JP4747576B2 - 組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池に関するものである。
複数の電池を配列するとともに各電池を電気的に直列および/または並列に接続することにより、高出力および高容量の組電池とすることが一般的に行われている。組電池の組み立てに際して、複数の電池の電極端子同士を接続する複数の導電性のバスバーを樹脂材などからなる絶縁性の保持プレートに保持しておき、この保持プレートを組み付けることによって複数の電池を接続する技術が知られている(特許文献1参照)。保持プレートは、バスバープレートとも称される。
電池は充放電に伴って発熱するため、組電池は、隙間を隔てて複数の電池を配列し、各電池間の隙間を、冷却風が流れる冷却風通路として利用している。特許文献1に記載された技術では、それぞれの冷却風流路の位置に対応して、バスバープレートに貫通孔を形成し、貫通孔を介して外部から冷却風を取り込み、取り込んだ冷却風を冷却風流路に流すことによって各電池を冷却している。
特開2004−111309号
特許文献1に記載されるようなバスバープレートを使用する組電池では、露出したバスバーに異物が接触して電極端子が短絡することを防止するために、バスバーを覆う必要があるが、このとき、冷却風を取り込むための貫通孔を塞ぐことがないようにしなければならない。さらに、組電池の組み立てを容易にするために、貫通孔を塞ぐことがないようにバスバーを覆う作業の作業性が良好であることも要求されている。
本発明の目的は、バスバーを保持する絶縁性の保持プレートに冷却風を取り込むための貫通孔を形成した組電池であって、貫通孔を塞ぐことがないようにバスバーを覆う作業の作業性が良好な組電池を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、冷却風が流れる冷却風流路を隔てて配列される複数の電池と、
前記冷却風流路の位置に対応して形成された第1の貫通孔を備え、前記複数の電池に電気的に接続される導電性のバスバーを保持する絶縁性の保持プレートと、
前記保持プレートの両面のうち前記複数の電池が配列される側とは反対側の面に配置され、前記保持プレートの前記第1の貫通孔の位置に対応して形成された第2の貫通孔を備える絶縁性の絶縁プレートと、を有し、
前記絶縁プレートを、前記保持プレートに対して回動自在に接続してなる組電池である。
絶縁プレートは保持プレートに対して回動自在に接続されているため、絶縁プレートを保持プレートに向けて回動するだけで、絶縁プレートの第2の貫通孔を保持プレートの第1の貫通孔の位置に合わせて、絶縁プレートを保持プレートに組み付けることができる。したがって、第1の貫通孔を塞ぐことがないように絶縁プレートによってバスバーを覆うための作業の作業性が向上し、組電池の組み立ての容易化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る組電池10の一例を前面側から見て示す斜視図、図1(B)は、同組電池10を背面側から見て示す斜視図、図2は、図1(A)の2−2線に沿う断面図である。図3は、保持プレート20および絶縁プレート30を電池モジュール50に組み付ける前の状態を示す斜視図、図4は、保持プレート20および絶縁プレート30を電池モジュール50に組み付けた後の状態を示す斜視図、図5は、組電池10を組み立てる際の単位ユニットである電池モジュール50の一例を示す斜視図、図6は、図5に示される電池モジュール50を上下反転し、さらに分解して示す斜視図、図7は、扁平型電池100の一例を示す斜視図である。図8(A1)(A2)は、絶縁プレート30を保持プレート20に対して回動する前の状態およびヒンジ部31を示す斜視図、図8(B1)(B2)は、絶縁プレート30を保持プレート20に対して回動した後の状態およびヒンジ部31を示す斜視図である。図9は、バスバー40および保持プレート20の保持凹部22を拡大して示す斜視図、図10(A)(B)は、保持プレート20を位置決めするための構成を示す斜視図、図11(A)(B)は、保持プレート20の第1の貫通孔21の周縁部に設けられた導風板27を示す斜視図および断面図である。図12(A)(B)は、絶縁プレート30の第2の貫通孔32の周縁部に設けられた導風板34を示す斜視図および断面図である。なお、図5に示されるX軸方向を電池モジュール50の長手方向といい、Y軸方向を短手方向という。また、図2において左側に位置する面を各部材における前面、右側に位置する面を各部材における背面とする。
