JP2001308739A - 無線機 - Google Patents

無線機

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JP2001308739A
JP2001308739A JP2000127205A JP2000127205A JP2001308739A JP 2001308739 A JP2001308739 A JP 2001308739A JP 2000127205 A JP2000127205 A JP 2000127205A JP 2000127205 A JP2000127205 A JP 2000127205A JP 2001308739 A JP2001308739 A JP 2001308739A
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Hiroshi Yugawa
寛志 湯川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ特性が変化しても、無線部との整合
がとれる無線機を提供する。 【解決手段】 高周波信号を電波としてを空中に放射す
るアンテナ1と、アンテナ1との間で高周波信号を送受
する無線部3と、無線部3とアンテナ1との間に整合部
2とを備えた無線機において、アンテナ1のインピーダ
ンス特性の変化によりアンテナ1と無線部3との整合状
態を変化させることを特徴とする無線機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、整合回路を有する
無線機に関し、特に携帯無線機の無線部に用いられる整
合回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機に代表される携帯無線機は、
無線基地局との間に電波による通信回線を設定し、無線
により音声、データ等の通信を行う。この携帯無線機は
高周波信号(電波)を効率よくアンテナから放射するた
め、アンテナと無線部とのインピーダンスの整合がとれ
ていることが必要であり、アンテナと送信部との間に、
両者のインピーダンスを整合させるための整合回路を設
けている。
【0003】従来、このインピーダンスの整合には、電
力増幅器の出力に180°位相をずらした信号を加える
フィードフォワード回路、電力増幅器の入力に180°
位相をずらした信号を加えるカーテシアンループ回路
や、電力増幅器の入力に電力増幅器と逆特性を有する回
路を設けるプリディストーション回路等が用いられてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話機等の移動体
通信端末では、アンテナと無線部の間を、携帯電話機の
定常状態にて整合されるように調整されている。すなわ
ち、手で持った状態又は充電器に置いた状態で、アンテ
ナと無線部との間が最適な整合状態となり、無線部から
の高周波信号が最も効率よくアンテナに供給され、受信
感度が最適となるように調整されている。
【0005】しかし、携帯電話機は固定無線機と異な
り、ポケットに入れて携帯したり、耳に当てて通話する
等、携帯電話機周辺の状態が常に変化する。すなわち、
人体が誘電体であるため、携帯電話機を耳に当てて通話
する場合には携帯電話機に対する人体の位置が変わるこ
とで、アンテナのリアクタンス成分が変化し、インピー
ダンス特性が変化し、アンテナと無線部とが不整合状態
となり、アンテナからの実効放射電力が減少し、又は無
線部の消費電力が増加し、受信感度も劣化する。
【0006】また、最近の携帯電話機においては、耳に
当てて音声による通話をする他に、机上に置いて又は手
で持った状態で文字等のデータによる非音声通信をする
場合も増えてきた。このような場合には双方の使用状態
で、アンテナと無線部との整合をとり、効率よくアンテ
ナから高周波信号を放射する必要がある。
【0007】さらに、従来の携帯電話機では無線部の電
力増幅器の後に、アイソレータを配置して、電力増幅器
の出力側のインピーダンスを一定に保ち、アンテナのイ
ンピーダンス変化が電力増幅器に影響しないように構成
することもあった。このような構成では部品点数が増
え、アイソレータの挿入損失により無駄な電力が消費さ
れ、携帯電話機の動作時間が短くなる原因にもなってい
た。
【0008】本発明は、携帯無線機の周囲の状況によ
り、アンテナのインピーダンス特性が変化しても、アン
テナと無線部とが良好な整合状態とすることができる整
合回路を含む無線機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、高周波信
号を電波として空中に放射するアンテナと、前記アンテ
ナとの間で高周波信号を送受する無線部と、前記無線部
と前記アンテナとの間に整合部とを備えた無線機におい
て、前記アンテナのインピーダンス特性の変化により前
