JP2018024184A - 射出成形型の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製作期間の短縮を図ることのできる射出成形型の製造方法の提供。【解決手段】砂型(2、3)を用いた射出成形型の製造方法である。本製造方法では、以下の工程を含む。射出成形型を用いて射出成形することによって形成することのできる射出成形品(1)の形状データに基づいて、砂型ラピッドプロトタイピング造形用データ(D1、D2)を作成する(ST1)。砂型ラピッドプロトタイピング造形用データ(D1、D2)に基づき、ラピッドプロトタイピングによる造形方法を用いて、射出成形型の成形面に倣う形状面を有する砂型(2、3)を造形する(ST2)。砂型(2、3)を用いて鋳造することによって、鋳造粗材(5、6)を形成する(ST3)。【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形型の製造方法に関する。
射出成形型は、マスタモデルを作成する工程と、マスタモデルを用いて砂型を作製する工程と、砂型を用いて鋳造を行い、鋳造粗材を作製する工程と、鋳造粗材の表面を仕上げ加工する工程との4つの工程を経て製造されることがある。このような射出成形型の製造方法の一例が、特許文献1に開示されている。
特開昭63−264318号公報
発明者等は、下記の課題を見出した。
上記した射出成形型の製造方法では、製造期間の短縮が望まれており、例えば、マスタモデルを作成する工程は長期間化することがあった。
本発明に係る射出成形型の製造方法は、製造期間を短縮することを図るものとする。
本発明に係る射出成形型の製造方法は、
砂型を用いた射出成形型の製造方法であって、
前記射出成形型を用いて射出成形することによって形成することのできる射出成形品の形状データに基づいて、砂型ラピッドプロトタイピング造形用データを作成する工程と、
前記砂型ラピッドプロトタイピング造形用データに基づき、ラピッドプロトタイピングによる造形方法を用いて、前記射出成形型の成形面に倣う形状面を有する砂型を造形する工程と、
前記砂型を用いて鋳造することによって、鋳造粗材を形成する工程と、を含む。
このような構成によれば、マスタモデルを作成する工程を省略することができるため、製造期間を短縮することを図ることができる。
本発明に係る射出成形型の製造方法は、製造期間を短縮することを図ることができる。
実施の形態1に係る射出成形型の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。 実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。 射出成形型を用いて製造された射出成形品の一具体例を示す図である。 射出成形型を用いて製造された射出成形品の一具体例の詳細を示す図である。 実施の形態2に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態2に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態2に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施の形態2に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。 実施例のリードタイムと比較例のリードタイムとを示すガントチャートである。
(実施の形態1)
図1〜図5を参照して実施の形態1に係る射出成形型の製造方法について説明する。図1は、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法を示すフローチャートである。図2〜図5は、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。
図2に示すように、射出成形品1の形状データに基づいて、砂型積層造形用データを作成する(砂型造形用データ作成工程ST1)。射出成形品1は、製造予定の射出成形型を用いて射出成形することのできる射出成形品と実質的に同じ形状を有する。射出成形品1の一具体例として、四輪自動車におけるフロントピラーガーニッシュが挙げられる。形状データとして、例えば、CAD(Computer Aided Design)データ、具体的には、STL((Standard Triangulated Language)又は(Stereolithography))データ等が挙げられる。砂型積層造形用データとして、例えば、スライスデータが挙げられる。
