JP3922989B2 - 充電制御装置及び充電制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯無線装置等の通信装置に用いる充電制御装置及び充電制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機やPDA(携帯情報端末)などの携帯無線装置は、年々多機能化が進んでおり、例えば、動画像伝送や高速パケット通信等の機能が装備されている。また、従来のPDC(Personal Digital Cellular )方式と比較し、より高速伝送を可能とした新たな通信方式であるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式等のIMT−2000規格による通信方式を用いた第三世代携帯電話システムのサービスが開始された。W−CDMA方式は、PDC方式と異なり、送信及び受信を同時かつ連続的に行うようになっている。
【0003】
一方、画像機能等の追加にともない、携帯電話の消費電力は増加し、その発熱量も増加している。例えばW−CDMA方式の携帯無線装置では、送信部及び充電部からの発熱が最も多く、それぞれの発熱量は、装置全体の発熱量の約2割をそれぞれ占めている。したがって、充電動作を行いながら、データ送信を行う使用形態が最も発熱量が大きく、この使用形態でいかに温度上昇を抑えるかが課題であった。
【0004】
携帯無線装置の温度上昇を抑える方法として、従来から、携帯無線装置に内蔵する放熱板を大きくしたり、強制換気ファンを設ける方法が提案されている。また、特開平7−177055号公報には、送信部からの発熱を抑える手法として、放熱板の温度に基づき、データ送信周期を制御する方法が提案されている。さらに、特開平11−298341号公報には、放熱板の温度及び送信部のデータ送信量から、携帯無線装置の温度を推測し、携帯無線装置の温度が規定温度以上とならないように、データ送信伝送速度を下げたり、データ送信を停止したりする方法が提案されている。
【0005】
図16は、特開平7−177055号公報による従来例の携帯無線装置の構成を示すブロック図である。従来の携帯無線装置51は、放熱板52、サーミスタ53、送信部54、CPU55、変調部(MOD)56、及びアンテナ部57を備える。放熱板52は、送信部54に近接して配置されており、送信部54から発生する熱量を拡散するためのものである。また、サーミスタ53は、放熱板52に隣接して配置されており、放熱板52の温度を検出するものである。また、送信部54及び変調部56は、アンテナ57を介して、間欠的にデータの送信を行うためのものである。
【0006】
CPU55は、サーミスタ53の検出信号に基づいて、即ち、放熱板52の検出温度に応じて、送信部54のデータ送信周期を制御するものである。より詳しくは、CPU55は、放熱板52の温度上昇を検出した場合には、送信部54のデータ送信周期が長くなるように送信部54及び変調部56を制御する。
【0007】
このように、従来の携帯無線装置は、放熱板52の検出温度に基づいて送信部54のデータ送信周期を制御することで、送信部54の温度上昇を抑制することができ、それにより、携帯無線装置が規定温度以上とならないよう発熱量を制御することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−177055号公報
【特許文献2】
特開平11−298341号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯無線装置では、次のような問題点がある。
まず、放熱板を大きくしたり、強制換気ファンを設けた場合には、携帯無線装置が大型化してしまい、利用者の利便性が損なわれるという問題点があった。
【0010】
また、特開平7−177055号公報に開示されているような、携帯無線装置の放熱板の温度に応じて、送信部のデータ送信周期を制御する方式では、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができないという問題点があった。
【0011】
また、特開平11−298341号公報に開示されているような、携帯無線装置の放熱板の温度に応じて、送信部のデータ送信伝送速度を制御したり、データ送信を停止する方式では、データ送信伝送速度が低下してしまい、利用者の求める通信速度が得られず、利便性を損なうという問題点があった。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、W−CDMA方式などの連続送信に対応し、データ送信伝送速度を低下することなく、装置の小型化を実現しながら、装置の温度上昇を抑制することができる充電制御装置及び充電制御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る充電制御装置は、データの送信を行う送信部と、電池部と、前記電池部を充電する充電部と、前記送信部及び前記充電部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の充電動作を停止することを特徴とする。
【0014】
上記構成により、送信部の送信動作によらず装置の発熱量を制御可能であり、連続送信に対応でき、送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、装置を小型化することが可能であり、利用者の利便性を高めることができる。
【0015】
本発明に係る充電制御装置は、データの送信を行う送信部と、電池部と、前記電池部を充電する充電部と、前記送信部及び前記充電部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の前記電池部への充電電流を少なくすることを特徴とする。
【0016】
上記構成により、送信部の送信動作によらず装置の発熱量を制御可能であり、連続送信に対応でき、送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、装置を小型化することが可能であり、また送信動作中に充電電流を制御しながら充電動作を行うので充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0017】
本発明に係る充電制御装置は、データの送信を行う送信部と、電池部と、前記電池部を充電する充電部と、前記送信部及び前記充電部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の充電動作を間欠的に行うことを特徴とする。
【0018】
