JP4749233B2 - 無線通信装置、及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信を開始する際に行う間欠的なキャリアセンスにおいて、キャリアセンス間のインターバル時間中での作動レベルを抑えて消費電力の低減を図った無線通信装置、及び無線通信方法に関する。
従来、無線通信装置同士がスムーズな無線通信を確立するため、通信準備段階でキャリア(搬送波)が使用中か否かをチェックするキャリアセンスが行われており、このキャリアセンスは一般に、間欠的に行われる(図7参照)。なお、無線通信装置はモジュール化されて、他の装置(コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)など)に組み込まれることが多い。
図8(a)は、無線LAMモジュール3を組み込んでメインモジュール2と接続した従来のPDA1を示す。無線LANモジュール3は無線LAN通信に係る処理を行い、図8(b)に示すようにOSI参照モデルにおけるMAC(Media Access Control)層及び物理層を規定し、物理層に該当するハード構成としてRF回路部4を有する。また、MAC層は、IEEE(米国電気電子技術者協会)の無線LAN規格(IEEE802.11系の規格)に基づくアクセス手法(例えばCSMA/CA)を規定し、下位層のLowerMAC5、及び上位層のUpperMAC6を含む。なお、LowerMAC5、及びUpperMAC6は、無線LANモジュール2が具備するCPU(図示せず)のソフトウエア的な機能により実現されている。
UpperMAC6は、CTS回数検知ブロック6a、及びキャリア数検知ブロック6bを含み、各検知ブロック6a、6bは無線LAN通信での混乱を防ぐ仕組みに対応した検知処理を行う。無線LAN規格では、通信の混乱を防ぐため、無線通信を開始する無線LAN装置がCTS(受信準備完了信号)を送信し、そのCTSを他の無線LAN装置が受信すると、他の無線LAN装置は次の通信可能時期まで通信を控える決まりになっている。
CTS回数検知ブロック6aは、キャリアセンスの際に、上述したCTSの受信回数を検知する処理を行い、キャリア数検知ブロック6bは、使用中のキャリア本数を検知する処理を行う。なお、無線LANでは、通信用のキャリアが複数(例えばIEEE802.11bでは13チャンネル)存在し、全チャンネルでキャリアセンスを行う場合と、固定された1つのチャンネルに対して処理を行う場合があり、図7は全チャンネルに対してキャリアセンスを間欠的に行う場合を示している。
また、以下の特許文献1〜3では、無線LAN通信に対する消費電力を低減するための各種工夫が開示されている。
特開2003−124859号公報 特開2005−175568号公報 特開平8−307428号公報
図8(a)(b)に示す従来の無線LANモジュール3は、図7に示す間欠的なキャリアセンスを行うにあたり、RF回路部4、LowerMAC5、及びUpperMAC6継続的に作動させるため、キャリアセンス間のインターバル時間(時刻t1〜t2、t3〜t4)で、各種処理を行わなくても作動により電力を消費する。そのため、インターバル時間においても、無線LANモジュール2は一定の電力(AmW)を消費すると云う問題がある。このようなインターバル時間において一定の電力を消費する問題は、無線LAN以外にも他の無線通信規格(例えば、Wireless USB、UWB(Ultra Wide Band)、Bluetooth(登録商標)、Wireless1394等)でも同様に生じる。
なお、インターバル時間は、従来固定であり、機種によって1秒〜60秒の範囲で特定の値に固定されている。また、キャリアセンス処理を行う時間(時刻0〜t1、t2〜t3)中は、CTS回数検知ブロック6aによるCTSの受信回数検知処理、及びキャリア数検知ブロック6bによる使用中のキャリア本数の検知処理などが行われるため、消費電力は、インターバル時間での消費電力(AmW)より大きい値(500mW)になっている。
