JP4750739B2 - 位相同期回路 - Google Patents

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本発明は、入力信号の位相に同期させた出力信号を発生させる位相同期回路に関する。
位相同期(PLL:Phase Locked Loop)回路は、出力信号の位相を入力信号の位相に同期させる回路である。一般的に、PLL回路は、位相比較器、チャージポンプ、ループフィルタ、電圧制御発振器および分周器を有している(例えば、特許文献1)。位相比較器は、電圧制御発振器から分周器を介してフィードバックされた信号(出力信号を分周した分周信号)と入力信号との位相差を比較する。そして、PLL回路は、位相比較器で検出された分周信号と入力信号との位相差に基づいて、電圧制御発振器が出力する信号の周波数を調整する。これにより、出力信号の位相は、入力信号の位相に同期する。分周信号と入力信号との周波数が同期している同期状態において、同期範囲の周波数の上限および下限では、入力信号と出力信号との位相差に遅れや進みの誤差が定常的に発生する場合がある。このときの位相差を定常位相誤差という。
PLL回路の使用方法により、許容される定常位相誤差が小さな値に制限される場合、使用可能な同期範囲は、上述の同期範囲の周波数の上限および下限を除いた狭い範囲になる。このため、定常位相誤差を小さくする機能を有するPLL回路が提案されている。一般的に、定常位相誤差を小さくする機能を有するPLL回路は、回路が複雑になり、回路規模が大きくなる。このため、簡単なロジックで定常位相誤差を検出し、定常位相誤差を補正するPLL回路が提案されている。例えば、電圧制御発振器から位相比較器にフィードバックされる信号および入力信号のクロックラインにそれぞれ負荷を付けて、負荷の大きさを調整することにより各信号の遅延時間を調整し、定常位相誤差を小さくする技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2006−253869号公報 特開2001−136060号公報
特許文献1のPLL回路では、入力信号の位相に対して出力信号の位相が遅れているか進んでいるかのみを検出し、負荷を大きくする(あるいは、小さくする)調整を繰り返すことにより遅延量を調整する。定常位相誤差の遅延量を検出しないため、定常位相誤差の検出単位と各信号の遅延量の調整単位が対応していない。このため、特許文献1のPLL回路では、定常位相誤差に対応する遅延量を簡易に制御できない。
また、特許文献1のPLL回路では、入力信号と出力信号との位相差(定常位相誤差)および位相比較器に入力される信号間の位相差の両者を共に小さくする。このため、特許文献1では、位相比較器に入力される信号間の位相差に定常的な誤差を発生させる周波数帯の場合、定常位相誤差を小さい値に安定させることは、困難である。
本発明の目的は、簡易な手段で、PLL回路の入力信号と出力信号との位相差(定常位相誤差)を小さくし、同期範囲を拡大することである。
PLL回路は、基準信号と比較信号との位相差を検出する位相比較器と、ループフィルタと、制御電圧に応じた周波数の出力信号を生成する電圧制御発振器と、出力信号から生成した比較信号を位相比較器にフィードバックする比較信号生成回路とを有している。さらに、PLL回路は、基準信号と比較信号との周波数が同期しているときに、基準信号の位相に対する比較信号の位相の遅延量を検出する誤差検出回路を有している。例えば、比較信号生成回路は、誤差検出回路により検出された遅延量に応じて、出力信号を遅延させ、出力信号から遅延させた信号を比較信号として位相比較器にフィードバックする。
本発明では、簡易な手段で、PLL回路の入力信号と出力信号との位相差(定常位相誤差)を小さくし、同期範囲を拡大することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の位相同期(PLL:Phase Locked Loop)回路(以下、PLL回路とも称する)を示している。PLL回路は、位相比較器PC、ループフィルタLF、電圧制御発信器VCO、比較信号生成回路SG1および誤差検出回路PDDを有し、出力信号fpoutの位相を入力信号frinの位相に同期させる回路である。
位相比較器PCは、チャージポンプCPを有し、入力端子INから入力信号frinおよび比較信号生成回路SG1から比較信号fpを受ける。そして、位相比較器PCは、入力信号frinを基準信号frとして、基準信号frと比較信号fpとの位相差を検出し、位相差に応じて検出信号detをループフィルタLFに出力する。検出信号detは、例えば、チャージポンプCPにより、電流の引き込みや流し込みが位相差に応じて実施され、位相差に応じた電流信号として生成される。
ループフィルタLFは、例えば、ローパスフィルタであり、位相比較器PCから受けた検出信号detを電流信号から電圧信号に変換し、電圧信号(制御電圧vcnt)を電圧制御発信器VCOに出力する。電圧制御発信器VCOは、制御電圧vcntに応じた周波数の信号を生成する発信器であり、ループフィルタLFから受けた制御電圧vcntに応じた周波数の出力信号fpoutを比較信号生成回路SG1に出力する。
比較信号生成回路SG1は、例えば、遅延回路1A、2A、3A、4A、5A、6A、7A、セレクタSELを有し、電圧制御発信器VCOから出力信号fpoutを受け、比較信号fpとして位相比較器PCにフィードバックする。遅延回路1A−7Aは、出力信号fpoutから遅延量が異なる複数の内部遅延信号fp0、fp1、fp2、fp3、fp4、fp5、fp6、fp7を生成する。内部遅延信号fp0は、出力信号fpoutからの遅延量が0、すなわち出力信号fpoutそのものである。内部遅延信号fp1は、例えば、遅延回路1A−7Aの各遅延量が2nsの場合、出力信号fpoutからの遅延量が2nsである。同様に、内部遅延信号fp2−7は、出力信号fpoutからの遅延量がそれぞれ4、6、8、10、12、14nsである。
セレクタSELは、誤差検出回路PDDから受ける遅延制御信号dcntに応じて、内部遅延信号fp0−fp1から1つの信号を選択し、比較信号fpとして位相比較器PCにフィードバックする。例えば、基準信号frと比較信号fpとの周波数が同期していない場合、比較信号生成回路SG1は、内部遅延信号fp0を比較信号fpとして位相比較器PCにフィードバックする。また、基準信号frと比較信号fpとの周波数が同期している場合、比較信号生成回路SG1は、遅延制御信号dcntに応じて、例えば、内部遅延信号fp2を比較信号fpとして位相比較器PCにフィードバックする。
