JP4748960B2 - リフトトラック - Google Patents

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Description

本発明は、例えば3方向フォークを備えたラックフォークのようなリフトトラックのロードホイールの取付構造に関するものである。
従来から、例えば下記の特許文献1、2に記載されているような、左右および前方の荷役を行うことが可能な3方向フォークを備えたリフトトラックがある。この種のリフトトラックを一般に、3方向ラックフォークリフトまたは3方向スタッキングトラックという。このリフトトラックの車体の底部には、ドライブタイヤとキャスタタイヤとが設けられている。また、車体の下部両側から前方に向けて一対のストラドルレッグが延設され、各ストラドルレッグの先端には、ロードホイールが軸を介して回転可能に取り付けられている。車体の前方には、左右一対のマストが立設され、当該マストにリフトブラケットが昇降可能に支持され、当該リフトブラケットにシフトブラケットが車体の左右方向にシフト(水平移動)可能に支持されている。シフトブラケットの先端部には、荷物を荷役するための一対のフォークが車体の左右へ180°旋回可能に支持されている。
上記のような構成において、ドライブタイヤを回転させて、当該ドライブタイヤとキャスタタイヤとロードホイールとを床上で転動させることにより、リフトトラックは前後方向へ走行する。荷役を行う時は、リフトトラックを並列設置された格納棚間の通路へ走行させて行って、所定の位置に停止させた後、シフトブラケットをシフトさせかつフォークを旋回させることにより、フォークを片側の格納棚に対向させる。なお、フォーク上に既に荷物を載せている場合は、リフトトラックを通路へ進入させる前に、シフトブラケットをシフトさせかつフォークを旋回させることにより、フォークを片側の格納棚に対向させておく。そして、リフトブラケットをマストに沿って昇降させて、フォークを格納棚の所定の格納空間に対向させた後、シフトブラケットをシフトさせることにより、フォークを当該格納空間に挿入し、フォーク上に載せている荷物を当該格納空間内に荷置きして搬入したり、当該格納空間内に格納されている荷物をフォークで荷取って搬出したりする。
このように格納空間内に対してフォークで荷物を荷置きまたは荷取りする際、リフトトラックの車体重量と荷物の重量の3分の2程度が片方のストラドルレッグの先端に取り付けられたロードホイールにかかる。このため、荷物を安定に荷取りまたは荷置きするには、ロードホイールの取付部分の剛性を高くする必要がある。
ロードホイールの取付構造として、従来は、例えば特許文献1、2に開示されているような構造が採用されていた。特許文献1の段落0004〜段落0006、および図8、図9に開示されている構造(以下、特許文献1の第1構造という。)では、前後一対の軸にロードホイールをベアリングを介してそれぞれ装着した状態で、各軸の両端部を一対のキャリアプレートの貫通孔にそれぞれ挿通し、各キャリアプレートに形成された挿通孔と、各軸の両端部に形成されたネジ穴とにボルトを螺合して行って、各軸と各キャリアプレートとを連結することにより、ロードホイール、軸、およびキャリアプレートを組み立てる。なお、各キャリアプレートと各ロードホイールとの間には円形のディスクを介在させる。そして、その組立体(アッセンブリ:ASSY)の各キャリアプレートを一対の支持板に形成された角孔に遊嵌入した状態で、ストラドルレッグの先端部の側面に各支持板をボルト(あるいはリーマボルト)とナットによって固定し、各支持板の先端にブラケットをボルトによって連結することにより、ロードホイールをストラドルレッグの先端に取り付ける。一方、使用によってロードホイールや軸等が磨耗して、これらの部品を交換する場合には、上記と逆の手順で分解する。
また、特許文献1の段落0019〜段落0021および図1〜図4に開示されている構造(以下、特許文献1の第2構造という。)では、ストラドルレッグの先端部の側面に一対の支持板を溶接し、各支持板の先端にブラケットをボルトによって連結することにより、ストラドルレッグの先端部に枠を形成する。次に、枠内に一対のキャリアプレートを挿入して、各支持板に形成された角孔に遊嵌入する。続いて、枠内に前後一対のロードホイールを挿入して、抜け落ちないように保持した状態で、一対の軸を一方の支持板側から、一方の支持板に形成された貫通孔に挿通して、ロードホイールのベアリング孔に嵌め込み、さらに他方の支持板に形成された貫通孔に挿通する。なお、各キャリアプレートの各ロードホイール側には円形のディスクが固着されている。そして、各軸の後端部を一方のキャリアプレートに係止手段によって係止することにより、ロードホイールをストラドルレッグの先端に取り付ける。一方、ロードホイールや軸等の部品を交換する場合には、上記と逆の手順で分解する。
また、特許文献2に開示されている構造では、ストラドルレッグの先端部の側面に一対の支持板を溶接し、各支持板の先端に端板を架かるように溶接することにより、ストラドルレッグの先端部に枠を形成する。次に、枠内に一対のキャリアプレートを挿入して、各支持板に形成された角孔に遊嵌入する。なお、一方の支持板の枠外側には、カバー板が溶接によって固定されて角孔を閉じている。続いて、枠内に前後一対のロードホイールと一対のライナとを挿入して、抜け落ちないように保持した状態で、一対の軸をカバー板側から、カバー板に形成された貫通孔と、一方の支持板に形成された貫通孔と、一方のライナに形成された貫通孔とにそれぞれ挿通して、ロードホイールのベアリング孔に嵌め込み、さらに他方のライナに形成された貫通孔と、他方の支持板に形成された貫通孔とにそれぞれ挿通する。そして、各軸の先端部に形成された凹溝にストッパプレートをそれぞれ挿入し、当該ストッパプレートを他方のキャリアプレートにボルトによって固定することにより、ロードホイールをストラドルレッグの先端に取り付ける。一方、ロードホイールや軸等の部品を交換する場合には、上記と逆の手順で分解する。
特開2000−7294号公報 特開2004−35231号公報
