JP4750396B2 - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4750396B2
JP4750396B2 JP2004278643A JP2004278643A JP4750396B2 JP 4750396 B2 JP4750396 B2 JP 4750396B2 JP 2004278643 A JP2004278643 A JP 2004278643A JP 2004278643 A JP2004278643 A JP 2004278643A JP 4750396 B2 JP4750396 B2 JP 4750396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
exposure apparatus
optical system
spatial
modulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004278643A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006093487A5 (ja
JP2006093487A (ja
Inventor
徳行 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004278643A priority Critical patent/JP4750396B2/ja
Priority to US11/237,486 priority patent/US7239372B2/en
Publication of JP2006093487A publication Critical patent/JP2006093487A/ja
Publication of JP2006093487A5 publication Critical patent/JP2006093487A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4750396B2 publication Critical patent/JP4750396B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70283Mask effects on the imaging process
    • G03F7/70291Addressable masks, e.g. spatial light modulators [SLMs], digital micro-mirror devices [DMDs] or liquid crystal display [LCD] patterning devices
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70408Interferometric lithography; Holographic lithography; Self-imaging lithography, e.g. utilizing the Talbot effect
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/0476Holographic printer
    • G03H2001/0482Interference based printer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2225/00Active addressable light modulator
    • G03H2225/20Nature, e.g. e-beam addressed
    • G03H2225/24Having movable pixels, e.g. microelectromechanical systems [MEMS]
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2225/00Active addressable light modulator
    • G03H2225/30Modulation
    • G03H2225/32Phase only

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

本発明は、露光に関し、特に感光剤が塗布された基板上に直接パターンを描画して高集積度のデバイスを得るマスクレス露光に関する。
従来より、半導体デバイスや液晶パネル等を製造する際に、マスク上のパターンを感光剤が塗布された基板上に露光転写する投影露光装置が使用されている。しかし、デバイスの集積度の向上や大面積化に伴い、マスクパターンの一層の微細化や大型化が要求されるため、マスクのコストの増大が問題になっている。そこで、マスクを用いずに露光するマスクレス露光が検討されている。
マスクレス露光の一例として、位相変調型の空間光変調器を用いてパターンの像を基板上に投影する方法が注目されている。空間光変調器は並列型のデバイスであるため、単位時間に処理できるピクセル数を非常に大きくできる可能性がある。特に、反射体の表面の形状を変化させて光の変調を行う、いわゆるDMD(Deformable Mirror Device)方式の空間変調器は、露光装置に好適である。これには高いコントラストが実現できること、環境に対して安定な動作が得られること、比較的に短い波長で使用できることなどの理由があげられる。そして、位相変調方式は、必要なミラーの変位が光の波長の1/4程度と小さく、高速な動作が可能である。
