JP4737900B2 - 移動体接近警告システム及び方法、並びに移動体接近警告システムの利用側移動体端末 - Google Patents

移動体接近警告システム及び方法、並びに移動体接近警告システムの利用側移動体端末 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や携帯端末等のナビゲーションシステムに利用されて好適な移動体接近警告システム、移動体接近警告方法、及び移動体接近警告システムの利用側移動体端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のナビゲーションシステムは、基本的には自車両の位置情報を表示するものである。この自車両の位置情報に、例えば、DVD、CD等の記録媒体に予め用意された地図内の情報(ルート検索、目的地選択、またはコンビニエンスストアやガソリンスタンド等の店舗情報等)を提供したり、VICS(Vehicle Information and Communication System)等による走行中の交通情報を提供して、ナビゲーションシステムの付加価値を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のナビゲーションシステムは、自車両以外の他車両、特に、救急自動車等の緊急自動車、またはバスや鉄道車両等の公共機関車両のような所定種類の特定車両が、現在どの位置にいるかの情報を提供するものではない。まして、上記ナビゲーションシステムにおいて、所定種類の特定車両が、自車両に対し現在どの程度接近しているかの情報を提供できるものではない。
【0004】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、特定移動体が利用側移動体に接近している状況を明確に把握させることができる移動体接近警告システム及び方法、並びに移動体接近警告システムの利用側移動体端末を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数種別の特定移動体の各特定移動体に設置され、自己の位置を検出可能な位置検出手段及び通信手段を備えた特定移動体端末と、上記通信手段及び自己の通信手段を介して上記特定移動体の種別を示すデータ及び位置データを取り込み、この特定移動体の位置データを含む情報を記憶手段に記憶するデータ管理サーバと、利用側移動体に設置され、自己の位置を検出可能な位置検出手段及び通信手段の他、警告を出力可能な警告手段及び表示手段を備えた利用側移動体端末とを有し、上記利用側移動体端末は、自己の位置、検索を希望する特定移動体の種別、自己の位置からの検索範囲を上記データ管理サーバに送信し、上記データ管理サーバは、自己及び上記利用側移動体端末の上記通信手段を介して得られた上記利用側移動体の位置、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲に基づき、特定移動体に関する情報を上記記憶手段から検索し、
記利用側移動体端末は、上記データ管理サーバで検索された特定移動体に関する情報から、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲内で、上記特定移動体が上記利用側移動体に接近して警告条件を満たすか否か判断し、満たすと判断したときに、接近した特定移動体の位置及び種別を上記表示手段に表示し、上記警告手段に警告を出力させるよう構成された
ことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記警告手段は、画像表示、音声、振動の少なくとも一つにより警告を出力するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記警告条件は、特定移動体の種に応じて設定されたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記利用側移動体端末は、特定移動体が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報が上記表示手段に表示されるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項に記載の発明において、上記警告条件は、少なくとも、特定移動体が電車であって、利用側移動体端末の搭載車両が踏切に所定距離以内に接近し、且つ電車が同一の踏切に所定距離以内に接近した場合と、特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバスや緊急自動車と利用側移動体とが同一の交差点に所定距離以内に接近した場合、または、バスや緊急自動車が利用側移動体端末の搭載車両と同一の道路を所定距離以内に接近した場合と、であることを特徴とするものである。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、上記データ管理サーバの記憶手段に記憶される情報は、少なくとも特定移動体の種別ID、識別ID、位置データ、走行経路、停車場所、停車場所への到着時間、停車場所からの発車時間を含むことを特徴とするものである。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、上記特定移動体端末の位置検出手段は、GPS受信機、または線路軌道に敷設されたマーカーを用いるマーカー検知器であることを特徴とするものである。
【0012】