図1〜図4を参照して、本実施形態の組電池10は、概説すれば、冷却風が流れる冷却風流路51を隔てて配列される複数の電池モジュール50(電池に相当する)と、冷却風流路51の位置に対応して形成された第1の貫通孔21を備え複数の電池モジュール50に電気的に接続される導電性のバスバー40を保持する絶縁性のバスバープレート20(保持プレートに相当する)と、バスバープレート20の両面のうち複数の電池モジュール50が配列される側とは反対側の面つまり前面に配置され、バスバープレート20の第1の貫通孔21の位置に対応して形成された第2の貫通孔32を備える絶縁性の絶縁プレート30と、を含んでいる。そして、絶縁プレート30を、バスバープレート20に対して回動自在に接続してある。以下、詳述する。
本実施形態の組電池10は、自動車や電車などの車両に搭載される車載電池であり、組電池用ケース11内に、複数個の電池モジュール50が空間を隔てて積層されている。組電池用ケース11は、アッパーケース12と、ロアケース13とを有し、アッパーケース12の前面に冷却風を導入するための入口ダクト14が接続され、アッパーケース12の背面に冷却風を導出するための出口ダクト15が接続されている。入口ダクト14は、図示しない送風装置に接続されている。送風装置から供給された冷却風は、入口ダクト14を通って組電池用ケース11内に導かれる。
電池モジュール50を任意の個数直並列に接続することによって、所望の電流、電圧、容量に対応できる組電池10となる。図示する組電池10は、12個の電池モジュール50を含んでいる。12個の電池モジュール50は、図2〜図4において上下方向に3個積層された電池モジュール群50aを、左右方向に4列に配列されている。電池モジュール50の正負の出力端子140、150は、すべて同じ面(前面)に設けられている。
電池モジュール50は空冷式であり、電池モジュール50同士の間の空間は、電池モジュール50のそれぞれを冷却するための冷却風が流下する冷却風流路51として利用される。冷却風は、冷却風流路51内を、電池モジュール50の正負の出力端子140、150が設けられた前面側から背面側へと流れる。冷却風を流して各電池モジュール50を冷却することにより、電池温度を下げ、充電効率などの特性が低下することを抑制する。この組電池10は、3個の電池モジュール50を積層してなる電池モジュール群50aが4列に配列されているため、電池モジュール50同士の間の冷却風流路51が8箇所に形成されている。電池モジュール50同士の間の空間のクリアランスつまり冷却風流路51の高さは、積層時に電池モジュール50同士の間に配置されるスペーサ(図示せず)によって規制されている。電池モジュール50間のクリアランスは、車両に搭載する際のレイアウトや、冷却風流路51として機能させるために必要な寸法などを考慮して定められるが、数mm程度である。
図5および図6を参照して、電池モジュール50は、組電池10を組み立てる単位ユニットをなし、電気的に接続された複数枚(図示例では8枚)の扁平型電池100(101〜108の総称)を含むセルユニット60がモジュールモジュールケース70内に収納されている。なお、電池モジュール50は、電気的に接続された複数の単電池を備える点において組電池の一種であるが、本明細書においては、「組電池」を組み立てる際の単位ユニットであって、複数の単電池をモジュールケース内に収納してなるユニットを「電池モジュール」と称することとする。
モジュールケース70は、開口部71aが形成された箱形状をなす第1ケース71と、開口部71aを閉じる蓋体をなす第2ケース72と、を含んでいる。第2ケース72の縁部72aは、カシメ加工によって、第1ケース71の周壁71bの縁部71cに巻き締められている(図5の部分拡大図参照)。第1ケース71および第2ケース72は、比較的薄肉の鋼板またはアルミ板から形成され、プレス加工によって所定形状が付与されている。
セルユニット60は、8枚の扁平型電池100を積層するとともに各扁平型電池100を直列に接続してなるセルユニット本体80と、セルユニット本体80の前面および背面に着脱自在に取り付けられる絶縁カバー91、92と、を含んでいる。セルユニット本体80は、複数のスペーサ110によって各電極タブ100tが挟持され、また、正負の出力端子140、150が接続されている。
絶縁カバー91、92は、セルユニット本体80の前面側および背面側を覆うために用いられる。絶縁カバー91、92の中央位置には、コネクタ(図示せず)を差し込む差込口91aが形成されている。電圧の検出は、電池モジュール50の充放電管理のために行われる。
