JP4745621B2 - 共振点とインピーダンス極値点からの供試絶縁物の劣化診断方法 - Google Patents

共振点とインピーダンス極値点からの供試絶縁物の劣化診断方法 Download PDF

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この発明は、絶縁物の経年変化による劣化を診断するための供試絶縁物の劣化診断方法に関する。
従来、低抵抗の供試物の劣化程度を検知する方法として、例えば、蓄電池の場合、電解
液である硫酸の比重測定により検知していた。
また、微分内部抵抗の増加による検知も行われていた。
また、1kHzの固定周波数における供試物の両端電圧を電流に対する比をインピーダンスZ[Ω]として、電圧降下法で算出しているが、このZによる劣化診断では、純抵抗Rの微分増加となって表れるが、このインピーダンスZによる方法では、変動する電解液や浮遊容量等のキャパシタンス分の誤差を伴う。また、極板抵抗R1と蓄電池液抵抗R2との合成抵抗R0(=R1+R2)のみでは、充電不足により、増加している蓄電池液抵抗R2も含めてしまうので、劣化していない場合でも合成抵抗R0が大となり、劣化として読んでしまう。充電すれば、蓄電池液抵抗R2が減少する。従来技術では、真の劣化は、極板抵抗R1で判定すべきところ、蓄電池液抵抗R2も含めているので、充電不足時に蓄電池液抵抗R2が大きくなるので劣化判定の誤差が大きく、実験的に、R2>178mΩ、R1>30mΩの領域では、充電してもR2、R1が減少せず、回復出来ないこれ劣化と言える。R2=100mΩ程度では、充電すれば、R1は20mΩ付近まで減少するため、蓄電池液抵抗R2のみでは劣化判定が困難であった。
さらに、上記の1kHzの固定周波数での電圧降下法では、供試物の充電不足が大の時、R2が大きく、極板間のキャパシタンスCBが小となり、電流が微小となり、測定不能となる場合があった。
また、コンデンサー、低圧の乾式変圧器、電力線ケーブル、交直変換器等を運転中のまま、非破壊試験領域での劣化診断は、実用されていなかった。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、運転中の絶縁物の劣化程度を診断する方法を提供することにある。
本発明は、次の方法により供試絶縁物の劣化診断を行う。供試絶縁物がたとえ低絶縁物と言える蓄電池であっても診断不能を無くすため、また、残存寿命まで算出ができるように周波数を可変とし、所定の直列共振回路を付加し、高周波域までの可変周波数を印加することにより、供試絶縁物はキャパシタンス型であるので電流が流れ、共振周波数時点の純抵抗値が検出できる。
供試絶縁物が劣化に至ると、この抵抗成分が変化し、共振周波数時点と、インピーダンス最小時点の周波数点とがずれてくる。このずれが発生すれば、劣化が進行したと言え、この劣化程度は、鉛蓄電池の場合、電極に堆積する硫酸鉛(鉛蓄電池のとき)の抵抗値に比例してくる。
この抵抗値から、誘電体損正接tanδを算出できるので、この指標に置き換えて劣化程度が定量化できる。
さらに、減衰特性、位相特性も出力できるので、供試絶縁物が高絶縁物の場合、高抵抗であるので、高周波領域で測定すれば、キャパシタンス作用で、通電できるので、減衰特性だけでは、変化が現れない場合、位相特性曲線の極小値または、極大値から高絶縁物の固有抵抗とキャパシタンスが計算できる。
この極小値、極大値の周波数点の減衰定数と位相定数を読み、この両者の方程式から測定系の等価回路の諸定数が換算できる。これらから、高絶縁物の劣化の指標である誘電体損正接tanδが算出され、劣化の進み具合が分る。図21(位相特性とインピーダンス)、図22(測定系自身利得)、図23(極値点インピーダンスとtanδ)に適用例を示す。
一方、低絶縁物である蓄電池のバッテリ液の減少程度や比重の変化、及び、劣化程度を残存寿命から残り、あと何年使用可能かを所定の共振回路により、共振周波数とインピーダンスの最小点から、解読できる。
