本発明は、ポリアミノピリジン類およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、電池用活物質、高分子型有機エレクトロルミネッセンス材料等に用いられる新規なポリアミノピリジン類およびその製造方法に関する。
ポリアミノピリジン類は、コンデンサー、静電気防止剤、ICボード、電子ビームIC回路パターニング等の導電機能を利用した用途、バッテリー、エレクトロルミネッセンス素子等の酸化還元機能を利用した用途、トランジスター、ダイオード、太陽電池等の電子デバイス機能を利用した用途、光伝導材料、高度光通信用素子(非線形光学素子)、光コンピューター等の光機能を利用した用途の他、電磁波シールド材、プラスチック磁石等に利用されている。
このようなポリアミノピリジン類としては、例えば、アミノピリジン類を酸化重合して得られるポリアミノピリジン類が知られている[特開昭61−85440号公報(特許文献1)参照]。
しかしながら、アミノピリジンを酸化重合して得られるポリアミノピリジン類は、ピリジン環が様々な位置で結合したポリマーであり、一部分岐していたり、架橋しているため、種々の溶媒への溶解性が低く、その用途が著しく制限されている。したがって、種々の溶媒への溶解性に優れた新規なポリアミノピリジン類の開発が望まれている。
本発明の目的は、種々の溶媒への溶解性に優れ、高分子型有機エレクトロルミネッセンス材料に好適に用いられる新規なポリアミノピリジン類およびその製造方法を提供することにある。
すなわち、本発明は、下記一般式(1);
で表される繰り返し構造単位を有し、数平均分子量が500〜1000000の範囲であるポリアミノピリジン類に関する。
第1の局面において、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、カルバモイル基またはシアノ基を、R2は置換基を有してもよいフェニル基または置換基を有してもよいピリジル基を示す。特に、R1が水素原子であって、R2がフェニル基またはピリジル基であるポリアミノピリジン類が好ましい。
第2の局面において、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、カルバモイル基またはシアノ基を、R2は置換基を有してもよいピリミジル基、置換基を有してもよいナフチル基または置換基を有してもよいキノリル基を示す。特に、R1が水素原子であって、R2がピリミジル基、ナフチル基またはキノリル基であるポリアミノピリジン類が好ましい。
第3の局面において、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、カルバモイル基またはシアノ基を、R2は置換基を有してもよいアントリル基または置換基を有してもよいピレニル基を示す。特に、R1が水素原子であって、R2がアントリル基またはピレニル基であるポリアミノピリジン類が好ましい。
また、本発明は、下記一般式(1);
(式中、R
1およびR
2は上記定義と同様である。)で表される繰り返し構造単位を有し、数平均分子量が500〜1000000の範囲であるポリアミノピリジン類の製造方法に関する。
本発明によるポリアミノピリジン類の製造方法において、下記一般式(2);
(式中、R
1は前記一般式(1)と同様である。また、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される2,6−ジハロゲノピリジン類と下記一般式(3);
(式中、R
2は前記一般式(1)と同様である。)
で表される芳香族アミン化合物とを、パラジウム化合物およびホスフィン化合物を触媒とし、塩基の存在下、反応させることを特徴とする。
本発明によると、種々の溶媒への溶解性に優れ、高分子型有機エレクトロルミネッセンス材料に好適に用いられる新規なポリアミノピリジン類を提供することができる。
本発明のポリアミノピリジン類は、上記一般式(1)で表される化合物である。
上記一般式(1)において、R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、カルバモイル基またはシアノ基を、R2は置換基を有してもよいフェニル基、置換基を有してもよいピリジル基、置換基を有してもよいピリミジル基、置換基を有してもよいナフチル基、置換基を有してもよいキノリル基、置換基を有してもよいアントリル基または置換基を有してもよいピレニル基を示す。
炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基等が挙げられる。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基等が挙げられる。
アルカノイル基としては、メタノイル基、エタノイル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいフェニル基としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、2−n−ヘキシルフェニル基、2−n−オクチルフェニル基、2−n−デシルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、4−n−デシルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、2,4−ジ−n−ヘキシルフェニル基、2,4−ジ−n−オクチルフェニル基、2,4−ジ−n−デシルフェニル基、2−メトキシフェニル基、2−メタノイルフェニル基、2−カルバモイルフェニル基、2−シアノフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−メタノイルフェニル基、4−カルバモイルフェニル基、4−シアノフェニル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいピリジル基としては、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−メチル−2−ピリジル基、3−エチル−2−ピリジル基、3−n−ヘキシル−2−ピリジル基、3−n−オクチル−2−ピリジル基、3−n−デシル−2−ピリジル基、5−メチル−2−ピリジル基、5−エチル−2−ピリジル基、5−n−ヘキシル−2−ピリジル基、5−n−オクチル−2−ピリジル基、5−n−デシル−2−ピリジル基、2−メチル−3−ピリジル基、2−エチル−3−ピリジル基、2−n−ヘキシル−3−ピリジル基、2−n−オクチル−3−ピリジル基、2−n−デシル−3−ピリジル基、4−メチル−3−ピリジル基、4−エチル−3−ピリジル基、4−n−ヘキシル−3−ピリジル基、4−n−オクチル−3−ピリジル基、4−n−デシル−3−ピリジル基、6−メチル−3−ピリジル基、6−エチル−3−ピリジル基、6−n−ヘキシル−3−ピリジル基、6−n−オクチル−3−ピリジル基、6−n−デシル−3−ピリジル基、3−メチル−4−ピリジル基、3−エチル−4−ピリジル基、3−n−ヘキシル−4−ピリジル基、3−n−オクチル−4−ピリジル基、3−n−デシル−4−ピリジル基、5−メチル−4−ピリジル基、5−エチル−4−ピリジル基、5−n−ヘキシル−4−ピリジル基、5−n−オクチル−4−ピリジル基、5−n−デシル−4−ピリジル基、3−メトキシ−2−ピリジル基、3−メタノイル−2−ピリジル基、3−カルバモイル−2−ピリジル基、3−シアノ−2−ピリジル基、5−メトキシ−2−ピリジル基、5−メタノイル−2−ピリジル基、5−カルバモイル−2−ピリジル基、5−シアノ−2−ピリジル基、2−メトキシ−3−ピリジル基、2−メタノイル−3−ピリジル基、2−カルバモイル−3−ピリジル基、2−シアノ−3−ピリジル基、4−メトキシ−3−ピリジル基、4−メタノイル−3−ピリジル基、4−カルバモイル−3−ピリジル基、4−シアノ−3−ピリジル基、6−メトキシ−3−ピリジル基、6−メタノイル−3−ピリジル基、6−カルバモイル−3−ピリジル基、6−シアノ−3−ピリジル基、3−メトキシ−4−ピリジル基、3−メタノイル−4−ピリジル基、3−カルバモイル−4−ピリジル基、3−シアノ−4−ピリジル基、5−メトキシ−4−ピリジル基、5−メタノイル−4−ピリジル基、5−カルバモイル−4−ピリジル基、5−シアノ−4−ピリジル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいピリミジル基としては、2−ピリミジル基、5−メチル−2−ピリミジル基、5−エチル−2−ピリミジル基、5−n−ヘキシル−2−ピリミジル基、5−n−オクチル−2−ピリミジル基、5−n−デシル−2−ピリミジル基、5−メトキシ−2−ピリミジル基、5−メタノイル−2−ピリミジル基、5−カルバモイル−2−ピリミジル基、5−シアノ−2−ピリミジル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいナフチル基としては、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチル−1−ナフチル基、2−エチル−1−ナフチル基、2−n−ヘキシル−1−ナフチル基、2−n−オクチル−1−ナフチル基、2−n−デシル−1−ナフチル基、3−メチル−1−ナフチル基、3−エチル−1−ナフチル基、3−n−ヘキシル−1−ナフチル基、3−n−オクチル−1−ナフチル基、3−n−デシル−1−ナフチル基、4−メチル−1−ナフチル基、4−エチル−1−ナフチル基、4−n−ヘキシル−1−ナフチル基、4−n−オクチル−1−ナフチル基、4−n−デシル−1−ナフチル基、5−メチル−1−ナフチル基、5−エチル−1−ナフチル基、5−n−ヘキシル−1−ナフチル基、5−n−オクチル−1−ナフチル基、5−n−デシル−1−ナフチル基、6−メチル−1−ナフチル基、6−エチル−1−ナフチル基、6−n−ヘキシル−1−ナフチル基、6−n−オクチル−1−ナフチル基、6−n−デシル−1−ナフチル基、7−メチル−1−ナフチル基、7−エチル−1−ナフチル基、7−n−ヘキシル−1−ナフチル基、7−n−オクチル−1−ナフチル基、7−n−デシル−1−ナフチル基、8−メチル−1−ナフチル基、8−エチル−1−ナフチル基、8−n−ヘキシル−1−ナフチル基、8−n−オクチル−1−ナフチル基、8−n−デシル−1−ナフチル基、1−メチル−2−ナフチル基、1−エチル−2−ナフチル基、1−n−ヘキシル−2−ナフチル基、1−n−オクチル−2−ナフチル基、1−n−デシル−2−ナフチル基、3−メチル−2−ナフチル基、3−エチル−2−ナフチル基、3−n−ヘキシル−2−ナフチル基、3−n−オクチル−2−ナフチル基、3−n−デシル−2−ナフチル基、4−メチル−2−ナフチル基、4−エチル−2−ナフチル基、4−n−ヘキシル−2−ナフチル基、4−n−オクチル−2−ナフチル基、4−n−デシル−2−ナフチル基、5−メチル−2−ナフチル基、5−エチル−2−ナフチル基、5−n−ヘキシル−2−ナフチル基、5−n−オクチル−2−ナフチル基、5−n−デシル−2−ナフチル基、6−メチル−2−ナフチル基、6−エチル−2−ナフチル基、6−n−ヘキシル−2−ナフチル基、6−n−オクチル−2−ナフチル基、6−n−デシル−2−ナフチル基、7−メチル−2−ナフチル基、7−エチル−2−ナフチル基、7−n−ヘキシル−2−ナフチル基、7−n−オクチル−2−ナフチル基、7−n−デシル−2−ナフチル基、8−メチル−2−ナフチル基、8−エチル−2−ナフチル基、8−n−ヘキシル−2−ナフチル基、8−n−オクチル−2−ナフチル基、8−n−デシル−2−ナフチル基、2−メトキシ−1−ナフチル基、2−メタノイル−1−ナフチル基、2−カルバモイル−1−ナフチル基、2−シアノ−1−ナフチル基、3−メトキシ−1−ナフチル基、3−メタノイル−1−ナフチル基、3−カルバモイル−1−ナフチル基、3−シアノ−1−ナフチル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、4−メタノイル−1−ナフチル基、4−カルバモイル−1−ナフチル基、4−シアノ−1−ナフチル基、5−メトキシ−1−ナフチル基、