一方、特許文献1は、間欠的なキャリアセンスを行う場合において、前回のキャリアセンスで最後に検知したチャンネルと同じ周波数のチャンネルで、次回のキャリアセンスにおける最初の検知を行って、全体としてのキャリアセンス時間を短縮するものなので、キャリアセンス間のインターバル時間での消費電力の低減は行えない。また、特許文献2は、キャリアセンスの回数を減らして消費電力の削減を図るものなので、特許文献1と同様にキャリアセンス間のインターバル時間に対する消費電力の低減を行えない。さらに、特許文献3は、受信待機モード(所謂スリープモード)で消費電力を削減するために、信号の受信レベルに応じて特定の部分のみを作動させるものであるので、間欠的なキャリアセンスにおけるインターバル時間での消費電力削減は行えない。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、間欠的なキャリアセンスにおけるインターバル時間での作動レベルを抑えることで、インターバル時間の消費電力を削減するようにした無線通信装置、及び無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る無線通信装置は、無線通信のキャリアセンスに係る検知処理を行う検知処理手段と、無線通信を通じたアクセス制御を行うアクセス制御手段と、高周波回路部とを備え、前記検知処理手段、アクセス制御手段、及び高周波回路部によりキャリアセンスを間欠的に行う無線通信装置において、キャリアセンスを間欠的に行う場合、前記検知処理手段及び前記高周波回路部を継続的に作動させる手段と、キャリアセンス間の間欠時間の開始に応じて、前記アクセス制御手段の作動を停止させる作動停止手段と、キャリアセンス間の間欠時間の終了に応じて、前記アクセス制御手段を作動させる作動開始手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る無線通信装置は、前記キャリアセンスは、複数のチャンネルに対して行うようにしてあることを特徴とする。
さらに、本発明に係る無線通信装置は、前記キャリアセンスは、一つのチャンネルに対して行うようにしてあることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る無線通信装置は、間欠時間の設定を受け付ける手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る無線通信方法は、無線通信のキャリアセンスに係る検知処理を行う検知処理手段と、無線通信を通じたアクセス制御を行うアクセス制御手段と、高周波回路部とを備える無線通信装置が、前記検知処理手段、アクセス制御手段、及び高周波回路部によりキャリアセンスを間欠的に行う無線通信方法において、前記無線通信装置は、キャリアセンスを間欠的に行う場合、前記検知処理手段及び前記高周波回路部を継続的に作動させており、キャリアセンス間の間欠時間の開始に応じて、前記アクセス制御手段の作動を停止し、キャリアセンス間の間欠時間の終了に応じて、前記アクセス制御手段を作動させることを特徴とする。
本発明にあっては、間欠的に行われるキャリアセンス間の間欠時間(インターバル時間)が開始すると、アクセス制御手段の作動が停止し、間欠時間中はアクセス制御手段での電力消費がなくなり、間欠時間中における消費電力の削減を図れる。また、間欠時間が終了すると、アクセス制御手段の作動を再開させるので、間欠的なキャリアセンスに係る処理を従来通り支障なく行える。
なお、アクセス制御手段は、プロセッサ(CPU)の処理によりソフトウエア的に行うこと、又は、専用の回路を設けてハード的に行うことの両方が適用可能である。ソフトウエア的に行う場合は、プロセッサにおけるアクセス制御手段に相当するブロック処理内容の作動を停止することで、プロセッサの作動レベルを抑えて省電力化を図れる。また、ハード的に行う場合は、該当する回路部分の作動を停止して省電力化を図れる。
また、本発明にあっては、複数のチャンネルをキャリアセンスすることで、キャリアセンス処理の時間帯が長くなる場合でも、キャリアセンス間のインターバル時間では、アクセス制御手段を停止するので、間欠的なキャリアセンスに対する電力消費の削減を実現できる。
さらに、本発明にあっては、一つのチャンネルをキャリアセンスすることで、キャリアセンスを行っている時間帯が、複数のチャンネルをキャリアセンスする場合に比べて短くなり、その上、各キャリアセンス間のインターバル時間では、アクセス制御手段が停止するので、間欠的なキャリアセンスにおける全体的な電力消費を一層削減できる。
さらにまた、本発明にあっては、従来固定であったインターバル時間(間欠時間)をユーザ側で設定できるので、ユーザの使用状況、及びバッテリ残量等に応じてインターバル時間を調整できる。インターバル時間は一般に長いほど消費電力を下げることができるので、省電力を優先する使い方を行う場合は、長目の値を設定することが好ましく、この場合は、省電力化を更に進めることができる。
本発明にあっては、キャリアセンス間の間欠時間中、アクセス制御手段の作動を停止するので、間欠時間中の消費電力を削減できる。
また、本発明にあっては、複数のチャンネルをキャリアセンスする場合でも、キャリアセンス間の間欠時間中の消費電力を削減できる。
さらに、本発明にあっては、固定された一つのチャンネルをキャリアセンスする場合でも、キャリアセンス間の間欠時間中の消費電力を削減できる。
