JP4232888B2 - 鋳造模型とその製造方法、およびその鋳造模型を用いた鋳造方法 - Google Patents

鋳造模型とその製造方法、およびその鋳造模型を用いた鋳造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳造される製品を象って鋳型中に型込めされる鋳造模型とその製造方法、そしてその鋳造模型を用いた鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳物製品を量産または単品生産するための鋳型を鋳物砂などで造る場合、たとえばその鋳型が上型と下型からなるものであれば、鋳造される製品を象った鋳造模型を鋳物砂中に埋設して突き固めた後、鋳型の上下型を分離してその鋳造模型を取出す。それにより鋳物砂中に鋳造模型の形状に象られた空洞(キャビティ)を造形し、空洞に通ずる湯口や湯道を設け、必要であれば中子などをセット後に再び鋳型の上型と下型とを型合わせする。それから溶融材料を空洞に注湯し、冷却固定後に離型して鋳物製品が製造される。
【0003】
この鋳造模型の材質としては、一般的な木型の他、ろう型、石膏型および金属型などが知られている。また、近年においては、木材などと比較して製作が容易で、しかも製作費が安価であるなどの利点により、発泡スチロールなど発泡プラスチック素材を用いたものが周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような鋳造模型を用いて鋳物製品を製造する際には、次のような問題があった。
すなわち、鋳物砂に鋳造模型を型込めする砂型鋳造は、鋳物砂中に鋳造模型を埋設して突き固めて、その後鋳型を上下などに分離させて鋳物砂中から鋳造模型を取り外し、該鋳造模型の形状を象ったキャビティを造り、そして再び鋳型を合わせて、鋳型に金属材料などを溶湯して行われていた。このため、鋳造模型を一度鋳物砂中に型込めして、鋳物砂を突き固めてから鋳造模型を再び取出してキャビティを設けていたので、鋳造される製品の鋳型を造るための作業性が悪くなってしまい、製造コストが高くなってしまう要因となっていた。
【0005】
したがって、本発明の主たる目的は、従来慣例とされてきた鋳造模型によって鋳型中にキャビティを造形する手間を省くことで、鋳造工数の大幅な削減を実現する鋳造模型を提供することにある。
【0006】
また、本発明の第2の目的は、鋳造される製品が特に大型で複雑形状のものでも、それを象って製作する非常に高精度でかつ能率的に製作可能として、模型製作に伴う大幅なコスト低減を実現できる鋳造模型の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の鋳造模型は、鋳造される製品の形状を象って成形され鋳型中に型込めされる鋳造模型であって、
前記鋳造模型の形状を、縦、横、高さのいずれか最適な方向へ向かって複数のブロックに等分割した形状に形成される複数個の模型パーツと、前記複数個の模型パーツを連結する棒材と、からなり、
前記複数個の模型パーツは、熱により溶解し気化する発泡プラスチック素材または多孔プラスチック素材を板状または直方体状ブロックに成形した材料を加工することにより所定形状に成形されたものであり、
前記複数個の模型パーツの共通する位置には、前記棒材が差し込まれる貫通孔を有し、
前記棒材は、前記模型パーツと同じ素材で形成され、
前記複数個の模型パーツの前記貫通孔に前記棒材を差し込むことにより前記複数個の模型パーツが連結されることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によると、鋳造される製品の形状を模擬的に縦、横、高さのいずれかの最適方向へ複数のブロックに等分割して設定し、各ブロックごとに所要形状の模型パーツを形成して、それら模型パーツを順番に連結して1つの鋳造模型を形成したので、鋳造製品の形状を図面上で模擬的に等分割してブロック区分化することにより、各ブロックを模型パーツとして個々に分業製作が可能で、容易かつ短期に1つの鋳造模型を得ることができる。
また、本発明に係る模型パーツは、貫通孔を有し、該貫通孔に棒材を挿入させることができるので、複数個の模型パーツを容易に連結させて鋳造模型を形成させることができる。
