JP4747277B2 - 医療用処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、生体組織を挟持すると共に、凝固、及び切断するための医療用処置具に関する。
外科的治療装置として、マイクロ波を用いて、消化器、肝臓、膀胱、前立腺、子宮、血管等の生体部位に対して凝固、止血、切開等を行うことが知られている。
つまり、従来の電気メス等では、周波数500kHzを中心とする高周波電圧を用いたジュール熱により、生体組織の表面を加熱して、凝固させるようにしている。従来の電気メス等のジュール熱による凝固では、生体組織が急激に凝固されるため、凝固表面が生体組織から剥離、脱落してしまうことがある。
これに対して、マイクロ波を用いた凝固、止血では、電極管に生体組織を把持し、生体組織に対してマイクロ波が印加される。生体組織に対してマイクロ波が印加されると、マイクロ波電力による近傍電磁界に起因する誘電熱が発生する。この誘電熱により生体組織の水分を蒸発させて、生体組織を凝固することができる。
マイクロ波を用いた凝固、止血の場合には、生体組織をマイルドに凝固させることが可能になるため、生体組織の細胞形態を維持しつつ、生組織の機能を停止させる固定状態を保つことができる。このため、凝固表面が生体組織から剥離、脱落してしまうといった事態を抑制することができる。
このように、マイクロ波を用いて、生体組織の凝固、止血、切開等を行うものとしては、特許文献1に、中心電極及び外部電極を、その先端部が外部導体の軸線方向に対して互いに同じ方向に傾斜して配置し、外部導体と移動導体とを軸線方向に相対変位させることにより、中心電極と外部電極とがその傾斜方向に沿って摺動的に相対変位して、中心電極と外部電極との間で生体組織を切断するようにしたものが開示されている。
また、特許文献2には、電極の間に生体組織を挟持して、処置を行う外科処置用具として、2つの電極を交差させ、その交差点を回動軸として、一対に電極を根持から閉じるように構成されたものが開示されている。
特開2005−21658号公報 特開平10−28693号公報
しかしながら、特許文献1に示されるものでは、中心電極と外部電極とがその傾斜方向に沿って摺動的に相対変位して、中心電極と外部電極との間で生体組織を切断するように構成されており、一対の電極が軸方向と直角であり、生体組織の切断がし難いという問題がある。
これに対して、特許文献2に示されるものでは、2つの電極を交差させ、その交差点を回動軸として、一対に電極を根本から閉じるように構成されており、2つの電極間に生体組織を挟持して切断を行うことができる。しかしながら、特許文献2に示されるものでは、2つの電極が交差しているので、電極が回動軸の根本から接触する。このため、このような電極間にマイクロ波を印加すると、電極間接触によるスパークが発生するという問題がある。
本発明は、上述の課題を鑑み、2つの電極間に生体組織を挟持することができると共に、2つの電極を接触させることなく平行状態を保ち、電極間接触によるスパークの発生を防止するようにした医療用処置具を提供することを目的とする。
本発明は、電極開閉ロッドの前後の動きにより回動する第1の電極と、第1の電極に対向して配置された固定の第2の電極と、マイクロ波を伝送するための導電ロッドを備え、第1の電極の回動軸を第1の電極と第2の電極との間の中心線に対して外側に設け、第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極との間で生体組織を挟持し、第1の電極と第2の電極とを平行に対向させ、第2の電極にマイクロ波を供給して生体組織を凝固させ、更に、第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極とをその先端から接触させ、剪断により生体組織を切断することを特徴とする医療用処置具である。
好ましくは、第1の電極及び第2の電極は、生体組織の付着阻止のコーティング処理が施されていることを特徴とする。
本発明は、揺動自在の可動ハンドルと、可動ハンドルの揺動の動きを前後の動きに変換して電極開閉ロッドに伝えるスライダクランク機構と、電極開閉ロッドが収納されると共に、マイクロ波を伝送するための導電ロッドが収納される外筒管と、外筒管の先端に回動自在に取り付けられ、電極開閉ロッドの前後の動きにより回動する第1の電極と、第1の電極に対向して配置された固定の第2の電極とを備え、第1の電極の回動軸を第1の電極と第2の電極との間の中心線に対して外側に設け、可動ハンドルにより第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極との間で生体組織を挟持し、第1の電極と第2の電極とを平行に対向させ、第1の電極と第2の電極にマイクロ波を供給して生体組織を凝固させ、更に、可動ハンドルにより第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極とをその先端から接触させ、剪断により生体組織を切断することを特徴とする医療用処置具である。