上記構成により、送信部の送信動作によらず装置の発熱量を制御可能であり、連続送信に対応でき、送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、装置を小型化することが可能であり、また送信動作中に充電間隔を制御しながら充電動作を行うので充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0019】
また、前記送信部の送信電力を検出する送信電力検出部をさらに備え、前記制御部は、前記送信電力検出部で検出された送信電力によって前記充電部の充電電流を制御することを特徴とする。
【0020】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信電力によって充電電流を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0021】
また、前記送信部の送信電力を検出する送信電力検出部をさらに備え、前記制御部は、前記送信電力検出部で検出された送信電力によって前記充電部の間欠動作間隔を制御することを特徴とする。
【0022】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信電力によって充電間隔を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0023】
また、前記送信部の送信時間を検出する送信時間検出部をさらに備え、前記制御部は、前記送信時間検出部で検出された送信時間によって前記充電部の充電電流を制御することを特徴とする。
【0024】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信時間によって充電電流を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0025】
また、前記送信部の送信時間を検出する送信時間検出部をさらに備え、前記制御部は、前記送信時間検出部で検出された送信時間によって前記充電部の間欠動作間隔を制御することを特徴とする。
【0026】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信時間によって充電間隔を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0027】
また、前記送信部の送信伝送レートを検出する送信伝送レート検出部をさらに備え、前記制御部は、前記送信伝送レート検出部で検出された送信伝送レートによって前記充電部の充電電流を制御することを特徴とする。
【0028】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信伝送レートによって充電電流を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0029】
また、前記送信部の送信伝送レートを検出する送信伝送レート検出部をさらに備え、前記制御部は、前記送信伝送レート検出部で検出された送信伝送レートによって前記充電部の間欠動作間隔を制御することを特徴とする。
【0030】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信伝送レートによって充電間隔を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0031】
また、前記送信部の消費電力を検出する消費電力検出部をさらに備え、前記制御部は、前記消費電力検出部で検出された消費電力によって前記充電部の充電電流を制御することを特徴とする。
【0032】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信部等の消費電力によって充電電流を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0033】
また、前記送信部の消費電力を検出する消費電力検出部をさらに備え、前記制御部は、前記消費電力検出部で検出された消費電力によって前記充電部の間欠動作間隔を制御することを特徴とする。
【0034】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに送信部等の消費電力によって充電間隔を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0035】
また、前記充電制御装置における温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記制御部は、前記温度検出部で検出された温度によって前記充電部の充電電流を制御することを特徴とする。
【0036】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに放熱板等の温度によって充電電流を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0037】
また、前記充電制御装置における温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記制御部は、前記温度検出部で検出された温度によって前記充電部の間欠動作間隔を制御することを特徴とする。
【0038】
上記構成により、送信部の連続送信に対応するとともに、データ送信伝送速度を低下させずに放熱板を小型化できるため、装置を小型化することが可能であり、さらに放熱板等の温度によって充電間隔を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0039】
本発明に係る充電制御方法は、データの送信を行う送信部と、電池部と、前記電池部を充電する充電部とを備えた充電制御装置における充電制御方法であって、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の充電動作を停止するステップを有することを特徴とする。
【0040】
上記方法により、送信部の送信動作によらず装置の発熱量を制御可能であり、連続送信に対応でき、送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、装置を小型化することが可能であり、利用者の利便性を高めることができる。
【0041】
本発明に係る充電制御方法は、データの送信を行う送信部と、電池部と、前記電池部を充電する充電部とを備えた充電制御装置における充電制御方法であって、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の前記電池部への充電電流を少なくするステップを有することを特徴とする。
【0042】