記アンテナと前記無線部との整合状態を変化させる。
【0010】第2の発明は、高周波信号を電波として空
中に放射するアンテナと、前記アンテナとの間で高周波
信号を送受する無線部と、前記無線部と前記アンテナと
の間に整合部とを備えた無線機において、前記アンテナ
のインピーダンス特性の変化により前記整合部のインピ
ーダンス特性を変化させる。
【0011】第3の発明は、高周波信号を電波として空
中に放射するアンテナと、前記アンテナに高周波信号を
供給する電力増幅器と、前記電力増幅器と前記アンテナ
との間に整合部とを備えた無線機において、前記電力増
幅器に供給される電流の変化に基づいて前記整合部のイ
ンピーダンス特性を変化させる。
【0012】第4の発明は、高周波信号を電波として空
中に放射するアンテナと、前記アンテナに高周波信号を
供給する電力増幅器と、前記電力増幅器と前記アンテナ
とのインピーダンス特性を整合させる整合部と、前記電
力増幅器に供給される電流を検出する電流検出部と、前
記整合部を制御する制御部とを備えた無線機において、
前記制御部は前記電力増幅器に供給される電流の変化に
基づいて、前記整合部のインピーダンス特性を変化させ
る。
【0013】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、前記整合部は、インピーダンス特性の異なる複数の
整合回路と、前記複数の整合回路を切り換えて接続する
切換回路とを有し、前記複数の整合回路を選択的に接続
することにより、前記整合部のインピーダンス特性を変
化させることを特徴とする。
【0014】第6の発明は、第1〜第4の発明におい
て、前記整合部は、常時接続される整合回路と、必要に
より接続される補正回路と、前記補正回路を接続する切
換回路とを有し、前記補正回路の接続を切り換えること
により、前記整合部のインピーダンス特性を変化させる
ことを特徴とする。
【0015】第7の発明は、第3〜第6の発明におい
て、前記電力増幅器に供給される電流が所定の値より増
加すると、前記整合部のインピーダンス特性を変化させ
ることを特徴とする。
【0016】
【発明の作用および効果】第1の発明は、アンテナのイ
ンピーダンス特性の変化によりアンテナと無線部との整
合状態を変化させるので、また、第2の発明は、アンテ
ナのインピーダンス特性の変化により整合部のインピー
ダンス特性を変化させるので、携帯電話機の周囲の状況
により、アンテナのインピーダンス特性が変化しても、
常に良好な整合条件となり、電力増幅器の出力を無駄な
くアンテナから放射することができる。
【0017】第3の発明は、電力増幅器に供給される電
流の変化に基づいて、整合部の特性を変化させ、また、
第4の発明は、電力増幅器に供給される電源電流を検出
する電流検出部を設け、制御部がこの電流の変化に基づ
いて、整合部の特性を変化させるので、簡単な構成でア
ンテナのインピーダンス特性の変化を検出することがで
き、携帯電話機の周囲の状況によらず、常に良好な整合
条件となり、電力増幅器の出力を無駄なくアンテナから
放射することができる。
【0018】第5の発明は、インピーダンス特性の異な
る複数の整合回路を選択的に接続して、整合部のインピ
ーダンス特性を変化させるので、簡単な構成で広い範囲
で整合がとれる整合部を実現することができる。
【0019】第6の発明は、常時接続される整合回路の
他に、必要により補正回路を接続することにより、整合
部のインピーダンス特性を変化させるので、整合部の構
成をより簡単にすることができる。
【0020】第7の発明は、電力増幅器に供給される電
流が所定の値より増加すると、整合部のインピーダンス
特性を変化させるので、電流検出及び整合回路の切り換
えが簡単な制御で実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の実施の形態の携帯電話機
の全体の構成を示すブロック図である。アンテナ1は整
合部2を介して無線部3に接続されており、無線基地局
からの電波を受け、無線基地局に対し電波を送信する。
アンテナ1と無線部3との間には整合部2が設けられて
おり、アンテナ1と無線部3とのインピーダンスの整合
をとり、無線部3で生成した高周波信号を効率よくアン
テナ1から送信するように構成されている。無線部3は
送信部4及び受信部5にて構成されており、送信部4は
アンテナ1から送信する高周波信号を生成する。受信部
5は基地局からの高周波信号を増幅、周波数変換等をし
て、ベースバンド信号として音声処理部6に出力する。
【0023】音声処理部6はベースバンド信号を復調し
音声信号にすると共に、音声信号を変調しベースバンド
信号にする。
【0024】制御部7は整合部2、無線部3、音声処理
部6等、携帯電話機の各部を制御するもので、このうち
無線部3に対しては、送受信する周波数、送信する電波
の出力を制御している。すなわち、基地局との間で特定