上述した特許文献1の第1構造のように、ロードホイール、軸、およびキャリアプレートを組み立ててから、各キャリアプレートを角孔に嵌入して、各支持板をストラドルレッグの先端部に固定すると、各部品の組み立てとストラドルレッグへの組み付けを容易に行うことができ、また分解時に各部品が一変にバラけず、紛失のおそれがないので、メンテンナンス性に優れる。しかしながら、ロードホイールや軸等の部品交換の度に、支持板をストラドルレッグから取り外して、その後支持板をストラドルレッグに取り付けなければならないので、ボルトとナットの螺合状態や支持板とストラドルレッグとの取付状態によって、支持板とストラドルレッグとの間でガタが生じ、両部材の真直度が保てず、剛性が低下するおそれがある。
一方、上述した特許文献1の第2構造や特許文献2の構造のように、ストラドルレッグの先端部に各支持板を固定しかつ各支持板の先端にブラケット等を固定して枠を形成した状態で、当該枠内にキャリアプレートとロードホイール等を挿入して、支持板とキャリアプレートとロードホイール等に軸を挿通して行くと、部品交換の度に、支持板をストラドルレッグに対して着脱する必要がないので、支持板とストラドルレッグとの間でガタが生じて、剛性が低下するおそれはない。しかしながら、軸を挿通して行くときに、キャリアプレートやロードホイール等が角孔や枠内から抜け落ちないように保持しなければならないので、各部品のストラドルレッグへの組み付けが困難であり、また分解時に軸を引き抜くことで、各部品が一変にバラけて、紛失のおそれがあるので、メンテンナンス性に劣る。
本発明は、上記のような問題を解決するものであって、その課題とするところは、ロードホイールの取付部分の剛性を維持し、かつ優れたメンテナンス性を得ることが可能なリフトトラックを提供することにある。
本発明では、車体の下部両側から前方に一対のストラドルレッグが延設され、前記各ストラドルレッグの先端部に一対の側板が溶接により固定されかつ該一対の側板に端板が架かるように溶接により固定されることにより枠が形成され、前記枠内にロードホイールが軸を介して回転可能に取り付けられるリフトトラックにおいて、前記ロードホイールの軸を挿通するための挿通孔が形成され、該挿通孔に該軸を挿通して連結される一対のキャリアプレートと、前記ロードホイールと前記ロードホイールの軸と前記ロードホイールの軸を両側から挿通する前記一対のキャリアプレートとを前記枠外で組み立てた組立体を前記枠内に下方から挿入して行ったとき、該組立体の上方への通り抜けを阻止するために前記一対の側板間に固定された梁と、前記一対の側板のうち一方の側板に貫通形成され、前記枠内に挿入した前記組立体の一方のキャリアプレートが嵌入されて前記一方の側板に支持されるようにする嵌入孔と、該嵌入孔を前記一方の側板の外側側面から覆うように固定されたカバー板と、前記枠内に挿入した前記組立体の一方のキャリアプレートが前記嵌入孔に嵌入されて前記一方の側板に支持された状態で、他方のキャリアプレートと他方の側板との間に前記枠内の下方から挿入し固定され、前記他方のキャリアプレートを上下から支持できるように上下の突出部が形成されたサポートブロックと、
前記他方の側板の枠内側の上部に固定され、前記サポートブロックを前記枠内の下方から挿入して行ったとき、該サポートブロックが当接するストッパと、前記他方の側板に形成されたネジ穴に前記枠外側から螺合し、その先端で前記枠内に挿入された前記組立体の他方のキャリアプレートを前記一方の側板側へ押圧することで前記組立体を前記カバー板に押し付けるセットネジと、を備えることを特徴とする。
上記のように、ストラドルレッグの先端部に一対の側板を固定しかつ各側板に端板を固定して枠を形成した状態で、ロードホイール、軸、および一対のキャリアプレートを組み立てた組立体を枠内に挿入し、一方の側板とサポートブロックで各キャリアプレートを支持して、各ロードホイールを枠内に取り付けると、ロードホイールや軸等の部品交換の度に、側板をストラドルレッグに対して着脱する必要がないので、側板とストラドルレッグとの間でガタが生じて、剛性が低下するおそれはない。また、枠の外でロードホイール、軸、および一対のキャリアプレートを組み立ててから、枠内に挿入して取り付けて行くので、各部品の組み立てと枠への組み付けを容易に行うことができる。さらに、ロードホイールや軸等の部品交換のための分解時に、各部品が一変にバラけず、紛失のおそれがない。よって、ロードホイールの取付部分の剛性を維持し、かつ優れたメンテナンス性を得ることが可能となる。
また、本発明の実施形態では、各ストラドルレッグの先端部に一対の側板を溶接により固定し、一対の側板に端板を溶接により固定し、一対の側板間の上部に梁を溶接により固定している。
前述した特許文献1の第1構造のように、一対の側板をストラドルレッグの先端部にボルト(あるいはリーマボルト)とナットで固定すると、ストラドルレッグの先端部に挿通孔(あるいはリーマ穴)を高い精度の径寸法で形成しなければ、側板とストラドルレッグとの間でガタが生じて、剛性が低下し、リフトトラックの横安定性(幅方向の安定性)が損なわれてしまう。また、ストラドルレッグの先端部に挿通孔(あるいはリーマ穴)を高い精度の径寸法で形成するには、加工が困難なため専用の機械によらなければならず、コストが非常にかかってしまう。然るに、上記のように各ストラドルレッグの先端部に一対の側板を溶接しかつ一対の側板に端板を溶接すると、枠の強度が高くなって、ロードホイールの取付部分の剛性も高くなり、ストラドルレッグの先端部に高い精度の径寸法で挿通孔を形成する必要がなくなる。このため、特許文献1の第1構造のように、側板とストラドルレッグとの間でガタが生じて剛性が低下したり、リフトトラックの横安定性が損なわれたり、高い加工コストがかかったりすることはない。また、一対の側板間に梁を溶接したことで、ロードホイールの取付部分の剛性を一層高くすることができる。さらに、ロードホイール、軸、および一対のキャリアプレートの組立体を枠内に挿入して行くときに、当該組立体が枠を通り抜けるのを梁によって阻止することができ、当該組立体の枠への組み付けを一層容易に行うことが可能となる。
また、本発明の実施形態では、各キャリアプレートには、軸を挿通する挿通孔と、当該挿通孔から軸の挿通方向と平行な一方の側面へ達するスリットと、軸の挿通方向と平行な他方の側面から前記スリットを通り越した位置へ達するネジ穴とが形成され、ネジ穴にネジを螺合して行くことにより、スリットを閉じて挿通孔を狭くして行き、当該挿通孔に挿通した軸をキャリアプレートに連結する。
