JP4739423B2 - シートパッド用鋳造金型製造方法及び金型模型 - Google Patents

シートパッド用鋳造金型製造方法及び金型模型 Download PDF

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Description

本発明はプラスチック発泡材料、例えばウレタンやスチロール発泡材料から金型模型を作成し、この金型模型を用いて金型を鋳造によって製造するシートパッド用鋳造金型製造方法、この製造方法に用いられる金型模型及びNC加工システムに関するものである。
自動車関連技術においては大量生産が主流であるが、最近は車種も多様となり、またモデルチェンジも頻繁に行われるようになっている。そのような現状において、自動車の内装部品でプラスチック材料によって成形される比較的大きい形状、例えば自動車シートなどのウレタン詰物(シートパッド)を成形するための金型としては、費用、納期、必要精度などの観点から鋳造による金型作りが多く行われている。
このような金型の製作方法としては、従来から次の方法が採用されてきた。
(1)モデル切削工程:ウレタン或はスチロールなどの合成樹脂系の材料を用い、手加工かNC加工によって切削してモデル(マスターモデルと通称される)を作る。
(2)表面処理工程:作成したモデルの表面精度を高めるためモデルの表面を処理する。
(3)親型作成工程:鋳造にて原型をつくるためフランジや補助リブや型肉厚を設けるための肉厚シートなどを設けて親型を準備する。
(4)鋳型作成工程:上記親型に砂を詰めて鋳型を作る。
(5)原型鋳造工程:溶融した原型用材料(例えばアルミニウム合金)を鋳型に注入して原型を鋳造する。
(6)仕上げ工程:鋳造にて出来た原型を放電加工などによって仕上げる。
上記した従来方法では作業日数を非常に多く必要とした(原型が得られるまでに1ヶ月程度必要であった)ために、その作業日数の短縮を目的として下記のような従来の改良方法の提案がなされている(特許文献1)。
(1)自動加工準備工程:原型の形状に合わせどのように加工するかの加工データーを作成し、自動加工機械(例えばNC機械)にそのデーターを打ち込んで記録させる。
(2)親型切削加工工程:親型本体を自動加工機械によって切削し親型を製作する。
(3)砂型作成工程:外枠を設けた親型内に鋳物砂を詰め込み結合剤にて適硬さに固めて砂型を作る。
(4)原型用鋳型準備工程:出来上がった砂型に鋳物砂を詰め込み湯口を設け結合剤にて適硬さに固めて鋳型とする。
(5)原型鋳造工程:原型用鋳型に所定の溶融した原型用材料(例えばアルミニウム合金)を注入して原型を鋳造する。
(6)仕上組付工程:鋳造にて出来た原型を仕上げたり組み付けたりする。
上記した(1)〜(6)の組み合わせとした原型製造過程において、親型本体を原型の複雑具合に応じて数分割し、数分割した親型本体を再度組み合わせて一体として切削加工して親型を製作する親型切削加工工程を特徴としたものである。
特許第3533444号
一般的に、自動車の内装関係の形状変更は部分的に煩雑に行われるので、そのたびに今までの親型は廃棄され、絶えず新しい親型を製作しなければならないのが現状である。上記した従来の改良方法においても作業日数は2週間程度かかりまだまだ不経済な面があり、また作業者に高度の作業スキルを必要とするというものである。すなわち、この改良方法においては、ウレタンあるいはスチロールなどの合成樹脂系の材料を用い数分割した親型を切削加工しなければならず、さらには親型に詰め込んだ鋳物砂が固まった後、上下を逆に引っ繰り返してから親型を分割して取り除き、その後、原型の肉厚と同じ厚さの溶融可能な材料からなる肉厚マットを設けるなど、原型用鋳型準備に時間と熟練した作業能力が必要とされるという問題があった。
本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みなされたもので、鋳造金型を製造するための作業日数が大幅に短縮可能で、簡単な作業で高度な作業スキルを必要とせず、鋳造金型を製造することを可能としたシートパッド用鋳造金型製造方法、及びこの製造方法に好適に用いられる金型模型及びNC加工システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシートパッド用鋳造金型製造方法は、
(1)製品であるシートパッドの形状に合わせてどのような下型及び上型が必要であるのかの型設計を行いその下型データ及び上型データからなる金型データを作成する金型データ作成工程と、