さらに、この鋳造模型を熱溶融性を有する発泡プラスチックまたは多孔プラスチックで形成したので、砂型中の鋳造模型が溶融材料による熱によって溶解し、作業性に優れた鋳造模型を得ることができる。また、好ましくは市販の定尺寸法の板材などを用いて製造コストを低減させることができるようになる。
【0008】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の鋳造模型の製造方法は、鋳造される製品の形状を象って成形され鋳型中に型込めされる鋳造模型の製造方法であって、
前記鋳造模型の製作図面を前記鋳造される製品の寸法に基づいてコンピュータグラフィックスを含む作図画像処理によって作図するとともに作図された前記製作図面を記録媒体に保存し、
前記作図された鋳造模型の図面を参照して前記鋳造模型をこの縦、横、高さのどの方向へ等分割するかを決定した上で、コンピュータグラフィックスを含む作図画像処理によってコンピュータの画面上で前記作図された鋳造模型を複数のブロックに等分割し、
コンピュータの画面上で複数のブロックに等分割された前記鋳造模型の各ブロックをそれぞれ模型パーツとしてコンピュータグラフィックスを含む作図画像処理によって作図するとともに作図された前記各模型パーツの図面をそれぞれ記録媒体に保存し、
前記鋳造される製品の最大幅と全長を満たすような大きさの発泡プラスチック素材または多孔プラスチック素材を板状や直方体状ブロックに成形加工した模型材料を用意し、
前記各模型パーツの図面に基づき、数値制御可能なNC加工機を使用して、前記各模型パーツの実物模型を前記模型材料から造型加工するとともに造型加工された前記各模型パーツの実物模型の共通する位置に貫通孔を有するように穴あけ加工し、
造型加工された前記各模型パーツの前記貫通孔に前記各模型パーツと同じ素材で形成される棒材を差し込むことにより、前記各模型パーツを連結して一つの鋳造模型を成形することを特徴としている。
このように請求項2に記載の発明によると、鋳造模型の製作図面をコンピュータグラフィックスを含む画像処理で製作して、画面上で複数のブロックに等分割させることができ、かつ、この図面を記録媒体に保存することができたので、作図効率の向上を図ることができる。また、この画像処理データを基に数値制御による機械を用いて鋳造模型を機械的に製作することが可能となる。すなわち、手作業による製作工程が軽減されるので、短時間で鋳造模型を製作することができ、同じ物を容易に複数個製作することが可能となる。さらに、鋳造模型を機械的に製作するので、熟練作業者でなくても鋳造模型の製作が可能となる。また、図面を記憶媒体に保存することで、図面の製作現場においての煩雑性を解消させることが可能となる。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の鋳造模型を用いた鋳造方法は、鋳造される製品の形状を象って成形され鋳型中に型込めされる鋳造模型を用いた鋳造方法であって、
前記鋳造模型の形状を縦、横、高さのいずれか最適な方向へ向かって複数のブロックに等分割した形状に形成される複数個の模型パーツと、前記複数個の模型パーツを連結する棒材と、からなり、前記複数個の模型パーツは、熱により溶解し気化する発泡プラスチック素材または多孔プラスチック素材を板状または直方体状ブロックに成形した材料を加工することにより所定形状に成形されたものであり、且つ、前記複数個の模型パーツの共通する位置に前記棒材が差し込まれる貫通孔を有し、前記棒材は、前記模型パーツと同じ素材で形成され、前記複数個の模型パーツの前記貫通孔に前記棒材を差し込むことにより前記複数個の模型パーツが連結される鋳造模型を組み立てて一つの前記鋳造模型を作製し、
該作製した鋳造模型を鋳型中に型込めして鋳型を造り、該鋳型中に前記鋳造模型を残した状態で鋳型中に溶解材料を流し込み、該溶解材料の熱で前記鋳造模型を溶解させつつ、前記鋳造模型の溶解により形成されるキャビティが充填するまで前記溶解材料を注湯することを特徴としている。
