JP4745215B2 - 光記録媒体表面の回復剤 - Google Patents

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Description

本発明は、CD、CD−R、DVD等の光ディスクや光カードのような光記録媒体の表面の回復剤に関するものである。
本発明は特に、表面に小さな傷、亀裂、ノッチ、微孔等が付いたために再生が不可能または不正確になった光ディスクの表面に単に塗布するだけで、光ディスクの再生ができるようにするための、光ディスク等の光記録媒体の表面の回復方法および回復剤に関するものである。
本発明の回復方法および回復剤は、一般の人が誰でも何処でも簡単に使用でき、しかも、本発明回復剤使用後の光記録媒体は表面平滑性を回復するだけでなく、帯電防止性(埃付着防止性)が向上し、表面の耐擦傷性、耐亀裂性も良くなる。
本発明の回復剤はレーザ光による劣化がないという顕著な作用効果を有している。
「光記録媒体」とは光ディスク、光カード等の光を用いて情報を記録および/または再生するメディアを意味し、コンパクトディスク(CD)、CD−R、CD−RW、DVD、DVD−R、DVD−RW、MD等の光ディスクを初めとして、最近開発さたれブルーレーザーを用いた次世代高密度光メディアや、それよりさらに波長の短い光を用いた超高密度光メディアが含まれる。
光ディスク、光カード等の光記録媒体の基板材料としてはガラス、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂およびエポキシ樹脂等が使用されている。これらの光記録媒体は透過型でも反射型でも、レーザ光等の光が入射する表面は透明材料であり、この透明材料の多くは柔らかいプラスチックである。
ポリカーポネーストやアクリル樹脂のプラスチック材料を含むメディアは子供を含めた普通の人が取り扱うため、表面に傷が付き易い。また、健康保険票を光カードにした場合には光カードをサイフやポケットに入れて持ち歩く人が多いため、表面に傷が付き、読み取れなく事故が増えている。しかも、プラスチックは摩擦等によって容易に帯電し、ゴミや埃を吸引するため、それを除去するために固い布や紙で拭いて不注意に傷を付けることも多い。
表面に傷が付いたCDは音飛びしたり、再生が不可能(リードエラー)になり、DVDでは画像や情報が欠落することになる。CDやDVD等の光ディスクをレンタルしている企業にとってはレンタルした光ディスクに付く傷は大問題である。健康保険票として光カードを利用している場合には診療記録が読み出せなくなる。
光記録媒体(例えば光ディスク)の製造工程の最後には一般に光ディスクの透明表面材料を保護するための100μm〜180μmのオーバーコート材、表面保護コート材あるいは紫外線硬化型ハードコート材が付けられる。一般にはシリコン系または活性エネルギー線硬化性樹脂を用いた耐擦傷性保護皮膜を付けて表面を改質している。コンパクトディスクの記録膜保護のために使用されるオーバーコート剤は一般に不飽和ポリエステル、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の光ラジカル硬化型オーバーコート剤であり、多数の特許文献が存在する。
下記文献では透光性保護オーバーコート層の材料としてシリコンエラストマーのような軟質材料を用いている。
米国特許4,101,907号明細書
このコーティング材は粘着性で埃を吸着、保持しやすく、硬化温度は高く、硬化時間も長いという問題点がある。SiO2 やSiO等の無機硬質材料は透湿性、密着性、屈折率の変化する部分の膜厚が厚くなり、光学特性が劣化する。
硬化性のシロキサン系ハードコート剤は下記文献に記載されている。
特開2002−30150号公報(松下電器産業) 特開2000−319514号公報(信越化学工業)
しかし、公知のハードコート剤は一般に高温(例えば60〜120℃)で数秒から数分間加熱する必要があり、生産ラインでは使用できても一般消費者が使うのは難しい。
溶剤系のハードコート材では溶剤による収縮の問題がある。紫外線硬化型コーティング材は摩擦等によって静電気を発生し、塵埃が付着し易いという欠点がある。ウレタン(メタ)アクリレート、ポリウレタン系の有機無機ハイブリッド組成物も知られている。いずれにせよ、これらの材料は光記録メディアの製造工程で工業的に使用されるもので、一般人が家庭で使用中に表面に傷を付けた場合等に、光ディスクの表面回復剤として使用することはできない。