誤差検出回路PDDは、基準信号frと比較信号fpとの周波数が同期しているときに、基準信号frの位相に対する比較信号fpの位相の遅延量(位相差)を検出し、検出した遅延量に応じて遅延制御信号dcntを比較信号生成回路SG1に出力する。すなわち、誤差検出回路PDDは、入力信号frinと出力信号fpoutとの位相差(定常位相誤差)を検出する。
PLL回路は、比較信号生成回路SG1および誤差検出回路PDDにより、定常位相誤差に対応する遅延量の内部信号(fp0−fp7のいずれか)を比較信号fpとして位相比較器PCにフィードバックできる。これにより、PLL回路は、入力信号frinと出力信号fpoutとの位相差(定常位相誤差)を小さくでき、同期範囲を拡大することができる。
図2は、図1に示したPLL回路の動作の一例を示している。入力信号frinの周波数が変化すると(図2(a)、例えば、周波数が高くなる)、PLL回路は、出力信号fpoutの位相を入力信号frinの位相に同期させるための同期引き込みを実施する(図2(b))。同期引き込みが終了したときに、誤差検出回路PDDは、定常位相誤差pdを検出する。
比較信号生成回路SG1は、定常位相誤差pdに対応する遅延量tdだけ、比較信号fpを出力信号fpoutから遅延させる(図2(c))。その後、PLL回路は、比較信号fpの位相を基準信号frの位相に同期させるための同期引き込みを実施する(図2(d))。同期引き込みが終了したときの基準信号frの位相に対する比較信号fpの位相の遅延量は、時間pdを維持する。このとき、比較信号fpは、出力信号fpoutから時間td(=pd)遅れている。この場合、出力信号fpoutの位相は、入力信号frinの位相と等しくなる(pd−td=0)。したがって、図1に示したPLL回路は、入力信号と出力信号との位相差(定常位相誤差)を小さくし、同期範囲を拡大することができる。
図3は、図1に示したPLL回路において、定常位相誤差を小さくするための動作の一例を示している。図中の検出パルスRANGE0、1、2、3、・・・、7は、遅延量を検出するためのパルスである。例えば、定常位相誤差を−1nsから1nsの範囲内にする場合、検出パルスRANGE0−7は、2nsのパルス幅(ハイレベル)をそれぞれ有し、前の信号(例えば、検出パルスRANGE0)の立ち下がりに同期して次の信号(例えば、検出パルスRANGE1)が立ち上がる。
この場合、検出パルスRANGE0は、遅延量の検出の基準となる信号(図中の例では、基準信号fr、図5の例では、pddin1)の立ち上がりに対して、−1nsから1nsの範囲のパルスになる。同様に検出パルスが順次生成され、検出パルスRANGE7では、基準信号frの立ち上がりに対して、13nsから15nsの範囲にパルスが生成される。検出パルスRANGE0−7は、例えば、後述する図5に示す誤差検出回路PDDの内部信号r10−17に対応する。
また、エッジパルスfprは、遅延量が検出される信号(図中の例では、比較信号fp、図5の例では、pddin2)の立ち上がりに同期して発生するパルスであり、例えば、後述する図5に示す誤差検出回路PDDの内部信号in2rに対応する。遅延制御信号dcntは、基準信号frの位相に対する比較信号fpの位相の遅延量を示す制御信号である。例えば、検出パルスRANGE0−7の場合、遅延制御信号dcntは、3ビットのデジタル値で遅延量を示す。なお、遅延制御信号dcntは、デジタル値で遅延量を示さなくてもよい。例えば、遅延制御信号dcntを8本設け、それぞれの信号を遅延量に対応させ、検出した遅延量に対応する信号にパルスを発生させてもよい。
図1に示した誤差検出回路PDDは、基準信号frと比較信号fpとの周波数が同期しているときに、例えば、エッジパルスfprと検出パルスRANGE0−7との論理積演算を実施する。これにより、基準信号frの位相に対する比較信号fpの位相の遅延量pd1(例えば、3.5ns)が検出される(図3(a))。遅延量の検出精度は、検出パルスRANGE0−7のパルス幅に依存する。すなわち、検出パルスRANGEのパルス幅を短くし、検出パルスRANGEを多くすることにより、遅延量の検出精度を高くできる。
誤差検出回路PDDは、論理積演算の結果を3ビットのデジタル値(例えば、010)に変換した遅延制御信号dcntを、比較信号生成回路SG1に出力する(図3(b))。比較信号生成回路SG1は、遅延制御信号dcntに基づいて、出力信号fpoutから時間td2(例えば、4ns)遅れた内部信号fp2(図中の破線)を比較信号fpとして、位相比較器PCにフィードバックする。
その後、比較信号fpの位相は、基準信号frの位相に対して時間pd1遅れた状態に戻る(図3(c))。このとき、比較信号fpは、出力信号fpoutから時間td2遅れている。この結果、基準信号frの位相に対して出力信号fpoutの位相の遅れは、時間pd1(例えば、3.5ns)と時間td2(例えば、4ns)の差分pd2(例えば、0.5ns)なり、予め決められた定常位相誤差の範囲(例えば、−1nsから1ns)内になる。すなわち、定常位相誤差を小さくでき、同期範囲を拡大することができる。
なお、基準信号frの位相に対する比較信号fpの位相の遅延量pd1は、変化していないため、遅延制御信号dcntは、デジタル値010を維持する。したがって、出力信号fpoutから時間td2遅れている内部遅延信号fp2が、比較信号fpとして選択され続ける(図3(d))。
図4は、図1に示したPLL回路において、定常位相誤差を小さくするための動作の別の例を示している。上述した図3と同じ動作については、詳細な説明を省略する。この例では、基準信号frの位相に対する比較信号fpの位相の遅延量pd3(例えば、5.5ns)が図3の例と異なる。遅延量pd3に依存しない波形は、図3と同じである。
誤差検出回路PDDは、エッジパルスfprと検出パルスRANGE0−7との論理積演算の結果を3ビットのデジタル値(例えば、011)に変換した遅延制御信号dcntを、比較信号生成回路SG1に出力する(図4(b))。比較信号生成回路SG1は、遅延制御信号dcntに基づいて、出力信号fpoutから時間td3(例えば、6ns)遅れた内部信号fp3(図中の破線)を比較信号fpとして、位相比較器PCにフィードバックする。
