JP4739828B2 - 板状部材搬送装置 - Google Patents

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本発明は、生産ラインなどで用いられる板状部材の搬送装置に関する。
工場の生産ラインでは、複数の部品同士を固定する際にワッシャなどの板状部材と、ボルト及びナットを用いることがある。このような生産ラインでは、ワッシャや、ボルト、ナットを作業者に供給する搬送装置を用いることで、生産性を向上させることが知られている。このような用途に使用される搬送装置としては、ナット、ワッシャ、ゴムパッキンのそれぞれを板厚方向に積層して保持する3つの供給筒を有し、各供給筒の下端に摺動部材を設け、この摺動部材の上面に3つの受領部材を各供給筒に対応させて固定したものがある(例えば、特許文献1参照)。ここで、受領部材には、摺動部材の摺動方向にナットなどを収容可能な切り欠きが複数形成されている。作業者が握手を掴んで摺動部材を摺動させると、ナット、ワッシャ、ゴムパッキンをそれぞれ収容した受領部材の切り欠きの位置と、供給筒の位置とがずれて、ナット、ワッシャ、ゴムパッキンが取り出し可能になる。1回の作業で2組のナット、ワッシャ、ゴムパッキンが必要な場合には、摺動部材を2回分移動させる。
実開平3−125733号公報
しかしながら、ナット、ワッシャ、ゴムパッキンを組み合わせる作業は人手で行わなければならないため、作業が煩雑であった。また、同じ種類のワッシャや、異なる種類のワッシャなどを複数枚重ねて使用する場合には、重ねる順番の間違いや、枚数の間違いが生じ易かった。例えば、板状部材がモータのスラストワッシャである場合には、積層する枚数を間違えると、スラスト力が大きくなりすぎたり、小さくなりすぎたりしてモータの安定性を低下させる原因となる。このため、このような間違いを確実に防止する必要があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の板状部材を正確に、かつ効率良く積層できるようにすることを主な目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、貫通孔を有する板状部材を板厚方向に積層して収容可能で、所定の間隔をおいて配置された複数の板状部材保持部と、前記複数の板状部材保持部のそれぞれの下方に配置され、前記板状部材を所定数収容可能で、水平移動可能に設けられた板状部材スライド部と、前記板状部材スライド部を所定方向に送り出す送り出し部と、前記送り出し部によって送り出された前記板状部材スライド部に収容されている前記板状部材を受け取る板状部材積層手段と、前記送り出し部によって送り出された複数の前記板状部材スライド部のそれぞれに対して前記板状部材積層手段を移動させる板状部材搬送部と、を備えることを特徴とする板状部材搬送装置とした。
この板状部材搬送装置では、板状部材スライド部が板状部材保持部から板状部材が供給された状態で待機している。この板状部材スライド部が送り出し部によって送り出されると、板状部材が板状部材スライド部と共に水平移動し、板状部材積層手段の稼動範囲内に移動する。そして、板状部材搬送部の移動に伴って移動する板状部材積層手段によって、板状部材が板状部材スライド部から取り出され、他の板状部材スライド部から取り出された板状部材に積層される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の板状部材搬送装置において、前記板状部材積層手段は、前記板状部材に設けられた板厚方向に貫通する孔に挿通可能な挿通部材と、前記挿通部材を上下移動させる昇降機構と、前記挿通部材に貫通させた前記板状部材を載置する板状部材載置部とを有することを特徴とする。
この板状部材搬送装置では、板状部材が孔を有する場合に板状部材に挿通部材を挿通させることで、板状部材が順番に積層される。これによって、板状部材搬送部が移動しても積層状態にある複数の板状部材が崩れなくなる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る板状部材搬送装置において、前記送り出し部は、前記板状部材搬送部に設けられていることを特徴とする。