このように請求項3に記載の発明によると、鋳造される製品の形状を象って鋳型中に型込めされる鋳造模型を用いて鋳造するにあたり、発泡プラスチックまたは多孔プラスチックを素材とする複数個の模型パーツを棒材により連結して組み立ててなっている鋳造模型を型込めして鋳型を造り、鋳型中に鋳造模型を残した状態でこれを熔解材料の熱で燃焼させて消滅させつつ熔解材料を注湯するので、従来鋳型から取り外してキャビティを造る工程と手間が省かれる。したがって、鋳造製品の製造コストを大幅に低減でき、特に大型で複雑形状の鋳造製品の場合に有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鋳造模型、鋳造模型の製造方法および鋳造模型を用いた鋳造方法の実施の形態において、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、大型で複雑形状の鋳物の製品例を示す斜視図である。本例鋳物1をたとえば砂型で鋳造するにあたり、その鋳物1の全体形状を象ってなり、同一の大きさの鋳造模型が次の手順で製造されるようになっている。
【0017】
この鋳造模型を製造するにあたって、図2〜図4に示すような適宜枚数からなる模型製作図面A,B,Cが準備されるようになっている。
【0018】
図2には、鋳造模型の平面図である図面Aが、図3には鋳造模型の正面図の図面Bが、図4には鋳造模型の側面断面図の図面Cがそれぞれ示されている。この鋳造模型製作図面は、コンピュータグラフィックスを含む作図画像処理によって製作することも可能となっている。本実施の形態において、鋳造される製品の大きさは、仮に、その模型の寸法が全長1400mm、最大幅800mmおよび最大高さ800mmとされているので、この寸法をもとに、画面上で鋳造模型の図面を製作する。そして、この製作された図面A、図面B、図面Cは、フレキシブルディスクなどの記録媒体に記憶保存させることも可能である。
【0019】
そして、この製作された図面A〜Cに示す各寸法から、鋳造される製品のおおよその大きさが認識されるので、この製品の大きさの認識に基づいて、鋳造される製品の最大幅と全長を満たすような大きさの板材またはブロック材を用意する。本実施の形態においては、縦横寸法が900×1800mm、板厚100mmの複数枚の板材を用意している。この板材は、鋳造模型の素材となる発泡材料または多孔材料などで形成されている。
【0020】
本実施の形態において、鋳造模型の素材となる板材としては、緩衝材などに多用される発泡スチロール等の発泡プラスチックや、多孔プラスチックを板状やブロック状に成形加工したものを使用することができる。この発泡プラスチックや多孔プラスチックは、加熱によって溶解する特性を有している。
【0021】
また、本実施の形態における発泡プラスチックや多孔プラスチックは、市販定尺板を使用することが好ましい。後述するが、市販定尺板を使用することで、作業性を向上させることが可能で、製造コストを低減させることができるようになる。
【0022】
次に、上記模型製作図面A,B,Cを参照して、鋳造される製品の縦横高さによるおおよその大きさをコンピュータの画面上の図面にて模擬的に等分割するにあたって、加工容易性などの点でこれらのどの方向に等分割すればよいか判断して決定する。本実施の形態においては、図5に示すように、成形される鋳物1の全長1400mmを均等に分割するのが最適となっており、コンピュータグラフィックスを含む作図画像処理において、鋳物1の全長1400mmを100mmの等間隔で14個の模型パーツとして等分割させている。ここで、鋳造模型の分割寸法を100mm単位とした理由は、前記発泡プラスチック等からなる市販定尺板の板厚がたとえば100mmである場合、市販定尺板の板厚を利用することが可能となるからである。このように、発泡プラスチックまたは多孔プラスチックに市販定尺板を用いることによって、加工作業を簡略化することができるようになっている。
【0023】
そして、これらの14個に等分割された模型パーツは、それぞれ「模型パーツa」、「模型パーツb」、・・・「模型パーツn」とされている。
【0024】
これらの模型パーツは、次のように作図されている。
本実施の形態における模型パーツの作図工程においては、各区分の模型パーツa、模型パーツb・・・模型パーツnごとに、それぞれの平面図、正面図、側面断面図などを作図している。この作図は、コンピュータ上においてコンピュータグラフィックスを含む画像処理で行い、フレキシブルディスクなどの記録媒体に記憶保存させておき、模型パーツa〜nごとにディスプレイ画面上に表示させることも可能である。