(2)前記金型データをもとに、自動加工機械である加工用ロボットでどのように加工するかの加工データを作成する自動加工準備工程と、
(2A)前記加工データをロボット動作データに変換するロボットデータ変換工程と、
(3)溶融アルミニウム合金に融解して気化消失可能なスチロール発泡体からなる金型模型素材を前記ロボット動作データに基づいて前記加工用ロボットによって切削し下型模型及び上型模型を製作する金型模型切削加工工程と、
(4)上方を開口したケースの中央部に前記金型模型切削加工工程において製作された下型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込み湯口を設け結合剤にて固めて下型用鋳型とする下型用鋳型作成工程と、
(4´)上方を開口したケースの中央部に前記金型模型切削加工工程において製作された上型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込み湯口を設け結合剤にて固めて上型用鋳型とする上型用鋳型作成工程と、
(5)前記下型用鋳型作成工程において作成された下型用鋳型に溶融アルミニウム合金である金型用材料を注入し消失模型鋳造法によって下型を鋳造する下型鋳造工程と、
(5´)前記上型用鋳型作成工程において作成された上型用鋳型に溶融アルミニウム合金である金型用材料を注入し消失模型鋳造法によって上型を鋳造する上型鋳造工程と、
(6)前記下型鋳造工程及び上型鋳造工程において鋳造された下型及び上型を仕上組付けする仕上組付け工程と、
を含むことを特徴とする。
前記金型模型素材としては、合成樹脂材料が用いられる。合成樹脂材料としては、プラスチック発泡材料が好ましく、例えば軟質ウレタン発泡体又は硬質ウレタン発泡体などのウレタン発泡体及びスチロール発泡体などのプラスチック発泡材料を用いるのが特に好ましい。前記金型用材料としては、アルミニウム合金が好適に用いられる。
前記金型用材料としてアルミニウム合金を用いる場合には、アルミニウム合金の溶融温度(700℃〜750℃)では、ウレタン発泡体や硬質ウレタン発泡体は気化せず、溶融アルミニウム合金を注入しても置換消失(気化消失)はしない。一方、スチロール発泡体では溶融アルミニウム合金で気化し、置換消失(気化消失)する。
前記製品としては、自動車のシートパッドであるのが好ましい。すなわち、鋳造金型製造方法は、自動車のシートパッドの製作に好適に用いられるものである。
前記自動加工機械としては、例えばNCマシン又は加工用ロボットが適用できる。
また、本発明のシートパッド用鋳造金型製造方法は、前記自動加工準備工程の後、(2A)前記加工データをロボット動作データに変換するロボットデータ変換工程と、をさらに含むようにしたものである
本発明のシートパッド用鋳造金型製造方法においては、前記自動加工機械として加工用ロボットを適用する。
さらに、本発明のNC加工システムは、本発明のシートパッド用鋳造金型製造方法に用いられるNC加工システムであって、金型データ及び加工データを作成するためのCAD装置と、該作成された加工データをロボット動作データに変換するためのロボットデータ変換装置と、金型模型切削加工を行うための加工用ロボットと、を含むことを特徴とするものである。
本発明の金型模型は、本発明の鋳造金型製造方法に用いられる金型模型であって、金型データをもとに自動加工機械でどのように加工するかの加工データを作成しその加工データに基づいて、合成樹脂材料からなる金型模型素材を前記自動加工機械によって切削することによって製作されたことを特徴とする。
本発明の鋳造金型製造方法によれば、鋳造金型を製造するための作業日数が大幅に短縮可能で、簡単な作業で高度な作業スキルを必要とせず、鋳造金型を製造することを可能となる。また、本発明の金型模型は、本発明方法に好適に用いられるものである。
本発明の鋳造金型製造方法の第1の態様の工程順を示すフローチャートである。 製品の形状に合わせた金型(下型及び上型)データを示す図面である。 金型模型素材を自動加工機械によって切削している状態を示す断面的説明図で、(a)は金型模型の内面側を切削している状態、(b)は金型模型の外面を切削している状態をそれぞれ示す。 上方を開口したケースの中央部に金型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込み湯口を設け結合剤にて固めて金型用鋳型とする状態を示す断面的説明図である。 図4の金型用鋳型に湯口を介して溶融金属を注入する状態を示す断面的説明図である。 