請求項8に記載の発明は、複数種別の特定移動体の各特定移動体に設置された特定移動体端末が、位置検出手段を用いて自己の位置を検出してこの位置データを送信し、データ管理サーバが、上記特定移動体の種別を示すデータ及び位置データを受信し、この特定移動体の位置データを含む情報を記憶手段に記憶し、利用側移動体に設置された利用側移動体端末が、位置検出手段を用いて自己の位置を検出し、自己の位置、検索を希望する特定移動体の種別、自己の位置からの検索範囲を上記データ管理サーバへ送信し、上記データ管理サーバが、上記利用側移動体の位置、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲に基づき、特定移動体に関する情報を上記記憶手段から検索し、記利用側移動体端末が、上記データ管理サーバで検索された特定移動体に関する情報から、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲内で、上記特定移動体が上記利用側移動体に接近して警告条件を満たすか否か判断し、満たすと判断したときに、接近した特定移動体の位置及び種別を表示手段に表示し、警告手段に警告を出力させることを特徴とするものである。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、上記警告手段は、画像表示、音声、振動の少なくとも一つにより警告を出力することを特徴とするものである。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の発明において、上記警告条件は、特定移動体の種に応じて設定されたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載の発明において、上記利用側移動体端末は、特定移動体が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報を表示手段に表示することを特徴とするものである。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、上記警告条件は、少なくとも、特定移動体が電車であって、利用側移動体端末の搭載車両が踏切に所定距離以内に接近し、且つ電車が同一の踏切に所定距離以内に接近した場合と、特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバスや緊急自動車と利用側移動体とが同一の交差点に所定距離以内に接近した場合、または、バスや緊急自動車が利用側移動体端末の搭載車両と同一の道路を所定距離以内に接近した場合と、であることを特徴とするものである。
【0017】
請求項13に記載の発明は、請求項8乃至12のいずれかに記載の発明において、上記データ管理サーバの記憶手段に記憶される情報は、少なくとも特定移動体の種別ID、識別ID、位置データ、走行経路、停車場所、停車場所への到着時間、停車場所からの発車時間を含むことを特徴とするものである。
【0018】
請求項14に記載の発明は、特定移動体が接近したときに警告する移動体接近警告システムの利用側移動体端末であって、複数種別の特定移動体の各特定移動体に設置された特定移動体端末からこの特定移動体の種別を示すデータ及び位置データを取り込むデータ管理サーバに対し通信可能な通信手段と、自己の位置を検出可能な位置検出手段と、警告を出力可能な警告手段と、表示手段とを有し、上記位置検出手段により検出した自己の位置、検索を希望する特定移動体の種別、自己の位置からの検索範囲を上記データ管理サーバに送信し、上記特定移動体の位置データを含む情報が記憶された上記データ管理サーバの記憶手段から、上記自己の位置、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲に基づき検索された上記特定移動体に関する情報を受信し、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲内で、上記特定移動体が上記利用側移動体に接近して警告条件を満たすか否か判断し、満たすと判断したときに、接近した特定移動体の位置及び種別を上記表示手段に表示し、上記警告手段から警告を出力するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0019】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、上記警告手段は、画像表示、音声、振動の少なくとも一つにより警告を出力するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0020】
請求項16に記載の発明は、請求項14または15に記載の発明において、上記警告条件は、特定移動体の種に応じて設定されたことを特徴とするものである。
【0021】
請求項17に記載の発明は、請求項14乃至16のいずれかに記載の発明において、上記特定移動体が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報を表示手段に表示するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0022】
請求項18に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、上記警告条件は、少なくとも、特定移動体が電車であって、利用側移動体端末の搭載車両が踏切に所定距離以内に接近し、且つ電車が同一の踏切に所定距離以内に接近した場合と、特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバスや緊急自動車と利用側移動体とが同一の交差点に所定距離以内に接近した場合、または、バスや緊急自動車が利用側移動体端末の搭載車両と同一の道路を所定距離以内に接近した場合と、であることを特徴とするものである。
【0023】
請求項19に記載の発明は、請求項14乃至18のいずれかに記載の発明において、上記データ管理サーバの記憶手段に記憶される情報は、少なくとも特定移動体の種別ID、識別ID、位置データ、走行経路、停車場所、停車場所への到着時間、停車場所からの発車時間を含むことを特徴とするものである。