【0025】
図6(A),(B)は、模型パーツaの正面図および側面図であり、図7(A),(B),(C)は、模型パーツcの正面図および側面図、そして、図8(A),(B)は、模型パーツjの正面図および側面図である。これらの各図をもとに、各模型パーツの実物模型を順に上記発泡プラスチックによる定尺板から造形加工する。
【0026】
図6(A),(B)に示す模型パーツaにおいては、まず、作図した模型パーツaを紙印刷または画面表示する。図6(A)において、模型パーツaの寸法は、最大幅800mm、最大高さ500mmとなっている。そして、このように作図の各部寸法から模型パーツaの大きさが明らかになるから、縦横寸法900×1800mmで、板厚100mmからなる発泡プラスチック板を、図6(A)の仮想線に示すように縦横寸法500×800mmに材料取りする。そして、その500×800mmの大きさに材料取りされた発泡プラスチック板を、図6(A),(B)における実線で示す各寸法に簡易カッター工具などで加工する。
【0027】
本実施の形態においては、前記模型パーツaの作図のデータをもとに、数値制御可能なNC加工機による機械、例えばレーザカットマシン、NCコンターマシン、ニクロム線に通電して模型パーツaを溶かしながら切断する数値制御マシン等を使用して、模型パーツaを図6(A),(B)における実線で示す寸法に加工することができる。また、さらに、このNC加工機を使用することで、模型パーツaを任意の寸法に製造すると同時に、模型パーツに設けられた孔部2や、必要とする区分の模型パーツの将来の結合に備えた貫通孔3も同時に穴あけ加工することが可能となっている。
【0028】
また、これと同様に、図7における模型パーツcは、(A)に示すように、まず、板厚100mmの発泡プラスチック板を420×800mmに材料取りする。そして、この420×800mmの大きさに材料取りされた発泡プラスチック板を、図7(A),(B)における実線で示す各寸法に簡易カッター工具などで加工する。
【0029】
また、模型パーツcも前記模型パーツaと同様に作図されたデータをもとに数値制御可能なNC加工機を用いて図7(A),(B)における実線で示す寸法に加工することができ、同時に孔部2と貫通孔3とを穴あけ加工することができるようになっている。
【0030】
また、ここで、図7(C)に示すように、模型パーツcの板厚を100mmから半分の50mmずつの2つに分割して模型パーツcを形成することができる。この模型パーツcは図5に示すように、上部に勾配を有する構造となっているので、このように模型パーツcを複数個に分割して、上部を階段状に形成させることによって、後に成形された鋳物を機械加工で仕上げる際の仕上げしろを少なくすることが可能となり、手作業を軽減させることができる。
【0031】
また、同様に、図8に示す模型パーツjは、(A),(B)に示す形状に加工される。そして、図示しないが模型パーツnまでの14個の全ての模型パーツがこれらと同じ方法で加工されるようになっている。
【0032】
このように、前記模型製作図面A,B,Cに基づいて前記NC加工機で各模型パーツを成形し、孔部2および貫通孔3を成形することで、各模型パーツを機械的に製造することができ、製作工程における手作業を軽減させることが可能となっている。すなわち、NC加工機等の数値制御の機械を用いて機械加工することで、模型パーツの製作における作業効率を向上させ、容易に複数個の同じ鋳物を製作することができる。
【0033】
また、NC加工機等の数値制御の機械を用いて機械加工することによって、各模型パーツの孔部2および貫通孔3の位置決め精度を高くすることが可能となる。
【0034】
なお、ここでは、模型製作図面A,B,Cによる鋳造される製品の実寸法と、図6に示す模型パーツaの仕上げ寸法を同一に表示している。これは、説明の便宜上であって、実際には鋳物一般に離型後の冷却縮みを見込んだ鋳物尺による尺度で計算されている。また、これは、模型パーツb〜nについても同様である。
【0035】
以上のようにして、発泡プラスチック板素材を用いた模型パーツa〜nからなる14区分の各模型パーツが完成すると、それら各模型パーツを順番に接着剤などで接合して、1つの鋳造模型を成形できるようになっている。