5−メタノイル−1−ナフチル基、5−カルバモイル−1−ナフチル基、5−シアノ−1−ナフチル基、6−メトキシ−1−ナフチル基、6−メタノイル−1−ナフチル基、6−カルバモイル−1−ナフチル基、6−シアノ−1−ナフチル基、7−メトキシ−1−ナフチル基、7−メタノイル−1−ナフチル基、7−カルバモイル−1−ナフチル基、7−シアノ−1−ナフチル基、8−メトキシ−1−ナフチル基、8−メタノイル−1−ナフチル基、8−カルバモイル−1−ナフチル基、8−シアノ−1−ナフチル基、1−メトキシ−2−ナフチル基、1−メタノイル−2−ナフチル基、1−カルバモイル−2−ナフチル基、1−シアノ−2−ナフチル基、3−メトキシ−2−ナフチル基、3−メタノイル−2−ナフチル基、3−カルバモイル−2−ナフチル基、3−シアノ−2−ナフチル基、4−メトキシ−2−ナフチル基、4−メタノイル−2−ナフチル基、4−カルバモイル−2−ナフチル基、4−シアノ−2−ナフチル基、5−メトキシ−2−ナフチル基、5−メタノイル−2−ナフチル基、5−カルバモイル−2−ナフチル基、5−シアノ−2−ナフチル基、6−メトキシ−2−ナフチル基、6−メタノイル−2−ナフチル基、6−カルバモイル−2−ナフチル基、6−シアノ−2−ナフチル基、7−メトキシ−2−ナフチル基、7−メタノイル−2−ナフチル基、7−カルバモイル−2−ナフチル基、7−シアノ−2−ナフチル基、8−メトキシ−2−ナフチル基、8−メタノイル−2−ナフチル基、8−カルバモイル−2−ナフチル基、8−シアノ−2−ナフチル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいキノリル基としては、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、3−メチル−2−キノリル基、3−エチル−2−キノリル基、3−n−ヘキシル−2−キノリル基、3−n−オクチル−2−キノリル基、3−n−デシル−2−キノリル基、4−メチル−2−キノリル基、4−エチル−2−キノリル基、4−n−ヘキシル−2−キノリル基、4−n−オクチル−2−キノリル基、4−n−デシル−2−キノリル基、5−メチル−2−キノリル基、5−エチル−2−キノリル基、5−n−ヘキシル−2−キノリル基、5−n−オクチル−2−キノリル基、5−n−デシル−2−キノリル基、6−メチル−2−キノリル基、6−エチル−2−キノリル基、6−n−ヘキシル−2−キノリル基、6−n−オクチル−2−キノリル基、6−n−デシル−2−キノリル基、7−メチル−2−キノリル基、7−エチル−2−キノリル基、7−n−ヘキシル−2−キノリル基、7−n−オクチル−2−キノリル基、7−n−デシル−2−キノリル基、8−メチル−2−キノリル基、8−エチル−2−キノリル基、8−n−ヘキシル−2−キノリル基、8−n−オクチル−2−キノリル基、8−n−デシル−2−キノリル基、2−メチル−3−キノリル基、2−エチル−3−キノリル基、2−n−ヘキシル−3−キノリル基、2−n−オクチル−3−キノリル基、2−n−デシル−3−キノリル基、4−メチル−3−キノリル基、4−エチル−3−キノリル基、4−n−ヘキシル−3−キノリル基、4−n−オクチル−3−キノリル基、4−n−デシル−3−キノリル基、5−メチル−3−キノリル基、5−エチル−3−キノリル基、5−n−ヘキシル−3−キノリル基、5−n−オクチル−3−キノリル基、5−n−デシル−3−キノリル基、6−メチル−3−キノリル基、6−エチル−3−キノリル基、6−n−ヘキシル−3−キノリル基、6−n−オクチル−3−キノリル基、6−n−デシル−3−キノリル基、7−メチル−3−キノリル基、7−エチル−3−キノリル基、7−n−ヘキシル−3−キノリル基、7−n−オクチル−3−キノリル基、7−n−デシル−3−キノリル基、8−メチル−3−キノリル基、8−エチル−3−キノリル基、8−n−ヘキシル−3−キノリル基、8−n−オクチル−3−キノリル基、8−n−デシル−3−キノリル基、2−メチル−4−キノリル基、2−エチル−4−キノリル基、2−n−ヘキシル−4−キノリル基、2−n−オクチル−4−キノリル基、2−n−デシル−4−キノリル基、3−メチル−4−キノリル基、3−エチル−4−キノリル基、3−n−ヘキシル−4−キノリル基、3−n−オクチル−4−キノリル基、3−n−デシル−4−キノリル基、5−メチル−4−キノリル基、5−エチル−4−キノリル基、5−n−ヘキシル−4−キノリル基、5−n−オクチル−4−キノリル基、5−n−デシル−4−キノリル基、6−メチル−4−キノリル基、6−エチル−4−キノリル基、6−n−ヘキシル−4−キノリル基、6−n−オクチル−4−キノリル基、6−n−デシル−4−キノリル基、7−メチル−4−キノリル基、7−エチル−4−キノリル基、7−n−ヘキシル−4−キノリル基、7−n−オクチル−4−キノリル基、7−n−デシル−4−キノリル基、8−メチル−4−キノリル基、8−エチル−4−キノリル基、8−n−ヘキシル−4−キノリル基、8−n−オクチル−4−キノリル基、8−n−デシル−4−キノリル基、3−メトキシ−2−キノリル基、3−メタノイル−2−キノリル基、3−カルバモイル−2−キノリル基、3−シアノ−2−キノリル基、4−メトキシ−2−キノリル基、4−メタノイル−2−キノリル基、4−カルバモイル−2−キノリル基、4−シアノ−2−キノリル基、5−メトキシ−2−キノリル基、5−メタノイル−2−キノリル基、5−カルバモイル−2−キノリル基、5−シアノ−2−キノリル基、6−メトキシ−2−キノリル基、6−メタノイル−2−キノリル基、6−カルバモイル−2−キノリル基、6−シアノ−2−キノリル基、7−メトキシ−2−キノリル基、7−メタノイル−2−キノリル基、7−カルバモイル−2−キノリル基、7−シアノ−2−キノリル基、8−メトキシ−2−キノリル基、8−メタノイル−2−キノリル基、8−カルバモイル−2−キノリル基、8−シアノ−2−キノリル基、2−メトキシ−3−キノリル基、2−メタノイル−3−キノリル基、2−カルバモイル−3−キノリル基、2−シアノ−3−キノリル基、4−メトキシ−3−キノリル基、4−メタノイル−3−キノリル基、4−カルバモイル−3−キノリル基、4−シアノ−3−キノリル基、5−メトキシ−3−キノリル基、5−メタノイル−3−キノリル基、5−カルバモイル−3−キノリル基、5−シアノ−3−キノリル基、6−メトキシ−3−キノリル基、6−メタノイル−3−キノリル基、6−カルバモイル−3−キノリル基、6−シアノ−3−キノリル基、7−メトキシ−3−キノリル基、7−メタノイル−3−キノリル基、7−カルバモイル−3−キノリル基、7−シアノ−3−キノリル基、8−メトキシ−3−キノリル基、8−メタノイル−3−キノリル基、8−カルバモイル−3−キノリル基、8−シアノ−3−キノリル基、2−メトキシ−4−キノリル基、2−メタノイル−4−キノリル基、2−カルバモイル−4−キノリル基、2−シアノ−4−キノリル基、3−メトキシ−4−キノリル基、3−メタノイル−4−キノリル基、3−カルバモイル−4−キノリル基、3−シアノ−4−キノリル基、5−メトキシ−4−キノリル基、5−メタノイル−4−キノリル基、5−カルバモイル−4−キノリル基、5−シアノ−4−キノリル基、6−メトキシ−4−キノリル基、6−メタノイル−4−キノリル基、6−カルバモイル−4−キノリル基、6−シアノ−4−キノリル基、7−メトキシ−4−キノリル基、7−メタノイル−4−キノリル基、7−カルバモイル−4−キノリル基、7−シアノ−4−キノリル基、8−メトキシ−4−キノリル基、8−メタノイル−4−キノリル基、8−カルバモイル−4−キノリル基、8−シアノ−4−キノリル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいアントリル基としては、1−アントリル基、2−アントリル基、9−アントリル基、2−メチル−1−アントリル基、2−エチル−1−アントリル基、2−n−ヘキシル−1−アントリル基、2−n−オクチル−1−アントリル基、2−n−デシル−1−アントリル基、3−メチル−1−アントリル基、3−エチル−1−アントリル基、3−n−ヘキシル−1−アントリル基、3−n−オクチル−1−アントリル基、3−n−デシル−1−アントリル基、4−メチル−1−アントリル基、4−エチル−1−アントリル基、4−n−ヘキシル−1−アントリル基、4−n−オクチル−1−アントリル基、4−n−デシル−1−アントリル基、5−メチル−1−アントリル基、5−エチル−1−アントリル基、5−n−ヘキシル−1−アントリル基、5−n−オクチル−1−アントリル基、5−n−デシル−1−アントリル基、6−メチル−1−アントリル基、6−エチル−1−アントリル基、6−n−ヘキシル−1−アントリル基、6−n−オクチル−1−アントリル基、6−n−デシル−1−アントリル基、7−メチル−1−アントリル基、7−エチル−1−アントリル基、7−n−ヘキシル−1−アントリル基、7−n−オクチル−1−アントリル基、7−n−デシル−1−アントリル基、8−メチル−1−アントリル基、8−エチル−1−アントリル基、8−n−ヘキシル−1−アントリル基、8−n−オクチル−1−アントリル基、8−n−デシル−1−アントリル基、9−メチル−1−アントリル基、9−エチル−1−アントリル基、9−n−ヘキシル−1−アントリル基、9−n−オクチル−1−アントリル基、9−n−デシル−1−アントリル基、10−メチル−1−アントリル基、10−エチル−1−アントリル基、10−n−ヘキシル−1−アントリル基、10−n−オクチル−1−アントリル基、10−n−デシル−1−アントリル基、1−メチル−2−アントリル基、1−エチル−2−アントリル基、1−n−ヘキシル−2−アントリル基、1−n−オクチル−2−アントリル基、1−n−デシル−2−アントリル基、3−メチル−2−アントリル基、3−エチル−2−アントリル基、3−n−ヘキシル−2−アントリル基、3−n−オクチル−2−アントリル基、3−n−デシル−2−アントリル基、4−メチル−2−アントリル基、4−エチル−2−アントリル基、4−n−ヘキシル−2−アントリル基、4−n−オクチル−2−アントリル基、4−n−デシル−2−アントリル基、5−メチル−2−アントリル基、5−エチル−2−アントリル基、5−n−ヘキシル−2−アントリル基、5−n−オクチル−2−アントリル基、5−n−デシル−2−アントリル基、6−メチル−2−アントリル基、6−エチル−2−アントリル基、6−n−ヘキシル−2−アントリル基、6−n−オクチル−2−アントリル基、6−n−デシル−2−アントリル基、7−メチル−2−アントリル基、7−エチル−2−アントリル基、7−n−ヘキシル−2−アントリル基、7−n−オクチル−2−アントリル基、7−n−デシル−2−アントリル基、8−メチル−2−アントリル基、8−エチル−2−アントリル基、8−n−ヘキシル−2−アントリル基、8−n−オクチル−2−アントリル基、8−n−デシル−2−アントリル基、9−メチル−2−アントリル基、9−エチル−2−アントリル基、9−n−ヘキシル−2−アントリル基、9−n−オクチル−2−アントリル基、9−n−デシル−2−アントリル基、10−メチル−2−アントリル基、10−エチル−2−アントリル基、10−n−ヘキシル−2−アントリル基、10−n−オクチル−2−アントリル基、10−n−デシル−2−アントリル基、1−メチル−9−アントリル基、1−エチル−9−アントリル基、1−n−ヘキシル−9−アントリル基、1−n−オクチル−9−アントリル基、1−n−デシル−9−アントリル基、2−メチル−9−アントリル基、2−エチル−9−アントリル基、2−n−ヘキシル−9−アントリル基、2−n−オクチル−9−アントリル基、2−n−デシル−9−アントリル基、3−メチル−9−アントリル基、3−エチル−9−アントリル基、3−n−ヘキシル−9−アントリル基、3−n−オクチル−9−アントリル基、3−n−デシル−9−アントリル基、4−メチル−9−アントリル基、4−エチル−9−アントリル基、4−n−ヘキシル−9−アントリル基、4−n−オクチル−9−アントリル基、4−n−デシル−9−アントリル基、10−メチル−9−アントリル基、10−エチル−9−アントリル基、10−n−ヘキシル−9−アントリル基、10−n−オクチル−9−アントリル基、10−