JP4741263B2 - チタニアナノアレイ電極の製造方法およびそれを用いた光電変換素子 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、チタン金属もしくはチタンを主成分とする合金上に透明導電膜を形成し、さらに当該透明導電膜上に透明基板を貼り付けた電極を、塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液中で、陽極酸化することを特徴とするチタニアナノアレイ電極の製造方法に関する。
また、本発明は、塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液に、水溶性のチタン化合物を共存させて陽極酸化を行うことを特徴とする前記記載の製造方法に関する。
また、本発明は、塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液に、異種の酸性化合物を共存させて陽極酸化を行うことを特徴とする前記記載の製造方法に関する。
また、本発明は、塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液に、チタニア微粒子を共存させて陽極酸化を行うことを特徴とする前記記載の製造方法に関する。
また、本発明は、前記電解質溶液が過塩素酸水溶液であることを特徴とする前記記載の製造方法に関する。
また、本発明は、前記記載の方法で製造されたチタニアナノアレイ電極を、100〜1200℃の温度で10〜500分加熱処理することを特徴とする結晶性が向上されたチタニアナノアレイ電極の製造方法に関する。
また、本発明は、増感剤により修飾された前記記載のチタニアナノアレイ電極を用いたことを特徴とする光電変換素子に関する。
本発明のチタニアナノアレイ電極は、チタン金属もしくはチタンを主成分とする合金(以下、チタン合金という。)上に透明導電膜を形成し、さらに当該透明導電膜上に透明基板を貼り付けた電極を以下に記載する方法で陽極酸化することにより得ることができる。
本発明にかかる陽極酸化は、電解質中でチタンまたはチタン合金を陽極、任意の導電材料を陰極とし、電圧をかけることにより、陽極表面上にチタンの酸化物を形成する技術であり、陽極酸化処理中にチタンまたはチタン合金が陽極である状態が一度でもあればよく、陽極と陰極を交互に実施する場合も含む。
透明導電膜としては、錫や亜鉛などの金属酸化物に、他の金属元素を微量ドープしたIndium Tin Oxide(ITO(In2O3:Sn))、Fluorine doped Tin Oxide(FTO(SnO2:F))、Aluminum doped Zinc Oxide(AZO(ZnO:Al))などの金属酸化物などの材料が挙げられる。
用いる透明基板としては、透明であれば、特に限定されず、例えば無色あるいは有色のソーダライムガラスやパイレックス(登録商標)ガラス、白板と呼ばれる高透過率ガラス、合成石英や溶融石英、アルミナ、ジルコニア等の無機材料の他、無色あるいは有色の樹脂でも良い。樹脂としては、具体的には、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド、ポリスルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、トリ酢酸セルロース、ポリメチルペンテンなどが挙げられる。なお、本発明における透明性とは、10〜100%の透過率、好ましくは50%以上の透過率を有することである。
透明導電膜上に前述した透明基板を貼り付ける方法としては、透明性を阻害しなければ特に限定されず、各種接着剤、粘着剤、接着性フィルム等を用いて、通常の方法により貼り付けることができる。
陽極酸化に用いられる電解質溶液としては、チタンまたはチタン合金をアノード分極した際に、チタンもしくはチタン合金を溶解させることができる溶解力が必要であり、本発明において用いる電解質溶液には、塩素原子を含有するイオンが含まれることが必須である。ここでいう塩素原子を含有するイオンとは、具体的には、塩化物イオン、過塩素酸イオン、塩素酸イオン、亜塩素酸イオン、次亜塩素酸イオン等が挙げられる。これらのイオンは単独でもよいし、二種以上の混合物として用いることも可能である。
これらのイオンを含む電解質溶液としては、具体的には、これらのイオンを形成する酸もしくは塩の水溶液が用いられる。その濃度は、酸もしくは塩として、0.001〜50容量%が好ましく、より好ましくは0.005〜10容量%、さらに好ましくは0.01〜5容量%の範囲である。
本発明においては、電解質溶液としては過塩素酸水溶液が特に好適である。
