JP5327133B2 - 無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信を実行する携帯可能な無線機に関する。
周波数変調(FM:Frequency Modulation)方式を用いた無線機等の電気機器は、最低動作電圧がそれぞれ異なる複数の機能部(回路ブロック)で構成されている。また、携帯性を有する無線機であれば、商用電源から電力の供給を受けられないときでも、上記複数の機能部を動作させるため、電源として二次電池を付設している。
このような二次電池が付設された無線機では、商用電源が接続されているとき、DC/DCコンバータを通じて、二次電池の充電と各機能部への給電が並行して行われるので、DC/DCコンバータには、高い給電能力が求められる。そこで、DC/DCコンバータの給電能力が小さくても済むように、無線機が通話中であるか否かを判断して二次電池の充電を中断する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平8−149716号公報
ところで、上述したように、複数の機能部を単一のDC/DCコンバータで動作させる場合、その出力電圧の最低値を、最低動作電圧が最も高い機能部に合わせる必要がある。さらに、二次電池が付設された無線機では、商用電源が接続されているとき、二次電池の充電と各機能部への給電が並行して行われるので、DC/DCコンバータの出力電圧として、各機能部の最低動作電圧以上の電圧を出力できるように充電される二次電圧よりさらに高い電圧が設定される。
したがって、各機能部に入力される電圧の最大値は、二次電池の出力電圧より高いDC/DCコンバータの出力電圧となり、電源電圧の想定範囲である電源電圧想定範囲は広くなる。各機能部は、そのような広い電源電圧想定範囲すべてに対し、無線機として動作するために必要な性能を満たす必要がある。特に、機能部の一つであるRF送信回路における最終段のアンプは、出力インピーダンスマッチングが電源電圧に依存するため、このように電源電圧想定範囲が広い場合では電圧に比例して電力変換効率が悪化し、発熱が増加するといった問題が生じていた。
上述した特許文献1の技術では、二次電池の充電を中断することで電力量を制限することはできるが、DC/DCコンバータの電源電圧想定範囲は広いままであり、電力変換効率の悪化や発熱の増加を抑制することはできなかった。
本発明は、このような課題に鑑み、機能部の動作状態に応じて電力を適切に供給することで、電力変換効率の向上や発熱の抑制を図ることが可能な、無線機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の無線機は、外部の電力を受電し、第1所定電圧の電力を生成する電力生成部と、電力生成部と並列に接続された二次電池と、電力生成部が生成する電力によって二次電池を充電する充電回路と、電力生成部および二次電池と並列に接続され、任意の電気信号をアンテナを通じて送信するRF送信回路と、RF送信回路が任意の電気信号を送信しているか否か判定する判定部と、RF送信回路が任意の電気信号を送信していると判定されている間、電力生成部が生成する電力の電圧を第1所定電圧より小さい第2所定電圧に減圧する電圧管理部とを備える。このとき、第2所定電圧は、二次電池の出力電圧範囲内の電圧であってもよい。
また、充電回路は、充電中か満充電かを判定し、その判定結果を電圧管理部に出力し、電圧管理部は、充電回路が満充電であると判定されている間、電力生成部が生成する電力の電圧を第2所定電圧としてもよい。
電圧管理部は、充電回路が満充電であると判定され、かつ、RF送信回路が任意の電気信号を送信していないと判定されている間、電力生成部が生成する電力の電圧を第2所定電圧より小さい第3所定電圧に減圧してもよい。このとき、第3所定電圧は、二次電池の出力電圧範囲内の電圧であってもよい。
本発明の無線機は、機能部の動作状態に応じて電力を適切に供給することで、電力変換効率の向上や発熱の抑制を図ることが可能となる。
無線機の電気的な構成を示した機能ブロック図である。 電圧設定部による電力生成部の制御処理を説明するための回路図である。 電圧設定部による電力生成部の制御処理を説明するための回路図である。 RF送信回路のアンプの出力側の動作を説明するための説明図である。 電力生成部の出力する電圧の状態遷移を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(無線機100)
