JP4748023B2 - カメラ - Google Patents
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本発明は上記従来技術の課題に鑑みたものである。本発明の目的は、撮影するシーンに応じて、光学ファインダから目を離さずに撮影光学系よりも広範囲の被写界の状態を確認できる手段を提供することである。
なお、本発明のカメラは視野確認画像を撮影する撮像部を必ずしも内蔵していなくてもよい。例えば、外付けのカメラユニットで視野確認画像を撮影するとともに、カメラユニ
ットから受信した視野確認画像を接眼部に提示するカメラや、上記のカメラおよびカメラユニットからなるカメラシステムも本発明の具体的態様に含まれる。
以下、図面を参照しつつ、第1実施形態の一眼レフレックス型電子カメラの構成を説明する。
図1は、第1実施形態における電子カメラの撮影機構を説明する図である。また、図2は、第1実施形態におけるカメラ本体の正面図である。第1実施形態の電子カメラは、カメラ本体11と、撮影光学系を収容したレンズユニット12とを有している。
フォーカスレンズ16は合焦位置を調節するためのレンズであって、光軸方向に前後移動可能に構成されている。レンズ駆動部16aはフォーカスレンズ16をモータ(不図示)によって駆動させるとともに、フォーカスレンズ16の光軸方向位置をレンズマイコン18に出力する。
レンズマイコン18は、マウント14の電気接点を介してカメラ本体11との通信を行うとともに、レンズユニット12での各種制御を実行する。また、レンズマイコン18は、ROM(不図示)に記録されたレンズデータなどをカメラ本体11に送信する。
次に、カメラ本体11の撮影機構の構成を説明する。カメラ本体11は、メインミラー21と、メカニカルシャッタ22と、第1撮像素子23と、サブミラー24と、焦点検出部25と、ファインダ光学系(32〜35)と、測光部26と、スーパーインポーズ部(
SI部)27と、ファインダ内モニタ28と、交換式のレンズ29および第2撮像素子30とを有している。
ファインダ光学系は、拡散スクリーン(焦点板)32と、コンデンサレンズ33と、ペンタプリズム34と、接眼レンズ35とを有している。ファインダ光学系の光学素子のうち、ペンタプリズム34はカメラ本体11の突状部11aの位置に収納されている。
SI部27は、拡散スクリーン32に照明光を照射することで、撮影時のAFエリアの位置をファインダ光学系の光学像に重畳させるスーパーインポーズ表示(SI表示)を行う。
レンズ29は、カメラ本体11の外部に露呈するとともに、カメラ本体11のレンズ取付部29aに対して交換可能に装着される。また、第2撮像素子30はレンズ29を介して被写体を直接撮影する。第2撮像素子30では、レンズユニット12を通過した光束で
撮影を行う第1撮像素子23とは異なる光路から被写体を撮影することができる。なお、レンズ29の画角は、レンズユニット12の画角よりも広角となるように設定されている。
次に、電子カメラの回路構成を説明する。図3は、第1実施形態のカメラ本体のブロック図である。カメラ本体11は、焦点検出部25、測光部26、SI部27、ファインダ内モニタ28に加えて、第1撮像部41と、第2撮像部42、メモリ43と、記録I/F44と、表示I/F45と、メインモニタ46と、外部I/F47と、操作部48と、電力供給部49と、CPU50およびシステムバス51とを有している。ここで、第1撮像部41、メモリ43、記録I/F44、表示I/F45、外部I/F47およびCPU50はシステムバス51を介して接続されている。なお、CPU50は、マウント13の電気接点およびホットシュー31の電気接点とも接続されている(図3ではこれらの図示は省略する)。
第1撮像素子23は、記録用画像である本画像を生成するためのセンサである。この第1撮像素子23は、レリーズ時にレンズユニット12を通過した光束を光電変換して本画像のアナログ画像信号を出力する。第1撮像素子23の出力信号は第1アナログ処理部41aに入力される。なお、第1撮像素子23は、撮影待機時(非レリーズ時)に所定間隔毎に間引き読み出しでスルー画像を出力することもできる。そのため、メインミラー21が退避位置にある場合には、CPU50が第1撮像素子23のスルー画像によって撮影条件を決定することも可能である。
ぼ対応するので、両者の重複部分については説明を一部省略する。
第2撮像素子30は、ビューファインダ用の視野確認画像を撮影する。第2撮像素子30は、レンズ29を通過して結像した被写体像を所定間隔毎に光電変換してスルー画像(視野確認画像)を出力する。第2撮像素子30の出力信号は、第2アナログ処理部42aに入力される。