n−デシル−9−アントリル基、2−メトキシ−1−アントリル基、2−メタノイル−1−アントリル基、2−カルバモイル−1−アントリル基、2−シアノ−1−アントリル基、3−メトキシ−1−アントリル基、3−メタノイル−1−アントリル基、3−カルバモイル−1−アントリル基、3−シアノ−1−アントリル基、4−メトキシ−1−アントリル基、4−メタノイル−1−アントリル基、4−カルバモイル−1−アントリル基、4−シアノ−1−アントリル基、5−メトキシ−1−アントリル基、5−メタノイル−1−アントリル基、5−カルバモイル−1−アントリル基、5−シアノ−1−アントリル基、6−メトキシ−1−アントリル基、6−メタノイル−1−アントリル基、6−カルバモイル−1−アントリル基、6−シアノ−1−アントリル基、7−メトキシ−1−アントリル基、7−メタノイル−1−アントリル基、7−カルバモイル−1−アントリル基、7−シアノ−1−アントリル基、8−メトキシ−1−アントリル基、8−メタノイル−1−アントリル基、8−カルバモイル−1−アントリル基、8−シアノ−1−アントリル基、9−メトキシ−1−アントリル基、9−メタノイル−1−アントリル基、9−カルバモイル−1−アントリル基、9−シアノ−1−アントリル基、10−メトキシ−1−アントリル基、10−メタノイル−1−アントリル基、10−カルバモイル−1−アントリル基、10−シアノ−1−アントリル基、1−メトキシ−2−アントリル基、1−メタノイル−2−アントリル基、1−カルバモイル−2−アントリル基、1−シアノ−2−アントリル基、3−メトキシ−2−アントリル基、3−メタノイル−2−アントリル基、3−カルバモイル−2−アントリル基、3−シアノ−2−アントリル基、4−メトキシ−2−アントリル基、4−メタノイル−2−アントリル基、4−カルバモイル−2−アントリル基、4−シアノ−2−アントリル基、5−メトキシ−2−アントリル基、5−メタノイル−2−アントリル基、5−カルバモイル−2−アントリル基、5−シアノ−2−アントリル基、6−メトキシ−2−アントリル基、6−メタノイル−2−アントリル基、6−カルバモイル−2−アントリル基、6−シアノ−2−アントリル基、7−メトキシ−2−アントリル基、7−メタノイル−2−アントリル基、7−カルバモイル−2−アントリル基、7−シアノ−2−アントリル基、8−メトキシ−2−アントリル基、8−メタノイル−2−アントリル基、8−カルバモイル−2−アントリル基、8−シアノ−2−アントリル基、9−メトキシ−2−アントリル基、9−メタノイル−2−アントリル基、9−カルバモイル−2−アントリル基、9−シアノ−2−アントリル基、10−メトキシ−2−アントリル基、10−メタノイル−2−アントリル基、10−カルバモイル−2−アントリル基、10−シアノ−2−アントリル基、1−メトキシ−9−アントリル基、1−メタノイル−9−アントリル基、1−カルバモイル−9−アントリル基、1−シアノ−9−アントリル基、2−メトキシ−9−アントリル基、2−メタノイル−9−アントリル基、2−カルバモイル−9−アントリル基、2−シアノ−9−アントリル基、3−メトキシ−9−アントリル基、3−メタノイル−9−アントリル基、3−カルバモイル−9−アントリル基、3−シアノ−9−アントリル基、4−メトキシ−9−アントリル基、4−メタノイル−9−アントリル基、4−カルバモイル−9−アントリル基、4−シアノ−9−アントリル基、10−メトキシ−9−アントリル基、10−メタノイル−9−アントリル基、10−カルバモイル−9−アントリル基、10−シアノ−9−アントリル基等が挙げられる。
置換基を有してもよいピレニル基としては、1−ピレニル基、2−ピレニル基、2−メチル−1−ピレニル基、2−エチル−1−ピレニル基、2−n−ヘキシル−1−ピレニル基、2−n−オクチル−1−ピレニル基、2−n−デシル−1−ピレニル基、3−メチル−1−ピレニル基、3−エチル−1−ピレニル基、3−n−ヘキシル−1−ピレニル基、3−n−オクチル−1−ピレニル基、3−n−デシル−1−ピレニル基、4−メチル−1−ピレニル基、4−エチル−1−ピレニル基、4−n−ヘキシル−1−ピレニル基、4−n−オクチル−1−ピレニル基、4−n−デシル−1−ピレニル基、5−メチル−1−ピレニル基、5−エチル−1−ピレニル基、5−n−ヘキシル−1−ピレニル基、5−n−オクチル−1−ピレニル基、5−n−デシル−1−ピレニル基、6−メチル−1−ピレニル基、6−エチル−1−ピレニル基、6−n−ヘキシル−1−ピレニル基、6−n−オクチル−1−ピレニル基、6−n−デシル−1−ピレニル基、7−メチル−1−ピレニル基、7−エチル−1−ピレニル基、7−n−ヘキシル−1−ピレニル基、7−n−オクチル−1−ピレニル基、7−n−デシル−1−ピレニル基、8−メチル−1−ピレニル基、8−エチル−1−ピレニル基、8−n−ヘキシル−1−ピレニル基、8−オクチル−1−ピレニル基、8−n−デシル−1−ピレニル基、9−メチル−1−ピレニル基、9−エチル−1−ピレニル基、9−n−ヘキシル−1−ピレニル基、9−n−オクチル−1−ピレニル基、9−n−デシル−1−ピレニル基、10−メチル−1−ピレニル基、10−エチル−1−ピレニル基、10−n−ヘキシル−1−ピレニル基、10−n−オクチル−1−ピレニル基、10−n−デシル−1−ピレニル基、1−メチル−2−ピレニル基、1−エチル−2−ピレニル基、1−n−ヘキシル−2−ピレニル基、1−n−オクチル−2−ピレニル基、1−n−デシル−2−ピレニル基、3−メチル−2−ピレニル基、3−エチル−2−ピレニル基、3−n−ヘキシル−2−ピレニル基、3−n−オクチル−2−ピレニル基、3−n−デシル−2−ピレニル基、4−メチル−2−ピレニル基、4−エチル−2−ピレニル基、4−n−ヘキシル−2−ピレニル基、4−n−オクチル−2−ピレニル基、4−n−デシル−2−ピレニル基、5−メチル−2−ピレニル基、5−エチル−2−ピレニル基、5−n−ヘキシル−2−ピレニル基、5−n−オクチル−2−ピレニル基、5−n−デシル−2−ピレニル基、6−メチル−2−ピレニル基、6−エチル−2−ピレニル基、6−n−ヘキシル−2−ピレニル基、6−n−オクチル−2−ピレニル基、6−n−デシル−2−ピレニル基、7−メチル−2−ピレニル基、7−エチル−2−ピレニル基、7−n−ヘキシル−2−ピレニル基、7−n−オクチル−2−ピレニル基、7−n−デシル−2−ピレニル基、8−メチル−2−ピレニル基、8−エチル−2−ピレニル基、8−n−ヘキシル−2−ピレニル基、8−オクチル−2−ピレニル基、8−n−デシル−2−ピレニル基、9−メチル−2−ピレニル基、9−エチル−2−ピレニル基、9−n−ヘキシル−2−ピレニル基、9−n−オクチル−2−ピレニル基、9−n−デシル−2−ピレニル基、10−メチル−2−ピレニル基、10−エチル−2−ピレニル基、10−n−ヘキシル−2−ピレニル基、10−n−オクチル−2−ピレニル基、10−n−デシル−2−ピレニル基、2−メトキシ−1−ピレニル基、2−メタノイル−1−ピレニル基、2−カルバモイル−1−ピレニル基、2−シアノ−1−ピレニル基、3−メトキシ−1−ピレニル基、3−メタノイル−1−ピレニル基、3−カルバモイル−1−ピレニル基、3−シアノ−1−ピレニル基、4−メトキシ−1−ピレニル基、4−メタノイル−1−ピレニル基、4−カルバモイル−1−ピレニル基、4−シアノ−1−ピレニル基、5−メトキシ−1−ピレニル基、5−メタノイル−1−ピレニル基、5−カルバモイル−1−ピレニル基、5−シアノ−1−ピレニル基、6−メトキシ−1−ピレニル基、6−メタノイル−1−ピレニル基、6−カルバモイル−1−ピレニル基、6−シアノ−1−ピレニル基、7−メトキシ−1−ピレニル基、7−メタノイル−1−ピレニル基、7−カルバモイル−1−ピレニル基、7−シアノ−1−ピレニル基、8−メトキシ−1−ピレニル基、8−メタノイル−1−ピレニル基、8−カルバモイル−1−ピレニル基、8−シアノ−1−ピレニル基、9−メトキシ−1−ピレニル基、9−メタノイル−1−ピレニル基、9−カルバモイル−1−ピレニル基、9−シアノ−1−ピレニル基、10−メトキシ−1−ピレニル基、10−メタノイル−1−ピレニル基、10−カルバモイル−1−ピレニル基、10−シアノ−1−ピレニル基、2−メトキシ−2−ピレニル基、2−メタノイル−2−ピレニル基、2−カルバモイル−2−ピレニル基、2−シアノ−2−ピレニル基、3−メトキシ−2−ピレニル基、3−メタノイル−2−ピレニル基、3−カルバモイル−2−ピレニル基、3−シアノ−2−ピレニル基、4−メトキシ−2−ピレニル基、4−メタノイル−2−ピレニル基、4−カルバモイル−2−ピレニル基、4−シアノ−2−ピレニル基、5−メトキシ−2−ピレニル基、5−メタノイル−2−ピレニル基、5−カルバモイル−2−ピレニル基、5−シアノ−2−ピレニル基、6−メトキシ−2−ピレニル基、6−メタノイル−2−ピレニル基、6−カルバモイル−2−ピレニル基、6−シアノ−2−ピレニル基、7−メトキシ−2−ピレニル基、7−メタノイル−2−ピレニル基、7−カルバモイル−2−ピレニル基、7−シアノ−2−ピレニル基、8−メトキシ−2−ピレニル基、8−メタノイル−2−ピレニル基、8−カルバモイル−2−ピレニル基、8−シアノ−2−ピレニル基、9−メトキシ−2−ピレニル基、9−メタノイル−2−ピレニル基、9−カルバモイル−2−ピレニル基、9−シアノ−2−ピレニル基、10−メトキシ−2−ピレニル基、10−メタノイル−2−ピレニル基、10−カルバモイル−2−ピレニル基、10−シアノ−2−ピレニル基等が挙げられる。
本発明の第1の局面において、ポリアミノピリジン類の具体例としては、ポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−フェニル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−フェニル)アミノ−4−エチルピリジン)、ポリ(2−(N−フェニル)アミノ−4−n−プロピルピリジン)、ポリ(2−(N−フェニル)アミノ−4−n−ブチルピリジン)、ポリ(2−(N−フェニル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−フェニル)アミノ−4−n−オクチルピリジン)、ポリ(2−(N−フェニル)アミノ−4−n−デシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−3−ピリジル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−ピリジル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−3−ピリジル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−4−ピリジル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−ピリジル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−4−ピリジル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−2−ピリジル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−メチル−3−ピリジル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−4−ピリジル)アミノピリジン)等が挙げられる。
