JP4739515B2 - 分散制御機能を有するプロセス制御ネットワークにおける遠隔診断 - Google Patents
分散制御機能を有するプロセス制御ネットワークにおける遠隔診断 Download PDFInfo
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Description
本発明は一般にプロセス制御ネットワークに関し、より特定的には、分散制御機能を有するプロセス制御ネットワーク内で遠隔装置診断およびプロセス診断を行なう方法および装置に関する。
【0001】
関連技術の説明
化学プロセス、石油プロセス、ならびに他の製造プロセスおよび精製プロセスのような大規模プロセスは、様々な位置に配置されプロセスのパラメータを測定するとともに制御して、それによりプロセスの制御を実行する多数のフィールド装置を含む。これらのフィールド装置は、例えば、弁およびスイッチのような制御要素だけでなく、温度センサ、圧力センサ、および流量センサであってよい。昔から、プロセス制御産業は、手動でレベルゲージおよび圧力ゲージを読取ったり、弁のハンドルを回転させたりするなどのような手動操作を用いて、プロセス内で測定および制御フィールド装置を動作させていた。20世紀になり、プロセス制御産業は局所空圧制御を用い始めたが、この場合、局所空圧制御器、送信器、および弁ポジショナがプロセスプラント内で様々な位置に配置され、プラントのその位置の制御を実行していた。1970年代のマイクロプロセッサベースの分散制御システム(DCS)の出現で、分散電子プロセス制御がプロセス制御産業において流行した。
【0002】
公知であるように、DCSは、プロセス中に位置した電子センサ、送信器、電流対圧力トランスデューサ、弁ポジショナのような多数の電子監視装置および制御装置に接続されたプログラマブル論理制御器のような、アナログまたはディジタルコンピュータを含む。DCSコンピュータは、集中型、そしてしばしば複雑な制御方式を記憶し、実行して、プロセス内で装置の測定値を測定することおよびその制御を行ない、それにより全体の制御方式に従ってプロセスパラメータを制御する。しかしながら、通常は、DCSにより実行される制御方式は、DCS制御器製造業者に所有権があるので、DCSを拡張、更新、再プログラム、および使用するのに困難かつ高価なものにしている。なぜならば、これらの活動を実行する際にDCSプロバイダが関わることは不可欠であるからだ。さらに、特定のDCSにより用いられるかまたはこのDCS内で接続される機器は、DCS制御器の所有権の性質と、DCS制御器プロバイダがある装置または他の小売業者により製造される装置の機能を支援してはいけないという事実とによって制限されるかもしれない。
【0003】
所有権を主張できるDCSの使用に固有の問題の幾つかを克服するために、プロセス制御産業は、例えば、HART(登録商標)、PROVIBUS(登録商標)、WORLDFIP(登録商標)、Device−Net(登録商標)、およびCANプロトコルを含む、多くの標準的な、開放的通信プロトコルを発展させて来たが、これにより、異なる製造業者により製造されたフィールド装置を同じプロセス制御内で一緒に用いることが可能となる。事実、フィールド装置がDCS制御器の製造業者とは異なる製造業者により製造されているとしても、これらのプロトコルのひとつに従うフィールド装置であれば、DCS制御器と通信するとともにDCS制御器により制御されるようにプロセス内で用いることができる。
【0004】
さらに、現在、プロセス制御を非集中化(分散)するために、そしてそれによりDCS制御器を簡単化するかまたはDCS制御器をほとんど必要としなくなるように、プロセス制御産業内で動きがある。非集中制御は、弁ポジショナ、送信器などのようなフィールド装着プロセス制御装置にひとつ以上の制御機能を実行させること、および他の制御機能を実行する際に他のプロセス制御装置により用いられるバス構造によってデータ通信を行うことにより得られる。これらの制御機能を実行するには、各プロセス制御装置は、標準のかつ開放的な通信プロトコルを用いて、制御機能を実行する能力(ケイパビリティ)と他のプロセス制御装置と通信する能力とを有するマイクロプロセッサを含む。このようにして、様々な製造業者により製造されたフィールド装置はプロセス制御ネットワーク内で相互接続され、互いに通信し、DCS制御器の介入なしに、制御ループを形成するひとつ以上の機能を実行する。FOUNDATION(登録商標) Fieldbus(以下"フィールドバス" )プロトコルとして知られているフィールドバスファウンデーション(Fieldbus Foundation) により現在広められている全ディジタル、2線式バスプロトコルは、様々な製造業者により製造された装置が標準的なバスによって相互動作するとともに互いに通信し、それによりプロセス内で非集中制御を行なうことが可能なひとつの開放的な通信プロトコルである。
【0005】
上で述べたように、プロセス制御機能の非集中によって、所有権を主張するDCS制御器を簡単化し、場合によってはこのDCS制御器が必要でなくなり、これにより、プロセス操作員が、DCS制御器により実行される制御方式を変更するか更新するためにDCS制御器の製造業者に頼る必要がなくなる。しかしながら、非集中制御によって、典型的にはDCS制御器により行なわれていたプロセス診断のような診断を実行しにくくなる。
【0006】
標準的なDCS環境においては、コンピュータ(パソコンのような)はネットワークに結合され、診断制御信号をポジショナに送ることにより、弁またはポジショナ/弁組み合わせに関して装置診断を行ない、ポジショナは次いで弁に診断制御信号と関連するテストストロークまたはテストサイクルを経させる。この間、コンピュータは、診断制御信号に応答して生じる弁位置の変化のようなポジショナおよび/または弁の出力を測定し、その後、測定された出力に関して解析を行なって弁またはポジショナ/弁装置の動作状況を決定する。標準的なDCS制御器または他のコンピュータ装置は一般に、ポジショナのような装置に診断制御信号を送ることによりプロセス内に制御による変化を生じさせ、プロセス内でそのまたは他の位置でひとつ以上のプロセスパラメータを測定し、次いで、測定されたプロセスパラメータを解析してプロセスの動作状況を決定することによりプロセス診断を行う。
【0007】
標準的なDCS環境においては、システムを再配線するかまたは再構成せずに診断を行うことが出来る。なぜなら、DSC制御器(または他のコンピュータ)は、プロセス内で様々な装置の設定点(または他の入力)を制御し、装置出力および他のプロセスパラメータを測定し、これによりプロセスの通常動作と関連する制御戦略を実行するようにもうすでに構成されている。その結果、標準的なDCS環境において診断を行なう際、そうすべく構成されている通り、わずかに異なる方法でDCS制御器または特別に構成されたコンピュータを用いてプロセス内でひとつ以上の装置を制御すること、DCS制御器またはコンピュータを用いてプロセスまたは装置パラメータを読取ることが問題となる。その結果、標準的なDCS環境においては、診断ルーチンは、装置診断またはプロセス診断を行うように集中型DCS制御器または他のコンピュータ内に記憶され用いられ、これらの診断ルーチンは、実質的にプロセス制御ネットワークを再構成することなく用いられる。残念なことに、これらの診断ルーチンの集中化された性質のために、これらルーチンは個々のフィールド装置について詳細な情報をあまり与えることはできない。
【0008】
しかしながら、分散制御機能を有するプロセス制御ネットワークにおいては、既存の集中システム制御器は、プロセス内でフィールド装置全てを個々に制御するようには構成されておらず、装置診断およびプロセス診断を行なうのに必要な適切な装置またはプロセスパラメータの全てに関するデータを受信するようには構成されていない。その代わりに、制御戦略を有する様々なプロセス制御ループが、プロセス制御ネットワーク内で分散した個所に位置した多くの通信可能にリンクされた装置により実行される。典型的には、これらの装置は、スケジュールされた周期的な通信を用いて、プロセス制御ループと関連する具体的な制御機能の実行に必要なデータの通信を行うと共に、非周期または非同期通信を用いて他のデータ(設定点変化のような)の通信を行うように構成されている。その結果、スケジュールされた周期的通信を用いて実行される分散制御機能を有するプロセス制御ネットワークにおいては、システムが通常の制御戦略を実行するように構成されている間は、ホストは、厳密に確定的な診断制御信号をプロセス制御装置に送ることできない。なぜなら、ホストは、非同期通信を用いて診断制御信号を送らねばならず、従って、診断制御信号(またはその異なる部分)が、テストされているかまたは制御されている装置に到着する正確な時間を制御する方法はない。事実、非同期通信を用いると、ホストは、制御されている装置の入力にいつ診断制御信号(またはその異なる部分)が実際に到着するのかを知ることは出来ない。その結果、確定的な診断制御信号を、分散制御機能を有するプロセス制御ネットワーク内の装置に送るホストのために、ネットワークの制御構成は再構成されねばならず、これにはプロセスがオフラインになることが必要である。代替的には、分散制御機能を有するプロセス制御ネットワーク内の装置には自己診断を行うことができるものもあり、従って、診断を行うのにホストにより制御される必要はない。しかしながら、これらの装置は典型的には高価であり、他の装置に関する診断を行なうことはできない。
【0009】
このように、分散制御機能を有するプロセス制御ネットワーク内で装置診断を行なうには、プロセス操作員は、診断が行なわれるべきあらゆる位置に対して自己診断力を備えた装置を購入しなければならず、これは高価であり、またはプロセス操作員は、装置診断またはプロセス診断が行なわれるべきときはいつでも、ホストがスケジュールされた通信を用いて診断制御信号を被テスト装置に送ることができるように、プロセス操作員はネットワークの通信相互接続を再構成しなければならず、これは望ましくないことである。なぜならばネットワークの制御戦略を再構成しなければならないからである。
【0010】
さらに、分散制御機能を有する制御ネットワーク内でホストが正確なプロセス診断を行なうことは非常に困難である。なぜならば、上で述べたように、ホストが確定的に装置を制御して、これにより、測定されたプロセス変数が生成される方法を変更することが出来るように、プロセスの通常の制御戦略は再構成されねばならない。言いかえれば、ホストが確定的に装置を制御することができるようにプロセス制御方式が再構成されるときは、診断の間に測定されたプロセス変数は、通常動作下ではプロセスをもはや示さないが、その代わりに、診断制御方式下ではプロセスを示すだけである。その結果、プロセス診断の結果は、プロセスの通常動作の間はプロセスの性能を示していないかもしれないという結論に至る。