【0029】
請求項1乃至19に記載の発明には、次の作用がある。
【0030】
用側移動体端末は、特定移動体が利用側移動体に接近して警告条件を満たすと判断したときに、利用側移動体端末の警告手段に警告を出力させることから、特定移動体が利用側移動体に接近している状況を明確に把握させることができる。
【0031】
特に、請求項3、10、または16に記載の発明には、次の作用がある。
【0032】
警告条件が特定移動体の種類に応じて設定されることから、警告手段は、特定移動体の種類に応じて妥当な警告を出力することができる。
【0033】
特に、請求項4、11または17に記載の発明には、次の作用がある。
【0034】
利用側移動体端末の表示手段には、特定移動体が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報が表示手段に表示されることから、特定移動体が警告条件を満たしていない場合にも、その特定移動体の位置等を容易に認識させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施の形態が適用されたナビゲーションシステムを示す全体構成図である。
【0037】
この図1に示すナビゲーションシステム10は、自動車または携帯情報端末(携帯電話等を含む)に利用されるものであり、データ管理サーバ11と、特定移動体端末としてのバス側端末12及び電車側端末13と、利用側移動体端末としてのナビゲーション車載器14(または携帯電話等を含む携帯情報端末)とを有して構成される。
【0038】
バス側端末12、電車側端末13は、特定移動体としてのバス、鉄道車両(特に電車)にそれぞれ設置されている。特定移動体は、用途や利用目的に応じてその種類が分類されており、上述のバスや鉄道車両(以下、代表して電車とする。)の他、路面電車、または救急自動車や消防自動車等の緊急自動車がある。これらの各種特定移動体に、バス側端末12や電車側端末13と同様な特定移動体端末が設置される。
【0039】
バス側端末12及び電車側端末13は、図2及び図3に示すように、マイクロコンピュータ15、インタフェース16、位置検出手段としてのGPS受信機17(GPS:Global Positing system)、通信手段としてのパケット通信機18、メモリ19、表示装置20及び操作装置21を有して構成される。但し、電車側端末13では、GPS受信機17に代えてマーカー検知器22が設置されている。
【0040】
上記GPS受信機17は、バスの位置(絶対座標)を検出するものである。また、マーカー検知器22は、線路軌道に敷設されたマーカーを用いて、線路上の電車の位置を検出するものである。マーカー検知器22の検出値は、図1に示す位置管理サーバ23を用いて絶対座標に変換される。
【0041】
バス側端末12及び電車側端末13のメモリ19(図2及び図3)には、表示装置20及び操作装置21を用いて特定移動体の種類(バス、電車、緊急自動車(救急自動車、消防自動車等)、若葉マーク付自動車…)毎に付された種別ID(識別子)と、同一種類の特定移動体を識別するために付された識別ID(第6便、あずさ2号、1号車等)が記憶される。
【0042】
バス側端末12のマイクロコンピュータ15は、所定時間毎(または所定距離走行毎)にGPS受信機17を用いてバスの位置を検出し、この位置データを、メモリ19に記憶された当該バスの種別ID及び識別IDと共に、パケット通信機18を用いてデータ管理サーバ11へ送信する。
【0043】
また、電車側端末13のマイクロコンピュータ15は、所定時間毎(または所定距離走行毎)にマーカー検知器22を用いて電車の位置を検出し、この位置データを、メモリ19に記憶された当該電車の種別ID及び識別IDと共に、パケット通信機18を用いて位置管理サーバ23(図1)へ送信する。
【0044】
この位置管理サーバ23は、電車側端末13から受信した位置データの位置座標(線路上の座標)を絶対座標に変換し、この変換した位置データを、電車側端末13の種別ID及び識別IDと共に、自己のパケット通信機24を用いてデータ管理サーバ11へ送信する。
【0045】
前記データ管理サーバ11は、図1に示すように、通信手段としてのパケット通信機25と、記憶手段としての登録端末IDデータベース26及び特定移動体データベース27とを有して構成される。上記登録端末IDデータベース26に、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)毎に予め設定された登録端末IDが格納される。
【0046】
また、特定移動体データベース27には、図5に示すように、バスや電車等の特定移動体の種類毎(つまり種別ID毎)に対応づけて、各特定移動体の識別ID、位置データ、走行経路、停車場所(停留所、停車駅)、停車場所への到着時刻、停車場所からの発車時刻等が格納される。停車場所への到着時刻や発車時刻は、バスや電車等の特定移動体の位置データに基づいて、データ管理サーバ11が演算したものである。また、データ管理サーバ11は、この特定移動体データベース27に格納される特定移動体(バス、電車等)の位置データ、上記到着時刻及び上記発車時刻を、バス側端末12、電車側端末13等の特定移動体端末から位置データを受信するたびに順次更新して、特定移動体データベース27に格納する。
【0047】
また、データ管理サーバ11は、パケット通信機25及びナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)のパケット通信機33(後述)を介して、このナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)の第2メモリ32(後述)に予め記憶された、このナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)が所望する所定種類の特定移動体(バスや電車等)に関する情報であって、ナビゲーション車載器14の搭載車両(または携帯情報端末の所有者)から所定距離内に存在する特定移動体に関する情報を、特定移動体データベース27から検索する。データ管理サーバ11は、この検索した特定移動体に関する情報を、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)へ送信する。