正負の出力端子140、150は、第1ケース71の周壁71bの一部に形成した切り欠き部71d、71eを通してモジュールケース70から外部に導出される。絶縁カバー91、92の差込口91aも、周壁71bの一部に形成した切り欠き部71fを通してモジュールケース70の外部に露出される。出力端子140、150の前面には、後述するボルト43(図3参照)がねじ込まれるねじ孔141、151が形成されている。
モジュールケース70の隅部の4箇所に通しボルト74(図3参照)を挿通するために、第1ケース71および第2ケース72の隅部の4箇所にボルト孔73が形成され、各スペーサ110の2箇所にボルト孔111が形成されている。図6の符号93は、スペーサ110のボルト孔111に挿入されるスリーブを示し、符号94は、セルユニット60と第2ケース72との間に設けられる緩衝材を示している。
図7を参照して、扁平型電池100は、例えば、扁平なリチウムイオン二次電池であり、正極板、負極板およびセパレータを順に積層した積層型の発電要素(図示せず)がラミネートフィルムなどの外装材100aによって封止されている。電池100は、発電要素に一端が電気的に接続されるとともに板状をなす電極タブ100t(プラス側電極タブ100pおよびマイナス側電極タブ100mの総称)が外装材100aから外部に導出されている。タブ100tは、電池100の長手方向の両側に延びている。積層型の発電要素を備える電池100にあっては、電極板間の距離を均一に保って電池性能の維持を図るために、発電要素に圧力を掛けて押さえる必要がある。このため、各電池100は、発電要素が押さえつけられるようにモジュールケース70に収納されている。
図8を参照して、バスバープレート20は、複数個のバスバー40(図示例では10個)のそれぞれを保持する保持凹部22が形成されている。保持凹部22には、表面から裏面まで貫通する開口部23が形成されている。バスバープレート20は、絶縁性樹脂材から形成されている。バスバー40は、図9に示すように、扁平な矩形形状を有し、長手方向の両端にはボルト孔41が形成され、長手方向の中央位置には、保持凹部22に設けた突起24に嵌まり合う切り込み42が形成されている。バスバー40の切り込み42を保持凹部22の突起24に嵌め込むことによって、バスバー40が保持凹部22に保持される。保持凹部22は、電気的に接続する出力端子140、150同士に合致した向きおよび位置に形成されている。したがって、保持凹部22にバスバー40を嵌め込むことによって、各バスバー40を、接続する出力端子140、150同士に合致した位置に簡単に配置することができる。図示例では、横向きに7個のバスバー40が配置され、縦向きに3個のバスバー40が配置されている。このように接続方向が異なっていても、保持凹部22によってバスバー40を保持する方向が規制されているため、誤接続を根本的になくすことができる。
バスバー40は、ボルト孔41に挿通したボルト43を、保持凹部22の開口部23を経て、出力端子140、150のねじ孔141、151に締結することによって、当該出力端子140、150に対して固定される(図3参照)。図示例では、20個のボルト43が締結され、10個のバスバー40が固定される。バスバー40を出力端子140、150に対して固定する結果、バスバープレート20が電池モジュール50に対して固定される。バスバープレート20には、冷却風流路51の位置に対応して第1の貫通孔21が形成されている。図示例では、8箇所の冷却風流路51の位置に対応して、8個の第1の貫通孔21が形成されている。第1の貫通孔21は、冷却風流路51の開口形状に合致する長孔形状を有している。
バスバープレート20の両面のうち複数の電池モジュール50が配列される側とは反対側の面つまり前面では、バスバー40が外部に露出している(図3参照)。バスバープレート20上において露出したバスバー40に異物が接触すると、出力端子140、150が短絡する虞がある。このような出力端子140、150の短絡を防止するために、絶縁性樹脂材から形成される絶縁プレート30が、バスバー40を覆うように前面に配置されている。板状部材をバスバー40を覆うように単に配置しただけでは、バスバープレート20の第1の貫通孔21が塞がれてしまい、冷却風を取り込むことができなくなる。このため、絶縁プレート30には、バスバープレート20の第1の貫通孔21を塞ぐことがないように、第1の貫通孔21の位置に対応して、8個の第2の貫通孔32が形成されている。