傷が付いた光ディスクの表面に塗布する光ディスク表面の回復試薬は多数知られており、市販されている。その大きくは界面活性剤を用いた表面浄化剤で、ゴミや付着物は除去できても光ディスクの表面に付いた傷を修復することはできない。また、効果も持続しない。
シリカファイバーを添加したポリマー溶液を用いた復活スプレーも市販されているが、この復活スプレーの組成は本発明とは相違し、有機物を主体とする復活剤は経時変化で着色し、静電気による塵の付着に弱い。また、光ディスク表面の傷を埋めるための化合物、特に樹脂、帯電防止剤、界面活性剤等を有機溶剤に溶かした回復剤もあるが、溶剤によって光ディスク表面が劣化、白化し、亀裂が生じるため実用にはならない。有機溶剤を含まない水溶性の帯電防止コート剤は溶剤による光ディスク表面の劣化の問題はないが、帯電防止効果は長続きせず、表面の傷を埋めることはできない。
特に、レーザ光によって劣化、変色する化合物を用いた保護剤、復活剤、回復剤の場合には、保護膜が経時変化して着色し、レーザー光を吸収したり化学構造が変化して光ディスクが再生、記録できなくなるという重大な問題が生じる。
本発明の目的は、従来法の上記欠点がなく、極めて簡単な方法で光記録媒体の表面を回復させることにある。
本発明の他の目的は、表面に小さな傷が付いた光記録媒体の表面に単に塗布するだけで光記録媒体の表面を修復することができる光記録媒体表面の回復剤を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、光記録媒体表面の表面平滑性、透明性を回復するだけでなく、光記録媒体表面の帯電防止性(埃付着防止性)、耐擦傷性、耐亀裂性を良くし、さらに、レーザ光による劣化がない、一液性常温硬化型の光記録媒体表面回復剤を提供することにある。
本発明の第1の対象は、有機溶剤を含まない常温で硬化できる液体の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物の、光記録媒体表面の回復剤としての使用にある。
本発明の第2の対象は、液状オルガノポリシロキサン(A)と、架橋剤(B)と、硬化触媒(C)とからなる透明な無溶剤の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物からなる光記録媒体表面回復剤にある。この硬化触媒(C)は触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤をさらに含むことができる。
「回復剤」とは読取面に傷が付いて使用に支障(音飛び、画像飛び、フリーズ等)が生じた光記録媒体を使用可能な状態に戻すための試薬を意味し、復活剤、補修剤、修理剤等ともよばれる。
「無溶剤」とは有機溶剤を実質的に含まないことを意味する。しかし、本発明の目的に反しない限り、光記録媒体表面特性に影響を与えず、傷の修復に役立つ種類と量の溶剤の使用は可能である。すなわち、本発明の回復剤の作用、機能を阻害せずに光記録媒体の表面のほんのわずかな部分を溶かし、または、軟化させ、傷を埋め、光の反射の乱れを減らす特性をするのであれば、溶剤の使用は可能である。従って、有機溶剤を実質的に含まないとは有機溶剤の量が本発明の回復剤の全重量の5重量%以下、好ましくは3重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下であることを意味する。
「常温」とは室温で自然乾燥することを意味するが、強制換気等で強制乾燥してもよい。加熱しても本発明の範囲を逸脱するものではないが、本発明回復剤は加熱する必要がない。本発明回復剤を塗布して回復させた光記録媒体は塗布後に直ちに使用(再生、記録)することができる。また、本発明回復剤は粘着性がないので、本発明回復剤を塗布して回復させた光記録媒体をそのままジャケットや紙ケース中に入れることができる。本発明の一実施例の回復剤は例えば25℃で120時間後に空気中の水分との反応で固い皮膜となる。塗布後は塗布面に触らないようにするのが好ましいが、本発明回復剤はその表面張力によって最終的には平坦な皮膜になるので、触ったとしても大きな問題にはならない。なお、本発明を物理的ならびに時間的制約を受ける条件下、例えば工場のライン等で実施する場合に250℃以下で加熱して硬化反応を促進しても本発明の範囲を逸脱するものではない。
「透明」とは光記録媒体の再生、記録に支障がない(光の吸収、反射等がない)ことを意味する。