かかる水溶性のチタン化合物としては、チタンイソプロポキシド等のチタンアルコキシド、三塩化チタン、四塩化チタン、フッ化チタン、テトラフルオロチタン酸アンモニウム、硫酸チタン、硫酸チタニル等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。その濃度は、塩素原子含有イオンに対して、モル比で0.001〜1000が好ましく、より好ましくは0.01〜50、さらに好ましくは0.04〜5の範囲で用いられる。
かかる酸性化合物としては、硫酸、硝酸、酢酸、過酸化水素、シュウ酸、リン酸、クロム酸、グリセロリン酸等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。その濃度は、塩素原子含有イオンに対して、モル比で0.001〜1000が好ましく、より好ましくは0.01〜50、さらに好ましくは0.04〜5の範囲で用いられる。
かかるチタニア微粒子としては、粒径が0.5〜100nmのものが好ましく、より好ましくは2〜30nmのものが使用される。具体的には、チタン鉱石から液相法により調製したものや、気相法、ゾル・ゲル法、液相成長法で合成したものを挙げることができる。ここで、気相法とは、チタン鉱石を、硫酸等の強酸で、加熱加水分解して得られる含水酸化チタンを800℃〜850℃で焼成してチタニアを製造する方法である。液相法とは、塩化チタンに酸素及び水素を接触させて、チタニアを製造する方法である。ゾル・ゲル法とは、チタンアルコキシドをアルコール水溶液中で加水分解させてゾルを生成させ、さらに、該ゾルに加水分解触媒を加えて、放置してゲル化させ、該ゲル化物を焼成してチタニアを製造する方法である。液相成長法とはフッ化チタンやテトラフルオロチタン酸アンモニウム、硫酸チタニル等の加水分解でチタニアを得る方法である。
また、陽極酸化時の電解質水溶液の温度は0〜50℃が好ましく、より好ましくは0〜40℃である。
アスペクト比は直径に対する長さの比であり、本発明の方法を用いることによりアスペクト比が6以上、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、さらに好ましくは30以上のナノチューブ形状のチタニアから構成されるチタニアナノアレイ電極を得ることができる。
また、本発明のチタニアナノアレイ電極を構成するナノチューブ形状のチタニアの直径は、製造条件等により異なるが、通常5nm〜500nmであり、好ましくは10nm〜300nmである。長さについても、製造条件等により異なるが、通常0.1μm〜100μmであり、好ましくは1μm〜50μmである。
増感剤としては、金属錯体色素、有機色素、天然色素などが挙げられる。色素の分子中にカルボキシル基、ヒドロキシル基、スルホニル基、ホスホニル基、カルボキシルアルキル基、ヒドロキシアルキル基、スルホニルアルキル基、ホスホニルアルキル基などの官能基を有するものが好適に用いられる。金属錯体色素としては、ルテニウム、オスミウム、鉄、コバルト、亜鉛、水銀の錯体(例えばメリクルクロム)や金属フタロシアニン、クロロフィル等を用いることができる。
また、光電変換の波長域をできるだけ広くし、かつ変換効率を上げるため、前述した各種の半導体や金属錯体色素や有機色素の一種、または二種類以上を混合することができる。また目的とする光源の波長域と強度分布に合わせるように、混合する増感剤とその割合を選ぶことができる。
レドックス性常温溶融塩はその1種を単独で使用することができ、また2種以上を混合しても使用することもできる。
レドックス性常温溶融塩の例としては、例えば、前述した常温溶融塩のうち、X−としてハロゲンイオン、SCN−またはSeCN−のものが挙げられる。
アルカリ類も特に限定されず、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどがいずれも使用可能である。
常温溶融塩類としては、前記した化合物が用いられる。
任意成分としては、紫外線吸収剤、アミン化合物などを挙げることができる。用いることができる紫外線吸収剤としては、特に限定されないが、ベンゾトリアゾール骨格を有する化合物、ベンゾフェノン骨格を有する化合物等の有機紫外線吸収剤が代表的な物として挙げられる。
p1、p2、p3、q1、q2、及びq3は、それぞれ別個に0乃至3の整数を表す。
もちろん、これらを二種以上組み合わせて使用することができる。
上記高分子マトリックスとしての特性を示す高分子化合物としては、ヘキサフロロプロピレン、テトラフロロエチレン、トリフロロエチレン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、スチレン、フッ化ビニリデンなどのモノマーを重合または共重合して得られる高分子化合物を挙げることができる。またこれらの高分子化合物は単独で用いても良く、また混合して用いても良い。これらの中でも、特にポリフッ化ビニリデン系高分子化合物が好ましい。
