JP4735165B2 - 加熱装置 - Google Patents

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本発明は、湯水や熱媒体等の液体を加熱するための加熱装置に関し、特に最終目標温度が所定の基準温度よりも高温に設定された場合における燃焼制御に特徴を有するものである。
従来より、下記特許文献1に開示されているように、燃料を燃焼する燃焼手段と、熱交換手段とを有し、熱交換手段において液体が所定の最終目標温度に加熱されるように燃焼手段の燃焼制御を行う加熱装置がある。
特開2004−53081号公報
上記特許文献1に開示されているような従来技術の加熱装置は、大体の場合において湯水を所望の最終目標温度に精度良く加熱することができる。しかし、上記した従来技術の加熱装置では、熱交換手段に供給される液体の流量が少量であり、入水温度が高く、最終目標温度が高温であるといったような条件が揃うと、熱交換手段において液体が最終目標温度を越える温度まで過度に昇温してしまうことがあるという問題があった。
かかる問題を解決すべく、本発明は、液体の最終目標温度が高温であるなどの条件下であっても、液体の温度が最終目標温度を超えて過昇温するのを抑制可能な加熱装置の提供を目的とする。
そこで、上記した課題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼熱を熱源として液体を加熱する熱交換手段とを備え、当該熱交換手段において加熱された液体が最終目標温度になるように燃焼制御を実施するものであり、燃焼開始時の最終目標温度が所定の基準温度以上に設定されることを条件として、前記基準温度よりも低温の暫定目標温度を設定し、液体の加熱目標温度を前記暫定目標温度から最終目標温度に向けて段階的に変化させて燃焼制御する段階的燃焼制御を実施するものであり、当該段階的燃焼制御が、加熱目標温度を前記暫定目標温度に設定して燃焼制御する一次制御段階と、加熱目標温度を前記最終目標温度に設定して燃焼制御する二次制御段階とを経て実施されるものであり、前記一次制御段階において燃焼制御が開始された後における熱交換手段への通液量の積算値が所定量に達することを条件として二次制御段階に移行するものであり、熱交換手段への通液量が少ない場合に、加熱目標温度が暫定目標温度に設定されている期間を長くとることを特徴とする加熱装置である。
本発明の加熱装置は、最終目標温度が所定の基準温度以上の高温に設定された場合に、加熱目標温度を直ちに前記した最終目標温度とするのではなく、段階的に最終目標温度に近づける構成を採用しているため、液体が過度に加熱されるのを防止できる。
本発明の加熱装置では、一次制御段階において燃焼制御が開始された後、熱交換手段に供給された液体の量(通液量)の積算値を、一次制御段階から二次制御段階に移行する際の基準として採用している。そのため、本発明の加熱装置では、熱交換手段への通液量が少ないほど一次制御段階が長くなる傾向にある。
ここで、熱交換手段への通液量が多い場合は、通液量が少ない場合よりも液体が熱交換手段において熱交換する期間が短く、燃焼手段における燃焼量が多少変動しても熱交換手段において液体が過度に高温に加熱される可能性が低い。また、熱交換手段において最終目標温度まで液体を加熱して供給することを考慮すると、一次制御段階の期間が短いことが望ましい。本発明の加熱装置では、燃焼動作の開始後、熱交換手段への通液量が多い場合に最終目標温度に加熱された液体を供給可能な状態になるまでの期間を最小限に抑制することができる。
一方、熱交換手段への通液量が少ない場合は、一般的に燃焼手段における燃焼量が小さくなり、燃焼手段において発生した燃焼熱が熱交換手段に伝わって液体の温度変化が起こるまでに要する期間が長くなる傾向にある。そのため、熱交換手段への通液量が少ない場合、液体の温度が過度に高温になるのを防止するためには、一次制御段階の期間が比較的長く設定されることが望ましい。本発明の加熱装置では、熱交換手段への通液量が少ない場合に一次制御段階の期間が長くなるため、通液量が少ない場合であっても熱交換手段において加熱された液体が過度に高温になるのを防止できる。