この板状部材搬送装置では、板状部材積層手段に加えて、板状部材スライド部が板状部材搬送部の移動に連動する。その結果、板板状部材搬送部を移動させるだけで板状部材スライド部が送り出され、板状部材積層手段で板状部材を取り出させるようになる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の板状部材搬送装置において、前記板状部材積層手段で積層させた前記板状部材の積層方向の厚さを検出する板厚検出手段を備えることを特徴とする。
この板状部材搬送装置では、積層した複数の板状部材の厚さを検出することで、枚数違いや、組み合わせの違いの有無を検出する。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の板状部材搬送装置において、前記板状部材スライド部が水平移動する範囲を切り替える切替手段を有することを特徴とする。
この板状部材搬送装置では、切替手段が板状部材スライド部の移動範囲を切り替えることで、板状部材スライド部と送り出し部とが連動する状態と、板状部材スライド部と送り出し部とが連動しない状態とを切り替えることが可能になる。送り出し部と連動する板状部材スライド部の板状部材は積層することができ、送り出し部と連動しない板状部材スライド部の板状部材は取り出しことができないので、搬送する板状部材を選択することが可能になる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の板状部材搬送装置において、前記複数の板状部材保持部には、それぞれ異なる厚さの前記板状部材が板厚方向に収容されていることを特徴とする。
この板状部材搬送装置では、板厚の異なる板状部材であっても順番に積層しながら搬送することが可能になる。
本発明によれば、板状部材スライド部を送り出し部で送り出して板状部材を水平移動させ、この板状部材を板状部材搬送部の移動に連動する板状部材積層手段で積層させるようにしたので、予め定められた板状部材を決められた順番で積層させることが可能になる。したがって、枚数違いや、組み合わせの間違いを防止することができる。また、板状部材搬送部を移動させることで、自動的に複数の板状部材を積層させることができるので、作業効率を向上させることができる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1から図4に本実施の形態に係る板状部材搬送装置の構成を示す。なお、以下において板状部材は、ワッシャとして説明するが、ゴムパッキンや、ナットなどでも良い。
図1及び図2に示すように、板状部材搬送装置1(以下、ワッシャ搬送装置1とする)は、ベース部2を有し、ベース部2から上向きに延びるロッド3に保持フレーム部4が固定されている。保持フレーム部4には、複数のワッシャスライド部(板状部材スライド部)5A〜5Fと、複数ワッシャ6A〜6Fをそれぞれ積層して保持する複数のワッシャ保持部(板状部材保持部)7A〜7Fとがワッシャ搬送装置1の長手方向(X方向)にそれぞれ上下に重なるように配設されている。ワッシャスライド部5A〜5Fは、その一部が保持フレーム部4から突出するように配置されている。その突出方向は、X方向に直交する水平方向であるY方向であり、Y方向にはワッシャスライド部5A〜5Fと、板状部材載置部である載置用レール部8と、板状部材搬送部であるワッシャ搬送部9とが順番に配置されている。
ワッシャスライド部5A〜5Fは、保持フレーム部4の底部4AにY方向に平行に敷設された6本のレール11のそれぞれに、1つずつ摺動自在に取り付けられている。ワッシャスライド部5A〜5Fのそれぞれの上面は、対応するワッシャ保持部7A〜7Fの下面に当接している。ワッシャスライド部5Aは、レール11に取り付けられたスライド本体12と、スライド本体12の上部に固定され、スライド本体12からY方向に延びるアーム部13とを有している。アーム部13は、薄板からなり、スライド本体12からY方向に突出する部分には、スライド本体12側から順番に第一切り欠き部14と、第二切り欠き部15とが配設されている。第一、第二切り欠き部14,15は、XY方向に直交する高さ方向であるZ方向にアーム部13を貫通している。