図2に示す射出成形品1の一例は、一方向に張り出すように曲がっている板状体であり、表面1aと、裏面1bとを有する。具体的には、射出成形品1の表面1aに基づいて、固定型用の砂型積層造形用データD1を作成し、裏面1bに基づいて、可動型用の砂型積層造形用データD2を作成する。
続いて、積層造形方法を用いて、砂型を造形する(砂型造形工程ST2)。続いて、形成した砂型を用いて鋳造を行うことによって、鋳造粗材を形成する(鋳造工程ST3)。砂型造形工程ST2及び鋳造工程ST3について、固定型と可動型とをそれぞれ順に説明する。
まず、固定型について説明する。
図3Aに示すように、固定型用の砂型積層造形用データD1に基づいて、粉末焼結積層造形方法を用いて、砂型2を造形する(固定型砂型造形工程ST21)。固定型用の砂型積層造形用データD1に基づいて、レーザーをレーザー照射器L1から砂に照射して焼結させることによって砂型2を造形する、もしくは、3Dプリンタ方式(バインダージェット方式)を用いて粉末砂の層に結合剤を噴霧付着させて砂型2を造形する。砂型2は形状面2aを備え、形状面2aは、射出成形品1の表面1aと実質的に同じ形状を有する。
続いて、図3Bに示すように、砂型2を型枠41の内側に配置させつつ、中子42を砂型2の形状面2aと対向するように支持する。すると、型枠41と中子42と砂型2とが組み立てられることによって、砂型キャビティC1が形成される。中子42は、後述する溶湯M1と同じ種類の金属材料からなると好ましく、例えば、溶湯M1と同じ種類の金属材料からなるブロック材を利用するとよい。
図3Cに示すように、溶湯M1をラドルR1から砂型キャビティC1に注いで充填させた後で、溶湯M1を凝固させることによって、鋳造粗材を形成する(固定型鋳造工程ST31)。具体的には、溶湯M1は、射出成形型を構成する金属材料と同じ種類の金属材料が溶解したものであればよい。このような金属材料として、純Al、純Zn又はこれらの合金が挙げられる。これらの合金として、型用亜鉛合金の一種であるZn−4Al−3Cu合金(ZAS(登録商標))が挙げられる。
鋳造粗材は、必要に応じて仕上げ加工することによって、固定型5(図3D参照)としても利用することができる。固定型5は、本体51と、本体51の表面を覆う表面層52とを備える。表面層52は、成形面5aを含み、成形面5aは、形状面2a(図3B参照)に倣う形状を有するため、射出成形品1の表面1aに倣う形状を有する。本体51は、固定型鋳造工程ST31における中子42に相当し、表面層52は、固定型鋳造工程ST31において溶湯M1が凝固したものに相当する。
続いて、可動型について説明する。
図4Aに示すように、可動型用の砂型積層造形用データD2に基づいて、粉末焼結積層造形方法を用いて、砂型3を造形する(可動型砂型造形工程ST22)。可動型用の砂型積層造形用データD2に基づいて、レーザーをレーザー照射器L1から砂に照射して焼結させることによって砂型3を造形する、もしくは、3Dプリンタ方式(バインダージェット方式)を用いて粉末砂の層に結合剤を噴霧付着させて砂型3を造形する。。砂型3は、射出成形型の成形面に倣う形状面3aを有する。形状面3aは、射出成形品1の裏面1bと実質的に同じ形状を有する。
続いて、図4Bに示すように、砂型3を型枠41の内側に配置させつつ、中子43を砂型3の形状面3aと対向するように支持する。すると、型枠41と中子43と砂型3とが組み立てられることによって、砂型キャビティC2が形成される。中子43は、溶湯M1と同じ種類の金属材料からなると好ましく、例えば、溶湯M1と同じ種類の金属材料からなるブロック材を利用するとよい。
図4Cに示すように、溶湯M1をラドルR1から砂型キャビティC2に注いで充填させた後で、溶湯M1を凝固させ、鋳造粗材を形成する(可動型鋳造工程ST32)。
鋳造粗材は、必要に応じて仕上げ加工することによって、可動型6(図4D参照)としても利用することができる。可動型6は、本体61と、本体61の表面を覆う表面層62とを備える。表面層62は、成形面6aを含み、成形面6aは、形状面3a(図4B参照)に倣う形状を有するため、射出成形品1の裏面1bに倣う同じ形状を有する。本体61は、可動型鋳造工程ST32における中子43に相当し、表面層62は、可動型鋳造工程ST32において溶湯M1が凝固したものに相当する。
以上より、射出成形型として固定型5と可動型6とを製造することができる。なお、図5に示すように、固定型5と可動型6とを、互いの成形面5a、6a同士を対向させるように、射出成形機(図示略)に取り付けて、射出成形する。すると、射出した樹脂が固化して、射出成形品101が形成される。射出成形品101を製造することができる。射出成形品101は、射出成形品1と実質的に同じ構成を有する。