図1に示されるような供試絶縁物の劣化診断装置において、供試絶縁物の等価回路の諸定数を算出するには、図2に示す供試絶縁物の等価回路から、直列共振用キャパシタンスCC両端のインピーダンスZは、
Figure 0004745621
だし、
Figure 0004745621
示され、
ω・LL=2/ω・CC、そして、
Figure 0004745621
共振条件となる。共振周波数をf0は、CC=26000μFとしたときであり、600HZ付近となる。CC=300μFのときの共振周波数f0hは、およそ5KHZとなる。ω0=2π・f0、ω0h=2π・f0h、測定値ω0h、既知のCCから、
Figure 0004745621
が求まる。
の高周波では、リアクタンスXCB=0とみなせるので、f0hの共振点では、R2,Lbが無視でき、この時のインピーダンスZ0hが測定できて、R1=Z0hとしてR1が求まる。
0からfmに可変すると、インピーダンス最小値Zminが得られ、f0点では、R0=(1/PARA)+R1となる。
ただし、
Figure 0004745621
小値Zmin時のfm点では、
Figure 0004745621
だし、
Figure 0004745621
定値から、
Figure 0004745621
求まり、
R2は、次式の根から求まる。
Figure 0004745621
等価回路の定数値を算出するには、周波数領域を次の4箇所にて測定し、式を解く。
f0<fm<f0h<fhm<fhh<fmp<f0p
f0:低周波(約600HZ)での直列共振点周波数、fm:低周波でのインピーダンス最小値f0h:高周波(約5KH)での直列共振点周波数、fhm:高周波でのインピーダンス最小値fhh:インピーダンス単調増加帯(約10KHZ)f0p:並列共振点周波数(約20KHZ)fmp:インピーダンス最大値点周波数
また、XCB<<R2+jω0h・Lbなるときは、R2,Lbが無視でき、R1が共振点の位相零点からのインピーダンスZ0hとして読み取れる。蓄電池の両極に付加するCCを既知の容量[F]とするとR1が得られる。R2の両端がCBでバイパスして短絡状態となることによる。
バッテリ液の誘電率εrをキャパシタンスCBから、バッテリ液の導電率σをR2から、
Figure 0004745621
して、極板劣化程度は、R1から算出できる。
また、コンデンサー、電力線ケーブル、高絶縁物の400V/200Vの乾式変圧器は、可変周波数による位相特性から、tanδを算出して、微小劣化の程度が判明する
一方、交直変換器等も運転中に、微小電圧の可変周波数との重畳により、劣化程度が測定できる。運転回路から、分離して個別に測定するサイリスター、ダイオード、アレスターの等の素子は、非破壊試験領域での直流電圧と可変周波数電圧との重畳から劣化程度を把握できる。
さらに、直流増幅器の劣化は、入力と出力の利得特性と位相特性から、劣化進行程度が分る
以上より明らかなように、この発明の供試絶縁物の劣化診断方法によれば、誘電体損正
接tanδを低絶縁物と高絶縁物とに分けて算出するようにしたので、絶縁物の劣化の判
断を低絶縁物と高絶縁物と関わらずtanδで評価できるとともに、絶縁物の内部抵抗を
正確に測定でき、これにより、絶縁物の劣化状況を正確に判断することができる。
以下、この発明に係る供試絶縁物(以下、供試物という)の劣化診断方法を実施するためのシステムについて図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明を実施するための供試物の劣化診断システムの構成を、図2は供試物の内部抵抗を演算する際の基本となる供試物の電気的な等価回路を示す図である。
運転中のまま器具の残存寿命を把握するため、劣化診断対象回路である運転中の蓄電池群や、コンデンサー、電力線ケーブル、乾式変圧器、そして、交直変換器等の劣化測定を運転中のまま、コンデンサーによる分岐後段に接続する可変周波数電源とインピーダンス測定器により共振周波数f0点のインピーダンス(純抵抗値)R0と位相零、及びインピーダンス最小値(または最大値)Zm点の周波数fmを測定し、供試物の等価回路定数を算出し(蓄電池の場合極板抵抗をR1,電解液抵抗をR2,そして、R0=R1+R2となる)、劣化の指標であるR1,R2,蓄電池極間キャパシタンスCBから、tanδ(損失角)を導出し、さらに、供試物が蓄電池の場合、電解液中の電荷移動過程のインピーダンスの複素平面図(Cole−Cole−Plot)の円軌道