本発明の加熱装置は、段階的燃焼制御を実施する際に、一次制御段階において燃焼制御が開始された後における熱交換手段への通液量を積算し、この積算値に基づいて制御段階を一次制御段階から二次制御段階に移行させるものであるが、前記通液量の積算を開始するタイミングは一次制御段階において燃焼制御が開始された時点であっても、燃焼制御の開始時から所定時間だけずれた時点であってもよい。
また、同様の知見に基づいて提供される請求項2に記載の発明は、燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼熱を熱源として液体を加熱する熱交換手段とを備え、当該熱交換手段において加熱された液体が最終目標温度になるように燃焼制御を実施するものであり、燃焼制御中に、最終目標温度が所定の基準温度を下回る温度から基準温度以上の温度に切り替えられることを条件として、前記基準温度よりも低温の暫定目標温度を設定し、液体の加熱目標温度を前記暫定目標温度から最終目標温度に向けて段階的に変化させて燃焼制御する段階的燃焼制御を実施するものであり、当該段階的燃焼制御が、加熱目標温度を前記暫定目標温度に設定して燃焼制御する一次制御段階と、加熱目標温度を前記最終目標温度に設定して燃焼制御する二次制御段階とを経て実施されるものであり、前記一次制御段階において燃焼制御が開始された後における熱交換手段への通液量の積算値が所定量に達することを条件として二次制御段階に移行するものであり、熱交換手段への通液量が少ない場合に、加熱目標温度が暫定目標温度に設定されている期間を長くとることを特徴とする加熱装置である。
かかる構成によれば、最終目標温度が基準温度以上に設定されたり、熱交換手段への通液量が少ない場合であっても、熱交換手段において液体が過度に高温に加熱されるのを防止できる。
また、上記した構成によれば、熱交換手段への通液量が多い場合に、燃焼動作を開始してから最終目標温度に加熱された液体を供給可能な状態になるまでの期間を最小限に抑制することができる。
本発明の加熱装置においても、上記請求項1に記載の発明と同様に段階的燃焼制御を実施する際に、一次制御段階から二次制御段階への移行のタイミングを熱交換手段への通液量の積算値に基づいて調整する構成としているが、通液量の積算を開始するタイミングは一次制御段階において燃焼制御が開始された時点であっても、燃焼制御の開始時から所定時間だけずれた時点であってもよい。
請求項3に記載の発明は、前記一次制御段階が、暫定目標温度を基準温度よりも低温側の温度領域で複数段階に設定し、複数段階に設定された暫定目標温度から選択される所定の暫定目標温度Aを加熱目標温度に設定して燃焼制御を実施した後、暫定目標温度Aよりも高温の暫定目標温度Bを加熱目標温度に設定して燃焼制御を実施する制御段階であり、前記一次制御段階において複数段階に設定された暫定目標温度のうち最も高温の暫定目標温度を加熱目標温度に設定して燃焼制御が実施された後に前記二次制御段階に移行することを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置である。
本発明の加熱装置では、一次制御段階において暫定目標温度が複数段階に設定され、加熱目標温度を高温側に段階的に切り替えて燃焼制御が実施される。そのため、本発明の加熱装置では、最終目標温度が基準温度以上に設定された際に、熱交換手段において液体が過度に高温に加熱されるのをより一層確実に防止できる。
上記請求項3に記載の発明において、一次制御段階は、暫定目標温度Aを加熱目標温度に設定して燃焼制御が開始された後、熱交換手段への通液量の積算値が所定量に達することを条件として加熱目標温度を暫定目標温度Bに切り替えて燃焼制御を実施する制御段階であってもよい(請求項4)。