さらにまた、本発明にあっては、間欠時間を自由に設定できるので、設定内容によっては、更に省電力化を進められる。
図1は、本発明の実施形態に係る無線LANモジュール(無線通信装置に相当)20を組み込んだ携帯型音楽再生装置10の主要な内部構成を示している。携帯型音楽再生装置10は、本来の音楽再生機能に加えて無線LAN通信機能を備えたことが特徴であり、音楽再生機能に対応するメインモジュール11に、無線LAN通信機能に対応した無線LANモジュール20を接続した構成にしている。携帯型音楽再生装置10は、無線LAN通信を介して様々な音楽データを容易に取得できると共に、取得した音楽データをメインモジュール11で再生出力可能にしている。
メインモジュール11は、RAM12、ROM13、記憶部14、音声出力処理部15及びメイン制御部(プロセッサ)17を内部バス11aで接続している。RAM12は、メイン制御部17の処理に伴うデータ及びファイル等を一時的に記憶する。ROM13は音楽再生用の制御処理等を規定した再生プログラム13a、選曲等を行う再生メニューデータ13b等を予め記憶している。記憶部14は、無線LAN通信を介して取得した音楽データDを記憶するものである。音声出力処理部15は、音楽データの再生処理、増幅等を行ってスピーカ16から音声を出力する処理を行う。
メイン制御部17は、表示パネル18及び操作部19を接続している。表示パネル18は、メイン制御部17の制御により、各種メニューデータに基づくメニュー画面等を表示する(図3(a)(b)参照)。また、操作部19は、上下左右キー及び決定キー等の複数のキーで構成されており、メニュー画面中の選択項目等に対するユーザの選択指示を受け付けて、受け付けた指示内容をメイン制御部17へ伝える。メイン制御部17は、ROM13に記憶された再生プログラム13aの規定に従って音楽データ(例えば、MP3ファイルの音楽データ)の再生処理に係る制御を行うと共に、各種設定用の処理等を行い、設定に関しては無線LANモジュール20との連係処理により、無線LANの設定に関する処理も補助的に行う。
一方、無線LANモジュール20は、米国電気電子技術者協会が規格を定める無線LAN通信(IEEE802.11、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11k等)を行うものであり、チップ化された無線LAN用のRF(高周波)回路部21、及びMAC処理部25を有している。
RF回路部21はOSI参照モデルにおける物理層に相当し、アンテナ23が接続されて周波数変換、I/Q変換、及び受信信号の増幅等の各種処理を行い、キャリアセンス時にキャリアのC/N(搬送波電力/雑音電力)を検知するC/N検知回路22を含んでいる。なお、RF回路部21は、MAC処理部25に含まれるCPU27により、作動に係る制御が行われており、間欠的なキャリアセンス処理の開始に伴い作動を開始して処理を行う。
また、MAC処理部25は、メモリ26、CPU27、メインモジュール11との接続を行う接続インタフェース28、RF回路部21との接続を行うRF用接続インタフェース29等を内部バス25aで接続した構成になっており、無線LAN通信においてデジタル変換/復調、及びアクセスコントロール等の処理を行う。
メモリ26は、CPU27が行う無線LAN通信に係る制御処理の各種内容を規定したプログラムP、及び図3(a)(b)に示すメニュー画面35、36用のメニューデータ33等を記憶している。本実施形態のプログラムPは、基本的な無線LAN通信処理の内容に加えて、本発明の特徴となる準備段階での設定処理、間欠的なキャリアセンスにおけるインターバル時間の省電力処理を規定している。
準備段階での設定処理について、プログラムPは、メニュー画面35、36を表示して、キャリアセンスを行うチャンネル数の設定、キャリアセンス間のインターバル時間(間欠時間に相当)の設定をユーザが行えることを規定している。なお、各メニュー画面35、36は、メインモジュール11の操作部19で無線LANの設定を行う指示を受け付けた場合、その旨がメインモジュール11からMAC処理部25のCPU27へ伝えられ、CPU27がメモリ26に記憶されるメニューデータ33をメインモジュール11へ送ることで、表示パネル18に各メニュー画面35、36が表示される。
図3(a)のメニュー画面35は、キャリアセンス時のチャンネル数の設定を受け付ける手段に相当し、全チャンネル、又はチャンネル1〜13のいずれかを適宜選択できる選択欄35a、選択欄35aで選択された対象に決定する指示を受け付ける決定ボタン35b、選択された対象を解除するキャンセルボタン35cを設けている。選択欄35a、決定ボタン35b、キャンセルボタン35cは、メインモジュール11の操作部19での操作で選択を行えるようになっている(メニュー画面36でも同様)。なお、デフォルトでは、全チャンネルが設定されている。