鋳造された金型(下型及び上型)を示す断面的説明図である。 製品の形状に合わせた金型データ(下型及び上型)の他の例を示す図面である。 図7の金型データに基づいて金型模型素材を自動加工機械によって切削している状態を示す断面的説明図で、(a)は金型模型の内面側を切削している状態、(b)は金型模型の外面を切削している状態をそれぞれ示す。 上方を開口したケースの中央部に図8において切削された金型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込んだ状態を示す断面的説明図である。 図9の鋳物砂を詰め込んだケースから金型模型を取り出し湯口を設けて金型用鋳型とする状態を示す断面的説明図である。 図10の金型用鋳型に湯口を介して溶融金属を注入する状態を示す断面的説明図である。 図11において鋳造された金型(下型及び上型)を示す断面的説明図である。 本発明の鋳造金型製造方法の第2の態様の工程順を示すフローチャートである。 本発明の鋳造金型製造方法に用いられる加工用ロボットの一つの実施の形態を示す斜視図である。 図14の要部拡大斜視図である。 本発明の鋳造金型製造方法に用いられるNC加工システムの一つの実施の形態を示すブロック図である。
符号の説明
10:下型データ、12:上型データ、14A,14B:自動加工機械、16:金型模型素材、18:金型模型、18a:内面、18b:外面、20:ケース、22:鋳物砂、24:湯口、26:金型用鋳型、28:金型用材料,溶融金属、30:下型、32:上型、34:中空部、36:加工用ロボット、38:多軸アーム、40:ドリル、42:載置台、44:NC加工システム、46:CAD装置、48:ロボットデータ変換装置、50:CAMデータインポート装置。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明するが、図示例は本発明の好ましい実施の形態を示すもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り、種々の変形が可能であることはいうまでもない。
図1は本発明の鋳造金型製造方法の第1の態様の工程順を示すフローチャートである。図2は製品の形状に合わせた金型データ(下型及び上型)の1例を示す図面である。図3は図2の金型データに基づいて金型模型素材を自動加工機械によって切削している状態を示す断面的説明図で、(a)は金型模型の内面側を切削している状態、(b)は金型模型の外面を切削している状態をそれぞれ示す。図4は上方を開口したケースの中央部に図3において切削された金型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込み湯口を設けて金型用鋳型とする状態を示す断面的説明図である。図5は図4の金型用鋳型に湯口を介して溶融金属を注入する状態を示す断面的説明図である。図6は図5において鋳造された金型(下型及び上型)を示す断面的説明図である。
図7は製品の形状に合わせた金型データ(下型及び上型)の他の例を示す図面である。図8は図7の金型データに基づいて金型模型素材を自動加工機械によって切削している状態を示す断面的説明図で、(a)は金型模型の内面側を切削している状態、(b)は金型模型の外面を切削している状態をそれぞれ示す。図9は上方を開口したケースの中央部に図8において切削された金型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込んだ状態を示す断面的説明図である。図10は図9の鋳物砂を詰め込んだケースから金型模型を取り出し湯口を設けて金型用鋳型とする状態を示す断面的説明図である。図11は図10の金型用鋳型に湯口を介して溶融金属を注入する状態を示す断面的説明図である。図12は図11において鋳造された金型(下型及び上型)を示す断面的説明図である。
図13は本発明の鋳造金型製造方法の第2の態様の工程順を示すフローチャート、図14は本発明の鋳造金型製造方法に用いられる加工用ロボットの一つの実施の形態を示す斜視図、図15は図14の要部拡大斜視図、図16は本発明の鋳造金型製造方法に用いられるNC加工システムの一つの実施の形態を示すブロック図である。
以下本発明の鋳造金型製造方法の第1の態様の工程順の一例を図1〜図12に基づいて説明する。図示例は製品として乗用車のシートパッドを製造するための鋳造金型を鋳造する場合を示し、金型として下型と上型を製造する場合について説明する。なお、下型及び上型は同様の工程で製造できるので、図3〜図5及び図8〜図11においては下型についてのみ説明し、図2、図6、図7及び図12に上型についてはその形状のみを図示した。