第一切り欠き部14は、平面視で隣り合うワッシャスライド部5Bに臨む一方の側面から中心に向かって開口幅を減少させるように略V字状をなすと共に、中央部分が略円形に切り取られている。この円形部分の大きさは、ワッシャ6Aの内径よりは大きいが外径よりは小さい。さらに、円形部分の周縁部は、ワッシャ6Aを一枚載置可能に上側が切り取られている。
第二切り欠き部15は、第一切り欠き部14よりも先端側に設けられている。第二切り欠き部15は、平面視で隣り合うワッシャスライド部5Bに臨む一方の側面から中心に向かって略一定の幅で形成されており、開放端側が僅かに拡幅されると共に、閉鎖端側が略円形に切り取られている。
さらに、第二切り欠き部15よりも先端側には、ガイドピン16が固定されている。ガイドピン16は、アーム部13よりも下方に、かつZ方向と平行に突出している。
ここで、保持フレーム部4のサイドフレーム4Bには、第一ストッパ16と、第二ストッパ17とがスライド本体12に当接可能に配設されている。ワッシャスライド部5Aは、第一、第二ストッパ16,17の少なくとも一方に当接することで水平移動可能な範囲が規制される。第一ストッパ16は、サイドフレーム4Bに固定されている。第二ストッパ17は、ブッシュを介してY方向に摺動自在に取り付けられた切替手段である。第二ストッパ17をワッシャスライド部5Aから離れる方向に引き出したときには、ワッシャスライド部5Aは第二切り欠き部15が載置用レール部8と上下方向で重なる位置まで引き込むことができる。これに対して、第二ストッパ17をワッシャスライド部5Aに向かって押し込んだときには、ワッシャスライド部5Aはさらに手前側、つまり第二切り欠き部15が載置用レール部8の上方に至る前に第二ストッパ17に当接し、それ以上引き込むことはできなくなる。
なお、他のワッシャスライド部5B〜5Fの構成は、ワッシャスライド部5Aと同じであるので、説明を省略する。
ワッシャ保持部7A〜7Fは、X方向に沿って等間隔に6つ配置されている。図1及び図3に示すように、ワッシャ保持部7Aの下部には、保持部本体20が設けられており、保持部本体20は、ワッシャスライド部5Aの上面に摺動可能に当接した状態で保持フレーム部4のサイドフレーム4Cに固定されている。この保持部本体20には、ワッシャ6AをZ方向に挿通可能な貫通孔20Aが形成されている。この貫通孔20Aには、ワッシャ6Aの貫通孔に略等しい径のロッド21が挿入されている。ロッド21は、Z方向に延びており、ロッド21を貫通させるようにしてワッシャ6Aが多数積層されている。ロッド21の下端では、ワッシャスライド部5Aのアーム部13によってワッシャ6Aの脱落が防止されている。ロッド21の上端は、環状の錘22を挿通させた後に支持部材23に支持されている。支持部材23は、支持棒24を介してサイドフレーム4Cに固定されている。なお、他のワッシャ保持部7B〜7Fの構成は、ワッシャ保持部7Aと同じであるので、説明を省略する。
ワッシャ保持部7B〜7Fの配設方向に延びる載置用レール部8は、アーム部13よりも下方でX方向に水平に延びるようにベース部2に固定されている。載置用レール部8は、細長の線材をU字状に折り曲げることで平行な2条のレールを形成しており、レール間の間隔はワッシャ6A〜6Fを載置可能で、後述する挿通ピン30を挿通可能な大きさである。なお、U字状に折り曲げられた端部は、X方向の他端側に配置されており、この端部が積層したワッシャ6A〜6Fを搬出する搬出端8Aとなる。
ワッシャ搬送部9は、載置用レール部8に平行に配置されたガイドレール31と、ガイドレール31に摺動自在に取り付けられた搬送部本体32と、搬送部本体32を駆動させるエアシリンダ33とを有している。エアシリンダ33は、長手方向の両端部にエアを供給、排出することでスライダ33AをX方向に往復移動できるようになっている。このスライダ33Aには、搬送部本体32が固定されている。搬送部本体32の上部には、送り出し部となるガイド溝35が形成されている。