前述した特許文献1の第1構造のように、軸とキャリアプレートとをボルトによって連結すると、軸の両端部にネジ穴を高い位置精度で形成しなければ、ロードホイールとキャリアプレートとの間で軸のアキシアル方向(軸と平行な方向)にガタが生じる。また、前述した特許文献1の第2構造や特許文献2の構造のように、枠内でロードホイールやキャリアプレート等と軸とを連結させて行くには、各部品の厚み方向(軸と平行な方向)の寸法にある程度余裕(隙間)を持たせなければならないので、各部品間で軸のアキシアル方向にガタが生じる。このようにガタが生じると、リフトトラックのステアリング時(車体の旋回時)に、大きな異音が発生して、ユーザに大変耳障りで不快となり、リフトトラックの故障を疑わせるおそれがある。然るに、上記のように各キャリアプレートの挿通孔に軸を挿通して、ネジによってスリットおよび挿通孔を狭くして行くことにより軸を各キャリアプレートに連結すると、軸の連結位置を調整することができるので、ロードホイールとキャリアプレートとの間に隙間の無い状態で軸を各キャリアプレートに連結して、ロードホイールとキャリアプレートとの間で軸のアキシアル方向にガタを無くすことが可能となる。よって、リフトトラックのステアリング時に発生する不快な異音を小さくすることが可能となる。
また、本発明の実施形態では、上述した構成に加えて、一方の側板の枠外側に固定されて当該側板の嵌入孔を覆うカバー板と、他方の側板側のキャリアプレートを一方の側板側へ押圧するセットネジとを備えている。
前述した特許文献1や特許文献2の構造では、上記と同様の理由により、ロードホイールとキャリアプレートとの間だけでなく、ロードホイールと各側板との間でも軸のアキシアル方向にガタが生じる。そのため、ディスクやライナをロードホイールとキャリアプレートとの間に介在させているが、これらの厚み方向の寸法も予め設定で定めた寸法であるため、実際に生じたガタを無くすことはできない。然るに、上記のように他方の側板側のキャリアプレートセットネジによって一方の側板側へ押圧すると、ロードホイール、軸、および一対のキャリアプレートの組立体をカバー板に押し付けて、軸のアキシアル方向に動かないようにすることができる。よって、リフトトラックのステアリング時に発生する不快な異音を一層小さくすることが可能となる。
さらに、本発明の他の実施形態では、上記カバー板を備えているとともに、上記セットネジに代えて、他方の側板側のキャリアプレートを一方の側板側へ押し付けることによって生じる隙間に挿入される当該隙間の大きさに応じた厚みを有するスペーサを備えている。
このようにすると、上記隙間の大きさに応じて挿入されたスペーサによって、ロードホイール、軸、および一対のキャリアプレートの組立体がカバー板に押し付けられて、軸のアキシアル方向に殆ど動かないようになるので、各部品間のガタを略無くすことができる。よって、リフトトラックのステアリング時に発生する不快な異音を一層小さくすることが可能となる。
本発明によれば、ストラドルレッグの先端部に一対の側板を固定しかつ各側板に端板を固定して枠を形成した状態で、ロードホイール、軸、および一対のキャリアプレートを組み立てた組立体を枠内に挿入し、一方の側板とサポートブロックで各キャリアプレートを支持することによってロードホイールを取り付けるので、ロードホイールの取付部分の剛性を維持し、かつ優れたメンテナンス性を得ることが可能となる。
図1および図2は、本発明の実施形態に係るリフトトラックの構造を示す図である。図1は同リフトトラックの側面図、図2は同リフトトラックの平面図である。各図において、100はリフトトラックである。このリフトトラック100は、左右および前方の荷役を行うことが可能な3方向フォークを備えた有人の3方向ラックフォークリフトである。3方向スタッキングトラックと呼ばれることもある。このリフトトラック100の車体1の底部には、ドライブタイヤ3とキャスタタイヤ4とが設けられている。また、車体1の下部両側から前方に向けて一対のストラドルレッグ2が延設され、各ストラドルレッグ2の先端には、前後一対のロードホイール5が軸6を介して回転可能に取り付けられている。車体1の前方には、外マスト7が立設され、当該外マスト7の内側には、内マスト8が外マスト7に対して昇降可能に嵌合されている。内マスト8には、リフトブラケット9が昇降可能に支持され、当該リフトブラケット9には、シフトブラケット10が、図2に2点鎖線で示すように車体1の左右方向にシフト(水平移動)可能に支持されている。シフトブラケット9の先端部には、荷物を荷役するための一対のフォーク11が、図2に2点鎖線で示すように車体1の左右へ180°旋回可能に支持されている。車体1の上部には、オペレータが搭乗する運転席12が設けられ、当該運転席12には、オペレータがリフトトラック100の各部を操作するためのレバーやハンドル等からなる操作部13が設けられている。
上記のような構成において、走行モータ(図示省略)の駆動によりドライブタイヤ3を回転させて、当該ドライブタイヤ3とキャスタタイヤ4とロードホイール5とを床上で転動させることにより、リフトトラック100は前後方向へ走行する。荷役を行う時は、リフトトラック100を並列設置された格納棚(図示省略)間の通路へ走行させて行って、所定の位置に停止させた後、シフトブラケット10をシフトさせかつフォーク11を旋回させることにより、フォーク11を片側の格納棚に対向させる。そして、リフトブラケット9をマスト7、8に沿って昇降させて、フォーク11を格納棚の所定の格納空間(図示省略)に対向させた後、シフトブラケット10をシフトさせることにより、フォーク11を当該格納空間に挿入し、フォーク11上に載せている荷物(図示省略)を当該格納空間内に荷置きして搬入したり、当該格納空間内に格納されている荷物(図示省略)をフォーク11で荷取って搬出したりする。
図3〜図7は、本発明の第1実施形態に係るロードホイール5の取付構造を示す図である。なお、各図では、リフトトラック100の車体1の左側(図2の下側)にあるロードホイール5の取付構造を示している。図3は同構造の平面図、図4は同構造の左側面図、図5は同構造の右側面図、図6は同構造を正面から見た断面図、図7は同構造の分解斜視図である。
