JP2005292107A - 共振点とインピーダンス極値点からの劣化診断システム - Google Patents

共振点とインピーダンス極値点からの劣化診断システム Download PDF

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Abstract

【課題】運用状態の絶縁物において、絶縁物に可変周波数電源より、周波数を変化させた信号を供給して、周波数に対する絶縁物のインピーダンスを測定することで、絶縁物の内部抵抗とキャパシタンスを求めることより、絶縁物の経年変化による劣化を診断する手段を提供する。
【解決手段】運用中の絶縁物に電気的共振用と直流成分を遮断するためのコンデンサーC1、及び、C2を介して、可変周波数電源より高周波電流を印加する。絶縁物の両端の電圧と絶縁物に供給する電流を測定することにより、印加する周波数に応じた絶縁物のインピーダンスが測定できる。測定した周波数に対するインピーダンス、又は、減衰率、及び、位相曲線の極値から、絶縁物内部の抵抗とキャパシタンスを求めることで劣化診断を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、絶縁物の経年変化による劣化を診断するための劣化診断システムに関する。
従来、低抵抗の供試物の劣化程度を検知する方法として、例えば、蓄電池の場合、電解液である硫酸の比重測定により検知していた。
また、微分内部抵抗の増加による検知も行われていた。
また、1kHzの固定周波数における供試物の両端電圧を電流に対する比をインピーダンスZ[Ω]として、電圧降下法で算出しているが、このZによる劣化診断では、純抵抗Rの微分増加となって表れるが、このインピーダンスZによる方法では、変動する電解液や浮遊容量等のキャパシタンス分の誤差を伴う。また、R0のみでは、充電不足により、蓄電池液の抵抗増加しているR2も含めてしまうので、劣化していない場合でもR0が大となり、(R0=R1+R2)劣化として読んでしまう。充電すれば、R2が減少する。従来技術では、真の劣化は、R1で判定すべきところ、R2も含めているので、充電不足時にR2が大きくなるので劣化判定の誤差が大きく、R2>178mΩ、R1〉30mΩの領域では、充電してもR2、R1が減少せず、回復出来ない、これを劣化と言える。R2=100mΩ程度では、充電すれば20mΩ付近まで減少するため、R2のみでは劣化判定が困難であった。
さらに、従来技術の1kHzでは、供試物の充電不足が大の時、R2が大きく、CBが小となり、電流が微小となり、測定不能となる場合があった。
また、コンデンサー、低圧の乾式変圧器、電力線ケーブル、交直変換器等を運転中のまま、非破壊試験領域での劣化診断は、実用されていなかった。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、運転中の絶縁物の劣化程度を診断するシステムを提供することにある。
蓄電池測定時に測定不能を無くすため、そして、残存寿命まで算出が出来るように周波数を可変とし、本特許申請案の直列共振回路を付加し、高周波域までの可変周波数を印加することにより、低絶縁物の絶縁劣化を診断する供試物はキャパシタンス型であるので電流がながれ、共振周波数時点の純抵抗値が検出できる。
劣化に至ると、この抵抗部分が発生し、共振周波数時点と、インピーダンス最小時点の周波数点とがズレてくる。このズレが発生すれば、劣化が進行したと言え、この劣化程度は、鉛蓄電池の場合、電極に堆積する硫酸鉛(鉛蓄電池のとき)の抵抗値に比例してくる。
この抵抗値から、tanδを算出できるので、この指標に置き換えても劣化程度が定量化できる。