成分(b)としてレドックス常温溶融塩類以外を用いる場合は、通常、成分(c)と併用することが好ましい。成分(b)としてレドックス性常温溶融塩類を用いる場合は、成分(c)を併用しなくても、併用してもどちらの形態でもよい。
なお、成分(b)は、可塑剤(成分(c))と併用することが好ましい。
可塑剤はその1種を単独で使用しても良いし、また2種以上を混合して使用しても良い。
また、成分(a)に対しては、好ましくは成分(a)/(成分(b)+成分(c))質量比が1/20〜1/1、さらに好ましくは1/10〜1/2の範囲であることが望ましい。
高分子固体電解質における支持電解質の使用量については特に制限はなく任意であるが、通常、高分子固体電解質中に0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、かつ70質量%以下、好ましくは60質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下の量で含有させることができる。また、紫外線吸収剤、アミン化合物などの種類および含有量は液体電解質において例示した通りである。
キャスト法については、前記混合物をさらに適当な希釈剤にて粘度調整を行い、キャスト法に用いられる通常のコータにて塗布し、乾燥することで成膜することができる。コータとしては、ドクタコータ、ブレードコータ、ロッドコータ、ナイフコータ、リバースロールコータ、グラビアコータ、スプレイコータ、カーテンコータを用いることができ、粘度および膜厚により使い分けることができる。
スピンコート法については、前記混合物をさらに適当な希釈剤にて粘度調整を行い、市販のスピンコーターにて塗布し、乾燥することで成膜することができる。
ディップコート法については、前記混合物をさらに適当な希釈剤にて粘度調整を行って混合物溶液を作製し、適当な基盤を混合物溶液より引き上げた後、乾燥することで成膜することができる。
また、本発明のチタニアナノアレイ電極を用いることで、高性能な光電変換素子を作製することができる。
(1)チタニアナノアレイ電極の作製
6cm×1.5cm、厚さ0.5mmのチタン基板(純度99.7重量%)を用意し、エタノール中で5分間超音波洗浄を施した。このチタン基板の片面にITOをDCマグネトロンスパッタリングで150nm成膜した後、透明セラミック接着剤を用いて、ITO面に厚さ3mmのフロートガラスを貼り付けた。次に、16℃に保った、0.002mol/Lの過塩素酸水溶液中で前記チタン金属付ガラス基板を30Vで1時間陽極酸化することによってチタニアナノアレイ電極を作製した。
得られたチタニアナノアレイ電極を走査型電子顕微鏡にて観察したところ、図2に示すように直径が40nm、長さが10μm(アスペクト比250)のチタニアが生成していることが確認できた。このチタニアと、さらに500℃で1時間加熱したサンプルを透過型電子顕微鏡にて観察したところ、加熱前のチタニアは図3に示すように、肉厚が5nm程度のチューブ構造であることが確認できた。また図4に示すように、加熱後もチューブ形状が維持されることが確認できた。さらに、加熱前後のX線構造解析を行ったところ、窒素吸着による比表面積は加熱前で275m2/g、加熱後で195m2/gであった。図5に、加熱後のX線構造解析パターンを示す。
上記で得られたチタニアナノアレイ電極をルテニウム色素(Rutenium535−bisTBA:SOLARONIX社製)/エタノール溶液(4.0×10−4mol/L)に15時間浸した後、エタノールで洗浄し、色素吸着チタニアナノアレイ電極を作製した。得られた電極のチタニア面と酸化スズ透明導電ガラス(OPTEC15、オプトンジャパン製)上にDCマグネトロンスパッタリングにより30nmのPt薄膜を形成した対向電極のPt面を合わせ、0.1mol/Lのヨウ化リチウムと0.5mol/Lのヨウ化1−プロピル−2,3−ジメチル−イミダゾリウムと0.05mol/Lのヨウ素と0.5mol/Lの4−t−ブチルピリジンを含む3−メトキシプロピオニトリル溶液を毛細管現象によって染み込ませ、周辺をエポキシ接着剤で封止した。このようにして得たセルに疑似太陽光(1kW/m2)を照射し、電流電圧特性を測定したところ、良好な光電変換特性(変換効率6.9%)を得た。
陽極酸化を行う電解液を0.02mol/Lの塩素酸水溶液に変えた以外は実施例1と同様にしてチタニアナノアレイ電極を作製した。
得られたチタニアを走査型電子顕微鏡及び透過型電子顕微鏡にて観察したところ、直径が40nm、長さが20μm(アスペクト比500)のチタニアナノチューブが生成していることが確認できた。
また、実施例1と同様にして光電変換素子を作製し、電流電圧特性を測定したところ、良好な光電変換特性(変換効率6.7%)を得た。
陽極酸化を行う電解液を0.002mol/Lの過塩素酸水溶液中に、三塩化チタンを0.02mol/Lとなるように溶かした電解質水溶液に代える以外は実施例1と同様にしてチタニアナノアレイ電極を作製した。