図1は、無線機100の電気的な構成を示した機能ブロック図である。無線機100は、機能部としての、アンテナ110(110a、110b)と、RF受信回路112と、AF回路114と、信号出力部116と、マイクロホン118と、RF送信回路120と、制御部122と、操作部124と、電力生成部126と、二次電池128と、充電回路130と、電圧設定部132と、判定部134とを含んで構成される。
アンテナ110は、利用する周波数帯域に応じて複数種類(例えばアンテナ110a、110b)設けられ、電波信号(無線信号)を、RF受信回路112で処理可能な電気信号に変換するため、または、RF送信回路120で生成された電気信号を電波信号として放射するために用いられる。RF受信回路112は、アンテナ110において変換された電気信号から、制御部122が示す周波数に対応する電気信号を抽出、復調して、その復調した音声データをAF回路114に送信する。
AF回路114は、RF受信回路112から受信した音声データを対応する音声信号に変換し、信号出力部116に送信する。また、AF回路114は、マイクロホン118から入力された音声信号を対応する音声データに変換し、RF送信回路120に送信する。信号出力部116は、スピーカやヘッドホンで構成され、AF回路114から受信した音声信号を音声として出力する。マイクロホン118は、コンデンサマイク、ダイナミックマイク、リボンマイク、圧電マイク、カーボンマイク等で構成され、音声等の空気振動を音声信号に変換してAF回路114に送信する。RF送信回路120は、AF回路114から受信した音声データに基づき、制御部122が示す周波数に対応する搬送波を変調してアンテナ110に出力する。
制御部122は、中央処理装置(CPU)や信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路により、無線機100全体を管理および制御する。例えば、制御部122は、プログラムを用いて周波数設定部150として機能する。周波数設定部150は、後述する操作部124を通じたユーザの操作入力(同調操作)に応じて、RF受信回路112またはRF送信回路120に用いる周波数を設定する。また、利用する周波数帯域に応じて、アンテナ110a、110bの切換を要する場合、その切換も指示する。操作部124は、摘み、押圧スイッチ、十字キー等で構成され、例えば、周波数設定部150に設定させる周波数の増減操作を受け付ける。
電力生成部126は、DC/DCコンバータで構成され、例えば商用電源の交流電力を直流電力(例えば、12V〜16Vの直流電力)に変換するACアダプタ152等の外部の電力を受電して、後述する電圧設定部132によって設定される電圧に基づく直流電力を生成し、並列に接続された各機能部(RF受信回路112、AF回路114、信号出力部116、マイクロホン118、RF送信回路120、制御部122、操作部124、電力生成部126、充電回路130、判定部134等)に直接、または間接的に電力を供給する。
二次電池(蓄電池)128は、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池等で構成され、無線機100に対して着脱可能に付設される。当該二次電池128は、電力生成部126と並列に接続され、各機能部が、電力生成部126からの電力の給電を受けられないとき(ACアダプタが接続されていないとき)、二次電池128に接続されたスイッチ154が入って、各機能部に電力を供給する。本実施形態において、二次電池128の最大出力電圧は8.4Vであるとする。充電回路130は、電力生成部126が生成する電力によって二次電池128を充電する。また、充電回路130は、二次電池128を充電可能な状態において、充電中(ON)か満充電(OFF)かを判定し、その判定結果を電圧管理部156に出力する機能も備えている。
電圧設定部132は、電力生成部126への帰還回路で構成され、電力生成部126の出力電圧を設定する。当該無線機100のように各機能部を単一の電力生成部126で動作させる場合、その出力電圧の最低値を、最低動作電圧が最も高い機能部に合わせる必要がある。特に、本実施形態では、各機能部の最低動作電圧以上の電圧を出力できるように充電される二次電池128に、充電電力を供給するため、さらに高い電圧が必要となる。このように電力生成部126の電圧を高く設定することのリスクについて以下に詳述する。