本発明の第2の局面において、ポリアミノピリジン類の具体例としては、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノ−4−エチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノ−4−n−プロピルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノ−4−n−ブチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノ−4−n−オクチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノ−4−n−デシルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ナフチル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−ナフチル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ナフチル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−3−ナフチル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−キノリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−キノリル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−キノリル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−3−キノリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−キノリル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−3−キノリル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−4−キノリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−5−メチル−2−ピリミジル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−1−ナフチル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−メチル−3−キノリル)アミノピリジン)等が挙げられる。
本発明の第3の局面において、ポリアミノピリジン類の具体例としては、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノ−4−エチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノ−4−n−プロピルピリジン)、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノ−4−n−ブチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノ−4−n−オクチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノ−4−n−デシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノ−4−エチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノ−4−n−プロピルピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノ−4−n−ブチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノ−4−n−オクチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノ−4−n−デシルピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノ−4−エチルピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノ−4−n−プロピルピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノ−4−n−ブチルピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノ−4−n−オクチルピリジン)、ポリ(2−(N−9−アントリル)アミノ−4−n−デシルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノ−4−エチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノ−4−n−プロピルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノ−4−n−ブチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノ−4−n−オクチルピリジン)、ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノ−4−n−デシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノ−4−メチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノ−4−エチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノ−4−n−プロピルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノ−4−n−ブチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノ−4−n−ヘキシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノ−4−n−オクチルピリジン)、ポリ(2−(N−2−ピレニル)アミノ−4−n−デシルピリジン)、ポリ(2−(N−2−メチル−1−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−1−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−メチル−1−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−メチル−2−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−2−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−メチル−2−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−メチル−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−メチル−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−メチル−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−メチル−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−メチル−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−5−メチル−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−メチル−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メチル−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−メチル−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−5−メチル−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−メトキシ−1−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−エトキシ−1−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−メタノイル−1−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−エタノイル−2−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−カルバモイル−2−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−シアノ−2−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−メトキシ−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−エトキシ−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−メタノイル−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−エタノイル−9−アントリル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−2−カルバモイル−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−シアノ−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−メトキシ−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−5−エトキシ−1−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−1−メタノイル−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−3−エタノイル−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−4−カルバモイル−2−ピレニル)アミノピリジン)、ポリ(2−(N−5−シアノ−2−ピレニル)アミノピリジン)等が挙げられる。
本発明のポリアミノピリジン類の数平均分子量は、500〜1000000であり、好ましくは1000〜100000である。ポリアミノピリジン類の数平均分子量が500未満の場合、得られた溶液をコーティングやキャスティングする際に成膜性が悪化するおそれがある。また、数平均分子量が1000000を超える場合、溶媒への溶解性が悪化するおそれがある。
本発明のポリアミノピリジン類の製造方法としては、2,6−ジハロゲノピリジン類と芳香族アミン化合物とを、パラジウム化合物およびホスフィン化合物を触媒とし、塩基の存在下、反応させる方法等が挙げられる。また、パラジウム化合物およびホスフィン化合物は、それらを含む混合触媒として反応に用いてもよい。
前記2,6−ジハロゲノピリジン類は、上記一般式(2)で表される化合物である。上記一般式(2)において、R1は前記一般式(1)と同様である。また、Xはハロゲン原子を示す。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
