.005〜0.030%となるTiを添加
    して脱酸した後、5分以内に最終含有量が0.005〜
    0.030%となるAlを添加し、その後最終成分に対
    して不足する分のSi,Mn等を添加し、Siを含むそ
    の他の成分組成が重量%で、 C :0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.40〜1.80% P :≦0.02% S :0.0010〜0.0080% N :0.0020〜0.0060% を基本成分とし、さらに Cu:≦1.0% Ni:≦3.8% Nb:≦0.050% V :≦0.1% Cr:≦0.6% Mo:≦0.6% の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可
    避不純物からなる溶鋼を鋳造後圧延することを特徴とす
    る大入熱溶接熱影響部靭性の優れた低温用鋼材の製造方
    法。 〔%O〕=0.00092/〔%Si〕0.5 ……………(1)式
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