以上、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法によれば、砂型造形用データ作成工程ST1、砂型造形工程ST2及び鋳造工程ST3を経ることによって、射出成形型を製造することができるため、マスタモデルの作製を省略することができる。したがって、製造期間の短縮化を図ることができる。
(関連する技術)
ところで、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法に、関連する射出成形型の製造方法がある。関連する射出成形型の製造方法は、マスタモデルを作成する工程と、マスタモデルを作成する工程と、マスタモデルから砂型を製造する工程と、砂型を用いて鋳造して鋳造粗材を形成する工程と、NC(数値制御)加工を用いて鋳造粗材を加工して、射出成形型を形成するNC加工工程とを含む。この鋳造粗材は、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法における鋳造工程ST3の鋳造粗材と比較して、大きな加工代を有する。そのため、このNC加工工程は、荒加工と、中仕上げ加工と、仕上げ加工とを、この順に実施する。
一方、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法は、鋳造工程ST3の完了後において、必要に応じて仕上げ加工をするだけなので、荒加工と中仕上げ加工とが省略されており、関連する射出成形型の製造方法と比較して、製作期間が短い傾向にある。
また、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法によれば、中子を用いて鋳造する。そのため、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法では、射出成形型の全体積のうち、溶湯が凝固することによって形成される部位の割合が、関連する射出成形型の製造方法のそれと比較して、小さい。したがって、射出成形型の鋳造歪みが、関連する射出成形型の製造方法による射出成形型の鋳造歪みと比較して小さい。また、鋳造粗材の形状精度が、関連する射出成形型の製造方法の鋳造粗材の形状精度と比較して高い。
(変形例)
次に、図6〜図8Cを参照して、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例について説明する。図6〜図8Cは、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例を示す図である。
(砂型フローティングセット化)
砂型202を例にとって説明する。砂型202は、砂型2と同様に、砂型造形工程ST2の完了後において形成される砂型の一つの例である。砂型造形工程ST2では、図6に示すように、砂型202を位置出しブロック22の上に配置し、砂型202の底面202bを定盤21から浮き上がらせて、砂型202を製造してもよい。砂型202において、製品面側仮基準202c、底面側仮基準202dを形成する。これによって、底面202bを定盤21から浮き上がらせているため、容易に製品面側仮基準202cを形成することができる。そのため、鋳造工程ST3の完了後に必要に応じて行われる仕上げ加工において、基準面の位置精度を良好に確保することができ、特に、高さ方向精度を確保することができる。
(押し湯の設計配置の検討)
また、鋳造工程ST3では、形成する予定の鋳造粗材の形状に応じて、押湯の配置位置や大きさ等を設定するとよい。これによって、溶湯の部位に関わらず均一に固化させることができるため、鋳造歪みの発生を抑制することができる。
(プレス矯正)
また、鋳造工程ST3の完了後において、鋳造粗材をプレスすることで、矯正してもよい。
図7Aに示す鋳造粗材7を例にとって説明する。鋳造粗材7は、鋳造粗材5、6(図3D及び図4D参照)と同様に、鋳造工程ST3の完了後において形成される鋳造粗材の一つの例である。鋳造粗材7は、底面7bを有し、底面7bが張り出るように反っている。鋳造粗材7を定盤21に置くと、その底面7bの中央近傍と定盤21とが接触するものの、底面7bの少なくとも一端は、定盤21から浮き上がっており、定盤21と距離Ht離間している。鋳造粗材7の長手方向において残留応力が生じることによって、上記した鋳造粗材7の反りが生じたと考えられる。
図7Bに示すように、プレスラム208a、208bと、押圧部9とを用いて、鋳造粗材7をプレス矯正する。プレスラム208a、208bは、プレス装置(図示略)に保持されている。プレスラム208aは押圧部9を保持したまま、プレスラム208bと対向しつつ、接近する、又は離間するように移動することができる。