上記方法により、送信部の送信動作によらず装置の発熱量を制御可能であり、連続送信に対応でき、送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、装置を小型化することが可能であり、また送信動作中に充電電流を制御しながら充電動作を行うので充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0043】
本発明に係る充電制御方法は、データの送信を行う送信部と、電池部と、前記電池部を充電する充電部とを備えた充電制御装置における充電制御方法であって、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の充電動作を間欠的に行うステップを有することを特徴とする。
【0044】
上記方法により、送信部の送信動作によらず装置の発熱量を制御可能であり、連続送信に対応でき、送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、装置を小型化することが可能であり、また送信動作中に充電間隔を制御しながら充電動作を行うので充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、携帯電話機等の携帯無線装置に適用した充電制御装置及びその充電制御方法について例示する。
【0046】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。
【0047】
第1実施形態の携帯無線装置101は、外部からの充電用の直流(DC)電圧による供給電力を入力するDC入力部102、各部の制御を行う制御部に相当するCPU部103、各部に動作電源を供給する電池部108、電池部108の充電動作を行う充電部107、通信信号の送信を行う送信部109、アンテナ部110、充電部107及び送信部109等の装置内部の熱を放出する放熱板111を備えて構成される。充電部107は、電池部108の端子電圧を監視する電圧監視部104、DC入力部102より入力した充電電流のオン、オフを行うスイッチ部105、電池部108へ供給する充電電流を制限する電流制限部106を備えている。
【0048】
以下、携帯無線装置101が有する構成要素について説明する。送信部109は、アンテナ部110を介して、音声や画像等のデータの送信を行う。放熱板111は、発熱量が大きい送信部109及び充電部107に近接して配置され、送信部109及び充電部107から発生する熱量を拡散するものである。DC入力部102は、外部電源装置と接続可能であり、外部電源装置から印加された直流電圧を入力してこれをスイッチ部105を介して電流制限部106に送るものである。
【0049】
電圧監視部104は、電池部108の端子電圧を測定するものである。スイッチ部105は、CPU部103の制御に基づいて充電電流をオン、オフ可能なように、その入力及び出力がDC入力部102及び電流制限部106にそれぞれ接続可能に構成されている。電流制限部106は、電池部108へ流入する充電電流が電池部108の許容値を超えないように電流値を制御しながら、電池部108の充電処理を行うものである。
【0050】
CPU部103は、充電部107の充電動作及び送信部109の送信動作を制御するものである。より詳しくは、CPU部103は、電圧監視部104が測定した電池部108の端子電圧値から電池部108の残容量を検出し、電池部108の充電状態及び送信部109の送信動作状態に応じてスイッチ部105の入出力の接続を制御することにより電流制限部106にて所定の充電処理を行わせる。
【0051】
次に、上記構成の携帯無線装置における充電制御方法について、図2のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0052】
携帯無線装置101において、充電動作を行う場合、DC入力部102に直流電圧を供給出力する外部電源装置を接続する。次に、CPU部103は、電圧監視部104により測定された電池部108の端子電圧に基づき、電池部108の残容量を検出する(ステップS1)。この電池部108の残容量は、例えば、電池部108が満充電時の端子電圧をあらかじめCPU部103に記憶しておき、この記憶された基準電圧と電圧監視部104による検出電圧とを比較することで満充電か否かを判断する。
【0053】
CPU部103は、電池部108が満充電であると判断した場合は、スイッチ部105の入出力の接続を切断(オフ)して、電流制限部106による充電動作を行わない(ステップS4)。一方、電池部108が満充電でないと判断した場合には、CPU部103は、送信部109の送信動作の有無を判断する(ステップS2)。この判断は、CPU部103から送信部109への送信データの有無や、送信部109の電源入切により行う。そして、CPU部103は、送信部109の送信動作が行われていないと判断した場合は、スイッチ部105の入出力の接続を可能(オン)にし、スイッチ部105を介して外部電源装置からの直流電圧を電流制限部106に印加する。
【0054】
このとき、電流制限部106は、第1の充電処理(充電処理I)として、電池部108へ流入する充電電流が電池部108の許容値を越えないよう電流値を制限しながら、電池部108が満充電になるまで電池部108に電圧を印加する(ステップS3)。このときの電池部108へ流入する充電電流値をT1とする。電流値の制限は、電圧可変型レギュレータやFETなどを用いて電池部108への印加電圧を変えることで行う。
【0055】
一方、CPU部103において、送信部109が送信動作中であると判断した場合は、送信部109の送信動作終了を検出してから上記の充電処理Iを行う(ステップS5)。
【0056】
また、充電部107が充電動作中に送信部109にて送信動作を行う場合には、CPU部103はスイッチ部105の入出力の接続を切断して充電部107の充電動作を停止し、送信部109の送信動作を優先して行う。
【0057】
このように、携帯無線装置101の充電部107及び送信部109を同時に動作させないよう制御することにより、携帯無線装置101の最大発熱量を低くすることができ、従来は最大発熱量を想定して設計していた放熱板111を小型化することができる。
【0058】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0059】
例えば、送信部109からの最大発熱量をX1(W)、充電部107からの最大発熱量をY1(W)、送信部109及び充電部107を除く携帯無線装置101からの最大発熱量をZ1(W)とする。送信部109及び充電部107を同時に動作させた場合の携帯無線装置101からの最大発熱量は、X1+Y1+Z1(W)である。この場合の温度上昇を規定温度値以下とするために必要な放熱板111の面積をAとする。なお、この規定温度値は、利用者が直接装置を触ることを考慮して50℃以下に規定する場合が多い。