図2に示すように、ガイド溝35は、搬送部本体32の一端側の側面34Aから他端側の側面34Bまで形成されている。一端側の側面34Aに形成された開口は、Y方向で載置用レール部8寄りに形成され、ここからX方向に平行に延びた後に載置用レール部8から離れるように斜めに延びる傾斜部分35Aが形成されている。そして、傾斜部分35Aの後に僅かに載置用レール部8に向かって戻りつつ、搬送部本体32の他端側の側面34Bに開口している。ガイド溝35は、ワッシャスライド部5A〜5F側のガイドピン16を挿入可能な大きさを有し、ガイド溝35の一端側の開口位置は、第二ストッパ17を押し込んで、かつ第二ストッパ17にワッシャスライド部5A〜5Fを当接させた状態におけるアーム部13のガイドピン16の位置に一致している。また、ガイド溝35の他端側の開口位置は、後に詳細に説明するように、ワッシャスライド部5A〜5Fの第一切り欠き部14と、載置用レール部8とが上下方向で略一致するときのガイドピン16の位置に略等しくなるように設けられている。
図1及び図3に示すように、搬送部本体32には、支持部材40が保持フレーム部4に向かって固定されており、支持部材40には、挿通ピン30が上下方向に摺動自在に貫通支持されている。挿通ピン30は、支持部材40に対して弾性部材41で上向きに付勢された支持ベース42に固定されており、ここから上方に向かって延びている。挿通ピン30の軸線は、平面視で搬送部本体32のガイド溝35の他端側の開口近傍と平行になるように設定されている。さらに、挿通ピン30の軸線は、平面視で載置用レール部8のレール間の中心を通っており、挿通ピン30の先端部は縮径されている。挿通ピン30の径は、載置用レール部8のレール間に挿入可能で、かつワッシャ6A〜6Fの貫通孔に挿入可能な大きさである。
さらに、支持ベース42には、ローラ43が回転自在に支持されている。ローラ43の回転軸は、Y方向と平行に設定されている。このローラ43の外周面は、ワッシャ搬送部9のベースに固定されたカムプレート44の下縁に当接させられている。図1に示すように、カムプレート44は、X方向に変化するプロファイルを有しており、このプロファイルによって支持ベース42及び挿通ピン30の上下方向の位置を変化させるようになっている。
カムプレート44は、所定のベースライン44Aを基準として、ここから斜めに上昇する上昇ライン44Bと、上昇ライン44Bに連なる水平ライン44Cと、水平ライン44Cからベースライン44Aに戻る斜めの下降ライン44Dとを有し、これらライン44C〜44Dが各ワッシャ保持部7A〜7Fごとに連続して設けられた後に、他端側ではベースライン44Aよりも下方に変位している。ベースライン44Aは、挿通ピン30の先端部が載置用レール部8より上方に突出するが、ワッシャスライド部5A〜5Fのアーム部13には干渉しない高さに設定されている。上昇ライン44Bは、各ワッシャ保持部7A〜7FのZ方向の軸線の直前で終了している。水平ライン44Cは、各ワッシャ保持部7A〜7FのZ方向の軸線の直前から所定長だけ延びており、後述するようにワッシャ6A〜6Fをアーム部13から取り出すのに十分な長さに設定されている。水平ライン44Cの高さは、挿通ピン30の先端部がアーム部13より上方に突出するように設定されている。下降ライン44Dは、次の上昇ライン44Bよりも十分に手前で終了している。
そして、他端側でベースライン44Aよりも下方に下がる部分44Eでは、挿通ピン30の先端部が載置用レール部8より下方になるように設定されている。なお、支持部材40、弾性部材41、ローラ43、カムプレート44が挿通ピン30の昇降機構を構成する。
図1及び図4に示すように、載置用レール部8の搬出端の上方には、板厚検出手段50が支持フレーム51を介して上下方向に進退自在に取り付けられている。板厚検出手段50は、接触式のセンサであり、載置用レール部8に載置されたワッシャ6A〜6Fの板厚を検出し、不図示の制御装置に出力するように構成されている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。なお、以下においては、一端側から3枚のワッシャ6A〜6Cを積層され、残りのワッシャ6D〜6Fは積層しない場合を例にして説明するが、ワッシャ6A〜6Fを2枚又は4枚以上積層する場合でも同様にして実施することができる。