その後、比較信号fpの位相は、基準信号frの位相に対して時間pd3遅れた状態に戻る(図4(c))。このとき、比較信号fpは、出力信号fpoutから時間td3遅れている。このため、基準信号frの位相に対して出力信号fpoutの位相は、時間pd3(例えば、5.5ns)と時間td3(例えば、6ns)の差分pd4(例えば、0.5ns)だけ進む。この結果、定常位相誤差を予め決められた範囲(例えば、−1nsから1ns)内まで小さくでき、同期範囲を拡大することができる。
なお、時間pd3が時間td3より大きい場合、基準信号frの位相に対して出力信号fpoutの位相は、時間pd3と時間td3の差分だけ遅れる。また、時間pd3と時間td3とが互いに等しい場合、定常位相誤差は無くなる。
図5は、図1に示した誤差検出回路PDDの一例を示している。誤差検出回路PDDは、遅延回路1B、2B、3B、・・・、15B、16B、17B、検出パルス生成器PG1、エッジパルス生成器PG2、比較器COMを有している。誤差検出回路PDDの入力端子in1、in2、出力端子outは、例えば、上述した図1に示した基準信号fr、比較信号fp、遅延制御信号dcntにそれぞれ接続される。なお、入力端子in1、in2、出力端子outの信号も同じ符号を用いて、入力信号in1、in2、出力信号outとそれぞれ称する。
遅延回路1B−16Bは、入力信号in1(内部信号din10)を、順次遅延させ、内部信号din11−18を生成する。検出パルス生成器PG1は、例えば、内部信号din10−18(din10および11、din11および12、din12および13、din13および14、din14および15、din15および16、din16および17、din17および18)の立ち上がりエッジを用いて、内部信号r10−17をそれぞれ生成する。内部信号r10−17は、遅延量を検出するための検出パルスであり、例えば、上述した図3および図4に示した検出パルスRANGE0−7に対応する。
例えば、検出パルス生成器PG1は、内部信号din10の立ち上がりに同期して立ち上がり、内部信号din11の立ち上がりに同期して立ち下がるパルスを生成し、内部信号r10として比較器COMに出力する。これにより、内部信号r10は、遅延回路1Bおよび2Bの遅延量の和で決まるパルス幅(ハイレベル)を有する。例えば、遅延回路1B−17Bの各遅延量を1nsにした場合、内部信号r10のパルス幅は、2nsになる。内部信号r11−17も、内部信号r10と同様の方法で、対応する内部信号din11−18から生成される。
内部信号pddin1および2は、入力信号in1および2から、遅延回路1Bおよび17Bにより、それぞれ遅延させられた信号であり、例えば、上述した図3および図4に示した基準信号frおよび比較信号fpにそれぞれ対応する。なお、内部信号pddin1および2の遅延量を内部信号r10のパルス幅の半分にすることにより、各内部信号(pddin1、2、r10−17、in2r)の動作タイミングは、上述した図3および図4に示した各信号(fr、fp、RANGE0−7、fpr)の動作タイミングの関係と等しくなる。
エッジパルス生成器PG2は、内部信号pddin2の立ち上がりに同期して立ち上がり、内部信号r10−17のパルス幅より短い期間で立ち下がるパルスを生成し、内部信号in2rとして比較器COMに出力する。内部信号in2rは、例えば、上述した図3および図4に示したエッジパルスfprに対応する。内部信号in2rのパルス幅を、内部信号r10−17のパルス幅より短くすることにより、比較器COMの論理を簡易に実現できる。なお、内部信号in2rのパルス幅は、内部信号r10−17のパルス幅より長くてもよい。
比較器COMは、内部信号in2rと内部信号r10−17との論理積演算を実施し、論理積演算の結果を3ビットのデジタル値に変換し、誤差検出回路PDDの出力信号outを生成する。なお、内部信号in2rのパルス(ハイレベル)が複数の内部信号r10−17のパルス(ハイレベル)と重なる場合、比較器COMは、論理積演算の結果が真(=1、ハイレベル)となる遅延量が最少の内部信号r10−17の結果を適用する。これにより、誤差検出回路PDDは、入力信号in1(例えば、基準信号fr)の位相に対する入力信号in2(例えば、比較信号fp)の位相の遅延量を正しく検出できる。
以上、第1の実施形態では、入力信号frin(基準信号fr)の位相に対する比較信号fpの位相の遅延量が大きい場合、その遅延量に応じて、出力信号fpoutから遅延させた比較信号fpを生成できる。これにより、入力信号frinの位相に対する出力信号fpoutの位相の遅延量(定常位相誤差)を小さくすることができ、同期範囲を拡大することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態のPLL回路を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態のPLL回路は、第1の実施形態の比較信号生成回路SG1が省かれ、基準信号生成回路SG2が入力端子INと位相比較器PCとの間に配置されている。これにより、誤差検出回路PDDの入力および出力の接続先が、第1の実施形態と異なる。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
基準信号生成回路SG2は、第1の実施形態の比較信号生成回路SG1と同じ回路構成であり、入力端子INから入力信号frinを受け、基準信号frを位相比較器PCに出力する。基準信号生成回路SG2は、入力信号frinから遅延量が異なる複数の内部遅延信号fr0、fr1、fr2、fr3、fr4、fr5、fr6、fr7を有し、遅延制御信号dcntに基づいて内部遅延信号fr0−7から基準信号frを選択する。内部遅延信号fr0は、入力信号frinからの遅延量が0、すなわち入力信号frinそのものである。内部遅延信号fr1−7は、例えば、遅延回路1A−7Aの各遅延量が2nsの場合、入力信号frinからの遅延量がそれぞれ2、4、6、8、10、12、14nsである。
誤差検出回路PDDは、基準信号frと比較信号fpとの周波数が同期しているときに、比較信号fpの位相に対する基準信号frの位相の遅延量を検出し、検出した遅延量に応じて遅延制御信号dcntを基準信号生成回路SG2に出力する。したがって、上述した図5に示した誤差検出回路PDDの入力端子in1、in2、出力端子outは、図6に示した比較信号fp、基準信号fr、遅延制御信号dcntにそれぞれ接続される。