【0060】
一方、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101における最大発熱量は、X1>Y1の場合には、X1+Z1(W)、また、X1<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合、必要な放熱板111の面積は、(X1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。
【0061】
例えば、W−CDMA方式の携帯無線装置では、X1,Y1は携帯無線装置101における全発熱量のそれぞれ2割であるので、本実施形態の充電制御方法を用いることにより、放熱板111の面積は、(0.2+0.6)/1.0×A =0.8×Aとなり、従来の放熱板の面積より約20%削減できる。したがって、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0062】
このように本実施形態によれば、送信部の動作によらず発熱量を制御可能であるため、送信部の連続送信に対応でき、データ送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、充電制御装置を小型化することが可能であり、利用者の利便性を高めることができる。
【0063】
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。第2実施形態は、上記の第1実施形態の構成において充電制御方法を変更した例である。携帯無線装置の構成は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0064】
第2実施形態の充電制御方法において、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理Iの動作については、図2のステップS1〜S4と同じである。ここでは、送信部109が送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0065】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中であると判断した場合は、第2の充電処理(充電処理II)として、充電電流を少なくして充電動作を行うように電流制限部106を制御する(ステップS6)。このときの充電電流値をT2、充電部107からの発熱量をYY2(W)とすると、T1>T2、Y1>YY2である。
【0066】
また、充電部107が充電動作中に送信部109にて送信動作を行う場合には、CPU部103は充電部107の充電電流を少なくし、送信部109の送信動作を優先して行う。
【0067】
このように、携帯無線装置101の送信部109が送信動作している場合は、充電部107の充電電流を少なくし、充電部107の発熱量を減らすことにより、携帯無線装置101の最大発熱量を低くすることができる。これにより、放熱板111を小型化することができる。さらに、送信動作中も充電動作を行うことから、充電動作に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0068】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0069】
例えば、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101における最大発熱量は、X1+YY2>Y1の場合には、X1+YY2+Z1 (W)、また、X1+YY2<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合、必要な放熱板111の面積は、(X1+YY2+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。ここで、YY2<Y1であるから、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0070】
このように本実施形態によれば、送信部の動作によらず発熱量を制御可能であるため、送信部の連続送信に対応でき、データ送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、充電制御装置を小型化することが可能であり、さらに送信動作中に充電動作を行うので充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0071】
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。第3実施形態は、上記の第1実施形態の構成において充電制御方法を変更した例である。携帯無線装置の構成は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0072】
第3実施形態の充電制御方法において、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理Iの動作については、図2のステップS1〜S4と同じである。ここでは、送信部109が送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0073】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中であると判断した場合は、第3の充電処理(充電処理III )として、スイッチ部102を制御し、間欠的に充電動作を行う(ステップS7)。このときの平均充電電流値(充電時間に対する充電電流の平均値)をT3、充電部107からの発熱量をYY3(W)とすると、T1>T3、Y1>YY3である。
【0074】
また、充電部107が充電動作中に送信部109にて送信動作を行う場合には、CPU部103は充電部107を間欠的に動作させることで平均的に充電電流を少なくし、送信部109の送信動作を優先して行う。
【0075】
このように、携帯無線装置101の送信部109が送信動作している場合は、充電部107を間欠的に動作させることで平均的に充電電流を少なくし、充電部107の発熱量を減らすことにより、携帯無線装置101の最大発熱量を低くすることができる。これにより、放熱板111を小型化することができる。さらに、送信動作中も充電動作を行うことから、充電動作に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0076】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0077】