Figure 0004745621
物質移動過程の、
Figure 0004745621
ら、液の固有抵抗ρが算出できる。
等価抵抗R0と負荷電流ILの相乗積が温度上昇となりアレニウスの式から劣化の定量
化を示し、測定データから算出した回路諸定数を用いて残存寿命も推計できる。
また、運転停止し、供試物の劣化診断として、サイリスター、ダイオード、アレスター等の素子の診断時は供試物を回路から切り離して、その両端に直流電圧と可変周波数電圧とを重畳させ、本実施形態の共振回路と、インピーダンス測定器により、共振点と極値である最小または、最大のインピーダンス点を探索し、純抵抗値と位相特性から、tanδを算出できる。
さらに、低圧の乾式変圧器のような紙やエポキシ樹脂等の高絶縁物の診断として、各周波数ごとの減衰定数と位相定数から、比誘電率と抵抗率を算出し、tanδに逆算して、劣化程度を定量的に測定できる。
で示すように、第1の供試物である運転中の蓄電池、コンデンサー、電力線ケーブル、乾式変圧器、インバータ回路等の劣化診断時は、運転回路に接続して稼動のままの供試物から分岐した測定系へのラインに、大容量コンデンサーCCを介在させ、その後段に測定系を接続する。
上記測定系は、可変周波数(f)電源と直列に本実施形態の大容量のインダクタンスLと位相調整コンデンサーCVとの並列回路を直列接続し、CCとLとの直列共振により、図に示すように、供試物両端の二つのCCの後段から電圧Vを検出し、可変周波数電源出力出口に1Ωの標準抵抗を接続し、この両端から電流Iを検出し、インピーダンスZ(f)は、Z(f)=V(f)・I(f)から算出する。
インピーダンス曲線は、500Hzから1000Hzの低周波領域に、インピーダンス最小点Zmが出現する2次曲線とし、位相曲線は零点を通過させ、この時の共振周波数f0点のインピーダンスZ(f0)は、コンデンサーCCと供試物を含む純抵抗値R0となる。蓄電池の場合、CC=26000μFと大きくすれば、供試物のインダクタンスLBと電圧検出電線インダクタンスLL、すなわち、インダクタンス合計LB=Lb+LL と、コンデンサーCC/2との直列共振が顕著となる。低絶縁物と言える蓄電池や、高絶縁物の劣化が大なる時の測定結果を図5に示す。
供試物は、図2に示すように、キャパシタンスCBとLbに直列の抵抗R2とが、並列の等価回路となる。
周波数f0付近では、CBのリアクタンス=jXCB>>R2+jω・Lbとなり、
直列共振となり、f0点で、インピーダンスZ=R0に合致し、R0=R1+R2となり、f0近傍のインピーダンスは、
Figure 0004745621
と示せる。但し、C0=CC/2とおいた
次に、5kHzから10kHz程度に高周波数にすると供試物の等価キャパシタンスCBを通じる電流が多くなり、Lbと直列のR2のインピーダンスが、無視できるようになる。これにより、供試物の等価回路は、図2に示すものから、低周波のとき図3に示すものに、高周波のとき図4に示すものに表される。すなわち、jXCB<<R2+jωhm・Lbとなり、この時点で周波数fhmでインピーダンスZhminは、
Figure 0004745621
となる。
ただし、ωhm=2π・fhm、
合成キャパシタンスは、
Figure 0004745621
となる。
ここで、R2=0の時、共振点f0hとインピーダンス最小値Zhmin点、周波数fhm点とが一致しR1=Zhminとなる。
また、R2>0の時、R2が大きく成るにつれ、f0hからfhm点は大きく移動する。この時の測定データを、図6(a)から(b)に示す。高周波領域で測定した時のグラフを図7に示し、測定系自身のインピーダンスを図8にしている。真の測定値は、図6(a)(b)等に示す測定値から、図8の測定系自身のインピーダンスを引くことで得られる。