【0036】
また、さらに簡便な結合方法としては、図9および図10に示すように、棒材4に各模型パーツの貫通孔3を差込むことで、各模型パーツ同士を結合し、かつ、各模型パーツを位置決めする方法がある。
【0037】
図9には、模型パーツg〜nの結合方法が示されている。図において、模型パーツg〜nは、棒材4に差込まれるようになっている。本実施の形態において、この棒材4には、模型パーツnから順々に、模型パーツm、模型パーツlというように、各模型パーツの貫通孔3を通って差込まれている。この棒材4の長さは、前記模型パーツnに差込んで模型パーツgまでを結合させることができる長さとなっている。すなわち、本実施の形態においては、各模型パーツの板厚が100mmとなっているので、棒材4の長さは800mmとなっている。
【0038】
また、この各模型パーツに設けられた貫通孔3は、いずれも同じ位置に設けられているので、棒材4に各模型パーツを差込むことによって、各模型パーツが位置決めされる。そして、図における矢印に示すように、模型パーツk、模型パーツjというように、各模型パーツが順々に前記棒材4に差込まれて、模型パーツg〜nが結合されるようになっている。
【0039】
そして、このように結合された模型パーツg〜nには、さらに図10に示すように、模型パーツa〜fが結合されるようになっている。
【0040】
図において、模型パーツgには、貫通孔5が設けられていて、該貫通孔5には、棒材6が差込まれている。そして、この棒材6には、模型パーツgから順々に、模型パーツf、模型パーツeというように、各模型パーツの貫通孔5を通って差込まれている。また、この棒材6の長さは、前記模型パーツgに差込んで模型パーツaまでを結合させることができる長さとなっている。すなわち、本実施の形態においては、各模型パーツの板厚が100mmとなっているので、棒材6の長さは700mmとなっている。
【0041】
また、この各模型パーツに設けられた貫通孔5は、いずれも同じ位置に設けられているので、棒材6に各模型パーツを差込むことによって、各模型パーツが位置決めされる。そして、図における矢印に示すように、模型パーツd、模型パーツc、模型パーツbというように、各模型パーツが順々に前記棒材6に差込まれて、模型パーツa〜gが結合される。ここで、前記模型パーツg〜nは、先に結合されているので、模型パーツa〜gが結合されることにより、模型パーツa〜n全体が結合されて鋳造模型が成形されるようになっている。
【0042】
また、この棒材4,6は、模型パーツa〜nを構成する素材と同一の素材で形成されている。すなわち、模型パーツa〜nを発泡プラスチックで構成する際は、棒材4,6も発泡プラスチックで形成される。そして、この模型パーツa〜nの結合によって、短時間で容易に図11に示すような鋳造模型10が組み立てられるようになっている。
【0043】
なお、本実施の形態においては、模型パーツg〜nを棒材4で結合し、模型パーツa〜gを棒材6で結合することで、模型パーツa〜nまでを連結しているが、模型パーツa〜nの各模型パーツの同じ位置に貫通孔を設けて、該貫通孔に鋳造模型10の全長と同じ長さの棒材を通して、各模型パーツを一括して連結することも可能となっている。
【0044】
次に、本発明に係る鋳造模型を用いた鋳造方法について説明する。
12において、20は砂型で、この砂型20内部には前記鋳造模型10が型込めされている状態となっている。図において、この砂型20は鋳物砂21で構成されていて、湯口、押湯、ガス抜きなどの位置、大きさ、鋳込み温度その他の条件に基づいて製作されている。
【0045】
図において、前記砂型20は、上下に分割可能となっていて、砂型20の下型に鋳物模型10が嵌められて、砂型20の上型と下型とが型合わせられている。そして、この砂型20には、外部から内部に溶融材料を注湯するための湯口22が設けられている。
【0046】