位相変調型の空間光変調器の従来技術としては、例えば、特許文献1乃至4、その他の従来技術としては非特許文献1乃至3がある。
米国特許第5,841,579号明細書 米国特許第5,486,851号明細書 米国特許第5,311,360号明細書 米国特許第6,133,986号明細書 ボーン・アンド・ウルフ、光学原理第6版、ケンブリッジ大学プレス、ケンブリッジ、1999年、306−314頁(Born and Wolf, Principles of Optics, 6th edition (Cambridge University Press, Cambridge, 1999),pp.306−314) エー・ケー・ウォング、減衰位相シフトマスク、光リソグラフィにおける超解像技術、SPIE、ベリングハム、2001年、139−151頁(A.K. Wong,attenuating phase shifting mask,Resolution Enhancement Techniques in Optical Lithography(SPIE, Bellingham 2001),pp.139−151) ディー・マラカラ、光学工場試験、ジョン・ワイリ&サンズ、1992年、第3及び第4章(D. Malacara, Optical Shop Testing (John Wiley & Sons, 1992) chap. 3,4)
しかし、位相変調型の空間光変調器を使用した従来のマスクレス露光は、高スループットと高解像力を単純な構成で実現することが困難であった。例えば、特許文献1及び3は、Grating Light Valve(GLV)と呼ばれる回折格子状の変調パターンを使用するため、空間光変調器の構成が複雑になる。また、特許文献2及び4は、光の位相のパターンを光の強度のパターンに変換して基板上に投影する際に、大型の(高NAの)シュリーレン光学系を必要とし、シュリーレン光学系を使用すると空間光変調器の構成も複雑になる。更に、特許文献4は、シュリーレン光学系に加えて微小レンズのアレーも必要とし、収差や散乱の少ない結像特性の良好な微小レンズアレーの製造や実装は困難である。
そこで、本発明は、比較的単純な構成で高解像力と高スループットを有する実用性に優れた露光装置及びそれを使用したデバイス製造方法を提供することを例示的目的とする。
本発明の一側面としての露光装置は、光源から放射される光を第1の光と第2の光に分割するビーム分割器と、前記第1の光の光路中に配置されて前記第1の光の位相分布を変調する空間光変調器と、前記空間光変調器を介した前記第1の光と前記第2の光を重ね合わせるビーム結合器と、前記ビーム結合器からの光を基板上に投影することで、前記第1の光と前記第2の光の位相差により生成される明暗パターンを前記基板上に投影する投影光学系と、前記空間光変調器に変調信号を供給する制御手段とを有し、前記空間光変調器は、反射エレメントが1次元又は2次元に配列され、複数の反射エレメントにより最小パターンサイズに対応した1つのピクセルを形成するように構成されており、前記1つのピクセルを形成している前記複数の反射エレメントは、前記制御手段の供給する変調信号に応じて、ピクセル単位で同時に同一方向に変位することを特徴とする。
上述の露光装置を用いて基板を投影露光するステップと、前記投影露光された前記被露光体を現像するステップとを有するデバイス製造方法も本発明の別の側面を構成する。デバイス製造方法の請求項は、中間及び最終結果物であるデバイス自体にもその効力が及ぶ。また、かかるデバイスは、LSIやVLSIなどの半導体チップ、CCD、LCD、磁気センサー、薄膜磁気ヘッドなどを含む。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、比較的単純な構成で高解像力と高スループットを有する実用性に優れたマスクレス露光装置及びそれを使用したデバイス製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるマスクレス投影露光装置の要部概略ブロック図である。マスクレス投影露光装置は、反射型の空間光変調器とマイケルソン型の干渉光学系を用いている。マイケルソン型の干渉光学系では、ビーム分割器とビーム結合器を同一の光学素子で構成する。
同図において、1は、例えば、水銀ランプ、エキシマーレーザ、固体レーザ、又は半導体レーザなどの光源である。光源1から放射された光は、まず照明光学系2によりビーム形状や偏光状態、強度などを調整される。照明光学系2は、光源の特性に合わせて、公知のレンズや反射鏡、偏光素子などの光学素子を組み合わせて設計すればよい。
照明光学系からの光は光分割器/結合器3に入射し、信号光(第1の光)4と参照光(第2の光)5に分割される。光分割器/結合器3は、例えばキューブ型のプリズム、あるいは平板型の半透鏡とすればよい。空間光変調器6は信号光4の光路中に配置されている。空間光変調器6は、信号光4の空間的な位相分布を変調する。空間光変調器6は、例えば、液晶パネル、あるいは反射体の表面の形状を変化させて光の変調を行うDMDとすればよい。DMDは、高いコントラストが実現できること、環境に対して安定な動作が得られること、比較的に短い波長で使用できることなどの点で露光装置に好適である。信号光4は空間光変調器6を通過した後に、光分割器/結合器3に戻る。また、参照光5は参照鏡7によって反射されて光分割器/結合器3に戻る。光分割器/結合器3において信号光4と参照光5は再び重ね合わされ、投影光学系8に入射する。