電気絶縁物の劣化は、CBの電流に対してR2に分流する電流比として、tanδ[%]=100・R2ω0・CBから定量化しており、共振点f0のR0とインピーダンス最小値周波数fm点のZminとから、等価回路の定数を算出し、tanδで、劣化程度と残存寿命を計算できる
また、20kHz以上にすると絶縁物内のLbによるリアクタンスXLb=ωp・Lbが大きくなり、並列のCBのリアクタンスXCB=ωp・CBとが並列共振する。
この時のアドミタンスは、
Figure 0004745621
なり、並列共振点周波数f0pの角周波数ω0p点で、R0p=Z(f0p)、そして、R2>0なら、インピーダンス最大Zmax点=fmpがf0p点から移動する。fmp点で、Yが最小値(インピーダンス最大点=Zmax)となるので、微係数が零のとき、
Figure 0004745621

Figure 0004745621
導出され、R2が求まり、この並列共振点からもtanδが算出できる。
この絶縁物の劣化診断において、直列共振点f0とインピーダンス最小点、fm、そして、CCを可変して、XCB<<R2+jω0h、なるf0h点での直列共振から、R1が求まり、その近傍のfhm点で、インピーダンス最小値Zhmが測定でき、さらに、周波数を上昇させると、単調増加部分が得られ、この領域での周波数をfhhとして、LLが求まる。LL=XLL/2π・fhhとなり、XLL=ZHH・Sin(θfhh)から求め、(θfhh)は、fhh点の位相角である。高周波領域になると、並列共振点f0pとインピーダンス最大点fmp点は、図7のように極大値が得られる。
また、インピーダンス曲線において、R2=0の時、並列共振周波数fp点でのインピーダンスZ(f0p)=R0pとなり、インピーダンスの最大値Zmax=Zmhと一致する。
また、R2>0の時、Zmax>R0pとなり、R2が大きくなると、これに比例して、インピーダンス最大点周波数fmpと並列共振周波数f0p点の差が大となる。
いま、供試物が低絶縁物と言える蓄電池の場合は、抵抗R0が大きくなると発熱が大となり、劣化が加速度的に進行するので、このR2が大きくなり、180mΩ以上になるとR1に加算され、R0=R1+R2となり、劣化が進行したと言える。
この時、tanδ[%]=100・R0/(ω0・CB)から劣化程度が表示できる。
さらに蓄電池の場合、R1から、使用可能残存寿命を算出する。
そして、蓄電池以外の10kΩ程度の高絶縁物になると、インピーダンスの共振点が得られない場合がある。この時は、伝播式の位相曲線βが、或る周波数fHmで極値となるようにコンデンサーCC=300μFとして回路を構成する。
位相曲線の極値から、δβ/δω=0となる周波数をfmβとし、角速度をωmβとして、極値δβ/δω=0から求まる導電率σは、fmβ点でのものであるから、σmとおき、δβ/δω=0を解析することで、σmが、
σm=(32^0.5)・π・εγ・ε0・fmβから得られ、このσmを、
tanδ[%]=100・σm/(ωmβ・CB)に代入して、高絶縁物の絶縁劣化程度を算出する。
このように、共振点、反共振点、位相曲線上に極値が出るように、回路は構成される。
この供試物両端に、周波数ごとの電圧と可変周波数電源からの周波数ごとの電流から、インピーダンスを算出する。電圧と電流とが同一位相となる直列共振周波数でのインダクタンスLB、キャパシタンスCB、抵抗値R0、プログラムソフトから計算し、チャート紙にtanδ、残存寿命等をプリント出力させるプリンターを接続する。
上記は第1の供試物の場合を説明したが、次に、運転を停止できる第2の供試物について説明する。第2の供試物は、サイリスタ、ダイオード素子や避雷器素子等であり、それらの劣化診断は、運転回路から、これらの素子を切り離して、上記の可変周波数電源に並列に直流電源接続する。非破壊試験の領域で電子移動を促進させるために直流を加え、上記の可変周波数の交流とを重畳させる。第供試物の運転中に診断する場合、第供試物について稼動停止の上、供試物単体を診断する場合、共に上記の共振点抵抗値とインピーダンス最小値、または、反共振点(並列共振点)抵抗値とインピーダンス最大値、これが出現しない場合は、位相曲線変歪部の極小値、極大値からtanδに換算して、劣化程度を定量化する。