メモリ43は、第1デジタル処理部41bによる画像処理の前工程や後工程などで本画像のデータを一時的に記録するためのバッファメモリである。
操作部48は、ユーザーの操作を受け付ける複数のスイッチを有している。例えば、操作部48は、レリーズ釦48aと、モードダイヤル48bと、ワイドプレビュー釦48cと、絞りプレビュー釦48dと、ズームスイッチ48eとを有している。
CPU50は電子カメラの各部の統括的な制御を行う。また、CPU50は、不図示のROMに格納されたプログラムによって、シーケンス制御部50a、撮影設定部50b、表示処理部50c、顔検出部50dとして機能する。
ーケンス制御部50aは、ワイドプレビュー釦48cの操作に伴って、ファインダ光学系によるファインダ表示と、ワイドプレビュー表示とを切り替える制御を実行する。なお、シーケンス制御部50aは、外付けの閃光発光装置63の発光制御を行う発光制御部としても機能する。
より具体的には、撮影設定部50bは、焦点検出部25の像ズレ量に基づいて、フォーカスレンズ16のデフォーカス量(合焦位置からのズレ量およびズレ方向)をAFエリア毎に演算する。また、撮影設定部50bは、測光部26の出力に基づいてAE演算およびAWB演算を実行する。なお、撮影設定部50bは、第1撮像素子23または第2撮像素子30のスルー画像のデータに基づいて、AF、AEおよびAWBの各演算を実行することもできる。
顔検出部50dは、第2撮像部42のスルー画像のデータに対して公知の顔検出処理を施して、視野確認画像に含まれる被写体の顔領域を検出する。例えば、顔検出部50dは、特開2001−16573号公報などに記載された顔の特徴点の抽出処理によって顔領域を抽出する。上記の特徴点としては、例えば、眉、目、鼻、唇の各端点、顔の輪郭点、頭頂点や顎の下端点などが挙げられる。あるいは特開平8−63597号公報のように、顔検出部50dは被写体の色情報に基いて肌色領域の輪郭を抽出し、さらに予め用意された顔部品のテンプレートとのマッチングを行って顔を検出してもよい。
ステップ101:ユーザーがカメラ本体11の電源を投入すると、CPU50は第2撮像素子30に電力の供給を開始する。このS101の段階ではメインミラー21は観察位置にある。そのため、ユーザーは、レンズユニット12を通過した光束による被写体像を接眼レンズ35から観察できる。なお、図5にファインダ光学系における被写体の光学像の表示状態を示す。
ステップ103:CPU50は、ワイドプレビュー釦48cの押圧のときにSI部27がAFエリアのSI表示を行っているか否かを判定する。SI表示が行われている場合(YES側)にはS104に移行する。一方、SI表示が行なわれていない場合(NO側)にはS105に移行する。
ステップ105:CPU50は撮影条件の設定動作を行う。具体的には、CPU50は焦点検出部25の出力に基づいてAFを実行する。また、CPU50は、測光部26の出力に基づいてAE演算およびAWB演算を実行する。なお、S105ではSI部27によ
るAFエリアのSI表示は行われない。
ステップ107:CPU50は、ワイドプレビュー判定制御(S106)においてワイドプレビュー表示を禁止するフラグがオンに設定されたか否かを判定する。ワイドプレビュー表示が禁止される場合(YES側)にはS123に移行する。一方、ワイドプレビュー表示が許容される場合(NO側)にはS108に移行する。
ステップ109:CPU50は、レンズユニット12からファインダ光学系への入射光をカットする遮光動作を実行する。
ステップ110:CPU50は、レンズユニット12からレンズ情報(ズームレンズ15およびフォーカスレンズ16のレンズ位置など)を取得する。
ステップ112:CPU50は、S105で取得した撮影条件に基づいて、第2撮像部42のAE、AWBの初期設定を行う。なお、第2撮像部42の撮影開始後は、CPU50は第2撮像部42のスルー画像のデータに基づいて第2撮像部42のAE、AWBのパラメータを調整する。
ステップ114:CPU50の表示処理部50cは、ファインダ内モニタ28に視野確認画像(S113)を表示する。レンズ29の画角はレンズユニット12の画角よりも広角であるので、ファインダ光学系の光学像よりも視野確認画像の方が広い範囲の被写体を表示できる。また、図6において、図5のシーンに対応する視野確認画像の表示の一例を示す。
算する。そして、表示処理部50cは、ファインダ内モニタ28の視野確認画像に上記の画角の範囲を示す枠をオンスクリーン機能で重畳表示する(図6参照)。この場合には、ユーザーは第1撮像部41の撮影範囲も視野確認画像から把握できる。