例えば、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101における最大発熱量は、X1+YY3>Y1の場合には、X1+YY3+Z1 (W)、また、X1+YY3<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合、必要な放熱板111の面積は、(X1+YY3+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。ここで、YY3<Y1であるから、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0078】
このように本実施形態によれば、送信部の動作によらず発熱量を制御可能であるため、送信部の連続送信に対応でき、データ送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、充電制御装置を小型化することが可能であり、さらに送信動作中に充電動作を行うので充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0079】
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図であり、図6は、本発明の第4実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。
【0080】
第4実施形態の携帯無線装置101は、上記第1実施形態の携帯無線装置に、送信電力検出部401及び記憶部402をさらに備えたものである。送信電力検出部401は、送信部109の送信電力を検出するものである。この送信電力値の検出には、CPU部103から送信部109へ送出している送信電力制御信号から送信電力値を検出する方法や、送信部109の出力を方向性結合器やコンデンサや抵抗で疎結合し、ダイオード検波にて検出する方法を用いる。記憶部402は、送信部109の送信電力及び発熱量の関係が予め記憶されているものである。
【0081】
以下に、上記構成の携帯無線装置における充電制御方法について、図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理Iの動作については、第1実施形態の携帯無線装置(図2のステップS1〜S4)と同一であるので、これらの動作については説明を省略する。ここでは、送信部109が送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0082】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中であると判断した場合は、送信電力検出部401にて送信電力を検出する(ステップS8)。そして、CPU部103は、ステップS8で検出した送信電力値に対応する発熱量XY4を記憶部402に予め記憶されている発熱量の中から検出する。
【0083】
次に、充電処理IIとして、CPU部103は、電流制限部106を制御し、送信部109の発熱量XY4と充電部107からの発熱量YY4の和XY4+YY4が一定となるよう充電電流値を制御する。このときの充電電流値をT4とすると、T1>T4、また、X1>XY4及びY1>YY4である。
【0084】
このように、携帯無線装置101の送信部109の送信電力値が高く発熱量が大きい場合は、充電部107の充電電流を少なくして充電部107の発熱量を減らし、送信電力が小さい場合は、充電電流を大きくすることで、送信部109及び充電部107の総発熱量を一定とすることができる。これにより、放熱板111を小型化することができる。さらに、送信動作中も送信電力に応じて充電動作を行うことから、充電動作に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0085】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0086】
例えば、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101における最大発熱量は、XY4+YY4>Y1の場合には、XY4+YY4+Z1 (W)、また、XY4+YY4<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合、必要な放熱板111の面積は、(XY4+YY4+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。ここで、XY4<X1、YY4<Y1であるから、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0087】
このように本実施形態によれば、送信部の動作によらず発熱量を制御可能であるため、送信部の連続送信に対応でき、データ送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、充電制御装置を小型化することが可能であり、さらに送信電力によって充電電流を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0088】
(第5実施形態)
図7は、本発明の第5実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。第5実施形態は、上記の第4実施形態の構成において充電制御方法を変更した例である。携帯無線装置の構成は第4実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0089】
第5実施形態の充電制御方法において、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理I、及び送信電力検出の動作については、図6のステップS1〜S4及びS8と同じである。ここでは、送信部109の送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0090】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中であると判断した場合は、送信電力検出部401にて送信電力を検出し、検出した送信電力値から送信部109の発熱量XY5を記憶部402にて検出する(ステップS8)。
【0091】
そして、充電処理III として、CPU部103は、スイッチ部105を制御し、間欠的に充電動作を行う(ステップS10)。即ち、CPU部103は、スイッチ部105及び電流制限部106を制御し、送信部109の発熱量XY5及び充電部107からの発熱YY5の和XY5+YY5が一定となるよう充電動作間隔を制御する。