図2および図3は、電圧設定部132による電力生成部126の制御処理を説明するための回路図である。図2および図3において、実線は電力線を破線は制御信号線を示し、太線矢印は電力の流れを示す。まず、図2を参照して、本実施形態の前提となる回路を説明する。
例えば、AF回路114や制御部122が3.3Vで動作し、RF受信回路112が5Vで動作する場合、このような電圧を安定的に供給するため、電力生成部126および二次電池128と、RF受信回路112、AF回路114および制御部122との間には、自動電圧調整器(AVR:Auto Voltage Regulator)156が設けられる。自動電圧調整器156の降下電圧が0.2〜0.3Vであれば、5Vで動作するRF受信回路112の自動電圧調整器156の最低動作電圧を例えば5.5Vとすることができ、かかる電圧(5.5V)が各機能部において最も高い最低動作電圧となる。自動電圧調整器156は、入出力の電圧降下分を熱として放出するが、そもそもRF受信回路112、AF回路114および制御部122の消費電力は、RF送信回路120の消費電力に比べ非常に小さいので、かかる熱損失も問題にならない。
電力生成部126からの電力の給電を受けられないとき(ACアダプタ152が接続されていないとき)、各機能部は、二次電池128から電力を受電し(1)、二次電池128の最大出力電圧8.4Vが放電して5.5Vに降下するまで、無線機として動作するために必要な性能を満たす必要がある。すなわち各機能部は、電源電圧想定範囲5.5V〜8.4Vの間であっても動作が保証されなければならない。
また、二次電池128の充電時には、二次電池128の最大出力電圧8.4Vへの満充電を可能にすべく、電圧設定部132は、電力生成部126を、例えば、11V(第1所定電圧)に設定して二次電池128を充電する(2)。そのため、各機能部は、電力生成部126からの電力の給電を受けているとき、電力生成部126から11Vの直流電力を受電して動作することとなる(3)。
すると、各機能部は、二次電池128と電力生成部126とのいずれからの電力供給にも対応するため、電源電圧想定範囲5.5V〜8.4Vまたは11Vで動作保証されなければならない。特に、二次電池128と電力生成部126とのいずれからも電力を直接受電しているRF送信回路120では、その電源電圧想定範囲が広いと以下のような問題が生じ得る。
RF送信回路120における最終段のアンプに印加される電源電圧想定範囲が、上述したように5.5V〜8Vまたは11V(電力生成部126からの電力の給電を受けられないときは5.5〜8.4V、給電を受けているときには11V)と広範囲となる場合、それだけインピーダンス整合ポイントの変化量も大きくなる。したがって、設計者は、その範囲すべてに渡って所定電力の電気信号を出力できるよう最終段のアンプを設計しなければならない。
図4は、RF送信回路120のアンプの出力側の動作を説明するための説明図である。図4(a)の回路において、RF送信回路120のアンプ162は、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)で構成され、ドレインには、電源電圧想定範囲の電圧(例えばVd)が、ゲートには、送信する入力信号(電気信号)と、アンテナ110から出力される無線信号を所定電力に維持するための制御電圧(例えばVg)が印加される。マッチング回路164は、伝達効率を最大にすべく、入力インピーダンスがアンプ162の出力インピーダンスに、出力インピーダンスがアンテナ110のインピーダンスに整合されている。アンテナ110は、上述したように、アンプ162によって増幅された電気信号を無線信号に変換する。
送信電力を維持するため、アンプ162の電源電圧が高いときには、アンプ162の出力インピーダンスが高くなり、電源電圧が低いときには、出力インピーダンスが低くなる。マッチング回路164の入力インピーダンスは、電源電圧に応じて変化させる(電源電圧が高いときにはインピーダンスを高く、低いときは低く設定する)のが望ましいが、回路規模が大きくなり制御が複雑になるので、通常、固定値としている。このように、マッチング回路164のインピーダンスが固定され、送信出力が所定値である場合、アンプ162のドレインに印加される、高周波数成分に相当する高周波電圧(例えば、ピーク間電圧Vrf)とドレインに流れる高周波電流(例えば、ピーク間電流Irf)とは電源電圧の変動に拘わらず常に一定となる。