運転中の蓄電池、コンデンサー、電力ケーブル、乾式変圧器や、交直変換器等の劣化診断の時は、この供試物の正極を分岐用の第の大容量コンデンサーを通して、インダクタンスを経て、図に示すようにインピーダンス曲線が最小点が得られ、そして、位相曲線が零点を通過し、全体の回路が直列共振となるように位相調整コンデンサーと大インダクタンスとの並列回路に直列に接続する。これを経て直列に、可変周波数電源付きネットワークアナライザーに接続し、第の大容量コンデンサーを通して供試物の負極に接続する。この可変周波数によって、各周波数ごとの供試物両端の電圧と電流からインピーダンスを算出し、電圧と電流が同一位相となる点(位相零)を自動探索し、この点のインピーダンスが純抵抗値R0[Ω]となり、共振周波数f0で位相零点を示し、インピーダンス測定器で図示できる。
たとえば、鉛蓄電池の場合は、蓄電池通電時に発生する硫酸鉛が極板に蓄積して抵抗が増加する。この極板表面上の抵抗値をR1とし、極板間の電解液によるキャパシタンスをCB、これに並列に、蓄電池液の抵抗をR2とインダクタンスLbとの直列線を結ぶ。この並列回路が、R1に直列となる図2に示す等価回路で表すことができ、発信器からの印加電圧と回路電流からのインピーダンスをZ[Ω]とすれば、
Figure 0004745621
表される。
アドミタンスYは、次式となる。
Figure 0004745621
Y|をωで微分して、0となる極値で
Figure 0004745621
から
Figure 0004745621
導出される。
500HZ点からf0h点までは、インピーダンス曲線は右下がりの単調減衰となり、
Figure 0004745621
この間のfc点のリアクタンス
Figure 0004745621
から、CBを算出する。
さらに、
Figure 0004745621
が算出される。
ここで、R0=R1+R2、とおけるのでZの最小値Zmの時の周波数fmは、R2>0の時、共振点f0からずれる。R2=0の時が、f0=fmとなる。電解質や絶縁物の劣化が進むと、このR1,R2が増加する。蓄電池では、R2は、完全充電の時R2=0であるが、充電量より放電量が大となるとR2が増加する。
このように、R1は、印加用コンデンサーCCを可変して共振周波数f0hを5KHz程度の高周波とすると、CBは、短絡状態となり、R2が無視され、R1のみが測定できる。
鉛蓄電池の場合、容量の90%(残存容量10%)まで放電したとき、R2は、約180mΩにも達する。逆に、これが充電量を大とし、完全充電に達すると、また、R2=0に近づく
2>180mΩ、R1>30mΩでは、劣化が急速に進み異常範囲と言える。
R2<180mΩの時、充電不足であり、蓄電池の劣化と言えない。再び充電することにより、R2が、ほぼ零まで回復する。R2が、180mΩ以上のとき充電しても端子電圧が上昇しなくなり、異常範囲とえる。この関係は、図9のようにCole−Cole−Plotから電解液のインピーダンスが円軌道となり、電荷移動過程からR1=30mΩ、R2=180mΩの点を通過する。R1も30mΩ程度以上は、異常で、残存寿命が、1年程度となり、極板抵抗R1と使用可能残存年数Nとの関係は、多くの供試物のデータから最小自乗法により、
Figure 0004745621
となり、抵抗値R1の3乗に比例して、Nが減少する。図10、図11,図12に示す。
また、R1=f(負荷電流、使用年数)の関係があり、負荷電流IR[mA].使用年数N[年]とすると蓄電池極板抵抗値R1[mΩ]は、
Figure 0004745621
関係があり、IR=10[A]の時図13に、IR=12[A]の時図14に、IR=14[A]の時図15に示す。
蓄電池液の比重sgとCBとの関係は、
sg=1.17231+0.00011598・CBとなり、図16に示す。