【0092】
このように、携帯無線装置101の送信部109の送信電力値が高く発熱量が大きい場合は、充電部107の充電動作間隔を大きくすることで平均的に充電電流を少なくして充電部107の発熱量を減らし、送信電力値が小さい場合は充電部107の充電動作間隔を小さくすることで平均的に充電電流を大きくすることにより、送信部109及び充電部107の総発熱量が一定とすることができる。これにより、放熱板111を小型化することができる。さらに、送信動作中も送信電力に応じて充電動作を行うことから、充電動作に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0093】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0094】
例えば、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101からの最大発熱量は、XY5+YY5>Y1の場合には、XY5+YY5+Z1 (W)、また、XY5+YY5<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合、必要な放熱板111の面積は、(XY5+YY5+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。ここで、XY5<X1、YY5<Y1であるから、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0095】
このように本実施形態によれば、送信部の動作によらず発熱量を制御可能であるため、送信部の連続送信に対応でき、データ送信伝送速度を低下させずに、放熱板を小型化することができる。これにより、充電制御装置を小型化することが可能であり、さらに送信電力によって充電間隔を最適に制御することで発熱量を抑えつつ充電動作に要する時間を短くでき、利用者の利便性を高めることができる。
【0096】
(第6実施形態)
図8は、本発明の第6実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図であり、図9は、本発明の第6実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。
【0097】
第6実施形態の携帯無線装置101は、上記第1実施形態の携帯無線装置に、送信時間検出部601及び記憶部602をさらに備えたものである。送信時間検出部601は、送信部109から送信されるデータの送信時間を検出するものである。記憶部602には、送信部109の送信時間及び発熱量の関係が予め記憶されているものである。
【0098】
以下に、上記構成の携帯無線装置における充電制御方法について、図9のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理Iの動作については、第1実施形態の携帯無線装置(図2のステップS1〜S4)と同一であるので、これらの動作については説明を省略する。ここでは、送信部109が送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0099】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中であると判断した場合は、充電処理Iの充電動作を行うように電流制限部106を制御する(ステップS11)。このときの充電電流値をT6とすると、T6=T1である。また、送信時間検出部601にて、送信部109におけるデータの送信時間を検出する(ステップS12)。送信時間の検出は、送信開始からの累積時間を算出する。ここで、一定時間送信を停止した場合は、その値をリセットする。検出した送信時間から送信部109の発熱量XY6を記憶部402にて検出し、放熱板111の温度が規格値まで上昇する発熱量となる場合、第4実施形態の充電処理IIまたは第5実施形態の充電処理III を行い、送信部109の発熱量XY6及び充電部107からの発熱量YY6の和XY6+YY6が一定となるように充電部107を制御する。
【0100】
このように、放熱板が低温である送信開始後一定時間においては、送信動作中であっても充電処理Iの充電動作を行い、放熱板が規定温度を越える可能性がある場合は、充電部107の充電電流が小さくなるように(または充電動作間隔が大きくなるように)制御し、放熱板111の温度が規定温度以下となるようにする。これにより、放熱板111を小型化することができる。また、小型の放熱板であっても、充電時間を短縮することができ、利用者の利便性を高めることができる。
【0101】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0102】
(第7実施形態)
図10は、本発明の第7実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図であり、図11は、本発明の第7実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。
【0103】
第7実施形態の携帯無線装置101は、上記第1実施形態の携帯無線装置に、送信伝送レート検出部701及び記憶部702をさらに備えたものである。送信伝送レート検出部701は、送信部109のデータ送信伝送レートを検出するものである。記憶部702は、送信部109のデータ送信伝送レート及び発熱量の関係が予め記憶されたものである。
【0104】
以下に、上記構成の携帯無線装置における充電制御方法について、図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理Iの動作については、第1実施形態の携帯無線装置(図2のステップS1〜S4)と同一であるので、これらの動作については説明を省略する。ここでは、送信部109が送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0105】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中であると判断した場合は、送信伝送レート検出部701にて、データ送信伝送レートを検出する。データ送信伝送レートの検出は、CPU部103及び送信部109間のデータ送信伝送レートから検出する。そして、検出したデータ送信伝送レートから送信部109の発熱量XY7を記憶部602にて検出し、第4実施形態の充電処理IIまたは第5実施形態の充電処理III を行い、送信部109の発熱量XY7及び充電部107からの発熱量YY7の和XY7+YY7が一定となるように充電部107を制御する。