さらに、減衰特性、位相特性も出力出来るので、高絶縁物の場合、高抵抗であるので、高周波領域で測定すれば、キャパシタンス作用で、通電出来るので、減衰定数だけでは、変化が現れない場合、位相定数曲線の極小値または、極大値を本特許申請案のCとLとの共振回路により発生させるので、少しの絶縁低下は、この極小値または、極大値から解読出来る。
この極小値、極大値の周波数点の減衰定数と位相定数を読み、この両者の方程式から別紙のように測定系の等価回路の諸定数が換算できる。これらから、高絶縁物の劣化の指標である損失角tanδωmが算出され、劣化の進み具合がわかる。図21(位相特性とインピーダンス),図22(測定系自身のベースの利得)、図23(極値点インピーダンスとtanδm)に適用例を示す。
一方、低絶縁物である蓄電池のバッテリ液の減少程度や比重の変化、及び、劣化程度を残存寿命から残り、あと何年使用可能か?を、本特許申請案の共振回路により、共振周波数とインピーダンスの最小点から、解読できる。
この等価回路の諸定数を算出するには、図1の等価回路から、CCコンデンサー両端からのインピーダンスZは、Z=(1/PARA)+R1+j(ω・LL−(1/(ω(CC/2))))
ただし、PARA=(R2/((R2^2)+((ω・Lb)^2)))+jω(CB−(Lb/((R2^2)+(ω・Lb)^2)))で示され、
ω・LL=2/ω・CC、そして、CB=Lb/(R2^2+(ω・Lb)^2)
が共振条件となる。共振周波数をf0は、CC=26000μFとしたときであり、600Hz付近となる。CC=300μFのときの共振周波数f0hは、およそ5KHZとなる。ω0=2π・f0, ω0h=2π・f0h 測定値ω0h、既知のCCから、LL=2/((ω0h^2)・CC)
CB=CC/((LL・CC(ω0h^2))−2)が求まる。
この高周波では、リアクタンスXCB=0とみなせるので、f0hの共振点では、R2,Lbが無視でき、この時のインピーダンス、Z0hが測定できて、R1=Z0hとしてR1が求まる。
f0からfmに可変すると、インピーダンス最小値Zminが得られ、f0点では、
R0=(1/PARA)+R1
ただし、PARA=(R2/((R2^2)+((ω0・Lb)^2)))
最小値Zmin時のfm点では、
Zmin=(1/PARA)+R1+j(ωm・LL−(1/(ωm(CC/2))))
ただし、
PARA=(R2/((R2^2)+((ωm・Lb)^2)))+jωm(CB−(Lb/((R2^2)+(ωm・Lb)^2)))
測定値から、 Lb=2/((ωm^2)・CC)・(+or−)・(((Zmin^2)−(R1^2))/(ωm^2))^0.5)−LL が求まり、R2は、次式の根から求まる。
R2^2+R2・(R1−R0)+(ωm^2)・(Lb^2)=0
等価回路の定数値を算出するには、周波数領域を次の4箇所にて測定し、式を解く。
f0<fm<f0h<fhm<fhh<fmp<f0p
f0:低周波(約600HZ)での直列共振点周波数、fm:低周波でのインピーダンス最小値
f0h:高周波(約5KH)での直列共振点周波数、fhm:高周波でのインピーダンス最小値 fhh:インピーダンス単調増加帯(約10KHZ) f0p:並列共振点周波数(約20KHZ) fmp:インピーダンス最大値点周波数
また、XCB<<R2+jω0h・Lbなるときは、R2,Lbが無視でき、R1が共振点の位相零点からのインピーダンスZ0hとして読み取れる。蓄電池の両極に付加するCCを既知の容量[F]とするとR1が得られる。R2の両端がCBでバイパスして短絡状態となることによる。
バッテリ液の誘電率εrをキャパシタンスCBから、バッテリ液の導電率σをR2から、σ={(Zm+R2)/(2・CB)}^0.5 そして、極板劣化程度は、R1から算出できる。