本発明の加熱装置では、一次制御段階において熱交換手段への通液量が所定量に達することを条件として加熱目標温度が暫定目標温度Aから暫定目標温度Bに切り替えられる構成とされている。そのため、上記した構成によれば、熱交換手段への通液量が少ない場合に、熱交換手段において液体が過度に加熱されるのを防止できる。また、上記した構成によれば、熱交換手段への通液量が多い場合に、燃焼動作の開始後、最終目標温度に加熱された液体を供給可能な状態になるまでの期間を最小限に抑制することができる。
本発明の加熱装置では、加熱目標温度を暫定目標温度Aから暫定目標温度Bに切り替えるタイミングを、加熱目標温度を暫定目標温度に設定して燃焼制御を開始した後における熱交換手段への通液量の積算値に基づいて調整する構成としているが、通液量の積算を開始するタイミングは加熱目標温度を暫定目標温度Aに設定して燃焼制御が開始された時点であっても、燃焼制御の開始時から所定時間だけずれた時点であってもよい。
請求項5に記載の発明は、熱交換手段に外部から液体を供給する流入側流路と、前記熱交換手段において加熱された液体を熱交換手段の外部に導出する流出側流路と、前記流入側流路と流出側流路とをバイパスするバイパス流路とを有し、当該バイパス流路への通液が実質的に阻止されていることを条件として段階的燃焼制御が実施されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱装置である。
本発明の加熱装置は、流出側流路と流入側流路に加えて、流出側流路と流入側流路とをバイパスするバイパス流路を有する。そのため、加熱手段において加熱された液体とバイパス流路を介して外部から供給される液体とを混合することにより、流出側流路を介して外部に排出される液体の温度を調整することができる。
ここで、本発明の加熱装置においてバイパス流路への通液が実質的に阻止されると、熱交換手段において加熱された液体がそのまま流出側流路を介して外部に排出されることとなる。そのため、バイパス流路における通液が実質的に阻止される状況下では、液体が過度に加熱されるのを防止することが望ましい。かかる知見に基づき、本発明の加熱装置では、バイパス流路への通液が実質的に阻止されている状況下で段階的燃焼制御を実施する構成としている。そのため、本発明の加熱装置によれば、液体が最終目標温度を超えて高温の状態で外部に供給されてしまうのを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、熱交換手段において加熱された液体が所定の加熱上限温度以上になることを条件として燃焼運転を停止するものであり、基準温度が、加熱上限温度よりも所定の温度だけ低温に設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱装置である。
かかる構成によれば、熱交換手段において加熱された液体が加熱上限温度以上まで過度に加熱されたり、加熱上限温度以上まで加熱されて燃焼運転が停止してしまうのを防止できる。
本発明によれば、最終目標温度が高温であるなどの条件下で作動する場合であっても、熱交換手段における液体の温度が最終目標温度を超えて過昇温するのを抑制可能な加熱装置を提供できる。
続いて、本発明の一実施形態である加熱装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1において、1は本実施形態の加熱装置である。加熱装置1は、大別して燃焼部2と、燃焼部2において発生した燃焼ガスと湯水などの熱媒体とが熱交換を行う熱交換部3と、燃焼部2に空気を供給する給気部5と、熱交換部3を通過した燃焼ガスを外部に排出する排気部6とから構成されている。
燃焼部2は、灯油等の液体燃料やガスを燃焼するバーナ7(燃焼手段)と燃焼空間部8とから構成されている。バーナ7は、11基の炎孔部材9が並列に並べられたものであり、燃料を供給するための燃料供給管10が接続されている。燃料供給管10の中途には、元ガス電磁弁11およびガス比例弁12が接続されており、これによりバーナ7に供給される燃料の総量が調整されている。また、燃料供給管10の末端には、ガス電磁弁14a〜14cが設けられている。バーナ7は、ガス電磁弁14a〜14cを開閉することにより、燃料が送られる炎孔部材9の基数を変更し、燃焼量を変更することができる。