【0106】
このように、携帯無線装置101の送信部109のデータ送信伝送レートが高く発熱量が大きい場合は、充電部107の充電電流を小なくして(または、充電動作間隔を大きくして)、充電部107の発熱量を少なくし、データ送信伝送レートが小さい場合は、充電部107の充電電流を大きくする(または、充電動作間隔を小さくする)ことで、送信部109及び充電部107の総発熱量を一定とすることができる。これにより、放熱板111を小型化することができる。また、送信動作中も送信電力に応じて充電動作を行うことから、充電動作に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0107】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0108】
例えば、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101からの最大発熱量は、XY7+YY7>Y1の場合には、XY7+YY7+Z1 (W)、また、XY7+YY7<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合、必要な放熱板111の面積は(XY7+YY7+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。ここで、XY7<X1、YY7<Y1であるから、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0109】
(第8実施形態)
図12は、本発明の第8実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図であり、図13は、本発明の第8実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。
【0110】
第8実施形態の携帯無線装置101は、上記第1実施形態の携帯無線装置に、送信部消費電力検出部801及び記憶部802をさらに備えたものである。送信部消費電力検出部801は、送信部109の消費電力を検出するものである。送信部109の消費電力検出には、送信部109の電源ラインに直流に挿入した抵抗の電圧降下を測定し消費電流を検出する方法などを用いる。記憶部802は、送信部109の消費電力及び発熱量の関係を予め記憶しているものである。
【0111】
以下に、上記構成の携帯無線装置における充電制御方法について、図13のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理Iの動作については、第1実施形態の携帯無線装置(図2のステップS1〜S4)と同一であるので、これらの動作については説明を省略する。ここでは、送信部109が送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0112】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中にあると判断する場合は、送信部消費電力検出部801にて、送信部109の消費電力を検出する(ステップS16)。検出した送信消費電力から送信部109の発熱量XY8を記憶部802にて検出し、第4実施形態の充電処理IIまたは第5実施形態の充電処理III を行い(ステップS17)、送信部109の発熱量XY8及び充電部107からの発熱量YY8との和XY8+YY8が一定となるように充電部107を制御する。
【0113】
このように、携帯無線装置101の送信部109の消費電力が多く発熱量が大きい場合は、充電部107の充電電流を小なくして(または、充電動作間隔を大きくして)、充電部107の発熱量を少なくし、送信部109の消費電流が少ない場合は、充電部107の充電電流を大きくする(または、充電動作間隔を小さくする)ことで、送信部109及び充電部107の総発熱量を一定とすることができる。これにより、放熱板111を小型化することができる。さらに、送信動作中も送信電力に応じて充電動作を行うことから、充電動作に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0114】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0115】
例えば、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101からの最大発熱量は、XY8+YY8>Y1の場合には、XY8+YY8+Z1 (W)、また、XY8+YY8<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合、必要な放熱板111の面積は、(XY8+YY8+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。ここで、XY8<X1、YY8<Y1であるから、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0116】
(第9実施形態)
図14は、本発明の第9実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図であり、図15は、本発明の第9実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャートである。
【0117】
第9実施形態の携帯無線装置101は、上記第1実施形態の携帯無線装置に、放熱板温度検出部901及び記憶部902をさらに備えたものである。放熱板温度検出部901は、放熱板111の温度を検出するものである。放熱板111の温度検出には、放熱板111の上部や近傍にサーミスタや温度検出ICを配置して検出する。記憶部902は、放熱板111の温度及び送信部109の発熱量の関係を予め記憶しているものである。
【0118】
以下に、上記構成の携帯無線装置における充電制御方法について、図15のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、電池部108の残容量の検出、送信部109の送信動作判定、充電処理Iの動作については、第1実施形態の携帯無線装置(図2のステップS1〜S4)と同一であるので、これらの動作については説明を省略する。ここでは、送信部109が送信動作中である場合の充電制御方法について説明する。
【0119】
CPU部103は、電池部108が満充電でなく、かつ、送信部109が送信動作中であると判断する場合は、放熱板温度検出部901にて、放熱板111の温度を検出する(ステップS18)。検出した放熱板111の温度から送信部109の発熱量YY9を記憶部902にて検出し、第4実施形態の充電処理IIまたは第5実施形態の充電処理III を行い(ステップS19)、送信部109の発熱量XY9及び充電部107からの発熱量YY9の和XY9+YY9が一定となるように充電部107を制御する。