また、コンデンサー、電力線ケーブル、高絶縁物の400V/200Vの乾式変圧器は、可変周波数による位相特性から、tanδmを算出して、微小劣化の程度が判明出来る。
一方、交直変換器等も運転中に、微小電圧の可変周波数との重畳により、劣化程度が測定出来る。運転回路から、分離して個別に測定するサイリスター、ダイオード、アレスターの等の素子は、非破壊試験領域での直流電圧と可変周波数電圧との重畳から劣化程度を把握出来る。
さらに、直流増幅器の劣化は、入力と出力の利得特性と位相特性から、劣化進行程度がわかる。
以上より明らかなように、この発明の劣化診断システムによれば、絶縁物の劣化を判断するための絶縁物の内部抵抗を正確に測定できることから、絶縁物の寿命を求めることができる。
以下、この発明の劣化診断システムを図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の絶縁物に内部抵抗を演算する際の基本となる絶縁物の電気的な等価回路を示す図である。
運転中のまま器具の残存寿命を把握するため、劣化診断対象回路である運転中の蓄電池群や、コンデンサー、電力線ケーブル、乾式変圧器、そして、交直変換器等の劣化測定を運転中のまま、コンデンサーによる分岐後段に接続する可変周波数電源とインピーダンス測定器により共振周波数f0点のインピーダンス(純抵抗値)R0と位相零、及びインピーダンス最小値(または最大値)Zm点の周波数fmを測定し、供試物の等価回路定数を算出し(蓄電池の場合極板抵抗をR1,電解液抵抗をR2,そして、R0=R1+R2となる)、劣化の指標であるR1,R2,蓄電池極間キャパシタンスCBから、tanδ(損失角)を導出し、さらに、蓄電池の場合、電解液中の電荷移動過程のインピーダンスの複素平面図(Cole−Cole−Plot)の円軌道
(X−(R1+R2/2))^2+Y^2=R2^2/4
と物質移動過程の
Y=X+(2 ρ^2 CB −(R1+R2) )から、液の固有抵抗ρが算出できる。
等価抵抗R0と負荷電流ILの相乗積が温度上昇となりアレニウスの式から劣化の定量化を示し、測定データから算出した回路諸定数を用いて残存寿命も推計できる。
また、運転停止し、供試物の劣化診断として、サイリスター、ダイオード、アレスター等の素子の診断時は供試物を回路から切り離して、その両端に直流電圧と可変周波数電圧とを重畳させ、本特許案の共振回路と、インピーダンス測定器により、共振点と極値である最小または、最大のインピーダンス点を探索し、純抵抗値と位相特性から、tanδを算出できる。
さらに、低圧の乾式変圧器のような紙やエポキシ樹脂等の高絶縁物の診断として、各周波数ごとの減衰定数と位相定数から、比誘電率と抵抗率を算出し、tanδに逆算して、劣化程度を定量的に測定できる。
図1で示すように、第1の対象回路である運転中の蓄電池、コンデンサー、電力線ケーブル、乾式変圧器、インバータ回路等の劣化診断時は、分岐前段の本回路は停止させずに分岐以後の、この大容量コンデンサーCCを使用して、この前段に供試物となる蓄電池や、紙、樹脂等の高絶縁物、さらに、半導体や供試インバータなどを接続する。
このコンデンサーの後段両端には、この可変周波数(f)電源と直列に本案提案の大インダクタンスLと位相調整コンデンサーCVとの並列回路を直列接続し、CCとLとの直列共振により、図2に示すように、供試物両端の二つのCCの後段から電圧Vを検出し、可変周波数電源出力出口に1Ωの標準抵抗を接続し、この両端から電流Iを検出し、インピーダンスZ(f)は、Z(f)=V(f)・I(f)から算出する。
インピーダンス曲線は、500Hzから1000Hzの低周波領域に、インピーダンス最小点Zmが出現する2次曲線とし、位相曲線は零点を通過させ、この時の共振周波数f0点のインピーダンスZ(f0)は、コンデンサーCCと供試物を含む純抵抗値R0となる。蓄電池の場合