ステップ115:CPU50は、レンズユニット12のズームレンズ15のレンズ位置に変化があったか(レンズユニット12がズーミングされたか)否かを判定する。レンズユニット12のズーミングでレンズ位置に変化があった場合(YES側)にはS116に移行する。一方、レンズ位置に変化のない場合(NO側)にはS117に移行する。
ステップ117:CPU50は、レリーズ釦48aの押圧による撮影指示があるか否かを判定する。撮影指示がある場合(YES側)にはS118に移行する。一方、撮影指示がない場合(NO側)にはS119に移行する。
ここで、S118の本画像の撮影処理では、CPU50はワイドプレビュー表示および遮光動作による遮光状態を一旦解除するとともに、焦点検出部25および測光部26を動作させて撮影前に撮影条件を再設定する。そして、CPU50は撮影直前に再設定された撮影条件に基づいて本画像を撮影する。この場合には、CPU50は撮影終了後にワイドプレビュー表示を再開する。
ステップ119:CPU50は、ワイドプレビュー釦48cの押圧が解除されたか否かを判定する。ワイドプレビュー釦48cの押圧が解除された場合(YES側)にはS120に移行する。一方、ワイドプレビュー釦48cが押圧されている場合(NO側)には、CPU50はS113に戻ってワイドプレビュー表示を継続する。すなわち、ワイドプレビュー釦48cが押圧された状態では、CPU50はファインダ内モニタ28に視野確認画像を動画表示し続ける。
ステップ121:CPU50は遮光動作による遮光状態を解除する。これにより、ユーザーはレンズユニット12を通過した光束による被写体像を接眼レンズ35から再び観察できるようになる。
ステップ123:CPU50はカメラ本体11の電源をオフにする操作があったか否かを判定する。上記操作があった場合(YES側)にはS124に移行する。一方、上記操作がない場合(NO側)には、CPU50はS102に戻って上記動作を繰り返す。
次に、図8の流れ図を参照しつつ、上記のワイドプレビュー判定制御(S106)を具体的に説明する。
ステップ201:CPU50は、本画像の撮影時に閃光発光装置63を発光させる設定となっているか(フラッシュ撮影するか)否かを判定する。具体的には、CPU50は、S105の露出演算の結果や、フラッシュの強制発光の設定の有無に基づいて上記の判定を行う。上記要件を満たす場合(YES側)にはS203に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS202に移行する。
ステップ203:CPU50は、ワイドプレビュー表示を禁止するフラグをオンに設定する。その後、CPU50は図4のS107に復帰する。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態における撮影設定部50bは、第2撮像部42のスルー画像のデータでAEおよびAWBの各演算を実行し、本画像の撮影条件を決定することもできる。もっとも、低輝度時やフラッシュ撮影時にはワイドプレビュー判定制御で第2撮像部42によるスルー画像の撮影が禁止される。そのため、低輝度時やフラッシュ撮影時には、第2撮像部42の出力に基づく本画像の撮影条件の決定は行われない。
Bの各演算を実行することもできる。しかし、本画像の撮影時に閃光発光を行う場合には、撮影設定部50bは、本画像の撮影中は上記のAEおよびAWB演算を停止することが好ましい。この場合には、閃光発光装置の閃光によって正しい撮影条件を取得することができないからである。
図9は、第2実施形態における電子カメラの撮影機構を説明する図である。ここで、以下の実施形態の説明では、第1実施形態と共通するカメラの構成要素については同一符号を付して重複説明を省略する。
第2実施形態は第1実施形態の変形例であって、フラッシュ撮影用の発光部53を収納する可動部材54に第2撮像部42を取り付けた例を示す。可動部材54の基端側は、回動軸(不図示)によってカメラ本体11に軸支されている。そして、可動部材54は、カメラ本体11に対して回動して第1位置と第2位置とを切り替えることができる。
図11は、第3実施形態における電子カメラシステムの撮影機構を説明する図である。また、図12は、第3実施形態における電子カメラシステムのブロック図である。第3実施形態では、視野確認画像を撮影するカメラユニット55をカメラ本体11に外付けしてカメラシステムを構成する例を示す。