図3に示すように、ストラドルレッグ2の先端部の側面に一対の側板15、16が溶接によって固定され、各側板15、16の先端に端板17が架かるように溶接によって固定されることにより、ストラドルレッグ2の先端部には枠14が形成されている。黒く塗り潰している部分は、各部材同士の溶接箇所を示している。外側の側板15には、図4や図7に示すように略横長矩形状の嵌入孔15aが貫通するように形成されていて、側板15の枠14外側の側面には、嵌入孔15aを覆うようにカバー板18が溶接によって固定されている。
内側の側板16には、ボルト31を貫通させる貫通孔16aと、セットネジ33を螺合させるネジ穴16bとが形成されている。また、側板16の枠14内側の上部には、ストッパ19が溶接によって固定されていて、枠14外側の下部には、切欠き20aを形成された横板20の一端が固定されている。この横板20の他端は、車体1の右側のストラドルレッグ2に固定された内側の側板(図示省略)に固定されている。両側板15、16の枠14内側の上部中央には、梁21が溶接によって固定されている。外側の側板15と端板17には、ブラケット22がネジ23によって固定されていて、ブラケット22には、ガイドローラ24が軸25を介して回転可能に支持されている。
枠14内には、前後一対のロードホイール5が設けられていて、当該各ロードホイール5は、ベアリング26を介して軸6に回転可能に装着されている。各軸6は、一対のキャリアプレート27に連結されている。詳しくは、図7に示すように、各キャリアプレート27には、各軸6を挿通するための2つの挿通孔27aと、各挿通孔27aから軸6の挿通方向と平行な前面または後面へ達するスリット27bと、軸6の挿通方向と平行な下面からスリット27bを通り越した位置へ達するネジ穴27cとが形成されている。各挿通孔27aに各軸6を挿通して、各ネジ穴27cにネジ29を螺合して行くと、各スリット27bが閉じて、各挿通孔27aが狭くなって行き、各軸6が各キャリアプレート27に連結される。
上記のように各軸6を連結した一対のキャリアプレート27のうち、側板15側のキャリアプレート27は、図6に示すように嵌入孔15aに遊嵌入されて側板15に支持され、嵌入孔15aの上面の中央に形成された突起15bを支点に上下に揺動可能となっている。側板16側のキャリアプレート27と側板16との間には、2つのサポートブロック30(図7に図示)が挿入されて、ボルト31によって固定されている。側板16側のキャリアプレート27は、このサポートブロック30の上下の突出部30a、30bの間で支持されて、梁21の下面に形成された突起21bを支点に上下に揺動可能となっている。図3、図7のクロスハッチング部分は、各キャリアプレート27と突起15b、21bとの当接箇所を示している。つまり、上記のように各キャリアプレート27を側板15の嵌入孔15aまたはサポートブロック30で支持していることで、各ロードホイール5が枠14内に上下へ揺動可能に取り付けられた状態となっている。
側板16のネジ穴16bには、セットネジ33が枠14外側から螺合されていて、図3、図6に示すようにセットネジ33の先端でサポートブロック30に支持された側板16側のキャリアプレート27を側板15側へ押圧している。また、セットネジ33には、ゆるみ止めとしてロックナット34が螺合されている。図7の縦線ハッチング部分は、側板16側のキャリアプレート27とセットネジ33の先端との当接箇所を示している。つまり、上記のように側板16側のキャリアプレート27を側板15側へ押圧していることで、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27の組立体(アッセンブリ:ASSY)がカバー板18に押し付けられた状態となっている。
上述した構造において、ロードホイール5をストラドルレッグ2の先端に取り付ける場合は、まず、図7に示すように各軸6にロードホイール5とワッシャ28を装着する。次に、各軸6の両端部を各キャリアプレート27の挿通孔27aに挿通して、各ロードホイール5と各ワッシャ28と各キャリアプレート27とをそれぞれ隙間が生じないように密着させる。そしてこの密着状態で、各ネジ穴27cにネジ29を螺合して行くことにより、各スリット27bを閉じて、各挿通孔27aを狭くして行き、各軸6を各キャリアプレート27に連結する。なお、各軸6の長さは、上記のように各軸6を各キャリアプレート27に連結した状態で、両端が各キャリアプレート27から突出しないように短目に設定されている。
上記のようにロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27を組立てると、この組立体を枠14内に下方から挿入して、側板15側のキャリアプレート27を嵌入孔15aに嵌入する。このとき、キャリアプレート27が側板15、16間に固定した梁21に当接することで、キャリアプレート27の上方への通り抜けが阻止され、側板15側のキャリアプレート27を嵌入孔15aに嵌入し易くなる。続いて上記の嵌入状態で、端板17側のサポートブロック30(図7で左側のサポートブロック30)を、突出部30a、30bが端板17と側板16側のキャリアプレート27との間を通るように、当該キャリアプレート27と側板16との間に下方から挿入して行く。そして、端板17側のサポートブロック30がストッパ19に当接すると、当該サポートブロック30を梁21側に押すことにより、突出部30a、30b間で側板16側のキャリアプレート27を支持する。次いでこの支持状態で、ボルト31をワッシャ32と側板16の端板17側にある2つの貫通孔16aとにそれぞれ貫通させて、端板17側のサポートブロック30に形成されたネジ穴30cに螺合することにより、当該サポートブロック30を側板16に固定する。また同様に、ストラドルレッグ2側のサポートブロック30(図7で左側のサポートブロック30)を、突出部30a、30bがストラドルレッグ2と当該キャリアプレート27との間を通るように、当該キャリアプレート27と側板16との間に下方から挿入して行く。