CC=26000μFと大きくすれば、供試物のインダクタンスLBと電圧検出電線インダクタンスLL、すなわち、インダクタンス合計LB=Lb+LLと、コンデンサーCC/2との直列共振が顕著となる。図5
供試物は、キャパシタンスCBとLbに直列の抵抗R2とが、並列の等価回路となる。図3に示す。
周波数f0付近では、CBのリアクタンス=j×CB>>R2+jω・Lbとなり、直列共振となり、f0点で、インピーダンスZ=R0に合致し、R0=R1+R2となり、f0近傍のインピーダンスZ=R1+R2+i(ω0・LB−(1/ω0・C0))と示せる。但し、C0=CC/2とおいた。LB=LL+Lb
次に、5kHzから10kHz程度に高周波数にすると供試物の等価キャパシタンスCBを通じる電流が多くなり、Lbと直列のR2のインピーダンスが、無視できるようになる。すなわち、j×CB<<R2+jωhm・Lbとなり、この時点で周波数fhmでインピーダンスZhminは、
(Zhmin)^2=R1^2+(ωhm・LL−1/ωhm・CA)^2 となる。
ただし、ωhm=2π・fhm、
CA=(CB・CC/2)/(CB+CC/2)図5に示す。
ここで、R2=0の時、共振点f0hとインピーダンス最小値Zhmin点、周波数fhm点とが一致する。R1=Zhminとなる。
また、R2>0の時、R2が大きく成るにつれ、f0hからfhm点は大きく移動する。図6(a)から(b)に移行する。図6(a)の測定系インピーダンスは図8に示す。
電気絶縁物の劣化は、CBの電流に対してR2に分流する電流比として、
tanδ[%]=100・R2・ωm・CBから定量化しており、本案は、共振点f0のR0とインピーダンス最小値周波数fm点のZminとから、等価回路の諸定数を算出し、tanδで、劣化程度と残存寿命を計算できる。図2に等価回路を示す。
また、20kHz以上にすると絶縁物内のLbによるリアクタンスXLb=ωp・Lbが大きくなり、並列のCBのリアクタンスXCB=ωp・CBとが並列共振する。この時のアドミタンスY=(1−ωp^2・Lb・CB)+j(ωp・CB・R2)/(R2+j(ωp・Lb))となり、並列共振点周波数f0pの角周波数ω0p点で、R0p=Z(f0p)、そして、R2>0なら、インピーダンス最大Zmax点=fmpがf0p点から移動する。fmp点で、Yが最小値(インピーダンス最大点=Zmax)となるので、微係数が零のとき、
δY/δ(ωmp^2)=0から
R2^4+2・R2^2(Lb・ωmp)^2)−Lb/CB)+(Lb・ωmp)^4−((Lb/CB)^2)=0が導出され、R2が求まり、この並列共振点からもtanδが算出できる。
この絶縁物の劣化診断に、持ち込む手法の第一のポイントは、直列共振点f0とインピーダンス最小点、fm、そして、CCを可変して、XCB<<R2+jω0h、なるf0h点での直列共振から、R1が求まり、その近傍のfhm点で、インピーダンス最小値Zhmが測定でき、さらに、周波数を上昇させると、単調増加部分が得られ、この領域での周波数をfhhとして、LLが求まる。LL=XLL/2π・fhhとなり、
XLL=ZHH・Sin(θfhh)から求め、(θfhh)は、fhh点の位相角である。
高周波領域になると、並列共振点f0pとインピーダンス最大点fmp点を図7のように極大値が得られる。
そして、等価回路諸定数の算出手法が、第二のポイントである。R2=0の時、並列共振周波数fop点でのインピーダンスZ(f0p)=R0pとなり、インピーダンスの最大値Zmax=Zmhと一致する。
また、R2>0の時、Zmax>R0pとなり、R2が大きくなると、これに比例して、インピーダンス最大点周波数fmpと並列共振周波数f0p点の差が大となる。