好ましくは、外筒管は、回動自在に支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、回動自在の第1の電極と、第1の電極に対向して配置された固定の第2の電極とを備え、第1の電極の回動軸を第1の電極と第2の電極との間の中心線に対して外側に設け、第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極との間で生体組織を挟持し、第1の電極と第2の電極とを平行に対向させ、第1の電極と第2の電極にマイクロ波を供給して生体組織を凝固させ、更に、第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極とをその先端から接触させ、剪断により生体組織を切断するようにしている。このため、上刃電極及び下刃電極により生体組織を挟持し、上刃電極と下刃電極とを平行状態として、上刃電極と下刃電極との間にマイクロ波を印加して生体組織を凝固して止血を行い、上刃電極と下刃電極とを刃先閉状態として、生体組織を切断することができる。そして、上刃電極の回動軸が、上刃電極と下刃電極との間の中心線に対して外側に設けられているため、刃先開状態から刃先平行状態となるまでの間、上刃電極と下刃電極とは電気的に接触することがなく、電極間の接触によるスパークが発生することがない。
また、本発明によれば、第1の電極及び第2の電極は、生体組織の付着阻止のコーティング処理が施されている。このため、凝固後の生体組織が付着することがなく、連続の凝固、切断の処置が行える。
また、本発明によれば、揺動自在の可動ハンドルと、可動ハンドルの揺動の動きを前後の動きに変換して電極開閉ロッドに伝えるスライダクランク機構と、電極開閉ロッドが収納されると共に、マイクロ波を伝送するための導電ロッドが収納される外筒管と、外筒管の先端に回動自在に取り付けられ、電極開閉ロッドの前後の動きにより回動する第1の電極と、第1の電極に対向して配置された固定の第2の電極とを備え、第1の電極の回動軸を第1の電極と第2の電極との間の中心線に対して外側に設け、可動ハンドルにより第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極との間で生体組織を挟持し、第1の電極と第2の電極とを平行に対向させ、第1の電極と第2の電極にマイクロ波を供給して生体組織を凝固させ、更に、可動ハンドルにより第1の電極を回動軸を中心に回動させ、第1の電極と第2の電極とをその先端から接触させ、剪断により生体組織を切断するようにしている。このため、可動ハンドルを操作することにより、上刃電極及び下刃電極により生体組織を挟持し、上刃電極と下刃電極とを刃先平行状態として、上刃電極と下刃電極との間にマイクロ波を印加して生体組織を凝固して止血を行い、上刃電極と下刃電極とを刃先閉状態として、生体組織を切断することができる。そして、上刃電極の回動軸が、上刃電極と下刃電極との間の中心線に対して外側に設けられているため、刃先開状態から刃先平行状態となるまでの間、上刃電極と下刃電極とは電気的に接触することがなく、電極間の接触によるスパークが発生することがない。
また、本発明によれば、筒管は、回動自在に支持されている。このため、電極の向きを自在に変えることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態の医療用処置具1の全体構成を示すものである。
図1において、11は本体部である。本体部11の後端には、コネクタ12が配設される。コネクタ12を介して、例えば2.45GHz帯のマイクロ波が供給される。本体部11からは、外筒管13が導出される。外筒管13内には、図2に示すように、コネクタ12からのマイクロ波電源を伝送する導ロッド16と、可動ハンドル14の動きを上刃電極21に伝えて電極を開閉させる電極開閉ロッド17が収納されている。
本体部11の上側には、固定ハンドル15が取り付けられる。また、本体部11の下側には、可動ハンドル14が揺動自在に取り付けられる。本体部11内には、後に説明するように、可動ハンドル14の揺動の動きを、電極開閉ロッド17の前後の動きに変換するスライダクランク機構が設けられている。また、本体部11には、回動子18が設けられる。この回動子18を回転することにより、回動子18に固着された外筒管13を所望の角度に回動させることができる。
外筒管13の先端には、図2に示すように、上刃電極(第1の電極)21と、下刃電極(第2の電極)22とが対向して設けられる。下刃電極22は固定されている。上刃電極21は、回動自在に設けられている。可動ハンドル14を揺動させると、外筒管13内の電極開閉ロッド17(図2参照)が前後に移動し、これにより、上刃電極21が回動する。上刃電極21及び下刃電極22には、導ロッド16を介して、コネクタ12からのマ
