JP4745228B2 - エチレンイミン化合物および非反応性促進剤を含有する歯科用組成物 - Google Patents

エチレンイミン化合物および非反応性促進剤を含有する歯科用組成物 Download PDF

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Description

本発明は、向上した硬化速度を有する歯科用組成物、特に、向上した硬化特性を有するゴム状エラストマーを製造する方法に関する。
本明細書で遅硬化性材料と呼ばれる、公知のエチレンイミン基含有ポリエーテル材料と比較して、本発明による材料は硬化時間が短い。これらの配合物は、速硬化性材料と呼ばれる。
通常、歯科用配合物の硬化速度は、反応性成分の量を変化させることによって、例えば、重合性化合物の量を変化させることにより、それに応じて開始剤の量を変化させることにより、および/または加硫遅延剤の量を変化させることにより調節される。
エチレンイミン化合物としても知られるアジリジンは、重合を導入し、したがって重合を開始する触媒によって、高分子量ポリアミン化合物に転化することができる。
これに関して、(特許文献1)には、ポリエーテルおよびエチレンイミン誘導体からの硬化性エラストマーが記載されている。このポリマーは実質的に直鎖状の構造であり、特に鎖の末端にエチレンイミン基を含有し、ゴム状生成物が得られる。
(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)には、規則的な硬化挙動を示す、ポリエーテルアジリジンを含有する配合物が記載されている。
例えば、(特許文献2)には、低温での未硬化ペーストの特性を改善するための、側鎖にメチル基を含有するN−アルキルアジリジノポリエーテルの使用が記載されている。硬化材料に対して、溶媒1〜35重量%が使用されることも記載されている。その溶媒は、ポリエステルポリオール、脂肪族エステル、オイル、脂肪、脂肪族炭化水素、多塩基性酸の単官能性または多官能性エステル、スルホン酸のエステルまたはアミドからなる群から選択される。
(特許文献3)には、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、芳香族炭化水素、芳香脂肪族炭化水素、多塩基性酸の単官能性または多官能性エステル、スルホン酸のエステルまたはアミドから選択される溶媒0〜95重量%が使用されることが記載されている。
(特許文献4)には、触媒ペーストの配合物が記載されている。その触媒ペーストは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、脂肪族エステル、オイル、脂肪、ワックス、脂肪族炭化水素、芳香脂肪族炭化水素、多塩基性酸の単官能性または多官能性エステル、スルホン酸のエステルまたはアミドからなる群から選択される不活性溶媒0〜95重量%を含有する。その配合物は、硬化速度および触媒ペーストおよび硬化ゴムの他の特性に影響を与えるために使用される水(0.1〜20%)を含有する。
N−アルキルエチレンイミン、溶媒および開始剤の系に水を添加することによって、硬化速度および転換率が変えられることもまた記述されている((非特許文献1))。しかしながら、更なる水(または、口腔内の唾液)の存在下にて印象が硬化される場合、未硬化ポリエーテル精密印象材に水を添加することによって、表面が粘着性になる可能性があり、含浸(impregnated)圧排コードまたは圧排液が使用される場合、印象の精度に悪影響を与える場合もある。
アジリジノ基を有する化合物を含有する配合物の硬化速度を高める他の可能性は、単官能化合物を多官能化合物と共にさらに使用することである。
これに関して、(特許文献5)に、少なくとも1つの化合物が少なくとも2つのエチレンイミン基を有し、少なくとも1つの化合物が1つのエチレンイミン基を有する組成物が記載されている。しかしながら、1つのエチレンイミン基を有する化合物をさらに使用するには、開始剤を増加する必要がある。エチレンイミン濃度および開始剤の増加によって、コストが高くなる。
短い硬化時間を有する、ポリビニルシロキサンをベースとする印象材もまた知られている。その例としては、Splash(商標)Half−Time(ディスカス社(Discus))、Aquasil(商標)Fast Set(デンツプライ/コーク社(Dentsply/Caulk))、インプリント(Imprint)(商標)II Quick Step(スリーエムエスペ社(3M ESPE AG))、Take 1 Fast Set(カー社(Kerr))、Extrude Extra(カー社(Kerr))が挙げられる。