ただし、CB=1/(2π・fc・XC
蓄電池のインピーダンスZFは、複素平面図で示すと図9のようになるコール・コールプロットであり、電荷移動過程は、円軌道部分で、物質移動過程は、右側の直線部分で、これから液の抵抗率ρ[Ω・m]は、
Figure 0004745621
より求まり、さらに、遮断周波数fcからもLB,R1,R2,CBが算出でき、同種の蓄電池ごとの、これらの諸定数からバッテリ劣化程度とεr(誘電率)とバッテリ抵抗率ρ[Ω・m]、と液比重sgとの相関係数が解かる。
例として、ρの共振周波数f0との関係は図17に示す通り、ρとR2との関係は図18に示す通りとなる。
つぎに、電解液のない蓄電池(乾電池)やコンデンサー等の一般の低絶縁物の低下した絶縁劣化の診断は、このR2で判定でき、劣化が進行すると、CB電流に対してR2への電流が増加するので、
tanδ[%]=100・R2/(ω0・CB)から、低絶縁物の劣化が判断できる。
そして、R2が発生すれば、共振点f0点とインピーダンス最小点Zmの周波数fm点がずれてくる。f0点より、fmの方が周波数は高くなる。図6(a)(b)に示す。f0とfmがずれてくる。図6(a)のf0点インピーダンスZ0より、図6(b)のfm点インピーダンスZmの方が低下してくる、一方、劣化が無いときは、R2=0となる。
発明においては、絶縁劣化があれば、R2>0となり、蓄電池の場合は、R1で劣化程度を算出し、R2>178mΩの時は、R2をR1に加える、すなわち、R1+R2=R1で劣化程度を算出する。
このように、インピーダンスZが、Zmで最小となる共振回路を構成することとf0とfmからR2を算出し、供試物のR2による劣化程度を判定できる。図6(a)にf0点、図6(b)にfm点を示す。
例えば、電解液を入れている鉛蓄電池の場合は、充電状態で左右されないR1によって、残存寿命を算出する。R1での損失角tanδは、
tanδ[%]=100・R1/(ωc・CB)
(ただし、ここでは、ω=ωc=2π・fcとしている。)
で算出され、図19は、R2[OHM]とtanδR2[%]を描き、R2=180mΩ付近から急速に増加し、1.5%を越えるので、劣化と言える。一般の絶縁物は、tanδが1.5%を越えると劣化と言っていることに一致する鉛蓄電池の場合R1=30mΩ(tanδR1=0.88%)、R2=180mΩ(tanδR2=1.5%)から劣化範囲は、2.38[%]以上の場合と言える。R1=30mΩ(tanδR1=0.88%)、R2=180mΩ(tanδR2=1.5%)から劣化範囲は、R1+R2=R1からtanδが2.38[%]以上の場合と言える。
さらに、高絶縁物の場合は、劣化の少ない場合でも、健全程度が本願発明の位相曲線の極値点から定量化できる。図21の位相曲線βから、導電率σ、そしてtanδにより、高絶縁物の健全程度の定量化が可能となる。
誘電率をε=8.85×10−12・εr
ここでεrは、比誘電率、透磁率をμ=4π・10−7・μr、ここでμrは、比透磁率とし、角速度ωm=2π・fHm、fHmを位相曲線の極値点の周波数とすると、導電率σ[MHO/m]は、
Figure 0004745621
ここで、高絶縁物の場合、
Figure 0004745621
となるので、図20のような減衰定数α[dB/m]は、
Figure 0004745621
となり、図20のような位相曲線β[rad/m]は、
Figure 0004745621
固有抵抗ρ[Ω−]として、これらα、βから、σを打ち消して、√ε=Xとおくと
Figure 0004745621
なり、この根を、X1,X2とすると、比誘電率
Figure 0004745621
Figure 0004745621
一方、固有抵抗ρ[Ω]は、位相曲線の極値から、
Figure 0004745621
として、
Figure 0004745621
から
Figure 0004745621
となる。fHm:極値点周波数、ωm=2π・fHm、等価キャパシタンスをεrから算出し、これをCBとおき
インピーダンスZ0[Ω]は、
Figure 0004745621