PLL回路は、基準信号生成回路SG2および誤差検出回路PDDにより、定常位相誤差に対応する遅延量の内部信号(fr0−7のいずれか)を基準信号frとして位相比較器PCに出力できる。これにより、PLL回路は、入力信号frinと出力信号fpoutとの位相差(定常位相誤差)を小さくでき、同期範囲を拡大することができる。
図7は、図6に示したPLL回路の動作の一例を示している。入力信号frinの周波数が変化すると(図7(a)、例えば、周波数が低くなる)、PLL回路は、出力信号fpoutの位相を入力信号frinの位相に同期させるための同期引き込みを実施する(図7(b))。同期引き込みが終了したときに、誤差検出回路PDDは、定常位相誤差pdを検出する。
基準信号生成回路SG2は、定常位相誤差pdに対応する遅延量tdだけ、基準信号frを入力信号frinから遅延させる(図7(c))。その後、PLL回路は、比較信号fpの位相を基準信号frの位相に同期させるための同期引き込みを実施する(図7(d))。同期引き込みが終了したときの比較信号fpの位相に対する基準信号frの位相の遅延量は、時間pdを維持する。このとき、基準信号frは、入力信号frinから時間td(=pd)遅れている。この場合、出力信号fpoutの位相は、入力信号frinの位相と等しくなる(pd−td=0)。したがって、図6に示したPLL回路は、入力信号と出力信号との位相差(定常位相誤差)を小さくし、同期範囲を拡大することができる。
図8は、図6に示したPLL回路において、定常位相誤差を小さくするための動作の一例を示している。上述した図2と同じ動作については、詳細な説明を省略する。この実施形態は、出力信号fpoutの位相が基準信号frの位相に対して進んでいる点および遅延させる信号が第1の実施形態と異なる。その他の波形は、第1の実施形態(図2)と同じである。この例では、出力信号fpoutの位相に対する基準信号frの位相の遅延量は、時間pd5(例えば、4ns)である。
検出パルスRANGE0−7は、比較信号fpの立ち上がりを中心にして、パルスが順次生成され、上述した図5に示す誤差検出回路PDDの内部信号r10−17に対応する。例えば、定常位相誤差を−1nsから1nsの範囲内にする場合、検出パルスRANGE0は、比較信号fpの立ち上がりに対して、−1nsから1nsの範囲にパルスが生成され、検出パルスRANGE7は、基準信号frの立ち上がりに対して、13nsから15nsの範囲にパルスが生成される。
また、エッジパルスfrrは、基準信号frの立ち上がりに同期して発生するパルスであり、上述した図5に示す誤差検出回路PDDの内部信号in2rに対応する。遅延制御信号dcntは、比較信号fpの位相に対する基準信号frの位相の遅延量を示す制御信号である。
上述した図6に示した誤差検出回路PDDは、エッジパルスfrrと検出パルスRANGE0−7との論理積演算の結果を3ビットのデジタル値(例えば、010)に変換した遅延制御信号dcntを、基準信号生成回路SG2に出力する(図8(b))。基準信号生成回路SG2は、遅延制御信号dcntに基づいて、入力信号frinから時間td2(例えば、4ns)遅れた内部信号fr3(図中の破線)を基準信号frとして、位相比較器PCに出力する。
その後、基準信号frの位相は、比較信号fpの位相に対して時間pd5遅れた状態に戻る(図8(c))。このとき、基準信号frは、入力信号frinから時間td2遅れている。このため、入力信号frinと出力信号fpoutとの位相差は、時間pd5(例えば、4ns)と時間td2(例えば、4ns)との差(例えば、0ns)になる。この結果、定常位相誤差を予め決められた範囲(−1nsから1ns)内まで小さくでき、同期範囲を拡大することができる。
以上、第2の実施形態では、出力信号fpout(比較信号fp)の位相に対する基準信号frの位相の遅延量が大きい場合、その遅延量に応じて、入力信号frinから遅延させた基準信号frを生成できる。これにより、出力信号fpoutの位相に対する入力信号frinの位相の遅延量(定常位相誤差)を小さくすることができ、同期範囲を拡大することができる。
図9は、本発明の第3の実施形態のPLL回路を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態のPLL回路は、第1の実施形態の誤差検出回路PDDの代わりに誤差検出回路PDD2が配置され、基準信号生成回路SG2が入力端子INと位相比較器PCとの間に配置されている。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
すなわち、この実施形態のPLL回路の構成は、第1の実施形態と第2の実施形態とを合わせた回路構成である。したがって、この実施形態のPLL回路は、基準信号frの位相に対して比較信号fpの位相が遅れている場合、第1の実施形態のPLL回路と同じ動作をし、基準信号frの位相に対して比較信号fpの位相が進んでいる場合、第2の実施形態のPLL回路と同じ動作をする。
誤差検出回路PDD2は、基準信号frと比較信号fpとの周波数が同期しているときに、基準信号frの位相に対する比較信号fpの位相の遅延量を検出し、検出した遅延量に応じて遅延制御信号dcnt1を比較信号生成回路SG1に出力する。また、誤差検出回路PDD2は、基準信号frと比較信号fpとの周波数が同期しているときに、比較信号fpの位相に対する基準信号frの位相の遅延量を検出し、検出した遅延量に応じて遅延制御信号dcnt2を基準信号生成回路SG2に出力する。
比較信号生成回路SG1および基準信号生成回路SG2は、遅延制御信号dcnt1および2に基づいて、出力信号fpoutおよび入力信号frinからそれぞれ遅らせた比較信号fpおよび基準信号frを位相比較器PCに出力する。これにより、PLL回路は、入力信号frinと出力信号fpoutとの位相差(定常位相誤差)を小さくでき、同期範囲を拡大することができる。
図10は、図9に示した誤差検出回路PDD2の一例を示している。上述した図5に示した誤差検出回路PDDで説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。誤差検出回路PDD2は、図5に示した誤差検出回路PDDに、遅延回路18B、19B、20B、・・・、30B、31B、32B、検出パルス生成器PG3、エッジパルス生成器PG4、比較器COM2を追加して構成されている。その他の構成は、誤差検出回路PDDと同じである。なお、比較器COM1は、図5に示した誤差検出回路PDDの比較器COMと同じである。