しかしながら、今のところ、入手可能な速硬化性ポリエーテル、特にエチレンイミン含有材料はない。
臨床状況を考慮すると、大部分の場合において、精密印象材が、クラウン、インレー、小さなインプラントまたは小さなブリッジの印象を採得するために使用されている(約80%)。これらのすべての場合において、歯科医師は、長い総作業時間を必要としない。さらに、短い口腔内硬化時間も有利であるだろう。作業時間および口腔内硬化時間の両方を短縮することによって、歯科専門家は時間を節約できるだろう。全体的に、どちらかと言えば不快な印象採得の短縮は、患者にも有利であるだろう。
米国特許第3,453,242号明細書 独国特許出願公開第 100 58 846 A1号明細書 独国特許出願公開第 197 53 456 A1号明細書 独国特許出願公開第 100 18 918 A1号明細書 独国特許第 10235990.3号明細書 米国特許第3,453,242号明細書 米国特許第4,167,618号明細書 独国特許出願公開第 197 11 514 A1号明細書 独国特許出願公開第 43 06 997 A1号明細書 欧州特許第0 492 413 B1号明細書 G.D.ジョーンズ(Jones),D.C.マックウィリアムズ(MacWilliams),N.A.ブラクスター(Braxtor) J.Org.Chem.1965,1994−2003 O.C.ダーマー(Dermer),G.E.ハム(Ham),Ethylenimine and other Aziridines,Academic Press(1969)
したがって、本発明の目的は、上述の問題のうち1つまたは複数を改善することである。
向上した特性を有する組成物を提供することも、本発明の目的である。
本発明の他の目的は、硬化材料のゴム状弾性を本質的に変えることなく、向上した硬化速度を有する組成物、特に歯科用ポリエーテル組成物を提供することである。
上記の目的のうち1つまたは複数は、以下の文章に記載のように組成物を提供することによって達成することができることが見出された。
この点で、本発明は、
−エチレンイミン基含有成分A、特にN−アルキルアジリジンポリエーテルと、
−例えば、N−アルキルもしくはN−アリール置換アリールスルホン酸アミドおよび/またはN−アルキルもしくはN−アリール置換アルキルスルホン酸アミドおよび非N−置換スルホン酸アミドを含む、SO2−NH基含有成分Bと、
−成分Aの硬化プロセスを開始することができる開始剤Cと、
−任意に、改質剤、充填剤、染料、顔料、チキソトロープ剤、流動性向上剤、高分子増粘剤、界面活性剤、におい物質、希釈剤および着香料などの添加剤Dと、を含有する硬化性歯科用組成物に関する。
驚くべきことに、非反応性促進剤を添加することによって、硬化される組成物の硬化速度が、加硫配合物のゴム状弾性に著しく影響を与えることなく促進することができることが見出された。
硬化性エチレンイミン基含有成分にかかるSO2−NH基含有成分を添加することによって、反応性成分の量を本質的に変えることなく、硬化速度に関して促進される組成物を提供することが可能になる。SO2−NH基含有成分は通常、硬化材料の物理的性質を著しく変化させない。
SO2−NR2基(RはHではない)のみを含有し、したがってN−H原子価を有するSO2−NH基を含まない成分である成分Bとして、N,N−二置換スルホン酸アミドを使用することは好ましくない。
いずれかの特定のメカニズムに限定されることなく、スルホン酸アミド基における少なくとも1つのNH部位を含むことなく、達成されることが意図される効果すべてが得られるとは限らないと考えられる。
本発明を用いて、DIN EN ISO 4823:2000による要求を満たすように、タイプ0(混練可能)、タイプ1(高粘度)、タイプ2(中粘度)およびタイプ3(低粘度)の配合物を提供することができる。
本発明は、室温および短い口腔内硬化時間にて硬化性組成物、特に歯科用印象材の(より)短い作業時間を実現する手段を提供する。DIN EN ISO 4823:2000に従って、室温(23℃)での総作業時間3:00分未満および口腔内硬化時間3:30分未満を実現することができる。
室温(23℃)での総作業時間は、DIN EN ISO 4823:2000に従って測定することができる。例えば、どちらもタイプ3の標準硬化ポリエーテル精密印象材である、インプレガム(Impregum)(商標)Garant L DuoSoftおよびパーマダイン(Permadyne)Garant L 2:1(スリーエムエスペ社(3M ESPE AG))の場合には、それぞれ3分40秒±15秒および4分±15秒の作業時間が測定される。