【0011】
発明の概要
本発明は、分散制御機能を有するプロセス制御ネットワーク内で別の装置上でまたはこれを用いて装置診断およびプロセス診断を行なう方法および装置と、プロセスの通常動作の間に実行されるものと本質的に同じ制御戦略下でプロセスが制御されている間にプロセス診断を行なう方法および装置とに関する。本発明の方法および装置は、自己診断機能を有しない装置に関して診断を行なうためにプロセス保守者により用いられるが、これによりプロセス保守者は、プロセス制御ネットワーク内の多くの位置で安価な装置を用いることができる。さらに、本発明の方法および装置は、プロセス制御ネットワークの制御戦略またはその動作に影響を与えることなく、プロセス制御ネットワーク内で実行可能な装置診断およびプロセス診断能力を与える。
【0012】
本発明のある態様によれば、複数の装置がバスによって通信可能にリンクされたプロセス制御ネットワークにおいて用いられる診断システムは、装置のうちの第1の装置内に配置され、診断制御信号を生成する信号発生器と、スケジュールされた周期的な通信を用いて、診断制御信号を装置のうちの第2のものの入力に送るコミュニケータと、診断制御信号に応答して、第2の装置のような別の装置により生じさせられた出力信号を受信する信号受信器とを備える。
【0013】
この診断テストシステムは、他のプロセス制御装置からひとつ以上のプロセス信号を受信するように適合されるプロセス信号受信器と、ひとつ以上のプロセス信号、受信された出力信号、および/または診断制御信号を記憶する記憶ユニットとを備える。診断システムは、プロセスまたは装置診断が実行された後に、記憶されたプロセス、出力、および/または制御信号を用いて診断解析活動を行なうことができる装置のうちの第3のものに、記憶されたプロセス、出力、および/または制御信号を送ってよい。
【0014】
さらに、診断システムは、装置のうちの第4のものにより生じさせられたプロセス制御信号を受信するように適合される制御信号入力と、制御信号入力と信号発生器とに結合され、第2の装置にプロセス制御信号および診断制御信号のうちのひとつを送るスイッチとを備える。この場合、診断システム内のフィードバックユニットは、プロセス制御信号を作成する際に第4の装置により用いられるために、第4の装置に受信された信号を送る。
【0015】
フィードバック信号を受信する装置(即ち第4の装置)が、異なるモードで動作することが可能な制御機能を有する場合、診断システムは好ましくは、診断制御信号を第2の装置に送る間に第4の装置内で制御機能のモードを少なくとも間接的に制御するモード処理ユニットを含む。
【0016】
本発明の別の態様によれば、複数の装置がバスに通信可能に結合されたプロセス制御ネットワークにおいて用いられるように診断機能ブロックが与えられ、装置の各々は、プロセス制御ネットワーク内で入力機能、出力機能、または制御機能を実行することのできるひとつ以上の機能ブロックを含み、装置の各々は、スケジュールされた周期的通信を用いてバス上で通信を行うことができる。本発明に従った診断機能ブロックは、診断制御信号を生成する信号発生器と、スケジュールされた周期的な通信を用いて、異なるプロセス制御装置内の第2の機能ブロックに診断制御信号を伝達するように構成されたコミュニケータと、診断制御信号応答して、第2の機能ブロックのような別の機能ブロックにより生じさせられた出力信号を受信する信号受信器とを含む。
【0017】
本発明のさらに別の態様によれば、複数の装置がバス上で通信可能にリンクされたプロセス制御ネットワークにおいて用いられるように、診断を行なう方法が提供され、装置の各々は、プロセス制御ネットワーク内でプロセス制御機能を実行することができ、スケジュールされた周期的通信を用いてバス上で通信を行うことが可能なひとつ以上の機能ブロックを含む。本発明に従った診断方法は、診断制御信号を生成する診断機能ブロックを有する第1の装置をプロセス制御ネットワークのバスに接続するステップと、スケジュールされた周期的通信を用いて、診断機能ブロックの出力を第2の装置内の機能ブロックに通信可能にリンクするステップと、第2の機能ブロックのような別の機能ブロックの出力に診断機能ブロックの入力を通信可能にリンクして、診断制御信号に応答して、別の機能ブロックにより生じさせられた出力信号を受信するステップとを含む。この方法は、スケジュールされた周期的通信を用いて診断制御信号を第2の機能ブロックを送り、それにより診断制御信号に従って第2の機能ブロックの動作を制御するステップを含む。
【0018】
好ましい実施例の説明
本発明の遠隔診断は、一組のフィールドバス装置を用いて非集中的にすなわち分散的にプロセス制御機能を実行するプロセス制御ネットワークと関連して説明されるが、本発明の遠隔診断は、他の種類のフィールド装置と、2線式バス以外に依存するプロトコルとアナログおよびディジタル通信を支援するプロトコルとを含む通信プロトコルとを用いて、分散制御機能を実行するプロセス制御ネットワークと共に用いることが出来る。このように、例えば、本発明の遠隔通信は、プロセス制御ネットワークがHART、PROFIBUSなどの通信プロトコルまたは、既存であるか将来において開発される他の通信プロトコルを用いる場合でも、分散制御機能を実行するプロセス制御ネットワークにおいて用いることが出来る。
【0019】
本発明の遠隔診断を詳しく説明する前に、フィールドバスプロトコルと、このプロトコルに従って構成されるフィールド装置と、フィールドプロトコルを用いるプロセス制御ネットワークで通信が行われる方法とを説明する。しかしながら、フィールドバスプロトコルはプロセス制御ネットワークで用いられるために開発された比較的新しい全ディジタル通信プロトコルであるが、このプロトコルは当該技術では公知であり、とりわけ、テキサス州、オースチンに本社のある営利団体ではないフィールドバスファウンデーション( Fieldbus Foundation)により出版され、流通され、そこから入手できる多くの記事、パンフレットおよび仕様書に詳細に記載されているということを理解されたい。特に、フィールドバスプロトコルと、フィールドバスプロトコルを用いて装置と通信するとともに装置内にデータを記憶する方法とは、「フィールドバスファデーションからの通信技術仕様およびユーザ層技術仕様“Communications Technical Specification and User Layer Technical Specification from the Fieldbus Foundation" 」と題されたマニュアルに説明されており、これをここに引用により援用する。
【0020】
フィールドバスプロトコルは、例えば、2線式ループか、または、ファクトリまたはプラントの器械またはプロセス制御環境において位置しているセンサ、アクチュエータ、制御器、弁などのようなバス相互接続「フィールド」機器に標準化された物理インターフェースを与える、全ディジタル、シリアル、双方向通信プロトコルである。フィールドバスプロトコルは、事実上、プロセス内でフィールド計器(フィールド装置)のためにローカルエリアネットワークを与え、これにより、これらのフィールド装置が、プロセス機関中で分散した位置で制御機能を実行し、これらの制御機能を実行した前後に互いに通信して全体の制御戦略を実行することが可能となる。フィールドバスプロトコルにより、制御機能をプロセス制御ネットワーク中に分散させることが可能となるので、フィールドバスプロトコルは、DCSと典型的には関連する集中型プロセス制御器の作業負荷を低減するかまたはこの制御器を完全に必要としない。
【0021】
図1を参照して、フィールドバスプロトコルを用いるプロセス制御ネットワーク10は、2線式フィールドループまたはバス34によって、プログラム論理制御器(PLC)13と、多数の制御器14と、別のホスト装置15と、一組のフィールド装置16、18、20、22、24、26、28、30、32とに接続されたホスト12を含む。バス34は、異なるセクションまたはセグメント34a、34b、34cを含み、これらはブリッジ装置30、32により分離されている。セクション34a、34b、34cの各々は、バス34に接続された装置の部分集合分を相互接続し、これにより以下に述べる方法で装置間の通信を可能とする。当然、図1のネットワークはあくまで例示であり、フィールドバスプロトコルを用いてプロセス制御ネットワークが構成される方法は他にも多くある。典型的には、構成装置はホスト12のような装置のひとつ内に位置しており、いつ新たなフィールド装置がバス34に接続されるのか、いつフィールド装置がバス34から外されるのか認識すること、フィールド装置16−32により生成されるデータを認識すること、ひとつ以上のユーザ端末とインターフェースすることだけでなく、装置の各々をセットアップするかまたは構成すること(これらの装置は、それらの各々が通信を行うことが出来るマイクロプロセッサを含むという点でかしこい( smart)装置である)に対し責任を負うが、これは、ホスト12内に位置してもよいし、なんらかの方法でホスト12に接続された他の装置内に位置していてもよい。
【0022】
バス34は、双方向の、純粋にディジタル通信を支援するかまたは許容し、フィールド装置16−32のようなそこに接続された装置のいずれかまたは全てに電力信号を与えてよい。代替的には、装置12―32のいずれかまたは全ては、それら自身の電源を有してもよいし、別個の電線(図示せず)によって、外部電源に接続されてもよい。装置12−32は、標準的なバスタイプ接続でバス34に接続されているものとして図1に示されおり、ここでは多数の装置がバスセグメント34a、34b、34cを構成する同じペアの電線に接続されているが、フィールドバスプロトコルにより他の装置/電線接続形態(トポロジー)も可能となるが、これらには、別個の2線式ペア(典型的には4−20mAアナログDCSシステム)によって制御器またはホストに接続される二地点間接続と、各装置が2線式バスにおいて共通の点(例えば、ジャンクションボックスまたはプロセス制御ネットワーク内でフィールド装置のひとつ内の終端領域であってよい)に接続される木(ツリー)型または「スパー(spur)」接続とが含まれる。
【0023】
データは、フィールドバスプロトコルに従って、同じまたは異なる通信ボーレートまたは速度で異なるバスセグメント34a、34b、34cによって送られてよい。例えば、フィールドバスプロトコルは、図1のバスセグメント34b、34cにより用いられているものとして示される31.25Kbits/s通信速度(H1)、および1.0Mbits/sおよび/または2.5Mbit/s(H2)通信速度を与え、これは典型的には、高度のプロセス制御、遠隔入力/出力、および高速工場自動化アプリケーションのために用いられ、図1のバスセグメント34aにより用いられるものとして示される。同様に、電圧モード信号方式または電流モード信号方式を用いてフィールドバスプロトコルに従ってバスセグメント34a、34b、34cによって送られてよい。当然、バス34の各セグメントの最大長は厳密には制限されないが、その代わりに、そのセクションの通信速度、ケーブルの種類、電線のサイズ、バス電力オプションなどにより決定される。