このように絶縁プレート30とバスバープレート20とに第1と第2の貫通孔21、32を設けると、絶縁プレート30をバスバープレート20に取り付けるときに、両プレート20、30の貫通孔21、32の位置が一致していないと、冷却風流路51に取り込まれる冷却風の流量が減少してしまう。したがって、両プレートの貫通孔の位置を正確に合わせながら、絶縁プレートをバスバープレートに取り付けなければならず、作業性の悪化を招く虞がある。
そこで、本実施形態では、絶縁プレート30は、バスバープレート20の上端部に設けたヒンジ部31を介して、バスバープレート20に対して回動自在に接続されている。かかる構成によれば、絶縁プレート30をバスバープレート20に向けて回動するだけで、絶縁プレート30の第2の貫通孔32をバスバープレート20の第1の貫通孔21の位置に合わせて、絶縁プレート30をバスバープレート20に組み付けることができる。したがって、第1の貫通孔21を塞ぐことがないように絶縁プレート30によってバスバー40を覆うための作業の作業性が良好となる。
ここで、バスバープレート20および絶縁プレート30を、同一の絶縁性樹脂材から形成し、両者を樹脂ヒンジ31aを介して接続することが好ましい。バスバープレート20、絶縁プレート30、および樹脂ヒンジ31aを樹脂成形により一体成形できることから、バスバープレート20および絶縁プレート30を別個に製作してヒンジ部31を介して接続する形態に比べて、バスバープレート20、絶縁プレート30、およびヒンジ部31を容易に、かつ、安価に製造することができる。しかも、バスバープレート20の第1の貫通孔21と絶縁プレート30の第2の貫通孔32とを精度よく位置合わせすることができる。絶縁性樹脂材は、特に限定されないが、例えば、PP(ポリプロピレン)を挙げることができる。
また、バスバープレート20には、表面から若干寸法突出するホック26が形成し、絶縁プレート30には、ホック26に嵌まり合う係合孔33が形成されている。絶縁プレート30の係合孔33をバスバープレート20のホック26に嵌め込むことによって、絶縁プレート30は、バスバープレート20に重なって閉じられた状態が維持される。
さらに、バスバープレート20の下端部には、位置決めのためのスリット25が形成され、ロアケース13の上端面には、スリット25に嵌まり合う受け部13aが形成されている(図10(A)(B)参照)。バスバープレート20のスリット25を受け部13aに嵌め込むことによって、ロアケース13に対するバスバープレート20の位置が規制される。このように、バスバープレート20を位置決めすることによって、バスバー40のボルト孔41の中心と出力端子140、150のねじ孔141、151の中心とを一致させ、ボルト43の締結作業を容易に行い得るようにしている。
図2を再び参照して、最上位の電池モジュール50と拘束板75との間の空間および最下位の電池モジュール50とロアケース13との間の空間も、冷却風流路51a、51bとして使用されている。これらの冷却数流路51a、51bの位置に対応する第1の貫通孔21は存在しないが、上部冷却風流路51aには、バスバープレート20とアッパーケース12との間の隙間を臨ませ、下部冷却風流路51bには、バスバープレート20とロアケース13との間の隙間を臨ませてある。
各電池モジュール50を均一ないし最適に冷却する観点から、第1の貫通孔21および前記隙間の開口面積が定められている。例えば、冷却風流路51に比べて、バスバープレート20とロアケース13との間の隙間が大きい場合には、冷却風が下部冷却風流路51bに偏流することを回避するため、冷却風流路51に比べて隙間の開口面積が小さく設定される。4列の電池モジュール群50aに均等に冷却風が分配されない場合や、各電池モジュール50の放熱量が異なる場合であっても、冷却風流路51、51a、51bのそれぞれの断面積を最適化することにより、各電池モジュール50の温度分布を均一化ないし最適化することができる。ある電池モジュール50だけが偏って劣化することがなくなるので、組電池10全体の長寿命化を図ることができる。なお、図2中符号16は、バッテリーコントローラを示している。