投影光学系8は、公知のミラー光学系、屈折光学系、又はカタジオプトリック光学系とすればよい。投影光学系8の射出側にはステージ9が配置され、空間光変調器の結像面に基板10を保持して移動させる。ここで、液浸露光法を用いて投影光学系8と基板10の間を液体で満たしてもよい。液浸露光法を用いると、焦点深度の増大や解像力の向上が可能となる利点がある。ステージ9には位置測定用の鏡11が設置され、測距用レーザ干渉計12により位置が測定される。
測距用レーザ干渉計12はステージ制御装置13と電子的に結ばれ、ステージ9の位置を制御する。ステージ制御装置13及び空間光変調器6は電子制御装置14と電子的に結ばれている。電子制御装置14は、空間光変調器6に変調信号を供給しながらステージ制御装置13を介してステージを移動させ、走査露光により基板10に所望のパターンを形成する。
本実施形態においては、信号光と参照光とが干渉することにより、信号光と参照光の間の位相差に応じてパターンの明暗が得られる。従って、シュリーレン光学系を用いることなく、位相変調型の空間光変調器を利用して投影露光装置を実現することができる。また、GLVのように回折格子状の変調パターンを用いる必要がないので、単純な構成の空間光変調器を用いることができる。
本実施形態はマイケルソン型の干渉光学系を用いる場合を説明した。しかし、本発明において、信号光と参照光の光路の形状を変化させることで、マイケルソン型以外にもさまざまな干渉光学系が可能であることは容易に理解できる。例えば、本発明をマッハツェンダー型の干渉光学系を用いて実施することもできる。この場合、ビーム分割器とビーム結合器を別々の光学素子とする。そして、参照光と、空間光変調器を通過した信号光とをビーム分割器に戻すのでなく、ビーム結合器に導いて重ね合わせればよい。
空間光変調器6がDMDである場合について考える。DMDが微小な反射エレメントの1次元又は2次元の配列によって構成されている場合、反射エレメント間のギャップによって散乱光が発生しやすい。この散乱光は、反射エレメントの周期に対応した離散的な空間周波数成分を持つ。
そこで、この散乱光と所望のパターンに対応する光とを分離する。そのために、最小パターンサイズに対応する1ピクセルを複数の反射エレメントで構成し、各反射エレメントからの位相が同一であるように同一ピクセル内の各反射エレメントを同時に同方向へ駆動してもよい。このようにすることによって、投影光学系のNAの外側に散乱光の回折成分を追い出して遮断し、所望のパターンに対応する光のみを通過させることができる。
散乱光の除去の観点からは、1ピクセルあたりの反射エレメントの数が2以上であれば良く、特に上限はない。一方、1ピクセルあたりの反射エレメントの数を過度に多くすれば、素子の製造コストが増加するという問題がある。そこで、1ピクセルあたりの反射エレメントの数を2以上6以下とするのが適当である。
本実施形態において、基板上のパターンの強度分布は次式で表すことができる。
ここで、

はそれぞれ基板上の信号光と参照光の強度分布を表し、

は信号光と参照光の間の位相差の分布を表す。また、x及びyは位置の座標である。数式1において右辺の最終項

が干渉の効果を表す。数式1から、空間位相変調器を用いて

を変化させることにより、基板上の強度分布

を制御できることが分かる。
また、数式1より、基板上に投影されるパターンのコントラストは

と表すことができる。従って、信号光と参照光の強度が等しいときに、コントラストが最大になる。
通常、リソグラフィにおいては、コントラストが大きいほどプロセスの安定性の点で有利であることが多い。その点では、信号光の強度と参照光の強度の比を1に近くすることが望ましい。但し、極めて微細なパターンを露光する場合などには、信号光の強度と参照光の強度の比を変化させることで解像度を高めることができる。
一例として、非特許文献2の原理を本発明に応用することができる。減衰位相シフトマスクの場合、暗部と明部の間に約180度の位相差を与え、且つ、パターンの暗部の光強度を明部の光強度の例えば7%程度とする。そのためには、参照光と信号光の強度の比を例えば約30%(又はその逆数)とし、参照光と信号光の位相差を約180度とすればよい。また、別の例として、クロムレスマスクによる超解像技術の原理を応用することもできる。この場合、参照光の強度をゼロとし、信号光に180度の位相ステップの分布を与えることでパターンを形成する。以上のことから分かるように、超解像技術を利用するには、信号光の強度と参照光の強度の比を調節したり、参照光を遮断したりすることが可能な構成とすることが望ましい。以下に、そのような実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態によるマスクレス露光装置の要部概略ブロック図である。本実施形態においては、信号光又は参照光の光路に減衰フィルタ15が配置されている点が第1の実施形態と異なり、その他の構成は同じである。これにより、信号光の強度と参照光の強度の比を調節することができる。
図3は、本発明の第3の実施形態によるマスクレス露光装置の要部概略ブロック図である。本実施形態においては、参照光の光路に遮光用のシャッタ16が配置されている点が第1の実施形態と異なり、その他の構成は同じである。これにより、参照光を必要に応じて遮断することができる。