一方、測定レンジを利得(dB )を示す図20 から、インピーダンス(Ω)を示す図21 に、切り替えて位相特性β(f )の極値点の周波数fHm点のインピーダンスZHm[Ω]を測定して、
α=σ((μ/ε)^0 .5 )/2 ,(μ/ε)^0 .5 =ZHm ,αm =20 ・log (E1 /E2 )からσ=2 ・αm /ZHm
そして、αs を測定系自身のベース利得であり、これを図22 に示す。真の利得αms は、αms =αm −αs となる。
これらから、
Figure 0004745621
ただし、8 .696 は、Neper −>dB の換算係数であり、このρからZ0 を求め、劣化の指標である
Figure 0004745621
を算出する。
この例は、図23 に示す。
サイリスター、ダイオード、アレスター等の試験の時は、直流電圧例えば、1KV程度を可変周波数電圧に重畳させ、供試物に並列に(第1、第2の大容量コンデンサーの前段へ)印加する回路、および、直流増幅器の劣化は、同様に本発明における大容量コンデンサーを通して入力側に印加し、入力側端子に対する出力側端子側への利得(dB)特性、位相特性を測定して良否を判定することができる。
直流電圧は、供試物が破損しない非破壊試験をねらいとしている値を印加し、R1、R2,CB,LB,f0とfm、素子の順方向耐電圧値そして、逆方向耐電圧値との相関係数から劣化による不良範囲を定め、前記と同様に劣化が発生すれば、R2が表れ、f0とfmがずれてくるため、fm>f0、Z0>Zmとなり、これらの検出した定数からtanδを算出する。
このように、常時は、高耐電圧、大容量コンデンサーで2個で分岐し、任意の劣化診断時は分岐用コンデンサー(300μFから30000μF)は共用し、この後段に直列に共振回路である大インダクタンスと位相調整用コンデンサーとの並列回路に接続する回路を本案で提案しており、この回路に、既売の可変周波数(2Hzから1MHZ)電源とインピーダンス測定器を直列接続し、更に、半導体素子へは、直流電源も並列接続することで劣化診断ができる。
図1は本発明に用いられる、供試絶縁物の劣化診断システムの構成図 図2は供試絶縁物の等価回路図 図3は低周波(約600HZ)での低絶縁物としての蓄電池等価回路 図4は高周波(約2000HZ以上)での蓄電池等価回路 図5は供試絶縁物に劣化の無い時は低周波領域での位相角が零の共振周波数f0とインピーダンス最小点周波数fmとが一致することを示すグラフ。 図6(a)は低周波領域での位相が零点のf0点の抵抗値R0、位相θを示すグラフ、図6(b)は低周波領域でのインピーダンス最小点周波数fmでのZminと位相θmを示すグラフ 図7は高周波領域での並列共振点f0hでのZ0h,およびインピーダンス最大値Zmpとfmp、そしてfhh、Zhhを示すグラフ。 図8はデータ校正用の測定系のみのインピーダンス曲線を示すグラフ 図9は絶縁物が電解液のベクトル図 図10は、tanδが3%付近の使用可能残存年数NとR1との寿命特性(蓄電池抵抗100〜500mΩ)を示す図 図11は、少しの劣化での使用可能残存年数NとR1との寿命特性(蓄電池抵抗0〜100mΩ)を示す図 図12は、健全な時の使用可能残存年数NとR1との寿命特性(蓄電池抵抗3〜10mΩ)を示す図 図13は負荷電流10Aの時の抵抗と使用年数特性 図14は負荷電流12Aの時の抵抗と使用年数特性 図15は負荷電流14Aの時の抵抗と使用年数特性 図16はCBと比重の関係 図17はρの周波数特性 図18はρとR2の関係 図19は低絶縁物のR2の増加とtanδとの関係 図20は高絶縁物の通過電流の位相特性(位相角deg表示)と減衰特性(利得dB表示) 図21は高絶縁物の位相曲線の極値と減衰特性(インピーダンス表示)図。 図22は高絶縁物のtanδが0.1%付近のtanδとρとの関係図。 図23は高絶縁物のtanδが0.06%付近のtanδとρとの関係図。
C1…直流成分の遮断用コンデンサー(CC)
C2…直流成分の遮断用コンデンサー(CC)
B1…劣化診断を行う蓄電
E …可変周波数電