バーナ7において燃料が燃焼することにより発生した高温の燃焼ガスは、燃焼空間部8を通過し、熱交換部3側へと流れる。熱交換部3は、燃焼空間部8に連続しており、バーナ7の燃焼作動に伴い発生した高温の燃焼ガスと熱交換を行う熱交換器15(熱交換手段)を具備している。熱交換器15は、主要部分が銅製のいわゆるフィン・アンド・チューブ型の熱交換器である。熱交換器15は、入水口16と出水口17とを備えており、これらに湯水(液体)が流れる流水系統18が接続されている。
流水系統18は、外部から湯水を供給する流入側流路20と、熱交換器15において加熱された湯水を外部に流出させる流出側流路21とを備えている。流入側流路20は熱交換器15の入水口16に接続されており、流出側流路21は熱交換器15の出水口17に接続されている。
流入側流路20の中途には、水量センサ22(水量検知手段)と入水サーミスタ23(入水温度検知手段)とが設けられている。水量センサ22は、流入側流路20内を介して供給される湯水の量を検知するものである。また、入水サーミスタ23は、外部から供給される湯水の水温を検知するものである。水量センサ22および入水サーミスタ23は、共に後述する制御手段36に接続されている。
流出側流路21は、熱交換器15において燃焼ガスとの熱交換により加熱された高温の湯水を給湯栓25に供給するものである。流出側流路21の中途には、水量調整弁26(流量調整手段)と、湯温検知サーミスタ27と、攪拌部28と、出湯サーミスタ30(出湯温度検知手段)とが設けられている。水量調整弁26は、流出側流路21の流路を開閉することにより、水量調整弁26よりも下流側に流れる高温の湯水の流量を調整するものである。また、湯温検知サーミスタ27は、熱交換器15において加熱された高温の湯水の温度を検知するものである。
攪拌部28は、流出側流路21と、後述するバイパス流路31との接続部に設けられている。攪拌部28では、熱交換器15において加熱された高温の湯水と、バイパス流路31を介して流入する比較的低温の湯水とが混合される。攪拌部28の下流側には、出湯サーミスタ30が設けられている。出湯サーミスタ30は、攪拌部28において攪拌された後、給湯栓25側に向けて流れる湯水の温度を検知するものである。湯温検知サーミスタ27および出湯サーミスタ30は、いずれも後述する制御手段36に接続されており、これらの検知信号が制御手段36に入力される。また、水量調整弁26は、制御手段36に接続されており、制御手段36からの信号を受けて弁を開閉し、水量調整弁26よりも下流側に流れる高温の湯水の流量を調整する。
流入側流路20と流出側流路21とは、バイパス流路31によってバイパスされている。バイパス流路31の流出側流路21側の端部は、上記した攪拌部28に接続されている。バイパス流路31の中途には、バイパス流量センサ32とバイパス水量調整弁33とが設けられている。バイパス水量センサ32はバイパス流路31内を流れる湯水の水量を検知するものであり、この検知結果が制御手段36に入力される。また、バイパス水量調整弁33は、制御手段36からの信号に基づいて開度を調整し、これにより攪拌部28に流れ込む水量を調整するものである。
給気部5は、内部にファン35を内蔵しており、バーナ7の燃焼状態に応じて回転数を変化させ、送風量および送風圧力を調整することができる。ファン35は、制御手段36に接続されており、ファン35の回転数は、制御手段36によって供給電力量を調整することにより制御されている。
制御手段36は、本実施形態の加熱装置1の作動を司るものである。制御手段36は、上記した各センサの検知信号が入力されるものであると同時に、これらの検知信号に基づき、水量調整弁26やバイパス水量調整弁33、バーナ7、ファン35などの駆動制御を行うものである。制御手段36には、リモートコントローラ等の操作手段40が接続されている。