イクロ波電源が供給される。
可動ハンドル14に対して力を加えていないときには、可動ハンドル14は図1において矢印A1方向に付勢される。このときには、図3(A)に示すように、上刃電極21が下刃電極22から離れ、刃先開状態となっている。
可動ハンドル14を矢印A2方向に揺動させると、図3(B)に示すように、上刃電極21が下刃電極22とが刃先平行状態になる。
可動ハンドル14を更に矢印A2方向に更に揺動させると、図3(C)に示すように、刃先の方から上刃電極21が下刃電極22に近接していき、刃先閉状態となる。
本発明の第1実施形態の医療用処置具1は、以下のように使用される。まず、上刃電極21と下刃電極22とを図3(A)に示すような刃先開状態とし、上刃電極21及び下刃電極22の先端を対象となる生体組織に案内する。
上刃電極21及び下刃電極22の先端が処置の対象となる生体組織に案内されたら、可動ハンドル14を矢印A2方向に揺動させる。可動ハンドル14を矢印A2方向に揺動させると、上刃電極21が閉じ、上刃電極21と下刃電極22との間に、生体組織を挟持することができる。
上刃電極21と下刃電極22との間に生体組織を挟持しながら、図3(B)に示した刃先平行状態とし、上刃電極21と下刃電極22との間にマイクロ波電源を供給する。これにより、上刃電極21と下刃電極22との間に形成されるマイクロ波電力による近傍電磁界に起因して、生体組織に誘電熱が発生する。この誘電熱により生体組織が凝固される。
そして、凝固処置の状態から更に可動ハンドル14を握り、可動ハンドル14を更に矢印A2方向に揺動させる。可動ハンドル14が更に揺動されると、上刃電極21と下刃電極22は図3(C)に示すような刃先閉状態なり、剪断により、生体組織が切断される。
このように、本発明の第1実施形態の医療用処置具1では、可動ハンドル14を操作することにより、図3(A)〜図3(C)に示すように、刃先開状態と、刃先平行状態と、刃先閉状態とになる。これにより、上刃電極21及び下刃電極22により生体組織を挟持し、上刃電極21と下刃電極22とを刃先平行状態として、上刃電極21と下刃電極22との間にマイクロ波を印加して生体組織を凝固させ、上刃電極21と下刃電極22とを刃先閉状態として、剪断により、生体組織を切断することができる。
また、本発明の第1実施形態の医療用処置具1では、リン青銅等、全体構成を非磁性金属を使用して形成されている。これにより、例えばMRシステムによる磁場環境下においても、好適に使用することができる。
次に、本発明の第1実施形態の医療用処置具1の上刃電極21及び下刃電極22の開閉機構について説明する。
図2に示すように、外筒管13内には、導ロッド16と電極開閉ロッド17が収納される。導ロッド16は、例えばリン青銅からなる導電体の中心電極31と、中心電極31を覆う例えばテフロン(登録商標)からなる絶縁体のシールドチューブ32と、例えば真鍮からなる導電体のアースパイプ33とからなる。
ロッド16の先端に、例えばテフロン(登録商標)からなるシールドホルダ34が取り付けられ、シールドホルダ34に、下刃電極22が固定される。導ロッド16の中心電極31と下刃電極22とが電気的に接続される。更に、シールドホルダ34の外周に、ホルダ35が取り付けられる。ホルダ35は導電性で、例えばリン青銅からなる。導ロッド16のアースパイプ33とホルダ35とが止金39により電気的に接続される。
一方、図4に示すように、上刃電極21は、ホルダ35に枢支される回動軸38により、回動自在に枢支される。また、電極開閉ロッド17の端は、取付位置29で上刃電極21に接続される。また、上刃電極21とホルダ35とは、回動軸38を介して、電気的に接続される(図2参照)。
可動ハンドル14が揺動されると、図4のB1、B2に示すように、電極開閉ロッド17が前後に移動する。電極開閉ロッド17が前後に移動すると、上刃電極21が回動軸38を中心にして回動する。これにより、図3(A)〜図3(C)に示したように、刃先開状態と、刃先平行状態と、刃先閉状態とになる。
図5は、電極開閉ロッド17が前後に移動したときの上刃電極21の動きを説明するものである。図5(B)に示すように、回動軸38は、上刃電極21と下刃電極22との間の中心線L1に対して外側(上刃電極21側)に設けられる。そして、電極開閉ロッド17は、回動軸38よりも中心線L1に近い取付位置29で、上刃電極21と連結される。
図5(A)に示すように、電極開閉ロッド17が矢印C1方向に動かされると、上刃電極21は、回動軸38を中心に、矢印D1方向に回動し、電極が離れた状態となる。
図5(B)に示すように、電極開閉ロッド17が矢印C2方向に動かされると、回動軸38を中心に、上刃電極21が矢印D2方向に回動し、上刃電極21が下刃電極22に近接していく。このとき、上刃電極21は、上刃電極21と下刃電極22との間の中心線L1に対して外側に設けられた回動軸38を中心に回動するので、上刃電極21と下刃電極22とを接触させることなく、上刃電極21と下刃電極22とが平行となる位置まで、上刃電極21を回動させることができる。