入力信号in1の位相に対する入力信号in2の位相の遅延量は、出力信号out1に示される。また、入力信号in2の位相に対する入力信号in1の位相の遅延量は、出力信号out2に示される。例えば、誤差検出回路PDD2は、図5に示した誤差検出回路PDDを2つ構成している。すなわち、遅延回路17B−32B、1B、検出パルス生成器PG3、エッジパルス生成器PG4、比較器COM2は、図5に示した誤差検出回路PDDの遅延回路1−16B、17B、検出パルス生成器PG1、エッジパルス生成器PG2、比較器COMにそれぞれ対応する。
この実施形態では、誤差検出回路PDD2の入力端子in1、in2、出力端子out1、out2は、例えば、上述した図9に示した基準信号fr、比較信号fp、遅延制御信号dcnt1、dcnt2にそれぞれ接続される。
遅延回路17B−32Bは、入力信号in2(内部信号din20)を、順次遅延させ、内部信号din21−28を生成する。検出パルス生成器PG3は、例えば、内部信号din20−28の立ち上がりエッジを用いて、内部信号r20−27をそれぞれ生成する。内部信号r20−27は、遅延量を検出するための検出パルスであり、例えば、上述した図8に示した検出パルスRANGE0−7に対応する。
内部信号pddin1および2は、入力信号in1および2から、遅延回路1Bおよび17Bにより、それぞれ遅延させられた信号であり、例えば、上述した図3、図4および図8に示した基準信号frおよび比較信号fpにそれぞれ対応する。なお、内部信号pddin1および2の遅延量を内部信号r10およびr20のパルス幅の半分にすることにより、各内部信号の動作タイミングは、上述した図3、図4および図8に示した各信号の動作タイミングの関係と等しくなる。
エッジパルス生成器PG4は、内部信号pddin1の立ち上がりに同期して立ち上がり、内部信号r20−27のパルス幅より短い期間で立ち下がるパルスを生成し、内部信号in1rとして比較器COM2に出力する。内部信号in1rは、例えば、上述した図8に示したエッジパルスfrrに対応する。
比較器COM2は、内部信号in1rと内部信号r20−27との論理積演算を実施し、論理積演算の結果を3ビットのデジタル値に変換し、誤差検出回路PDD2の出力信号out2を生成する。
以上、第3の実施形態では、入力信号frin(基準信号fr)の位相に対する比較信号fpの位相の遅延量が大きい場合、その遅延量に応じて、出力信号fpoutから遅延させた比較信号fpを生成できる。さらに、出力信号fpout(比較信号fp)の位相に対する基準信号frの位相の遅延量が大きい場合、その遅延量に応じて、入力信号frinから遅延させた基準信号frを生成できる。これらにより、入力信号frinの位相に対して出力信号fpoutの位相が遅れている場合および進んでいる場合の両方の場合で、出力信号fpoutと入力信号frinの位相差(定常位相誤差)を小さくすることができる。この結果、さらに同期範囲を拡大することができる。
図11は、本発明の第4の実施形態のPLL回路を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態のPLL回路は、第1の実施形態の電圧制御発信器VCOの代わりに電圧制御発信器VCO2が配置され、プリスケーラPSが電圧制御発信器VCO2と比較信号生成回路SG1との間に配置されている。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。この実施形態での定常位相誤差を小さくするための動作は、プリスケーラPSの出力である分周信号fpdivから比較信号fpを生成する以外、第1の実施形態と同じである。
電圧制御発信器VCO2は、制御電圧vcntに応じた周波数の信号を生成する発信器であり、ループフィルタLFから受けた制御電圧vcntに応じた周波数(例えば、基準信号frの周波数のN倍(Nは、正の整数))の信号(出力信号fpout)をプリスケーラPSに出力する。
プリスケーラPSは、例えば、信号の周波数をN分の1にする分周器であり、比較信号fpの周波数を基準信号frの周波数に一致させるために、電圧制御発信器VCO2から受けた信号(出力信号fpout)の周波数をN分の1に分周し、分周した分周信号fpdivを比較信号生成回路SG1に出力する。なお、プリスケーラPSの分周率(N)は、可変でもよいし固定でもよい。
これにより、PLL回路は、出力信号fpoutの周波数を入力信号frinの周波数のN倍にして、出力信号fpoutの位相を入力信号frinの位相に同期させることができる。
以上、第4の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、PLL回路は、出力信号fpoutの周波数を入力信号frinの周波数の整数倍にできる。
図12は、本発明の第5の実施形態のPLL回路を示している。第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態のPLL回路は、第2の実施形態の電圧制御発信器VCOの代わりに電圧制御発信器VCO2が配置され、位相比較器PCおよび誤差検出回路PDDの入力端と電圧制御発信器VCO2との間にプリスケーラPSが配置されている。その他の構成は、第2の実施形態と同じである。この実施形態の定常位相誤差を小さくするための動作は、プリスケーラPSの出力である分周信号fpdivを比較信号fpにする以外、第2の実施形態と同じである。
電圧制御発信器VCO2およびプリスケーラPSは、第4の実施形態の電圧制御発信器VCO2およびプリスケーラPSと同じであるため、詳細な説明を省略する。
以上、第5の実施形態においても、上述した第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、PLL回路は、出力信号fpoutの周波数を入力信号frinの周波数の整数倍にできる。
図13は、本発明の第6の実施形態のPLL回路を示している。第3の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態のPLL回路は、第3の実施形態の電圧制御発信器VCOの代わりに電圧制御発信器VCO2が配置され、プリスケーラPSが電圧制御発信器VCO2と比較信号生成回路SG1との間に配置されている。その他の構成は、第3の実施形態と同じである。この実施形態での定常位相誤差を小さくするための動作は、プリスケーラPSの出力である分周信号fpdivから比較信号fpを生成する以外、第3の実施形態と同じである。