本発明の鋳造金型製造方法の工程順は次の通りである。
(1)まず、製品の形状に合わせてどのような金型が必要であるのかの型設計を行いその金型データを作成する(金型データ作成工程、図1のステップ100)。金型は下型と上型を製造するので、図2及び図7に示すように下型データ10及び上型データ12を作成する。この工程はCAD(Computer Aided Design)と通称されている。
(2)前記金型(下型)データ10をもとに自動加工機械14Aでどのように加工するかの加工データ(図3及び図8)を作成する(自動加工準備工程、図1のステップ102)。上記自動加工機械14AとしてはNC加工機(多軸)を用いればよい。また、自動加工機械14Aとして加工用ロボットなどを用いることも可能である。自動加工機械14AとしてこれらNC加工機(多軸)や加工用ロボットを用いた場合には、前記加工データを自動加工機械14Aに打ち込んで記録させるようにしてもよいし、コントローラーに前記加工データを入力してコンピュータプログラムで自動加工機械14Aを動かすようにしてもよい。この工程はCAM(Computer Aided Manufacture)と通称されている。
(3)金型模型素材16を前記自動加工機械14Aによって切削加工し金型模型18を製作する(金型模型切削加工工程,図1のステップ104)。上記金型模型素材16としてはプラスチック発泡材料、例えばウレタン発泡体やスチロール発泡体を用いるのが好ましい。上記自動加工機械14Aによる切削加工は、図3(a)及び図8(a)に示したように、金型模型18の内面18aを切削加工する内面加工と、図3(b)及び図8(b)に示したように、金型模型18の外面18bを切削加工する外面加工とから構成されている。出来上がった金型模型18は一体もの(1ピース)であり、従来技術におけるように分割する必要はない。
(4)図4に示したように、上方を開口したケース20の中央部に前記金型模型切削加工工程において製作された金型模型18を位置させた状態で前記ケース20に鋳物砂22を詰め込み湯口24を設け結合剤にて固めて金型用鋳型26とする(金型用鋳型作成工程、図1のステップ106)。
(5)図5に示すように、前記金型用鋳型作成工程において作成された金型用鋳型26の湯口24に溶融した金型用材料(溶融金属)28を注入して金型(下型)30を鋳造する(金型鋳造工程、図1のステップ108)。上記溶融した金型用材料(溶融金属)としては溶融アルミニウムが用いられる。鋳造された金型(下型)30を図6に示した。上型32も図6に示したが、下型30の製造工程順と同様にして製造されるので、重複を避けるためその再度の説明は省略する。なお、上記(4)(5)で説明した鋳造法は、消失模型鋳造法(Lost−Form Casting,LFC)またはフルモールド法(Full Mold Casting)によって行ったものである。
消失模型鋳造法またはフルモールド法によって行う場合には、上記溶融した金型用材料(溶融金属)28を注入(金型鋳造工程、図1のステップ108)した際に上記金型用鋳型26の作成のために金型模型18が熱分解して置換消失(気化消失)するように、金型模型素材16として融解して熱分解可能なプラスチック発泡材料を用いる。金型用材料(溶融金属)28として、例えばアルミニウム合金を使う場合には、溶融アルミニウム合金に融解して気化消失可能なスチロール発泡体を用いる必要がある。
一般的な砂型鋳造法で行う場合について図9〜図11によって説明する。この場合は金型模型素材16として、溶融した金型用材料(溶融金属)を注入しても気化消失しないプラスチック発泡材料を用いる。金型用材料(溶融金属)28として、例えばアルミニウム合金を使う場合には、溶融アルミニウム合金では気化消失しないウレタン発泡体を用いる。
(4’)図9に示したように、前記ケース20の中央部に前記金型模型切削加工工程において製作された金型模型18を位置させた状態で前記ケース20に鋳物砂22を詰め込む。上記金型模型18は溶融した金型用材料(溶融金属)28を注入しても消失しないため、上記溶融した金型用材料(溶融金属)28を注入する前に、上記金型模型18を取り出し、図10に示したように、中空部34を形成し湯口を設け結合剤にて固めて金型用鋳型26とする(金型用鋳型作成工程、図1のステップ106)。