操作手段40には、加熱装置1の運転モードをオンモードとオフモードとに切り替えるための運転スイッチ41や、給湯栓25から出る湯水の温度(給湯設定温度Tq)等を設定するための設定スイッチ43等が設けられている。制御手段36は、給湯設定温度Tqや入水サーミスタ23により検知される入水温度Ti、水量センサ22によって検知される熱交換器15への入水量Qi等に基づき、熱交換器15において加熱される湯水の設定温度Ts(最終目標温度)を設定する。制御手段36は、設定温度Tsに基づいてバーナ7の燃焼量を調整し、燃焼運転を行う。
続いて、加熱装置1の動作について説明する。本実施形態の加熱装置1には、流入側流路20を通じて給水源から湯水が供給されている。そのため、加熱装置1は、給湯栓25を開栓すると、給湯栓25の開度に合わせて水量センサ22によって検知される湯水の流量(入水量Qi)が変化する。制御手段36は、入水量Qiが所定量以上になることを条件としてバーナ7を作動させて燃料を燃焼させる。熱交換器15を通過する湯水は、バーナ7において発生した燃焼熱を受けて加熱される。
給湯設定温度Tqが所定温度よりも低い場合、制御手段36は、熱交換器15において加熱されて流出側流路21を流れる湯水の温度や流量(湯温検知サーミスタ27の検知温度、水量センサ22の検知水量)、入水サーミスタ23によって検知される入水温度Ti等に基づき、バイパス水量調整弁33の開度調整を実施する。これにより、熱交換器15において加熱された高温の湯水と、バイパス流路31を介して外部から供給される低温の湯水とが攪拌部28において所定比で混ざり合い、湯水が給湯設定温度Tqに調整された状態で給湯栓25に供給される。
また、給湯設定温度Tqが高い場合、バイパス水量調整弁33は閉止された状態とされる。そのため、給湯設定温度Tqが高い場合は、熱交換器15において加熱されて流出側流路21を流れる湯水がそのまま給湯栓25に供給される。本実施形態では、給湯設定温度Tqが高く、熱交換器15から流出して流出側流路21を流れる湯水の温度(以下、必要に応じて熱交出湯温度Toと称す)が所定の基準温度S以上である場合に、バイパス水量調整弁33は閉止される構成とされている。
加熱装置1は、熱交換器15において過度に加熱された湯水が給湯栓25側に供給され、いわゆる高温出湯が起こるのを防止すべく、熱交換器15から流出して流出側流路21を流れる湯水の温度(以下、必要に応じて熱交出湯温度Toと称す)が所定の加熱上限温度Tu以上になることを条件として燃焼運転を停止する構成とされている。
上記したように、加熱装置1は、給湯設定温度Tq等に基づいて設定温度Tsを設定し、バーナ7の燃焼量を調整する構成とされているが、設定温度Tsの設定値の高低やその変遷によって燃焼運転の制御方法が異なる。
さらに具体的に説明すると、熱交換器15において加熱される湯水の設定温度Tsは、大別して下記(1)〜(3)のパターンで設定あるいは変更される。ここで、基準温度Sは、上記した加熱上限温度Tuよりも所定温度αだけ低温に設定される。基準温度Sは、例えば実験データ等に基づいて適宜設定することができ、給湯栓25から出る湯水の温度特性等を加味して適度なマージン(所定温度α)を設定することにより決定することができる。
(1) 燃焼開始時の設定温度Tsが基準温度S以上である。
(2) 燃焼開始後、燃焼運転中に設定温度Tsが基準温度S未満の温度から基準温度S以上の温度に切り替えられる。
(3) 設定温度Tsが基準温度S未満に設定あるいは変更される。
加熱装置1は、上記(1)〜(3)に示す設定温度Tsの設定パターン毎にバーナ7の燃焼量の調整方法が異なる。以下、図2に示すフローチャートや図3〜図5に示すグラフに基づき、加熱装置1における燃焼運転の制御方法について設定温度Tsの設定パターンに分類して説明する。
(1) 燃焼開始時の設定温度Tsが基準温度S以上である場合