MV…蓄電池の両端電圧測定回
MI…蓄電池の供給電流測定回

Claims (1)

  1. (I)極板間の電気的等価回路が、極板間キャパシタンスCB[F]と内部インダクタンスLb[H]及び内部抵抗R2[Ω]の直列回路との並列回路と極板抵抗R1[Ω]との直列回路で表される供試絶縁物の2つの電極間に、測定回路として、可変周波数電圧印加用キャパシタンスCC[F]及び電流検出用抵抗の直列回路を介して可変周波数電源を接続し、その電源周波数を500HZから1000HZの低周波から、5KHZから10KHZの高周波の範囲で電圧を印加し、そのときの供試絶縁物の両端電圧と供試絶縁物に流れる電流を測定し、可変周波数に対する供試絶縁物のインピーダンス曲線と位相曲線を取得し、
    (II)その曲線から求まる、上記可変周波数電圧印加用キャパシタンスCC[F]が比較的大きい場合の低周波領域での直列共振周波数をf0[HZ]、f0点での抵抗値をR0(=R1+R2)[Ω]、低周波数領域のインピーダンス最小値となる周波数をfm[HZ]、fm点でのインピーダンスをZmin[Ω]、略500HZから上記直列共振周波数f0までのインピーダンスの単調減衰帯での任意点周波数をfc[HZ]、fc点のインピーダンスをZC[Ω]、上記可変周波数電圧印加用キャパシタンスCC[F]が比較的小さい場合の直列共振点周波数をf0h[HZ]としたとき、f0h点では、高周波数であることより、回路電流が、R2,Lb側に分流せずにCB側に通電するので、供試絶縁物のインピーダンスZ0hは、極板抵抗R1[Ω]となり、
    高周波数領域での供試絶縁物のインピーダンス曲線の最小値となる周波数をfhm[HZ]、fhm点でのインピーダンスをZhm[Ω]、インピーダンス単調増加帯である任意な点の周波数をfhh[HZ]、fhh点でのインピーダンスをZhh[Ω]、並列共振点周波数をf0p[HZ]、f0p点でのインピーダンスをZ0p[Ω]、この高周波数領域でのインピーダンス最大値点周波数をfmp[HZ]、fmp点でのインピーダンスをZmh[Ω]、前記測定回路の測定線のインダクタンスをLL[H]、fhh点のインピーダンスをZhh[Ω]、fhh点での位相角をθhhとすると、リアクタンスXLLはXLL≒Zhh・Sinθhhとなるので、LL=XLL/(2π・fhh)から、LL[H]が求まり、f0から抵抗値R0、fmからωm(ただし、ωm=2π・fm)、Zmin,Z0hから極板抵抗R1が求まるので、内部インダクタンスLb[H]は、次式により算出し、
    Figure 0004745621
    内部抵抗R2[Ω]は、次式から算出し、
    Figure 0004745621
    インピーダンス曲線が単調減衰帯の任意点周波数fc、この点のインピーダンスをZc、位相角をθcとすると、リアクタンスXCは、XC=Zc・Sinθcから求まり、
    極板間キャパシタンスCBは、次式から算出し、
    Figure 0004745621
    (III)供試絶縁物が蓄電池でない低絶縁物の劣化は、上記極板間キャパシタンスCB[F]、上記内部抵抗R2[Ω]及び、上記直列共振周波数f0点の角速度ω0(ω0=2π・f0)とを用い
    次式から求まる誘電体損正接のtanδにより定量化され、
    Figure 0004745621
    誘電体損正接tanδが1.5%以上である場合は、供試絶縁物は劣化していると判定し、
    (IV)供試絶縁物が低絶縁物に属する蓄電池の場合は、高周波数領域での直列共振周波数f0h[HZ]点でのインピーダンスZ0[Ω]を極板抵抗R1とし、上記内部抵抗R2を上記極板抵抗R1に加算した値を次式のR0として代入することで、誘電体損正接tanδ[%]を算出し、
    Figure 0004745621
    この誘電体損正接tanδが1.5%以上である場合は、供試絶縁物は劣化していると判定する、ことを特徴とする供試絶縁物の劣化診断方法。
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