【0048】
上記所定距離は、ナビゲーション車載器14の搭載車両(または携帯情報端末の所有者)の位置を中心に、データ管理サーバ11が東西南北に予め設定した距離である。または、上記所定距離は、ナビゲーション車載器14の搭載車両(または携帯情報端末の所有者)の位置を中心に半径50m、100m、200m、400m…の範囲内というように、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)が要求した値である。
【0049】
前記ナビゲーション車載器14は利用側移動体としての自動車に搭載され、また、携帯情報端末は、利用側移動体としての人が携帯して所有する。これらのナビゲーション車載器14及び携帯情報端末は、図4に示すように、マイクロコンピュータ28、インタフェース29、位置検出手段としてのGPS受信機30、通信手段としてのパケット通信機33、第1メモリ31、第2メモリ32、表示手段としての表示装置34、操作装置35、並びに警告手段としての音声合成装置36及びスピーカ37を有して構成される。
【0050】
GPS受信機30は、ナビゲーション車載器14搭載車両、または携帯情報端末の所有者の位置(絶対座標)を検出するものである。このGPS受信機30は、マイクロコンピュータ28からの指令によって、所定時間毎または所定距離移動毎に、ナビゲーション車載器14の搭載車両(または携帯情報端末の所有者)の位置を検知する。この位置データは、パケット通信機33を経てデータ管理サーバ11へ送信される。
【0051】
第1メモリ31は、ナビゲーション車載器14または携帯情報端末毎に予め設定された固有の登録端末IDを記憶する。この登録端末IDの第1メモリ31への記憶操作は、表示装置34により確認しながら操作装置35を用いて実施される。
【0052】
この操作装置35は、ナビゲーション車載器14または携帯情報端末が所望する特定移動体の種類(バス、電車、緊急自動車等)を、種別IDを用いて予め選択して指定する指定手段として機能する。この操作装置35を用いて指定した所望する特定移動体の種別IDが第2メモリ32に記憶される。
【0053】
上記表示装置34は、ナビゲーション車載器14または携帯情報端末が所望して、データ管理サーバ11から受信した所定種類の特定移動体に関する情報を表示可能とする。この際、表示装置34は、特定移動体の位置と、ナビゲーション車載器14搭載車両または携帯情報端末の所有者の位置とを、図8に示すように、アイコンを用いて地図上に表示可能とする。この表示装置34は、表示の際に、特定移動体の種類に応じた異なった表示形態で特定移動体の位置を表示する。例えば、特定移動体の種類に応じて異なった形状、大きさ、色のアイコンを用い、また、このアイコンの表示の輝度や明度を異ならせ、更に、アイコンを点滅させたり点灯状態とする。また、表示装置34は、特定移動体やナビゲーション車載器14の搭載車両(携帯情報端末の所有者)の進行方向を矢印等を用いて表示可能とし、特定移動体の識別IDも表示可能とする。
【0054】
音声合成装置36及びスピーカ37は、データ管理サーバ11から受信した所定種類の特定移動体(の位置)が、ナビゲーション車載器14の搭載車両または携帯情報端末の所有者に接近して警告条件を満たした時に、音声により警告を出力可能とする。この警告は、音声合成装置36及びスピーカ37による音声に代えて、または音声と共に、表示装置34による警告表示や振動を与えるものであってもよい。
【0055】
上記警告条件は、(a)ナビゲーション車載器14の搭載車両(または携帯情報端末の所有者)に対し特定移動体が所定距離以内にある場合、(b)特定移動体が電車である場合には、上記ナビゲーション車載器14の搭載車両が踏切に所定距離以内に接近し、且つ電車が同一の踏切に所定距離以内に接近した場合、(c)特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバス等がナビゲーション車載器14の搭載車両と同一の道路を、このナビゲーション車載器14搭載車両の後方から所定距離以内に接近した場合、(d)特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバス等とナビゲーション車載器14の搭載車両とが同一の交差点に所定距離以内に接近した場合、または(e)特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバス等が、ナビゲーション車載器14の搭載車両と同一の車線のない道路を、ナビゲーション車載器14搭載車両の前方から所定距離以内に接近した場合等である。
【0056】
次に、上述のように構成されたナビゲーションシステム10の作用を、図6及び図7を用いて説明する。
【0057】
〔A〕特定移動体の位置データの取得(図6)
特定移動体であるバス、電車のそれぞれのバス側端末12、電車側端末13は、GPS受信機17、マーカー検知器22を用いて、所定時間毎等に自己の位置を計測する(S1)。
【0058】
そして、これらのバス側端末12、電車側端末13は、自己(バス、電車)の位置を検出する度に、その位置データを、特定移動体の種別ID及び識別IDと共に、パケット通信機18を用いてデータ管理サーバ11へ送信する(S2)。
【0059】
〔B〕データ管理サーバ11のデータ管理(図6)
データ管理サーバ11は、バスや電車等の特定移動体の種別ID、識別ID、走行経路等の情報を、各種別ID毎に特定移動体データベース27に予め記憶させ、登録しておく(S3)。