具体的には、鋳造粗材7をプレスラム208b上に配置する。鋳造粗材7の底面7bとプレスラム208bの主面とが接触している。プレスラム208aが押圧部9を保持したまま、プレスラム208aの自重によってプレスラム208bに向かって接近する。押圧部9は、鋳造粗材7の表面7aに倣う形状面9aを有するため、形状面9aが、鋳造粗材7の表面7aに突き合わされる。押圧部9は鋳造粗材7を押圧して、底面7bの両端をプレスラム208bに密着させる。ここで、底面7bの略全面がプレスラム208bの主面と密着することになる。押圧部9による鋳造粗材7への押圧を、所定の時間継続させる。すると、図7Cに示すように、鋳造粗材7を定盤21に置くと、底面7bの浮き上がりが無くなり、底面7bの略全面と定盤21とが接触する。つまり、鋳造粗材7の歪みを矯正することができる。
(基準面形成工程)
また、鋳造工程ST3の完了後において、基準面を形成した後で、仕上げ加工を行ってもよい。
図8Aに示す鋳造粗材8を例にとって説明する。鋳造粗材8は、鋳造粗材(固定型5、可動型6、鋳造粗材7(図3D、図4D及び図7Aをそれぞれ参照)と同様に、鋳造工程ST3の完了後において形成される鋳造粗材の一つの例である。図8Aに示すように、クランプ32を用いて鋳造粗材8を定盤31上に固定する。エンドミルT1(NCカッタT1と称する。)を用いて、鋳造粗材8を加工し、仮基準面8cを形成する。
図8Bに示すように、クランプ32を用いて支持具33を固定する。鋳造粗材8を反転させ、支持具33に載せて、ボルト締結する。これによって、支持具33が仮基準面8cを突き上げるよう支持している。鋳造粗材8の表面8aは、定盤31から浮き上がっている。エンドミルT1を用いて、鋳造粗材8の底面8bを加工し、正基準面8dを形成する。
図8Cに示すように、正基準面8dと定盤31と接触するように、鋳造粗材8を定盤31に配置する。正基準面8dと定盤31とが略全面にわたって接触し、正基準面8dの位置精度が確保される。最後に、エンドミルT1を用いて鋳造粗材8を仕上げ加工し、射出成形型を形成する。以上より、射出成形型を製造することができる。
以上より、上記した実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一工程の一変形例によれば、射出成形型の形状精度を確保することができる。
(実施の形態2)
次に、図9〜図14を参照して、実施の形態2に係る射出成形型の製造方法について説明する。図9は、射出成形型を用いて製造された射出成形品の一具体例を示す図である。図10は、射出成形型を用いて製造された射出成形品の一具体例の詳細を示す図である。図11〜図14は、実施の形態2に係る射出成形型の製造方法の一工程を示す図である。実施の形態2に係る射出成形型の製造方法は、部分入子と、冷却管を備える中子とを用いるところを除いて、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法と同じ構成を有する。異な構成について説明する。
図9に示すカウルルーバー10を、射出成形品の一具体例にとって説明する。図9に示すように、カウルルーバー10は、格子部10aを有する略板状体である。図10に示すように、カウルルーバー10は、四輪車100に搭載される。四輪車100は、フロントウィンドウ11と、ボンネット12とを含み、カウルルーバー10は、フロントウィンドウ11と、ボンネット12との間に設けられている。
砂型造形用データ作成工程ST1では、カウルルーバー10の形状データに基づいて、砂型積層造形用データを作成する。
続いて、砂型造形工程ST2では、砂型積層造形用データに基づいて、積層造形方法を用いて、固定型砂型(図示略)及び可動型砂型23を造形する。形成した固定型砂型は、カウルルーバー10の形状データに基づく形状を有するところを除いて、砂型2(図3A参照)と同じ構成を有する。一方、図11に示すように、可動型砂型23は、形状面23aと、部分入子24(後述)を保持する部分入子保持部26b(後述)を形成する突き出る形状を部分入子保持部形成部23bとを含む。
続いて、鋳造工程ST3では、砂型造形工程ST2において形成した固定型砂型及び可動型砂型23を用いて鋳造を行うことによって、鋳造粗材を形成する。形成した鋳造粗時を仕上げ加工することによって、可動型25(後述)及び固定型26(後述)を形成する。
図12に示すように、可動型25は、本体251と、本体251を被覆する表面層252とを備え、本体251は、冷却路253を備える。冷却路253は、冷却媒体供給源(図示略)及び冷却媒体排出口(図示略)、又は冷却媒体循環装置(図示略)に冷却媒体を授受可能に接続されている。冷却路253は、冷却媒体供給源、又は冷却媒体循環装置から冷却媒体を供給されて、熱を奪い、可動型25を冷却させる。