最初に、ワッシャ6A〜6Fを積層する順番に、一端側からワッシャ保持部7A〜7Fに保持させる。さらに、ワッシャ保持部7A〜7Cに対応する第二ストッパ17を押し込み、各第二ストッパ17にワッシャ保持部7A〜7Cの各スライド本体12を当接させる。ワッシャ保持部7A〜7Cでは、最下端のワッシャ6A〜6Cが対応するワッシャ保持部7A〜7Cの第一切り欠き部14に一枚ずつ収容される。これに対して、ワッシャ保持部7D〜7Fに対応する第二ストッパ17は、引き出しておき、各ワッシャスライド部5D〜5Fを第一ストッパ16に当接するまで引き戻しておく。
作業を開始するときには、エアシリンダ33に一端側からエアを供給する一方で、他端側からエアを排出し、スライダ33Aを他端側に向かって一定速度で移動させる。これによって、スライダ33Aに固定されている搬送部本体32が挿通ピン30と共に移動を開始する。このとき、ガイド溝35には、ワッシャスライド部5Aのガイドピン16が進入し、搬送部本体32の移動に伴ってガイドピン16がガイド溝35に倣って移動する。ガイド溝35の傾斜部分35Aは、アーム部13を引き出すように作用するので、図6に示すように、アーム部13の第一切り欠き部14が載置用レール部8の上方に移動する。このとき第一切り欠き部14に収容されているワッシャ6Aも載置用レール部8の上方に移動する。
挿通ピン30は、アーム部13の下方を移動し、カムプレート44のプロファイルに応じて、アーム部13の引き出しから遅れて上昇する。その結果、図7に示すように、挿通ピン30がワッシャ6Aを貫通する。その後、挿通ピン30は、搬送部本体32の移動に従って水平移動し、これによってワッシャ6Aが第二切り欠き部14の載置部から取り出される。このワッシャ6Aは、載置用レール部8上に載り、挿通ピン30の移動に伴って載置用レール部8の搬出端8Aに向けて移動する。挿通ピン30は、カムプレート44のプロファイルに従い、アーム部13を通過した後に下方に移動する。ここで、搬送部本体32がさらに移動すると、アーム部13はX方向に移動しないので、アーム部13のガイドピン16がガイド溝35の他端側の開口部から抜け出る。この後、このワッシャスライド部5Aは、引き出された状態で待機する。
さらに、搬送部本体32が移動すると、ガイド溝35に2番目のワッシャスライド部5Bのガイドピン16が進入する。このワッシャスライド部5Bは、前記と同様にして搬送部本体32がX方向に移動するに従ってY方向に引き出され、第一切り欠き部14のワッシャ6Bが載置用レール部8の上方に移動する。挿通ピン30は、1枚目のワッシャ6Aを貫通させたままで、カムプレート44のプロファイルに倣ってアーム部13の引き出しに遅れて上昇し、ワッシャ6Bを貫通する。その後、挿通ピン30は、水平移動してワッシャ6Bを第二切り欠き部14から取り出してから下降する。ワッシャ6Bは、挿通ピン30に貫通された状態でワッシャ6A上に積層される。このようにして積層された2枚のワッシャ6A,6Bは、挿通ピン30と共に載置用レール部8上を移動する。そして、3番目のワッシャスライド部5Cが前記と同様にして引き出され、ワッシャ6Cが挿通ピン30で取り出されて積層される。
四番目のワッシャスライド部5Dは、第一ストッパ16に当接するまで引き込まれているので、アーム部13のガイドピン16の位置は、搬送部本体32の移動経路上にはない。したがって、図8に示すように、搬送部本体32が移動してもアーム部13は引き出されず、ワッシャ6Dが載置用レール部8上まで移動することはない。挿通ピン30は、カムプレート44によって上昇するが、この位置にはアーム部13の第二切り欠き部15が配置されている。したがって、挿通ピン30がカムプレート44のプロファイルに倣って昇降してもアーム部13と干渉せずにそのまま通過する。さらに、同様に、搬送部本体32は、五番目及び六番目のワッシャスライド部5E,5Fの各アーム部13を引き出すことなく移動し、挿通ピン30には3枚のワッシャ6A〜6Cが積層された状態で、載置用レール部8の搬出端8Aに至る。