【0060】
データ管理サーバ11は、特定移動体の位置データ、種別ID及び識別IDをバス側端末12、電車側端末13から受信する度に(S4)、この特定移動体の種別ID、識別ID及び位置データが特定移動体データベース27に登録されているか否かを判断する(S5)。
【0061】
このステップS5において、データ管理サーバ11は、バス側端末12、電車側端末13から送信された種別ID等が特定移動体データベース27に登録されていると判断した時に、その位置データを更新して記憶し、停車場所への到着時刻や停車場所からの発着時刻を算出する(S6)。
【0062】
ステップS5において、データ管理サーバ11は、バス側端末12、電車側端末13から送信された種別ID等が特定移動体データベース27に登録されていないと判断した時には、その種別ID、識別ID、位置データ等を特定移動体データベース27に新規に記憶させて登録し、上記到着時刻及び発着時刻を算出して同様に記憶する(S7)。
【0063】
〔C〕データ管理サーバ11によるデータ検索(図7)
データ管理サーバ11が特定移動体に関する情報を検索する前提として、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)は、事前に、自己の登録端末IDを第1メモリ31に登録し、更に、所望する所定種類の特定移動体の種別IDを第2メモリ32に登録しておく(S11)。
【0064】
ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)は、ナビゲーション車載器14の搭載車両または携帯情報端末の所有者(以下、利用側移動体と称する)の位置を、GPS受信機30を用いて所定時間毎等に検出する(S12)。
【0065】
ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)は、ステップS12にて検出した利用側移動体の位置データに、第1メモリ31に記憶された自己の登録端末IDと、第2メモリ32に記憶された所望する特定移動体の種別IDを付加してデータ管理サーバ11へ送信する(S13)。
【0066】
データ管理サーバ11は、パケット通信機25を用いて、ステップS13にて送信されたナビゲーション車載器14または携帯情報端末(利用側移動体)からの情報を受信し(S14)、この情報中の登録端末IDが登録端末IDデータベース26に存在するか否かを判断し(S15)、存在していない場合にはステップS14へ戻る。
【0067】
データ管理サーバ11は、登録端末IDが登録端末IDデータベース26に存在する場合に、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)が所望する所定種類の特定移動体が、利用側移動体の位置に対し所定距離内に存在する時に、その特定移動体に関する位置データを含む情報を特定移動体データベース27から検索する(S16)。
【0068】
データ管理サーバ11は、特定移動体データベース27から検索した位置データを含む情報(特定移動体の位置データ、その特定移動体の種別ID及び識別ID等)に、ステップS13にて送信された情報に含まれる登録端末IDと同一の登録端末IDを付加した情報をナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)へ送信する(S17)。
【0069】
ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)は、自己と同一の登録端末IDが付加されたデータ管理サーバ11からの情報を受信する(S18)。
【0070】
ステップS18によって情報を受信したナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)は、その受信した、所望する所定種類の特定移動体に関する情報を表示装置34に画像表示し、特に位置データを地図上にアイコンによって表示し、他の情報を文字等によって表示する(S19)。
【0071】
例えば、図8に示すように、表示装置34の地図上にバスを青色の丸形状のアイコンで表示し、電車を緑色の四角形状のアイコンで表示し、緊急自動車を赤色の点滅したアイコンで表示し、ナビゲーション車載器14の搭載車両(携帯情報端末の所有者)を赤色の三角形状のアイコンで表示する。
【0072】
〔D〕ナビゲーション車載器14による警告(図7)
ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)に警告を発生させる警告条件が設定されている場合には(S20)、このナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)は、特定移動体が上記警告条件を満たしているか否かを判定する(S21)。
【0073】
このステップS21において、特定移動体が上記警告条件を満たしている場合のみ、音声合成装置36及びスピーカ37等を用いて、ナビゲーション車載器14搭載車両に特定移動体が接近していることを警告する(S22)。
【0074】
ナビゲーションシステム10が上述のように構成されたことから、次の効果▲1▼〜▲7▼を奏する。
【0075】
▲1▼データ管理サーバ11が、自己のパケット通信機25及びナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)のパケット通信機33を介して、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)の操作装置35により選択して指定された所望する所定種類の特定移動体(バス、または電車等)に関する情報を、利用側移動体(ナビゲーション車載器14の搭載車両、携帯情報端末の所有者)の位置データに基づき特定移動体データベース27から検索して、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)へ送信することから、特定移動体の位置データを含む情報を取得して利用するナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)では、全ての種類の特定移動体に関する情報が送信されるわけではないので、その負担を軽減できる。