図5(C)に示すように、電極開閉ロッド17が更に矢印C2方向に動かされると、回動軸38を中心に、上刃電極21が矢印D2方向に回動し、上刃電極21が刃先から下刃電極22に近接して、刃先閉状態となる。
このように、本発明の第1実施形態では、刃先開状態から刃先平行状態となるまでの間では、上刃電極21と下刃電極22とは電気的に接触することはない。このため、電極間の接触によるスパークが発生することがない。上刃電極21と下刃電極22とを刃先平行状態として、上刃電極21及び下刃電極22にマイクロ波を印加できる。その後、マイクロ波の印加を切断した後、刃先の方から上刃電極21を下刃電極22に近接させ、刃先閉状態として、生体組織を切断することができる。
なお、凝固後の生体組織が付着することを防止するため、上刃電極21及び下刃電極22や、ホルダ35等のそれらを支持している部材には、テフロン系、金メッキ等の付着防止のコーティングが施される。このため、凝固後の生体組織が付着することがなく、連続的に凝固、切断の処置が行える。
次に、可動ハンドル14の揺動を、電極開閉ロッド17の前後の動きに変換するスライダクランク機構について説明する。
図1において、本体部11は、樹脂製の本体カバー50で覆われている。固定ハンドル15は、本体部11の本体カバー50にネジ60a及び60bによりネジ止めされている。本体部11の本体カバー50から固定ハンドル15を外すと、図6に示すように、本体部11の内部の構成が現れる。
図6において、外筒管13は回動子18を挿通し、外筒管13の端は円筒取付部材41に固定される。外筒管13は、回動子18及び円筒取付部材41により、本体部11内で回動自在に支持される。また、外筒管13の外周には、円筒部材42が摺動自在に取り付けられ、円筒部材42と円筒取付部材41との間には、コイルスプリング43が配設される。コイルスプリング43は、円筒部材42を矢印E1方向に付勢している。また、円筒取付部材41の移動範囲は、ストッパ部材44a及び44bにより規制される。
円筒取付部材41には、コネクタ12が取り付けられる。円筒取付部材41内には、前述したように、導ロッド16が収納されており、導ロッド16の中心電極31がコネクタ12の中心電極に接続され、導ロッド16のシールドチューブ32がコネクタ12のアース部材に接続されている(図2参照)。
図7は、可動ハンドル14の揺動運動を円筒部材42の上下運動に変換するスライダクランク機構を示すものである。
図7に示すように、可動ハンドル14には、取付部材45が取り付けられる。取付部材45には、回動軸46及び47が挿通される。回動軸46により、可動ハンドル14が本体部11に回動自在に枢支される。回動軸47には、連接棒49が回動自在に取り付けられる。
一方、本体カバー50には、ガイド棒51が配設され、このガイド棒51に、摺動子52、摺動子54が摺動自在に装着される。摺動子52と結合された摺動子54は連接棒49の他端と回動軸53により回動自在に結合される。円筒部材42には凹部42aが設けられ、摺動子52と凹部42aとが係合される。このような構造によって、摺動子52が凹部42aの周囲を摺動することが出来るので、回動子および外筒管を回転させることが出来る。
図8に示すように、外筒管13内には、長穴55が形成されており、この長穴55から、電極開閉ロッド17の端17aが突出される。この電極開閉ロッド17の端17aが図7における円筒部材42に固定される。したがって、円筒部材42を、図8に示すように、矢印B1及びB2方向に移動すると、これに連動して、外筒管13内の電極開閉ロッド17が矢印B1及びB2方向に移動する。
図7において、可動ハンドル14に力が加えられないときには、コイルスプリング43により、円筒部材42が矢印B1方向に付勢される。これにより、外筒管13内の電極開閉ロッド17は矢印B1方向に押される。電極開閉ロッド17が矢印B1方向に移動すると、図5(A)に示すように、取付位置29が先端方向に押され、上刃電極21と下刃電極22とが刃先開状態となる。