(5’)図11に示すように、前記金型用鋳型作成工程において作成された金型用鋳型26に溶融した金型用材料(溶融金属)28を注入して金型(下型)30を鋳造する(金型鋳造工程、図1のステップ108)。上記溶融した金型用材料(溶融金属)としては溶融アルミニウムが用いられる。鋳造された金型(下型)30を図12に示した。上型32も図12に示したが、下型30の製造工程順と同様にして製造されるので、重複を避けるためその再度の説明は省略する。
(6)前記金型鋳造工程において鋳造された金型(下型)30は同様に製造される上型とともに仕上組付けされる(仕上組付け工程、図1のステップ110)。このようにして鋳造金型(アルミ鋳物)が完成する。
次に、本発明の鋳造金型製造方法の第2の態様の工程順の一例を図13〜16に基づいて説明する。本発明の鋳造金型製造方法の第2の態様は、図1に示した自動加工準備工程(ステップ102)の後、前記加工データをロボット動作データに変換するロボットデータ変換工程(ステップ103)をさらに含み、前記自動加工機械が加工用ロボットとされている点以外は、前記した第1の態様と基本的に同様である。
第1の態様と同様に、(1)まず、製品の形状に合わせてどのような金型が必要であるのかの型設計を行いその金型データを作成する(金型データ作成工程、図13のステップ100)。金型は下型と上型を製造するので、図2及び図7に示すように下型データ10及び上型データ12を作成する。この工程はCAD(Computer Aided Design)と通称されている。
(2)前記金型(下型)データ10をもとに自動加工機械である加工用ロボットでどのように加工するかの加工データ(図3及び図8)を作成する(自動加工準備工程、図13のステップ102)。この工程はCAM(Computer Aided Manufacture)と通称されている。
上記加工用ロボットとしては切断・切削加工のできる産業用ロボットであればよく、3軸以上の自由度を持つ、自動制御、プログラム可能なマニピュレータであればよい。特に、3次元切断加工及び3次元切削加工の可能な多軸(例えば6軸)の産業用ロボットなどが好適に使用できる。上記加工用ロボット36としては、例えば、川崎重工業株式会社製のカワサキロボットFS30Lなどを使用可能である。
本発明の鋳造金型製造方法に用いられる加工用ロボットの一つの実施の形態を図14及び図15に示す。図14及び図15において、符号36は自動加工機14Bとしての加工用ロボットである。加工用ロボット36は、ティーチングプレイバック機能を有する加工用ロボットであって、関節毎に様々な角度をとることが可能な多軸アーム38と、多軸アームの先端に設けられたドリル40と、を有する。ドリルとしては、切断や切削といった目的に応じて数種類ぐらいの異なるドリルを使い分けるようにするのが好適である。なお、符号42は、金型模型素材16を載置するための載置台である。
(2A)次に、前記加工データをロボット動作データに変換する(ロボットデータ変換工程、図13のステップ103)。これは、加工用ロボット36が自動で動作するように、動作をロボットに教示(ティーチング)すべく、前記加工データをロボット動作データに変換するための工程である。前記ロボット動作データを加工用ロボット36に打ち込んで記録させるようにしてもよいし、コントローラーに前記ロボット動作データを入力してコンピュータプログラムにより加工用ロボット36を動かすようにしてもよい。この工程では、例えば、CAD情報読込み、パス作成、NCデータ出力、ロボットシミュレーション、ティーチング編集、動作プログラム出力などが行われる。
(3)金型模型素材16を前記自動加工機械14Bによって切削加工し金型模型18を製作する(金型模型切削加工工程,図1のステップ104)。上記金型模型素材16としてはプラスチック発泡材料、例えばウレタン発泡体やスチロール発泡体を用いるのが好ましい。上記自動加工機械14Bによる切削加工は、図3(a)及び図8(a)に示したように、金型模型18の内面18aを切削加工する内面加工と、図3(b)及び図8(b)に示したように、金型模型18の外面18bを切削加工する外面加工とから構成されている。出来上がった金型模型18は一体もの(1ピース)であり、従来技術におけるように分割する必要はない。
(4〜6)次に、図1のステップ106〜ステップ110と同様の工程を行い、鋳造金型が完成する。ステップ106〜ステップ110については上述した工程と同様であるため再度の説明は省略する。