得られたチタニアを走査型電子顕微鏡にて観察したところ、基板上に直径が30nm、長さが360nm(アスペクト比12)のチタニアナノチューブが生成していることが確認できた。
また、実施例1と同様にして光電変換素子を作製し、電流電圧特性を測定したところ、良好な光電変換特性(変換効率6.8%)を得た。
チタニアを以下の方法で製造した(非特許文献2参照)。
チタンテトライソプロポキシドと同モルのアセチルアセトンを混合し、40℃に保持した0.1mol/Lのラウリルアミン塩酸塩水溶液中にチタンとラウリルアミンのモル比が4:1になるように混合し、その後80℃にて72時間静置してチタニアを得た。得られたチタニアを透過型電子顕微鏡にて観察したところ、粒径が5nmのチタニア微粒子がほとんどであり、僅かながらチューブ形状の生成物が確認できた。
得られたチタニアを110℃で乾燥後、25gをとり、酢酸0.4mlを加え、さらに水20mlを添加し、超音波ホモジナイザーにて分散させた。その後、界面活性剤(TritonX−100:シグマ社製)5倍希釈液2mlを加え、脱泡混練機にて脱泡し、チタニアペーストを得た。酸化スズ透明導電ガラス(OPTEC15、オプトンジャパン製)上に前記チタニアペーストをバーコートして乾燥させた。バーコートの際には、膜厚が均一になるよう、透明導電性ガラスのサイド5mmにスコッチテープを貼り付けた。塗布した基板を、500℃で30分焼成した。焼成後の膜厚を触針式膜厚計で計測し、10μmであることが分かった。これをルテニウム色素(Rutenium535−bisTBA:SOLARONIX社製)/エタノール溶液(4.0×10−4mol/L)に15時間浸し、色素吸着チタニア電極を作製した。この電極を用いて実施例1と同様に光電変換素子を作製し、電流電圧特性を測定したところ、3.5%程度の変換効率しか得られなかった。
チタニアを以下の方法で製造した(非特許文献4参照)。
まず、大きさが5cm×0.5cm、厚さ1mmのチタン基板(純度99.7重量%)を用意し、アセトン中で5分間超音波洗浄を施した。次に、濃度が0.5容量%、温度が16℃のフッ酸水溶液からなる電解質水溶液中でチタンを20Vで150分間陽極酸化することによってチタニアを得た。走査型電子顕微鏡で観察したところ、基板上に直径が120nm、長さが約600nm(アスペクト比5)のチタニアナノチューブが生成していることが確認できた。しかしながらその長さ方向は、電解時間を長くしても増加する傾向は見られなかった。
作製したサンプルを450℃で1時間焼成した後、ルテニウム色素(Rutenium535−bisTBA:SOLARONIX社製)/エタノール溶液(4.0×10−4mol/L)に15時間浸したが、ほとんど着色は認められず、非常に微量しか色素が吸着していないことが分かった。
2 接着層
3 透明導電層
4 チタニアナノアレイ
5 電荷輸送層
6 シール部材
7 チタン金属またはチタンを主成分とする合金
8 対向電極
Claims (7)
- チタン金属もしくはチタンを主成分とする合金上に透明導電膜を形成し、さらに当該透明導電膜上に透明基板を貼り付けた電極を、塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液中で、陽極酸化することを特徴とするチタニアナノアレイ電極の製造方法。
- 塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液に、水溶性のチタン化合物を共存させて陽極酸化を行うことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- 塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液に、異種の酸性化合物を共存させて陽極酸化を行うことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- 塩素原子を含有するイオンを含む電解質溶液に、チタニア微粒子を共存させて陽極酸化を行うことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- 電解質溶液が過塩素酸水溶液であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の方法で製造されたチタニアナノアレイ電極を、100〜1200℃の温度で10〜500分加熱処理することを特徴とする結晶性が向上されたチタニアナノアレイ電極の製造方法。
- 増感剤により修飾された、請求項1〜6のいずれかに記載のチタニアナノアレイ電極を用いることを特徴とする光電変換素子。
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