図11(A)(B)を参照して、バスバープレート20の第1の貫通孔21の周縁部に、冷却風流路51に向けて伸びる導風板27が当該バスバープレート20と一体的に設けられている。かかる導風板27によって、電池モジュール50の端面での乱流の発生を防止し、外部から導入した冷却風を電池間の冷却風流路51に確実に流すことができ、電池モジュール50を冷却する効率が向上する。さらに、騒音の発生も抑制されることから、乗員が居る車室内にも組電池10を設置し易くなる。
次に、本実施例におけるバスバープレート20および絶縁プレート30の組み付け手順について説明する。
ロアケース13上に配列された複数個の電池モジュール50を、ロアケース13および拘束板75との間で挟持し、固定する。電池モジュール50を積層するときには、電池モジュール50同士の間にスペーサを配置し、冷却風流路51の高さを規定する。
バスバー40の切り込み42をバスバープレート20の保持凹部22の突起24に嵌め込みながら、バスバー40を保持凹部22に保持する。保持凹部22にバスバー40を嵌め込むことによって、各バスバー40を、接続する出力端子140、150同士に合致した位置に簡単に配置することができる。このように、バスバープレート20の保持凹部22に合わせるだけで、バスバー40の接続方向が決まるため、誤接続による短絡を防止できる。
バスバープレート20を電池モジュール50の出力端子140、150側に配置する。このとき、バスバープレート20のスリット25をロアケース13の受け部13aに嵌め込み、ロアケース13に対するバスバープレート20の位置を規制する(図10参照)。バスバープレート20を位置決めすることによって、複数個のバスバー40の位置決めが同時になされる。また、バスバー40のボルト孔41の中心と出力端子140、150のねじ孔141、151の中心とが一致する。さらに、バスバープレート20に設けた導風板27が、冷却風流路51に向けて伸びた状態に規制される。
バスバー40のボルト孔41に挿通したボルト43を、保持凹部22の開口部23を経て、出力端子140、150のねじ孔141、151に締結する(図3参照)。バスバー40のボルト孔41の中心と出力端子140、150のねじ孔141、151の中心とが一致しているので、ボルト43の締結作業を容易に行うことができる。バスバー40を出力端子140、150に対して固定する結果、バスバープレート20が電池モジュール50に対して固定される。
次いで、バスバープレート20に接続された絶縁プレート30を、ヒンジ部31を介して回動し、バスバープレート20に向けて折り返す(図8参照)。絶縁プレート30の係合孔33をバスバープレート20のホック26に嵌め込むことによって、絶縁プレート30は、バスバープレート20に重なって閉じられた状態つまりバスバープレート20に対して位置決めされた状態が維持される。これにより、絶縁プレート30の第2の貫通孔32がバスバープレート20の第1の貫通孔21と連通状態となり、バスバープレート20および絶縁プレート30の組み付けが終了する(図4参照)。
以上説明したように、本実施形態の組電池10にあっては、絶縁プレート30はバスバープレート20に対して回動自在に接続されているため、絶縁プレート30をバスバープレート20に向けて回動するだけで、絶縁プレート30の第2の貫通孔32をバスバープレート20の第1の貫通孔21の位置に合わせて、絶縁プレート30をバスバープレート20に組み付けることができる。したがって、第1の貫通孔21を塞ぐことがないように絶縁プレート30によってバスバー40を覆うための作業の作業性が向上し、組電池10の組み立ての容易化を図ることができる。
また、バスバープレート20および絶縁プレート30を、同一の絶縁性樹脂材から形成し、両者を樹脂ヒンジ31aを介して接続しているので、バスバープレート20、絶縁プレート30、および樹脂ヒンジ31aを一体成形することにより、これらを容易に、かつ、安価に製造することができる。しかも、バスバープレート20の第1の貫通孔21と絶縁プレート30の第2の貫通孔32とを精度よく位置合わせすることができる。
さらに、導風板27によって、外部から導入した冷却風を電池モジュール50間の冷却風流路51に確実に流すことができ、電池モジュール50の冷却効率を高めることができる。
(改変例)