図3(b)のメニュー画面36は、キャリアセンス間のインターバル時間の設定を受け付ける手段に相当し、1秒から60秒までの時間のいずれか1つを選択できる選択欄36a、選択欄36aで選択された対象に決定する指示を受け付ける決定ボタン36b、選択された対象を解除するキャンセルボタン36cを設けている。なお、デフォルトでは、10秒が設定されている。
また、インターバル時間の省電力処理について、プログラムPは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)で規定されるMAC層(OSI参照モデルのデータリンク装置の一部に該当)における処理内容を規定している。
図2は、プログラムPによりCPU27がMAC層として規定される内容を概念的に表したものである。プログラムPは、省電力を実現するため、上位層のUpperMAC30、及び下位層のLowerMAC31として機能するCPU27の作動レベルをインターバル時間中に変化させる。
詳しくは、UpperMAC30は、CTS回数検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bを含んでおり、プログラムPは、間欠的なキャリアセンスを行う場合、各キャリアセンスを行う時間帯は、従来通り、CTS回数検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bを含めてUpperMAC30、並びにLowerMAC31を作動させる。一方、デフォルト又は準備段階で設定されたインターバル時間の開始に合わせて、プログラムPは、UpperMAC30中のCTS回数検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bを除いた残りの部分、並びにLowerMAC31の作動を停止させる制御を、CPU27が作動停止手段として行うことを規定している。
さらに、プログラムPは、インターバル時間の終了に合わせて、停止していたUpperMAC30中のCTS回数検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bを除いた残りの部分、並びにLowerMAC31を作動させる制御を、CPU27が作動開始手段として行うことを規定している。なお、UpperMAC30中のCTS回数検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bを除いた残りの部分は、本実施形態において、無線通信を通じたアクセス制御を行うアクセス制御手段として機能する。また、CTS回数検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bは、本実施形態において、無線通信のキャリアセンスに係る検知処理を行う検知処理手段として機能する。
なお、プログラムPは、上述したRF回路部21については、CN検知回路22も含めて、間欠的なキャリアセンスを行う場合、継続的に作動させる制御をCPU27が行うことを規定している。
図4は、図3(a)のメニュー画面35の設定により、IEEE802.11bで規定される13チャンネルの全てをキャリアセンス(全チャンネルキャリアスキャン)する場合(間欠的なキャリアセンス)の状況を示したタイムチャート的なグラフである。グラフ中、時刻0〜t10、t11〜t12、t13〜t14の時間帯で全チャンネルスキャンが行われ、CTS回数検知ブロック30aでCTSの受信回数をカウントが行われ、キャリア数検知ブロック30bで使用中のキャリアが検知され、C/N検知回路22でキャリアのC/N比が検知される。なお、1回の全チャンネルキャリアスキャンは約2秒の時間(時刻0〜t10、t11〜t12、t13〜t14におけるそれぞれの時間)を要する。
また、各全チャンネルキャリアスキャン間のインターバル時間(時刻t10〜t11、t12〜13)は、図3(b)のメニュー画面36で設定された時間(1〜60秒のいずれかの時間)又はデフォルトの時間になっている。
このような間欠的なキャリアセンスにおいて、CTS回路検知ブロック30a、キャリア数検知ブロック30b、RF回路部21は、キャリアセンスの開始(時刻0)から継続して作動を行うと共に、キャリアセンス時間(時刻0〜t10、t11〜t12、t13〜t14)では上述した制御処理を行うため、これらの時間帯における各ブロック30a、30b、及びRF回路部21での消費電力は高まる。