口腔内硬化時間は、製造元によって使用説明書に記載されている。DIN EN ISO 4823:2000に従って、加硫材料のひずみからの弾性回復は、推奨される口腔内硬化時間内で≧96.5%の値に達しなければならない。さらに、DIN EN ISO 4823:2000に従って、加硫材料の圧縮における弾性ひずみは、推奨される口腔内硬化時間内で、タイプ0およびタイプ1の材料については0.8〜20.0%の範囲内の値、タイプ2およびタイプ3の材料については2.0〜20.0%の範囲の値にそれぞれ達しなければならない。
例えば、どちらもタイプ3の標準硬化ポリエーテル精密印象材である、パーマダイン(Permadyne)(商標)Garant L2:1およびインプレガム(Impregum)(商標)Garant L DuoSoft(スリーエムエスペ社(3M ESPE AG))の場合には、3分30秒の口腔内硬化時間が製造元により推奨されている。
歯科用配合物は、2種類のペーストが別々に保存されている2区画システムとして提供される場合が多い。ベースペーストは重合性化合物を含有し、開始剤を含有する触媒ペーストとは別に保存される。
貯蔵寿命に関しては、本発明により使用される非反応性促進剤は、重合性化合物と相溶性であり、開始剤とも相溶性である。
歯科医院で使用することができる、少なくとも1種類の促進剤を含有する他のペーストを提供して、歯科医の必要に応じて所定のポリエーテル印象材の硬化時間を高めることもできる。
したがって、本発明は、迅速硬化性ポリエーテル印象材を提供するための低コストおよび低リスクな方法を提供する。
本発明の意味内での「含む」および「含有する」という用語は、特徴の特徴の非網羅的なリストを意味する。同様に、「1つまたは1種」という言葉は、「少なくとも1つの(少なくとも1種の)」という意味で理解されたい。
本発明による「作業時間」とは、成分の完全な混合と、室温での混合組成物の初期硬化との間の時間である。作業時間の終わりは、混合組成物が、スキン形成または大幅に低減された流動性などの顕著な変化を示す時間と考えられる。作業時間の最後の時点で、混合材料の稠性(consistency)では、所望の細部の再現および寸法特性を有する精密な印象を製造することができない。
本発明による「口腔内硬化時間」は、患者の口腔内に歯科用トレイを設置した時点と(印象材はまだ加工可能である)、加硫した印象材が所望のゴム状弾性を示す時に歯科用トレイを除去する時点との間の時間として定義することができる。
N−アルキルアジリジンポリエーテル(エチレンイミン基含有)成分Aとして、開始剤Cの存在下にて加硫可能なすべての成分を使用することができる。エチレンイミン基含有成分Aは、少なくとも1つのエチレンイミン基、好ましくは少なくとも2つのエチレンイミン基を含む。それらの成分は公知であり、例えば(特許文献6)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)に記載されており、一般にN−アルキルアジリジンポリエーテル組成物として知られている。
適切な成分Aは、オリゴマーおよび/またはポリマー炭化水素、エステル、エーテルまたはシロキサンに結合するN−アルキル置換アジリジンである。結合されるN−アルキルアジリデンは、次式:
(式中、Rは、H、C1−C12アルキル、C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、C7−C15アルキルアリール、C7−C15アリールアルキル、C3−C12シクロアルキルを表し、その水素原子は、ClまたはFによって置換されてもよく、および/またはその5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
Eは、C1〜C18分枝または非分枝炭化水素鎖を表し、その5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
Gは、C(O)O、C(O)NR、C(O)、C(O)C(O)、C(O)(CH2mC(O)(m=1〜10)、C(S)NR、CH2から選択される基を表し、
Lは、x=0または1の場合に、O、S、NRを表す)
によって表すことができる。
成分Aは、硬化組成物に対して範囲約10〜約90重量%の量で存在し得る。
印象材の場合には、成分Aは、硬化組成物に対して範囲約35〜約90重量%の量、または範囲約40〜約75重量%の量で存在し得る。
複製材の場合には、成分Aは、硬化組成物に対して範囲約10〜約25重量%の量、または範囲約12〜約20重量%の量で存在し得る。