【0024】
フィールドバスプロトコルは、バス34に接続され得る装置を、3つの主要なカテゴリ、即ち、基本装置と、リンクマスタ装置と、ブリッジ装置とに分類される。基本装置(図1の装置18、20、24、28のような)は通信を行うことができ、即ち、バス34上でまたはそこから通信信号を送受信するが、バス34で生じる通信の順序またはタイミングを制御することができない。リンクマスタ装置(図1のホスト12だけでなく装置16、22、26のような)は、バス34によって通信を行い、バス34上で通信信号の流れおよびタイミングを制御することが出来る。ブリッジ装置(図1の装置30、32のような)は、より大きなプロセス制御ネットワークを作成すべくフィールドバスの個々のセグメントまたはその分岐上で通信を行うとともにこれらを相互接続するように構成された装置である。所望であれば、ブリッジ装置は、バス34上の異なるセグメント上で用いられる異なるデータ速度および/または異なるデータ信号フォーマット間で変換を行ってもよく、バス34のセグメント間で行き来する信号を増幅してもよく、バス34の異なるセグメント間で流れる信号をフィルタ処理するとともにブリッジが結合されているバスセグメントのひとつ上で装置により受信されるべき信号だけを通過させてもよく、および/またはバス34の異なるセグメントをリンクするのに必要な他の活動を行ってもよい。異なる速度で動作するバスセグメントを接続するブリッジ装置は、ブリッジの低速度セグメント側でマスタ能力(ケイパビリティ)を有しなければならない。ホスト12、15、PLC13、および制御器14はどんな種類のフィールドバスであってよいが、典型的にはリンクマスタ装置である。
【0025】
装置12−32の各々は、バス34によって通信を行うことができ、そして、重要なことには、プロセスからまたはバス34上で通信信号によって異なる装置から、装置により獲得されたデータを用いて、ひとつ以上のプロセス制御機能を独立して実行することが出来る。フィールドバスは従って全体の制御戦略の何らかの部分を直接実行することができるが、これは、従来は、DCSの集中ディジタル制御器により行われていた。制御機能を実行するには、各フィールド装置は、装置内のマイクロプロセッサ内で実行されるひとつ以上の標準化された「ブロック」を含む。特に、各フィールド装置は、ひとつの資源ブロックと、ゼロ以上の機能ブロックと、ゼロ以上のトランスデューサブロックとを含む。これらのブロックはブロックオブジェクトと称される。
【0026】
資源ブロックは、例えば、装置の種類と、装置修正指示と、どこで他の装置特定情報が装置のメモリ内で得られるのかを示す指示を含め、フィールド装置の特性の幾つかに関する装置特有データを記憶し、その通信を行う。様々な製造業者はフィールド装置の資源ブロック内に異なる種類のデータを記憶してもよいが、フィールドバスプロトコルに従う各フィールド装置は、データを記憶する資源ブロックを含む。
【0027】
機能ブロックは、フィールド装置と関連する入力機能、出力機能、または制御機能を規定し、実行する。従って、機能ブロックは、入力、出力、制御機能ブロックと一般に称される。
【0028】
しかしながら、ハイブリッド機能ブロックのような機能ブロックの他のカテゴリが既存してもよいし、将来において開発されてもよい。各入力または出力機能ブロックは、少なくともひとつのプロセス制御入力(プロセス測定装置からのプロセス変数のような)またはプロセス制御出力(起動装置に送られる弁位置のような)を生成し、各制御機能ブロックは、あるアルゴリズム(事実上所有権を有してよい)を用いて、ひとつ以上のプロセス入力および制御入力からひとつ以上のプロセス出力を生成する。標準的な機能ブロックの例は、アナログ入力(AI)、アナログ出力(AO)、バイアス(B)、制御セレクタ(CS)、離散入力(DI)、離散出力(DO)、手動ローダ(ML)、比例微分(PD)、比例/積分/微分(PID)、比(RA)、および信号セレクタ(SS)機能ブロックを含む。しかしながら、他の種類の機能ブロックも存在するし、新たな種類の機能ブロックは、フィールドバス環境において動作するように規定されるかまたは作成される。
【0029】
トランスデューサブロックは、機能ブロックの入力および出力を、センサおよび装置アクチュエータのような局所ハードウェア装置に結合し、これにより、機能ブロックが局所センサの出力を読取り、局所装置に、弁部材を移動させるようなひとつ以上の機能を実行させることが可能となる。トランスデューサブロックは典型的には、例えば、局所装置の種類を特定する情報、局所装置と関連する較正情報などを含め、局所装置により送られた信号を解釈することと、この装置を正しく制御することが必要な情報を含む。単一の信号トランスデューサブロックは典型的には、各入力または出力機能ブロックと関連する。
【0030】
たいていの機能ブロックは、予め定められた基準に基づいて警報または事象指標を生成すること、異なるモードで異なった方法で動作することができる。一般的に、機能ブロックは、例えば、機能ブロックのアルゴリズムが自動的に動作する自動モードと、機能ブロックの入力または出力が手動で制御される操作員モードと、ブロックが動作しない不使用(out―of―service)モードと、ブロックの動作が異なるブロックの出力から影響を受ける(により決定される)カスケードモードと、リモートコンピュータがブロックのモードを決定するひとつ以上のリモートモードとで動作する。しかしながら、他の動作モードもフィールドバスプロトコルにおいては存在する。
【0031】
重要なことに、各ブロックは、フィールドバスプロトコルにより規定される標準的なメッセージフォーマットを用いて、フィールドバス34によって同じまたは異なるフィールド装置内で他のブロックと通信することができる。その結果、機能ブロック(同じまたは異なる装置内で)を組み合わせて、互いに通信し、ひとつ以上の非集中制御ループを生成してよい。このように、例えば、あるフィールド装置内のPID機能ブロックは、バス34によって接続されて、第2のフィールド装置内のAI機能ブロックの出力を受け取り、第3のフィールド装置内のAO機能ブロックにデータを送り、フィードバックとしてAO機能ブロックの出力を受け取って、DCS制御器とは別個のかつこれから離れたプロセス制御ループを作成する。このようにして、機能ブロックを組み合わせて制御機能を集中DCS環境外に移動させ、これにより、DCS多機能制御器が監督機能または調整機能を実行するか、またはこれらの制御器を全くなくすことが可能となる。さらに、機能ブロックは、プロセスの容易な構成のために、図形の、ブロック志向の構造を与え、様々な提供者(サプライヤ)からのフィールド装置の間で機能の分散を可能とする。なぜならばこれらのブロックは、無矛盾の通信プロトコルを用いているからである。
【0032】
ブロックオブジェクトを含むことと実行することに加えて、各フィールド装置は、リンクオブジェクト、トレンド(trend)オブジェクト、警報オブジェクト、およびビュー(view)オブジェクトを含むひとつ以上の他のオブジェクトを含む、リンクオブジェクトは、フィールド装置の内部およびフィールドバス34を介して、ブロック(機能ブロックのような)の入力と出力との間のリンクを規定する。
【0033】
トレンドオブジェクトにより、図1のホスト12または制御器14のような他の装置によりアクセスされるために機能ブロックパラメータを局所的に傾向を取る(trending)ことができる。トレンドオブジェクトは、例えば機能ブロックパラメータに関する短期履歴データを保持し、このデータを、バス34によって他の装置または機能ブロックに非同期的に報告する。警報オブジェクトは、バス34によって警報および事象を報告する。これらの警報または事象は、装置内でまたは装置のブロック内で生じる事象に関してもよい。ビューオブジェクトは、標準的な人間/機械インターフェーシングで用いられるブロックパラメータの予め定められたグループ化であり、時々視聴用に他の装置に送られてよい。
【0034】
さて図2を参照して、図1のフィールド装置16−28のいずれかであってよい3つのフィールドバス装置は、資源ブロック48、機能ブロック50、51、または52、およびトランスデューサブロック53、54を含むものとして示される。第1の装置においては、機能ブロック50(入力機能ブロックであってよい)は、トランスデューサブロック53を介してセンサ55に結合される。センサ55は、例えば、温度センサ、設定点指標センサなどであってよい。第2の装置においては、機能ブロック51(出力機能ブロックであってよい)は、トランスデューサブロック54を介して弁56のような出力装置に結合される。第3の装置においては、機能ブロック52(制御機能ブロックであってよい)は、機能ブロック52の入力パラメータの傾向を取るためのそれと関連する傾向オブジェクト57を有する。
【0035】
リンクオブジェクト58は、関連するブロックの各々のブロックパラメータを規定し、警報オブジェクト59は、関連するブロックの各々に対して警報または事象通知を与える。ビューオブジェクト60は、機能ブロック50、51、52の各々と関連し、それらが関連する機能ブロックのためのデータリストを含むかまたはグループ化する。これらのリストは、一組の異なる規定されたビューの各々に必要な情報を含む。当然、図2の装置は単に例示であり、他の数のおよび種類のブロックオブジェクト、リンクオブジェクト、警報オブジェクト、トレンドオブジェクト、およびビューオブジェクトが、フィールド装置で与えられよい。
【0036】
さて図3を参照して、ポジショナ/弁装置としての装置16、18、24と、送信器として装置20、22、26、28を示すブロック図は、ポジショナ/弁16、送信器20、およびブリッジ30と関連する機能ブロックを示す。図3に示されるように、ポジショナ/弁16は、資源(RSC)ブロック61と、トランスデューサ(XDCR)ブロック62と、アナログ出力(AO)機能ブロック63、2つのPID機能ブロック64、65、および信号セレクト(SS)機能ブロック69を含む多数の機能ブロックとを含む。送信器20は、資源ブロック61と、2つのトランスデューサブロック62と、2つのアナログ入力(AI)機能ブロック66、67とを含む。また、ブリッジ30は、資源ブロック61とPID機能ブロック68とを含む。
【0037】
