JP4741203B2 - ガスメータ - Google Patents
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Description
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ガスメータとアダプタとの配線の接続をより容易に行うことが可能であり、且つ接続した配線からの雨水等の侵入を防止する構造を有するガスメータを提供することを課題とする。
請求項1に記載のガスメータは、所定の機能を追加可能なアダプタを外部に接続可能であるとともに、当該アダプタと通信を行うための複数の通信端子を備えたガスメータであって、複数の前記通信端子はガスメータに設けられた端子収容部に配置されており、前記端子収容部には複数の前記通信端子を囲むように設けられた端子密閉部が形成されている。
前記端子収容部には着脱可能な端子カバーが設けられ、前記端子密閉部と前記端子カバーとで前記端子密閉部に対応する形状に形成された収容部パッキンを挟み込む構造を有している。
そして、前記アダプタを接続する場合、複数の配線のそれぞれの一方の端を複数の前記通信端子のそれぞれに接続し、当該複数の配線のそれぞれを前記端子密閉部と前記端子カバーとの間から外部に導出して当該複数の配線のそれぞれの他方の端を前記アダプタに接続し、前記端子密閉部の所定位置には配線密閉部が形成されており、前記配線密閉部には配線パッキンが設けられている。
また、前記端子カバーをガスメータに取り付けた状態における前記配線パッキンと対向する位置における前記収容部パッキンには、前記配線密閉部を覆うことが可能な形状及びサイズを有する対向部分が形成されている。
そして、前記端子カバーをガスメータに取り付けると、複数の配線のそれぞれが、前記配線パッキンの面と、前記収容部パッキンにおける前記対向部分の面と、で挟み込まれ、且つ径方向に囲まれるように、前記配線パッキンと前記収容部パッキンとが構成されており、前記配線密閉部の一部には、複数の配線のそれぞれが、前記配線パッキンと前記収容部パッキンとで径方向に隙間なく密閉されるために必要な間隔となるように複数の配線のそれぞれの位置を固定する配線位置決め部が設けられている。
また、第1密閉部材(収容部パッキン)と第2密閉部材(配線パッキン)にて配線の径方向を密閉することで、接続した配線を伝って雨水等が侵入することを適切に防止することができる。
●[ガスメータ及びアダプタの外観(図1、図2)]
図1及び図2を用いて、本実施の形態におけるアダプタ50、及びガスメータ1の外観の例を説明する。図1(A)は正面図を示しており、図1(B)は側面図を示しており、図2は斜視図を示している。なお、各図のX軸、Y軸、Z軸は、X軸及びY軸が水平方向を示す軸であり、Z軸が垂直方向を示す軸である。
ガスメータ1の上部には、ガスの供給元(ガス会社等)から供給されるガスが流入する流入口1aと、ガスを使用する設備等にガスを供給する供給口1bを備えている。また、ガスメータ1の内部には、ガスの流量を計測する計測手段を備えており(図示せず)、流入口1aから流入して供給口1bから供給されるガスの流量を計測する。
また、端子カバー1eを取り外すと、例えば検査等を行うための通信装置を接続可能な通信端子41、42(図3参照)、及びガスメータ1に所定の機能を追加可能な制御回路(アダプタ50に収容)を接続可能な通信端子20が現れる(図3参照)。通信端子41または42に通信回線及び通信装置を接続すれば、ガスメータ1と通信装置との間で通信を行うことが可能になる。
また、通信端子20に配線及び制御回路を備えたアダプタ50を接続すれば、ガスメータ1に種々の機能を追加することが可能である。例えば種々の機能には、通信装置と無線通信を行う機能であったり、決められた日時から一定時間毎のガス使用量を記憶する機能等がある。なお、上記の制御回路は、ガスメータ1の底部に取り付けられたアダプタ50に収容される。
図3は端子カバー1eを取り外した状態のガスメータ1の斜視図を示しており、図4は端子カバー1eを取り外した状態の端子収容部11f及び端子カバー1e(内側)の斜視図を示しており、図5は端子カバー1eにおけるガスメータ1と当接する側(内側)の構造を示しており、図6は端子収容部11f、収容部パッキン14(ラバー等で形成された第1密閉部材)、配線パッキン60(ラバー等で形成された第2密閉部材)の正面図を示している。なお、端子カバー1eは、図2に示す取り付け部材13(ネジ等)にてガスメータ1から容易に着脱可能に構成されている。
端子カバー1eを取り外すと端子収容部11fが現れ、端子収容部11fには通信端子20(例えばアダプタ50との接続用)、通信端子41、42(例えば検査等に用いる通信装置との接続用)等が配置されている(図3〜図6を参照)。
そして図4に示すように、端子カバー1eをガスメータ1に取り付ける際、端子密閉部11nに対応する形状に形成した収容部パッキン14(図6(B)参照)を、端子密閉部11nと端子カバー1eにて挟み込んで密閉することで防水する。もちろん、収容部パッキン14に接触する端子カバー1e側の面も端子密閉部11nの形状に基づいた形状に形成してある。
収容部パッキン14は、防水に用いるため、図6(B)に示すように、切れ目無く周回する形状(環状)に形成されている。また、本実施の形態では収容部パッキン14の厚さt2(図4参照)は約3[mm]のものを用いた。また、本実施の形態にて使用した配線1Zの径は約4[mm]のものを用い、配線パッキン60の厚さt1(図3(B)参照)は約5[mm]のものを用いた。