硬化前の成分Aの分子量は、GPCで決定された、約600〜約20,000g/molの範囲、または約1,000〜約10,0000g/molの範囲であり得る。適切な方法は専門家によって知られている。さらに、分子量の決定は、核磁気共鳴分光法(末端基の決定)を用いて可能である。ホーベン−ウェイル(Houben−Weyl),Methoden der organischen Chemie,14/2,p.17,Georg Thieme Verlag,Stuttgart,1963またはASTM D2849法Cに従ったヒドロキシル価の決定など、使用される有機ポリオールに関して文献に記載されている適用可能な方法もある。
有機ポリオールの分子量を決定するのに非常に有用な方法は、カラム寸法8×300mmおよび粒径5μmを有する、PSS SDV 10,000Å+PSS SDV 500Åの組み合わせを使用したGPC法である。さらに、カラム寸法8×50mmおよび粒径10μmを有するプレカラムPSS SDV 100Åが使用される。溶離剤は、流量1.0ml/分で流れるジョノール(Jonol)で安定化されたTHFである。検出器は屈折率検出器(RI)であり、注入容積100μlである。試料は濃度1%を有する(溶媒はTHF)。ポリスチロール標準が対照標準として使用される。
SO2−NH基含有成分Bとして、成分Aの硬化速度を促進することができるすべての成分を使用することができる。
例えば、所定の配合物の非反応性希釈剤4.0重量%を同量の成分Bに取り替えると、印象材の硬化(室温で測定)の十分な促進を達成することができ、DIN EN ISO 53505に従って6分後に測定されたショア硬度A(少なくとも3つの試料から決定された平均値を意味する)が、成分Bを含有しない配合物で測定された値と比較して、約30%を超えて、約40%を超えて、または約50%を超えて増加するという結果が得られる。代替方法として、例えば、成分B4.0重量%を所定の配合物に添加して、硬化の所望の促進が達成される。複製材のような非常の軟らかいゴムの場合には、硬化時に、一般的な振動レオメーターを使用してG’およびG’’をモニターして測定することができる。
SO2−NH基含有成分Bは、少なくとも2つのSO2−NH基を必要とする場合に、少なくとも1つのSO2−NH基を含む。SO2−NH基含有成分Bは、分子化合物または高分子化合物であることができる。
適切な成分Bは、N−置換アリールスルホン酸アミドまたはN−置換アルキルスルホン酸アミドおよび非N−置換アルキルまたはアリールスルホン酸アミド、つまり、SO2−NH2基を含有するスルホン酸アミドである。スルホンアミドにおいて、スルホンアミド基の窒素原子に結合する1つの水素原子は、アルキルまたはアリールラジカルによって置換することができる。
成分Bは、例えば、以下の式:
(式中、R1は、C1−C22アルキル、C2−C22アルケニル、C2−C22アルキニル、C7−C22アリールアルキルまたはC3−C22シクロアルキルを表し、その1つまたは複数の水素原子が、ClまたはFによって置換されてもよく、および/またはその5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
R2は、C6−C18アリール、C7−C22アルキルアリール、C2−C22シクロアルキルアリール、C7−C22アルケニルアリールまたはC7−C22アルキニルアリールを表し、その1つまたは複数の水素原子が、ClまたはFによって置換されてもよく、および/またはその5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
R3は、R1またはR2を表す)のうちの1つによって表すことができる。
以下の構造:
(式中、R4はR1またはR2であり、
R5は、ポリマーへの化学結合を表す)
を含む高分子物質も使用することができる。
成分Bは、好ましくは芳香族部位を含む、さらに好ましくは以下に示す構造要素:
(式中、芳香族環は、1つまたは複数の置換基で置換されてもよい)
を含む、スルホン酸アミドまたはスルホン酸アミドの混合物を含有する。
スルホン酸アミドは、単独で、または他の異なるスルホン酸アミドと混合して使用することができる。
ベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド、p−トルエンスルホン酸N−エチルアミドまたはo−/p−トルエンスルホン酸N−エチルアミドの混合物が特に好ましい。
成分Bは、硬化組成物に対して、範囲約0.01〜約20.0、または範囲約0.1〜約10.0、または範囲約0.2〜約6.0重量%の量で存在する。
成分Bの分子量は、約90〜約2000gmol-1または約90〜約300gmol-1の範囲であることができる。