図4は、本発明の第4の実施形態によるマスクレス露光装置の要部概略ブロック図である。本実施形態において、参照光の光路にもう一つの空間光変調器17が配置されている点が第1の実施形態と異なり、その他の構成は同じである。これにより、信号光と参照光の間の位相差や強度比を時間的にも空間的にも柔軟に制御できるという利点がある。
図5は、本発明の第5の実施形態によるマスクレス露光装置の要部概略ブロック図である。本実施形態は、シェアリング光学系を用いて本発明を実施する場合を示している。以下、図5を参照して、本実施形態と第1の実施形態との相違について説明する。
照明光学系2からの光ビームは偏向ミラー2aを介して空間光変調器6へ入射する。空間光変調器6は光ビームの空間的な位相分布を変調する。空間光変調器6からの光ビームはシェアリング光学系18へ入射する。シェアリング光学系は光ビームを2分割し、かつその2本のビームの間に横ずらしを与える(一方のビームに対して他方のビームを、ビームの進行方向に垂直な方向にずらす)。横ずらしを与えられた2本のビームは投影光学系8に入射する。2本のビームは、投影光学系8の結像面に配置された基板10上に空間光変調器6の二つの像を形成し、これら二つの像の干渉により所望の光強度パターンが得られる。
図6により、空間光変調器によって与えられる位相分布とそれによって得られる干渉パターンの例を示す。簡単のため、一次元にピクセルが配列された空間光変調器の場合を考える。また、シェアリング光学系による横ずらしの量が1ピクセル分である場合を考える。一つのピクセルを、他のピクセルに対して180度の位相差を与えると、横ずらしを与えられた2つの像(像1、像2)の干渉像においては隣接する2ピクセルに相当する部分が干渉で打ち消され、暗部が形成される。このように、位相変調とシェアリング干渉の組み合わせにより強度パターンを容易に得ることができる。
シェアリング光学系は、公知のシェアリング干渉計のさまざまな光学系を参考にして容易に設計することができる。シェアリング干渉計に用いられている光学系を大別すると、ビーム分割に半反射表面(semireflecting surface)を用いる場合と、複屈折媒質を用いる場合がある(例えば、非特許文献3を参照のこと)。
図7及び図8に、第5の実施形態におけるシェアリング光学系の例を示す。図7に示す構成においては、半反射鏡(半反射表面を持つ鏡)19によるビーム分割の後に、分割された2ビームをそれぞれ鏡20及び鏡21で反射させて半反射鏡19で重ね合わせる。鏡の位置を変化させることで、2ビームの間の横ずらしの量を調節する。図8に示す構成においては、複屈折媒質22により直交する偏光成分にビームを2分割するとともに、複屈折媒質22の中の伝播を利用して2ビームの間に横ずらしを与えている。複屈折媒質22としては、例えばCaF結晶やMgF結晶を用いればよい。このような複屈折媒質を利用するシェアリング光学系は、共通光路(common path)干渉計の原理により安定性に優れる点で、本発明のマスクレス投影露光装置に好適である。
シェアリング干渉光学系を用いた第5の実施形態において、空間光変調器の1ピクセルを複数の反射エレメントで構成し、各反射エレメントからの位相が同一であるように1ピクセル内の各反射エレメントを同時に同方向へ駆動してもよい。このようにすると、投影光学系のNAの外側に散乱光の回折成分を追い出して遮断し、所望のパターンに対応する光のみを通過させることができる。散乱光の除去の観点からは、1ピクセルあたりの反射エレメントの数が2以上であることがよく、特に上限はない。一方、1ピクセルあたりの反射エレメントの数を過度に多くすれば、素子の製造コストが増加するという問題がある。そこで、1ピクセルあたりの反射エレメントの数を2以上6以下とするのが適当である。
ここで、複屈折媒質を用いたシェアリング光学系の場合、シェアリング光学系の出射側に検光子23を配置することで容易に高いコントラストを得ることができる。検光子としては、例えば、偏光ビームスプリッタやローション(Rochon)プリズムなどの偏光素子を用いればよい。原理的に、検光子23はシェアリング光学系と基板の間に挿入すれば良く、必ずしもシェアリング光学系の直後に配置する必要はない。但し、一般に偏光素子において、入射光の角度広がりが小さい方が良好な消光比が得られる。通常の場合、投影光学系は縮小光学系であるので、投影光学系の前の方が後ろよりも光の角度広がりが小さい。従って、検光子23を投影光学系の前に配置するのが望ましい。また、2ビームの間の強度が等しい場合には、検光子23の偏光方向がシェアリング干渉光学系への入射光の偏光方向と平行であるか直交するように配置することで、高いコントラストが得られる。検光子の偏光方向を入射光の偏光方向と直交させた場合には、背景となる散乱光を効率よく除去できるという利点がある。更に、検光子23の回転機構を設ければ、干渉のコントラストを柔軟に制御できることから、減衰位相シフトマスクやクロムレスマスクに相当する超解像技術を実現できるので尚よい。なお、複屈折媒質を複数用いてシェアリング光学系を構成してもよい。例えば、2つの単軸結晶を結晶軸が互いに直交するように配置することで、分割した2光線の光路長の差をゼロにすることができる(非特許文献3、103頁)。そうすることで、コヒーレンス長の小さい光源に対しても高い干渉コントラストが得られるという利点がある。