「使用」とは本発明回復剤を光記録媒体の傷が付いた読取面に「適用」すること意味し、実際には塗布、散布、噴霧(スプレー)、刷毛塗り、ロルー塗布、コテ塗り、浸漬、流し塗り、流し込み、盛り付け等の公知の任意の方法を用いることができる。本発明回復剤は液体であるので小瓶に入れ、使用時に数滴を光記録媒体に塗布し、柔らかい布で拭くだけて均一な保護膜が形成できる。それによって光記録媒体が回復する。保存容器に加圧流体(ガス、液体)を入れてスプレー塗布をすることもできる。この場合には光記録媒体に害を与える有機溶媒ガスの使用は好ましくない。
[図1]はCDを例にした本発明の作用効果を示す概念図で、[図1]のAは表面(読取側の面)に傷(5)を付いたCD(1)の概念的断面図である。このCD(1)はトラック、記録ビット等を有する情報記録面(3)にアルミ膜が蒸着されており、その上に保護層/印刷面(4)が形成されている。CD−R、CD−RW、DVD等では情報記録面(3)に追記可能な記録層が形成されおり、多重記録方式のディスクの場合にはさらに複数の機能膜が形成されている。また、2枚のディスクを貼り合わせたものもある。本発明は表面から光が入射する任意の光記録媒体に適用できる。
ユーザー使用中に光ディスクの表面に傷(5)が付くのは避け難い。
本発明では無溶剤の一液常温硬化型オルガノシロキサン組成物からなる回復剤を傷の付いた光ディスクの表面に塗布する。このオルガノシロキサン組成物は光記録媒体の表面の小さな傷(5)を充填し、表面に透明な膜(6)を形成する。この膜(6)は時間の経過とともに硬化して光ディスク表面に実質的に均一な厚さの強い保護膜を形成する。その結果、「音飛び」するCDや「チャプター飛び」「フリーズ」「画面乱れ」「画面飛び」等のため再生できないDVDが読取可能な状態に回復する。
本発明で使用可能な液体の常温硬化型オルガノシロキサン組成物自体は既に公知のものである。液体の常温硬化型オルガノシロキサン組成物を記載した文献としては下記を挙げることができる。
特開平5−247347号公報(鈴木産業) 特開平7−3163号公報(内藤静) 特開平10−219111号公報(鈴木産業) 特開2003−12804号公報(アトミクス) 特開2003−238895号公報(亜細亜工業、恒和化学工業) 特開2005−139426号公報(進興ペイント)
上記特許文献の中で常温硬化するものは原則として本発明で使用できるが、一液性、粘度、粘着性、硬度、硬化時間、溶剤量等の条件から実際の使用には向かないものもある。
これらの常温硬化型オルガノシロキサン組成物は主として建築、土木の分野の塗料、ペイントとして開発されたもので、光記録媒体表面回復剤としての使用は記載も示唆もない。本発明者は、建築・土木分野で塗料として使用されていた常温硬化型オルガノシロキサン組成物を光記録媒体表面回復剤としての使用することを偶然思い付き、実際に使用したところ、驚くべき効果があることを発見し、本発明を完成した。すなわち、本発明者は、常温硬化型オルガノシロキサン組成物を塗布するだけ、という極めて簡単な方法で表面に小さな傷が付いた光ディスクの表面を修復することができ、耐擦傷性、耐久性が向上するだけでなく、経時変色がなく、帯電防止性(埃付着防止性)が得られるということを見いだした。
本発明は特に、特許文献4(特開平5−247347号公報、特公平7−72250号公報、特許第2137192号)に記載の一液常温硬化型オルガノシロキサン組成物が本発明の目的には適しているということを見出した。この一液常温硬化型オルガノシロキサン組成物は室温(25℃)で空気中の水分によって硬化し、安定した透明な保護膜を形成する。特に、経時変化で着色することがないので、ほぼ永久的にレーザー光による再生、記録が可能になる。さらに、無機質の絶縁膜であるため、有機質膜のような帯電性がないので、静電気による粉塵やゴミの付着がない。この特許に記載の一液常温硬化型オルガノシロキサン組成物は鈴木産業株式会社から「セラトン」の商品名で各種グレートのものが市販されている。
本明細書では上記特許文献4(特公平7−72250号公報、以下「参考特許」という)に記載の内容の中で本発明に関係する事項のみを以下簡単に説明し、参考特許の詳細な内容は記載しない。以下に記載のない事項(硬化反応機構、使用成分比率の限定理由、使用可能な添加物、酸化物の計算方法、測定方法、その他に関する情報)はこの参考特許の明細書を参照されたい。この参考特許の明細書の内容は本明細書の一部を成す。
参考特許には下記一般式(I)
Figure 0004745215
(式中:R1は水素原子もしくはC1からC5のアルキル基あるいはアシル基;R2ないしR6はそれぞれが水素原子、OR1基もしくは一価の炭化水素基より選ばれた同一もしくは異なる基、nは1ないし15の数)で表される化合物の1種または2種以上からなり、且つその中のケイ素成分をSiO2酸化物基準で表して50重量%以上含有している液状オルガノポリシロキサン(A)と、