載置用レール部8の搬出端8Aでは、挿通ピン30は、カムプレート44によって載置用レール部8より下方に移動する。その結果、載置用レール部8には、3枚のワッシャ6A〜6Cが積層された状態で載置される。この後、図4に示すように、板厚検出手段50が下降し、下端部がワッシャ6Cに付き合ったところで停止する。このときの板厚検出手段50のストローク量から積層されたワッシャ6A〜6Cの合計の厚さが検出される。板厚検出手段50の出力からワッシャ6A〜6Cが正しい組み合わせ及び枚数で積層されているか否かを確認し、正しい場合には作業者がワッシャ6A〜6Cを取り出して、部品の組み付けに使用する。一方、板厚検出手段50の検出結果が正しい組み合わせ及び枚数を示すものでない場合には、制御装置が警告を発する。
3枚のワッシャ6A〜6Cを載置用レール部8の搬出端8Aに留置させたら、エアシリンダ33が搬送部本体32を逆方向に移動させる。このとき、挿通ピン30は、六番目、五番目、四番目のワッシャスライド部5D〜5Fの第二切り欠き部15を通過するように昇降するので、搬送部本体32及び挿通ピン30はワッシャスライド部5D〜5Fに干渉することなく通過する。
3番目のワッシャスライド部5Cは、引き出されたアーム部13のガイドピン16がガイド溝35の他側部側の開口部から侵入し、ガイド溝35に倣って移動する。その結果、アーム部13がガイド溝35の傾斜部分35Aによってワッシャ保持部7C側に押し込まれる。これによって、ワッシャスライド部5Cは、初期位置に戻り、第一切り欠き部14とワッシャ保持部7Cの中心とが一致し、ワッシャ6Cが第一切り欠き部14に一枚供給される。なお、挿通ピン30は、引き出されたワッシャスライド部5A〜5Cの各アーム部13の手間で一度上昇するが、アーム部13が押し戻される前に下降するので、アーム部13に干渉することはない。同様にして、二番目、一番目のワッシャスライド部5A,5Bが順番に初期位置に押し戻され、各第一切り欠き部14にワッシャ6A,6Bがそれぞれ一枚ずつ供給される。以降は、ワッシャ搬送部9が再び搬送部本体32を搬出端8Aに向かって移動させると、前記と同様にして3枚のワッシャ6A〜6Cが順番に積層される。
この実施の形態によれば、ワッシャ保持部7A〜7Fの配列方向に往復移動自在な搬送部本体32にガイド溝35を設け、ガイド溝35にワッシャスライド部5A〜5Fのアーム部13を係合させるようにしたので、搬送部本体32の移動に伴ってワッシャスライド部5A〜5Fを順次引き出したり、押し戻したりできるようになり、ワッシャスライド部5A〜5F上のワッシャ6A〜6Fを順番に引き出すことが可能になる。したがって、簡単な構成で複数のワッシャ6A〜6Fを順番に取り出すことが可能になる。ここにおいて、搬送部本体32の移動に連動して昇降する挿通ピン30を設け、この挿通ピン30をワッシャ6A〜6Fを一枚ずつ挿通させるようにしたので、搬送部本体32の移動に伴ってワッシャ6A〜6Fを順番に取り出すこと可能になる。また、挿通ピン30と、挿通ピン30で取り出したワッシャ6A〜6Fを載置する載置用レール部8とを含む板状部材積層手段を設けたので、ワッシャ6A〜6Fを積層しながら搬送することが可能になる。載置用レール部8は挿通ピン30と独立して設けられており、ワッシャ6A〜6Fを積層状態で留置することが可能なので、ワッシャ6A〜6Fを搬出するまでの間に搬送部本体32を一端側に戻すことが可能になり、作業効率が向上する。
また、載置用レール部8の搬出端に板厚検出手段50を設けたので、自動的にワッシャ6A〜6Fの積層数や種類を確認することができ、ワッシャ6A〜6Fの取り違いなどを防止することができる。ここで、いずれかのワッシャ保持部7A〜7Fのワッシャ6A〜6Fが無くなったときには、板厚の異常として検出されるので、板厚検出手段50はワッシャ6A〜6Fの補充タイミングの確認に使用することもできる。