蓄電池の場合は、抵抗R0が大きくなると発熱が大となり、劣化が加速度的に進行するので、このR2が大きくなり、180mΩ以上になるとR1に加算され、R0=R1+R2となり、劣化が進行したと言える。
この時、tanδ[%]=100・R0/(ω0・CB)から劣化程度が表示できる。
さらに蓄電池の場合、R1から、使用可能残存寿命を算出する。
そして、蓄電池以外の10kΩ程度の高絶縁物になると、インピーダンスの共振点が得られない場合がある。この時は、伝播式の位相曲線βが、或る周波数fmβで極値となるようにコンデンサーC=300μFとして回路を構成する。
δβ/δω=(32^0.5)・π・εγ・ε0・fmβから得られ、
tanδ[%]=100・σm/(ωmβ・CB)から、劣化程度を算出する。
このように、共振点、反共振点、位相曲線が極値が出るように、回路を構成することが本特許案のポイントである。
この供試物両端に、各周波数ごとの電圧と可変周波数電源からの各周波数ごとの電流から、インピーダンスを算出する。電圧と電流とが同一位相となる直列共振周波数でのインダクタンスLB、キャパシタンスCB、抵抗値R0、プログラムソフトから計算し、チャート紙にtanδ、残存寿命等をプリント出力させるプリンターを接続する。
第2の回路として、サイリスタ、ダイオード素子や避雷器素子の劣化診断は、運転回路から、これらの素子を切り離して、先の可変周波数電源に並列に直流電源も接続する。非破壊試験の領域で電子移動を促進させる為に直流を加え、先の可変周波数の交流とを重畳させる。第一の運転中に供試物を診断する場合や、第二の停止の上、供試物単体を診断する場合、共に、先の共振点抵抗値とインピーダンス最小値、または、反共振点(並列共振点)抵抗値とインピーダンス最大値、これが出現しない場合は、位相曲線変歪部の極小値、極大値からtanδに換算して、劣化程度を定量化する。
運転中の蓄電池、コンデンサー、電力ケーブル、乾式変圧器や、交直変換器等の劣化診断の時は、この供試物の正極を分岐用の第一の大容量コンデンサーを通して、インダクタンスを経て、図−5に示すようにインピーダンス曲線が最小点が得られ、そして、位相曲線が零点を通過し、全体の回路が直列共振となるように位相調整コンデンサーと大インダクタンスとの並列回路に直列に接続する。これを経て直列に、可変周波数電源付きネットワークアナライザーに接続し、第二の大容量コンデンサーを通して供試物の負極に接続する。この可変周波数によって、各周波数ごとの供試物両端の電圧と電流からインピーダンスを算出し、電圧と電流が同一位相となる点(位相零)を自動探索し、この点のインピーダンスが純抵抗値R0[Ω]となり、共振周波数f0で位相零点を示し、インピーダンス測定器で図示出来る。
たとえば、鉛蓄電池の場合は、蓄電池通電時に発生する硫酸鉛が極板に蓄積して抵抗が増加する。この極板表面上の抵抗値をR1とし、極板間の電解液によるキャパシタンスをCB、これに並列に、蓄電池液の抵抗をR2とインダクタンスLbとの直列線を結ぶ。
この並列回路が、R1に直列となる図2に示す等価回路で表すことができ、発信器からの印加電圧と回路電流からのインピーダンスをZ[Ω]とすれば、
Z=R1+(R2/((2・π・f・CB)^2)/((R2)^2+1/(2・π・f・CB)^2)で表される。
アドミタンスYは、次式となる。
Y=(1−ω^2・Lb・CB)+j(ω・CB・R2)/(R2+j(ω・Lb))
|Y|をω^2で微分して、0となる極値でΔ|Y|/Δ(ω^2)=0からR2^4+2・R2^2((Lb・ωm)^2)−Lb/CB)+(Lb・ωm)^4−((Lb/CB)^2)=0が導出される。