前記一般式(2)で表される2,6−ジハロゲノピリジン類の具体例としては、2,6−ジフルオロピリジン、2,6−ジクロロピリジン、2,6−ジブロモピリジン、2,6−ジヨードピリジン、3−メチル−2,6−ジクロロピリジン、4−メチル−2,6−ジクロロピリジン、5−メチル−2,6−ジクロロピリジン、3−エチル−2,6−ジクロロピリジン、4−エチル−2,6−ジクロロピリジン、5−エチル−2,6−ジクロロピリジン、3−イソプロピル−2,6−ジクロロピリジン、4−イソプロピル−2,6−ジクロロピリジン、5−イソプロピル−2,6−ジクロロピリジン、3−n−プロピル−2,6−ジクロロピリジン、4−n−プロピル−2,6−ジクロロピリジン、5−n−プロピル−2,6−ジクロロピリジン、3−n−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、4−n−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、5−n−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、3−sec−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、4−sec−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、5−sec−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、3−tert−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、4−tert−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、5−tert−ブチル−2,6−ジクロロピリジン、3−n−ペンチル−2,6−ジクロロピリジン、4−n−ペンチル−2,6−ジクロロピリジン、5−n−ペンチル−2,6−ジクロロピリジン、3−イソペンチル−2,6−ジクロロピリジン、4−イソペンチル−2,6−ジクロロピリジン、5−イソペンチル−2,6−ジクロロピリジン、3−ネオペンチル−2,6−ジクロロピリジン、4−ネオペンチル−2,6−ジクロロピリジン、5−ネオペンチル−2,6−ジクロロピリジン、3−n−ヘキシル−2,6−ジクロロピリジン、4−n−へキシル−2,6−ジクロロピリジン、5−n−ヘキシル−2,6−ジクロロピリジン、3−イソヘキシル−2,6−ジクロロピリジン、4−イソヘキシル−2,6−ジクロロピリジン、5−イソヘキシル−2,6−ジクロロピリジン、3−n−オクチル−2,6−ジクロロピリジン、4−n−オクチル−2,6−ジクロロピリジン、5−n−オクチル−2,6−ジクロロピリジン、3−n−デシル−2,6−ジクロロピリジン、4−n−デシル−2,6−ジクロロピリジン、5−n−デシル−2,6−ジクロロピリジン、4−シアノ−2,6−ジクロロピリジン、4−メトキシ−2,6−ジクロロピリジン等が挙げられる。中でも、入手しやすく経済的である観点から2,6−ジクロロピリジンおよび2,6−ジブロモピリジンが好適に用いられる。
一方、前記芳香族アミン化合物は、上記一般式(3)で表される化合物である。上記一般式(3)において、R2は前記一般式(1)で定義したものと同様である。
本発明の第1の局面において、前記一般式(3)で表される芳香族アミン化合物の具体例としては、アニリン、2−メチルアニリン、2−エチルアニリン、2−n−ヘキシルアニリン、2−n−オクチルアニリン、2−n−デシルアニリン、4−メチルアニリン、4−エチルアニリン、4−n−ヘキシルアニリン、4−n−オクチルアニリン、4−n−デシルアニリン、2−メトキシアニリン、2−メタノイルアニリン、2−カルバモイルアニリン、2−シアノアニリン、4−メトキシアニリン、4−メタノイルアニリン、4−カルバモイルアニリン、4−シアノアニリン、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリジン、4−メチル−2−アミノピリジン、4−エチル−2−アミノピリジン、4−n−ヘキシル−2−アミノピリジン、4−n−オクチル−2−アミノピリジン、4−n−デシル−2−アミノピリジン、6−メチル−2−アミノピリジン、6−エチル−2−アミノピリジン、6−n−ヘキシル−2−アミノピリジン、6−n−オクチル−2−アミノピリジン、6−n−デシル−2−アミノピリジン、2−メチル−3−アミノピリジン、2−エチル−3−アミノピリジン、2−n−ヘキシル−3−アミノピリジン、2−n−オクチル−3−アミノピリジン、2−n−デシル−3−アミノピリジン、4−メチル−3−アミノピリジン、4−エチル−3−アミノピリジン、4−n−ヘキシル−3−アミノピリジン、4−n−オクチル−3−アミノピリジン、4−n−デシル−3−アミノピリジン、6−メチル−3−アミノピリジン、6−エチル−3−アミノピリジン、6−n−ヘキシル−3−アミノピリジン、6−n−オクチル−3−アミノピリジン、6−n−デシル−3−アミノピリジン、2−メチル−4−アミノピリジン、2−エチル−4−アミノピリジン、2−n−ヘキシル−4−アミノピリジン、2−n−オクチル−4−アミノピリジン、2−n−デシル−4−アミノピリジン、6−メチル−4−アミノピリジン、6−エチル−4−アミノピリジン、6−n−ヘキシル−4−アミノピリジン、6−n−オクチル−4−アミノピリジン、6−n−デシル−4−アミノピリジン、4−メトキシ−2−アミノピリジン、4−メタノイル−2−アミノピリジン、4−カルバモイル−2−アミノピリジン、2−シアノ−2−アミノピリジン、6−メトキシ−2−アミノピリジン、6−メタノイル−2−アミノピリジン、6−カルバモイル−2−アミノピリジン、6−シアノ−2−アミノピリジン、2−メトキシ−3−アミノピリジン、2−メタノイル−3−アミノピリジン、2−カルバモイル−3−アミノピリジン、2−シアノ−3−アミノピリジン、4−メトキシ−3−アミノピリジン、4−メタノイル−3−アミノピリジン、4−カルバモイル−3−アミノピリジン、4−シアノ−3−アミノピリジン、6−メトキシ−3−アミノピリジン、6−メタノイル−3−アミノピリジン、6−カルバモイル−3−アミノピリジン、6−シアノ−3−アミノピリジン、2−メトキシ−4−アミノピリジン、2−メタノイル−4−アミノピリジン、2−カルバモイル−4−アミノピリジン、2−シアノ−4−アミノピリジン、6−メトキシ−4−アミノピリジン、6−メタノイル−4−アミノピリジン、6−カルバモイル−4−アミノピリジン、6−シアノ−4−アミノピリジン等が挙げられる。中でも、入手しやすく経済的である観点からアニリン、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリジンが好適に用いられる。
本発明の第2の局面において、前記一般式(3)で表される芳香族アミン化合物の具体例としては、2−アミノピリミジン、4−アミノピリミジン、5−アミノピリミジン、4−メチル−2−アミノピリミジン、4−エチル−2−アミノピリミジン、4−n−ヘキシル−2−アミノピリミジン、4−n−オクチル−2−アミノピリミジン、4−n−デシル−2−アミノピリミジン、5−メチル−2−アミノピリミジン、5−エチル−2−アミノピリミジン、5−n−ヘキシル−2−アミノピリミジン、5−n−オクチル−2−アミノピリミジン、5−n−デシル−2−アミノピリミジン、4−メトキシ−2−アミノピリミジン、4−メタノイル−2−アミノピリミジン、4−カルバモイル−2−アミノピリミジン、4−シアノ−2−アミノピリミジン、5−メトキシ−2−アミノピリミジン、5−メタノイル−2−アミノピリミジン、5−カルバモイル−2−アミノピリミジン、5−シアノ−2−アミノピリミジン、1−アミノナフタレン、2−アミノナフタレン、2−メチル−1−アミノナフタレン、2−エチル−1−アミノナフタレン、2−n−ヘキシル−1−アミノナフタレン、2−n−オクチル−1−アミノナフタレン、2−n−デシル−1−アミノナフタレン、3−メチル−1−アミノナフタレン、3−エチル−1−アミノナフタレン、3−n−ヘキシル−1−アミノナフタレン、3−n−オクチル−1−アミノナフタレン、3−n−デシル−1−アミノナフタレン、4−メチル−1−アミノナフタレン、4−エチル−1−アミノナフタレン、4−n−ヘキシル−1−アミノナフタレン、4−n−オクチル−1−アミノナフタレン、4−n−デシル−1−アミノナフタレン、5−メチル−1−アミノナフタレン、5−エチル−1−アミノナフタレン、5−n−ヘキシル−1−アミノナフタレン、5−n−オクチル−1−アミノナフタレン、5−n−デシル−1−アミノナフタレン、6−メチル−1−アミノナフタレン、6−エチル−1−アミノナフタレン、6−n−ヘキシル−1−アミノナフタレン、6−n−オクチル−1−アミノナフタレン、6−n−デシル−1−アミノナフタレン、7−メチル−1−アミノナフタレン、7−エチル−1−アミノナフタレン、7−n−ヘキシル−1−アミノナフタレン、7−n−オクチル−1−アミノナフタレン、7−n−デシル−1−アミノナフタレン、8−メチル−1−アミノナフタレン、8−エチル−1−アミノナフタレン、8−n−ヘキシル−1−アミノナフタレン、8−n−オクチル−1−アミノナフタレン、8−n−デシル−1−アミノナフタレン、4−メトキシ−1−アミノナフタレン、4−メタノイル−1−アミノナフタレン、4−カルバモイル−1−アミノナフタレン、4−シアノ−1−アミノナフタレン、2−アミノ−1−キノリン、3−アミノ−1−キノリン、4−アミノ−1−キノリン、5−アミノ−1−キノリン、6−アミノ−1−キノリン、7−アミノ−1−キノリン、8−アミノ−1−キノリン、2−アミノ−3−メチル−1−キノリン、2−アミノ−3−エチル−1−キノリン、2−アミノ−3−n−ヘキシル−1−キノリン、2−アミノ−3−n−オクチル−1−キノリン、2−アミノ−3−n−デシル−1−キノリン等が挙げられる。中でも、入手しやすく経済的である観点から2−アミノピリミジン、1−ナフチルアミン、3−アミノキノリンが好適に用いられる。
本発明の第3の局面において、前記一般式(3)で表される芳香族アミン化合物の具体例としては、1−アミノアントラセン、2−アミノアントラセン、9−アミノアントラセン、2−メチル−1−アミノアントラセン、2−エチル−1−アミノアントラセン、2−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、2−n−オクチル−1−アミノアントラセン、2−n−デシル−1−アミノアントラセン、3−メチル−1−アミノアントラセン、3−エチル−1−アミノアントラセン、3−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、3−n−オクチル−1−アミノアントラセン、3−n−デシル−1−アミノアントラセン、4−メチル−1−アミノアントラセン、4−エチル−1−アミノアントラセン、4−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、4−n−オクチル−1−アミノアントラセン、4−n−デシル−1−アミノアントラセン、5−メチル−1−アミノアントラセン、5−エチル−1−アミノアントラセン、5−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、5−n−オクチル−1−アミノアントラセン、5−n−デシル−1−アミノアントラセン、6−メチル−1−アミノアントラセン、6−エチル−1−アミノアントラセン、6−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、6−n−オクチル−1−アミノアントラセン、6−n−デシル−1−アミノアントラセン、7−メチル−1−アミノアントラセン、7−エチル−1−アミノアントラセン、7−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、7−n−オクチル−1−アミノアントラセン、7−n−デシル−1−アミノアントラセン、8−メチル−1−アミノアントラセン、8−エチル−1−アミノアントラセン、8−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、8−n−オクチル−1−アミノアントラセン、8−n−デシル−1−アミノアントラセン、9−メチル−1−アミノアントラセン、9−エチル−1−アミノアントラセン、9−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、9−n−オクチル−1−アミノアントラセン、9−n−デシル−1−アミノアントラセン、10−メチル−1−アミノアントラセン、10−エチル−1−アミノアントラセン、10−n−ヘキシル−1−アミノアントラセン、10−n−オクチル−1−アミノアントラセン、10−n−デシル−1−アミノアントラセン、1−メチル−2−アミノアントラセン、1−エチル−2−アミノアントラセン、1−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、1−n−オクチル−2−アミノアントラセン、1−n−デシル−2−アミノアントラセン、3−メチル−2−アミノアントラセン、3−エチル−2−アミノアントラセン、3−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、3−n−オクチル−2−アミノアントラセン、3−n−デシル−2−アミノアントラセン、4−メチル−2−アミノアントラセン、4−エチル−2−アミノアントラセン、4−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、4−n−オクチル−2−アミノアントラセン、4−n−デシル−2−アミノアントラセン、5−メチル−2−アミノアントラセン、5−エチル−2−アミノアントラセン、5−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、5−n−オクチル−2−アミノアントラセン、5−n−デシル−2−アミノアントラセン、6−メチル−2−アミノアントラセン、6−エチル−2−アミノアントラセン、6−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、6−n−オクチル−2−アミノアントラセン、6−n−デシル−2−アミノアントラセン、7−メチル−2−アミノアントラセン、7−エチル−2−アミノアントラセン、7−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、7−n−オクチル−2−アミノアントラセン、7−n−デシル−2−アミノアントラセン、8−メチル−2−アミノアントラセン、8−エチル−2−アミノアントラセン、8−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、8−n−オクチル−2−アミノアントラセン、8−n−デシル−2−アミノアントラセン、9−メチル−2−アミノアントラセン、9−エチル−2−アミノアントラセン、9−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、9−n−オクチル−2−アミノアントラセン、9−n−デシル−2−アミノアントラセン、10−メチル−2−アミノアントラセン、10−エチル−2−アミノアントラセン、10−n−ヘキシル−2−アミノアントラセン、10−n−オクチル−2−アミノアントラセン、10−n−デシル−2−アミノアントラセン、1−メチル−9−アミノアントラセン、1−エチル−9−アミノアントラセン、1−n−ヘキシル−9−アミノアントラセン、1−n−オクチル−9−アミノアントラセン、1−n−デシル−9−アミノアントラセン、2−メチル−9−アミノアントラセン、2−エチル−9−アミノアントラセン、2−n−ヘキシル−9−アミノアントラセン、2−n−オクチル−9−アミノアントラセン、2−n−デシル−9−アミノアントラセン、3−メチル−9−アミノアントラセン、3−エチル−9−アミノアントラセン、3−n−ヘキシル−9−アミノアントラセン、3−n−オクチル−9−アミノアントラセン、3−n−デシル−9−アミノアントラセン、4−メチル−9−アミノアントラセン、4−エチル−9−アミノアントラセン、4−n−ヘキシル−9−アミノアントラセン、4−n−オクチル−9−アミノアントラセン、4−n−デシル−9−アミノアントラセン、10−メチル−9−アミノアントラセン、10−エチル−9−アミノアントラセン、10−n−ヘキシル−9−アミノアントラセン、10−n−オクチル−9−アミノアントラセン、10−n−デシル−9−アミノアントラセン、2−メトキシ−1−アミノアントラセン、2−メタノイル−1−アミノアントラセン、2−カルバモイル−1−アミノアントラセン、2−シアノ−1−アミノアントラセン、3−メトキシ−1−アミノアントラセン、3−メタノイル−1−アミノアントラセン、3−カルバモイル−1−アミノアントラセン、3−シアノ−1−アミノアントラセン、4−メトキシ−1−アミノアントラセン、4−メタノイル−1−アミノアントラセン、4−カルバモイル−1−アミノアントラセン、4−シアノ−1−アミノアントラセン、5−メトキシ−1−アミノアントラセン、5−メタノイル−1−アミノアントラセン、5−カルバモイル−1−アミノアントラセン、5−シアノ−1−アミノアントラセン、6−メトキシ−1−アミノアントラセン、6−メタノイル−1−アミノアントラセン、6−カルバモイル−1−アミノアントラセン、6−シアノ−1−アミノアントラセン、7−メトキシ−1−アミノアントラセン、7−メタノイル−1−アミノアントラセン、7−カルバモイル−1−アミノアントラセン、7−シアノ−1−アミノアントラセン、8−メトキシ−1−アミノアントラセン、8−メタノイル−1−アミノアントラセン、8−カルバモイル−1−アミノアントラセン、8−シアノ−1−アミノアントラセン、9−メトキシ−1−アミノアントラセン、9−メタノイル−1−アミノアントラセン、9−カルバモイル−1−アミノアントラセン、9−シアノ−1−アミノアントラセン、10−メトキシ−1−アミノアントラセン、10−メタノイル−1−アミノアントラセン、10−カルバモイル−1−アミノアントラセン、10−シアノ−1−アミノアントラセン、1−メトキシ−2−アミノアントラセン、1−メタノイル−2−アミノアントラセン、1−カルバモイル−2−アミノアントラセン、1−シアノ−2−アミノアントラセン、3−メトキシ−2−アミノアントラセン、3−メタノイル−2−アミノアントラセン、3−カルバモイル−2−アミノアントラセン、3−シアノ−2−アミノアントラセン、4−メトキシ−2−アミノアントラセン、4−メタノイル−2−アミノアントラセン、4−カルバモイル−2−アミノアントラセン、4−シアノ−2−アミノアントラセン、5−メトキシ−2−アミノアントラセン、5−メタノイル−2−アミノアントラセン、5−カルバモイル−2−アミノアントラセン、5−シアノ−2−アミノアントラセン、6−メトキシ−2−アミノアントラセン、6−メタノイル−2−アミノアントラセン、6−カルバモイル−2−アミノアントラセン、6−シアノ−2−アミノアントラセン、7−メトキシ−2−アミノアントラセン、7−メタノイル−2−アミノアントラセン、7−カルバモイル−2−アミノアントラセン、7−シアノ−2−アミノアントラセン、8−メトキシ−2−アミノアントラセン、8−メタノイル−2−アミノアントラセン、8−カルバモイル−2−アミノアントラセン、8−シアノ−2−アミノアントラセン、9−メトキシ−2−アミノアントラセン、9−メタノイル−2−アミノアントラセン、9−カルバモイル−2−アミノアントラセン、9−シアノ−2−アミノアントラセン、10−メトキシ−2−アミノアントラセン、10−メタノイル−2−アミノアントラセン、10−カルバモイル−2−アミノアントラセン、10−シアノ−2−アミノアントラセン、1−メトキシ−9−アミノアントラセン、1−メタノイル−9−アミノアントラセン、1−カルバモイル−9−アミノアントラセン、1−シアノ−9−アミノアントラセン、2−メトキシ−9−アミノアントラセン、2−メタノイル−9−アミノアントラセン、2−カルバモイル−9−アミノアントラセン、2−シアノ−9−アミノアントラセン、3−メトキシ−9−アミノアントラセン、3−メタノイル−9−アミノアントラセン、3−カルバモイル−9−アミノアントラセン、3−シアノ−9−アミノアントラセン、4−メトキシ−9−アミノアントラセン、4−メタノイル−9−アミノアントラセン、4−カルバモイル−9−アミノアントラセン、4−シアノ−9−アミノアントラセン、10−メトキシ−9−アミノアントラセン、10−メタノイル−9−アミノアントラセン、10−カルバモイル−9−アミノアントラセン、10−シアノ−9−アミノアントラセン、1−アミノピレン、2−アミノピレン、2−メチル−1−アミノピレン、2−エチル−1−アミノピレン、2−n−ヘキシル−1−アミノピレン、2−n−オクチル−1−アミノピレン、2−n−デシル−1−アミノピレン、3−メチル−1−アミノピレン、3−エチル−1−アミノピレン、3−n−ヘキシル−1−アミノピレン、3−n−オクチル−1−アミノピレン、3−n−デシル−1−アミノピレン、4−メチル−1−アミノピレン、4−エチル−1−アミノピレン、4−n−ヘキシル−1−アミノピレン、4−n−オクチル−1−アミノピレン、4−n−デシル−1−アミノピレン、5−メチル−1−アミノピレン、5−エチル−1−アミノピレン、5−n−ヘキシル−1−アミノピレン、5−n−オクチル−1−アミノピレン、5−n−デシル−1−アミノピレン、6−メチル−1−アミノピレン、6−エチル−1−アミノピレン、6−n−ヘキシル−1−アミノピレン、6−n−オクチル−1−アミノピレン、6−n−デシル−1−アミノピレン、7−メチル−1−アミノピレン、7−エチル−1−アミノピレン、7−n−ヘキシル−1−アミノピレン、7−n−オクチル−1−アミノピレン、7−n−デシル−1−アミノピレン、8−メチル−1−アミノピレン、8−エチル−1−アミノピレン、8−n−ヘキシル−1−アミノピレン、8−オクチル−1−アミノピレン、8−n−デシル−1−アミノピレン、9−メチル−1−アミノピレン、9−エチル−1−アミノピレン、9−n−ヘキシル−1−アミノピレン、9−n−オクチル−1−アミノピレン、9−n−デシル−1−アミノピレン、10−メチル−1−アミノピレン、10−エチル−1−アミノピレン、10−n−ヘキシル−1−アミノピレン、10−n−オクチル−1−アミノピレン、10−n−デシル−1−アミノピレン、1−メチル−2−アミノピレン、1−エチル−2−アミノピレン、1−n−ヘキシル−2−アミノピレン、1−n−オクチル−2−アミノピレン、1−n−デシル−2−アミノピレン、3−メチル−2−アミノピレン、3−エチル−2−アミノピレン、3−n−ヘキシル−2−アミノピレン、3−n−オクチル−2−アミノピレン、3−n−デシル−2−アミノピレン、4−メチル−2−アミノピレン、4−エチル−2−アミノピレン、
4−n−ヘキシル−2−アミノピレン、4−n−オクチル−2−アミノピレン、4−n−デシル−2−アミノピレン、5−メチル−2−アミノピレン、5−エチル−2−アミノピレン、5−n−ヘキシル−2−アミノピレン、5−n−オクチル−2−アミノピレン、5−n−デシル−2−アミノピレン、6−メチル−2−アミノピレン、6−エチル−2−アミノピレン、6−n−ヘキシル−2−アミノピレン、6−n−オクチル−2−アミノピレン、6−n−デシル−2−アミノピレン、7−メチル−2−アミノピレン、7−エチル−2−アミノピレン、7−n−ヘキシル−2−アミノピレン、7−n−オクチル−2−アミノピレン、7−n−デシル−2−アミノピレン、8−メチル−2−アミノピレン、8−エチル−2−アミノピレン、8−n−ヘキシル−2−アミノピレン、8−オクチル−2−アミノピレン、8−n−デシル−2−アミノピレン、9−メチル−2−アミノピレン、9−エチル−2−アミノピレン、9−n−ヘキシル−2−アミノピレン、9−n−オクチル−2−アミノピレン、9−n−デシル−2−アミノピレン、10−メチル−2−アミノピレン、10−エチル−2−アミノピレン、10−n−ヘキシル−2−アミノピレン、10−n−オクチル−2−アミノピレン、10−n−デシル−2−アミノピレン、2−メトキシ−1−アミノピレン、2−メタノイル−1−アミノピレン、2−カルバモイル−1−アミノピレン、2−シアノ−1−アミノピレン、3−メトキシ−1−アミノピレン、3−メタノイル−1−アミノピレン、3−カルバモイル−1−アミノピレン、3−シアノ−1−アミノピレン、4−メトキシ−1−アミノピレン、4−メタノイル−1−アミノピレン、4−カルバモイル−1−アミノピレン、4−シアノ−1−アミノピレン、5−メトキシ−1−アミノピレン、5−メタノイル−1−アミノピレン、5−カルバモイル−1−アミノピレン、5−シアノ−1−アミノピレン、6−メトキシ−1−アミノピレン、6−メタノイル−1−アミノピレン、6−カルバモイル−1−アミノピレン、6−シアノ−1−アミノピレン、7−メトキシ−1−アミノピレン、7−メタノイル−1−アミノピレン、7−カルバモイル−1−アミノピレン、7−シアノ−1−アミノピレン、8−メトキシ−1−アミノピレン、8−メタノイル−1−アミノピレン、8−カルバモイル−1−アミノピレン、8−シアノ−1−アミノピレン、9−メトキシ−1−アミノピレン、9−メタノイル−1−アミノピレン、9−カルバモイル−1−アミノピレン、9−シアノ−1−アミノピレン、10−メトキシ−1−アミノピレン、10−メタノイル−1−アミノピレン、10−カルバモイル−1−アミノピレン、10−シアノ−1−アミノピレン、2−メトキシ−2−アミノピレン、2−メタノイル−2−アミノピレン、2−カルバモイル−2−アミノピレン、2−シアノ−2−アミノピレン、3−メトキシ−2−アミノピレン、3−メタノイル−2−アミノピレン、3−カルバモイル−2−アミノピレン、3−シアノ−2−アミノピレン、4−メトキシ−2−アミノピレン、4−メタノイル−2−アミノピレン、4−カルバモイル−2−アミノピレン、4−シアノ−2−アミノピレン、5−メトキシ−2−アミノピレン、5−メタノイル−2−アミノピレン、5−カルバモイル−2−アミノピレン、5−シアノ−2−アミノピレン、6−メトキシ−2−アミノピレン、6−メタノイル−2−アミノピレン、6−カルバモイル−2−アミノピレン、6−シアノ−2−アミノピレン、7−メトキシ−2−アミノピレン、7−メタノイル−2−アミノピレン、7−カルバモイル−2−アミノピレン、7−シアノ−2−アミノピレン、8−メトキシ−2−アミノピレン、8−メタノイル−2−アミノピレン、8−カルバモイル−2−アミノピレン、8−シアノ−2−アミノピレン、9−メトキシ−2−アミノピレン、9−メタノイル−2−アミノピレン、9−カルバモイル−2−アミノピレン、9−シアノ−2−アミノピレン、10−メトキシ−2−アミノピレン、10−メタノイル−2−アミノピレン、10−カルバモイル−2−アミノピレン、10−シアノ−2−アミノピレン等が挙げられる。中でも、入手しやすく経済的である観点から1−アミノアントラセン、2−アミノアントラセン、1−アミノピレン、2−アミノピレンが好適に用いられる。
芳香族アミン化合物の使用量は、2,6−ジハロゲノピリジン類1モルに対して0.5〜1.5モル、好ましくは0.9〜1.1モルであることが望ましい。芳香族アミン化合物の使用量が0.5モル未満の場合、反応が進行しにくくなるおそれがある。また、芳香族アミン化合物の使用量が1.5モルを超える場合、使用量に見合う効果がなく経済的でない。
また、本発明で用いられるパラジウム化合物としては、例えば、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸ナトリウム四水和物、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸カリウム等の4価のパラジウム化合物;塩化パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、パラジウムアセチルアセトナート(II)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロテトラアンミンパラジウム(II)、ジクロロ(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム(II)、パラジウムトリフルオロアセテート(II)等の2価パラジウム化合物;トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウムクロロホルム錯体(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等の0価パラジウム化合物等が挙げられる。中でも、高い反応活性を有する観点から0価パラジウム化合物が好ましい。この中でも、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)が最も反応活性が高く好適に用いられる。
パラジウム化合物の使用量は、2,6−ジハロゲノピリジン類に対して、パラジウム換算で0.01〜20モル%、好ましくは0.02〜5モル%であることが望ましい。パラジウム化合物の使用量が0.01モル%未満の場合、反応が進行しにくくなるおそれがある。また、パラジウム化合物の使用量が20モル%を超える場合、使用量に見合う効果がなく経済的でなくなるおそれがある。
一方、本発明で用いられるホスフィン化合物としては、例えば、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、N,N’−ジメチル−1−[1’,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]等の2座配位子としてのキレート能を有するホスフィン化合物が挙げられる。中でも、高い反応活性を有する観点から2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルが好適に用いられる。
ホスフィン化合物の使用量は、パラジウム化合物1モルに対して0.1〜10モル、好ましくは0.5〜5モルであることが望ましい。ホスフィン化合物の使用量が0.1モル未満の場合、反応が進行しにくくなるおそれがある。また、ホスフィン化合物の使用量が10モルを超える場合、使用量に見合う効果がなく経済的でない。
上記パラジウム化合物と上記ホスフィン化合物は、反応系にそれぞれ単独に加えても、予め錯体の形に調製して混合触媒として添加してもよい。
本発明で用いられる塩基としては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、リチウム−tert−ブトキシド、ナトリウム−tert−ブトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等が挙げられる。なお、これら塩基は、アルカリ金属、水素化アルカリ金属および水酸化アルカリ金属とアルコールから調製して反応系に添加してもよい。
塩基の使用量は、2,6−ジハロゲノピリジン類1モルに対して、2モル以上、好ましくは2〜10モルであることが望ましい。塩基の使用量が2モル未満の場合、収率が低下するおそれがある。
本発明において、反応は不活性溶媒中で行われる。不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒;アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホトリアミド等が挙げられる。中でも、溶媒のリサイクルが容易であることから、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒が好適に用いられる。
反応温度は20〜250℃、好ましくは50〜150℃であることが望ましい。反応温度が20℃より低い場合、反応に長時間を要するおそれがある。また、反応温度が250℃より高い場合、副反応が起こり、収率が低下するおそれがある。反応時間は、反応温度により異なるが、通常1〜20時間である。
かくして得られたポリアミノピリジン類は、例えば、アンモニア水/メタノールの混合溶媒等を添加してポリアミノピリジン類を析出させ、ろ過、洗浄して触媒等を除去後、乾燥することにより単離することができる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例で得られたポリアミノピリジン類の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(東ソー株式会社、商品名;HLC−8020)を用いて、LiBr(0.01mol/L)を含むN,N−ジメチルホルムアミド中30℃にて測定し、標準ポリスチレンを基準にして算出した。
実施例1
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、アニリン8.06g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、茶褐色粉体のポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)14.49gを得た(収率99.5%)。また、得られたポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)の数平均分子量は4500であった。
得られたポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):3058、1568、1494、1415、1351、1261、1157、1072、778、730、695(cm−1)
元素分析(重量%)
理論値 C:77.9 H:4.8 N:16.5 Cl:0.8
測定値 C:78.6 H:4.7 N:16.0 Cl:0.7
実施例2
実施例1において、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)の量を0.99g(1.08ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルの量を2.03g(3.25ミリモル)に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)12.65gを得た(収率86.9%)。また、得られたポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)の数平均分子量は5500であった。
実施例3
実施例1において、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)に代えて2,6−ジブロモピリジン20.55g(86.7ミリモル)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)14.56gを得た(収率100%)。また、得られたポリ(2−(N−フェニル)アミノピリジン)の数平均分子量は6500であった。
実施例4
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、2−アミノピリジン8.16g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、茶褐色粉体のポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノピリジン)13.25gを得た(収率90.4%)。また、得られたポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノピリジン)の数平均分子量は3500であった。
得られたポリ(2−(N−2−ピリジル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1645、1597、1557、1434、865、701(cm−1)
元素分析(重量%)
理論値 C:70.3 H:4.1 N:24.6 Cl:1.0
測定値 C:71.0 H:4.5 N:23.4 Cl:1.1
比較例1(特許文献1の方法)
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2−アミノピリジン15.06g(160ミリモル)、塩化鉄(FeCl3)8.11g(50ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で6時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、ろ過して粗ポリアミノピリジンを得た。得られた粗ポリアミノピリジンを28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、黄土色粉末のポリアミノピリジン12.60gを得た(収率83.67%)。なお、得られたポリマーは、N,N−ジメチルホルムアミドには溶解しなかったため、GPCにより数平均分子量を測定することができなかった。