下記一般式(2)もしくは(3)
7 pM・(OR13-p (2)
7 mQ・(OR14-m (3)
(式中:Mはアルミニウムまたはホウ素元素;Qはケイ素、チタンまたはジルコニウム元素;R1は水素原子もしくはC1ないしC5のアルキル基、アシル基あるいはオキシム基;R7は水素原子、OR1基もしくは一価の炭化水素基より選ばれた基;pは1または2;mは1ないし3の整数)で表される有機金属化合物の1種または2種以上からなる架橋剤(B)と、
亜鉛、コバルト、アルミニウムまたは錫元素の1または2種以上の含金属有機化合物であり、触媒反応ブロッキング剤が配合された硬化触媒(C)と、
からなり、且つ該三成分混合液組成物が含有する全金属元素成分をMOy/2酸化物基準(Mはアルミニウム、ホウ素、ケイ素、チタン、ジルコニウム元素、yは金属元素の価数)で表わして40重量%以上含有することを特徴とする無溶剤の常温硬化型オルガノシロキサン組成物が記載されている。
オルガノシロキサンがポリマー化し、硬化体を形成する反応機構は水共存下における反応性シロキサンの縮合反応/付加反応で、第一段で官能基のアルコキシ基に水が反応して脱アルコールが起り、シラノール基が生成され、次の第二段でこのシラノール基に架橋剤のアルコキシ基が金属触媒の下で反応する脱アルコール、脱オキシム、脱酢酸等の縮合反応でポリマー化が進行し、三次元網目構造のポリマー硬化体が形成されるものと説明されている。
液状オルガノポリシロキサン(A)には密着性を向上させるために熱可塑性樹脂が30重量%以下の量で溶解されていてもよく、熱可塑性樹脂としてはオルガノシロキサンに溶解するカルボキシル基を有する線状有機高分子化合物が好ましく、例としてはアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、セルローズ等の樹脂およびその誘導体、ならびに不飽和カルボン酸との非水溶液中での共重合体等が挙げられる。
架橋剤(B)は液状オルガノポリシロキサン(A)に対し50重量%以下の量で混合される。
触媒反応ブロッキング剤はアルキル基またはトリフルオロ基を有するβ−ケト酸エステル、β−ジケトン化合物およびマロン酸エステルの群より選択された1ないし2種以上の組合せからなるケト・エノール型互変異性化合物にすることができ、反応遅延剤は一価アルコール類もしくは多価のアルコールから選択できる。遅延剤としてのアルコール類の例としてはメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、アミルアルコール等の一価のアルコール、さらにエチレングリコール、グリセリン、エリスリトール等の多価のアルコールを挙げることができるが、光記録媒体の表面に対して本発明の目的を損なうような量を使用してはならない。触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤の種類および配合量は簡単な予備実験を予め行うことによって容易に決定できる。ブロッキング剤のケト・エノール型互変異性化合物と遅延剤のアルコール類とを併用する場合、その配合量は両者合わせて硬化触媒(C)中に50重量%以下の量で配合するのが好ましい。
硬化触媒(C)の使用量は、液状オルガノポリシロキサン(A) や架橋剤(B) の内容、種類、量、割合、さらに硬化触媒(C)の内容、種類等によって異なるが、一般には0.1 〜10.0重量%の範囲でよい。特に架橋剤(B) としてアルミニウム、ホウ素、チタンもしくはジルコニウムの有機金属化合物が配合される時には硬化触媒(C) の使用量は限りなく少量でよい。
本発明の用途では硬化ポリマーを格別に不燃・難燃性にする必要がないので、硬化ポリマーの主鎖を構成しているケイ素と酸素からなる結合単位を高濃度の50重量%以上に確保する必要は特にないが、硬化ポリマー膜に硬度が要求される場合にはケイ素と酸素からなる結合単位を高濃度の50重量%以上にするのが好ましい。オルガノポリシロキサン(A) の重合度が大きくなると、オルガノポリシロキサン(A) を液状態で確保することが困難になるので、上記一般式のn は15より小さい数にするのが好ましい。用いるオルガノシロキサンの重合度を管理することによって液の粘度を3000センチポイズ以下の取り扱いやすい状態にすることが可能になり、従来技術にあるような有機溶剤等の希釈剤による液粘度の調整を行う必要が無くなり、無溶剤のオルガノシロキサン単独による塗布が可能になる。
