JP4737602B2 - フィルム缶蓋の開封具 - Google Patents

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Description

この発明はフィルム製の缶蓋を持つ陽圧缶を簡易に開封するための開封具に関するものである。
飲食物等の内容物を充填し保存する容器として缶が使用されている。これらの缶は内容物を収容する缶胴とその缶胴の上端開口部を閉じる蓋体とからなっていて、蓋体はその外周縁部で缶胴の上端に巻き締め固定されている。
蓋体は缶胴と同様に金属板製であることが多いが、蓋体の一部分に金属箔やプラスチックのラミネートフィルムを使用する場合がある。
本件特許出願の出願人は先にフィルム蓋体を提案した(特願2002−332569号)。この提案されたフィルム蓋体は、中央部寄りに開口部を有し外周縁部に巻き締め部を有するめがね蓋とそのめがね蓋の中央開口部を気密に閉じるラミネートフィルム製の膜蓋とから成るものである。
缶を開封する場合には缶切り等の刃物で缶蓋を切り裂いて開口させるのであるが、この切り裂きの対象であるラミネートフィルムは柔軟で剛性が小さく、かつ可撓性があるので予定された開口形状に切り裂くのが必ずしも容易ではない。
缶の内部圧力は内容物の種類に応じて陽圧、陰圧または無圧の状態になっており、例えば、内容物がコーヒーの場合は、コーヒー粉から炭酸ガスが発生するためドライアイス等を充填して缶を炭酸ガスで充満させて陽圧化したり、また、他の内容物の場合は、ヘッドスペース内の酸素が内容物に吸収されて内圧が陰圧となる場合があるが、ラミネートフィルムに刃物を当てて切り始めた瞬間に内圧により内容物のコーヒーの粉末の一部が噴出して顔面に吹きかかったり、周囲に散乱するという問題があり、また、缶内が外気圧より低い商品の場合も、急速に外気が流入し、内容物の特に粉末が吹き飛ばされて衣服等を汚損する恐れがある。さらに、円筒状のカッターを用いて開封を行った場合、膜蓋を構成するフィルムが一度に全部切れ落ち、陽圧の場合にはフィルムの突出、陰圧の場合はカッターが手ごと缶内に入り込み、安全、衛生上好ましくない。
この傾向は缶蓋が予定された整った開口形状に切り裂くことができない場合に強まることになる。
実開昭57−11725号 実開平1−96832号 実開昭61−149576号 特開2002−337895号 特開昭52−148389号 特開2001−106248号 特開2003−26219号 特開平7−330009号
容器の注出口を閉じている金属箔やプラスチックのラミネートフィルムを切断して開封する技術の例としては、上記の特許文献に示すものがある。特許文献1の技術は容器のプラスチック被覆アルミシート製蓋体に刃筒26を突き立てて切り裂き開封するものであり、特許文献2の技術は容器本体の上端面上を閉じるフィルム9を操作体14の刃17で切り裂いて開封するものであり、特許文献3の技術はストローを差し込んで内容液を吸引するにつれて、容器内が減圧になるのを防ぐために、容器内外圧力平衡用容器通路を形成するための突出部7を開封用ストローの外面に設けたものであり、特許文献4の技術は、バッグインボックスの内容物取出口20をカッターで開封するものであり、特許文献5の技術はフィルム製の蓋体3の注出口を形成しようとする部分にキャップを接着剤で接着しておき、開封時にキャップを回して蓋体をねじ切り開封するものであり、特許文献6の技術は密封パッケージを開口装置2のカッター55を差し込んで開封するものであり、特許文献7の技術は密封パッケージを開口装置2の管状切断部材8を差し込んで開封するものであり、特許文献8はボトルの口部を閉じているアルミ箔34をキャップの刃先28で切断して開封するものである。
しかるに、これらの切断開封の技術は容器内部が常圧のものについてのものであるので、これらは容器内部が加圧されている陽圧缶の開封には適用することができない。
一方、この特許出願の出願人は先に陽圧缶の開封具を出願した(特願2004−39804)。この出願で提案された開封具は、フィルム蓋体をもつ陽圧缶の上端部を覆うカバーキャップの内側に切刃を出没可能に取り付け、開封時には切刃を露出させてカバーキャップごとフィルム蓋体に押し付け、切刃をフィルム蓋体に刺し込んだ状態でカバーキャップをフィルム蓋体の中心の回りに回転させ、フィルム蓋体を切断して開封するものであって、陽圧によるフィルムの張りを利用して切刃の突き立て、刺し込みを容易にし、フィルム蓋体の周縁部を形良く切断して開封することができる。
しかし缶内の陽圧が一層高い場合には、開封時の缶内の陽圧を解放する速度とガス放出状態を調整することが、十分に行われずに、内容物が放出ガスに巻き込まれて放散することも考えられる。
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、フィルム蓋体を有する陽圧缶の開封時にガス放出速度及びガス放出状態を良好に調整して、内容物を巻き込んだガスの吹き出しを防ぐことができ、また、開封時の切刃の動作を安定させて、フィルム蓋体の切断動作を良好にし、切断後のフィルム蓋体の容器内への落ち込みを防止することができ、しかも切断後の開口エッジも形良く、整形にすることができ、その結果、簡便かつ安全に開口できるフィルム缶蓋の開封具を提供することを目的とするものである。
この目的に対応して、この発明のフィルム缶蓋の開封具は、少なくとも一部分が膜体で構成されている缶蓋を缶胴に取り付けていて内部が大気圧よりも高圧である缶における前記缶蓋の前記膜体を切り裂き開封する開封具であって、前記缶蓋に対して回転可能なカッター台座と前記カッター台座から前記回転の回転中心線方向に突出している切刃とを有し、前記切刃は前記回転中心線回りの円周上に3個以上配置されており、隣り合う前記切刃の間隔が3mm以上であり、前記缶蓋は中央部寄りに円形の開口部を有し外周縁部に巻き締め部を有するめがね蓋と前記めがね蓋の前記開口部を閉じる前記膜体を有する缶蓋であって、前記カッター台座の外周面に前記開口部の径よりも大きい径の円周上に複数のリブを形成してあることを特徴としている。

この発明の開封具では、切刃を露出させてフィルム缶蓋に突き立てることができるので、フィルム缶蓋の切り裂き開封が容易である。
カッター台座はカバーフレーム内に内蔵して取り付けることができるので、缶に付属させることが容易である。
カッター部材の切刃はカッター台座に3個以上配置されているので、フィルム缶蓋を開封するときに、カッター部材をフィルム缶蓋に安定して位置決めすることができ、開封動作を安定して行うことができる。
その切刃は隣りの切刃との間に3mm以上の間隔を置いて配置されているので、フィルム缶蓋に始めに切刃を突き立てるときに、フィルムが部分的に切れ残り、その部分が支えとなってフィルム缶蓋を一度に過剰に切り裂くことがなく、缶からのガスの急激な放出を抑制することができる。
次にカッター部材の切刃のカッター台座上の取り付けを、等間隔にするのではなく、少なくとも一部の切刃については不等間隔に配置することにより、カッター部材を回転させてフィルム蓋体を切断したときに、周縁部の全周が一度に同時に切断するのではなく、周縁部の一部分が切り残ってなお缶蓋に連結していることにより、切断後のフィルム缶蓋が缶内に落下するのを防ぐことができる。
一部の切刃について不等間隔に配置するためには、複数の切刃のうちの1個の切刃だけを一方に寄せて配置して、その前後の間隔を不等感覚とし、他の残りの感覚を等間隔としたり、或いは複数の切刃の間の間隔のうちの1個の間隔を残余の間隔に対して不等間隔とする。
切刃にガスの流通が可能なガスベント溝を設けたときは、切刃をフィルム缶蓋に突き立てた時に、ガスベント溝がフィルム缶蓋の内外を連通させ、制御されたガス放出を実現する。
次にカッター台座の外周面にフィルム蓋体が張り出すめがね蓋の内周縁にかかる外リブを設けることにより、このリブとめがね蓋の内周縁とが干渉し、カッターが勢いでフィルム蓋体全周を突き破ったり、開封動作時にカッター部材が缶内に落下するのを防ぐことができる。
さらにカバーフレームに円柱状支持体を設けて、これにカッター部材を外嵌する支持構
造を採用することにより、カッター部材の収納、取り出しが容易になる。
またさらに、切刃先端を丸めることにより、怪我を防いで安全性を高められる。切刃先端を丸めた場合には、フィルム缶蓋を開封する場合に、そのフィルム缶蓋の表面を切刃先端でなぞって、引き切りの状態にすることが容易である。
以下、この発明の詳細を一実施態様を示す図面について説明する。
図1において1は開封具であり、缶2に装着された状態が示されている。
缶2は図17、図18に示すように、缶胴3の上端にフィルム缶蓋4を巻締部5において巻き締め固着したものである。フィルム缶蓋4は外側部分のめがね蓋6と中央部分の膜蓋7とからなっている。
めがね蓋6はフィルム缶蓋4の中心線9を共通の中心とする環状の金属板製で、内周縁部に巻締カール部8を有し、中央部に開口11を有する。膜蓋7はめがね蓋6の内面に巻締カール部で巻き締められ、または接着シールされて、めがね蓋6の開口11を閉じている。
このフィルム缶蓋4の膜蓋7がこの発明の開封具1による切り裂き開封の対象である。
図1、図2及び図5に示すように、開封具1はカバーフレーム21とカッター部材22とからなっている。カッター部材22はカバーフレーム21に取り外し可能に支持されている。
カバーフレーム21は前述のように、フィルム缶蓋4の巻締部5に摺動可能に嵌合して巻締部5に沿って摺動可能である。カバーフレーム21は特に図2に示すように、フィルム缶蓋4を覆うことができる大きさの、天板24とこの天板24から立ち下がっている短筒状の胴部25とを有し、胴部25の下端には取付脚26が設けられている。取付脚26は内面に凸状のアンダーカット27とその上隣りに溝28とを間欠的に形成していて、この溝28に巻締部5を納めた状態で缶胴3に回動可能に嵌合し、アンダーカット27によって抜け出しを抑制している。この構造によって、カバーフレーム21は缶胴3と同心状に巻締部5に沿って中心線9回りに回動可能である。
このカバーフレーム21の天板24と胴部25と取付脚26とからなる構成をもつものとしては、従来から他の形式の缶においても、缶蓋を覆うために使用されるカバーキャップを使用することができる。
天板24の中央部の裏面からは中心線9を中心線とする円筒状の支持体29が延出している。この支持体29は後述するカッター部材22を嵌合させてカバーフレーム21内に取り外し可能に保持させるものである。支持体29の下端部近傍には外面に嵌合用の溝30を一周させて形成している。
カッター部材22は図1、図3及び図5に示すように、カッター台座31と切刃32を有する。
カッター台座31は短円筒状の胴部33とこの胴部33の下端から半径方向の内側に張り出している環状の切刃台座34と胴部33の上端から半径方向の外側に張り出している環状のフランジ35とを備えている。
フランジ35の外周輪郭は円形ではなくて、小径部36と大径部37とが交互に出入りした形状をなしており、半径方向の外方に張り出している大径部37が、カッター台座31を手指で掴む時の指掛け38を構成している。
胴部33の外周面には複数の外リブ41が突出している。
外リブ41はめがね蓋6の内周縁にかかる外径寸法を有し、この外リブ41とめがね蓋6の内周縁が干渉し、開封動作時に切刃32の最大切り込み深さを規定し、かつカッター部材22が缶内に落下するのを防ぐことができる。
カッター台座31の切刃台座34の下面から中心線9を中心とする円上に少なくとも3枚の複数の切刃32が突出して形成されている。切刃32の形状は図6aに示す三角刃若しくは図6bに示す四角刃、若しくは図6(c),(d)に示すように切刃先端を丸めた形状である。切刃32の幅は5mm〜20mm、好ましくは10mm〜18mm、最良は16mmである。切刃先端の丸みはR=1〜8mm、好ましくはR=4mmである。さらに図6(c),(d)に示す切刃の先端を丸めた切刃32の概形は図6(a),(b)に示す四角形または三角形であるが、両隣りの2辺45、46の間に形成されて開封時にフィルム缶蓋4に向かう切刃先端の角度、つまり2辺45、46の挟角である切刃先端の開き角θは好ましくは45°〜135°、より好ましくは75°〜105°が好適である。図6(c),(d)には図6(a)の三角刃について切刃先端を丸めた例を図示しているが、図6(b)の四角刃についても同様に先端を丸めても良い。切刃の配置については図7から図10、特に図9に示すように、隣り合う切刃32の間隔dは3mm以上で、好ましくは3.5mm以上で、かつその間隔dは複数の切刃32のすべてについて同じではなく、少なくとも一部の隣り合う切刃32の間隔d2,d3が他の隣り合う切刃32の間隔d1(d1≠d2≠d3)と異なっている。図9(a)に示すカッター部材22では大部分の隣り合う切刃32の間の間隔d1は等間隔であるが、1個の切刃32′だけを一方に寄せて配置した結果、切刃32′の前後の間隔d2及びd3だけが間隔d1と大きさが相違している。図9(b)に示すカッター部材22では切刃32の間の1つの間隔がd2で、残りの間隔はすべて等間隔のd1になっている。このカッター部材22は切刃32が上向きの状態及び下向きの状態でカバーフレーム21内に内包可能である。この内包の場合は図1に示すように、カッター台座31が胴部33の内周面でカバーフレーム21の支持体29の外周面に図5、図11に示すアンダーカット43、44を利用して嵌合する。
切刃32には図12、図13に示すようにガスの流通が可能な一本または複数本のガスベント溝42が設けられている。
ガスベント溝42は切刃32の表面に中心線9の方向に沿って形成された溝で、切刃32をフィルム缶蓋4に突き立てた時に、ガスベント溝42がフィルム缶蓋4の内外を連通させ、制御されたガス放出を実現する。ガスベント溝42の深さと幅は少なくとも一方が2mm以下である。
ガスベント溝42の横断面形状としては図14に示すように四角形または図15に示すように半円形、さらにはその他の横断面形状にすることができる。
このように構成された開封具1は流通段階ではカバーフレーム21内に切刃32を上にした姿勢のカッター部材22が嵌合して内包されており、この状態でカバーフレーム21がフィルム缶蓋4を覆って缶2に装着される。
次にフィルム缶蓋4を開封する場合にはカッター部材22をカバーフレーム21から外して取り出し、切刃32を下にしてフィルム缶蓋4の上に載せる。
この状態では切刃32の刃先がめがね蓋の内周との境で膜蓋7の外周縁に当接している。この状態からカッター台座31を上から押し下げると、切刃32が下降して膜蓋7を突き破り、切刃32の表面に形成したガスベント溝42が膜蓋7の内外を連通させることになり、缶2内のガスは制御された速度で外部に放出され、缶2内は常圧になる。切刃32が下降限界に達したことはカッター部材22の外リブ41がめがね蓋6の内縁に当接したことで感得することができ、さらにそれ以上カッターは進まないので勢いによりフィルム蓋体の全周を切り落とすことはない。
次いでフランジ35の指掛け38に手指を掛けてカッター部材22をめがね蓋6の内縁に沿って中心線9の回りに取付間隔dだけ回すと、切刃32が膜蓋7を切断する。ただし取付間隔dは少なくとも一部のものが他のものと不等であるので、膜蓋7にも切り残し部分が生じ、この部分がめがね蓋6との連結部分となって切断された膜蓋7が缶2内に落下するのを防ぐ。最後にカッター部材22を取り除いて連結部分を手指で引き切れば、フィルム缶蓋4の開封動作は完了し粉体内容物を取り出すことができる。
なお、カッターを回転させる際、内リブ45によりカッター胴部33は補強されているので円形を保ち、回転させやすくなっている。
このようにしてこの発明の開封具1では切刃を露出させてフィルム缶蓋に突き立てることができるので、フィルム缶蓋の切り裂き開封が容易である。
カッター台座はカバーフレーム内に内蔵して取り付けることができるので、缶に付属させることが容易である。
カッター部材の切刃はカッター台座に3個以上配置されているので、フィルム缶蓋を開封するときに、カッター部材をフィルム缶蓋に安定して位置決めすることができ、開封動作を安定して行うことができる。
その切刃は隣りの切刃との間に3mm以上の間隔を置いて配置されているので、フィルム缶蓋に始めに切刃を突き立てるときに、フィルム缶蓋を一度に過剰に切り裂くことがなく、缶からのガスの急激な放出を抑制することができる。
次にカッター部材の切刃のカッター台座上の取り付けを、等間隔にするのでなく、少なくとも一部の切刃については不等間隔に配置することにより、カッター部材を回転させてフィルム蓋体を切断したことに、周縁部の全周が一度に同時に切断するのではなく、周縁部の一部分が切り残ってなお缶蓋に連結していることにより、切断後のフィルム缶蓋が缶内に落下するのを防ぐことができる。
一部の切刃について不等間隔に配置するためには、複数の切刃のうちの1個の切刃だけを一方に寄せて配置して、その前後の間隔を不等感覚とし、他の残りの感覚を等間隔としたり、或いは複数の切刃の間の間隔のうちの1個の間隔を残余の間隔に対して不等間隔とする。
切刃にガスの流通が可能なガスベント溝を設けたときは、切刃をフィルム缶蓋に突き立てた時に、ガスベント溝がフィルム缶蓋の内外を連通させ、制御されたガス放出を実現する。
次にカッター台座の外周面にフィルム蓋体が張り出すめがね蓋の内周縁にかかるリブを設けることにより、このリブとめがね蓋の内周縁とが干渉し、開封動作時にカッター部材が缶内に落下するのを防ぐことができる。
さらにカバーフレームに円柱状支持体を設けて、これにカッター部材を外嵌する支持構造を採用することにより、カッター部材の収納、取り出しが容易になる。
以上の説明から明らかな通り、この発明によればフィルム蓋体を有する陽圧缶の開封時にガス放出整度及びガス放出状態を良好に調整して、内容物の巻き込み、吹き出しを防ぐことができ、また、開封時の切刃の動作を安定させて、フィルム蓋体の切断動作を良好にし、切断後のフィルム蓋体の容器内への落ち込みを防止することができ、しかも切断後の開口エッジも形良く、整形にすることができるフィルム缶蓋の開封具を得ることができる。
開封具を缶に装着した状態を示す縦断面図。 カバーフレームを示す図で、(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。 カッター部材を示す図で、(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。 カバーフレームの拡大縦断面部分図。 カッター部材の拡大縦断面部分図。 切刃を示す正面図で、(a)は三角刃、(b)は四角刃。(c),(d)は切刃先端を丸めた刃。 カッター台座の斜視説明図。 カッター台座の底面説明図。 他のカッター台座の底面説明図で、(a)は等間隔に配置された切刃のうちの1つの切刃をずらして、不等間隔の配置したもの、(b)は切刃間の間隔のうちの1つの間隔を不等間隔として他の間隔を等間隔としたものを示す。 他のカッター台座の底面説明図で、等間隔に配置した切刃のうちの1個の切刃を欠いて、切刃間の間隔を変えたものを示す。 カバーフレームとカッター部材の嵌合状態を示す説明図。 ガスベント溝を示す説明図。 他のガスベント溝を示す説明図 ガスベント溝の形状を示す説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図。 他のガスベント溝の形状を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図。 カッター部材を缶に装着した状態を示す縦断面図。 缶を示す縦断面図。 缶を示す正面図。
符号の説明
1、1b 開封具
2 缶
3 缶胴
4 フィルム缶蓋
5 巻締部
6 めがね蓋
7 膜蓋
8 巻締カール部
9 中心線
11 開口
21 カバーフレーム
22 カッター部材
24 天板
25 胴部
26 取付脚
27 アンダーカット
28 溝(嵌合用)
29 支持体
30 溝
31 カッター台座
32 切刃
33 胴部
34 切刃台座
35 フランジ
36 小径部
37 大径部
38 指掛け
41 外リブ
42 ガスベント溝
43 アンダーカット
44 アンダーカット
45 切刃の辺
46 切刃の辺

Claims (7)

  1. 少なくとも一部分が膜体で構成されている缶蓋を缶胴に取り付けていて内部が大気圧よりも高圧である缶における前記缶蓋の前記膜体を切り裂き開封する開封具であって、前記缶蓋に対して回転可能なカッター台座と前記カッター台座から前記回転の回転中心方向に突出している切刃とを有し、前記切刃は前記回転中心回りの円周上に3個以上配置されており、隣り合う前記切刃の間隔が3mm以上であり、前記缶蓋は中央部寄りに円形の開口部を有し外周縁部に巻き締め部を有するめがね蓋と前記めがね蓋の前記開口部を閉じる前記膜体を有する缶蓋であって、前記カッター台座の外周面に前記開口部の径よりも大きい径の円周上に複数のリブを形成してあることを特徴とするフィルム缶蓋の開封具。
  2. 少なくとも一部分が膜体で構成されている缶蓋を缶胴に取り付けていて内部が大気圧よりも高圧である缶における前記缶蓋の前記膜体を切り裂き開封する開封具であって、前記缶蓋に対して回転可能なカッター台座と前記カッター台座から前記回転の回転中心方向に突出している切刃とを有し、前記切刃の少なくとも一枚はガスの流通が可能なガスベント溝が設けられており、該ガスベント溝の幅と深さの少なくとも一方が2mm以下であることを特徴とするフィルム缶蓋の開封具。
  3. 少なくとも一部分が膜体で構成されている缶蓋を缶胴に取り付けていて内部が大気圧よりも高圧である缶における前記缶蓋の前記膜体を切り裂き開封する開封具であって、前記缶蓋に対して回転可能なカッター台座と前記カッター台座から前記回転の回転中心方向に突出している切刃とを有し、前記切刃は前記回転中心回りの円周上に3個以上配置されており、隣り合う前記切刃の間隔が3mm以上であり、前記切刃の少なくとも一枚はガスの流通が可能なガスベント溝が設けられており、該ガスベント溝の幅と深さの少なくとも一方が2mm以下であり、前記缶蓋は中央部寄りに円形の開口部を有し外周縁部に巻き締め部を有するめがね蓋と前記めがね蓋の前記開口部を閉じる前記膜体を有する缶蓋であって、前記カッター台座の外周面に前記開口部の径よりも大きい径の円周上に複数のリブを形成してあることを特徴とするフィルム缶蓋の開封具。
  4. 少なくとも一部の隣り合う切刃の間隔が他の隣り合う切刃の間隔と異なることを特徴とする請求項1または3記載のフィルム缶蓋の開封具。
  5. 前記開封具はカバーフレームと前記カバーフレームに取り外し可能に支持されているカッター部材とを有し、前記カバーフレームは前記缶蓋を覆って前記缶に装着可能であり、前記カッター部材は前記缶蓋に対して回転可能な前記カッター台座と前記カッター台座から前記回転の回転中心の方向の下方に突出している切刃とを有し、前記カバーフレームは前記切刃が上向きの状態で前記カッター台座を内包支持可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルム缶蓋の開封具。
  6. 前記カバーフレームには円筒体または円柱体からなる支持体が設けられ、前記カッター台座は円環状をなしていて、前記カッター台座が前記支持体の外側に嵌合して前記カバーフレームに内包支持されることを特徴とする請求項5記載のフィルム缶蓋の開封具。
  7. 前記切刃先端を丸めたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフィルム缶蓋の開封具。
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