バスバープレート20の第1の貫通孔21の周縁部に導風板27を設けた実施形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、絶縁プレート30の側に導風板を設けることもできる。すなわち、図12(A)(B)に示すように、絶縁プレート30の第2の貫通孔32の周縁部に、バスバープレート20の第1の貫通孔21に挿入自在に形成され当該第1の貫通孔21に挿入されて冷却風流路51に向けて伸びる導風板34を設けてもよい。この場合にも、導風板34によって、冷却風を冷却風流路51に確実に導き、電池モジュール50の冷却効率を高めることができる。これに加えて、例えばバスバープレート20と電池モジュール50間に異物が侵入した場合でも、バスバープレート20に対して絶縁プレート30を回動させることによって、導風板34をバスバープレート20と電池モジュール50との間から移動させることができる。したがって、異物の除去を容易に行うことができ、メンテナンス性が優れたものとなる。さらに、絶縁プレート30を再度取り付ける際にも、バスバープレート20に対して絶縁プレート30を回動させることによって導風板34をバスバープレート20の第1の貫通孔21内に挿入可能であるため、作業性が向上する。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る組電池の一例を前面側から見て示す斜視図、図1(B)は、同組電池を背面側から見て示す斜視図である。 図1(A)の2−2線に沿う断面図である。 保持プレートおよび絶縁プレートを電池モジュールに組み付ける前の状態を示す斜視図である。 保持プレートおよび絶縁プレートを電池モジュールに組み付けた後の状態を示す斜視図である。 組電池を組み立てる際の単位ユニットである電池モジュールの一例を示す斜視図である。 図5に示される電池モジュールを上下反転し、さらに分解して示す斜視図である。 扁平型電池の一例を示す斜視図である。 図8(A1)(A2)は、絶縁プレートを保持プレートに対して回動する前の状態およびヒンジ部を示す斜視図、図8(B1)(B2)は、絶縁プレートを保持プレートに対して回動した後の状態およびヒンジ部を示す斜視図である。 バスバーおよび保持プレートの保持凹部を拡大して示す斜視図である。 図10(A)(B)は、保持プレートを位置決めするための構成を示す斜視図である。 図11(A)(B)は、保持プレートの第1の貫通孔の周縁部に設けられた導風板を示す斜視図および断面図である。 図12(A)(B)は、絶縁プレートの第2の貫通孔の周縁部に設けられた導風板を示す斜視図および断面図である。
符号の説明
10 組電池、
11 組電池用ケース、
12 アッパーケース、
13 ロアケース、
13a 受け部、
14 入口ダクト、
15 出口ダクト、
20 バスバープレート(保持プレート)、
21 第1の貫通孔、
22 保持凹部、
23 開口部、
24 突起、
25 スリット、
26 ホック、
27 導風板、
30 絶縁プレート、
31 ヒンジ部、
31a 樹脂ヒンジ、
32 第2の貫通孔、
33 係合孔、
34 導風板、
40 バスバー、
41 ボルト孔、
42 切り込み、
43 ボルト、
50 電池モジュール(電池)、
51 冷却風流路、
51a、51b 冷却風流路、
100 扁平型電池、
140 プラス側出力端子、
150 マイナス側出力端子、
141、151 ねじ孔。

Claims (4)

  1. 冷却風が流れる冷却風流路を隔てて配列される複数の電池と、
    前記冷却風流路の位置に対応して形成された第1の貫通孔を備え、前記複数の電池に電気的に接続される導電性のバスバーを保持する絶縁性の保持プレートと、
    前記保持プレートの両面のうち前記複数の電池が配列される側とは反対側の面に配置され、前記保持プレートの前記第1の貫通孔の位置に対応して形成された第2の貫通孔を備える絶縁性の絶縁プレートと、を有し、
    前記絶縁プレートを、前記保持プレートに対して回動自在に接続してなる組電池。
  2. 前記保持プレートおよび前記絶縁プレートは、同一の絶縁性樹脂材から形成され、樹脂ヒンジを介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  3. 前記保持プレートの前記第1の貫通孔の周縁部に、前記冷却風流路に向けて伸びる導風板が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組電池。
  4. 前記絶縁プレートの前記第2の貫通孔の周縁部に、前記保持プレートの前記第1の貫通孔に挿入自在に形成され当該第1の貫通孔に挿入されて前記冷却風流路に向けて伸びる導風板が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組電池。
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