理解されるように、図3の様々な機能ブロックは、多くの制御ループ内で(バス34によって通信を行うことにより)一緒に動作してもよく、ポジショナ/弁16、送信器20およびブリッジ30の機能ブロックが位置している制御ループは、図3において、これらの機能ブロックの各々に接続されたループ識別ブロックにより特定される。このように、図3に示されるように、ポジショナ/弁16のAO機能ブロック63およびPID機能ブロック64と送信器20のAI機能ブロック66とは、LOOP1として示される制御ループ内で接続され、一方、ポジショナ/弁16のSS機能ブロック69と、送信器20のAI機能ブロック67と、ブリッジ30のPID機能ブロック68とは、LOOP2として示される制御ループ内で接続される。ポジショナ/弁16の他のPID機能ブロック65は、LOOP3として示される制御ループ内で接続される。
【0038】
図3でLOOP1として示される制御ループを構成する相互接続された機能ブロックは、図4で示されるこの制御ループの概略図においてより詳細に示される。図4からわかるように、制御ループLOOP1は、ポジショナ/弁16のAO機能ブロック63およびPID機能ブロック64と送信器20のAI機能ブロック66(図3)との間の通信リンクにより完全に形成される。図4の制御ループ図は、これらの機能ブロックのプロセスおよび制御入力と出力とを接続する線を用いて、これらの機能ブロック間の通信相互接続を示す。プロセス測定値またはプロセスパラメータ信号を含んでよいAI機能ブロック66の出力は、バスセグメント34bによって、PID機能ブロック64の入力に通信可能に結合され、ブロック64は、AO機能ブロック63の入力に通信可能に結合される制御信号を含む出力を有する。AO機能ブロック63の出力は、例えば、弁16の位置を示すフィードバック信号を含み、PID機能ブロック64の制御入力に接続される。PID機能ブロック64は、このフィードバック信号を、AI機能ブロック66からのプロセス測定値信号と一緒に用いて、AO機能ブロック63の正しい制御を実行する。当然のことながら、AO機能ブロック63およびPID機能ブロック64の場合と同様に、機能ブロックが同じフィールド装置(例えばポジショナ/弁16)内にある場合、または標準的なフィールドバス同期通信を用いて2線式通信バス34によって実行されてよい場合に、図4の制御ループ図内で線により示される接続は、フィールド装置内で内的に行われてよい。当然、他の制御ループは、他の構成で通信可能に相互接続される他の機能ブロックにより実行される。
【0039】
通信および制御活動を実行し、行なうには、フィールドバスプロトコルは、物理層、通信「スタック( stack)」、およびユーザ層として特定される技術の3つのカテゴリを用いる。ユーザ層は、ブロック(機能ブロックのような)の形で与えられた制御および構成機能と、特定のプロセス制御装置またはフィールド装置内のオブジェクトとを含む。ユーザ層は典型的には装置製造者により所有権を主張するように設計されるが、フィールドバスプロトコルにより規定される標準的なメッセージフォーマットに従ってメッセージを受信送信することができ、標準的な方法でユーザにより構成可能でなければならない。物理層および通信スタックは、2線式バス34を用いて標準化された方法で様々なフィールド装置の様々なフィールドブロック間で通信を実行する必要があり、周知の開放型システム間相互接続(OSI)層通信モデルとしてモデル化されてよい。
【0040】
OSI層1に相当する物理層は、各フィールド装置およびバス34内に埋めこまれ、フィールドバス送信媒体(2線式バス34)から受信した電磁信号を、フィールド装置の通信スタックにより用いられるメッセージに変換することができる。物理層は、バス34および、フィールド装置の入出力でバス34上に存在する電磁信号と考えられる。
【0041】
通信スタックは、各フィールドバス装置内に存在し、OSI層2に相当するデータリンク層と、フィールドバスアクセスサブレイヤと、OSI層6に相当するフィールドバスメッセージ仕様( specification)層とを含む。フィールドバスプロトコルにおいてOSI層3−5の対応する構造はない。しかしながら、フィールドバス装置のアプリケーションは層7を含み、一方、ユーザ層は層8であり、これはOSIプロトコルにおいては規定されていない。通信スタックの各層は、フィールドバス34上に送信されるメッセージまたは信号のある部分を符号化または復号化する役割をする。その結果、通信スタックの各層は、プリアンブル、開始区切り(デリミタ)、および終了区切り(デリミタ)を付加するかまたは除き、場合によっては、フィールドバス信号の除かれた(stripped)部分を復号化して、信号またはメッセージの残り部分がどこに送られるべきか、または、例えば、受信フィールド装置内にはない機能ブロックのメッセージまたはデータを含むという理由でその信号が破棄されるべきかどうか特定する。
【0042】
データリンク層は、バス34へのメッセージの送信を制御し、リンクアクティブスケデューラ( link active scheduler)と呼ばれる確定的集中型バススケデューラに従ってバス34にアクセスするが、これを以下に詳細に述べる。データリンク層は、送信媒体上の信号からプリアンブルを取り除き、受信されたプリアンブルを用いて、フィールド装置の内部クロックを入来するフィールドバス信号と同期させる。同様に、データリンク層は、通信スタック上のメッセージを物理フィールドバス信号に変換し、これらの信号をクロック情報で符号化して、2線式バス34上の送信のための適切なプリアンブルを有する「同期シリアル」信号を生成する。複号化プロセスの間、データリンク層は、開始区切りおよび終了区切りのような、プリアンブル内の特殊コードを認識して特定のフィールドバスメッセージの始まりおよび終わりを特定し、チエックサムを行って、バス34から受信した信号またはメッセージの完全性を確認する。同様に、データリンク層は、通信スタック上のメッセージに開始および終了区切りを付加することにより、適切な時間に送信媒体上にこれらの信号を配置することにより、バス34上にフィールドバス信号を送信する。
【0043】
フィールドバスメッセージ指定層によって、標準的な一組のメッセージフォーマットを用いて、ユーザ層(即ちフィールド装置の機能ブロック、オブジェクトなど)が、バス34によって通信を行い、通信スタックに置かれるべきかつユーザ層に与えられるべきメッセージを組み立てるのに必要な通信サービス、メッセージフォーマット、およびプロトコルふるまい(behavior)を記述するのが可能となる。フィールドバスメッセージ指定層は、ユーザ層のために標準化された通信を供給し、具体的なフィールドバスメッセージ仕様通信サービスは、上で説明されたオブジェクトの各種類ごとに規定される。例えば、フィールドバスメッセージ指定層は、ユーザが装置のオブジェクトディクショナリを読むことができるようなオブジェクトディクショナリサービスを含む。オブジェクトディクショナリは、装置のオブジェクト(ブロックオブジェクトのような)を記述するか特定するオブジェクト記述を記憶する。フィールドバスメッセージ指定層は、装置のひとつ以上のオブジェクトと関連する、以下に説明される仮想通信関係(VCR)として知られる、通信関係をユーザが読むとともに変更することができる文脈管理サービスを与える。さらに、フィールドバスメッセージ指定層は、可変アクセスサービス、事象サービス、アップロードおよびダウンロードサービス、プログラム呼び出しサービスを与えるが、これらすべてはフィールドバスプロトコルでは周知であり、従ってここではあまり詳細に述べない。フィールドバスアクセスサブレイヤは、フィルドバスメッセージ指定層をデータリンク層にマップする。
【0044】
これらの層の動作を可能とするには、各フィールド装置は、管理情報ベース(MIB)を含み、これは、VCRと、動的変数と、統計と、リンクアクティブスケジューラタイミングスケジュールと、機能ブロック実行タイミングスケジュールと、装置タグおよびアドレス情報とを記憶するデータベースである。当然、MIB内の情報は、標準的なメッセージまたはコマンドを用いて、どんなときでもアクセスされても、変更されてもよい。さらに、ユーザまたはホストにVFDにおける情報の拡大されたビューを与えるべく、各装置には通常、装置記述が与えられている。装置記述は典型的には、ホストにより用いられるべくトークンを与えられなければならないが、装置のVFDにおけるデータの意味をホストが理解するために必要な情報を記憶する。
【0045】
理解されるように、プロセス制御ネットワーク中に分散された機能ブロックを用いて制御戦略を実行するには、機能ブロックの実行は、特定の制御ループ内の他の機能ブロックの実行に対して正確にスケジュールされなければならない。同様に、様々な機能ブロック間の通信は、各機能ブロックが実行される前に適切なデータがその機能ブロックに与えられるようにバス34上で正確にスケジュールされなければならない。
【0046】
様々なフィールド装置(およびフィールド装置内の様々な機能ブロック)がフィールドバス送信媒体によって通信を行う方法を、図1を参照して今から述べる。通信を行うには、バス34の各セグメント上のリンクマスタ装置(例えば装置12、16、および26)のひとつは、バス34の関連のセグメント上でアクティブに通信をスケジュールし、制御するリンクアクティブスケジューラ(LAS)として動作する。バス34の各セグメントごとのLASは、各装置の各機能ブロックがバス34上で周期的な通信活動を開始するようスケジュールされた時間と、この通信活動が生じる時間の長さとを含む通信スケジュール(リンクアクティブスケジュール)を記憶し、更新する。バス34の各セグメント上ではひとつのアクティブLAS装置だけがあってもよいが、他のリンクマスタ装置(セグメント34b上の装置22のような)は、バックアップLASとして機能してもよく、例えば、現行のLASが故障するとアクティブになる。基本装置は、どんな時でもLASになる能力は有していない。
【0047】
一般に、バス34による通信活動は、繰り返しマクロサイクルに分割され、これらの各々は、バス34の特定のセグメント上でアクティブな各機能ブロックごとのひとつの同期通信と、バス34上のセグメント上でアクティブなひとつ以上の機能ブロックまたは装置のひとつ以上の非同期通信とを含む。装置は、バス34上のブリッジおよびLASの調整された動作によって、バス34の異なるセグメントに物理的に接続されたとしても、アクティブであってよい、即ち、バス34の何らかのセグメントにデータを送信しまたはそこからデータを受信してもよい。
【0048】