この場合は、燃焼運転の開始直後から熱交出湯温度Toが設定温度Tsとなるようにバーナ7の燃焼量を調整すると、熱交換器15を流れる湯水が過度に加熱されて熱交出湯温度Toがオーバーシュートして加熱上限温度Tu以上になってしまい、燃焼運転を停止せざるを得ない状態になる可能性がある。さらに詳細には、例えば給湯に使用される湯水の量が少ないにもかかわらず給湯設定温度Tqが高いといったような条件が揃った場合に、設定温度Tsにあわせてバーナ7の燃焼量を調整すると、加熱対象である湯水の量が少ないにもかかわらず多くの熱エネルギーが発生することとなる。そのため、上記(1)の場合には、熱交出湯温度Toがオーバーシュートして加熱上限温度Tu以上となる可能性がある。また、本実施形態の加熱装置1は、設定温度Tsが基準温度S以上である場合にバイパス水量調整弁33が閉止されるため、熱交出湯温度Toがオーバーシュートすると給湯栓25から予期せぬ高温の湯水が出ることとなったり、給湯栓25から出る湯水の温度が不安定になったりする可能性がある。
そこで、上記(1)の場合、制御手段36は、熱交出湯温度Toの目標値(加熱目標温度Tr)を最終目標である設定温度Tsまで段階的に変化させ、これにあわせてバーナ7の燃焼量を制御する段階的燃焼制御を実施する。さらに具体的には、上記(1)の場合は、図3に示すように初期段階(一次制御段階)において設定温度Tsよりも低温の暫定目標温度Ttが設定され、熱交出湯温度Toが暫定目標温度Ttになるようにバーナ7の燃焼制御が実施される。そして、一次制御段階においてバーナ7の燃焼制御が開始された時点から起算して、流出側流路21を流れる湯水の積算流量Qmが所定の基準流量Qsに達した時点で段階的燃焼制御が二次制御段階に移行し、熱交出湯温度Toが設定温度Tsとなるようにバーナ7の燃焼制御が実施される。
すなわち、上記(1)の場合は、燃焼開始後、直ちに熱交出湯温度Toが設定温度Tsとなるようにバーナ7が燃焼制御されるのではなく、図3に示すように燃焼運転の開始時点P0で設定温度Ts(A[℃])よりも低温の暫定目標温度Tt(B[℃])が設定され、熱交出湯温度Toが暫定目標温度TtであるB[℃]となるように燃焼制御される。そして、バーナ7が燃焼運転を開始した時点P0から流出側流路21を流れた湯水の流量の積算値(積算流量Qm)が基準流量Qsに達した時点P1で、熱交出湯温度Toが設定温度Ts(A[℃])となるようにバーナ7の燃焼量が調整される。要するに、燃焼開始直後に設定温度Tsが基準温度S以上に設定される場合は、熱交出湯温度Toの目標値(加熱目標温度Tr)が2段階(暫定目標温度Tt、設定温度Ts)に切り替えて設定される。
(2) 燃焼開始後、燃焼運転中に設定温度Tsが基準温度S未満の温度から基準温度S以上の温度に切り替えられる場合
さらに具体的には、図4に示すように、燃焼開始時R0の設定温度Tsが基準温度S未満のC[℃]であり、その後、燃焼運転中のタイミングR1に給湯設定温度Tqが高温に切り替えられるなどして、熱交出湯温度Toの設定温度Tsが基準温度S以上のA[℃]に切り替えられる場合が上記(2)に相当する。
また、図5のように、基準温度S以上の設定温度Ts(A[℃])で燃焼運転を行った後、いったんタイミングU1で設定温度Tsが基準温度S未満のC[℃]に変更され、その後のタイミングU2で再び設定温度Tsが基準温度S以上のA[℃]に変更される場合も上記(2)に相当する。
上記(2)のように設定温度Tsが設定される場合についても、設定温度Tsが基準温度S以上に切り替えられた時点(図4および図5のタイミングR1,U2に相当)で、熱交出湯温度Toが設定温度Tsとなるようにバーナ7の燃焼量を調整すると、熱交出湯温度Toが加熱上限温度Tu以上になってしまい、燃焼運転を停止せざるを得ない状態になる可能性がある。そこで、上記(2)の場合についても、上記(1)の場合と同様に設定温度Tsが基準温度S以上に切り替えられた時点(タイミングR1,U2)で設定温度Tsよりも低温のB[℃]に暫定目標温度Ttが設定され、熱交出湯温度Toが暫定目標温度Tt(B[℃])となるようにバーナ7の燃焼量が調整される。