【0120】
このように、携帯無線装置101の放熱板111の温度が高く発熱量が大きい場合は、充電部107の充電電流を小なくして(または、充電動作間隔を大きくして)、充電部107の発熱量を少なくし、放熱板111の温度が低い場合は、充電部107の充電電流を大きくする(または、充電動作間隔を小さくする)ことで、送信部109及び充電部107の総発熱量が一定となるようにする。これにより、放熱板111を小型化することができる。さらに、送信動作中も送信電力に応じて充電動作を行うことから、充電動作に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0121】
また、送信部109の送信動作を制御することなく、即ち、間欠送信や連続送信及び、データ送信伝送レートやデータ送信周期などの送信部109の送信動作制御によらずに放熱板111の最大放熱量を削減できるため、W−CDMA方式などの連続送信を行う通信システムに採用することができる。
【0122】
例えば、本実施形態の充電制御方法を用いた場合の携帯無線装置101からの最大発熱量は、XY9+YY9>Y1の場合には、XY9+YY9+Z1 (W)、また、XY9+YY9<Y1の場合には、Y1+Z1(W)となる。この場合必要な放熱板111の面積は、(XY9+YY9+Z1)/(X1+Y1+Z1)×A、または、(Y1+Z1)/(X1+Y1+Z1)×Aとすることができる。ここで、XY9<X1、YY9<Y1であるので、放熱板を小型化することができ、それゆえ、携帯無線装置を小型化できる。
【0123】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得るものである。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の充電制御装置及び充電制御方法によれば、W−CDMA方式などの連続送信に対応し、データ送信伝送速度を低下することなく、装置の小型化を実現しながら、装置の温度上昇を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図3】本発明の第2実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図4】本発明の第3実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図5】本発明の第4実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第4実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第5実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図8】本発明の第6実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第6実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図10】本発明の第7実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の第7実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図12】本発明の第8実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の第8実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図14】本発明の第9実施形態に係る充電制御装置を備えた携帯無線装置の構成を示すブロック図
【図15】本発明の第9実施形態に係る携帯無線装置における充電制御方法の手順を示すフローチャート
【図16】従来例における携帯無線装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 携帯無線装置
102 DC入力部
103 CPU部
104 電圧監視部
105 スイッチ部
106 電流制限部
107 充電部
108 電池部
109 送信部
110 アンテナ部
111 放熱板
401 送信電力検出部
402,602,702,802,902 記憶部
601 送信時間検出部
701 送信伝送レート検出部
801 送信部消費電力検出部
901 放熱板温度検出部
Claims (4)
- データの送信を行う送信部と、
電池部と、
前記電池部を充電する充電部と、
前記送信部及び前記充電部を制御する制御部と、
前記送信部の送信時間を検出する送信時間検出部とを備え、
前記制御部は、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の前記電池部への充電電流を少なくし、前記送信時間検出部で検出された送信時間によって前記充電部の充電電流を制御する充電制御装置。 - データの送信を行う送信部と、
電池部と、
前記電池部を充電する充電部と、
前記送信部及び前記充電部を制御する制御部と、
前記送信部の送信時間を検出する送信時間検出部とを備え、
前記制御部は、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の充電動作を間欠的に行い、前記送信時間検出部で検出された送信時間によって前記充電部の間欠動作間隔を制御する充電制御装置。 - データの送信を行う送信部と、
電池部と、
前記電池部を充電する充電部と、
前記送信部及び前記充電部を制御する制御部と、
前記送信部の送信伝送レートを検出する送信伝送レート検出部とを備え、
前記制御部は、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の前記電池部への充電電流を少なくし、前記送信伝送レート検出部で検出された送信伝送レートによって前記充電部の充電電流を制御する充電制御装置。 - データの送信を行う送信部と、
電池部と、
前記電池部を充電する充電部と、
前記送信部及び前記充電部を制御する制御部と、
前記送信部の送信伝送レートを検出する送信伝送レート検出部とを備え、
前記制御部は、前記送信部がデータ送信動作状態のときは前記充電部の充電動作を間欠的に行い、前記送信伝送レート検出部で検出された送信伝送レートによって前記充電部の間欠動作間隔を制御する充電制御装置。
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