そして、ストラドルレッグ2側のサポートブロック30がストッパ19に当接すると、当該サポートブロック30を梁21側に押すことにより、突出部30a、30b間で側板16側のキャリアプレート27を支持する。次いでこの支持状態で、ボルト31をワッシャ32と側板16のストラドルレッグ2側にある2つの貫通孔16aとにそれぞれ貫通させて、ストラドルレッグ2側のサポートブロック30に形成されたネジ穴30cに螺合することにより、当該サポートブロック30を側板16に固定する。これにより、ロードホイール5がストラドルレッグ2の先端に回転可能に取り付けられた状態となる。この後、側板16のネジ穴16bにセットネジ33を螺合して行って、当該セットネジ33の先端で側板16側のキャリアプレート27を側板15側に押圧し、セットネジ33にロックナット34を螺合する。これにより、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27の組立体がカバー板18に押し付けられて、軸6のアキシアル方向(軸6と平行な方向)へ動かない状態となる。
一方、使用によってロードホイール5や軸6等が磨耗して、これらの部品を交換する場合には、上記と逆の手順で分解して行く。具体的には、まず、側板16からロックナット34およびセットネジ33を外す。次に、側板16から各ボルト31を外して、各サポートブロック30を枠14内から取り出し、続いて、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27の組立体を枠14内から取り出す。そして、当該組立体において、各キャリアプレート27から各ネジ29を外して、各軸6から各キャリアプレート27を抜き取り、さらに各軸6から各ワッシャ28と各ロードホイール5とを抜き取る。この後、磨耗した部品を新しい部品に交換して、上述した手順でロードホイール5等を枠14内に組み付けて行く。
上述した第1実施形態のように、ストラドルレッグ2の先端部に一対の側板15、16を固定しかつ各側板15、16に端板17を固定して枠14を形成した状態で、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27を組み立てた組立体を枠14内に挿入し、側板15とサポートブロック30とで各キャリアプレート27を支持して、各ロードホイール5を枠14内に取り付けると、ロードホイール5や軸6等の部品交換の度に、側板15、16をストラドルレッグ2に対して着脱する必要がないので、側板15、16とストラドルレッグ2との間でガタが生じて、剛性が低下するおそれはない。また、枠14の外でロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27を組み立ててから、枠14内に挿入して取り付けて行くことで、各部品の組み立てと枠14への組み付けを容易に行うことができる。さらに、ロードホイール5や軸6等の部品交換のための分解時に、各部品が一変にバラけず、紛失のおそれがない。よって、ロードホイール5の取付部分の剛性を維持し、かつ優れたメンテナンス性を得ることが可能となる。
また、前述した特許文献1の第1構造のように、一対の側板をストラドルレッグの先端部にボルト(あるいはリーマボルト)とナットで固定すると、ストラドルレッグの先端部に挿通孔(あるいはリーマ穴)を高い精度の径寸法で形成しなければ、側板とストラドルレッグとの間でガタが生じて、剛性が低下し、リフトトラックの横安定性(幅方向の安定性)が損なわれてしまう。また、ストラドルレッグの先端部に挿通孔(あるいはリーマ穴)を高い精度の径寸法で形成するには、加工が困難なため専用の機械によらなければならず、コストが非常にかかってしまう。然るに、上述したように、ストラドルレッグ2の先端部に一対の側板15、16を溶接しかつ一対の側板15、16に端板17を溶接すると、枠14の強度が高くなって、ロードホイール5の取付部分の剛性も高くなり、ストラドルレッグ2の先端部に高い精度の径寸法で挿通孔を形成する必要がなくなる。このため、特許文献1の第1構造のように、側板15、16とストラドルレッグ2との間でガタが生じて剛性が低下したり、リフトトラック100の横安定性が損なわれたり、高い加工コストがかかったりすることはない。また、側板15、16間に梁21を溶接したことで、ロードホイール5の取付部分の剛性を一層高くすることができる。さらに、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27の組立体を枠14内に挿入して行くときに、当該組立体が枠14を通り抜けるのを梁21によって阻止することができ、当該組立体の枠14への組み付けを一層容易に行うことが可能となる。
また、前述した特許文献1の第1構造のように、軸とキャリアプレートとをボルトによって連結すると、軸の両端部にネジ穴を高い位置精度で形成しなければ、ロードホイールとキャリアプレートとの間で軸のアキシアル方向にガタが生じる。また、前述した特許文献1の第2構造や特許文献2の構造のように、枠内でロードホイールやキャリアプレート等と軸とを連結させて行くには、各部品の厚み方向(軸と平行な方向)の寸法にある程度余裕(隙間)を持たせなければならないので、各部品間で軸のアキシアル方向にガタが生じる。このようにガタが生じると、リフトトラックのステアリング時(車体の旋回時)に、大きな異音が発生して、ユーザに大変耳障りで不快となり、リフトトラックの故障を疑わせるおそれがある。然るに、上述したように、各キャリアプレート27の挿通孔27aに軸6を挿通して、ネジ29によってスリット27bおよび挿通孔27aを狭くして行って、軸6を各キャリアプレート27に連結すると、軸6の連結位置を調整することができるので、ロードホイール5と各ワッシャ28と各キャリアプレート27との間に隙間の無い状態で軸6を各キャリアプレート27に連結して、ロードホイール5とキャリアプレート27との間で軸6のアキシアル方向にガタを無くすことが可能となる。よって、リフトトラック100のステアリング時に発生する不快な異音を小さくすることが可能となる。