各マクロサイクルの間、バス34上の特定のセグメント上でアクティブな機能ブロックの各々は、異なるが、正確にスケジュールされる(同期)時間で通常は実行され、そして別の正確にスケジュールされる時間では、適切なLASにより生成されたコンペル(compel)データコマンドに応答して、バス34のそのセグメント上でその出力データを発する。好ましくは、各機能ブロックは、その機能ブロックの実行期間の終了後まもなくその出力データを発するようにスケジュールされる。さらに、様々な機能ブロックのデータを発する時間は、バス34の特定のセグメント上の2つの機能ブロックが同時にデータを発しないようにシリアルにスケジュールされる。同期通信が生じていない間、各フィールド装置は、トークン駆動通信を用いて非同期的に警報データ、ビューデータなどを送信することが許可される。実行時間と各機能ブロックの実行を完了するのに必要な時間量が、機能ブロックが常駐している装置の管理情報ベース(MIB)内に記憶され、一方、上で述べたように、バス34のセグメント上の装置の各々にコンペルデータコマンドを送る時間が、そのセグメントに対するLAS装置のMIB内に記憶される。これらの時間は典型的にはオフセット時間として記憶される。なぜなら、機能ブロックが、バス34に接続された装置全てがわかっている「絶対リンクスケジュール開始時間」の始まりからのオフセットとしてデータを実行するかまたは送る予定の時間を特定するからである。
【0049】
各マクロサイクルの間に通信を実行するには、LAS、例えば、バスセグメント34bのLAS16は、リンクアクティブスケジュール内に記憶された送信時間のリストに従って、バスセグメント34b上の装置の各々にコンペルデータコマンドを送る。コンペルデータコマンドを受信すると、装置の機能ブロックは、ある特定時間バス34上にその出力データを発する。機能ブロックの各々は典型的には、ブロックがコンペルデータコマンドを受け取るようにスケジュールされる少し前にその機能ブロックの実行が完了するようにスケジュールされているので、コンペルデータコマンドに応答して発せられたデータは、機能ブロックの最新の出力データであるべきである。しかしながら、機能ブロックがゆっくりと実行されていて、コンペルデータコマンドを受信するときに新たな出力をラッチしないならば、機能ブロックは、機能ブロックの最後の実行の間に生成された出力データを発し、発せられたデータがタイムスタンプを用いる古いデータであると示す。
【0050】
LASが、バス34の特定のセグメント上の機能ブロックの各々にコンペルデータコマンドを送った後、そしてその機能ブロックが実行している間、LASは非同期通通信を行ってよい。非同期通信を実行するには、LASは、パストークンメッセージを特定のフィールド装置に送る。フィールド装置がパストークンメッセージを受け取ると、そのフィールド装置はバス34(またはそのセグメント)に完全なアクセスを有し、警報メッセージ、トレンドデータ、操作員設定点変化などの非同期メッセージを、そのメッセージが終了するかまたは最大の割り当てられた「トークン保持時間」が満了になるまで送ることが出来る。その後、フィールド装置はバス34(特にその特定のセグメント)を解放し、LASは、べつの装置にパストークンメッセージを送る。このプロセスは、マクロサイクルの終わりまで、または同期通信を実行するためにLASがコンペルデータコマンドを送るようにスケジュールされるまで繰り返される。当然、メッセージ通信量と、バス34の特定のセグメントに結合された装置およびブロックの数に依って、各マクロサイクルの間にあらゆる装置がパストークンメッセージを受信してよいわけではない。
【0051】
図5は、図1のバスセグメント34b上の機能ブロックがバスセグメント34bの各サイクルの間に実行される時間と、バスセグメント34bと関連する各マクロサイクルの間に同期通信が行われる時間とを示すタイミング該略図である。図5のタイミングスケジュールにおいては、時間は水平軸上に示され、ポジショナ/弁16および送信器20(図3の)様々な機能ブロックと関連する活動は垂直軸上に示される。機能ブロックの各々が動作する制御ループが、図5に下付き文字で識別される。AILOOP1 は、送信器20のAI機能ブロック66を参照し、PIDLOOP1 は、ポジショナ/弁16のPID機能ブロック64を参照する。示される機能ブロックの各々のブロック実行期間は、網状の陰影をつけられたボックスにより示され、各のスケジュールされた同期通信は、図5において垂直バーで識別される。
【0052】
このように、セグメント34b(図1)のいずれかの特定のマクロサイクルの間に、図5のタイミングスケジュールに従って、AILOOP1機能ブロックはまず、ボックス70により特定された時間期間に実行される。次いで、垂直バー72により示される時間的な期間の間、AILOOP1 機能ブロックの出力は、バスセグメント34bのLASからのコンペルデータコマンドに応答して、バス34b上に発せられる。同様に、ボックス74、76、78、80、81は、それぞれ機能ブロックPIDLOOP1、AILOOP2、AOLOOP1、SSLOOP2、およびPIDLOOP3(異なるブロックの各々に対し異なる)の実行時間を示し、一方、垂直バー82、84、86、89は、それぞれPIDLOOP1、AILOOP2、AOLOOP1、SSLOOP2、およびPIDLOOP3がバスセグメント34b上にデータを発する時間を示す。
【0053】
明らかに、図5のタイミング図は、非同期通信活動に利用される時間も示しているが、この非同期通信活動は、機能ブロックのいずれかの実行時間の間と、機能ブロックが実行されていない間のマクロサイクルの終わりの時間の間と、同期通信がバスセグメント34b上で行われていない時に、おこなわれてよい。当然、所望であれば、異なる機能ブロックが、同じ時間で実行されるように意図的にスケジュールされることも可能であり、もし、例えば、ある機能ブロックにより生成されたデータに他の装置が加入して( subscribe)いないならば、機能ブロックすべてがバス上でデータを発する必要があるわけではない。
【0054】
フィールド装置は、各フィールド装置のスタックのフィールドバスアクセスサブレイヤにおいて規定された3つの仮想通信関係(VCR)のひとつを用いてバス34によってデータおよびメッセージを発するかまたはこれを送信することが出来る。クランアイント/サーバVCRは、バス34上の装置間でキューに入れられた、未スケジュールの、ユーザ起動の、1対1通信のために用いられる。このようなキューに入れられたメッセージは、前のメッセージに上書きすることなくそれらの優先順位に従って、送信用に提示された順序で送られ、受信される。このように、フィールド装置は、それがLASからパストークンメッセージを受け取って要求メッセージをバス34上の別の装置送るときに、クライアント/サーバVCRを用いてよい。要求者は「クライアント」と呼ばれ、要求を受け取る装置は「サーバ」と呼ばれる。サーバは、それがLASからパストークンメッセージを受け取るときに、応答を送る。クライアント/サーバVCRは、設定点変化、チューニングアクセスおよび変化、警報肯定応答、および装置アップロードおよびダウンロードのような操作員起動の要求を実行するために用いられる。
【0055】
報告配布( report distribution)VCRは、キューに入れられた、未スケジュールの、ユーザ起動の1対多の通信のために用いられる。例えば、事象またはトレンド報告を有するフィールド装置はLASからパストークンを受け取り、そのフィールド装置は、その装置の通信スタックのフィールドバスアクセスサブレイヤにおいて規定された「グループアドレス」にそのメッセージを送る。そのVCRを聴くように構成される装置は報告を受け取るであろう。報告配布VCRタイプは典型的には、通知または操作員コンソールに警報を通知を送るのにフィールドバス装置により用いられる。
【0056】
発行者/加入者(publisher/ subscriber)VCRタイプは、バッファされた1対多通信のために用いられる。バッファされた通信は、データの最新のバージョンだけを記憶し、送り、従って、新たなデータが完全に前のデータに上書きされる。機能ブロック出力は、例えば、バッファされたデータを含む。「発行者」フィールド装置は、発行者装置がLASからまたは加入者装置からコンペルデータメッセージを受けとると、バス34上の全ての「加入者」フィールド装置に発行者/加入者VCRタイプを用いてメッセージを発するかまたはブロードキャストする。発行者/加入者関係は予め定められており、各フィールド装置の通信スタックのフィールドバスアクセスサブレイヤ内に規定され記憶される。
【0057】
確実にバス34上で正しい通信活動を行うには、各LASは、バス34のセグメントに接続されたフィールド装置全てに時間配布メッセージを周期的に送り、これにより、受信装置は、その局所的アプリケーション時間を互いに同期するように調節することが可能となる。これらの同期メッセージ間で、クロック時間は、それ自身の内部クロックに基づいて各装置内で独立して維持される。例えば、いつデータが生成されたかを示すために、クロックの同期により、フィールド装置がフィールドネットワーク中のデータにタイムスタンプを押すことが可能となる。
【0058】
さらに、各バスセグメント上の各LAS(および他のリンクマスタ装置)は、「生(live)リスト」を記憶するが、これは、バス34のそのセグメントに接続された装置全てのリストであり、即ち、パストークンメッセージに正しく応答する装置全てである。LASは継続的に、生リストに載っていないアドレスにプローブノードメッセージを周期的に送ることにより、バスセグメントに付加された新たな装置を認識する。事実、各LASは、生リスト内のフィールド装置全てにパストークンメッセージを送るサイクルを終了した後に、少なくともひとつのアドレスを探査する必要がある。フィールド装置が、探査されたアドレスに存在し、プローブノードメッセージを受け取るならば、装置はすぐにプローブ応答メッセージを戻す。プローブ応答メッセージを受け取ると、LASは、その装置を生リストに付加し、探査されたフィールド装置にノード活性化メッセージを送ることで確認を取る。フィールド装置は、そのフィールド装置はパストークンメッセージに正しく応答する限りは、生リスト上にあるままである。しかしながら、フィールド装置が3回連続して試みた後で、トークンを用いないかまたはすぐにトークンをLASに戻してしまう場合は、LASは、そのフィールド装置を生リストから除く。フィールド装置が生リストに付加されるかまたは生リストから除かれるとき、LASは、バス34の適切なセグメント上の全ての他のリンクマスタ装置にブロードキャストし、これにより、各リンクマスタ装置は、生リストの現在のコピーを維持する。
【0059】
上で述べたように、フィールド装置とその機能ブロックとの間の通信相互接続はユーザにより決定され、例えば、ホスト12内に位置した構成アプリケーションを用いて、プロセス制御ネットワーク10内で実行される。しかしながら、構成された後、プロセスセネットワーク10は、装置診断またはプロセス診断を考慮することなく動作し、従って、ホスト12とインターフェースして標準的なI/O機能を実行するが、診断機能を実行しない。
【0060】