本発明の鋳造金型製造方法に用いられるNC加工システムの一つの実施の形態を図16に示す。図16において、NC加工システム44は、上記ステップ100及びステップ102を行うためのCAD装置46、上記ステップ103を行うためのロボットデータ変換装置48、上記ステップ104における3次元切断加工及び3次元切削加工を行うための加工用ロボット36を含むように構成されている。また、このロボットデータ変換装置は、他機種からのCAMデータ(NCデータ)を読み込むことも可能なように、CAMデータインポート装置50も設けられている。
図16において、CAD装置46では、型設計及び切断・切削トリミングライン設定などが行われる。また、ロボットデータ変換装置48では、CAD情報の読み込み、パス生成、NCデータ出力、ロボットシミュレーション、ロボットティーチング編集、ロボット動作プログラムなどが行われる。そして、他機種からのCAMデータ(NCデータ)の場合には、CAMデータインポート装置50でデータ読み込みを行い、ロボットデータ変換装置48にデータを送る。このようにして作成されたデータに基づいて、加工用ロボット36が金型模型素材16を3次元切削加工する(3次元MILLING)。
なお、CAD装置46、ロボットデータ変換装置48及びCAMデータインポート装置50については、コンピュータに市販のソフトウェアを組み込んだものを使用すればよい
上記のようにして鋳造金型(下型及び上型)30、32を製造するが、製造日数は(1)金型データ作成工程に1日、自動加工準備工程に1日、金型模型切削加工工程に2日、金型用鋳型作成工程に1日、金型鋳造工程に1日、仕上組付け工程に1日を必要とするが、合計7日で全工程を終了する。本発明方法によれば、従来の方法に比べて大幅に作業日数を短縮できる。しかも、本発明方法によって製造された鋳造金型はきわめて高い精度を有するものである。

Claims (3)

  1. (1)製品であるシートパッドの形状に合わせてどのような下型及び上型からなる金型が必要であるのかの型設計を行いその下型データ及び上型データからなる金型データを作成する金型データ作成工程と、
    (2)前記金型データをもとに、自動加工機械である加工用ロボットでどのように加工するかの加工データを作成する自動加工準備工程と、
    (2A)前記加工データをロボット動作データに変換するロボットデータ変換工程と、
    (3)溶融アルミニウム合金に融解して気化消失可能なスチロール発泡体からなる金型模型素材を前記ロボット動作データに基づいて前記加工用ロボットによって切削し下型模型及び上型模型を製作する金型模型切削加工工程と、
    (4)上方を開口したケースの中央部に前記金型模型切削加工工程において製作された下型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込み湯口を設け結合剤にて固めて下型用鋳型とする下型用鋳型作成工程と、
    (4´)上方を開口したケースの中央部に前記金型模型切削加工工程において製作された上型模型を位置させた状態で前記ケースに鋳物砂を詰め込み湯口を設け結合剤にて固めて上型用鋳型とする上型用鋳型作成工程と、
    (5)前記下型用鋳型作成工程において作成された下型用鋳型に溶融アルミニウム合金である金型用材料を注入し消失模型鋳造法によって下型を鋳造する下型鋳造工程と、
    (5´)前記上型用鋳型作成工程において作成された上型用鋳型に溶融アルミニウム合金である金型用材料を注入し消失模型鋳造法によって上型を鋳造する上型鋳造工程と、
    (6)前記下型鋳造工程及び上型鋳造工程において鋳造された下型及び上型を仕上組付けする仕上組付け工程と、
    を含むことを特徴とするシートパッド用鋳造金型製造方法。
  2. 請求項1記載の鋳造金型製造方法に用いられる下型模型及び上型模型からなる金型模型であって、下型データ及び上型データからなる金型データをもとに加工用ロボットでどのように加工するかの加工データを作成しその加工データに基づいて、溶融アルミニウム合金に融解して気化消失可能なスチロール発泡体からなる金型模型素材を前記加工用ロボットによって切削することによって製作されたことを特徴とする金型模型。
  3. 請求項1記載の鋳造金型製造方法に用いられるNC加工システムであって、
    前記金型データ及び加工データを作成するためのCAD装置と、
    該作成された加工データをロボット動作データに変換するためのロボットデータ変換装置と、
    金型模型切削加工を行うための加工用ロボットと、
    を含むことを特徴とするNC加工システム。
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