本実施の形態においては、湯口22は砂型20の上部2箇所に設けられていて、この2箇所の湯口22から溶融材料が注湯されるようになっている。この湯口22から溶融材料が注湯されると、砂型20の内部で溶融材料と発泡プラスチック製の鋳造模型10とが接触する。そして、この溶融材料と接触した発泡プラスチックからなる鋳造模型10は、溶融材料の注湯温度で溶解する。この溶解した鋳造模型10は、砂型20の内部で気化などして砂型20の外部に排出されていき、砂型20内部に鋳造模型10の大きさおよび形状の空洞(キャビティ)が形成される。そして、この融解した鋳造模型10の大きさおよび形状の空洞に沿って溶融材料が空洞内に充填されて冷却固定される。しかる後、この溶融材料が固化されると、砂型20を再び上下に分解して離型して、図1に示すように前記鋳造模型と同一の形状の鋳物1を得ることができるようになっている。
【0047】
そして、このようにして成形された鋳物1を機械加工で所望の形状に加工し、本発明に係る鋳造模型を用いた鋳造の工程が終了する。
【0048】
なお、上記のようにして成形された鋳物1は、製品によっては離型後にサンドブラスト加工などして研磨仕上げなどされる。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】
本発明による鋳造模型は、鋳造される製品の形状を模擬的に縦、横、高さのいずれかの最適方向へ複数のブロックに等分割して設定し、各ブロックごとに所要形状の模型パーツを形成して、それら模型パーツを順番に連結して1つの鋳造模型を形成したので、鋳造製品の形状を図面上で模擬的に等分割してブロック区分化することにより、各ブロックを模型パーツとして個々に分業製作が可能で、容易かつ短期に1つの鋳造模型を得ることができる。
【0051】
また、本発明に係る模型パーツは、貫通孔を有し、該貫通孔に棒材を挿入させることができるので、複数個の模型パーツを容易に連結させて鋳造模型を形成させることができる。
【0052】
さらに、この鋳造模型を熱溶融性を有する発泡プラスチックまたは多孔プラスチックで形成したので、砂型中の鋳造模型が溶融材料による熱によって溶解し、作業性に優れた鋳造模型を得ることができる。
【0053】
また、本発明の鋳造模型の製造方法は、鋳造模型の図面をコンピュータグラフィックスを含む画像処理で製作して、画面上でブロックに等分割させることができ、かつ、この図面を記録媒体に保存することができたので、作図効率の向上を図ることができる。また、この画像処理のデータを基に数値制御による機械を用いて鋳造模型を機械的に製作することが可能となる。すなわち、手作業による製作工程が軽減されるので、短時間で鋳造模型を製作することでき、同じ物を容易に複数個製作することが可能となる。さらに、鋳造模型を機械的に製作するので、熟練作業者でなくても鋳造模型の製作が可能となる。また、図面を記憶媒体に保存することで、図面の製作現場においての煩雑性を解消させることが可能となる。
【0054】
本発明による発泡プラスチック製鋳造模型を用いた鋳造方法は、鋳造される製品の形状を象って鋳型中に型込めされる鋳造模型を用いて鋳造するにあたり、発泡プラスチックを素材とする複数の模型パーツを連結して組み立ててなっている前記鋳造模型を型込めして鋳型を造り、鋳型中に鋳造模型を残した状態でこれを溶融材料の熱で燃焼させつつ溶融材料を注湯するので、従来鋳型から取り外してキャビティを造る工程と手間が省かれる。
【0055】
以上から、鋳造製品の製造コストを大幅に低減でき、特に大型で複雑形状の鋳造製品の場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】砂型から離型して得られた鋳物製品を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る鋳造模型の製作方法の実施の形態としてその製作図面例を示す平面図である。
【図3】本実施の形態による製作図面例の正面図である。
【図4】本実施の形態による製作図面例の側面断面図である。
【図5】本実施の形態において鋳造模型を模擬的に等分割して模型パーツa〜nを製作するための側面図である。
【図6】発泡プラスチック板によって例えば模型パーツaを製作するための正面図と側面図である。
【図7】発泡プラスチック板によって例えば模型パーツcを製作するための正面図と側面図である。
【図8】発泡プラスチック板によって例えば模型パーツjを製作するための正面図と側面図である。
【図9】本実施の形態において模擬的に等分割して形成した模型パーツg〜nの結合方法を示す図である。