さらに、第二ストッパ17を押し引きするだけでワッシャ搬送部9とワッシャスライド部5A〜5Fとの連動状態を切り替えることができるので、ワッシャ6A〜6Fの積層枚数や、組み合わせなどを簡単に変更することができる。
なお、この発明は実施の形態に限定されずに広く応用することが可能である。
例えば、ワッシャ保持部7A〜7Fの配列数は6つに限定されない。送り出し部は、ワッシャ搬送部9に設けずに、ワッシャスライド部5A〜5Fに連結されたエアシリンダ等でも良い。この場合には、エアシリンダがワッシャスライド部5A〜5Fを所定のタイミングで水平移動させることで所定のワッシャ6A〜6Fを積層しつつ搬送するようになる。挿通ピン30は、搬送部本体32と独立に移動するように構成しても良い。
また、ワッシャ6A〜6Fの少なくとも1つが板厚が異なっていても、同様の作用及び効果が得られる。第二プッシャ17で各ワッシャ保持部5A〜5Fの連動状態を切り替えることで、異なる厚さのワッシャ6A〜6Fの組み合わせであっても正確に積層させることが可能になる。
本発明の実施の形態に係るワッシャ搬送装置の構成を示す図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図1のB−B線に沿った断面図である。 図1のC方向からみた拡大図である。 ワッシャ搬送装置の動作を説明する平面図である。 ワッシャスライド部が引き出された状態を示す図である。 図6からピンが上昇した状態を示す図である。 ワッシャ搬送部がさらに移動した状態を示す図である。
符号の説明
1 ワッシャ搬送装置(板状部材搬送装置)
5A〜5F ワッシャスライド部(板状部材スライド部)
6A〜6F ワッシャ(板状部材)
7A〜7F ワッシャ保持部(板状部材保持部)
8 載置用レール部(板状部材積層手段、板状部材載置部)
9 ワッシャ搬送部(板状部材搬送部)
17 第二ストッパ(切替手段)
30 ピン(挿通部材)
35 ガイド溝(送り出し部)
40 支持部材(昇降機構)
41 弾性部材(昇降機構)
43 ローラ(昇降機構)
44 カムプレート(昇降機構)
50 板厚検出手段

Claims (6)

  1. 貫通孔を有する板状部材を板厚方向に積層して収容可能で、所定の間隔をおいて配置された複数の板状部材保持部と、
    前記複数の板状部材保持部のそれぞれの下方に配置され、前記板状部材を所定数収容可能で、水平移動可能に設けられた板状部材スライド部と、
    前記板状部材スライド部を所定方向に送り出す送り出し部と、
    前記送り出し部によって送り出された前記板状部材スライド部に収容されている前記板状部材を受け取る板状部材積層手段と、
    前記送り出し部によって送り出された複数の前記板状部材スライド部のそれぞれに対して前記板状部材積層手段を移動させる板状部材搬送部と、
    を備えることを特徴とする板状部材搬送装置。
  2. 前記板状部材積層手段は、前記板状部材に設けられた板厚方向に貫通する孔に挿通可能な挿通部材と、前記挿通部材を上下移動させる昇降機構と、前記挿通部材に貫通させた前記板状部材を載置する板状部材載置部とを有することを特徴とする請求項1に記載の板状部材搬送装置。
  3. 前記送り出し部は、前記板状部材搬送部に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に係る板状部材搬送装置。
  4. 前記板状部材積層手段で積層させた前記板状部材の積層方向の厚さを検出する板厚検出手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の板状部材搬送装置。
  5. 前記板状部材スライド部が水平移動する範囲を切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項3に記載の板状部材搬送装置。
  6. 前記複数の板状部材保持部には、それぞれ異なる厚さの前記板状部材が板厚方向に収容されていることを特徴とする請求項5に記載の板状部材搬送装置。

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