電圧制御発信器VCO2およびプリスケーラPSは、第4の実施形態の電圧制御発信器VCO2およびプリスケーラPSと同じであるため、詳細な説明を省略する。
以上、第6の実施形態においても、上述した第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、PLL回路は、出力信号fpoutの周波数を入力信号frinの周波数の整数倍にできる。
図14は、本発明の第7の実施形態のPLL回路を示している。第5の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態のPLL回路は、第5の実施形態の誤差検出回路PDDの代わりに誤差検出回路PDD3が配置されている。また、この実施形態のPLL回路は、プリスケーラPSの出力を出力信号fpoutとしている。その他の構成は、第5の実施形態と同じである。この実施形態での定常位相誤差を小さくするための動作は、プリスケーラPSのカウンタデータcdataを利用して遅延量を検出する以外、第5の実施形態と同じである。
誤差検出回路PDD3は、プリスケーラPSのカウンタデータcdataが示すカウンタ値を利用して、比較信号fpの位相に対する基準信号frの位相の遅延量を検出し、検出した遅延量に応じて遅延制御信号dcntを基準信号生成回路SG2に出力する。例えば、カウンタ値は、電圧制御発信器VCO2の出力である信号fvcoにより更新される。
図15は、図14に示した誤差検出回路PDD3の一例を示している。上述した図5に示した誤差検出回路PDDで説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。図中の太い線は、カウンタデータcdataのデータバスを示し、括弧内の数字は、プリスケーラPSのカウンタ値を示している。誤差検出回路PDD3は、図5に示した内部信号r10−17に対応する内部信号r30−37の生成方法が、誤差検出回路PDD(図5)と異なる。誤差検出回路PDD3は、図5に示した誤差検出回路PDDの遅延回路1B−17Bが省かれ、検出パルス生成器PG1の代わりに検出パルス生成器PG5が配置されている。その他の構成は、図5に示した誤差検出回路PDDと同じである。誤差検出回路PDD3の入力端子in2、cdata、出力端子outは、上述した図14に示した基準信号fr、カウンタデータcdata、遅延制御信号dcntにそれぞれ接続される。
図中の例では、検出パルス生成器PG5は、パルス生成部PG50−57を有し、信号の周波数を1578分の1に分周するプリスケーラ(図14に示したプリスケーラPS)からカウンタ値を取得し、取得したカウンタ値を用いて内部信号r30−37をそれぞれ生成する。例えば、図14に示したPLL回路は、入力信号frinの位相に対する出力信号fpoutの位相の遅れあるいは進みを、−1.6usから1.6usの範囲内に収めることが要求されている。また、図14に示したPLL回路は、入力信号frinおよび出力信号fpoutの周波数が8kHzであり、電圧制御発信器VCO2は、12.624MHzの信号を生成する。そして、図14に示したプリスケーラPSは、例えば、0から1577までカウントする図示していないカウンタを用いて、12.624MHzの信号を1578分の1の周波数に分周し、8kHzの出力信号fpoutを生成する。この場合、検出パルス生成器PG5のパルス生成部PG50−57は、下記の動作を実施する。
パルス生成部PG50は、例えば、図示していないRS型フリップフロップを有し、カウンタデータcdata(カウンタ値1558および20)に基づいて生成される信号をRS型フリップフロップに入力し、RS型フリップフロップの出力を内部信号r30として比較器COMに出力する。例えば、RS型フリップフロップは、カウンタデータcdataの示すカウンタ値が1558のときに、セット入力にハイレベルの信号を受け、出力をハイレベルにし(セット状態)、カウンタ値が20のときに、リセット入力にハイレベルの信号を受け、出力をローレベルにする(リセット状態)。
カウンタ値は、電圧制御発信器VCO2の出力信号(図14に示した信号fvco)により約79.2ns毎に更新され、1577の次は0に戻る。このため、内部信号r30は、比較信号fpの立ち上がり(カウンタ値が0)に対して、約−1.6us(20×約79.2ns)から1.6usの範囲にパルスが生成される。同様に、パルス生成部PG51−57は、カウンタデータcdataの示すカウンタ値が20から60、60から100、100から140、140から180、180から220、220から260、260から300の間(約3.2us)、内部信号r31−37をそれぞれハイレベルにする。
エッジパルス生成器PG2は、図5に示したエッジパルス生成器PG2と同じであり、内部信号in2rのパルスを、入力信号in2の立ち上がりに同期して立ち上げ、内部信号r30−37のパルス幅より短い期間で立ち下げる。例えば、エッジパルス生成器PG2は、内部信号in2rのパルスを、入力信号in2の立ち上がりに同期して立ち上げ、その後、電圧制御発信器VCO2の出力信号の立ち上がりに同期して立ち下げる。
以上、第7の実施形態においても、上述した第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、プリスケーラPSのカウンタ値を用いて、出力信号fpout(比較信号fp)の位相に対する基準信号frの位相の遅延量を検出できるため、誤差検出回路PDD3の論理を簡易に構成できる。
図16は、図13に示したPLL回路の入力周波数の変化に対する定常位相誤差の変動の一例を示している。なお、図16は、図13に示したPLL回路において、内部遅延信号fr0−7、fp0−7の遅延量の刻みおよび定常位相誤差の検出精度を約3.2usにした場合のシミュレーション結果を示している。図中の破線は、図13に示した比較信号生成回路SG1、基準信号生成回路SG2および誤差検出回路PDD2を有していないPLL回路の結果を比較例として示している。図中の例では、PLL回路は、入力信号frinの位相に対する出力信号fpoutの位相の遅れあるいは進み(定常位相誤差)は、−1.6usから1.6usの範囲内に収めることが要求されている。