【図10】本実施の形態において模擬的に等分割して形成した模型パーツa〜nの結合方法を示す図である。
【図11】模型パーツa〜nを順に接合して完成した本実施の形態による鋳造模型を示す斜視図である。
【図12】本例の模型を砂型中に入れて鋳造する態様の一例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1……………………鋳物
3,5………………貫通孔
4,6………………棒材
10…………………模型
20…………………砂型

Claims (3)

  1. 鋳造される製品の形状を象って成形され鋳型中に型込めされる鋳造模型であって、
    前記鋳造模型の形状を、縦、横、高さのいずれか最適な方向へ向かって複数のブロックに等分割した形状に形成される複数個の模型パーツと、前記複数個の模型パーツを連結する棒材と、からなり、
    前記複数個の模型パーツは、熱により溶解し気化する発泡プラスチック素材または多孔プラスチック素材を板状または直方体状ブロックに成形した材料を加工することにより所定形状に成形されたものであり、
    前記複数個の模型パーツの共通する位置には、前記棒材が差し込まれる貫通孔を有し、
    前記棒材は、前記模型パーツと同じ素材で形成され、
    前記複数個の模型パーツの前記貫通孔に前記棒材を差し込むことにより前記複数個の模型パーツが連結される
    ことを特徴とする鋳造模型。
  2. 鋳造される製品の形状を象って成形され鋳型中に型込めされる鋳造模型の製造方法であって、
    前記鋳造模型の製作図面を前記鋳造される製品の寸法に基づいてコンピュータグラフィックスを含む作図画像処理によって作図するとともに作図された前記製作図面を記録媒体に保存し、
    前記作図された鋳造模型の図面を参照して前記鋳造模型をこの縦、横、高さのどの方向へ等分割するかを決定した上で、コンピュータグラフィックスを含む作図画像処理によってコンピュータの画面上で前記作図された鋳造模型を複数のブロックに等分割し、
    コンピュータの画面上で複数のブロックに等分割された前記鋳造模型の各ブロックをそれぞれ模型パーツとしてコンピュータグラフィックスを含む作図画像処理によって作図するとともに作図された前記各模型パーツの図面をそれぞれ記録媒体に保存し、
    前記鋳造される製品の最大幅と全長を満たすような大きさの発泡プラスチック素材または多孔プラスチック素材を板状や直方体状ブロックに成形加工した模型材料を用意し、
    前記各模型パーツの図面に基づき、数値制御可能なNC加工機を使用して、前記各模型パーツの実物模型を前記模型材料から造型加工するとともに造型加工された前記各模型パーツの実物模型の共通する位置に貫通孔を有するように穴あけ加工し、
    造型加工された前記各模型パーツの前記貫通孔に前記各模型パーツと同じ素材で形成される棒材を差し込むことにより、前記各模型パーツを連結して一つの鋳造模型を成形する
    ことを特徴とする鋳造模型の製造方法。
  3. 鋳造される製品の形状を象って成形され鋳型中に型込めされる鋳造模型を用いた製造方法であって、
    前記鋳造模型の形状を縦、横、高さのいずれか最適な方向へ向かって複数のブロックに等分割した形状に形成される複数個の模型パーツと、前記複数個の模型パーツを連結する棒材と、からなり、前記複数個の模型パーツは、熱により溶解し気化する発泡プラスチック素材または多孔プラスチック素材を板状または直方体状ブロックに成形した材料を加工することにより所定形状に成形されたものであり、前記複数個の模型パーツの共通する位置には、前記棒材が差し込まれる貫通孔を有し、前記棒材は、前記模型パーツと同じ素材で形成され、前記複数個の模型パーツの前記貫通孔に前記棒材を差し込むことにより前記複数個の模型パーツが連結される鋳造模型を組み立てて一つの前記鋳造模型を作製し、
    該作製した鋳造模型を鋳型中に型込めして鋳型を造り、該鋳型中に前記鋳造模型を残した状態で鋳型中に溶解材料を流し込み、該溶解材料の熱で前記鋳造模型を溶解させつつ、前記鋳造模型の溶解により形成されるキャビティが充填するまで前記溶解材料を注湯する
    ことを特徴とする鋳造模型を用いた鋳造方法。
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