本発明で使用可能な一液で保存性可能な無溶剤の常温硬化型オルガノシロキサン組成物は、液状オルガノポリシロキサン(A)の単独もしくは架橋剤(B)との混合物を予め水非存在下の100℃以下で10分以上の時間養生して含有シラノール基を除去した後に硬化触媒(C)を配合して製造できる。
この無溶剤の常温硬化型オルガノシロキサン組成物は水分との接触により生じるポリシロキサン結合を主鎖とするポリマー硬化体になる。
上記無溶剤の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物には、本発明の目的に害を与えないという条件で、公知の種々の添加剤(填剤、活性剤、充填剤、顔料、着色剤等)を添加できる。
基本は下記の目的が達成できる組成物にすることである:
(1)特定のオルガノポリシロキサン液と有機金属化合物の架橋剤から構成される液組成物が無溶剤で塗料状組成物となり、
(2)水分やシラノール基を予めオルガノシロキサン液中で養生して、硬化触媒を共存させても一液保存性が可能となり、
(3)特定のオルガノシロキサン液組成物に含金属有機化合物を共存させ、大気中の水分と常温で接触させた時にポリマー硬化体が形成でき、
(4)B-O 結合、Ti-O結合、Zr-O結合等を含む-Si-O-結合を主鎖とするポリマーが高機能ポリマー性能を発揮する。
上記有機基(R) がメチル基(CH3-)の場合の機構を下記混合物の例で説明する:
(A) 液状オルガノポリシロキサン:メチルメトキシシランのオリゴマー[一般式(1) のR1〜R3は-CH3基、他のR は-OCH3 基、n は8 ]
(B) 架橋剤:メチルトリメトキシシラン[一般式(2) のR1とR7は-CH3基、m は1 ]
(C) 硬化触媒:ジブチル錫ジラウレート、
この混合液組成物は(1)この混合液組成物が水分と接触すると、分極傾向を強めているメチルメトキシシランオリゴマーのメトキシ基(-OCH3)が加水分解して脱アルコールによりシラノール基(Si-OH) に変り、(2)シラノール基を有するメチルメトキシシランオリゴマーではシラノール基と架橋剤(B) のメチルトリメトキシシランのメトキシ基とがジブチル錫ジラウレートによる触媒作用で脱アルコール反応を起し、(3)この脱アルコール反応の縮合で高分子状 -Si-O-Si-結合が生成し、メチルメトキシシランオリゴマーの架橋ができ、この反応が各所で連続的に進行してシロキサン結合を主鎖とする三次元の網目構造ポリマーが形成される。
上記組成物が重要な点は硬化触媒の共存下においても一液保存性を保持し得る点にあり、二液タイプの煩雑さがなくなる。一液タイプを可能にするには原料の液状オルガノポリシロキサン組成物中のOR基のR が硬化触媒の存在下でも安定に存在するアルコキシ基やアシロキシ基等のみであることが重要である。すなわち、液状オルガノポリシロキサン原液のOR基のR が水素原子である所謂シラノール基を有している時には水の非存在下でも硬化触媒が共存すると、このシラノール基のOH基が共存するアルコキシ基やアシロキシ基と脱アルコール反応で縮合反応し、原液をポリマー化させ、変質する。その結果一液保存性は損なわれ、品質管理が困難になる。
上記参考特許では、オルガノシロキサン自身もしくは配合填料等から来る水やシラノール基を予め100℃以下の条件下で養生工程に付して完全に除去する。この操作によって系内に硬化触媒が共存していても縮合反応が保留され、ゲル化や硬化が抑制される。上記の一液タイプの組成物は塗布後に直ちに重合反応がスタートし、高分子のポリマー硬化体を形成する。養生条件は水非存在下の常温〜100℃以下で少なくとも10分以上養生すれば充分であり、常温では24時間以上の養生で充分である。この養生でシラノール基と架橋剤のアルコキシ基やアシロキシ基等との間の脱アルコール反応が起り、シラノール基を消去改質しておくことが可能となる。
上記オルガノポリシロキサン(A)は、ある程度重合された化合物で大枠の骨格ができ上がっており、しかも官能性側鎖のOR基を保有しているオルガノポリシロキサンを選ぶことがポリマー硬化体を設計する上で有効である。そうしたオルガノポリシロキサンとしては側鎖基がメチル基やフェニル基で、官能基を2個有するD 単位や官能基を3個有するT単位のシロキサン化合物の単独もしくはその組み合わせからなるTD単位で構成され、一般式(1) の[-Si-O-]項の nが少なくとも2 以上のポリマーであればよい。一方、n の上限はポリマーが液状態を失う寸前までを選ぶことができ、一般にその分子量が102 ないし105 オーダーの低分子量のポリシロキサン化合物が好適である。