開始剤Cとして、成分Aの硬化プロセスを開始することができる、すべての成分を使用することができる。
開始剤と、配合物のN−アルキル置換アジリジンとのモル比は通常、約1.0:0.1〜約1.0:20.0のgmol-1の範囲、または約1.0:0.5〜約1.0:10.0の範囲、または約1.0:0.8〜約1.0:3.0の範囲である。
適切な開始剤は、(非特許文献2)に記載されている。
参照により本明細書に組み込まれる、(特許文献7)に記載の置換アルキルスルホニウム塩が特に有用である。
任意に、改質剤、充填剤、染料、顔料、チキソトロープ剤、流動性向上剤、高分子増粘剤、界面活性剤、におい物質、希釈剤および着香料などの添加剤を添加することができる。流動学的特性をさらに調節するための、その他の物質が有用である場合がある。
添加剤は、硬化組成物に対して、範囲約10〜約90重量%の量で存在することができる。印象材の場合には、添加剤は、硬化組成物に対して、範囲約10〜約65%、または範囲約25〜約60%の量で存在することができる。複製材については、添加剤は、硬化組成物に対して、範囲約10〜約90重量%、または範囲約20〜約85重量%の量で存在することができる
適切な充填剤は、例えば、アルミノケイ酸塩、ケイ酸、石英粉末、珪灰石、雲母粉末および珪藻土である。
適切なチキソトロープ剤は、例えばUllmanns Enzyklopaedie der technischen Chemie,4.Auflage,Verlag Chemie,Weinheim,Band 24,p.3の定義による表面処理シリカおよび/またはワックスである。(特許文献8)に記載のトリグリセリドが特に有用である。
適切な界面活性剤は、特殊な構造を有するポリエーテルおよびポリエーテル型材料、例えばプルロニック(Pluronic)(商標)、Synperonic(商標)、シルウェット(Silwet)(商標)タイプの材料である。(特許文献9)に記載の界面活性剤が特に有用である。
適切な希釈剤は、C12−C15アルキルアセテートなどの液体、クエン酸の液体誘導体、ビス(2−エチルヘキシル)フタレートまたはポリマーフタレートなどの分枝アルコールとフタル酸とのエステル、ジオクチルマレエートなどのC2−C6ジカルボン酸のC2−C18ビス(アルキル)エステル、メサモール(Mesamoll)(商標)などのスルホン酸の芳香族および脂肪族エステル、ジおよびトリエチレンおよびプロピレングリコールの誘導体、ポリフェニル、ジベンジルトルエン、キシリルトルエン、ジキシリルトルエンなどの一般的な芳香族希釈剤、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィンなどの高分子化合物である。高分子化合物の群から、ヒドロキシル、エーテル、アルキル、エステル官能基を有する化合物が好ましい。
本発明の組成物のショア硬度Aは、DIN 53505に従って測定される。硬化速度をモニターするために、時間依存的な測定を行った。
24時間後に測定されたショア硬度Aは通常、印象材では約40〜約80の範囲であり、複製材では約10〜約40の範囲である。
成分を混合して24時間後に測定された、本発明の硬化印象材のDIN 50125による破断点伸びは通常、≧約40%、または≧約50%または≧約60%である。
成分を混合して24時間後に測定された、本発明の硬化印象材のDIN 50125による引張り強さは通常、≧約0.50MPa、または≧約0.55MPaまたは≧約0.60MPaである。
成分を混合して24時間後に測定された、本発明の硬化複製材のDIN 50125による破断点伸びは通常、≧約80%、または≧約100%または≧約120%である。
成分を混合して24時間後に測定された、本発明の硬化複製材のDIN 50125による引張り強さは通常、≧約0.20MPa、または≧約0.25MPaまたは≧約0.30MPaである。
上述のように、歯科用配合物は、二成分系として提供されることが多い。
したがって、本発明は、ベースパートが成分Aを含有し、触媒パートが成分Cを含有し、かつ成分Bが、ベースパートまたは触媒パートのいずれかに、またはベースパートおよび触媒パートに存在する、パート(part)のキットにも関する。
しかしながら、成分Bの促進効果を使用して、現況技術に記述される成分A含有組成物の硬化速度を高めることもできる。
現在、以下の成分が市販されている:タイプ1の材料(パーマダイン(Permadyne)(商標)ペンタ(Penta)(商標)H、パーマダイン(Permadyne)(商標)fest、インプレガム(Impregum)(商標)ペンタ(Penta)(商標)H DuoSoft(商標)に相当する)、タイプ2(インプレガム(Impregum)(商標)F、インプレガム(Impregum)(商標)ペンタ(Penta)(商標)、インプレガム(Impregum)(商標)ペンタ(Penta)(商標)Softに相当する)およびタイプ3(パーマダイン(Permadyne)(商標)ペンタ(Penta)(商標)L、パーマダイン(Permadyne)(商標)Garant(商標)2:1、パーマダイン(Permadyne)(商標)dunn、インプレガム(Impregum)(商標)ペンタ(Penta)(商標)L DuoSoft(商標)、インプレガム(Impregum)(商標)Garant(商標)L DuoSoft(商標)に相当する)。すべての材料が、スリーエムエスペ社(3M ESPE AG)から市販されている。
したがって、本発明は、成分Bが更なるパートに含まれ、触媒パートにもベースパートにも含まれない、パートのキットにも関する。
本発明は、a)成分A、BおよびCを提供するステップと、b)成分を混合するステップと、を含む硬化性組成物を製造する方法にも関する。
視覚によって(ストランドの長さの比較)、予め配分された(pre−dosed)パックユニットを介した重量によって、その後に手で混合することによって、静的混合管を備えたダブルチャンバカートリッジから、またはダウンストリームの静的もしくは動的ミキサーを備えた体積配分システム(volume dosing system)を使用することによって、成分の配分(dosing)を行うことができる。
(特許文献10)に記載されており、かつペンタミックス(Pentamix)(商標)またはペンタミックス(Pentamix)(商標)2として市販されている混合装置をそのままで使用することができる。しかしながら、混合は手作業で行うこともできる。
本発明のさらなる目的は、組成物の構成要素、特にカートリッジ、バッグ、プレフィルド(prefilled)歯科用トレイを収容するパッケージである。
本発明による組成物は有利なことに、対象または身体部分のモデリングに使用することができる。本発明の組成物は、歯科分野において、例えば印象材、特に精密印象材、咬合採得材または複製材として特に有用である。
本発明の組成物は必ずしも水を含有するわけではない。
さらに、この組成物は、薬物または除草剤において活性物質として使用されるスルホンアミドを必ずしも含有するわけではない。
以降、本発明は実施例によって説明される。実施例は、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
測定
ショア硬度Aの測定は、およその加硫度のデータを得るのに非常に簡便な方法である。ショア硬度の値は、加硫された印象を特徴付けるための、歯科学において共通の数である。時間依存的な測定をDIN 53505に従って行った。値を決定するために、3つの独立した測定を行った。「Handharteprufgerat Zwick 3150」(ツヴィック社(Zwick GmbH &Co),ウルム(Ulm))を測定装置として使用した。示される値の精度は±1であった。
DIN 50125のフォームBに従って、引張り強さおよび破断点伸びを測定した。試料は直径6.0±0.1mm、長さ50.0±0.1mmであった(Zugprobe B 6×50 DIN 50125)。値を決定するために、5つの独立した測定を行った。「Universalprufmaschine Zwick 1435」(ツヴィック社(Zwick GmbH &Co),ウルム(Ulm))を測定装置として使用した。
配合:
ベースペースト1
81.0% 二官能性アジリジノポリエーテル(EO(エチレンオキシド)/THF(テトラヒドロフラン)ポリエーテル主鎖;Mn:6000)
7.0% 脂肪(グリセリンのトリスアシルエステル)(fat(triscacyclic ester of glycerine))
1.0% 界面活性剤(コポリマーEO/PO)
9.5% ジベンジルトルエン
1.5% 珪藻土
ベースペースト2
81.0% 二官能性アジリジノポリエーテル(Mn:6000)
7.0% 脂肪(グリセリンのトリスアシルエステル)
1.0% 界面活性剤(コポリマーEO/PO)
8.8% ジベンジルトルエン
1.5% 珪藻土
0.7% イミダゾール化合物
触媒ペースト1
14.0% テトラフルオロホウ酸スルホニウム塩
20.0% クエン酸アセチルトリブチル
29.0% 非反応性ポリエーテル(Mn:6000)
12.0% ジベンジルトルエン
3.0% 界面活性剤(コポリマーEO/PO)
11.0% 珪藻土
11.0% 表面処理された高分散シリカ
触媒ペースト2
13.5% テトラフルオロホウ酸スルホニウム塩
19.0% クエン酸アセチルトリブチル