さらに、前述した特許文献1や特許文献2の構造では、上記の理由によりロードホイールとキャリアプレートとの間だけでなく、ロードホイールと各側板との間でも軸のアキシアル方向にガタが生じる。そのため、ディスクやライナをロードホイールとキャリアプレートとの間に介在させているが、これらの厚み方向の寸法は予め設定された寸法であるため、実際に生じたガタを無くすことはできない。然るに、上述したように、側板16側のキャリアプレート27をセットネジ33によって側板15側へ押圧すると、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27の組立体をカバー板18に押し付けて、軸6のアキシアル方向に動かないようにすることができる。よって、リフトトラック100のステアリング時に発生する不快な異音を一層小さくすることが可能となる。
図8〜図12は、本発明の第2実施形態に係るロードホイール5の取付構造を示す図である。なお、各図では、リフトトラック100の車体1の左側(図2の下側)にあるロードホイール5の取付構造を示している。図8は同構造の平面図、図9は同構造の左側面図、図10は同構造の右側面図、図11は同構造を正面から見た断面図、図12は同構造の分解斜視図である。また、第1実施形態で説明した部品と同じ部品には同一符号を付してある。
図8に示すように、ストラドルレッグ2の先端部の側面に一対の側板45、46が溶接によって固定され、各側板45、46の先端に端板47が架かるように溶接によって固定されることにより、ストラドルレッグ2の先端部には枠44が形成されている。黒く塗り潰している部分は、各部材同士の溶接箇所を示している。各側板45、46には、図9、図10、および図12に示すように略横長矩形状の嵌入溝45a、46aが下方に開口するように形成されている。外側の側板45の枠44外側の側面には、嵌入溝45aを全て覆うようにカバー板18が溶接によって固定されていて、内側の側板46の枠44外側の側面下部には、嵌入溝46aを一部覆うように横板50の一端が固定されている。この横板50の他端は、車体1の右側のストラドルレッグ2に固定された内側の側板(図示省略)の枠外側の側面下方に固定されている。
また、側板46の枠44外側の側面と横板50の上面には、ブロック49が溶接により固定されている。ブロック49には、セットネジ33を螺合させるネジ穴49aが嵌入溝46aと連通するように形成されている。両側板45、46の枠44内側の側面上部中央には、梁51が溶接によって固定されている。また、両側板45、46の枠44内側の側面上部と梁51の側面には、ストッパ60がそれぞれ溶接によって固定されている。ストッパ60には、フランジ付きのスリーブ61を遊貫通させる貫通孔60aが形成されている。スリーブ61には、ボルト64が遊挿通されて保持されている。
図8に示すように、枠44内には、前後一対のロードホイール5が、後側(ストラドルレッグ2側)のロードホイール5の中心M2が前側(端板47側)のロードホイール5の中心M1よりも車体1の左右方向と平行に車体1の中心側(図8では上側)へ間隔Yだけずれるように設けられている。また、各ロードホイール5は、ベアリング26を介して軸6に回転可能に装着されていて、各軸6は、一対のキャリアプレート57に連結されている。詳しくは、図12に示すように、各キャリアプレート57には、各軸6を挿通するための2つの挿通孔57aと、各挿通孔57aから軸6の挿通方向と平行な前面または後面へ達するスリット57bと、軸6の挿通方向と平行な下面からスリット57bを通り越した位置へ達するネジ穴57cと、軸6の挿通方向と平行に設けられた段差57dと、ボルト64を螺合するネジ穴57eが形成されている。各キャリアプレート57の段差57dの高い面と低い面とが対向するように、各挿通孔57aに各軸6を挿通して、各ネジ穴57cにネジ29を螺合して行くと、各スリット57bが閉じて、各挿通孔57aが狭くなって行き、各軸6が各キャリアプレート57に連結される。この状態では、各ロードホイール5の中心M1、M2(図8に図示)が軸6のアキシアル方向(軸6と平行な方向)へずれている。
上記のように各軸6を連結した各キャリアプレート57は、図9〜図11に示すように各側板45、46の嵌入溝45a、46aに遊嵌入されて、スリーブ61に遊挿通されたボルト64によって各ストッパ60から吊り下げられるように支持されている。また、各キャリアプレート57は、各嵌入溝45a、46aの上面の中央に形成された突起45b、46bを支点に上下に揺動可能となっている。図8、図12のクロスハッチング部分は、各キャリアプレート57と突起45b、46bとの当接箇所を示している。つまり、上記のように各キャリアプレート57をボルト64等で支持していることで、各ロードホイール5が枠44内に上下に揺動可能に取り付けられた状態となっている。
ブロック49のネジ穴49aには、セットネジ33が枠44外側から螺合されていて、図8、図11に示すようにセットネジ33の先端で側板46側のキャリアプレート57を側板45側に押圧している。また、セットネジ33には、ゆるみ止めとしてロックナット34が螺合されている。つまり、上記のように側板46側のキャリアプレート57を側板45側に押圧していることで、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57の組立体(アッセンブリ:ASSY)がカバー板18に押し付けられた状態となっている。
上述した構造において、ロードホイール5をストラドルレッグ2の先端に取り付ける場合は、まず、図12に示すように各軸6にロードホイール5とワッシャ28を装着する。次に、各キャリアプレート57の段差57dの高い面と低い面とが対向するように、各挿通孔57aに各軸6の両端部を挿通して、各ロードホイール5と各ワッシャ28と各キャリアプレート57とをそれぞれ隙間が生じないように密着させる。そしてこの密着状態で、各ネジ穴57cにネジ29を螺合して行くことにより、各スリット57bを閉じて、各挿通孔57aを狭くして行き、各軸6を各キャリアプレート57に連結する。なお、各軸6の長さは、上記のように各軸6を各キャリアプレート57に連結した状態で、両端が各キャリアプレート57から突出しないように短目に設定されている。