500HZ点からf0点までは、右下がりの単調減衰となり、XC=Sinθc・Zcこの間のfc点のリアクタンスXC=1/(2π・fc・CB)から、CBを算出する。
さらに、Lb=1/(CB・(2πfc)^2)が算出される。
ここで、R0=R1+R2、とおけるのでZの最小値Zmの時の周波数fmは、R2>0の時、共振点f0からずれる。R2=0の時が、f0=fmとなる。電解質や絶縁物の劣化が進むと、このR1,R2が増加する。蓄電池では、R2は、完全充電の時R2=0であるが、充電量より放電量が大となるとR2が増加する。
このように、R1は、印加用コンデンサーCCを可変して共振周波数f0を5KHz程度の高周波とすると、CBは、短絡状態となり、R2が無視され、R1のみが測定できる。
鉛蓄電池の場合、容量の90%(残存容量10%)まで放電したとき、R2は、約180mΩにも達する。逆に、これが充電量を大とし、完全充電に達すると、また、R2=0に近づく。遮断周波数をfCで示すとfC=1/(2π・R2・CB)なる関係にあり、R2が大となるとCBが小となり、共振周波数f0は、
f0=1/(2π・LB・C0)からf0が移行してfmとなる。供試物両端の印加用コンデンサーをCCとすれば、合成コンデンサー容量をCAで示し、
CA=C・CB/(C+CB)となる。R2>180mΩ、R1>30mΩでは、劣化が急速に進み異常範囲といえる。
R2<180mΩの時、充電不足であり、蓄電池の劣化と言えない。再び充電することにより、R2が、ほぼ零まで回復する。R2が、180mΩ以上のとき充電しても端子電圧が上昇しなくなり、異常範囲といえる。この関係は、図9のようにCole−Cole−Plotから電解液のインピーダンスが円軌道となり、電荷移動過程からR1=30mΩ、R2=180mΩの点を通過する。R1も30mΩ程度以上は、異常で、残存寿命が、1年程度となり、極板抵抗R1と使用可能残存年数Nとの関係は、N=14.641−2.6902・R1+0.26186・R1^2−0.009313・R1^3となり、図10、図11,図12に示す。また、R1=f(負荷電流、使用年数)の関係があり、負荷電流IR[mA].使用年数N[年]とすると蓄電池極板抵抗値R1[mΩ]は、R1={(6.7806 10^(−6)+0.0621(IR・N)−(1.4139 10^(−6)(IR・N)^2+1.0090 10^(−11)(IR・N)^3))/100の関係があり、IR=10[A]の時 図13に,IR=12[A]の時 図14に、IR=14[A]の時 図15に示す。蓄電池液の比重sgとCBとの関係は、sg=1.17231+0.00011598・CBとなり、図16に示す。ただし、CB=1/(2π・R2・fC)
蓄電池のインピーダンスZFは、複素平面図で示すと図9のようになるコール・コールプロットであり、電荷移動過程は、円軌道部分で、物質移動過程は、右側の直線部分で、これから液の抵抗率ρ[Ω・m]は
ρ={(3・R2/4−(R2^2)/4+R1・R2)/(4・CB・(R1+R2/2))}^0.5 より求まり、さらに、遮断周波数fCからもLB,R1,R2,CBが算出でき、同種の蓄電池ごとの、これらの諸定数からバッテリー劣化程度とεr(誘電率)とバッテリー抵抗率ρ[Ω・m]、と液比重sgとの相関係数が解かる。
例として、ρの共振周波数f0との関係は、図17,ρとR2との関係は、図18の通りとなる。
つぎに、電解液のない蓄電池(乾電池)やコンデンサー等の一般の低絶縁物の低下した絶縁劣化の診断は、このR2で判定でき、劣化が進行すると、CB電流に対してR2への電流が増加するので、
tanδ[%]=100・R2/(ω0・CB)から、低絶縁物の劣化が判断できる。