29.0% 非反応性ポリエーテル(Mn:6000)
6.5% ジベンジルトルエン
3.0% 界面活性剤(コポリマーEO/PO)
24.0% 珪藻土
5.0% 表面処理された高分散シリカ
I.スルホンアミドの量の変化
A)
ベースペースト1 2.0gを触媒ペースト2 1.2gと混合した(エントリー1)。ベースペースト中のジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)に取り替えた(エントリー2〜5)。
B)
ベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)8.00%を既に含有する、改変されたベースペースト1 2.0gを触媒ペースト2 1.2gと共に使用した(エントリー5)。
触媒ペースト2中のクエン酸アセチルトリブチル(CAS−No 77−90−7)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)に取り替えた。エントリー5によるベースペースト2.0gを、改変された触媒ペースト1.2gと共に使用した(エントリー6〜7)。
成分Bの添加は必ずしも、硬化組成物のゴム状弾性に著しく影響を及ぼさない。引張り強さおよび破断点伸びは本質的に変化しない。
特に表1から推測できるように、成分Bが組成物中に存在する場合には、より短い時間の後に、十分なショア硬度Aを達成することができる。
既に、かなり低い濃度のスルホンアミド成分で、目的の効果を達成することができる。濃度をさらに高くしても、必ずしも、硬化速度が高くなるわけではない。
II.比較:触媒ペーストにおいて使用されるスルホンアミドに対するベースペーストにおいて使用されるスルホンアミド
ベースペースト2および触媒ペースト1を改変した。使用されるベースペースト2.0gを触媒1.1gと混合した。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)に取り替えた(エントリー8)。
触媒ペーストにおけるクエン酸アセチルトリブチル(CAS−No 77−90−7)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)に取り替えた(エントリー9)。
通常、スルホンアミドがベースペースト中で使用されるか、触媒ペースト中で使用されるかどうかで、有意な差はない。
III.比較:ベンゼンスルホン酸N−ブチルアミドおよびp−トルエンスルホン酸N−エチルアミドの使用に対するo−/p−トルエンスルホン酸N−エチルアミドの混合物の使用
ベースペースト2 2.0gを触媒ペースト2 1.2gと混合した(エントリー10)。
ベースペースト2を改変した。改変されたベースペースト2 2.0gを触媒ペースト2 1.2gと混合した。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、o−/p−トルエンスルホン酸N−エチルアミド(CAS−No 8047−99−2、26914−52−3)のおよそ70:30の同量の混合物に取り替えた(エントリー11)。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 80−39−7)に取り替えた(エントリー12)。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)に取り替えた(エントリー13)。
IV.比較:ベンゼンスルホン酸アミドに対するベンゼンスルホン酸N−ブチルアミドの使用
ベースペースト2を改変した。改変されたベースペースト2 2.0gを触媒ペースト2 1.2gと混合した。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)に取り替えた(エントリー13)。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸アミド(CAS−No 98−10−2)に取り替えた(エントリー14)。
V.比較:ベンゼンスルホン酸N−ブチルN−メチルアミドに対するベンゼンスルホン酸N−ブチルアミドの使用
ベースペースト2を改変した。改変されたベースペースト2 2.0gを触媒ペースト2 1.2gと混合した。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルアミド(CAS−No 3622−84−2)に取り替えた(エントリー13)。
ベースペーストにおけるジ−ベンジルトルエン(CAS−No 26898−17−9)を、同量のベンゼンスルホン酸N−ブチルN−メチルアミド(CAS−No 119059−69−7)に取り替えた(エントリー15)。