レンズ57およびレンズ取付部57aは、カメラユニット55の本体部分55aに装着される。また、レンズ57はレンズ取付部57aに対して着脱可能であって、レンズ取付部57aには種々の交換レンズを取り付けることができる。なお、上記のレンズ57およびレンズ取付部57aの構成は、第1実施形態のレンズ29およびレンズ取付部29aの構成とほぼ共通する。
通信部61は、外部I/F47とケーブル62を介して接続されている。通信部61はカメラ本体11からの指示を受信するとともに、カメラ本体11に対して視野確認画像のデータを送信する。
この上記第3実施形態のカメラシステムによっても、第1実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では一眼レフレックス型の電子カメラに関する例を主に説明したが、被写体像をフイルムで露光して本画像を撮影する銀塩カメラにも本発明を適用することができる。また、上記実施形態では、視野確認画像を撮影するレンズ29,57は、カメラ本体11またはカメラユニット55に対して交換不能であってもよい。
Claims (6)
- 記録用画像を撮影する第1撮像部と、
前記第1撮像部の撮影光路からの光束によって被写体の光学像を観察できる接眼部を有するファインダ光学系と、
前記第1撮像部と異なる光路から視野確認画像を撮影する第2撮像部と、
前記接眼部に前記視野確認画像を提示する表示部と、
被写界の輝度を検出する測光部と、
前記接眼部に前記光学像を提示する第1状態と、前記接眼部に前記視野確認画像を提示する第2状態とを切り替えるとともに、前記輝度が閾値以下の場合に前記第2状態を禁止する制御部と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 記録用画像を撮影する第1撮像部と、
前記第1撮像部の撮影光路からの光束によって被写体の光学像を観察できる接眼部を有するファインダ光学系と、
前記第1撮像部と異なる光路から視野確認画像を撮影する第2撮像部と、
前記接眼部に前記視野確認画像を提示する表示部と、
前記被写体を照射するための発光部を制御する第1制御部と、
前記接眼部に前記光学像を提示する第1状態と、前記接眼部に前記視野確認画像を提示する第2状態とを切り替えるとともに、前記発光部の発光時に前記第2状態を禁止する第2制御部と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項2に記載のカメラにおいて、
前記第2撮像部の出力に基づいて前記記録用画像の撮影条件を調整するとともに、前記発光部の発光時に前記撮影条件の調整を停止する撮影設定部をさらに備えることを特徴とするカメラ。 - 外付けのカメラユニットを装着可能なカメラであって、
前記カメラユニットを連結するための取付部と、
記録用画像を撮影する撮像部と、
前記撮像部の撮影光路からの光束によって被写体の光学像を観察できる接眼部を有するファインダ光学系と、
前記撮像部と異なる光路で撮影された視野確認画像を前記カメラユニットから受信する通信部と、
前記接眼部に前記視野確認画像を提示する表示部と、
被写界の輝度を検出する測光部と、
前記接眼部に前記光学像を提示する第1状態と、前記接眼部に前記視野確認画像を提示する第2状態とを切り替えるとともに、前記輝度が閾値以下の場合に前記第2状態を禁止する制御部と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 外付けのカメラユニットを装着可能なカメラであって、
前記カメラユニットを連結するための取付部と、
記録用画像を撮影する撮像部と、
前記撮像部の撮影光路からの光束によって被写体の光学像を観察できる接眼部を有するファインダ光学系と、
前記撮像部と異なる光路で撮影された視野確認画像を前記カメラユニットから受信する通信部と、
前記接眼部に前記視野確認画像を提示する表示部と、
前記被写体を照射するための発光部を制御する第1制御部と、
前記接眼部に前記光学像を提示する第1状態と、前記接眼部に前記視野確認画像を提示する第2状態とを切り替えるとともに、前記発光部の発光時に前記第2状態を禁止する第2制御部と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項5に記載のカメラにおいて、
前記カメラユニットの出力に基づいて前記記録用画像の撮影条件を調整するとともに、前記発光部の発光時に前記撮影条件の調整を停止する撮影設定部をさらに備えることを特徴とするカメラ。
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