ユーザが診断を行いたいとき、ユーザは、ホスト12に、例えば、制御ループ1のAO機能ブロック63に設定点変化を送らせ、AO機能ブロック63と関連するトレンドオブジェクトを用いてAO機能ブロック63内にフィードバックを記録させる。しかしながら、この種類の通信を行うには、ホスト12は非同期通信を用いなければならないが、この非同期通信により、ホスト12がLASからパストークンメッセージを受け取って始めて、ホスト12がバス34にアクセスすることが可能となる。その結果、ホスト12により生成された診断信号の異なる部分は、正確に決定された時間(または正確にスケジュールされた時間)にAO機能ブロック63に到着しないかもしれない。これは、AO機能ブロック63で受信された診断信号は、特定の時間にバス34上の通信バックログ(backlog)により少なくとも部分的に決定される形状を有することを意味する。この理由で、非同期通信を用いて送られる診断信号は、厳密に確定的ではなく、従って、装置またはプロセス上で診断を行う際にあまり効果的ではないかもしれない。さらに、ホスト12は、トレンドオブジェクトにより集められたフィードバックデータは、オーバーライトなどにより喪失されないということを保証する方法はない。また、ホスト12は、ブロックのモードを特に変更することなく、PID機能ブロックのようなLOOP1内の機能ブロック64のモードを制御する方法はない。
【0061】
今まで、プロセス内で確実に完全でかつ厳密に確定的な診断を行うには、同期通信よって、ホスト12が適切な装置に設定点変化を送り、適切な装置により測定されたデータを受信することが出来るように、ユーザはプロセス制御ネットーク10をオフラインにして通信インターフェースを再構成しなけらばならなかった。しかしながら、上で述べたように、診断が行われるべきときはいつでも、この手続きはプロセスを遮断し、オペレータにプロセスを再構成するように要求する。これら両方は望ましくはない。さらに、この診断手続きの間にホスト12により実行される制御は、プロセスの通常動作の間に、通信可能にリンクされた機能ブロックにより実行される制御とは異なり、したがって、プロセスが通常に制御されている間に、集められたプロセスデータはプロセスの動作を示さないかもしれない。その結果、ホスト装置は典型的には、ユーザが通常動作と診断動作との間で切り替えしてそれにより診断を可能化することができる能力を有していない。
【0062】
例えば、フィールドバスプロセス制御ネットワークにおいてこれらの問題を克服するには、新たな診断ブロックが位置している装置以外の装置に関してまたはこの装置を用いて装置診断および/またはプロセス診断を行うために、本発明に従って新たな種類の機能ブロックが与えられる。本発明の遠隔診断機能ブロックは、同期周期的通信を用いて(例えばフィールドバスプロトコルの発行者/加入者VCR)バス34上で他の装置機能ブロックと通信するように構成され、同期周期的通信を用いて装置パラメータまたは他のプロセスパラメータの測定値のようなデータを受信するように構成される。このように、本発明の遠隔診断機能ブロックは、異なる機能ブロックに確定的な診断制御機能ブロックを送るとともに、周期的に装置またはプロセスパラメータに関するデータを受信し、記憶する。さらに、本発明の遠隔診断機能ブロックは、診断が行われている装置以外の装置内に記憶されてよく、これにより、プロセス制御内ネットワーク内ででどんな数の異なる装置に関してでもまたはこれを用いて、診断機能ブロックを診断を行うのに用いることができる。このように、例えば、本発明に従った遠隔診断機能ブロックは、図3のポジショナ/弁装置18のポジショナ内に記憶され、ポジショナ/弁16、18、24のいずれかに関して診断を行うのに用いられてよい。同様に、本発明に従った診断機能ブロックは、その機能ブロックをバス34のセグメント内のいずれかの装置に関して用いることができるようにホスト12内に記憶可能である。
【0063】
一般的に言って、本発明の遠隔診断機能ブロックは、装置診断が行われている時間に別の装置(または同じ装置)のある機能ブロックに通信可能にリンクされ、装置診断が行われていない時間にその他の機能ブロックから結合が絶たれる。代替的には、本発明の遠隔診断機能ブロックは、装置診断またはプロセス診断のような診断が行われていないときでさえ制御ループ内の他の機能ブロックに通信可能に結合されたままであるように制御ループ内に配置されてよい。
【0064】
さて図6を参照して、診断機能ブロック90の出力がAO機能ブロック63の入力に接続され、AO機能ブロック63の出力が診断機能ブロック90のフィードバック入力に接続されるように、診断機能ブロック90は、ポジショナ/弁16(図3)のAO機能ブロック63に通信可能にリンクされるかまたは結合されるものとして示される。動作の間に、診断機能ブロック90は、規則的にスケジュールされた周期的通信(例えば発行者/加入者VCRを用いて)によりバスセグメント34b(図3)によってAO機能ブロック63の設定点の変化を特定する診断制御信号を送り、規則的にスケジュールされた周期的通信によりバスセグメント34bによって弁16の弁部材の位置を示すAO機能ブロック63からフィードバック信号を受信する。診断機能ブロック90は、AO機能ブロックにより生成された受信されたフィードバック信号を記憶し、全体の診断信号がAO機能ブロック63にまたは診断の間のひとつ以上の中間的な時間に送られた後に、受信されたフィードバック信号と、そして所望であれば、AO機能部ブロック63を制御するのに用いられる診断制御信号の指標を、ホスト12に処理のために送る。当然、所望であれば、診断機能ブロック90は、診断制御信号とAO機能ブロックから受信されたフィードバック信号とを用いて装置診断を行うプロセッサまたは他の装置も有することができる。
【0065】
上で述べたように、図6の診断制御ループにより示される相互装置通信接続は、同期周期的通信を用いて実行され、従って、機能ブロック90により生成された診断制御信号は、AO機能ブロック63の入力で受信された同じ信号であることが保証される。同様に、これらの同期通信により、AO機能ブロック63により生じさせられた出力データが確実に周期的に追跡され記録される。
【0066】
当然、図6の診断制御ループを実現するには、ホスト12のようなホストは、図6に示される方法で診断機能ブロック90をAO機能ブロック63に接続するようにプロセス制御ネットワーク10を再構成しなければならず、その後、診断機能ブロック90にAO機能ブロック63に関して診断テストを実行するように命令しなければならない。診断テストが完了し、機能ブロック90が、記憶されたデータ全てを処理のためにホスト12(または他の装置)に送った後、ホスト12はプロセス制御ネットワーク10の通常動作の間に用いられる制御方式を再インストールするようにプロセス制御ネットワーク10を再構成しなければならない。好ましくは、ホスト12(または他の構成装置)は、図6に示される診断ループが実行されている間は通常のまたは既存の制御方式を記憶する。
【0067】
図6の診断機能ブロックは、ポジショナ/弁装置16に関し装置診断を行うように装置18内に位置するものとして示されるが、この機能ブロックはプロセス制御ネットワーク10内の他の装置内に位置することもできるし、ポジショナ、ポジショナ/弁装置、ダンパ、ファンなどのような出力装置を含め、プロセス制御ネットワーク10内の装置に関し診断を行うのに用いられる。
【0068】
しかしながら、上で述べたように、本発明に従った診断機能ブロックは、プロセス制御ネットワークを再構成することなく、装置診断およびプロセス診断を実行するか行うことができるように、そのプロセス制御ループの動作の間に終始プロセス制御ループ構成内で接続可能である。さて図7を参照して、AI機能ブロック66と、PID機能ブロック64と、AO機能ブロック63と、診断機能ブロック92とを含む制御ループ91が示される。図7からわかるように、AO機能ブロック63とPID機能ブロック64との間の制御ループ91内に、診断機能ブロック92が挿入される(通信可能にリンクされる)。
【0069】
プロセス制御ループ91の通常動作の間に、AI機能ブロック66は、プロセス測定値またはプロセスパラメータをPID機能ブロック64に送り、このPID機能ブロック64は次いで、生じたプロセス制御信号を診断機能ブロック92に送る。診断機能ブロック92は、このプロセス制御信号をポジショナ/弁装置16内のAO機能ブロック63の入力に送り、例えば、AO機能ブロック63から弁位置を示すフィードバック信号を受信する。診断機能ブロック92はフィードバック信号をPID機能ブロック64の入力に送り、PID機能ブロック64はこのフィードバック信号を(AI機能ブロック66からの入力とともに)用いて、新たなプロセス制御信号を計算する。このように、プロセス制御ループ91の通常動作の間、診断機能ブロック92は、PID機能ブロック64とAO機能ブロック63との間で信号を通過させるだけで、図4の制御ループ内で接続されたときと本質的に同じ方法でこれらの機能ブロックが動作できるようになる。
【0070】
しかしながら、ユーザが装置診断またはプロセス診断を実行したいときに、ホスト12は診断機能ブロック92に(非同期通信によって)開始信号を送り、これにより、診断機能ブロック92は、PID機能ブロック64に生じさせられたプロセス制御信号をAO機能ブロック63の入力から切断し、診断制御信号をAO機能ブロック63の入力に送る。当然、診断制御信号は、装置診断またはプロセス診断を実行するように用いられる所望の信号であってよい。同時に、診断機能ブロック92は、AO機能ブロック63から受信したフィードバックデータを記憶し始め、および/または、AI機能ブロック66および/または、ブロック94により図7に示される、プロセス内の他のプロセス測定装置または他の機能ブロックから受け取った他のサンプリングされたプロセス測定値を記憶し始める。当然、ブロック94およびAI機能ブロック66からのプロセスパラメータは、診断解析を行う際に用いられるべくホスト12に最終的に送られるように、トレンドオブジェクトまたは所望の記憶ユニットを用いて診断機能ブロック92内に記憶されてよい。
【0071】
装置診断またはプロセス診断の間に、診断機能ブロック92はフィードバックデータをPID機能ブロック64に送ってよく、所望であれば、診断実行されていることをPID機能ブロック64に示すためにこのフィードバック信号を変更してよい。この方法で、診断機能ブロック92は、PID機能ブロック64の場合と同様にワインドアップ(windup)を防ぐのを助ける装置診断またはプロセス診断を行いながら、PID機能ブロック64の動作(モード)および/または制御ループ91内で他の機能ブロックの動作(モード)を制御する。
【0072】
診断機能ブロック92がAO機能ブロック63に診断信号を送り終えると、診断機能ブロック92は、PID機能ブロック64により生じさせられるプロセス制御信号をAO機能ブロック63に再び送るように、AO機能ブロック63から不変更のフィードバック信号をPID機能ブロック64に与えるように切り替えを行う。さらに、診断の間のひとつ以上の中間的な時間に、または診断が完了した後に、診断機能ブロック92は、例えば、非同期通信を用いてバス34によって、ホスト12(または他の装置)に、集められたフィードバック、プロセスパラメータおよび/または診断制御信号情報を送ってよい。