Claims (9)

  1. 硬化組成物に関して、
    成分AとしてN−アルキルアジリジンポリエーテルと、
    アリールスルホン酸アミドおよび/またはアルキルスルホン酸アミドを含むSO2−NH基含有成分Bと、
    硬化プロセスを開始することができる開始剤Cと、
    を含有する歯科用組成物。
  2. 成分Aが、以下の式:
    (式中、Rは、H、C1−C12アルキル、C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、C7−C15アルキルアリール、C7−C15アリールアルキル、C3−C12シクロアルキルを表し、その水素原子が、ClまたはFによって置換されてもよく、および/またはその5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
    Eは、C1〜C18分枝または非分枝炭化水素鎖を表し、その5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
    Gは、C(O)O、C(O)NR、C(O)、C(O)C(O)、C(O)(CH2mC(O)(m=1〜10)、C(S)NR、CH2から選択される基を表し、
    Lは、x=0または1の場合に、O、S、NRを表す)によって表される構造要素を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 成分Bが、N−アルキルもしくはN−アリール置換アリールスルホン酸アミドおよび/またはN−アルキルもしくはN−アリール置換アルキルスルホン酸アミドを含む、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 成分Bが、以下の式:
    (式中、R1は、C1−C22アルキル、C2−C22アルケニル、C2−C22アルキニル、C7−C22アリールアルキルまたはC3−C22シクロアルキルを表し、その1つまたは複数の水素原子が、ClまたはFによって置換されてもよく、および/またはその5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
    R2は、C6−C18アリール、C7−C22アルキルアリール、C2−C22シクロアルキルアリール、C7−C22アルケニルアリールまたはC7−C22アルキニルアリールを表し、その1つまたは複数の水素原子が、ClまたはFによって置換されてもよく、および/またはその5個までの炭素原子が、O、CO、N、Sから選択される原子または原子の基によって置換されてもよく、
    R3は、H、R1またはR2を表し、
    R4は、R1またはR2であり、
    R5は、ポリマーへの化学結合を表す)のうちの少なくとも1つによって表される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 成分Bの分子量が、90〜2000gmol-1の範囲である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 成分Bが、ベンゼンスルホン酸N−ブチルアミドまたはp−トルエンスルホン酸N−エチルアミド、o−トルエンスルホン酸N−エチルアミド、ベンゼンスルホン酸アミドまたはo−/p−トルエンスルホン酸N−エチルアミドの混合物を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 開始剤Cが、プロトン化剤またはアルキル化剤の群から選択される、または開始剤Cが、化学反応においてプロトンおよび/または反応性アルキル化剤を生成する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. ベースパートと触媒パートとを備えるパートのキットであって、前記ベースパートが成分Aを含み、前記触媒パートが成分Cを含み、かつ成分Bが、ベースパートまたは触媒パートのいずれかにおいて存在するか、またはベースパートおよび触媒パートにおいて存在し、成分A、BおよびCが、請求項1〜7のいずれか一項に記載のものである、パートのキット。
  9. ベースパートと触媒パートとを備えるパートのキットであって、前記ベースパートが成分Aを含み、前記触媒パートが成分Cを含み、かつ成分Bが、その他のパートに含まれ、触媒パートにもベースパートにも含まれず、成分A、BおよびCが、請求項1〜7のいずれか一項に記載のものである、パートのキット。
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