上記の触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤は上記の亜鉛、コバルト、アルミニウムまたは錫元素の1または2種以上の含金属有機化合物の触媒反応を予め封鎖ブロックしておくもので、下記の3つの点を確保できる性能を有していることが重要である:
(1)金属成分である液状オルガノシロキサン中で安定に存在し、
(2)保存中、オルガノシロキサン中の含金属有機化合物を分解せず、
(3)塗布開始後にブロッキングされていた硬化触媒が本来の役割を充分に果たせる条件に復帰できる。
無水状態で上記条件を満足するブロッキング剤および/または反応遅延剤としてはケト・エノール型互変異性化合物やアルコール類が有効である。このケト・エノール型互変異性化合物は分子内で水素結合によるキレート化が起っているため、分子間における水素結合が起りにくく、分子間会合を起こさずブロッキング効果を発揮する。反応遅延剤は硬化の反応速度を遅延コントロールさせるもので、一価もしくは多価のアルコール類にすることができる。この反応遅延剤の役目は定かでないが、これらアルコール類が共存していることによって新たに起る脱アルコール反応を抑制し、反応速度を遅延させるものと思われる。
実際の使用時には、上記の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物の数滴を光記録媒体の表面上に塗布し、柔らかい布で拭き、均一に拡げるだけでよい。
なお、上記の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物は光ディスクの読取/記録装置の光学レンズにも適用できる。すなわち、万一、読取/記録装置の光学レンズを硬い物で拭いてレンズに傷を付けてしまった場合でも、上記の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物をレンズに塗布するだけで、光ディスク表面の場合と同様な修復効果が期待できる。また、傷の有無にかかわらず、レンズ表面に塗布することで静電気の付着を防止することができる。
参照例(回復剤1〜3の調整)
常温硬化型オルガノシロキサン組成物からなる回復剤1〜3を下記材料を用いて調整した。
回復剤1
(A)液状オルガノポリシロキサン:下記4つの化合物の混合物(SiO2=59.2%)を60℃で8時間養生した:
Figure 0004745215
(B)架橋剤:下記5つの化合物の混合物(MOy/2濃度=52.3%):
Figure 0004745215
(C)硬化触媒:下記の混合物
Figure 0004745215
上記の(A)液状オルガノポリシロキサン75重量%と(B)架橋剤30重量%との混合物100重量部に対して(C)硬化触媒を10重量部を加えて「一液の常温硬化型オルガノシロキサン組成物」の「回復剤1」とした。
この一液組成物は粘度がほとんどない液体で、25℃で大気中の湿気(水分)によって約120時間後に硬化する(硬度=4H)。この組成物は一液保存性があり、室温で6か月放置しても実質的な変化がない。
回復剤2
下記材料を用いて調整した。
(A)液状オルガノポリシロキサン:参照例1と同じ
(B)架橋剤:参照例1と同じ
(C)硬化触媒:下記の混合物
Figure 0004745215
上記の(A)液状オルガノポリシロキサン75重量%と(B)架橋剤30重量%との混合物100重量部に対して(C)硬化触媒を10重量部を加えて「一液の常温硬化型オルガノシロキサン組成物」の「回復剤2」とした。
この一液組成物は粘度がほとんどない液体で、25℃で大気中の湿気(水分)によって約120時間後に硬化する(硬度=4H)。この組成物は一液保存性があり、室温で6か月放置しても実質的な変化がない。
回復剤3
(A)液状オルガノポリシロキサン:下記4つの化合物の混合物(SiO2=59.9%)を40℃で6時間養生した:
Figure 0004745215
(B)架橋剤:下記5つの化合物の混合物(MOy/2濃度=47.2%):
Figure 0004745215
(C)硬化触媒:下記の混合物
Figure 0004745215
上記の(A)液状オルガノポリシロキサン60重量%と(B)架橋剤40重量%との混合物100重量部に対して(C)硬化触媒を5重量部を加えて「一液の常温硬化型オルガノシロキサン組成物」の「回復剤3」とした。