一方、UpperMAC30のCTS回路検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bを除いた部分、並びにLowerMAC31は、キャリアセンスの開始(時刻0)から作動して無全LAN通信に係るアクセス制御を行うが、時刻t10(インターバル時間の開始時刻)になると、上述したプログラムPの規定に基づいて作動を停止する。また、時刻t11(インターバル時間の終了時刻)になると、プログラムPの規定に基づいたCPU27の制御により、UpperMAC30の各ブロック30a、30bを除いた部分、及びLowerMAC31は作動を再開してアクセス制御を行う。以降同様に、UpperMAC30の各ブロック30a、30bを除いた部分、及びLowerMAC31は、時刻t12で作動停止、時刻t13で作動再開、時刻t14で作動停止となる。
その結果、インターバル時間(時刻t10〜t11、t12〜13)では、UpperMAC30の各ブロック30a、30bを除いた部分、及びLowerMAC31の作動停止により、CPU27の作動レベルが低下し、無線LANモジュール20全体の消費電力はBmW(Bは、従来のA(図7で示す値)より小さい値)となり、従来に比べてインターバル時間における消費電力の削減を達成している。しかも、本実施形態の無線LANモジュール20は、インターバル時間の長さを設定により調整できるため、インターバル時間を長目(例えば、デフォルトの10秒より長い50秒、60秒等)に設定すると、インターバル時間の消費電力を更に削減することが可能になる。
さらに、無線LANモジュール20は、上述したように消費電力の削減を達成しても、各ブロック30a、30b及びRF回路部21は継続的に作動させると共に、インターバル時間の終了時刻(t11、t13)に合わせてアクセス制御手段に相当する部分が作動を開始するため、支障なく所定の間隔でキャリアセンスを行うことができる。なお、図4のグラフでは、時刻t14までを記載しているが、時刻t14以降も間欠的なキャリアセンスが終了するまで、上述した処理を継続する(後述の図5のグラフでも同様)。
図5は、図3(a)のメニュー画面35の設定により1つのチャンネルが選択され、選択された1つのチャンネルのみに対して間欠的なキャリアセンスを行う場合の状況を示したタイムチャート的なグラフである。1つのチャンネルに対する間欠的なキャリアセンスにおいても、インターバル時間(時刻t20〜t21、t22〜23)では、UpperMAC30の各ブロック30a、30bを除いた部分、及びLowerMAC31が作動を停止してCPU27の作動レベルが低下し、それにより無線LANモジュール20全体の消費電力は従来に比べ低下している。
また、1つのチャンネル当たりの処理時間は100m秒であるため、各キャリアセンス時間(時刻0〜t20、t21〜t22、t23〜t24)は、100m秒プラスアルファの時間となり、各キャリアセンスの時間も短くなり、無線LANモジュール20の間欠的なキャリアセンスに対する全消費電力は、図4に示す全チャンネルキャリアスキャンより低くなっている。なお、図5に示す場合でも、インターバル時間(時刻t20〜t21、t22〜23)は、図3(b)のメニュー画面36で設定可能であり、図4の場合と同様に長目に設定すると、インターバル時間の消費電力削減を更に進められる。
なお、本発明に係る無線通信装置は、上述した無線LANモジュール20の形態に限定されるものではなく、種々の変形例が存在する。図6は、変形例の無線LANモジュール50を示している。変形例の無線LANモジュール50は、図2のCPU27のソフトウエア的な処理により機能するCTS回数検知ブロック30a及びキャリア数検知ブロック30bを含むUpperMAC30、並びにLowerMAC31等と、図1に示すRF回路部21とに応じたハード的な回路51〜54をそれぞれ設けると共に、これらの各回路51〜54の制御を行うハード的な回路制御部55を設けたものである。
図6のRF回路51は、図1のRF回路部21に対応した処理を行う回路であり、C/N検知の処理を行う回路部(C/N検知回路部)も含んでいる。アクセス制御回路52は、図2のUpperMAC30の各ブロック30a、30bを除いた部分、及びLowerMAC31に対応したアクセス制御を行う回路(アクセス制御手段に相当)である。また、CTS回数検知回路53は、図2のCTS回数検知ブロック30aに対応した処理を行う回路であり、キャリア数検知回路54は、図2のキャリア数検知ブロック30bに対応した処理を行う回路である。さらに、回路制御部55は、図4、5に示すような制御を各回路51〜54に行って、インターバル時間(時刻t10〜t11、t12〜13、又は時刻t20〜t21、t22〜23)でアクセス制御回路52の作動を停止させて、省電力化を行う。
また、装置仕様の簡略化を図る場合は、図3(a)のメニュー画面35を用いた設定処理を省略して、キャリアセンスの対象を全チャンネル又は特定のチャンネルに固定することも可能である。さらに、図3(b)のメニュー画面36を用いた設定処理を省略して、インターバル時間を一定の値に固定し、処理を簡易化して装置コストの低減を図ってもよい。
さらに、本発明の無線通信装置は、図1に示すような無線LANモジュール20として組み込まれる装置対象は、携帯型音楽再生装置10に限定されるものではなく、パーソナルコンピュータ、PDA、テレビジョン装置等の情報処理装置、及び携帯電話機、携帯型画像表示装置等の各種携帯機器にも適用できる。また、本発明の無線通信装置は、装置に内蔵して組み合わせる以外に、独立した無線通信装置として構成してもよい。例えば、各種接続規格(PCMCIA規格、CFカード規格、USB規格、IEEE1394等)に対応したカード型形状で構成し、様々な情報処理装置と接続できるようにしてもよい。さらにまた、本発明の無線通信装置が対象とする無線通信は、無線LANに限定されるものではなく、間欠的なキャリアセンスを行うものであれば、Wireless USB、UWB(Ultra Wide Band)、Bluetooth(登録商標)等の各種無線通信に対しても適用可能である。
本発明の実施形態に係る無線LANモジュールを組み込んだ携帯型音楽再生装置の主要な内部構成を示すブロック図である。 CPUがMAC層として機能する内容を概念的に表した図である。 (a)はチャンネル選択に係るメニュー画面の概略図、(b)はインターバル時間の選択に係るメニュー画面の概略図である。 全チャンネルキャリアセンスにおける各ブロック及び回路部等の作動状況並びに消費電力の状態を示すグラフである。 一つのチャンネルに対する間欠的なキャリアセンスでの各ブロック及び回路部等の作動状況、並びに消費電力の状態を示すグラフである。 変形例に係る無線LANモジュールの主要な内部構成を示すブロック図である。 従来の全チャンネルキャリアセンスにおける消費電力の状態を示すグラフである。 (a)は従来の無線LANモジュールを組み込んだPDAのブロック図、(b)は従来の無線LANモジュールの内部構成を示す概略図である。
符号の説明
10 携帯型音楽再生装置
20 無線LANモジュール
21 RF回路部
22 C/N検知回路
25 MAC処理部
27 CPU
30 UpperMAC
30a CTS回数検知ブロック
30b キャリア数検知ブロック
31 LowerMAC
P プログラム

Claims (5)

  1. 無線通信のキャリアセンスに係る検知処理を行う検知処理手段と、無線通信を通じたアクセス制御を行うアクセス制御手段と、高周波回路部とを備え、前記検知処理手段、アクセス制御手段、及び高周波回路部によりキャリアセンスを間欠的に行う無線通信装置において、
    キャリアセンスを間欠的に行う場合、前記検知処理手段及び前記高周波回路部を継続的に作動させる手段と、
    キャリアセンス間の間欠時間の開始に応じて、前記アクセス制御手段の作動を停止させる作動停止手段と、
    キャリアセンス間の間欠時間の終了に応じて、前記アクセス制御手段を作動させる作動開始手段とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記キャリアセンスは、複数のチャンネルに対して行うようにしてある請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記キャリアセンスは、一つのチャンネルに対して行うようにしてある請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 間欠時間の設定を受け付ける手段を備える請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  5. 無線通信のキャリアセンスに係る検知処理を行う検知処理手段と、無線通信を通じたアクセス制御を行うアクセス制御手段と、高周波回路部とを備える無線通信装置が、前記検知処理手段、アクセス制御手段、及び高周波回路部によりキャリアセンスを間欠的に行う無線通信方法において、
    前記無線通信装置は、
    キャリアセンスを間欠的に行う場合、前記検知処理手段及び前記高周波回路部を継続的に作動させており、
    キャリアセンス間の間欠時間の開始に応じて、前記アクセス制御手段の作動を停止し、
    キャリアセンス間の間欠時間の終了に応じて、前記アクセス制御手段を作動させることを特徴とする無線通信方法。
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