の周波数で無線回線を設定し、設定した無線回線が切断
しないように、基地局からの信号の電界強度(RSS
I)により定まる所定の電力をアンテナ1から送信する
ように制御している。
【0025】そして本発明では、とくに制御部7が整合
部2のインピーダンス特性を自動的に調整する制御に要
旨があり、この点は後に詳述する。
【0026】さらに、音響信号を電気信号に変換する送
話部8及び電気信号を音響信号に変換する受話部9を有
している。
【0027】図2は、本発明の第1の実施の形態の整合
部2周辺の詳細な構成を示すブロック図である。送信部
4は複数段の増幅回路からなり、前段増幅器(DRIV
ER)14、電力増幅器(PA)13にて構成されてい
る。電力増幅器13には電池(図示せず)からの電源が
供給されており、電力増幅器13に供給される電源電流
は電流監視回路12で監視されている。具体的には電力
増幅器13への電源供給線に抵抗器11を設け、抵抗器
11の両端の電圧を測定することにより、電流の変化を
検出する。
【0028】電流監視回路12で検出された電力増幅器
13へ供給される電源電流が所定の値を超えると、その
旨が制御部7へ伝えられ、制御部7は電流の変化の情報
に基づき、予め定められた条件で切換回路10により整
合回路2a、2b、2cを切り換える。
【0029】なお、電流監視回路12は抵抗器11の両
端の電圧を測定して電源電流を検出し、この電流値を制
御部7へ伝達して、制御部7でこの電流の増減を判断す
るように構成することもできる。
【0030】整合部2には、インピーダンス特性の異な
る3つの整合回路2a、2b、2cが切換回路10によ
り切換可能に設けられている。整合回路2a、2b、2
cは、2個のコンデンサと1個のコイルにより構成され
るπ形同調回路、又は、1個のコンデンサと1個のコイ
ルにより構成されるL形同調回路等の既知の整合回路に
より構成される。
【0031】切換回路10はスイッチングダイオードを
用いた高周波スイッチにより構成されており、制御部7
からの信号により、アンテナ1と電力増幅器13が常に
良好な条件で整合するように整合回路2a、2b、2c
を切り換え、整合部2のインピーダンス特性が調整され
る。この整合回路の切り換えは整合回路2a、2b、2
cを択一的に接続するように切り換えてもよいが、複数
の整合回路を同時に接続し、並列的に接続された整合回
路の組み合わせで、整合部2が所定のインピーダンス特
性を実現するように構成してもよい。
【0032】次に、整合回路の切り換え手順について説
明する。図3は第1の実施の形態における整合回路の切
換手順を示すフローチャートである。
【0033】電流監視回路12が電力増幅器13へ供給
される電源電流を検出して、この電流値が所定の値を超
えると、アンテナ1と送信部4との整合状態が悪化した
ものと判断し(ステップ102)、整合回路2aを整合
回路2bに切り換える(ステップ103)。整合回路2
aを整合回路2bに切り換えることにより、アンテナ1
と送信部4との整合状態が変化し、電力増幅器13に供
給される電源電流が変化する。
【0034】一方、この電流値が所定の値を超えていな
ければ、アンテナ1と送信部4との整合状態はよいもの
と判断し、整合回路2aを切り換えることなく処理の最
初に戻る。
【0035】次に、電流監視回路12は、整合回路2b
を接続した新たな整合状態でステップ102と同様の判
断をし、電力増幅器13に供給される電源電流がなおか
つ前述した所定の値より多ければ、他の整合回路に切り
換える。
【0036】具体的には、電流監視回路12は、整合回
路2bを接続した状態で電力増幅器13へ供給される電
流を検出して、この電流値が所定の値を超えていると、
アンテナ1と送信部4との整合状態がまだ悪いと判断し
(ステップ104)、整合回路2bを別の整合回路2c
へ切り換える(ステップ105)。一方、整合回路2b
に切り換えた状態で電流値が所定の値を超えていなけれ
ば、アンテナ1と送信部4との整合状態はよいものと判
断し、整合回路2bに切り換えた状態を維持し、処理の
最初に戻る。
【0037】さらに、電流監視回路12は、第3の整合
回路に切り換えた状態でも同様の判断を行う。
【0038】電流監視回路12は、整合回路2cに切り
換えた状態で電力増幅器13へ供給される電流を検出し
て、この電流値が所定の値を超えていると、アンテナ1
と送信部4との整合状態が悪いと判断し(ステップ10
6)、整合回路2a、2b、2cのうち、電力増幅器1
3に供給される電源電流が最小となる整合回路が、アン
テナ1と送信部4との整合状態が最もよいものと判断
し、電力増幅器13に供給される電源電流が最小値とな
る整合回路に切り換える(ステップ107)。一方、整
合回路2cに切り換えた状態で電流値が所定の値を超え
ていなければ、アンテナ1と送信部4との整合状態はよ
いものと判断し、整合回路2cに切り換えた状態を維持
し、処理の最初に戻る。