例えば、電源電圧がVdのとき、図4(b)の如く、ドレイン電圧Vが電源電圧Vd+高周波電圧(ピーク間電圧Vrf)となり、ドレイン電流Iが電源電流Id+高周波電圧(ピーク間電流Irf)となったとする。このとき、マッチング回路164を通してアンテナ110から出力される無線信号の送信出力に相当する送信電力Prfは、高周波電圧の実効値と高周波電流の実効値との積で表され、アンプ162に供給される直流入力電力Pdcは、電源電圧Vdと電源電流Idとの積で表される。
一般に、アンプ162の効率ηは、η=送信電力Prf÷直流入力電力Pdc×100[%]で示される。ここで、説明の便宜のため、Vd=Id=1、Vrf=Irf=2とすると、送信電力PrfはVrf、Irfそれぞれの実効値の積であるから、Prf=(2/√2/2)×(2/√2/2)=0.5となり、直流入力電力Pdcは、Pdc=Vd×Id=1×1=1となる。したがって、効率ηは、η=0.5/1×100=50%となる。これは、直流入力電力の50%が無線信号となり、50%が熱損失となったことを示す。
ここで、電源電圧が上昇しても、送信出力が所定値Prfに維持されるので、高周波電圧のピーク間電圧Vrfと高周波電圧のピーク間電流Irfとは一定である。例えば、アンプ162の電源電圧が2倍(2Vd)のとき、図4(c)の如く、高周波電圧のピーク間電圧Vrfと高周波電圧のピーク間電流Irfが一定のまま、電源電圧の差分Vdの分だけドレイン電圧Vが上がったとする。
そうすると、送信電力Prf=0.5のままだが、直流入力電力Pdcは2(Vd=2)×1=2となり、効率ηは0.5/2×100=25%となる。これは、直流入力電力の25%が無線信号となり、75%が熱損失となったことを示す。したがって、あくまで簡易的ではあるが、電源電圧が上昇すると効率が悪化するのが理解できる。
ここでは、所定の送信電力を得られるように、高周波電圧のピーク間電圧Vrfを維持するため、高周波電圧のピーク間電圧Vrf/2(振幅)≧電源電圧Vdの条件を満たす必要がある。したがって、アンプ162の電源電圧が低い状態(電源電圧想定範囲の下限)でマッチング回路164を設計し、電源電圧がそれ以上となったときの効率の悪化や熱損失の増加はやむを得ないとしていた。
また、このように熱(熱損失)が生じると、RF送信回路120内のアンプ等、半導体デバイスが破損しやすくなる。さらに、このような熱による破損を防止するため、アンプが高温になったことを検知すると、自動的にRF送信回路120の動作を停止して半導体デバイスを保護する(パワーダウンする)回路が設けられている。この場合、無線機100として電波を送信できる時間が強制的に短縮されたり、使用環境が制限されたりするおそれがある。
また、電力変換効率が悪化することを前提に熱が生じることを踏まえて設計を行うと、RF送信回路120の発熱に対して十分な放熱を行う必要があることから放熱器が大型化し、特に携帯型無線機である場合には、可搬性が損なわれるおそれがある。
さらに、RF送信回路120の電源電圧想定範囲が広いと、最終段のアンプの出力インピーダンスマッチングの調整のみならず無線機全体の構成に影響が及ぶため、設計難易度が高まる事態を招いていた。
そこで、本実施形態では、RF送信回路120の動作状態に応じて電力を適切に供給することで、電力変換効率の向上や発熱の抑制を図る。以下、図3を参照して、本実施形態の無線機100を説明する。
判定部134は、RF送信回路120が任意の電気信号を送信しているか否か(動作しているか否か)を判定する。制御部122は、電圧管理部158としても機能し、電圧管理部158は、RF送信回路120が任意の電気信号を送信していると判定されている間、電圧設定部132を操作して、電力生成部126が生成する電力の電圧を11V(第1所定電圧)より小さい、例えば8.4V(第2所定電圧)に減圧する。
具体的に、RF送信回路120が任意の電気信号を送信していない間、制御部122の電圧管理部158は、判定部134からその旨の信号を受けて、図3に示す電圧設定部132のスイッチ160を閉状態に維持する。電圧設定部132は、電力生成部126の出力電圧を抵抗R1と、抵抗R2および抵抗R3の並行合成抵抗(R2×R3/(R2+R3))とで抵抗分割した電圧を電力生成部126に帰還させることで、電力生成部126に11V(第1所定電圧)の電力を出力させている。