この一液組成物は粘度がほとんどない液体で、25℃で大気中の湿気(水分)によって約120時間後に硬化する(硬度=3H)。この組成物は一液保存性があり、室温で6か月放置しても実質的な変化がない。
実施例1(音楽CDの回復)
音楽CDの表面(記録層(アルミ蒸着面)と反対の面、読取面)全体に4000番のサンドペーパー(ミルカ社アブラロン)を擦り付けて、傷を付け、「音飛び(リードエラー)」するサンプルディスクを作った。このサンプルディスクを市販のCDプレーヤーで再生したが、「音飛び」して聞くに耐えなかった。5人の試験者が同じ評価をした。
このサンプルディスクの表面に参照例1で調整した回復剤1の数滴(数ミリリットル)を垂らし、液滴がCDの表面全体に均一に塗布されるようにティシュペーパーを用いて液滴を軽く拡げた。回復剤1はCDの表面全体に均一に広がり、サンドペーパーで付けた溝を充填しているのが確認された。
回復剤1を塗布し直後に、上記と同じCDプレーヤーで再び再生したが、「音飛び」は全くなくなっていた。5人のテスターが同じ評価をした。
塗布後、10分以内にCDを紙のジャケットに入れて放置し、5時間後にジャケットから取り出して上記と同じCDプレーヤーで再び再生したが、「音飛び」等の問題は全くなかった。
同じ方法で、複数の音楽CDを評価した。結果は以下の通り:
Figure 0004745215
実施例2(DVDの回復)
映画用DVDの表面(読取面)に4000番のサンドペーパー(ミルカ社アブラロン)で傷を付けてサンプルディスクを作った。このサンプルディスクを市販のDVDプレーヤーで再生したが、「チャプター飛び」「フリーズ」「画面乱れ」「画面飛び」等のため再生できないと結論した。5人の試験者が同じ評価をした。
このサンプルディスクの表面に参照例1で調整した回復剤1の数滴(数ミリリットル)を垂らし、液滴がDVDの表面全体に均一に塗布されるようにティシュペーパーを用いて液滴を拡げた。回復剤1はDVDの表面全体に均一に広がり、サンドペーパーで付けた溝を充填しているのが確認された。
回復剤1を塗布し直後に、上記と同じDVDプレーヤーで再び再生したが、上記の問題点は全く無くなっていた。5人の試験者が同じ評価をした。
同じ方法で、複数のDVDを評価した。結果は以下の通り:
Figure 0004745215
使用したDVDプレーヤー:
ビクター CA−UXQP70−B DAEWOO DVH−26H
パイオニア CMX−3000
プレステーション
プレステーション2
三洋 ゴリラ
ソニー RDR−HX−50
実施例3
実施例1、2のテストを回復剤2および3を用いて繰り返した。
全ての実施例で実施例1、2と全く同じ結果が得られた。
実施例4(長期安定性)
実施例1で使用した音楽CDおよび実施例2で使用した映画用DVDのサンプルディスクを毎週ジャケットから取り出し、プレーヤーで再生した。これらの音楽CDおよび映画用DVDは6月後、1年後でも全く問題なしに使用できた。
実施例5(付着性テスト)
実施例1と同様な処理をした2枚の音楽CDを互いに重ねて放置した。すなわち、回復剤1を2枚のCDの読取面に実施例1と同様に塗布、拡げた後に、直ちに2枚のCDを重ねた。重ね方は処理面が互いに密着しない方向(順方向)と、処理面が互いに密着する方向(逆方向)との両方で重ね、2枚のCDが互いに接着するか否かをテストした。
1時間後、順方向でも逆方向でも2枚のCDの間に接着現象は全く見られなかった。
実施例6(再回復処理)
実施例1と同様な処理をした音楽CDを、本発明の処理をしていることを知らせずに(格別な用心した取り扱いをしないようにするため)、全くの他人に貸し、2週間後に返してもらったが、表面にほとんど傷は付いておらず、完全に再生できた。
その後さらに、30人の他人に貸して使ってもらった後に、回収した。表面にわずかな傷が付き、わずかに音飛びがするようになったので、傷付いた表面に実施例1の処理を再度施したところ、再度処理後のCDには音飛び等の問題は全くなくなった。
本発明の表面回復剤を使用して光記録媒体表面の傷を修復する場合の概念的説明図で、Aは修復前の状態、Bは修復後の状態を示す。

Claims (7)

  1. 液状オルガノポリシロキサン(A)と、架橋剤(B)と、硬化触媒(C)とからなる有機溶剤を含まない常温で硬化可能な液体の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物の光記録媒体表面の回復剤としての使用。
  2. 硬化触媒(C)が触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤をさらに含む請求項に記載の使用。