また、端子密閉部11nの所定位置(通信端子20に接続された配線1Zがガスメータ1の外部に導出される位置)には配線密閉部11gが形成されている。
配線密閉部11gには配線パッキン60を収容する凹部11hが形成されており(図3(B)参照)、当該凹部11hに配線パッキン60を配置(固定)する。配線パッキン60の所定方向の長さL4(図6(C)参照)は、配線1Zの径方向の長さL1(図7(C)参照)よりも長く形成してある。これにより、配線1Zを収容部パッキン14と配線パッキン60とで挟み込んだ場合、配線1Zの径方向を収容部パッキン14と配線パッキン60とで隙間無く囲む(密閉する)ことが可能になり(図7(C)参照)、外部から配線1Zを伝って来る雨水等の浸入を防止することができる。
なお、配線密閉部11gの一部には、配線1Zの位置を固定する配線位置決め部11k(配線1Zを配置する凹部)が形成されている。本実施の形態では、3本の配線1Zを所定の位置に固定する配線位置決め部11kが、配線パッキン60を収容する凹部11hの上下に3個所ずつ形成してある(図3(B)参照)。
配線1Zを収容部パッキン14と配線パッキン60とで挟み込んで径方向に密閉するためには、配線1Zが配線パッキン60の位置に配置される必要がある。また、配線1Zが複数の場合は、各配線1Zの間隔L2(図7(C)参照)を適切に設定し、収容部パッキン14と配線パッキン60とで配線1Zの周囲を囲む必要がある。配線1Zを適切な位置に配置することができれば配線位置決め部11kは特に必要ないが、配線位置決め部11kを予め形成しておけば、配線1Zを適切な位置に容易に配置することが可能になり、より好ましい。
なお、図3(B)に示すように、配線位置決め部11kの縁に、カバー側配線位置決め部11qと干渉しない位置に、配線1Zを挟み込んで固定可能な配線固定部11ksを設けると、より好ましい。配線固定部11ksの間隙は配線1Zの径と同程度に設定されているとともに、配線固定部11ksの高さt3は配線パッキン60の厚さt1よりも高く設定されている。これにより、配線固定部11ksにて、より確実に配線1Zを配線位置決め部11kに固定することができる。
次に図7(A)〜(D)を用いて、配線1Zの一方の端をアダプタ50に接続して、配線1Zの他方の端を通信端子20に接続し、配線パッキン60及び収容部パッキン14にて、当該配線1Zの径方向を囲んで密閉している様子を説明する。
図7(A)は、配線1Zを通信端子20からガスメータ1の外部に導出している部分において、ガスメータ1の左側から見た断面図を示している。また図7(B)は図7(A)におけるBB断面を示しており、図7(C)は図7(A)におけるCC断面を示しており、図7(D)は図7(A)におけるDD断面を示している。
図7(B)に示すように図7(A)に示すBB断面の部分では、配線1Zと配線位置決め部11kとの間には密閉部材が介在しないため、隙間A2ができてしまう。このため、雨水等がこの隙間A2からガスメータ1の内部に侵入しようとするが、図7(C)に示すように図7(A)に示すCC断面の部分では、配線1Zを収容部パッキン14と配線パッキン60とで挟み込んで径方向に密閉しているため、雨水等はこれ以上ガスメータ1の内部に侵入することができない。
図3〜図7に示した本実施の形態に示す構造では作業性もよく、更に収容部パッキン14及び配線パッキン60を接着等して固定することで、各パッキンを紛失してしまうこともない。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
1a 供給元流入口
1b 設備流出口
1e 端子カバー
11f 端子収容部
11g 配線密閉部
11n 端子密閉部
11k 配線位置決め部
11ks 配線固定部
11q カバー側配線位置決め部
14 収容部パッキン(第1密閉部材)
60 配線パッキン(第2密閉部材)
20、41、42 通信端子
50 アダプタ
Claims (1)
- 所定の機能を追加可能なアダプタを外部に接続可能であるとともに、当該アダプタと通信を行うための複数の通信端子を備えたガスメータであって、
複数の前記通信端子はガスメータに設けられた端子収容部に配置されており、前記端子収容部には複数の前記通信端子を囲むように設けられた端子密閉部が形成されており、
前記端子収容部には着脱可能な端子カバーが設けられ、前記端子密閉部と前記端子カバーとで前記端子密閉部に対応する形状に形成された収容部パッキンを挟み込む構造を有し、
前記アダプタを接続する場合、複数の配線のそれぞれの一方の端を複数の前記通信端子のそれぞれに接続し、当該複数の配線のそれぞれを前記端子密閉部と前記端子カバーとの間から外部に導出して当該複数の配線のそれぞれの他方の端を前記アダプタに接続し、
前記端子密閉部の所定位置には配線密閉部が形成されており、前記配線密閉部には配線パッキンが設けられており、
前記端子カバーをガスメータに取り付けた状態における前記配線パッキンと対向する位置における前記収容部パッキンには、前記配線密閉部を覆うことが可能な形状及びサイズを有する対向部分が形成されており、
前記端子カバーをガスメータに取り付けると、複数の配線のそれぞれが、前記配線パッキンの面と、前記収容部パッキンにおける前記対向部分の面と、で挟み込まれ、且つ径方向に囲まれるように、前記配線パッキンと前記収容部パッキンとが構成されており、
前記配線密閉部の一部には、複数の配線のそれぞれが、前記配線パッキンと前記収容部パッキンとで径方向に隙間なく密閉されるために必要な間隔となるように複数の配線のそれぞれの位置を固定する配線位置決め部が設けられている、
ことを特徴とするガスメータ。
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