【0076】
▲2▼データ管理サーバ11が、自己のパケット通信機25及びナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)のパケット通信機33を介して、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)が所望する特定種類の特定移動体(バス、電車等)に関する情報を、利用側移動体(ナビゲーション車載器14の搭載車両、携帯情報端末の所有者)の位置データに基づき特定移動体データベース27から検索してナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)へ送信し、また、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)が、データ管理サーバ11から送信された特定移動体(バス、電車等)に関する情報を表示装置34に表示することから、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)が所望する特定種類の特定移動体の位置データを含めた情報を、画像により正確にリアルタイムに把握できる。
【0077】
▲3▼ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)が、特定移動体(バス、電車等)に関する情報と利用側移動体(ナビゲーション車載器14の搭載車両、携帯情報端末の所有者)の位置等を表示装置34に表示することから、特定移動体と利用側移動体との位置関係を画像により正確にリアルタイムに把握でき、ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)のナビゲーションシステム10に有効に利用できる。特に、携帯情報端末の所有者の場合には、バス停留所や停車駅等に対してバスや電車が到着する時間を知ることができたり、バスや電車の現在地点等の表示によって、最適なバス停留所や停車駅を選択できる等、公共機関の利用に積極的に活用できる。
【0078】
▲4▼ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)の表示装置34には、特定移動体(バス、電車等)の種類に応じた異なった表示形態で特定移動体の位置が表示されることから、表示装置34上で、この特定移動体の種類を視覚的に明瞭に識別できる。
【0079】
▲5▼ナビゲーション車載器14は、特定移動体(バス、電車等)が利用側移動体(ナビゲーション車載器14の搭載車両)に接近して警告条件を満たすと判断した時に、ナビゲーション車載器14の音声合成装置36及びスピーカ37等に警告を出力させることから、特定移動体が利用側移動体に接近している状況を明確に把握させることができる。このため、例えば、踏切や緊急自動車に対する車両の対応を適切に実施させることができる。
【0080】
▲6▼ナビゲーション車載器14に設定された警告条件が、前述の(b)〜(e)のように、特定移動体(バス、電車、緊急自動車等)の種類に応じて設定されることから、音声合成装置36及びスピーカ37は、特定移動体の種類に応じて妥当な警告を出力することができる。
【0081】
▲7▼ナビゲーション車載器14の表示装置34には、特定移動体(バス、電車等)が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報が表示装置34に表示されることから、特定移動体が警告条件を満たしていない場合にも、その特定移動体の位置等を容易に認識させることができる。
【0082】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0083】
例えば、電車側端末13のマーカー検知器22が、特開平2001−28095号公報に記載のように、線路軌道に敷設されたM系列(PN符号化)磁気マーカーを検出する場合には、電車の絶対座標を検出できるので位置管理サーバ23は不要となり、電車側端末13のパケット通信機18からデータ管理サーバ11へ位置データを直接送信できる。また、電車側端末13の位置検出手段として、マーカー検知器22に代えてGPS受信機を用いてもよい。この場合も、電車の絶対座標を検出できるので位置管理サーバ23が不要となる。
【0084】
また、バス側端末12及び電車側端末13のパケット通信機18、データ管理サーバ11のパケット通信機25、並びにナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)のパケット通信機33は、インターネット38(図1)による無線通信であってもよい。
【0085】
更に、データ管理サーバ11は、特定移動体データベース27にて検索した特定移動体に関する情報に登録端末IDを付加してナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)へ送信するのではなく、ナビゲーション車載器14(携帯情報端末)が所望した所定種類の特定移動体の位置と、ナビゲーション車載器14の搭載車両(または携帯情報端末の所有者)の位置等を、該当する地域の地図上に付加し、これらを当該ナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)へ送信してもよい。
【0086】
また、警告条件をデータ管理サーバ11のメモリに格納し、このデータ管理サーバ11が警告処理を実行して、その結果を、該当するナビゲーション車載器14(または携帯情報端末)へ送信してもよい。