【0039】ここで、図4にアンテナ1と無線部3との
整合状態を示す。縦軸はリターンロス(VSWR)を、
横軸は周波数を表す。通常状態でアンテナ1は実線Aに
示すような特性で無線部3に整合されており、送信周波
数帯域(f1〜f2)と受信周波数帯域(f3〜f4)
の中間にアンテナ1の共振周波数(A)が位置するよう
に調整されている。この状態では送信周波数及び受信周
波数においてアンテナ1と無線部3とのリターンロスが
少なく、アンテナ1と無線部3とが送信周波数帯域及び
受信周波数帯域で整合がとれた状態にある。
【0040】一方、携帯電話機が通話状態となり人体に
近接すると、点線Bで示すようにアンテナ1の共振周波
数が変化する(B)。この状態では受信周波数帯域にお
いてはリターンロスが低く、アンテナ1と無線部3との
整合がとれているが、送信周波数帯域においてはリター
ンロスが高くなり、アンテナ1と無線部3とが不整合状
態にあり、効率的にアンテナ1から電波の放射ができな
い。
【0041】このとき、前述したように整合回路2a、
2b、2cを切り換えることにより整合部2のインピー
ダンス特性を変化させ、アンテナ1と無線部3とのイン
ピーダンスの整合をとると、一点鎖線Cに示すようにア
ンテナ1の共振周波数は定常状態の共振周波数に近くな
り(C)、送信周波数帯域及び受信周波数帯域の双方で
整合をとることができる。
【0042】図5は、アンテナ1と無線部3の整合状態
と電力増幅器13に供給される電流との関係を示す図で
ある。縦軸にリターンロス(VSWR)を、横軸に電力
増幅器13に供給される電源電流を表す。前述したよう
に、携帯電話機は基地局との間に設定した無線回線を切
断しないように一定の強度の電波を送信するように動作
している。よって、送信部とアンテナとの整合が悪化
し、リターンロスが増えると、送信部4は高周波信号の
出力を増加させ、電力増幅器13の消費電流が増加す
る。
【0043】従って、第1の実施の形態においては、携
帯電話機の周囲の状況によりアンテナ1のインピーダン
ス特性が変化し、これに基づいて電力増幅器13に供給
される電源電流が変化しても、この電流変化を検出する
電流監視回路12を設けており、制御部7がこの電流の
変化に基づいて、切換回路10により整合回路2a、2
b、2cを切り換え、整合部2のインピーダンス特性を
変化させるので、常に良好な整合条件となり、電力増幅
器13の出力を無駄なくアンテナから放射することがで
きる。
【0044】また、アンテナ1のインピーダンス特性の
変化が電力増幅器13に影響しないので、電力増幅器1
3とアンテナ1との間にアイソレータを配置する必要が
なく、部品点数が増えることがない。さらに、アイソレ
ータの挿入損失により無駄な電力が消費されることがな
く、携帯電話機内で無駄な発熱を抑制することができ、
携帯電話機の動作時間を長くすることができる。
【0045】さらに、インピーダンス特性の異なる複数
の整合回路2a、2b、2cを選択的に接続することに
より、整合部2のインピーダンス特性を調整するので、
簡単な構成で広い範囲で整合がとれる整合部を実現する
ことができる。
【0046】図6は、本発明の第2の実施の形態の整合
部2周辺の詳細な構成を示すブロック図である。送信部
4、受信部5、電流監視回路12の構成は前述した第1
の実施の形態と同じである。第2の実施の形態におい
て、整合部2は1つの整合回路2aと所定のインピーダ
ンス特性を持つ補正回路16とを有している。
【0047】電流監視回路12で、電力増幅器13へ供
給される電源電流の変化が検出されると、その情報は制
御部7へ伝えられる。制御部7は電流の変化の情報に基
づき、整合回路2aに補正回路16を付加するように切
換回路10を制御する。この補正回路16の接続を切り
換えることにより、アンテナ1と電力増幅器13とが常
に良好な条件で整合するように整合部2のインピーダン
ス特性が調整される。
【0048】なお、1個の補正回路16を設けた例につ
いて説明したが、異なるインピーダンス特性の2個以上
の補正回路を設け、これらの一つ又は複数を選択して切
り換え、接続する補正回路の組合せにより、整合部2の
特性を変化させるように構成してもよい。また、同じイ
ンピーダンス特性の2個以上の補正回路を設け、これら
の一つ又は複数を選択して切り換え、接続する補正回路
の数により、整合部2の特性を変化させるように構成し
てもよい。
【0049】従って、この実施の形態においては、携帯
電話機の周囲の状況によりアンテナ1のインピーダンス
特性が変化し、これに基づいて電力増幅器13に供給さ
れる電源電流が変化しても、この電流変化を検出する電
流監視回路12を設けており、制御部7がこの電流変化
に基づいて、切換回路10により補正回路16の接続を
切り換え、整合部2のインピーダンス特性を変化させる
ので、常に良好な整合条件となり、電力増幅器13の出
力を無駄なくアンテナから放射することができる。