固定型26は、本体261と、本体261を被覆する表面層262とを備える。表面層262は、成形面26aと、凹形状の部分入子保持部26bとを備える。
続いて、部分入子24を製造する(部分入子製造工程ST4)。この部分入子製造工程ST4は、可動型25と固定型26とを射出成形機に取り付ける前に行えばよい。図13に示す一例では、レーザーをレーザー照射器L1から金属粉末などに照射し、部分入子24を形成する。部分入子24は、粉末焼結造形によって形成してもよく、具体的には、カーボンファイバーを混合したナイロン粉末を焼結することによって形成してもよい。部分入子24は、カウルルーバー10の格子部10a(図10参照)に倣う成形面24aを備える。
最後に、可動型25、固定型26を射出成形機(図示略)に取り付ける。
具体的には、図14に示すように、可動型25を射出成形機の可動型保持プレート27に保持させ、固定型26を射出成形機の固定型保持プレート28に保持させる。さらに、部分入子24を固定型26の部分入子保持部26bに配置させる。可動型25と固定型26とを突き合わせると、金型キャビティが形成される。形成された金型キャビティに溶融樹脂を射出し、これを固化させることによって、カウルルーバー10を形成することができる。
以上、実施の形態2に係る射出成形型の製造方法によれば、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法と同様に、砂型造形用データ作成工程ST1、砂型造形工程ST2及び鋳造工程ST3を経ることによって、射出成形型を製造することができるため、マスタモデルの作製を省略することができる。したがって、製造期間の短縮化を図ることができる。
また、実施の形態2に係る射出成形型の製造方法によれば、部分入子を用いることで、格子等の複雑形状を有する射出成形型を製造することができる。
ところで、実施の形態1に係る射出成形型の製造方法の一具体例を用いたときの実施例のリードタイムを計測した結果を、図15に示した。また、上記した関連する射出成形型の製造方法の一具体例を用いたときの比較例のリードタイムを計測した結果も、図15に示した。なお、図15中において、比較例における「NC加工CAMデータ作成」及び「NC加工」が、関連する射出成形型の製造方法における「NC(数値制御)加工を用いて鋳造粗材を加工して、射出成形型を形成するNC加工工程」に相当する。
図15に示すように、実施例の総リードタイムは、約17日と、比較例の総リードタイムと比較して短く、半減している。これは、実施例では、砂型造形用データ作成工程、砂型造形工程、鋳造工程、基準面形成、及び仕上げ加工についてかかるリードタイムが、比較例におけるマスタモデル作成(発泡モデルCAMデータ)、鋳造モデル及び砂型製作、NC加工CAMデータ作成、及びNC加工についてかかるリードタイムと比較して短いことが大きな要因と考えられる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、砂型の積層造形方法として、レーザー焼結を用いた積層造形方法等を用いたが、砂型を積層造形によって製造できる他の積層造形方法や、砂型を製造できるラピッドプロトタイピングによる製造方法を用いてもよい。
1 射出成形品 2、3 砂型
5 固定型 6 可動型
D1、D2 砂型積層造形用データ
ST1 砂型造形用データ作成工程
ST2 砂型造形工程
ST21 固定型砂型造形工程 ST22 可動型砂型造形工程
ST3 鋳造工程
ST31 固定型鋳造工程 ST32 可動型鋳造工程

Claims (1)

  1. 砂型を用いた射出成形型の製造方法であって、
    前記射出成形型を用いて射出成形することによって形成することのできる射出成形品の形状データに基づいて、砂型ラピッドプロトタイピング造形用データを作成する工程と、
    前記砂型ラピッドプロトタイピング造形用データに基づき、ラピッドプロトタイピングによる造形方法を用いて、前記射出成形型の成形面に倣う形状面を有する砂型を造形する工程と、
    前記砂型を用いて鋳造することによって、鋳造粗材を形成する工程と、を含む、
    射出成形型の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7487038B2 (ja) 2020-08-04 2024-05-20 株式会社Fuji 治具の製造方法、治具、3次元造形物製造装置、及び3次元造形物の製造方法

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