上記のようにロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57を組立てると、この組立体を枠44内に下方から挿入して、各キャリアプレート57を各側板45、46の嵌入溝45a、46aに嵌入する。続いてこの嵌入状態で、スリーブ61を各ストッパ60の貫通孔60aに貫通し、ボルト64をスプリングワッシャ63と座金62とスリーブ61とにそれぞれ挿通させて各キャリアプレート57のネジ穴57eに螺合することにより、各キャリアプレート57を揺動可能に支持する。これにより、図8〜図11に示すように、2輪のロードホイール5がストラドルレッグ2の先端に回転可能に取り付けられた状態となる。この後、ブロック49のネジ穴49aにセットネジ33を螺合して行って、当該セットネジ33の先端で側板46側のキャリアプレート57を側板45側に押圧し、セットネジ33にロックナット34を螺合する。これにより、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57の組立体がカバー板18に押し付けられて、軸6のアキシアル方向へ動かない状態となる。
一方、使用によってロードホイール5や軸6等が磨耗して、これらの部品を交換する場合には、上記と逆の手順で分解して行く。具体的には、まず、ブロック49からロックナット34およびセットネジ33を外す。次に、各キャリアプレート57のネジ穴57eから各ボルト64を外して、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57の組立体を枠44内から取り出す。そして、当該組立体において、各キャリアプレート57から各ネジ29を外して、各軸6から各キャリアプレート57を抜き取り、さらに各軸6から各ワッシャ28と各ロードホイール5とを抜き取る。この後、磨耗した部品を新しい部品に交換して、上述した手順でロードホイール5等を枠44内に組み付けて行く。
上述した第2実施形態のように、ストラドルレッグ2の先端部に一対の側板45、46を固定しかつ各側板45、46に端板47を固定して枠44を形成した状態で、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57を組み立てた組立体を枠44内に挿入し、ボルト64等で各キャリアプレート57を支持して、各ロードホイール5を枠44内に取り付けると、ロードホイール5や軸6等の部品交換の度に、側板45、46をストラドルレッグ2に対して着脱する必要がないので、側板45、46とストラドルレッグ2との間でガタが生じて、剛性が低下するおそれはない。また、枠44の外でロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57を組み立ててから、枠44内に挿入して取り付けて行くことで、各部品の組み立てと枠44への組み付けを容易に行うことができる。さらに、ロードホイール5や軸6等の部品交換のための分解時に、各部品が一変にバラけず、紛失のおそれがない。よって、ロードホイール5の取付部分の剛性を維持し、かつ優れたメンテナンス性を得ることが可能となる。
また、ストラドルレッグ2の先端部に一対の側板45、46を溶接しかつ一対の側板45、46に端板47を溶接することで、枠44の強度が高くなって、ロードホイール5の取付部分の剛性も高くなり、ストラドルレッグ2の先端部に高い精度の径寸法で挿通孔を形成する必要がなくなる。このため、特許文献1の第1構造のように、側板45、46とストラドルレッグ2との間でガタが生じて剛性が低下したり、リフトトラック100の横安定性が損なわれたり、高い加工コストがかかったりすることはない。また、側板45、46間に梁51を溶接することで、ロードホイール5の取付部分の剛性を一層高くすることができる。
また、各キャリアプレート57の挿通孔57aに軸6を挿通して、ネジ29によって軸6を各キャリアプレート57に連結することで、ロードホイール5と各ワッシャ28と各キャリアプレート57との間に隙間の無い状態で軸6を各キャリアプレート57に連結して、ロードホイール5とキャリアプレート57との間で軸6のアキシアル方向にガタを無くすことが可能となる。さらに、側板46側のキャリアプレート57をセットネジ33によって側板45側へ押圧することで、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57の組立体をカバー板18に押し付けて、軸6のアキシアル方向に動かないようにすることができる。よって、リフトトラック100のステアリング時に発生する不快な異音を一層小さくすることが可能となる。
以上述べた実施形態では、セットネジ33によってロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27、57の組立体をカバー板18に押し付けて、軸6のアキシアル方向に動かないようにした場合を例に挙げているが、セットネジ33に代えて、所定の厚みを有するスペーサを用いて上記組立体を軸6のアキシアル方向に動かないようにしてもよい。図13および図14は、前述の第1実施形態の取付構造において、セットネジ33に代えてスペーサを用いた場合の実施形態を示す図である。図15および図16は、前述の第2実施形態の取付構造において、セットネジ33に代えてスペーサを用いた場合の実施形態を示す図である。以下、これらの実施形態について説明する。
まず、図13および図14の実施形態において、図13に示すスペーサ35は、切欠き35aが形成された矩形状の薄板部材からなり、厚み方向の寸法が異なる複数のものを2つ一組で用意してある。前述したように、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27の組立体を枠14内に配置した後、各サポートブロック30を側板16と側板16側のキャリアプレート27との間に下方から挿入して、各サポートブロック30で当該キャリアプレート27を支持すると、各サポートブロック30とともに側板16側のキャリアプレート27を側板15側へ押圧して、各サポートブロック30と側板16との間に生じる隙間の大きさを確認する。次いで、当該隙間の大きさに応じた厚みを有する一対のスペーサ35を選んで、当該隙間に下方から挿入する。そして、各ボルト31をワッシャ32と側板16の貫通孔16aとにそれぞれ貫通させた後、各スペーサ35の切欠き35aに貫通させて、各サポートブロック30のネジ穴30cに螺合することにより、図14に示すように各サポートブロック30と側板16との間にスペーサ35を介在させた状態で、各サポートブロック30を側板16に固定する。このようにすることで、枠14内に取り付けられたロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート27の組立体がカバー板18に押し付けられて、軸6のアキシアル方向に殆ど動かない状態になるので、各部品間のガタを略無くすことができる。よって、リフトトラック100のステアリング時に発生する不快な異音を一層小さくすることが可能となる。