【0050】また、常時接続される整合回路2aに、必
要により補正回路16を接続することにより、整合部2
のインピーダンス特性を調整するので、整合部2の構成
をより簡単にすることができる。
【0051】さらに、第1の実施の形態と同様に、電力
増幅器13の後にアイソレータを配置しなくてもよい効
果も奏する。
【0052】以上説明した第2の実施の形態において
も、図3で示した第1の実施の形態における整合回路の
切り換えと同様の手順で、整合部2の特性を調整するこ
とができる。具体的には補正回路16をつないだ状態
と、補正回路16を切り離した状態とのうち、電力増幅
器13へ供給される電源電流が少ない状態に切換回路1
0を切り換えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の携帯電話機の全体の
ブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の整合部周辺の
ブロック図である。
【図3】 整合回路の切換手順を示すフローチャート
である。
【図4】 アンテナと無線部との整合状態を示す図で
ある。
【図5】 整合状態と電力増幅器の電流との関係を示
す図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の整合部周辺の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 整合部 2a 整合回路 2b 整合回路 2c 整合回路 3 無線部 4 送信部 5 受信部 6 音声処理部 7 制御部 8 送話部 9 受話部 10 切換回路 11 抵抗器 12 電流監視回路 13 電力増幅器 14 前段増幅器 15 受信アンプ 16 補正回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を電波として空中に放射する
    アンテナと、前記アンテナとの間で高周波信号を送受す
    る無線部と、前記無線部と前記アンテナとの間に整合部
    とを備えた無線機において、前記アンテナのインピーダ
    ンス特性の変化により前記アンテナと前記無線部との整
    合状態を変化させることを特徴とする無線機。
  2. 【請求項2】 高周波信号を電波として空中に放射する
    アンテナと、前記アンテナとの間で高周波信号を送受す
    る無線部と、前記無線部と前記アンテナとの間に整合部
    とを備えた無線機において、前記アンテナのインピーダ
    ンス特性の変化により前記整合部のインピーダンス特性
    を変化させることを特徴とする無線機。
  3. 【請求項3】 高周波信号を電波として空中に放射する
    アンテナと、前記アンテナに高周波信号を供給する電力
    増幅器と、前記電力増幅器と前記アンテナとの間に整合
    部とを備えた無線機において、前記電力増幅器に供給さ
    れる電流の変化に基づいて前記整合部のインピーダンス
    特性を変化させることを特徴とする無線機。
  4. 【請求項4】 高周波信号を電波として空中に放射する
    アンテナと、前記アンテナに高周波信号を供給する電力
    増幅器と、前記電力増幅器と前記アンテナとのインピー
    ダンス特性を整合させる整合部と、前記電力増幅器に供
    給される電流を検出する電流検出部と、前記整合部を制
    御する制御部とを備えた無線機において、前記制御部は
    前記電力増幅器に供給される電流の変化に基づいて、前
    記整合部のインピーダンス特性を変化させることを特徴
    とする無線機。
  5. 【請求項5】 前記整合部は、インピーダンス特性の異
    なる複数の整合回路と、前記複数の整合回路を切り換え
    て接続する切換回路とを有し、前記複数の整合回路を選
    択的に接続することにより、前記整合部のインピーダン
    ス特性を変化させることを特徴とする請求項1から4の
    いずれか一つに記載の無線機。
  6. 【請求項6】 前記整合部は、常時接続される整合回路
    と、必要により接続される補正回路と、前記補正回路を
    接続する切換回路とを有し、前記補正回路の接続を切り
    換えることにより、前記整合部のインピーダンス特性を
    変化させることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    一つに記載の無線機。
  7. 【請求項7】 前記電力増幅器に供給される電流が所定
    の値より増加すると、前記整合部の特性を変化させるこ
    とを特徴とする請求項3から6のいずれか一つに記載の
    無線機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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