そして、RF送信回路120が任意の電気信号を送信している間、制御部122の電圧管理部158は、判定部134からその旨の信号を受けて、電圧設定部132のスイッチ160を開状態にする。すると、抵抗R1と抵抗R2のみとによって電力生成部126への帰還に用いられる抵抗分割比が変化し、電圧設定部132は、電力生成部126の出力電圧を、11V(第1所定電圧)から、例えば8.4V(第2所定電圧)に切り換えることができる。
このように、電力生成部126が8.4Vしか出力しなかった場合、充電回路130はその電圧に応じて自動的に二次電池128の充電を停止する。こうして、RF送信回路120は、自体が動作しているときは、電力生成部126から電力を受電しているときであっても、電力生成部126からの受電ができなくて二次電池128から電力を受電している場合であっても、最大電圧が8.4Vとなる電力しか受電しない。このとき、RF送信回路120以外のRF受信回路112、AF回路114、制御部122等は、電圧の範囲が5.5V〜8.4V、または、11Vのいずれであっても、自動電圧調整器156によって電圧が調整されるので問題は生じない。
図5は、電力生成部126の出力する電圧の状態遷移を説明するための説明図である。本実施形態では、図5(a)に示すように、RF送信回路120が動作しているとき(ON時)に電力生成部126の電圧が強制的に8.4Vになるので、二次電池128が満充電になっておらず充電回路130が充電中(ON)となるべきであっても充電は停止され、各機能部は、最大電圧が8.4Vとなる電力を受電する。
また、RF送信回路120が非動作時(OFF時)には、電力生成部126の電圧が11Vとなるので、二次電池128の充電が可能となる。ここでは、RF送信回路120の動作状態のみを契機に電力生成部126の出力電圧を変化させているので、RF送信回路120以外のRF受信回路112、AF回路114、制御部122等は、常に電源電圧想定範囲5.5V〜8.4Vまたは11Vのすべてに対してこの無線機が動作するために必要な性能を満たす必要がある。尚、ACアダプタ152が接続されていない場合、スイッチ154が閉じて二次電池128から5.5.V〜8.4Vの電力が一律に供給される。
ここで、RF送信回路120以外のRF受信回路112、AF回路114、制御部122等では、5.5V〜8.4Vまたは11Vの電圧を、自動電圧調整器156によってそれぞれの電圧3.3Vや5Vに変換している。この際、自動電圧調整器156の入出力の電圧降下分は熱として放出される。しかし、11Vの電源電圧が必要となる充電回路130の充電動作が行われていないときにおいてまで、電力生成部126の出力電圧を11Vに維持する必要もない。
そこで、制御部122の電圧管理部158は、RF送信回路120が任意の電気信号を送信しているか否かのみならず、トリクル充電も含め充電回路130が動作しているか否か、すなわち充電中(ON)か満充電(OFF)かの信号も充電回路130から取得して、図5(b)に示すように、RF送信回路120が非動作かつ充電回路130が充電中(ON)であるときのみ電力生成部126の電圧を11Vにし、その他の状態(充電回路130が満充電(OFF)であると判定されている、または、RF送信回路120が任意の電気信号を送信していない(OFF)と判定されている状態)では、すべて8.4Vとしてもよい。かかる構成により、充電回路130が動作しているとき以外は、各機能部の電力を生成する自動電圧調整器156の入力電圧を8.4V以下、例えば5.5Vとすることができるので、自動電圧調整器156の電力変換効率を向上でき、熱損失も低減することが可能となる。
また、RF送信回路120は、5.5V〜8.4Vのいずれの電圧でもその電力を直接受けて動作し、そのうちのどの電圧が最適であるかは設計次第である。しかし、RF送信回路120以外のRF受信回路112、AF回路114、制御部122等は、自動電圧調整器156を通じているため、電圧値を電源電圧想定範囲の下限電圧5.5Vとすると熱損失が最小となる。
そこで、電圧管理部158は、図5(c)に示すように、充電回路130が満充電(OFF)であると判定され、かつ、RF送信回路120が任意の電気信号を送信していない(OFF)と判定されている間、電力生成部126が生成する電力の電圧を第2所定電圧より小さい第3所定電圧、例えば5.5Vに減圧してもよい。このとき、第3所定電圧は、二次電池の出力電圧範囲内の電圧である。