次に、図15および図16の実施形態において、図15に示すスペーサ65は、貫通孔65aが形成された横長矩形状の薄板部材からなり、厚み方向の寸法が異なる複数のものを用意してある。ネジ66は、スペーサ65の貫通孔65aに貫通されて、側板46側のキャリアプレート57の側面に形成されたネジ穴57f(図16に図示)に螺合される。前述したように、ロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57の組立体を枠44内に配置した後、ボルト64によって各キャリアプレート57を支持すると、嵌入溝16aから側板46側のキャリアプレート57を側板45側へ押圧して、当該キャリアプレート57と横板50との間に生じる隙間の大きさを確認する。次いで、当該隙間の大きさに応じた厚みを有するスペーサ65を選んで、当該隙間に嵌入溝16aから挿入する。そして、ネジ66をスペーサ65の貫通孔65aに貫通させた後、側板16側のキャリアプレート57のネジ穴57fに螺合することにより、図16に示すようにスペーサ65を当該キャリアプレート57と横板50との間に介在させた状態で当該キャリアプレート57に固定する。このようにすることで、枠44内に取り付けられたロードホイール5、軸6、およびキャリアプレート57の組立体がカバー板18に押し付けられて、軸6のアキシアル方向に殆ど動かない状態になるので、各部品間のガタを略無くすことができる。よって、リフトトラック100のステアリング時に発生する不快な異音を一層小さくすることが可能となる。
以上の実施形態では、3方向ラックフォークリフトに本発明を適用しているが、本発明は、前方でのみ荷役を行うことが可能なフォークリフトや、車体の前方にフォークと運転席とが設けられたピッキング作業を行うことが可能なフォークリフトのようなリフトトラックにも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係るリフトトラックの側面図である。 同リフトトラックの平面図である。 第1実施形態に係るロードホイールの取付構造の平面図である。 第1実施形態に係るロードホイールの取付構造の左側面図である。 第1実施形態に係るロードホイールの取付構造の右側面図である。 第1実施形態に係るロードホイールの取付構造の断面図である。 第1実施形態に係るロードホイールの取付構造の分解斜視図である。 第2実施形態に係るロードホイールの取付構造の平面図である。 第2実施形態に係るロードホイールの取付構造の左側面図である。 第2実施形態に係るロードホイールの取付構造の右側面図である。 第2実施形態に係るロードホイールの取付構造の断面図である。 第2実施形態に係るロードホイールの取付構造の分解斜視図である。 他の実施形態を示す図である。 他の実施形態を示す図である。 他の実施形態を示す図である。 他の実施形態を示す図である。
1 車体
2 ストラドルレッグ
5 ロードホイール
6 軸
14 枠
15、16 側板
15a 嵌入孔
17 端板
18 カバー板
27 キャリアプレート
27a 挿通孔
27b スリット
27c ネジ穴
21 梁
30 サポートブロック
31 ボルト
33 セットネジ
35 スペーサ
44 枠
45、46 側板
45a、46a 嵌入溝
47 端板
57 キャリアプレート
57a 挿通孔
57b スリット
57c ネジ穴
51 梁
60 ストッパ
61 スリーブ
64 ボルト
65 スペーサ
100 リフトトラック

Claims (1)

  1. 車体の下部両側から前方に一対のストラドルレッグが延設され、前記各ストラドルレッグの先端部に一対の側板が溶接により固定されかつ該一対の側板に端板が架かるように溶接により固定されることにより枠が形成され、前記枠内にロードホイールが軸を介して回転可能に取り付けられるリフトトラックにおいて、
    前記ロードホイールの軸を挿通するための挿通孔が形成され、該挿通孔に該軸を挿通して連結される一対のキャリアプレートと、
    前記ロードホイールと前記ロードホイールの軸と前記ロードホイールの軸を両側から挿通する前記一対のキャリアプレートとを前記枠外で組み立てた組立体を前記枠内に下方から挿入して行ったとき、該組立体の上方への通り抜けを阻止するために前記一対の側板間に固定された梁と、
    前記一対の側板のうち一方の側板に貫通形成され、前記枠内に挿入した前記組立体の一方のキャリアプレートが嵌入されて前記一方の側板に支持されるようにする嵌入孔と、
    該嵌入孔を前記一方の側板の外側側面から覆うように固定されたカバー板と、
    前記枠内に挿入した前記組立体の一方のキャリアプレートが前記嵌入孔に嵌入されて前記一方の側板に支持された状態で、他方のキャリアプレートと他方の側板との間に前記枠内の下方から挿入し固定され、前記他方のキャリアプレートを上下から支持できるように上下の突出部が形成されたサポートブロックと、
    前記他方の側板の枠内側の上部に固定され、前記サポートブロックを前記枠内の下方から挿入して行ったとき、該サポートブロックが当接するストッパと、
    前記他方の側板に形成されたネジ穴に前記枠外側から螺合し、その先端で前記枠内に挿入された前記組立体の他方のキャリアプレートを前記一方の側板側へ押圧することで前記組立体を前記カバー板に押し付けるセットネジと、
    を備えることを特徴とするリフトトラック。
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