そして、R2が発生すれば、共振点f0点とインピーダンス最小点Zmの周波数fm点がズレル、f0点より、fmの方が周波数は高くなる。図6(a)(b)に示す。一方、劣化が無いときは、R2=0となる。本案特許申請の骨子は、絶縁劣化があれば、R2>0となり、f0とfmがズレてくる。f0点インピーダンスZ0より、fm点インピーダンスZmの方が低下してくる。図6(a)。蓄電池の場合は、R1で劣化程度を算出し、R2>178mΩの時は、R2をR1に加える、すなわち、R1+R2=R0 で劣化程度を算出する。
このように、インピーダンスZが、Zmで最小となる共振回路を構成することとf0とfmからR2を算出し、供試物のR2による劣化程度を判定できる。図5
例えば、電解液を入れている鉛蓄電池の場合は、充電状態で左右されないR1によって、残存寿命を算出することが本特許のポイントである。R1での損失角tanδR1は、tanδR1=R1/(((R2^2/(ω・CB)^4) +(((R2^4)/((ω・CB)^2))^0.5)/
((R2^2)+(1/(ω・CB)^2))+R1)
で算出され、図19は、R2[OHM]とtanδR2[%]を描き、R2=180mΩ付近から急速に増加し、1.5%を越えるので、劣化といえる。(一般の絶縁物は、1.5%を越えると劣化と言っていることに一致する)鉛蓄電池の場合
R1=30mΩ(tanδR1=0.88%)、
R2=180mΩ(tanδR2=1.5%)から劣化範囲は、2.38[%]以上の場合と言える。
さらに、高絶縁物の場合は,劣化の少ない場合でも,健全程度が本特許案の極値を持たせた共振回路により、位相曲線の極値点から定量化できる。図21の位相定数βから、導電率σ、そして、tanδにより,高絶縁物の健全程度の定量化が可能となる。
誘電率をε=8.85×10^(−12)×εr
ここでεrは、比誘電率、透磁率をμ=4π×10^(−7)×μr、ここでμrは、比透磁率とし、角速度ωm=2π・fHm、fHmを位相曲線の極値点の周波数とすると、導電率σ[MHO/cm]は、
σ=2(2ωm(ε^(3/2))β/(μ^(1/2))−2(ωm・ε)^2)
ここで、高絶縁物の場合、1>>(σ/(2π・fHm・ε))^2となるので、図20のような減衰定数α[dB/m]は、
α=σ((μ/ε)^0.5)/2,となり、図20のような位相定数
β[rad/m]は、
β=ωm・(μ・ε)0.5){1+(σ/(ωm・ε))^2}
固有抵抗ρ[Ω−cm]として
これらα、βから、σを打ち消して、ε^0.5=Xとおくと
X^2−(β/(ωm(μ^0.5)))・X+((2α)^2)/(8(ωm^2)μ)=0
となり、この根を、X1,X2とすると、比誘電率εr1=X1^2/ε0、
εr2=X2^2/ε0、
σ1=2α/((μ0.μr/εr1・ε0)^0.5)
σ2=2α/((μ0・μr/εr2・ε0)^0.5)
一方、固有抵抗ρ[MΩ−cm]は、位相曲線の極値から、δβ/δω=0
として、σ=1/ρ=ε・ωm・(8^0.5)から
ρ=6361.45/(fHm・εr)となる。fHm:極値点周波数
ωm=2π・fHm、等価キャパシタンスをεrから算出し、Crとおき
インピーダンスZ0[Ω]は、
Z0=(((ρ^2)/((ωm・Cr)^4))+((ρ^4)/((ωm・Cr)^2)))^0.5/((ρ^2)+(1/((ωm・Cr)^2)))
一方、測定レンジを利得(dB)図20から、インピーダンス(Ω)図21に、切り替えて位相特性β(f)の極値点の周波数fHm点のインピーダンスZHm[Ω]を測定して、α=σ((μ/ε)^0.5)/2,
(μ/ε)^0.5=ZHm,αm=20・log(E1/E2)からσ=2・αm/ZHm そして、αsを測定系自身のベース利得であり、これを図22に示す。真の利得αmsは、αms=αm−αsとなる。