【0087】
【発明の効果】
請求項1乃至7に記載の発明に係る移動体接近警告システムによれば、特定移動体が利用側移動体に接近している状況を明確に把握させることができる。
【0088】
請求項8乃至13に記載の発明に係る移動体接近警告方法によれば、特定移動体が利用側移動体に接近している状況を明確に把握させることができる。
【0090】
請求項1乃至19に記載の発明に係る移動体接近警告システムの利用側移動体によれば、特定移動体が利用側移動体に接近している状況を明確に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体接近警報システムの一実施の形態が適用されたナビゲーションシステムを示す全体構成図である。
【図2】図1のバス側端末を示すブロック図である。
【図3】図1の電車側端末を示すブロック図である。
【図4】図1のナビゲーション車載器(または携帯情報端末)を示すブロック図である。
【図5】図1のデータ管理サーバにおける特定移動体データベースの内容を示す図である。
【図6】データ管理サーバが実行するデータ管理を示すフローチャートである。
【図7】データ管理サーバが実行するデータ検索と、ナビゲーション車載器(または携帯情報端末)が実行する情報取得及び警告動作を示すフローチャートである。
【図8】図1のナビゲーション車載器(または携帯情報端末)の表示装置に表示される画像を示す図である。
【符号の説明】
10 ナビゲーションシステム
11 データ管理サーバ
12 バス側端末(特定移動体端末)
13 電車側端末(特定移動体端末)
14 ナビゲーション車載器(利用側移動体端末)
17 GPS受信機(位置検出手段)
18 パケット通信機(通信手段)
22 マーカー検知器(位置検出手段)
25 パケット通信機(通信手段)
27 特定移動体データベース(記憶手段)
30 GPS受信機(位置検出手段)
33 パケット通信機(通信手段)
34 表示装置(表示手段)
35 操作装置(指定手段)
36 音声合成装置(警告手段)
37 スピーカ(警告手段)

Claims (19)

  1. 複数種別の特定移動体の各特定移動体に設置され、自己の位置を検出可能な位置検出手段及び通信手段を備えた特定移動体端末と、
    上記通信手段及び自己の通信手段を介して上記特定移動体の種別を示すデータ及び位置データを取り込み、この特定移動体の位置データを含む情報を記憶手段に記憶するデータ管理サーバと、
    利用側移動体に設置され、自己の位置を検出可能な位置検出手段及び通信手段の他、警告を出力可能な警告手段及び表示手段を備えた利用側移動体端末とを有し、
    上記利用側移動体端末は、自己の位置、検索を希望する特定移動体の種別、自己の位置からの検索範囲を上記データ管理サーバに送信し、
    上記データ管理サーバは、自己及び上記利用側移動体端末の上記通信手段を介して得られた上記利用側移動体の位置、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲に基づき、特定移動体に関する情報を上記記憶手段から検索し、
    記利用側移動体端末は、上記データ管理サーバで検索された特定移動体に関する情報から、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲内で、上記特定移動体が上記利用側移動体に接近して警告条件を満たすか否か判断し、満たすと判断したときに、接近した特定移動体の位置及び種別を上記表示手段に表示し、上記警告手段に警告を出力させるよう構成された
    ことを特徴とする移動体接近警告システム。
  2. 上記警告手段は、画像表示、音声、振動の少なくとも一つにより警告を出力するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の移動体接近警告システム。
  3. 上記警告条件は、特定移動体の種に応じて設定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の移動体接近警告システム。
  4. 上記利用側移動体端末は、特定移動体が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報が上記表示手段に表示されるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の移動体接近警告システム。
  5. 上記警告条件は、少なくとも、
    特定移動体が電車であって、利用側移動体端末の搭載車両が踏切に所定距離以内に接近し、且つ電車が同一の踏切に所定距離以内に接近した場合と、
    特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバスや緊急自動車と利用側移動体とが同一の交差点に所定距離以内に接近した場合、または、バスや緊急自動車が利用側移動体端末の搭載車両と同一の道路を所定距離以内に接近した場合と、
    であることを特徴とする請求項3に記載の移動体接近警告システム。
  6. 上記データ管理サーバの記憶手段に記憶される情報は、少なくとも特定移動体の種別ID、識別ID、位置データ、走行経路、停車場所、停車場所への到着時間、停車場所からの発車時間を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の移動体接近警告システム。
  7. 上記特定移動体端末の位置検出手段は、GPS受信機、または線路軌道に敷設されたマーカーを用いるマーカー検知器であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体接近警告システム。
  8. 複数種別の特定移動体の各特定移動体に設置された特定移動体端末が、位置検出手段を用いて自己の位置を検出してこの位置データを送信し、
    データ管理サーバが、上記特定移動体の種別を示すデータ及び位置データを受信し、この特定移動体の位置データを含む情報を記憶手段に記憶し、
    利用側移動体に設置された利用側移動体端末が、位置検出手段を用いて自己の位置を検出し、自己の位置、検索を希望する特定移動体の種別、自己の位置からの検索範囲を上記データ管理サーバへ送信し、
    上記データ管理サーバが、上記利用側移動体の位置、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲に基づき、特定移動体に関する情報を上記記憶手段から検索し、
    記利用側移動体端末が、上記データ管理サーバで検索された特定移動体に関する情報から、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲内で、上記特定移動体が上記利用側移動体に接近して警告条件を満たすか否か判断し、満たすと判断したときに、接近した特定移動体の位置及び種別を表示手段に表示し、警告手段に警告を出力させることを特徴とする移動体接近警告方法。
  9. 上記警告手段は、画像表示、音声、振動の少なくとも一つにより警告を出力することを特徴とする請求項8に記載の移動体接近警告方法。
  10. 上記警告条件は、特定移動体の種に応じて設定されたことを特徴とする請求項8または9に記載の移動体接近警告方法。
  11. 上記利用側移動体端末は、特定移動体が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報を表示手段に表示することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の移動体接近警告方法。
  12. 上記警告条件は、少なくとも、
    特定移動体が電車であって、利用側移動体端末の搭載車両が踏切に所定距離以内に接近し、且つ電車が同一の踏切に所定距離以内に接近した場合と、
    特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバスや緊急自動車と利用側移動体とが同一の交差点に所定距離以内に接近した場合、または、バスや緊急自動車が利用側移動体端末の搭載車両と同一の道路を所定距離以内に接近した場合と、
    であることを特徴とする請求項10に記載の移動体接近警告方法。
  13. 上記データ管理サーバの記憶手段に記憶される情報は、少なくとも特定移動体の種別ID、識別ID、位置データ、走行経路、停車場所、停車場所への到着時間、停車場所からの発車時間を含むことを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の移動体接近警告方法。
  14. 特定移動体が接近したときに警告する移動体接近警告システムの利用側移動体端末であって、
    複数種別の特定移動体の各特定移動体に設置された特定移動体端末からこの特定移動体の種別を示すデータ及び位置データを取り込むデータ管理サーバに対し通信可能な通信手段と、
    自己の位置を検出可能な位置検出手段と、
    警告を出力可能な警告手段と、
    表示手段とを有し、
    上記位置検出手段により検出した自己の位置、検索を希望する特定移動体の種別、自己の位置からの検索範囲を上記データ管理サーバに送信し、
    上記特定移動体の位置データを含む情報が記憶された上記データ管理サーバの記憶手段から、上記自己の位置、上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲に基づき検索された上記特定移動体に関する情報を受信し、
    上記検索を希望する特定移動体の種別、上記検索範囲内で、上記特定移動体が上記利用側移動体に接近して警告条件を満たすか否か判断し、満たすと判断したときに、接近した特定移動体の位置及び種別を上記表示手段に表示し、上記警告手段から警告を出力するよう構成されたことを特徴とする移動体接近警告システムの利用側移動体端末。
  15. 上記警告手段は、画像表示、音声、振動の少なくとも一つにより警告を出力するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の移動体接近警告システムの利用側移動体端末。
  16. 上記警告条件は、特定移動体の種に応じて設定されたことを特徴とする請求項1または1に記載の移動体接近警告システムの利用側移動体端末。
  17. 上記特定移動体が警告条件を満たすか否かに拘わらず、この特定移動体に関する情報を表示手段に表示するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の移動体接近警告システムの利用側移動体端末。
  18. 上記警告条件は、少なくとも、
    特定移動体が電車であって、利用側移動体端末の搭載車両が踏切に所定距離以内に接近し、且つ電車が同一の踏切に所定距離以内に接近した場合と、
    特定移動体がバスや緊急自動車であって、このバスや緊急自動車と利用側移動体とが同一の交差点に所定距離以内に接近した場合、または、バスや緊急自動車が利用側移動体端末の搭載車両と同一の道路を所定距離以内に接近した場合と、
    であることを特徴とする請求項16に記載の移動体接近警告システムの利用側移動体端末。
  19. 上記データ管理サーバの記憶手段に記憶される情報は、少なくとも特定移動体の種別ID、識別ID、位置データ、走行経路、停車場所、停車場所への到着時間、停車場所からの発車時間を含むことを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載の移動体接近警告システムの利用側移動体端末。
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