次に、上記説明した投影露光装置を利用したデバイスの製造方法の実施形態を説明する。図9はデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造方法のフローを示す。ステップ1(回路設計)ではデバイスの回路の設計を行う。ステップ2(データ生成)では設計した回路のパターンに応じて空間光変調器を制御するためのデータの生成を行う。ステップ3(ウエハ工程)では、リソグラフィにより回路パターンをウエハ上に形成する。ステップ4(組み立て工程)では、個々の回路パターンをウエハから切り離して配線とパッケージング等の作業によりデバイス化し、その後検査される(ステップ5)。
図10は前記ウエハ工程の詳細を示す。ステップ11(成膜)ではウエハ上に熱酸化、化学気相成長、物理気相成長などの方法により種々の膜を形成する。ステップ12(レジスト塗布)ではウエハ上にレジスト及び反射防止コートを塗布する。ステップ13(露光)では前記説明したマスクレス投影露光装置によって所望のパターンをウエハ上に投影露光する。ステップ14(現像)ではウエハを現像する。ステップ15(エッチング)ではウエハのエッチングを行う。ステップ16(イオン注入)ではウエハにイオン注入を行う。ステップ17(レジスト剥離)ではウエハからレジストを除去する。これらのステップの繰り返しにより、ウエハ上に多重の回路パターンを形成する。
本実施形態のデバイスの製造方法を用いれば、高価なマスクを用いることなく、高集積度のデバイスを短期間に製造することができる。
本実施形態によれば、高解像度と高スループットを有する実用性に優れたマスクレス投影露光装置を実現することができる。また、本実施形態によれば、経済的で且つ効率的なデバイスの製造方法を達成することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の第1の実施形態のマスクレス露光装置の概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態のマスクレス露光装置の概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態のマスクレス露光装置の概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態のマスクレス露光装置の概略ブロック図である。 本発明の第5の実施形態のマスクレス露光装置の概略ブロック図である。 図5に示す空間光変調器によって与えられる位相分布とそれによって得られる干渉パターンの例を示す説明図である。 図5に示すマスクレス露光装置のシェアリング光学系の構成例を示す概略ブロック図である。 図5に示すマスクレス露光装置のシェアリング光学系の構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の露光装置を有するデバイス製造方法を説明するためのフローチャートである。 図9に示すステップ4の詳細なフローチャートである。
符号の説明
3 光分割器/結合器
6、17 空間光変調器
8 投影光学系
14 電子制御装置
18 シェアリング光学系

Claims (6)

  1. 光源から放射される光を第1の光と第2の光に分割するビーム分割器と、
    前記第1の光の光路中に配置されて前記第1の光の位相分布を変調する空間光変調器と、
    前記空間光変調器を介した前記第1の光と前記第2の光を重ね合わせるビーム結合器と、
    前記ビーム結合器からの光を基板上に投影することで、前記第1の光と前記第2の光の位相差により生成される明暗パターンを前記基板上に投影する投影光学系と、
    前記空間光変調器に変調信号を供給する制御手段とを有し、
    前記空間光変調器は、反射エレメントが1次元又は2次元に配列され、複数の反射エレメントにより最小パターンサイズに対応した1つのピクセルを形成するように構成されており、
    前記1つのピクセルを形成している前記複数の反射エレメントは、前記制御手段の供給する変調信号に応じて、ピクセル単位で同時に同一方向に変位することを特徴とする露光装置。
  2. 前記ピクセルの各々を構成する前記複数の反射エレメントの数が2以上6以下であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記第1の光又は前記第2の光の光路に配置された減衰フィルタを更に有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記第2の光の光路に配置された遮光用のシャッタを更に有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  5. 前記第2の光の光路に配置された別の空間光変調器を更に有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  6. 請求項1に記載の露光装置を用いて基板を投影露光するステップと、
    前記投影露光された前記基板を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
JP2004278643A 2004-09-27 2004-09-27 露光装置及びデバイス製造方法 Expired - Fee Related JP4750396B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004278643A JP4750396B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 露光装置及びデバイス製造方法