このように、RF送信回路120が動作しているときは、電力生成部126の電圧を8.4Vとし、RF送信回路120を8.4Vで動作させると共に、充電の要否に拘わらず、RF送信回路120の動作中は充電動作を停止させることで、RF送信回路120の電源電圧想定範囲を5.5V〜8.4Vの範囲のみに制限することが可能となる。
したがって、RF送信回路120の最終段のアンプは、電力変換効率の悪化による熱損失が減少し、半導体デバイスの破損を防ぐことができる。また、高温になるとRF送信回路120の動作を停止する保護回路が働くことによる、電波を送信できる時間が不用意に短縮される事態を回避することが可能となる。さらに、RF送信回路120の電源電圧想定範囲が狭くなることで、最終段のアンプの出力インピーダンスマッチングの調整が容易になり、設計に裕度を設けたり、部品コストや製造コストの削減を図ることも可能となる。
また、一般に消費電力量が高いRF送信回路120の動作時に、充電回路130の充電動作が自動的に停止されることとなり、RF送信回路120と充電回路130とが排他的に動作することとなるので、不要に高い給電能力を有する電力生成部126を準備しなくて済み、部品コストの削減を図ることが可能となる。
ところで、上述した実施形態では、RF送信回路120が動作しているときの電力生成部126の第2所定電圧を8.4Vとした。かかる電圧は、二次電池128を充電するのに必要な第1所定電圧(ここでは、11V)以下であれば、RF送信回路120の電源電圧想定範囲を狭くする効果を奏するが、低ければ低いほど、その効果は高まる。しかし、RF送信回路120は、二次電池128の電圧が8.4Vのときでも動作しなくてはならないので、第2所定電圧を8.4V以下に設定したとしても電源電圧想定範囲の上限は8.4Vのままである。したがって、第2所定電圧は、二次電池128の出力電圧範囲内の電圧でありさえすればよい。
かかる構成により、RF送信回路120の電源電圧想定範囲を、最小限の二次電池128の電源電圧範囲と等しくすることができ、電力変換効率の向上や発熱の抑制を図ることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、無線通信を実行する携帯可能な無線機に利用することができる。
100 …無線機
120 …RF送信回路
126 …電力生成部
128 …二次電池
130 …充電回路
134 …判定部
156 …電圧管理部

Claims (5)

  1. 外部の電力を受電し、第1所定電圧の電力を生成する電力生成部と、
    前記電力生成部と並列に接続された二次電池と、
    前記電力生成部が生成する電力によって前記二次電池を充電する充電回路と、
    前記電力生成部および前記二次電池と並列に接続され、任意の電気信号をアンテナを通じて送信するRF送信回路と、
    前記RF送信回路が任意の電気信号を送信しているか否か判定する判定部と、
    前記RF送信回路が任意の電気信号を送信していると判定されている間、前記電力生成部が生成する電力の電圧を前記第1所定電圧より小さい第2所定電圧に減圧する電圧管理部と、
    を備えることを特徴とする無線機。
  2. 前記第2所定電圧は、前記二次電池の出力電圧範囲内の電圧であることを特徴とする請求項1に記載の無線機。
  3. 前記充電回路は、充電中か満充電かを判定し、その判定結果を前記電圧管理部に出力し、
    前記電圧管理部は、前記充電回路が満充電であると判定されている間、前記電力生成部が生成する電力の電圧を前記第2所定電圧とすることを特徴とする請求項1または2に記載の無線機
  4. 前記電圧管理部は、前記充電回路が満充電であると判定され、かつ、前記RF送信回路が任意の電気信号を送信していないと判定されている間、前記電力生成部が生成する電力の電圧を前記第2所定電圧より小さい第3所定電圧に減圧するとすることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の無線機。
  5. 前記第3所定電圧は、前記二次電池の出力電圧範囲内の電圧であることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の無線機。
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