図の縦軸は、定常位相誤差を示し、横軸は、同期範囲の中心周波数からの入力信号の周波数の変化を示している。この実施形態では、入力信号の周波数が−190ppmから190ppmまで変化しても、定常位相誤差を−1.6usから1.6usの範囲に収めることができる。なお、比較例(図中の破線)では、定常位相誤差を−1.6usから1.6usの範囲に収めることができる入力周波数の変化は、−100ppmから100ppmである。すなわち、図13に示したPLL回路は、入力周波数の変化が大きいときの定常位相誤差を小さくすることができ、同期範囲を拡大することができる。
なお、上述した実施形態では、定常位相誤差を小さくするために、基準信号frあるいは比較信号fpを8通りの内部遅延信号から選択する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図13に示した各遅延回路1A−7Aの20分の1の遅延量を有する150個の遅延回路を用いて151通りの内部信号から基準信号frあるいは比較信号fpを選択してもよい。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、図17に示すように、入力周波数の変化に対する定常位相誤差の変動を滑らかにすることができる。図17は、図13に示したPLL回路において、内部遅延信号fr0−7、fp0−7の遅延量の刻みおよび定常位相誤差の検出精度を約0.16usにした場合のシミュレーション結果を示している。図中の破線の意味は、上述した図16と同じである。
上述した第4−6の実施形態では、PLL回路の出力信号fpoutを電圧制御発信器VCO2の出力信号から取り出す構成にする例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図14に示したように、PLL回路の出力信号fpoutをプリスケーラPSの出力信号から取り出す構成にしてもよい。この場合にも、上述した第4−6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述した第4−6の実施形態では、誤差検出回路PDD、PDD2を遅延回路を用いて構成する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、図15に示した誤差検出回路PDD3のように、カウンタ値を用いて遅延量を検出する構成にしてもよい。この場合にも、上述した第4−6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明は、入力信号の位相に同期させた出力信号を発生させる位相同期回路に利用できる。
本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。 図1に示したPLL回路の動作の一例を示す波形図である。 図1に示したPLL回路において、定常位相誤差を小さくするための動作の一例を示すタイミング図である。 図1に示したPLL回路において、定常位相誤差を小さくするための動作の別の例を示すタイミング図である。 図1に示した誤差検出回路の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。 図5に示したPLL回路の動作の一例を示す波形図である。 図5に示したPLL回路において、定常位相誤差を小さくするための動作の一例を示すタイミング図である。 本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。 図9に示した誤差検出回路の一例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第7の実施形態を示すブロック図である。 図14に示した誤差検出回路の一例を示すブロック図である。 図13に示したPLL回路の入力周波数の変化に対する定常位相誤差の変動の一例を示す説明図である。 図13に示したPLL回路の入力周波数の変化に対する定常位相誤差の変動の別の例を示す説明図である。
符号の説明
1A−7A、1B−32B‥遅延回路;COM、COM1−2‥比較器;CP‥チャージポンプ;dcnt‥遅延制御信号;det‥検出信号;din10−18、din20−28、in1−2、in1r、in2r、out、out1−2、pddin1−2、r10−17、r20−27、r30−37‥内部信号;fp‥比較信号;fp0−7、fr0−7‥内部遅延信号;fpout‥出力信号;fpr、frr‥エッジパルス;fr‥基準信号;frin‥入力信号;fvco‥電圧制御発信器の出力信号;IN‥入力端子;LF‥ループフィルタ;PC‥位相比較器;PDD、PDD2、PDD3‥誤差検出回路;PG1、PG3、PG5‥検出パルス生成器;PG2、PG4‥エッジパルス生成器;PG50−57‥パルス生成部;PS‥プリスケーラ;RANGE0−7‥検出パルス;SG1‥比較信号生成回路;SG2‥基準信号生成回路;SEL‥セレクタ;VCO‥電圧制御発信器;vcnt‥制御電圧

Claims (9)

  1. 入力端子で受ける基準信号と比較信号との位相差を検出し、前記位相差に応じて検出信号を出力する位相比較器と、前記検出信号に応じて制御電圧を出力するループフィルタと、前記制御電圧に応じた周波数の出力信号を生成するとともに、前記出力信号を前記比較信号として前記位相比較器にフィードバックする電圧制御発振器とを備えた位相同期回路において、
    前記基準信号と前記比較信号との周波数が同期しているときに、前記基準信号の位相に対する前記比較信号の位相の遅延量を検出し、検出した遅延量に応じて遅延制御信号を出力する誤差検出回路と、
    前記電圧制御発振器と前記位相比較器との間に設けられ、前記出力信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させ、前記出力信号から遅延させた信号を前記比較信号として前記位相比較器に出力する比較信号生成回路とを備え
    前記誤差検出回路は、
    前記基準信号に対する遅延量が互いに異なる複数の検出パルスを生成する検出パルス生成器と、
    前記比較信号に同期するエッジパルスを生成するエッジパルス生成器と、
    前記エッジパルスに重なる期間を有する前記検出パルスに基づいて、前記遅延制御信号を生成する制御信号生成部とを備えていることを特徴とする位相同期回路。
  2. 請求項2記載の位相同期回路において、
    前記電圧制御発振器と前記比較信号生成回路との間に設けられ、前記比較信号の周波数を前記基準信号の周波数に一致させるために、前記出力信号を分周し、分周した分周信号を前記比較信号生成回路に出力する分周器を備え、