US11/237,486 US7239372B2 (en) 2004-09-27 2005-09-27 Exposure apparatus and device manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004278643A JP4750396B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 露光装置及びデバイス製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006093487A JP2006093487A (ja) 2006-04-06
JP2006093487A5 JP2006093487A5 (ja) 2007-10-18
JP4750396B2 true JP4750396B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=36125173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004278643A Expired - Fee Related JP4750396B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 露光装置及びデバイス製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7239372B2 (ja)
JP (1) JP4750396B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7286277B2 (en) * 2004-11-26 2007-10-23 Alces Technology, Inc. Polarization light modulator
US7379247B2 (en) * 2005-05-23 2008-05-27 Olympus Imaging Corp. Image pickup apparatus
KR20090039664A (ko) * 2006-07-06 2009-04-22 가부시키가이샤 니콘 마이크로 액츄에이터, 광학 유닛 및 노광 장치, 및 디바이스 제조 방법
US7768627B2 (en) * 2007-06-14 2010-08-03 Asml Netherlands B.V. Illumination of a patterning device based on interference for use in a maskless lithography system
DE102007043958B4 (de) 2007-09-14 2011-08-25 Carl Zeiss SMT GmbH, 73447 Beleuchtungseinrichtung einer mikrolithographischen Projektionsbelichtungsanlage
WO2010024106A1 (ja) * 2008-08-28 2010-03-04 株式会社ニコン 照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法
US9025136B2 (en) * 2008-09-23 2015-05-05 Applied Materials, Inc. System and method for manufacturing three dimensional integrated circuits
JP2010182934A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 描画装置および描画方法
KR101774607B1 (ko) * 2010-02-03 2017-09-04 가부시키가이샤 니콘 조명 광학 장치, 조명 방법, 및 노광 방법 및 장치
WO2017011188A1 (en) * 2015-07-13 2017-01-19 Applied Materials, Inc. Quarter wave light splitting
US11281105B2 (en) * 2017-10-23 2022-03-22 Shanghai Bixiufu Enterprise Management Co., Ltd. Light generation method and system

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0821531B2 (ja) * 1986-08-29 1996-03-04 株式会社ニコン 投影光学装置
US5486851A (en) * 1991-10-30 1996-01-23 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Forderung Der Angewandten Forschung E.V. Illumination device using a pulsed laser source a Schlieren optical system and a matrix addressable surface light modulator for producing images with undifracted light