図7において、可動ハンドル14が矢印A2方向に揺動されると、この揺動運動が取付部材45、連接棒49、ガイド棒51、摺動子52、摺動子54からなるスライダクランク機構により前後の運動に変換され、摺動子52が矢印B2方向に移動する。これにより、円筒部材42が矢印B2方向に動かされ、外筒管13内の電極開閉ロッド17は矢印B2方向に押される。電極開閉ロッド17が矢印B2方向に移動すると、図5(B)に示すように、外筒管13の先端で、電極開閉ロッド17は上刃電極21と下刃電極22が刃先平行状態となり、更に、電極開閉ロッド17が矢印B2方向に移動すると、図5(C)に示すように、上刃電極21と下刃電極22は刃先閉状態となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態では、可動ハンドル14を操作することにより、本体部11内のスライダクランク機構により、外筒管13内の電極開閉ロッド17が前後に移動し、これにより、上刃電極21が回動し、刃先開状態、刃先平行状態、または刃先閉状態になる。そして、上刃電極21及び下刃電極22により生体組織を挟持し、上刃電極21と下刃電極22とを刃先平行状態として、上刃電極21と下刃電極22との間にマイクロ波を印加して生体組織を凝固し、その後マイクロ波の印加を止めた後、上刃電極21と下刃電極22とを刃先閉状態にして、生体組織を切断することができる。
そして、本発明の実施の形態では、上刃電極21の回動軸38が、上刃電極21と下刃電極22との間の中心線L1に対して外側に設けられているため、刃先開状態から刃先平行状態となるまでの間、上刃電極21と下刃電極22とは電気的に接触することはない。このため、電極間の接触によるスパークが発生することがない。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
本発明は、外科的治療装置として、マイクロ波を用いて、消化器、肝臓、膀胱、前立腺、子宮、血管等の生体部位に対して凝固、止血、切開等を行う医療用処置具として用いられる。
本発明の第1実施形態の医療用処置具の全体構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の医療用処置具における外筒管の先端部の説明に用いる断面図である。 本発明の第1実施形態の医療用処置具における上刃電極及び下刃電極の開閉の説明に用いる斜視図である。 本発明の第1実施形態の医療用処置具における上刃電極及び下刃電極の開閉の説明に用いる斜視図である。 本発明の第1実施形態の医療用処置具における上刃電極及び下刃電極の動きの説明図である。 本発明の第1実施形態の医療用処置具の内部構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の医療用処置具における可動ハンドルの揺動を電極開閉ロッドの前後運動に変換するスライダクランク機構の説明に用いる部分断面図である。 本発明の第1実施形態の医療用処置具における電極開閉ロッドの説明に用いる斜視図である。
符号の説明
1 医療用処置具
11 本体部
12 コネクタ
13 外筒管
14 可動ハンドル
15 固定ハンドル
16 導ロッド
17 電極開閉ロッド
18 回動子
21 上刃電極
22 下刃電極
31 中心電極
32 シールドチューブ
33 アースパイプ
34 シールドホルダ
35 ホルダ
38 回動軸
41 円筒取付部材
42 円筒部材
43 コイルスプリング
44a,44b ストッパ部材
45 取付部材
49 連接棒
50 本体カバー
51 ガイド棒
52 摺動子

Claims (4)

  1. 電極開閉ロッドの前後の動きにより回動軸を中心に回動する第1の電極と、
    前記第1の電極に対向して配置された固定の第2の電極と、
    マイクロ波を伝送するための導電ロッドを備え、
    前記第2の電極は、前記導電ロッドの中心電極と電気的に接続され、前記第1の電極に対向する部分の直前までシールドホルダーで覆われ、
    前記回動軸は、前記第1の電極と前記第2の電極との間の中心線に対して外側に設けられ、前記第1の電極と前記第2の電極は開状態から平行状態まで接触することなく、平行状態から更に第1電極が回動されたとき両電極が先端から接触する医療用処置具であって、
    前記第1の電極を前記回動軸を中心に回動させ、前記第1の電極と前記第2の電極との間で生体組織を挟持し、前記第1の電極と前記第2の電極とを平行に対向させ、前記第2の電極にマイクロ波を供給して生体組織を凝固させ、
    更に、前記第1の電極を前記回動軸を中心に回動させ、前記第1の電極と前記第2の電極とをその先端から接触させ、剪断により生体組織を切断する医療用処置具。
  2. 前記第1の電極及び第2の電極は、生体組織の付着阻止のコーティング処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用処置具。
  3. 揺動自在の可動ハンドルと、
    前記可動ハンドルの揺動の動きを前後の動きに変換して電極開閉ロッドに伝えるスライダクランク機構と、
    前記電極開閉ロッドが収納されると共に、マイクロ波を伝送するための導電ロッドが収納される外筒管とをさらに備え、
    前記外筒管の先端に第1の電極が備えられ、前記可動ハンドルにより前記第1の電極を回動させる請求項1または2に記載の医療用処置具。
  4. 前記外筒管は、回動自在に支持されていることを特徴とする請求項に記載の医療用処置具。
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