【0073】
理解されるように、診断機能ブロック92は、スケジュールされた周期的通信によってPID機能ブロック64とAO機能ブロック63とに通信可能にリンクされ、従って、制御ループ91の動作は制御ループ91と関連する各マクロサイクルの間にもう少し長く時間をとるようになる。つまり、制御ループ91の各マクロサイクルは、診断機能ブロック92に必要な付加的な周期的スケジューリングにより、図4の制御ループのマクロサイクルよりもより多くの時間を同期通信および機能部ブロックの実行にかけなければならない。事実、診断機能ブロック92を図4の制御ループ内に正しく挿入するには、機能ブロック92の実行機関は、図5のバー82の(PID機能ブロック64と関連するスケジュールされた通信)後に図5のタイミングスケジュール内に挿入されなければならず、診断機能ブロック92とAO機能ブロック63との間のスケジュールされた通信(発行(publishing))期間は、機能ブロック92の挿入された実行期間の後でかつ図5のボックス78(AO機能ブロック63の実行期間)の前で図5のタイミングスケジュール内に挿入されなければならない。同様に、診断機能ブロック92とPID機能部ブロック64との間のフィードバック通信を実行するためのスケジュールされた実行および通信期間は、図5のバー86(AO機能ブロック63の実行期間)の後で図5のタイミングスケジュール内に挿入されなければならない。当然、AO機能ブロック63およびPID機能ブロック64のVCRは、これらの機能ブロックと診断機能ブロック92との間でスケジュールされた通信を正しく実行するように変更されてよい。
【0074】
プロセス制御ネットワーク10の通常動作の間に(即ち診断が行われていないとき)診断機能ブロック92は制御ループ91内にとどまっているが、所望であれば、診断機能ブロック92は、診断が行われていないときにプロセス制御ネットワーク10の制御ループができるだけ早く実行されるように構成されるように診断が行われる時間のみ、制御ループ91のような制御ループのスケジュール内に挿入可能である。しかしながら、この動作は、プロセス診断が実行されようとするときはいつでも、新たなプロセス制御構成がネットワーク内にダウンロードされることを必要とする。
【0075】
図8により詳細に示される診断機能ブロック92は、ホスト12からの開始信号および停止信号を受信して復合化し、集められたデータを解析のためにホスト12に送り、診断機能ブロック92の残りの動作を制御する診断エンジン95を含む。診断エンジン95が開始信号を受信して復号化するとき、診断エンジン95は、診断信号発生器96に、記憶された診断制御信号をスイッチ97に送らせる。同時に、診断信号発生器96により与えられた診断制御信号が機能ブロック92の制御信号出力に与えられ、これが例えばAO機能ブロック63の入力に送られるように、診断エンジン95は、信号コミュニケータを有するスイッチ97に、その出力を診断信号発生器96に接続させる。制御信号出力を診断信号発生器96に接続されように指示される前に、スイッチ97は、プロセス制御信号入力(例えばPID機能ブロック64からプロセス制御信号を受信するように接続される)を制御信号出力に結合する。当然、スイッチ97は典型的には、ソフトウェアで実行され、従って、診断制御信号が診断機能ブロック92の制御信号出力に送られるのかまたはプロセス制御信号(制御信号入力で)がそこに送られるのかを制御するように設計された切り替え論理を有していてよい。
【0076】
装置診断またはプロセス診断を行うように動作しているとき、診断エンジン95によって、データキャプチャユニット98は、プロセス制御ネットワーク10内の他の機能ブロックにより集められ、スケジュールされた周期的通信を用いて診断機能ブロック92に送られるプロセス測定値信号またはプロセスパラメータ信号を集め記憶できるようになる。理解されるように、行われている診断の種類に依って、どんな数のプロセスパラメータでもデータキャプチャユニット98に送られてよい。
【0077】
フィードバックユニット99は、AO機能ブロック63(または診断機能ブロック92により制御されている他の機能ブロック)により生じさせられたフィードバック信号を受信し、診断エンジン95によりそうするように指示されたら、これらの信号をメモリ内に記憶する。同様に、フィードバックユニット99は、受信されたフィードバック信号をPID機能ブロック64(またはAO機能ブロック63を制御するのに用いられるプロセス制御信号を生成するブロックのような他の機能ブロック)に送ってよい。
【0078】
典型的には、フィールドバス環境においては、フィードバックユニット99により受信された信号は値および状態を含み、状態は、受信されたフィードバック信号と関連する制御ループ91のさまざまな状態を示す。所望であれば、フィードバックユニット99は、AO機能ブロック63から受信された信号の状態を、例えば、制御ループ91の通常動作を示す「良好・カスケード・不特定(good - cascade - nonspecific)」状態から、局所オーバーライドが行われたとと示す「良好・カスケード・オーバーライド( good-cascade-override)」状態に変更してよく、したがって、信号は、制御ループ91の通常動作に従って生成されていない。変更された状態のフィードバック信号が、例えば、PID機能ブロック64に送られると、PID機能ブロック64は、その信号の状態を復合化し、PID機能ブロック64の出力がもはやAO機能ブロック63を制御するために用いられないことを認識する。PID機能ブロック64は、その後、例えば手動モードにモードを換えるか変更し、この手動モードでは、PID機能ブロック64はその出力をロックし、AOフィードバック信号とAI機能ブロック66の出力とから新たなプロセス制御信号を計算するのを停止する。このモード変更プロセスは、PID機能ブロック64が暴走( runaway)状態に入らないようにするものである。この暴走状態においては、PID機能ブロック64より生成された制御信号はすぐに極端な状態になってしまう。なぜならPID機能ブロック64がフィードバック信号を制御された値に効果もないのに強制しようとするからである。理解されるように、PID機能ブロック64のモード変更により、制御ループ91またはプロセス制御ネットワーク10内の他の機能ブロックもモードを変更するようになる。当然、診断が完了し、PID機能ブロック64がAO機能ブロック63を制御できるように制御ループ91が動作しているときは、フィードバックユニット99は、フィードバック信号の状態を変更することなく、この信号を通過させる。
【0079】
正しいモード処理を実行するには、モード処理ユニット100は、フィードバック信号または他の制御された信号に加えられた正しい状態変更に関する論理およびデータを記憶して他の機能ブロックの所望のモード変更を実行し、この情報を診断エンジン95に伝達する。
【0080】
当然、診断エンジン95は、診断テストを実行する際に、診断を開始および停止しても、所望の基準に基づいて診断機能ブロック92の制御信号出力で生成されるべき多数の異なる診断制御信号のひとつを制御しても、例えば、AO機能ブロック63からのフィードバック信号とデータキャプチャユニット98により集められたプロセスパラメータ信号のうちのひとつ以上を制限要因として用いてもよい。さらに、フィールドバスネットワークにおいては、診断制御信号は好ましくは、ディジタル信号として記憶されるかまたは診断信号発生器96内に記憶された機能に従って生成される。しかしながら、診断制御信号は、所望の方法で診断機能ブロック92内に記憶されても生成されてもよい。
【0081】
理解されるように、ここで述べられた診断機能ブロック90、92により、診断手続きの間に確実に確定的信号が装置に送られるように同期的スケジュールされた通信を用いて装置診断および/またはプロセス診断を実行することができる。同様に、ここで述べられた診断機能ブロック92により、プロセスの通常動作の間に実行されるものと同じプロセス制御構成を用いて、装置診断およびプロセス診断が実行可能となり、これにより、ユーザはあまりプロセス制御ネットワークを再スケジュールするかまたは再構成する必要はなく装置診断またはプロセス診断を行うことができ、診断の間に正確にプロセスの測定値を測定することができる。
【0082】
診断機能ブロック90および/または92は、下流側のAO機能ブロック63(出力機能ブロック)に関してまたはこれを用いて診断を行うとともに、単純な制御ループ構成で接続された上流側のPID機能ブロック64(制御機能ブロック)から入力を受け取りフィードバックをそこに与えるものとして説明されたが、本発明も診断機能ブロックまたは他の診断機能ルーチンは、所望のごとく他の出力機能または機能ブロックおよび他の制御機能または機能ブロックと関連して用いられ、図7に示されるもの以外の構成を有する制御ループにおいて実行される。このように、例えば、診断機能ブロック92は、ある機能ブロックを制御し、ことなる機能ブロックからフィードバック信号を受信し、さらなる機能ブロックからプロセス制御信号を受信するように構成される。
【0083】
さらに、ここで述べられた診断機能ブロックはフィールドバス「機能ブロック」の形で実行されたが、本発明の診断は、他の種類の制御システムおよび/または通信プロトコルと関連する他の種類のブロック、プログラム、ハードウェア、ファームウェアなどを用いて実行可能である。事実、フィールドバスプロトコルはプロセス制御機能を実行できる特定の種類のエンティティを説明するのに、「機能ブロック」という表現を用いるが、ここで用いられる機能ブロックという表現は限定的ではなく、プロセス制御ネットワーク内の分散した位置でなんらかの方法でプロセス制御機能を実行することが出来るなんらかの種類の装置、プログラム、ルーチン、または他のエンティティを含む。このように、ここで説明されクレームされる診断機能ブロックは、ネットワークまたはプロトコルがプロセス内の分散位置で制御機能を与えるかまたはこれを可能とする限りは、フィールドバスプロトコルが厳密に「機能ブロック」として特定するものを用いない他のプロセス制御ネットワーク内で、またはこれを用いない他のプロセス制御通信プロトコルまたはプロセス制御通信方式(既存のものでも将来において開発されるものでも)を用いて実行可能である。
【0084】
さらに、プロセス診断機能ブロックおよび装置診断機能ブロックはポジショナ/弁装置に関して診断を行う際に用いられるものとして説明されたが、これらの機能ブロックは、ダンパ、ファンなどのような移動可能な要素を有するもののような他の種類の装置に関して(またはこれを用いて)診断を行うのに用いられる。
【0085】