これらから、
Figure 2005292107
Figure 2005292107
ただし、8.696は、Neper−>dB の換算係数であり、このρからZ0を求め、劣化の指標である
Figure 2005292107
を算出する。
この例は、図23に示す。
サイリスター、ダイオード、アレスター等の試験の時は、直流電圧例えば、1KV程度を可変周波数電圧に重畳させ、供試物に並列に(第1、第2の大容量コンデンサーの前段へ)印加する回路、および、直流増幅器の劣化は、同様に本提案の大容量コンデンサーを通して入力側に印加し、入力側端子に対する出力側端子側への利得(dB)特性、位相特性を測定して良否を判定することができる。
直流電圧は、供試物が破損しない(非破壊試験をねらいとしている)値を印加し、R1、R2,CB,LB,f0とfm、素子の順方向耐電圧値そして、逆方向耐電圧値との相関係数から劣化による不良範囲を定め、前期と同様に劣化が発生すれば、R2が現れ、f0とfmがズレてくるため、fm>f0、Z0>Zmとなり、これらの検出した定数からtanδを算出する。
このように、常時は、高耐電圧、大容量コンデンサーで2個で分岐し、任意の劣化診断時は分岐用コンデンサー(300μFから30000μF)は共用し、この後段に直列に共振回路である大インダクタンスと位相調整用コンデンサーとの並列回路に接続する回路を本案で提案しており、この回路に、既売の可変周波数(2Hzから1MHZ)電源とインピーダンス測定器を直列接続し、更に、半導体素子へは、直流電源も並列接続することで劣化診断ができる。
図1はこの発明の絶縁物の内部抵抗を演算する際の基本となる絶縁物の電気的な等価回路を示す図である。 図2は蓄電池劣化診断装置の構成を示す回路例である。 図3は低周波(約600HZ)での蓄電池等価回路。 図4は高周波(約2000HZ以上)での蓄電池等価回路。 図5は低周波帯での共振特性。 図6は高周波帯(24000HZ付近)での共振特性。 図7は各周波数帯でのインピーダンス特性。 図8は測定系のインピーダンス。 図9は電解液のベクトル図 図10は寿命特性(蓄電池抵抗100〜500mΩ) 図11は寿命特性(蓄電池抵抗0〜100mΩ) 図12は寿命特性(蓄電池抵抗3〜10mΩ) 図13は負荷電流10Aの時の抵抗と使用年数特性。 図14は負荷電流12Aの時の抵抗と使用年数特性。 図15は負荷電流14Aの時の抵抗と使用年数特性。 図16はCBと比重の関係。 図17はρの周波数特性。 図18はρとR2の関係。 図19はR2の増加とtanδとの関係。 図20は高絶縁物の通過電流の減衰特性(利得dB表示)。 図21は高絶縁物の位相曲線の極値と減衰特性(インピーダンス表示) 図22は測定系の減衰特性(利得dB表示) 図23は高絶縁物のインピーダンスによるtanδ特性。
符号の説明
C1…直流成分の遮断用コンデンサー1、
C2…直流成分の遮断用コンデンサー2、
B1…劣化診断を行う蓄電池、
E …可変周波数電源、
MV…蓄電池の両端電圧測定回路、
MI…蓄電池の供給電流測定回路。

Claims (2)

  1. 運用中の絶縁物に、直流成分を遮断するコンデンサC1,C2を介して、可変周波数電源からの信号を与え、絶縁物の両端電圧と絶縁物に供給している電流を測定する回路により、周波数に対する絶縁物のインピーダンスを測定する機能を備えることを特徴とする劣化診断システム。
  2. 請求項1に記載の劣化診断システムにおいて、
    周波数に対する絶縁物のインピーダンスから、絶縁物の劣化の指標となる内部抵抗を求めることを特徴とする劣化診断システム。
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