US5311360A (en) * 1992-04-28 1994-05-10 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford, Junior University Method and apparatus for modulating a light beam
JPH06102459A (ja) * 1992-09-17 1994-04-15 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 光変調装置およびそれを備えた画像記録装置
US5841579A (en) * 1995-06-07 1998-11-24 Silicon Light Machines Flat diffraction grating light valve
WO1997034171A2 (en) * 1996-02-28 1997-09-18 Johnson Kenneth C Microlens scanner for microlithography and wide-field confocal microscopy
JP3550861B2 (ja) * 1996-03-19 2004-08-04 松下電器産業株式会社 光偏向装置
SE9800665D0 (sv) * 1998-03-02 1998-03-02 Micronic Laser Systems Ab Improved method for projection printing using a micromirror SLM
JP3881865B2 (ja) * 2001-10-19 2007-02-14 株式会社 液晶先端技術開発センター 光学的な記録装置及び方法並びに露光装置及び方法
JP2004184921A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Fuji Photo Film Co Ltd 露光装置
JP2004268345A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7239372B2 (en) 2007-07-03
US20060072094A1 (en) 2006-04-06
JP2006093487A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7239372B2 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method
JP4805797B2 (ja) 照明光学システム
JP4563986B2 (ja) 実質的に透過性のプロセス層にマークを備える基板、デバイス製造方法
US5539568A (en) Method of exposing a light sensitive material
JP4332139B2 (ja) Duv波面センサに対するソースモジュールとしての空間光変調器
US20190137887A1 (en) Illumination optical system, exposure apparatus, device production method, and light polarization unit
JP2001168003A (ja) 露光装置
JP2008070866A (ja) 段差付きミラーを利用したパターニング用デバイス、及びそれを使用する方法
JP4178098B2 (ja) レチクルに形成されたパターンをウェハに投影させる光学システム、ウェハにイメージを形成する方法及びパターンのイメージをウェハ上に光学的に転写する方法
US7728955B2 (en) Lithographic apparatus, radiation supply and device manufacturing method
JPH06120110A (ja) 投影露光装置及び露光方法
US6900827B2 (en) Optical recorder and method thereof
KR100904024B1 (ko) 인코히런트 방사선을 생성하는 반사 루프 시스템
TWI243969B (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
US20090257039A1 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method
TW202113459A (zh) 在對準中用以減小標記尺寸的相位調變器
KR100589230B1 (ko) 리소그래피장치 및 디바이스제조방법
KR20040101066A (ko) 리소그래피장치 및 디바이스 제조방법
JP2012060138A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP2000021722A (ja) 露光方法及び露光装置
JP4754544B2 (ja) システム、リソグラフィシステム、方法、レーザ、および照明器
JP2006338021A (ja) 基板にパターンを形成するためのリソグラフィ方法およびリソグラフィ装置
CN113917803B (zh) 光学直写成像装置
JP2006119601A (ja) 光変調素子及びそれを利用した光学装置
JPH06163362A (ja) 投影露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070820

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees