JP2000025750A - 飲料水用等の紙容器 - Google Patents

飲料水用等の紙容器

Info

Publication number
JP2000025750A
JP2000025750A JP10218557A JP21855798A JP2000025750A JP 2000025750 A JP2000025750 A JP 2000025750A JP 10218557 A JP10218557 A JP 10218557A JP 21855798 A JP21855798 A JP 21855798A JP 2000025750 A JP2000025750 A JP 2000025750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straw
paper
paper pack
main body
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10218557A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiko Oyamada
紀美子 小山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10218557A priority Critical patent/JP2000025750A/ja
Publication of JP2000025750A publication Critical patent/JP2000025750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D77/00Packages formed by enclosing articles or materials in preformed containers, e.g. boxes, cartons, sacks or bags
    • B65D77/22Details
    • B65D77/24Inserts or accessories added or incorporated during filling of containers
    • B65D77/28Cards, coupons, or drinking straws

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロー吸引式の紙容器に関するものであ
り、主としてストローによる吸引の際の容器の変形や音
の発生を防止可能とする新規な構造からなる飲料水用等
の紙容器を提供する。 【解決手段】 紙パック本体2の天面21にストロー刺
通用部3を形成するとと共に、当該天面21のストロー
刺通用部3近傍に、ストロー9またはその他の尖鋭具を
受入れ可能とする破封予定部4を形成し、該破封予定部
4において紙パック本体2の原紙部1内側に積層、一体
化してある耐水薄膜層11を破断し、外気導入専用の傷
口部8を形成可能とする飲料水用等の紙容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、飲料水等を単位容量毎に密
閉収容して保存すると共に、ストローを刺し込み、吸引
するに好適な構造を有する保存用容器に関するものであ
って、特に、ストローによる吸引の際の容器の変形や音
の発生を防止可能とする新規な構造からなる飲料水用等
の紙容器を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料水を始めとする各種飲料は、充
分な衛生状態の維持が容易で、輸送や保管等の物流を含
む販売管理が合理化でき、外観に工夫を凝らして購買力
を高め、販売を促進することができるようにする狙いか
ら、それら目的に応じ、瓶、缶、ペットボトルおよび紙
容器等、多種多様な容器に詰められて販売されるように
なってきているが、これらの飲料が好評を博してその販
売数を増大すればするほど容器ゴミの排出量も増加して
いくこととなり、そのゴミ処理は、生産者側ばかりでな
くゴミを出す消費者側のモラルも厳しく問われることと
なって社会問題化し始め、さらには資源の有効活用の機
運も高まってきているという理由も加わって、最近では
瓶や缶、ペットボトルからなる容器ゴミは、リサイクル
のために分別回収する試みが広がりつつある。
【0003】しかし、紙容器の場合は、瓶や缶のように
使用後に分別回収してリサイクル処理したり、あるいは
ペットボトルのような高温での焼却処理か、もしくは高
度な化学技術を駆使し、コストを掛けてのリサイクル処
理を行う等の必要がなく、使用後に簡単に潰せると共
に、通常の燃えるゴミと一緒に捨てることができる上、
仮令焼却処理したとしても、パルプ製の厚紙部に耐水の
ために積層されているポリエチレン樹脂は、水蒸気と炭
酸ガスとに変化して環境に悪影響を及ぼすことがないと
云う利点を有し、更に、主な材料となる高品質パルプ
は、現在減少が懸念されている熱帯広葉樹林ではなく、
北米や北欧の針葉樹木が原料であって、しかもその主要
部分は建築や家具等に回し、残された残材や低質材を使
用するようにしている上、現在では、切り倒される針葉
樹木本数の数倍の植林も行われ、資源の枯渇化に歯止め
が掛けられていることもあって、他の素材容器に比較し
て好ましい条件を備えた素材が原料となる秀れた飲料用
容器として認知され、広く普及してきている。
【0004】この紙容器として最も代表的なものには、
図10の従前までの飲料水用等の紙容器の斜視図に示さ
れているように、内側壁面にアルミ箔やポリエチレン樹
脂膜等を積層してなる耐水薄膜層が設けられた厚紙部1
を筒状とし、上下端縁を封止するように結合すると共
に、側壁面部を箱状に折り曲げ、上下夫々の左右側に突
出している角耳部分を側壁面に添うように折り曲げ接
着、結合して全体が矩形箱状となるよう組み立て、さら
に、当該紙パック本体2の天面21にストロー9を突き
刺して吸引可能とするストロー刺通用部3を形成してな
る構造のものがある。
【0005】該紙パック本体2は、ストロー刺通用部3
が軟質な合成樹脂膜を含む耐水薄膜層から構成されてお
り、飲食のためにストロー9が刺し込まれると、その外
周面に耐水薄膜層が密着状となって実質的にその部分は
外部と遮断状となるため、ストロー9で吸引すると、内
部に収容されている飲料水や乳製品等の内容物の減少量
に応じて負圧を生じ、側壁面を変形させてしまう程であ
り、また、その後、吸引を止めてストロー9から口を離
すと、内外気圧差を均衡させようとする作用で、ストロ
ー9を通じて紙パック本体2内に外気が逆流し、変形し
ていた側壁面が元の矩形箱形状を取り戻すように復元し
ながら、内容物中に泡を含む気流の流動が発生してしま
い、「ズズー、ブチョッ」等と云った大きな異常音を発
生することがあり、特に、紙パック本体2内の内容物の
残量が減少するとより大きな音となりがちで、最後まで
音を出さずに飲むことは殆ど不可能に近く、女性等、飲
食時の音を嫌う人にとってはその音が気になり、紙容器
に入った飲料の購入を避けたり、知らないで購入し、恥
ずかしくて空になる前に途中で飲むことを止めてしまう
等といった現象も見受けられる。
【0006】さらに、こうした構造の紙パック本体2の
場合、音が発生するのを嫌って飲み残してしまったり、
あるいは底の方に未だ飲料液が残っているにも拘らず、
それに気付いていないとき等に、ストロー9をストロー
刺通用部3に刺したまま、捨てようとして紙パック本体
2の側壁面をうっかり掴んで押圧、変形させ、容器内容
積を減少させてしまうと、液体より上の内部空気は密封
状となっていて逃げ場がないことから残留液液面に作用
し、ストロー9によって外部に通じる残留液の方が、そ
のストロー9を通じて押し上げられ、突然外部に噴出状
となって衣類や周辺を汚してしまう等といった失態も頻
発することとなり、これらの苦い経験をしてしまった人
からは次回の購入を敬遠されてしまう虞れもあった。
【0007】この発明は、以上のように、紙容器が、飲
食に際してストローによる吸引時に大きな音を発生して
しまったり、持ち方を誤ってストローから飲料液を噴出
させてしまう等といった問題を抱え、積極的な購入が差
し控えられる傾向にあって、容器としてゴミ処理や環境
保護の面で秀れているにも拘らず、他の素材容器に比較
して必ずしも十分な普及、活用が図られず、より一層の
普及に支障を来しているのではないかとの判断から、逸
速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾
多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂にそ
れら紙容器の弱点を払拭可能とする新規な構造の飲料水
用等の紙容器を実現化することに成功したものであり、
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共
に、その構成について詳述していくこととする。
【0008】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される飲
料水用等の紙容器は、基本的に次のような構成から成り
立っている。即ち、紙パック本体のストロー刺通用部を
形成した特定壁面であって、ストロー刺通用部近傍とな
る箇所に破封予定部を形成し、該破封予定部で紙パック
本体を破断または貫通状とすることにより、ストロー刺
通用部に突き刺されたストロー以外に、紙パック本体の
内部空間を外部に連通可能としてなる飲料水用等の紙容
器である。
【0009】上記のとおりの構成を基本とするこの発明
の飲料水用等の紙容器において、最も望ましい構造のも
のとしては、紙パック本体のストロー刺通用部を形成し
た特定壁面であって、ストロー刺通用部近傍となる箇所
に破封予定部を形成し、該破封予定部にストローまたは
その他尖鋭具先端を突き刺し、紙パック本体外側から同
原紙部内側に積層、一体化してある耐水薄膜層を破断す
ることにより、ストロー刺通用部に突き刺されたストロ
ー以外に、紙パック本体の内部空間を外部に連通状とす
る外気導入専用の傷口部が形成可能とされてなる構成を
要旨とする飲料水用等の紙容器が包含されている。
【0010】この望ましい構造からなる飲料水用等の紙
容器を、より一層具体的な構成のものとして示せば、紙
パック本体のストロー刺通用部を形成した特定壁面であ
って、ストロー刺通用部近傍となる箇所に、紙パック本
体外側から紙パック本体原紙部内面または内面直近にま
で達する案内切り込み線の入った破封予定部を形成し、
該破封予定部の案内切り込み線にストローまたはその他
尖鋭具先端を突き刺し、紙パック本体外側から同原紙部
内側に積層、一体化してある耐水薄膜層を破断すること
により、ストロー刺通用部に突き刺されたストロー以外
に、紙パック本体の内部空間を外部に連通状とする外気
導入専用の傷口部が形成可能とされてなる飲料水用等の
紙容器がある。
【0011】また、同様に、紙パック本体のストロー刺
通用部を形成した特定壁面であって、ストロー刺通用部
近傍となる箇所に、紙パック本体外側から紙パック本体
原紙部内面または内面直近にまで達する案内小孔からな
る破封予定部を形成した上、該破封予定部を含む特定壁
面外側部分を施蓋シート片で剥離可能に仮着、隠蔽状と
なし、該施蓋シート片の部分剥離または除去によって破
封予定部案内小孔に露出した紙パック本体原紙部内側に
積層、一体化してある耐水薄膜層に、ストローまたはそ
の他尖鋭具先端を突き刺して破断することにより、スト
ロー刺通用部に突き刺されたストロー以外に、紙パック
本体の内部空間を外部に連通状とする外気導入専用の傷
口部が形成可能とされてなる構成を要旨とするの飲料水
用等の紙容器も包含している。
【0012】上記構成を要旨とするものの外、前記した
構成を基本とするこの発明の飲料水用等の紙容器には、
紙パック本体のストロー刺通用部を形成した特定壁面で
あって、ストロー刺通用部近傍となる箇所に、予め紙パ
ック本体外側から紙パック本体原紙部内側に積層、一体
化してある耐水薄膜層までを貫通して複数の微細孔から
なる破封予定部を形成した上、該破封予定部を含む特定
壁面外側部分を施蓋シート片で剥離可能に仮着、隠蔽状
となし、該施蓋シート片の部分剥離または除去によって
破封予定部微細孔の一部または全部を露出することによ
り、ストロー刺通用部に突き刺されたストロー以外に、
紙パック本体の内部空間を外部に連通状とする外気導入
専用口部が形成可能とされてなる構成を要旨とする飲料
水用等の紙容器も包含されている。
【0013】紙パック本体は、飲料水や流動食品等の液
状物、半液状物、あるいは粒状物を含む液状物または半
液状物等を食品衛生上支障なく収容、密閉したまま、所
定期間に渡って保管する機能を果たすものであり、パル
プ素材からなる厚紙やそれに代替可能な軟質合成樹脂等
を原紙部とした上、その内壁面に合成樹脂や金属箔等を
積層して耐水薄膜層としたものによって密閉容器状のも
の、例えば四面体、六面体あるいは屋根型状等に形成さ
れた箱容器であって、日常的な飲食に適する100〜1
000ミリリットル程度の容量のものに形成する一方、
その天部側の特定壁面所定箇所には、他の部分と比較し
て脆弱なストロー刺通用部を形成し、該ストロー刺通用
部にストローを突き刺し、あるいは挿通して内容物を吸
引可能となるように形成されている。なお、その外側表
面側は、商品名や製造元等適宜表示をする上で都合の良
い適宜表面素材や被覆素材を積層あるいは塗膜処理して
なるものにすることができることはいうまでもない。
【0014】耐水薄膜層は、原紙部の内外側面、または
少なくとも内側面に形成され、紙パック本体原紙部に内
容物が浸透したり、同原紙部から漏出することを阻止す
る機能を果たすものであり、紙パック本体に対して密着
状に一体化されていると共に、外力を受けて紙パック本
体が変形したとしても、不用意に剥がれ落ちたりしない
よう柔軟に構成されていることを必要とする上、飲食物
に接しても溶融せず、食品衛生上、人体に悪影響を及ぼ
すことのない素材を選択しなければならず、例えば合成
樹脂フィルムのみ、または合成樹脂フィルムや金属箔を
原紙部に積層状にラミネート処理したもの等とすること
ができる。
【0015】特定壁面は、ストロー刺通用部が形成され
る紙パック本体の一壁面部で、紙パック本体に収容され
た飲料水や乳製品等の内容物の最上位(液面位置)より
も高い位置にある特定された壁面、例えば、紙パック本
体が六面体の場合にはその天面部であり、屋根型の場合
には、屋根部分となる上側に向けて傾斜した壁面がそれ
に相当することとなる。
【0016】ストロー刺通用部は、紙パック本体の上記
した特定壁面に形成され、ストローの端部または他の略
同等の形状および強度をもつ尖鋭具等を突き刺すことに
よって比較的容易に穿孔され、ストローを簡単に紙パッ
ク本体内に突っ込んで内容物を吸い出すことができるよ
うにする機能を果たす部分であって、穿孔前は、紙パッ
ク本体に外力が加わって変形したり、温度が上昇する等
して紙パック本体内に大きな内圧が発生しても、不用意
に開口してしまわないよう、ある程度の強度を有する構
造に形成される必要があり、例えば、原紙部分を切除し
て耐水薄膜層だけが露出するようにした上、その露出部
分を含む特定壁面に引き剥がし可能な剥離片を接着、隠
蔽して補強するように構成したものや、原紙部分に耐水
箔膜層に到達するか、または耐水薄膜層付近に達する深
さの切り込みを形成し、原紙部分を剥がし去るか、ある
いはストローで突き刺して原紙部分を切り込みに沿っ
て、紙パック本体内に折り曲げてしまようにして、耐水
薄膜層諸共穿孔してしまうように構成したもの等とする
ことも可能である。
【0017】上記ストロー刺通用部とは別に、この紙パ
ック本体には破封予定部が予め用意される。この破封予
定部は、専ら紙パック本体の内部空間を外部に通じさせ
ることだけを目的として用意される部分であって、スト
ロー刺通用部のようなストローを挿通させて内容物を吸
引する機能はなく、紙パック本体を構成する素材がその
極一部を容器内外に渡って破断状とされ、内容物上方に
形成される容器内部空間が外気圧と差を生じさせてしま
うことがないよう機能するものであり、したがって未使
用状態においては当然容器の密封構造に支障を来すこと
がなく、しかも、その機能を果たす段階においても可能
な限り内容物の漏出を招くことのない規制された構造の
ものとして形成される必要がある。
【0018】この破封予定部は、ストローまたはその他
の尖鋭具先端を受入れ可能とする案内切り込み線のよう
に、未使用段階においては少なくとも耐水薄膜層だけは
容器内外を確実に遮断して容器の密封構造が維持され続
け、しかもその外側は原紙部で保護されてなるようにし
た構造のものとしたり、紙パック本体原紙部を厚み方向
全体に渡って切除してしまい、当該切除部分に耐水薄膜
層だけが露出状となる案内小孔に形成した上、同案内小
孔を含む特定壁面部分に、補強のために引き剥がし可能
な施蓋シート片を接着してなるもの、あるいは耐水薄膜
層を含む紙パック本体全厚を貫通状にする微細孔に予め
形成し、未使用段階においては、その外側全体を引き剥
がし可能な施蓋シート片で接着、隠蔽してしまい、使用
段階にはその施蓋シート片を引き剥がすだけで当該微細
孔が紙パック本体内外を連通状としてしまうようにした
構造のものとして形成される。
【0019】破封予定部の案内切り込み線は、ストロー
またはその他の尖鋭具先端を容易に突き刺し、外気導入
専用の傷口部を形成することができるよう機能する部分
であり、ストロー刺通用部と同様、紙パック本体に変形
や落下等による衝撃を受けて内圧の上昇を生じたときに
も、簡単に破損や亀裂の発生を阻止できる程度の耐久性
を備えている必要があり、また、利用者がその位置を認
識し易いよう、紙パック本体特定壁面のストロー刺通用
部近傍に形成すべきであり、その形状は、ストローまた
はその他の尖鋭具先端によって簡単に傷が付けられ、破
封できるよう、例えば、ストローの鋭利な先端部形状に
略合致する平面V字形のものに形成するか、適宜開き角
度の平面V字形で、その開き角度内に1本または複数本
の補助切り込み線を放射状配置に追加した平面形のもの
に形成することも可能である外、一点を中心として放射
状に切り込みを入れたものとしたり、ストローの外形寸
法よりも小さな円環状その他の湾曲環状、または三角形
枠状その他の多角形枠状、あるいは星型枠状その他の不
規則形枠状のものに形成することもできる。
【0020】破封予定部の案内小孔は、上記した案内切
り込み線と同様、外気導入専用の傷口部を形成する際
に、ストローまたはその他の尖鋭具先端を容易に突き刺
し、外気導入専用の傷口部を形成可能とするものであ
り、紙パック本体外側から紙パック本体を構成する原紙
部までの切り抜き、切除により、例えば、使用するスト
ローの外径寸法よりも小さな円形その他の湾曲形、三角
形その他の多角形、あるいは星形その他の不規則形の案
内小孔となし、該案内小孔から露出した紙パック本体原
紙部内側に積層、一体化してある耐水薄膜層は、そのま
までは脆弱で未使用段階に破封してしまう虞があること
から、案内小孔を含む特定壁面外側部分を施蓋シート片
で剥離可能に仮着、隠蔽状としたものとする必要があ
る。なお、この施蓋シート片は、近接位置にあるストロ
ー刺通用部も共に隠蔽状に覆ってしまうよう構成したも
のとすることも可能である。
【0021】傷口部は、専ら外気導入用としてだけ機能
するものであり、案内切り込み線、これに付随して形成
される補助切り込み線、または案内小孔に、ストローま
たは後述の尖鋭具先端を突き刺して形成され、可能な限
り内容物を漏出させることがないような大きさ、形状の
ものとなるようにし、単に紙パック本体内外の空気が連
通するだけのものに形成されるようにする。
【0022】尖鋭具は、上記した傷口部を形成するた
め、必要に応じてストロー以外に用意されれば足り、破
封予定部の案内切り込み線、付随して形成された補助切
り込み線、または案内小孔に突き刺し可能であって、紙
パック本体の外側から耐水薄膜層を破断、貫通できるも
の、例えば、ストロー先端に略相当する形状の合成樹脂
あるいは木製の棒体の外、爪楊枝等、飲食者が身近にあ
る衛生的な棒状物品を適宜選択して利用することもで
き、それらを適宜紙パック本体外側壁面に予め貼着した
ものとなし、適宜これを取り外して利用するよう構成し
たものとすることもできる。
【0023】破封予定部の微細孔部は、紙パック本体外
側から紙パック本体の原紙部内側に積層、一体化してあ
る耐水薄膜層までを貫通するように構成した上、該微細
孔部を含む特定壁面外側部分を施蓋シート片で剥離可能
に仮着、密栓状としてなるものとしなければならず、一
つあるいは複数の微細孔となし、一枚の施蓋シート片に
よって全ての微細孔に剥離可能に仮着し、密栓状となる
ようにした上、使用段階に当該施蓋シート片を剥がすだ
けで、微細孔が専ら外気導入専用口部として機能し、紙
パック本体内外が連通してしまうようにする。
【0024】施蓋シート片は、上述した破封予定部の案
内小孔または微細孔部、そして場合によってはストロー
刺通用部を含む紙パック本体の特定壁面に剥離可能に仮
着、隠蔽状とするか、または仮着、密栓状とする機能を
果たすものであり、耐水性に秀れた比較的軟質なシート
を接着剤または熱溶着等によって仮着するものであり、
紙パック本体に仮着されない摘み片部を一部の縁部に一
体に形成し、引き剥がしの際に該摘み片部を摘んで引き
剥がすよう構成したり、ストローの鋭利な先端またはそ
の他の尖鋭具先端を使って当該施蓋シート片の適宜周縁
を捲り上げるようにしたものとすることも可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共
に、その構造について詳述することとする。
【0025】
【実施例1】図1の飲料水用等の紙容器の全体斜視図、
図2の紙容器の案内切り込み線部を示す要部拡大斜視
図、および図3の案内切り込み線部を示す平面図に示さ
れる事例は、ストロー刺通用部の近傍に所定開き角度に
設定されたV字形の案内切り込み線からなる破封予定部
を形成したものの、この発明に包含される飲料水用等の
紙容器における代表的な一実施例を示すものである。
【0026】飲料水用等の紙容器を形成するブロック形
の紙パック本体2の原紙部1は、ヒバ、米マツ、エゾマ
ツ等の針葉樹から取れる良質のパルプからなり、一方の
側面にポリエチレンやアルミ箔等を積層状にラミネート
処理することによって耐水薄膜層11を形成した原紙部
1を一旦ロール状の資材とし、該ロール状資材の端部側
を巻戻し送出しながら、耐水薄膜層11側を内側面とす
る筒状に折り曲げ、突き合わされた左右縁部を互いに加
熱することにより、耐水薄膜層11を形成するポリエチ
レン層同士を熱溶着させて密閉状とすると共に、巻出し
側端部を切断しながら同様に熱溶着して袋状とし、未だ
開口されている上側から飲料水を注入した上、同袋状部
上側をロール状資材から切断すると同時に熱溶着して密
閉容器を構成し、更に、上下端を筒状の側壁面に略直交
する平面矩形状に成形し、左右に突出している上下耳部
分を側壁面に添うように折り曲げ接着すると共に、筒状
の側壁面を夫々矩形状となるように成形することによっ
てブロック形の紙容器として形成されるものであり、切
断時に熱溶着され、袋状となったロール状資材の巻出し
側端部の開口部に飲料水を注入し、上端側を切断するこ
とにより、飲料水を封入状としたブロック形の紙パック
本体2を順次連続して大量生産する。
【0027】紙パック本体2は、その天面21(特定壁
面)の一角部近傍に原紙部1を円形に切除して耐水薄膜
層11が露出するように残され、ストロー9を刺し込み
可能とするストロー刺通用部3が形成されており、更
に、当該ストロー刺通用部3の近傍であって天面21の
中央寄りには、紙パック本体2の外側から原紙部1の耐
水薄膜層11付近までに平面V字形に切り込まれた案内
切り込み線からなる破封予定部4が刻設され、同V字形
は、その開き角度を90度以下、望ましくはストロー9
の鋭利な先端部を導入するに好適な70〜75度に設定
してある。
【0028】
【実施例2】図4の平面図には、補助切り込み線を追加
した案内切り込み線からなる破封予定部4を形成した飲
料水用等の紙容器の代表的な事例であり、この破封予定
部4の案内切り込み線は、上記実施例と同様にその開き
角度が70〜75度に設定されており、さらにそのV字
形の開き角度内に、当該案内切り込み線と同様の切り込
み深さであって、頂点から放射状に形成された一本の補
助切り込み線41を有するものとしている。
【0029】
【実施例3】図5の他の形状の案内切り込み線からなる
破封予定部4を形成した飲料水用等の紙容器の平面図に
示される事例は、紙パック本体2天面(特定壁面)21
のストロー刺通用部3近傍に位置して、一点を中心とし
た放射状に形成された案内切り込み線部4であり、ま
た、図6の更に他の案内切り込み線部の平面図に示す紙
パック本体2天面21に形成されたストロー刺通用部3
近傍には、平面C字形の案内切り込み線部4が形成され
ている。
【0030】
【実施例4】図7のストロー刺通用部近傍に破封予定部
として案内小孔を形成した紙パック本体要部の拡大斜視
図に示される事例は、施蓋シート片によって隠蔽状とし
た案内小孔を有してなる紙容器で、この発明に包含され
る更に他の実施例を示すものであり、一角部近傍にスト
ロー刺通用部3が形成された天面(特定壁面)21の、
該ストロー刺通用部3近傍には、紙パック本体2の外側
から原紙部1までの切り込みによって破封予定部として
の案内小孔5が形成されると共に、当該案内小孔5を含
む天面21の一部には、ポリエチレンやアルミ箔等を積
層して形成した施蓋シール片6が接着剤による接着ある
いは熱溶着によって剥離可能に貼り着けられている上、
当該施蓋シール片6の何れか一端縁部には、摘み持ち容
易にするよう、溶着されない摘み片部61が形成されて
いる。
【0031】
【実施例5】図8のストロー刺通用部近傍に微細孔部を
形成した紙パック本体要部の拡大斜視図に示される事例
は、ストロー刺通用部3の形成された天面(特定壁面)
21の該ストロー刺通用部3近傍に、紙パック本体2の
外側から原紙部1および耐水薄膜層11を貫通状として
紙パック本体2全厚に渡って連通状とする5個の微細孔
71,71,……を穿設、集合して破封予定部としての
微細孔部7が形成された紙容器の実施例であり、該微細
孔部7を含む天面21の一部には、上記同様の施蓋シー
ル片6が剥離可能、密栓状となるように熱溶着または適
宜人畜無害な接着剤によって貼り着けられている。
【0032】
【実施例6】図9の他の構造からなる飲料水用等の容器
の斜視図に示される事例は、軟質合成樹脂シートおよび
アルミ箔等の複数を積層してなる原紙部1、および同原
紙部1の内壁面にラミネートした耐水薄膜層11からな
るシート状素材を適宜裁断すると共に、縁部を熱溶着し
て袋状に構成した軟質のパック本体2とする実施例であ
り、該軟質パック本体2の上方一側壁面(特定壁面)2
1の左右略中央には、軟質パック本体2の原紙部1をス
トローの挿通に適する直径の円形に切除し、内側壁面を
形成する耐水薄膜層11が軟質パック本体2外側に露出
するようにしてストロー刺通用部3が構成されている
上、当該ストロー刺通用部3近傍に、軟質パック本体2
外側から原紙部1の内面、耐水薄膜層11辺りまでに達
する破封予定部としてのV字形の案内切り込み線4が刻
設されてなるものである。
【0033】
【作 用】以上のとおりの構成からなるこの発明の飲料
水用の紙容器は、図1〜図3に示されるよう構成された
ものの場合には、飲食の際に、先ず紙パック本体2の側
部に添設されたストロー9を取り外し、または適宜スト
ロー9を別途準備して同ストロー9の鋭利な先端部を、
破封予定部としてのV字形の案内切り込み線4に沿って
突き立てることにより、略三角形状の外気導入専用傷口
部(または外気導入専用口部)8を形成し、その後、ス
トロー刺通用部3に耐水薄膜層11を破断、貫通するよ
うにして当該ストロー9を紙パック本体2内に刺し込
み、吸引による飲食が可能となる状態とする。
【0034】そして、ストロー9を通じて紙パック本体
2内の飲料水または乳製品等の内容物を吸引すると、そ
の吸引に連れ、内容物液面が下降して増加する紙パック
本体2内空間に応じた容量の外気が、当該傷口部(また
は外気導入専用口部)8を通じて紙パック本体2内に自
然に導き入れられる。また、内容物を残したままで把持
して紙パック本体2の側壁部を不用意に押圧してしまっ
たとしても、当該傷口部8を通じ、紙パック本体2内空
間の変形、縮小量に応じた空気は自然に紙パック本体2
外に放出され、紙パック本体2の内圧を常に大気圧と同
じに保ち、紙パック本体2内の残留液液面を加圧してし
まう事態を回避し、ストロー9からの内容物の噴出を阻
止する。
【0035】また、図4のように、破封予定部としての
V字形の切り込み線4の開き角度範囲内に補助切り込み
線部41を付随して形成した紙容器にあっては、ストロ
ー9を突き立てて傷口部8を形成する際に、紙パック本
体2の天面(特定壁面)21が、補助切り込み線41に
誘引されて容易に変形され、ストロー9の鋭利に形成さ
れた先端部や、その代わりに用いる爪楊枝等の尖鋭具先
端部の変形や破損を防ぎ、破封予定部を何時でも確実に
破断できるものとする。
【0036】図5に示される紙容器は、破封予定部とし
ての案内切り込み線4が一点を中心に放射状となるよう
に配置されており、案内切り込み線4が形成されている
範囲内にストロー9の鋭利な端部またはそれに相当する
爪楊枝等の尖鋭具先端を突き立て操作すると、当該スト
ロー9または尖鋭具の先端が、放射状の中心に向けて自
然に誘導されて最も脆弱な部分に挿入状となり、耐水薄
膜層11を確実に破断して外気導入専用傷口部8を形成
することとなる。
【0037】平面C字形に形成された図6中の破封予定
部としての案内切り込み線4は、該平面C字状の範囲内
にストロー9先端や穿孔具を突き立てると、切り込みの
無い部分が最後まで紙パック本体2の外側壁面を形成す
る原紙部1に繋がれたままで、中央側が次第に紙パック
本体2内に向けて折り曲げられるように傾斜状に押し下
げられ、その部分で耐水薄膜層11部分を伸長、変形し
ながら、ストロー9先端または穿孔具先端が耐水薄膜層
11部分表面にまで滑動、到達し、該耐水薄膜層11を
破断して外気導入専用傷口部8を形成することとなる。
【0038】図7に示される破封予定部としての案内小
孔5は、先ず、同案内小孔部5を覆う施蓋シート片6の
摘み片部61を摘み引き剥がすことによって取り去り、
露出した案内小孔5から覗く耐水薄膜層11に向け、ス
トロー9またはその他の尖鋭具先端を突き刺して外気導
入専用傷口部8を形成する。
【0039】また、図8の斜視図に示した紙容器におけ
る破封予定部としての微細孔部7は、上記同様、使用に
際しては摘み片部61を摘んで引き剥がすことにより、
施蓋シート片6を微細孔部7上から取り去って全ての微
細孔71,71,……を開放するか、施蓋シート片6の
一部を特定壁面に残した状態で引き剥がし、微細孔7
1,71,……の一部だけを開放するかして、紙パック
本体2内部と外部とを連通状態にする外気導入専用口部
8を形成する。
【0040】なお、上記何れの実施例の場合も、始めに
ストロー刺通用部3に対してストロー9を突き刺し、そ
の後に破封予定部としての案内切り込み線4または案内
小孔5にストロー9またはその他の尖鋭具先端を突き刺
して外気導入専用傷口部8を形成したり、あるいは施蓋
シール片6を剥がして外気導入専用口部8を形成するよ
うにしても、上記同様に紙パック本体2の内外が通気状
とする作用が得られるものとなり、特にその操作手順の
違いによって実質的な作用に違いを生じさせてしまうこ
とはないが、ストロー9先端でストロー刺通用部3およ
び破封予定部を破断する場合であってストロー刺通用部
3を最初に破断し、当該ストロー刺通用部3にストロー
9が突き刺されていないまま、同じストロー9先端で破
封予定部を破断しようとして耐水薄膜層11表面を加圧
すると、紙パック本体2内空間が瞬間的に縮小される状
態となって内容物液面を押圧し、開封状のままとなって
いるストロー刺通用部3から不用意に内容物を溢れさせ
てしまう虞も予想され、注意を要することになる
【0041】
【効 果】以上のとおり、この発明の飲料水用等の紙容
器によれば、飲食の際にストローを刺し込んで吸引する
ストロー刺通用部の近傍に、外気と容器内空気とだけが
専ら行き来できる外気導入専用の傷口部等を別に形成で
きるよう構成したことにより、吸引の際の大きな音の発
生を防止し、また、コーナー部分を持たずに側壁部を把
持、押圧してしまったとしても、決してストローから内
容物を噴出させてしまうような失態もなくすることがで
きるものであり、従前までの紙容器のように、飲食中に
大きな音が発生してしまい、その場を気まずい雰囲気に
してしまったり、誤ってストローを通じて内容物が噴出
させ、衣類や周囲を汚してしまう等といった不都合を確
実に解消でき、マナーを気にする人々に大いに歓迎され
るものになるという秀れた特徴が得られる。
【0042】特に、実施例に取り上げたもののように、
ストロー刺通用部3の近傍に、開き角度を70〜75度
の範囲に設定した破封予定部としての平面V字形の案内
切り込み線4、あるいはそれに補助切り込み線41を一
本または複数本形成するようにしたものでは、紙容器2
の製造工程中においてストロー刺通用部3と同時に形成
可能にして殆ど従前からの製造工程を変える必要がない
上、使用段階においても、ストロー9またはその他の尖
鋭具先端が、より変形し易いV字形の頂点側へ導かれ、
極めて簡単に外気導入専用傷口部8を形成可能にすると
いう利点が得られるものとなる。
【0043】また、製造工程上の上記した特徴は、破封
予定部が、平面形で一点を中心とした放射線状をなす複
数本の案内切り込み線4によるものでも、施蓋シール片
6によって隠蔽するようにした案内小孔5によるもの、
あるいは施蓋シール片6を組み合わせた微細孔部7によ
るものでも同様に期待することができ、何等製造工程を
繁雑化する虞はなく、したがって、製造原価に影響を及
ぼすことなく、所期の目的の達成が可能になり、普及、
拡大に大いに威力を発揮することができるものになると
いう秀れた効果が得られるものである。
【0044】さらに、平面V字形に形成された案内切り
込み線4の開き角度範囲内に、その頂点を中心とする放
射状に形成された補助切り込み線41を一本設けてなる
実施例2の破封予定部では、ストロー9またはその他の
尖鋭具先端の突き刺しに必要な力を軽減化し、ストロー
刺通用部3の突き刺しに再使用するストロー9先端部の
変形や破損を防止することができるものになるという特
徴を発揮し、さらにまた、破封予定部が、一点を中心と
した放射線状をなす複数本の案内切り込み線4を形成し
てなる実施例3のものでは、案内切り込み線4の形成さ
れた範囲内にストロー9の先端を突き当さえすれば、自
然に中心点に向けてストロー9または尖鋭具先端が誘導
され、外気導入専用傷口部8形成のための位置取り操作
にそれ程注意を払う必要がなくなるという効果が得られ
る外、破封予定部が、平面C字状をなす案内切り込み線
4によるものでは、同ストロー9等の先端が厚紙部1の
C字形状に形成された縁部側に自然に滑動して容易に紙
パック本体2内の耐水薄膜層11を破断することが可能
になるという効果がある。
【0045】実施例5に示した紙容器2のように、破封
予定部が、ストロー刺通用部3の近傍に耐水薄膜層11
を露出する案内小孔5で、その上を施蓋シール片6によ
って隠蔽するように構成してなるものとすれば、輸送や
保管の際に、施蓋シール片6が案内小孔部5に位置する
耐水薄膜層11を外界から保護し、安全な取り扱いが可
能になり、飲食のときだけ該施蓋シール片6を引き剥が
し、露出状となった耐水薄膜層11にストロー9等の先
端を突き刺し操作して、簡単に傷口部8の形成が可能に
なり、また、紙パック本体2の全厚を貫通する複数の微
細孔71,71,……を穿設、集合して微細孔部7と
し、それら全てを施蓋シール片6で隠蔽した構成からな
る破封予定部の用意された実施例6に示す紙パック本体
2の場合には、上記までの実施例のものと違い、ストロ
ー9先端の突き刺し操作を全く必要とせず、該施蓋シー
ト片6を引き剥がすだけで、直ぐに外気導入専用口部8
を確保できるという取扱い上の簡便さを有するものとす
ることができる。
【0046】叙述の如く、この発明の飲料水用等の紙容
器は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可
能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの
紙容器に比較しても単価の面で殆どコストアップを招く
こともなく生産可能であり、したがって、その素材の特
徴から取扱い性の良い容器である上に、他素材製の容器
と変わることのない容器としての使用も確実に保証され
るものとなることから、消費者からは勿論のこと、清涼
飲料水メーカーを始めとする清涼飲料関連企業からも高
く評価され、他素材製容器に代わる容器としてより一層
の普及、拡大を図るために大いに役立つものになると予
想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の飲料水用等の紙容器の技術的思想を
具現化した代表的な実施例を示すものである。
【図 1】飲料水用等の紙容器を示す全体斜視図であ
る。
【図 2】平面V字形の案内切り込み線からなる破封予
定部の破断状態を示す要部拡大斜視図である。
【図 3】V字形の案内切り込み線からなる破封予定部
を有する紙容器の平面図である。
【図 4】補助切り込み線を加えたV字形の案内切り込
み線からなる破封予定部を形成してなる紙容器の平面図
である。
【図 5】一点を中心とする放射の案内切り込み線から
なる破封予定部を有する紙容器の平面図である。
【図 6】平面C字状に形成した案内切り込み線からな
る破封予定部の形成された紙容器の平面図である。
【図 7】案内小孔からなる破封予定部を形成した紙容
器の1例を示す要部拡大斜視図である。
【図 8】微細孔からなる破封予定部を形成してなる紙
容器の1例を示す要部拡大斜視図である。
【図 9】袋状容器にV字形の案内切り込み線からなる
破封予定部を形成した1例を示す全体斜視図である。
【図 10】従来の飲料水用等の紙容器を示す全体斜視
図である。
【符号の説明】
1 原紙部 11 同 耐水薄膜層 2 紙パック本体 21 同 天面(特定壁面) 3 ストロー刺通用部 4 案内切り込み線(破封予定部) 41 同 補助切り込み線 5 案内小孔(破封予定部) 6 施蓋シール片 61 同 摘み片部 7 微細孔部(破封予定部) 71 同 微細孔 8 傷口部(または外気導入専用口部) 9 ストロー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙パック本体のストロー刺通用部を形成
    した特定壁面であって、ストロー刺通用部近傍となる箇
    所に破封予定部を形成し、該破封予定部で紙パック本体
    を破断または貫通状とすることにより、ストロー刺通用
    部に突き刺されたストロー以外に、紙パック本体の内部
    空間を外部に連通可能としてなることを特徴とする飲料
    水用等の紙容器。
  2. 【請求項2】 紙パック本体のストロー刺通用部を形成
    した特定壁面であって、ストロー刺通用部近傍となる箇
    所に破封予定部を形成し、該破封予定部にストローまた
    はその他尖鋭具先端を突き刺し、紙パック本体外側から
    同原紙部内側に積層、一体化してある耐水薄膜層を破断
    することにより、ストロー刺通用部に突き刺されたスト
    ロー以外に、紙パック本体の内部空間を外部に連通状と
    する外気導入専用の傷口部が形成可能とされてなること
    を特徴とする飲料水用等の紙容器。
  3. 【請求項3】 紙パック本体のストロー刺通用部を形成
    した特定壁面であって、ストロー刺通用部近傍となる箇
    所に、紙パック本体外側から紙パック本体原紙部内面ま
    たは内面直近にまで達する案内切り込み線の入った破封
    予定部を形成し、該破封予定部の案内切り込み線にスト
    ローまたはその他尖鋭具先端を突き刺し、紙パック本体
    外側から同原紙部内側に積層、一体化してある耐水薄膜
    層を破断することにより、ストロー刺通用部に突き刺さ
    れたストロー以外に、紙パック本体の内部空間を外部に
    連通状とする外気導入専用の傷口部が形成可能とされて
    なることを特徴とする飲料水用等の紙容器。
  4. 【請求項4】 紙パック本体のストロー刺通用部を形成
    した特定壁面であって、ストロー刺通用部近傍となる箇
    所に、紙パック本体外側から紙パック本体原紙部内面ま
    たは内面直近にまで達する案内小孔からなる破封予定部
    を形成した上、該破封予定部を含む特定壁面外側部分を
    施蓋シート片で剥離可能に仮着、隠蔽状となし、該施蓋
    シート片の部分剥離または除去によって破封予定部案内
    小孔に露出した紙パック本体原紙部内側に積層、一体化
    してある耐水薄膜層に、ストローまたはその他尖鋭具先
    端を突き刺して破断することにより、ストロー刺通用部
    に突き刺されたストロー以外に、紙パック本体の内部空
    間を外部に連通状とする外気導入専用の傷口部が形成可
    能とされてなることを特徴とする飲料水用等の紙容器。
  5. 【請求項5】 紙パック本体のストロー刺通用部を形成
    した特定壁面であって、ストロー刺通用部近傍となる箇
    所に、予め紙パック本体外側から紙パック本体原紙部内
    側に積層、一体化してある耐水薄膜層までを貫通して複
    数の微細孔からなる破封予定部を形成した上、該破封予
    定部を含む特定壁面外側部分を施蓋シート片で剥離可能
    に仮着、隠蔽状となし、該施蓋シート片の部分剥離また
    は除去によって破封予定部である微細孔の一部または全
    部を露出することにより、ストロー刺通用部に突き刺さ
    れたストロー以外に、紙パック本体の内部空間を外部に
    連通状とする外気導入専用口部が形成可能とされてなる
    ことを特徴とする飲料水用等の紙容器。
  6. 【請求項6】 破封予定部の案内切り込み線が、ストロ
    ーの鋭利な先端部形状に略合致する平面V字形のものに
    形成されるか、適宜開き角度の平面V字形で、その開き
    角度内に一本または複数本の補助切り込み線部を放射状
    配置に追加した平面形のものに形成されてなる、請求項
    3記載の飲料水用等の紙容器。
  7. 【請求項7】 破封予定部の案内切り込み線が、一点を
    中心として放射状に切り込みを入れた平面形のものに形
    成されてなる、請求項3記載の飲料水用等の紙容器。
  8. 【請求項8】 破封予定部の案内切り込み線が、ストロ
    ーの外径寸法よりも小さな円環状その他の湾曲環状、ま
    たは三角形枠状その他の多角形枠状、あるいは星形枠状
    その他の不規則形枠状のものに形成されてなる、請求項
    3記載の飲料水用等の紙容器。
  9. 【請求項9】 破封予定部の案内小孔が、ストローの外
    径寸法よりも小さな円形その他の湾曲形、三角形その他
    の多角形、あるいは星形その他の不規則形のものに形成
    されてなる、請求項4記載の飲料水用等の紙容器。
  10. 【請求項10】 破封予定部の微細孔が、複数個近接、
    集合してなるものに形成されてなる、請求項5記載の飲
    料水用等の紙容器。
JP10218557A 1998-07-15 1998-07-15 飲料水用等の紙容器 Pending JP2000025750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218557A JP2000025750A (ja) 1998-07-15 1998-07-15 飲料水用等の紙容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218557A JP2000025750A (ja) 1998-07-15 1998-07-15 飲料水用等の紙容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000025750A true JP2000025750A (ja) 2000-01-25

Family

ID=16721819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10218557A Pending JP2000025750A (ja) 1998-07-15 1998-07-15 飲料水用等の紙容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000025750A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1362800A1 (en) * 2001-02-21 2003-11-19 Kikkoman Corporation Straw
KR100872044B1 (ko) * 2008-04-30 2008-12-05 김유 음료용 팩
JP2012121619A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Dainippon Printing Co Ltd 飲料用紙容器
JP2014221670A (ja) * 2014-07-24 2014-11-27 大日本印刷株式会社 飲料用紙容器
JP2015037968A (ja) * 2010-03-09 2015-02-26 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン センサ付きプロセスバッグ容器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1362800A1 (en) * 2001-02-21 2003-11-19 Kikkoman Corporation Straw
EP1362800A4 (en) * 2001-02-21 2004-03-31 Kikkoman Corp STRAW
KR100872044B1 (ko) * 2008-04-30 2008-12-05 김유 음료용 팩
JP2015037968A (ja) * 2010-03-09 2015-02-26 イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン センサ付きプロセスバッグ容器
JP2012121619A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Dainippon Printing Co Ltd 飲料用紙容器
JP2014221670A (ja) * 2014-07-24 2014-11-27 大日本印刷株式会社 飲料用紙容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0245178Y2 (ja)
US5727679A (en) Single-use dry food and liquid container
US2992118A (en) Liquid container with built-in drinking straw
US20070029334A1 (en) Beverage containers and accessories with integrated straw
KR19990087728A (ko) 빨대 캔
JP5408747B2 (ja) 口腔用たばこ製品の包装容器
JP5458851B2 (ja) シール蓋
JPH09110077A (ja) 振り出し用紙容器
JP2012030884A (ja) 液体用容器及び液体用容器の蓋
JP2006290415A (ja) 開封機能付キャップ及び包装体
CN200988611Y (zh) 改进的茶叶包装罐
JP2000025750A (ja) 飲料水用等の紙容器
JP2004026197A (ja) 密閉容器用ラベルとその製造方法
JP2016204033A (ja) 飲料容器の蓋材用ラベル
JP2000095272A (ja) ストローおよびストロー付密封容器
JP2001058636A (ja) 取出口部材後付け密封容器
JP5262222B2 (ja) 包装容器
JPH1017037A (ja) 包装体の開封機構
JP2013224172A (ja) 紙容器
JP2007259965A (ja) 発熱具を備えた弁当箱
JP5327789B2 (ja) 飲料容器
KR200396626Y1 (ko) 개봉이 용이한 포장용 랩
JP3817999B2 (ja) 残量確認用窓付紙パック
CN210734996U (zh) 一种包装容器
JPH0618884Y2 (ja) 開口装置付きの密閉紙容器