    前記比較信号生成回路は、前記分周信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させ、前記分周信号から遅延させた信号を前記比較信号として前記位相比較器に出力することを特徴とする位相同期回路。
  3. 請求項1または請求項2記載の位相同期回路において、
    前記誤差検出回路は、前記遅延量に応じたデジタル値を示す前記遅延制御信号を前記比較信号生成回路に出力し、
    前記比較信号生成回路は、前記比較信号生成回路が受ける内部入力信号から遅延量が異なる複数の内部遅延信号を生成し、前記デジタル値に応じて、前記内部入力信号および前記内部遅延信号から1つの信号を選択し、選択した信号を前記比較信号として前記位相比較器に出力することを特徴とする位相同期回路。
  4. 入力端子で受ける入力信号を基準信号とし、前記基準信号と比較信号との位相差を検出し、前記位相差に応じて検出信号を出力する位相比較器と、前記検出信号に応じて制御電圧を出力するループフィルタと、前記制御電圧に応じた周波数の出力信号を生成するとともに、前記出力信号を前記比較信号として前記位相比較器にフィードバックする電圧制御発振器とを備えた位相同期回路において、
    前記基準信号と前記比較信号との周波数が同期しているときに、前記比較信号の位相に対する前記基準信号の位相の遅延量を検出し、検出した遅延量に応じて遅延制御信号を出力する誤差検出回路と、
    前記入力端子と前記位相比較器との間に設けられ、前記入力信号を前記遅延制御信号に応じて遅延させ、前記入力信号から遅延させた信号を前記基準信号として前記位相比較器に出力する基準信号生成回路とを備え
    前記誤差検出回路は、
    前記比較信号に対する遅延量が互いに異なる複数の検出パルスを生成する検出パルス生成器と、
    前記基準信号に同期するエッジパルスを生成するエッジパルス生成器と、
    前記エッジパルスに重なる期間を有する前記検出パルスに基づいて、前記遅延制御信号を生成する制御信号生成部とを備えていることを特徴とする位相同期回路。
  5. 請求項4記載の位相同期回路において、
    前記電圧制御発振器と前記位相比較器との間に設けられ、前記比較信号の周波数を前記基準信号の周波数に一致させるために、前記出力信号を分周するとともに、分周した分周信号を前記比較信号として前記位相比較器にフィードバックする分周器を備えていることを特徴とする位相同期回路。
  6. 請求項4または請求項5記載の位相同期回路において、
    前記誤差検出回路は、前記遅延量に応じたデジタル値を示す前記遅延制御信号を前記基準信号生成回路に出力し、
    前記基準信号生成回路は、前記入力信号から遅延量が異なる複数の内部遅延信号を生成し、前記デジタル値に応じて、前記入力信号および前記内部遅延信号から1つの信号を選択し、選択した信号を前記基準信号として前記位相比較器に出力することを特徴とする位相同期回路。
  7. 入力端子で受ける入力信号を基準信号とし、前記基準信号と比較信号との位相差を検出し、前記位相差に応じて検出信号を出力する位相比較器と、前記検出信号に応じて制御電圧を出力するループフィルタと、前記制御電圧に応じた周波数の出力信号を生成するとともに、前記出力信号を前記比較信号として前記位相比較器にフィードバックする電圧制御発振器とを備えた位相同期回路において、
    前記基準信号と前記比較信号との周波数が同期しているときに、前記基準信号の位相に対する前記比較信号の位相の遅延量および前記比較信号の位相に対する前記基準信号の位相の遅延量を検出し、検出した遅延量に応じて第1および第2遅延制御信号をそれぞれ出力する誤差検出回路と、
    前記電圧制御発振器と前記位相比較器との間に設けられ、前記出力信号を前記第1遅延制御信号に応じて遅延させ、前記出力信号から遅延させた信号を前記比較信号として前記位相比較器に出力する比較信号生成回路と、
    前記入力端子と前記位相比較器との間に設けられ、前記入力信号を前記第2遅延制御信号に応じて遅延させ、前記入力信号から遅延させた信号を前記基準信号として前記位相比較器に出力する基準信号生成回路とを備え
    前記誤差検出回路は、
    前記基準信号に対する遅延量が互いに異なる複数の第1検出パルスを生成する第1検出パルス生成器と、
    前記比較信号に同期する第1エッジパルスを生成する第1エッジパルス生成器と、
    前記第1エッジパルスに重なる期間を有する前記第1検出パルスに基づいて、前記第1遅延制御信号を生成する第1制御信号生成部と、
    前記比較信号に対する遅延量が互いに異なる複数の第2検出パルスを生成する第2検出パルス生成器と、
    前記基準信号に同期する第2エッジパルスを生成する第2エッジパルス生成器と、
    前記第2エッジパルスに重なる期間を有する前記第2検出パルスに基づいて、前記第2遅延制御信号を生成する第2制御信号生成部とを備えていることを特徴とする位相同期回路。
  8. 請求項7記載の位相同期回路において、
    前記電圧制御発振器と前記比較信号生成回路との間に設けられ、前記比較信号の周波数を前記基準信号の周波数に一致させるために、前記出力信号を分周し、分周した分周信号を前記比較信号生成回路に出力する分周器を備え、
    前記比較信号生成回路は、前記分周信号を前記第1遅延制御信号に応じて遅延させ、前記分周信号から遅延させた信号を前記比較信号として前記位相比較器に出力することを特徴とする位相同期回路。
  9. 請求項7または請求項8記載の位相同期回路において、
    前記誤差検出回路は、前記遅延量に応じたデジタル値を示す前記第1および第2遅延制御信号を前記比較信号生成回路および前記基準信号生成回路にそれぞれ出力し、
    前記比較信号生成回路は、前記比較信号生成回路が受ける内部入力信号から遅延量が異なる複数の内部遅延信号を生成し、前記第1遅延制御信号が示す前記デジタル値に応じて、前記内部入力信号および前記内部遅延信号から1つの信号を選択し、選択した信号を前記比較信号として前記位相比較器に出力し、
    前記基準信号生成回路は、前記入力信号から遅延量が異なる複数の内部遅延信号を生成し、前記第2遅延制御信号が示す前記デジタル値に応じて、前記入力信号および前記内部遅延信号から1つの信号を選択し、選択した信号を前記基準信号として前記位相比較器に出力することを特徴とする位相同期回路。
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