評価
実施例1〜4および比較例1で得られたポリアミノピリジン類の各種溶媒に対する溶解性を評価した。テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、ジクロロメタンおよび水にそれぞれ樹脂濃度が1重量%となるように溶解し、溶液の状態を目視で観察した。なお、完全に溶解する場合を○、不完全にする場合を△、全く溶解しない場合を×と評価した。
表1より、実施例1〜3で得られたポリアミノピリジン類は、種々の有機溶媒に溶解することがわかる。また、実施例4で得られたポリアミノピリジン類は、水に溶解することがわかる。これに対し、従来法によるポリアミノピリジンは試験したいずれの溶媒に対しても溶解性が劣っていた。
実施例5
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、2−アミノピリミジン8.25g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、茶褐色粉体のポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノピリジン)14.68gを得た(収率99.5%)。また、得られたポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノピリジン)の数平均分子量は4500であった。
得られたポリ(2−(N−2−ピリミジル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):3400、1422、1149、878、776、701(cm−1)
実施例6
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、1−アミノナフタレン12.42g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、茶褐色粉体のポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノピリジン)17.22gを得た(収率91.0%)。また、得られたポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノピリジン)の数平均分子量は5500であった。
得られたポリ(2−(N−1−ナフチル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):3400、1573、1502、1417、1291、1248、1151、774、720(cm−1)
実施例7
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、3−アミノキノリン12.50g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−3−キノリル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−3−キノリル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、茶褐色粉体のポリ(2−(N−3−キノリル)アミノピリジン)10.26gを得た(収率54.0%)。また、得られたポリ(2−(N−3−キノリル)アミノピリジン)の数平均分子量は5400であった。
得られたポリ(2−(N−3−キノリル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):3400、1573、1500、1417、1292、1248、1151、774、720(cm−1)
評価
実施例5〜7で得られたポリアミノピリジン類の各種溶媒に対する溶解性を評価した。テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエンおよびメタノールにそれぞれ樹脂濃度が1重量%となるように溶解し、溶液の状態を目視で観察した。なお、完全に溶解する場合を○、不完全にする場合を△、全く溶解しない場合を×と評価した。結果を表2に示した。
また、実施例5〜7で得られたポリアミノピリジン類の電子の最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位、電子の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位およびエネルギー準位の差(バンドギャップエネルギー)を、サイクリックボルタンメトリー(CV)法により測定した。具体的には、ポリアミノピリジン類のDMF溶液を白金電極上にキャストし、80℃、1時間減圧乾燥して溶媒を除去し、電極上にフィルムを形成させた。この電極を用いて、電気化学アナライザー(BAS株式会社、商品名 ALSモデル600B電気化学アナライザー)により、アセトニトリル中、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートを電解基質とし(0.1mol/L)、参照電極をAg/Ag+として、走査速度50mV/秒、25℃にてCV曲線を測定し、その酸化電位および還元電位より算出した。結果を表3に示す。
表2より、実施例5〜7で得られたポリアミノピリジン類は、種々の溶媒に溶解することがわかる。表3より、実施例5〜7で得られたポリアミノピリジン類は、高分子型有機エレクトロルミネッセンス材料に好適なエネルギー準位を有していることがわかる。
実施例8
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、1−アミノアントラセン16.76g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−1−アントリル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、黄褐色粉体のポリ(2−(N−1−アントリル)アミノピリジン)22.97gを得た(収率99.5%)。また、得られたポリ(2−(N−1−アントリル)アミノピリジン)の数平均分子量は4530であった。
得られたポリ(2−(N−1−アントリル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1157、1417、1395、1351、1260、1165、1142、879、779、732(cm−1)
実施例9
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、2−アミノアントラセン16.76g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−2−アントリル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、黄褐色粉体のポリ(2−(N−2−アントリル)アミノピリジン)22.88gを得た(収率99.1%)。また、得られたポリ(2−(N−2−アントリル)アミノピリジン)の数平均分子量は5800であった。
得られたポリ(2−(N−2−アントリル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1590、1558、1416、1342、1276、1239、1155、890、737(cm−1)
実施例10
冷却管、温度計を備え付けた1L容の四つ口フラスコに、2,6−ジクロロピリジン12.83g(86.7ミリモル)、1−アミノピレン18.84g(86.7ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)1.98g(2.16ミリモル)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル4.05g(6.50ミリモル)、ナトリウム−tert−ブトキシド25.00g(260.1ミリモル)およびトルエン800mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、100℃で8時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、反応液を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒2L(容積比1/4)に添加して、析出物をろ別して粗ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノピリジン)を得た。得られた粗ポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノピリジン)を28重量%アンモニア水/メタノール混合溶媒0.5L(容積比1/4)で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した後、減圧乾燥して、茶褐色粉体のポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノピリジン)25.04gを得た(収率99.5%)。また、得られたポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノピリジン)の数平均分子量は5400であった。
得られたポリ(2−(N−1−ピレニル)アミノピリジン)は、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1581、1506、1415、1346、1262,1160、843、782(cm−1)
評価
実施例8〜10で得られたポリアミノピリジン類の各種溶媒に対する溶解性を評価した。1−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、クロロホルムおよびジクロロメタンにそれぞれ樹脂濃度が1重量%となるように溶解し、溶液の状態を目視で観察した。なお、完全に溶解する場合を○、不完全にする場合を△、全く溶解しない場合を×と評価した。結果を表4に示した。
実施例8〜10で得られたポリアミノピリジン類の電子の最高被占軌道(HOMO)のエネルギー準位、電子の最低空軌道(LUMO)のエネルギー準位およびエネルギー準位の差(バンドギャップエネルギー)を、サイクリックボルタンメトリー(CV)法により測定した。
具体的には、ポリアミノピリジン類のDMF溶液を白金電極上にキャストし、80℃、1時間減圧乾燥して溶媒を除去し、電極上にフィルムを形成させた。この電極を用いて、電気化学アナライザー(BAS株式会社、商品名 ALSモデル600B電気化学アナライザー)により、アセトニトリル中、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートを電解基質とし(0.1mol/L)、参照電極をAg/Ag+として、走査速度50mV/秒、25℃にてCV曲線を測定し、その酸化電位および還元電位より算出した。結果を表5に示す。
また、実施例8〜10で得られたポリアミノピリジン類の1−メチル−2−ピロリドン溶液(濃度:1.0×10−6g/mL)を調製し、蛍光波長を蛍光分光光度計(株式会社日立製作所、商品名 F−3000)により測定した。結果を表6に示す。
表4より、実施例8〜10で得られたポリアミノピリジン類は、種々の溶媒に溶解することがわかる。表5より、実施例8〜10で得られたポリアミノピリジン類は、高分子型有機エレクトロルミネッセンス材料に好適なエネルギー順位を有していることがわかる。表6より、実施例8〜10で得られたポリアミノピリジン類は、高分子型有機エレクトロルミネッセンス材料に好適な蛍光特性を有していることがわかる。
本発明により、電池用活物質、高分子型有機エレクトロルミネッセンス材料等に好適に用いられる新規なポリアミノピリジン類およびその製造方法が提供される。