さらに、ここで説明される診断機能ブロックは好ましくはプロセス制御内に記憶されたソフトウェアで実行されるが、代替的にはまたは付加的には所望のごとくハードウェア、ファームウェアなどで実行可能である。ソフトウェアで実行される場合は、本発明の診断は、磁気ディスク、レーザーディスク、または他の記憶媒体上のようなコンピュータ読み取り可能なメモリ内で、コンピュータのRAMまたはROM内などで記憶されてよい。同様に、このソフトウェアは、例えば、電話回線、インターネットなどのような通信チャネルによるものを含め公知のまたは所望の送り方法によって、ユーザまたは装置に送られてもよい。
【0086】
本発明は、具体例を参照して説明されたが、これらは、あくまでも例示的であり、本発明を限定するものではないが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、開示された実施例に、変更、追加、およびまたは消去を加えてよいことは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フィールドバスプロトコルを用いるプロセス制御ネットワークの例の概略的なブロック図である。
【図2】 一組の3つの機能ブロックを有するフィールドバス装置の概略的なブロック図である。
【図3】 図1のプロセス制御ネットワークの装置内で機能ブロックを示す概略的なブロック図である。
【図4】 図1のプロセス制御ネットワーク内のプロセス制御ループの制御ループを示す概略図である。
【図5】 図1のプロセス制御ネットワークのバスのセグメントのマクロサイクルのタイミング図である。
【図6】 本発明に従った遠隔装置診断機能ブロックを含む制御ループを示す概略図である。
【図7】 本発明に従った遠隔装置機能ブロックまたはプロセス診断機能ブロックを含む制御ループを示す概略図である。
【図8】 図7の診断機能ブロックの概略的なブロック図である。
Claims (24)
- バスを介して通信可能にリンクされた複数の装置を有するプロセス制御ネットワークで用いられる診断システムであって、前記複数の装置の各々が、プロセス制御機能を実行できるとともにスケジュールされた周期的通信を用いて前記バス上で通信を行うことができ、これにより前記プロセス制御ネットワークの通常の動作中にプロセス制御を実行し、
前記複数の装置のうちの第1の装置内に配置されると共に診断信号を生成する診断信号発生器と、
前記診断信号発生器に結合され、前記バスがプロセス制御に用いられていない間に前記複数の装置のうちの第2の装置の入力に前記バスを通じて前記診断信号を送るため、前記スケジュールされた周期的通信を用いるように構成されるコミュニケータであって、前記プロセス制御ネットワークの通常の動作中に前記複数の装置のうちの一つに含まれる信号源からプロセス制御信号を前記第2の装置に受信させるように構成されているコミュニケータと、
前記コミュニケータによって前記第2の装置に送られる前記診断信号に応答して前記第2の装置が生成した出力信号を受信する信号受信器と
を備えてなる診断システム。 - 受信された前記出力信号を記憶する記憶ユニットをさらに備えてなる請求項1に記載の診断システム。
- 記憶された前記出力信号を、該記憶された出力信号を用いて診断解析活動を行うことが出来る複数の装置のうちの第3の装置に送る手段をさらに備えてなる請求項2に記載の診断システム。
- 前記信号受信器は、前記スケジュールされた周期的通信を用いて前記出力信号を受信する手段を備えてなる請求項1に記載の診断システム。
- 前記診断信号はディジタル信号であり、前記信号発生器は、前記ディジタル信号を記憶するメモリを備えてなる請求項1に記載の診断システム。
- 前記信号源が生成した前記プロセス制御信号を受信するよう結合されるように適合される制御信号入力と、前記制御信号入力と前記診断信号発生器とに結合されて前記プロセス制御信号および前記診断信号のうちの一方を前記第2の装置に送るスイッチとをさらに備えてなる請求項1に記載の診断システム。
- 前記第2の装置が前記信号源を含んでいる請求項6に記載の診断システム。
- 受信された前記出力信号を前記信号源に送るフィードバックユニットをさらに備えてなる請求項6に記載の診断システム。
- 前記フィードバックユニットは、前記スケジュールされた周期的通信を用いて、受信された前記出力信号を前記信号源に送る手段を備えてなる請求項8に記載の診断システム。
- 前記第2の装置が、ひとつ以上の前記プロセス制御信号を受信するように適合されるプロセス信号受信器と、ひとつ以上の前記プロセス制御信号を記憶する記憶ユニットとを有してなる請求項6に記載の診断システム。
- 記憶された前記プロセス制御信号を、該プロセス制御信号を用いて診断解析活動を行うことが出来るさらなる装置に送る手段をさらに備えてなる請求項10に記載の診断システム。
- プロセス制御装置内で診断を実行し、バスに通信可能に結合された複数の装置を有するプロセス制御ネットワーク内で用いられる診断機能ブロックであって、
該複数の装置の各々は、前記プロセス制御ネットワーク内で入力機能、出力機能、または制御機能を実行することができ、これにより前記プロセス制御ネットワークの通常の動作中にプロセス制御を実行するひとつ以上の機能ブロックを含んでおり、
診断信号を生成する診断信号発生器と、
前記バスがプロセス制御のために用いられていない間に前記プロセス制御ネットワーク内の第2の機能ブロックに前記バスを通じて前記診断信号を送るため、スケジュールされた周期的通信を用いるように構成されるコミュニケータであって、前記プロセス制御ネットワークの通常の動作中に第3の機能ブロックからプロセス制御信号を前記第2の機能ブロックに受信させるように構成されているコミュニケータと、
前記コミュニケータによって前記第2の機能ブロックに送られる前記診断信号に応答して前記第2の機能ブロックが生成した出力信号を受信する信号受信器と
を備えてなる診断機能ブロック。 - 受信された前記出力信号を記憶する記憶ユニットをさらに備えてなる請求項12に記載の診断機能ブロック。
- 前記診断信号はディジタル信号であり、前記診断信号発生器は、前記ディジタル信号を記憶するメモリを備えてなる請求項12に記載の診断機能ブロック。
- 前記スケジュールされた周期的通信を用いて、前記第3の機能ブロックの出力に結合されるように適合される制御信号入力と、前記制御信号入力と前記信号発生器とに結合され、前記第3の機能ブロックから出力される前記プロセス制御信号および前記診断信号のうちの一方を前記第2の機能ブロックに選択的に与えるスイッチとをさらに備えてなる請求項12に記載の診断機能ブロック。
- 受信された前記出力信号を前記第3の機能ブロックに送るフィードバックネットワークをさらに備えてなる請求項15に記載の診断機能ブロック。
- 前記プロセス制御ネットワーク内で他の機能ブロックからひとつ以上のプロセス制御信号を受信するように適合されるプロセス制御信号受信器と、ひとつ以上のプロセス制御信号を記憶する記憶ユニットとをさらに備えてなる請求項15に記載の診断機能ブロック。
- バス上に通信可能にリンクされた複数の装置を有するプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法であって、該複数の装置の各々は、前記プロセス制御ネットワーク内でプロセス制御機能を実行するとともにスケジュールされた周期的通信を用いて前記バス上で通信を行うことができ、これにより前記プロセス制御ネットワークの通常の動作中にプロセス制御を実行するひとつ以上の機能ブロックを含んでおり、診断信号を生成する診断信号発生器を有する診断機能ブロックを含んだ第1の装置が前記バスに接続されており、
前記バスが前記プロセス制御に用いられていない間において前記スケジュールされた周期的通信を用いて、前記診断機能ブロックの出力を第2の装置内の第2の機能ブロックに前記バス上で通信可能にリンクするステップであって、前記第2の機能ブロックは、前記プロセス制御ネットワークの通常の動作中に第3の機能ブロックからプロセス制御信号を受信するステップと、
前記診断機能ブロックの入力を前記第2の装置内の前記第2の機能ブロックの出力に通信可能にリンクして、前記診断信号に応答して該機能ブロックが生成した出力信号を受信するステップと、
前記スケジュールされた周期的通信を用いて前記診断信号を前記第2の機能ブロックに送り、それにより前記診断信号に従って前記第2の機能ブロックの動作を制御するステップと
を含むプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法。 - 受信された前記出力信号を前記診断機能ブロック内に記憶するステップをさらに含む請求項18に記載のプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法。
- 前記第3の機能ブロックの出力を前記診断機能ブロックの前記プロセス制御信号入力に通信可能にリンクするステップと、
前記診断機能ブロックが前記第3の機能ブロックが出力する前記プロセス制御信号を前記第2の機能ブロックに送る第1の動作状態と、前記診断機能ブロックが前記診断信号を前記第2の機能ブロックに送る第2の動作状態との間で切り替えさせるように前記診断機能ブロックを動作させるステップとをさらに含む請求項18に記載のプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法。 - 前記診断機能ブロックのフィードバック出力を前記第3の機能ブロックのフィードバック入力に通信可能にリンクして、前記第2の装置内の前記第2の機能ブロックから受信された前記出力信号を前記第3の機能ブロックに伝えるステップをさらに含む請求項20に記載のプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法。
- 前記診断機能ブロックのひとつ以上の信号入力をひとつ以上の他の機能ブロックに通信可能にリンクして、該ひとつ以上の他の機能ブロックが生成したひとつ以上のプロセスパラメータ信号を受信するステップと、
受信された前記ひとつ以上のプロセスパラメータ信号を前記診断機能ブロック内に記憶するステップとをさらに含む請求項21に記載のプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法。 - 前記診断機能ブロック内に記憶された前記ひとつ以上のプロセスパラメータ信号を用いてプロセス診断を行うステップを含む請求項22に記載のプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法。
- 前記診断機能ブロック内に前記出力信号を記憶するステップと、
前記診断機能ブロック内に記憶された前記出力信号を用いてプロセス診断を行うステップとを含む請求項18に記載のプロセス制御ネットワーク内で診断を行う方法。
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