  3. 上記触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤がアルキル基またはトリフルオロ基を有するβ−ケト酸エステル、β−ジケトン化合物およびマロン酸エステルから成る少なくとも1種のケト・エノール型互変異性化合物、一価アルコールおよび多価アルコールから成る群の中から選択される請求項に記載の使用。
  4. 上記の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物が下記(A)〜(C)の三成分混合液からなる請求項1〜のいずれか一項に記載の使用:
    (A)下記一般式(I)で表される化合物の1種または2種以上からなる液状オルガノポリシロキサン:
    Figure 0004745215
    (ここで、R1は水素原子、C1〜C5アルキル基またはアシル基;R2〜R6はそれぞれが水素原子、OR1基または一価の炭化水素基から選択され、互いに同一でも異なっていてもよく、nは1〜15の数)
    (B)下記一般式(2)または(3)で表される有機金属化合物の1種または2種以上からなる架橋剤:
    7 pM・(OR13-p (2)
    7 mQ・(OR14-m (3)
    (ここで、Mはアルミニウムまたはホウ素元素;Qはケイ素、チタンまたはジルコニウム元素;R1は水素原子、C1〜C5のアルキル基、アシル基またはオキシム基;R7は水素原子、OR1基または一価の炭化水素基から選択される基;pは1または2;mは1〜3の整数)
    (C)触媒反応ブロッキング剤が配合された亜鉛、コバルト、アルミニウムまたは錫元素の1種または2種以上の含金属有機化合物からなる硬化触媒、
    (ここで、上記三成分混合液が含有する全金属元素成分は、MOy/2酸化物基準(Mはアルミニウム、ホウ素、ケイ素、チタン、ジルコニウム元素、yは金属元素の価数)表わした時に、40重量%以上である)
  5. 液状オルガノポリシロキサン(A)と、架橋剤(B)と、触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤を含む硬化触媒(C)とからなる無溶剤の一液性常温硬化型オルガノシロキサン組成物からなる光記録媒体表面回復剤。
  6. 上記触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤が、アルキル基またはトリフルオロ基を有するβ−ケト酸エステル、β−ジケトン化合物およびマロン酸エステルの群より選択される少なくとも1種のケト・エノール型互変異性化合物および一価アルコールおよび多価アルコールから成る群の中から選択される請求項に記載の光記録媒体表面回復剤。
  7. 上記液状オルガノポリシロキサン(A)が下記一般式(I):
    Figure 0004745215
    (ここで、R1は水素原子、C1〜C5アルキル基またはアシル基;R2〜R6はそれぞれが水素原子、OR1基または一価の炭化水素基から選択され、互いに同一でも異なっていてもよく、nは1〜15の数)
    で表される化合物の1種または2種以上からなり、
    上記架橋剤(B)が下記一般式(2)または(3)で表される有機金属化合物の1種または2種以上からなり:
    7 pM・(OR13-p‥‥‥‥‥(2)
    7 mQ・(OR14-m‥‥‥‥‥(3)
    (ここで、Mはアルミニウムまたはホウ素元素;Qはケイ素、チタンまたはジルコニウム元素;R1は水素原子、C1〜C5のアルキル基、アシル基またはオキシム基;R7は水素原子、OR1基または一価の炭化水素基から選択される基;pは1または2;mは1〜3の整数)
    上記硬化触媒(C)が亜鉛、コバルト、アルミニウムまたは錫元素の1または2種以上の含金属有機化合物であり、
    上記触媒反応ブロッキング剤および/または反応遅延剤が、アルキル基またはトリフルオロ基を有するβ−ケト酸エステル、β−ジケトン化合物およびマロン酸エステルの群より選択される少なくとも1種のケト・エノール型互変異性化合物および一価アルコールおよび多価アルコールから成る群の中から選択され、
    上記三成分混合液組成物が含有する全金属元素成分を、MOy/2酸化物基準(Mはアルミニウム、ホウ素、ケイ素、チタン、ジルコニウム元素、yは金属元素の価数)表わした時に、40重量%以上含有している請求項またはに記載の光記録媒体表面回復剤。
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