熱交出湯温度Toが暫定目標温度Ttとなるようにバーナ7の燃焼量が調整されてからの積算流量Qmが基準流量Qsに達した時点(図4および図5のタイミングR2,U3に相当)で、熱交出湯温度Toが設定温度TsであるA[℃]となるようにバーナ7の燃焼量が調整される。すなわち、上記(1)のように燃焼開始直後のタイミングP0で設定温度Tsが基準温度S以上に設定される場合だけでなく、上記(2)のように燃焼開始後に設定温度Tsが変更され、設定温度Tsが基準温度S未満の温度から基準温度S以上の温度に切り替えられる場合についても、熱交出湯温度Toの目標値である加熱目標温度Trが2段階に設定される。換言すれば、上記(2)の場合についても段階的燃焼制御が実施され、タイミングR1,U2からタイミングR2,U3までの一次制御段階において暫定目標温度Ttを加熱目標温度Trとしてバーナ7の燃焼制御が実施される。そして、タイミングR2,U3からタイミングR3,U4までの二次制御段階において設定温度Tsを加熱目標温度Trとしてバーナ7の燃焼制御が実施される。
(3) 設定温度Tsが基準温度S未満に設定あるいは変更される場合
設定温度Tsが基準温度S未満に設定される場合は、熱交出湯温度Toが設定温度Tsとなるようにバーナ7の燃焼量を調整することにより熱交換器15を流れる湯水が過度に加熱されたとしても、熱交出湯温度Toは加熱上限温度Tu以上にはならない。そのため、上記(3)の場合は、設定温度Tsが設定された時点から熱交出湯温度Toが設定温度Tsとなるようにバーナ7の燃焼量が調整される。すなわち、上記(3)の場合は、加熱目標温度Trが1段階に設定される。
上記(1)〜(3)の場合における加熱装置1の動作を図2に示す制御フローに従って説明すると、制御手段36は、先ずステップ1において燃焼要求の有無を確認する。本実施形態では、運転スイッチ41がオン状態である状態で、水量センサ22によって所定量以上の湯水が熱交換器15に流入していることが確認されることを条件として燃焼要求があるものと判断される。
図2に示す制御フローが開始されると、先ずステップ1において燃焼要求の有無が確認される。ここで、燃焼要求がない場合は、制御フローがステップ8に進められフラグがオフ状態とされる。ここで、オフ状態とされるフラグは、後述するステップ3〜ステップ6に至る制御フローによる制御の履歴を示すものである。
ステップ1において燃焼要求があることが確認されると、制御フローがステップ2に進められ、上記したフラグがオン状態であるか否かが確認される。フラグがオン状態である場合は、既に後述するステップ3〜ステップ6に至る制御フローを経て加熱目標温度Trが段階的に切り替えられた状態であり、加熱目標温度Trが最終目標である設定温度Tsに設定されている。そのため、この場合は制御フローがステップ7に進められ、加熱目標温度Trを設定温度Tsとしてバーナ7の燃焼量制御が継続される。
一方、ステップ2においてフラグがオフ状態である場合は、制御フローがステップ3に進められる。ステップ3において、制御手段36は、給湯設定温度Tqや、入水サーミスタ23によって検知される入水温度Ti、湯温検知サーミスタ27によって検知される熱交出湯温度To、出湯サーミスタ30によって検知される給湯温度Th等に基づき、熱交換器15において加熱される湯水の設定温度Tsを導出する。制御手段36は、設定温度Tsが基準温度S以上であるか否かを確認する。
ここで、上記(3)の場合は、設定温度Tsが基準温度S未満であるため、制御フローがステップ7に進められ、加熱目標温度Trを設定温度Tsに設定してバーナ7の燃焼量が制御される。制御手段36は、熱交出湯温度Toと入水温度Tiとに基づき、水量調整弁26やバイパス水量調整弁33の開度を調整し、流出側流路21およびバイパス流路31を流れ攪拌部28に流入する湯水の量や比率を調整する。
一方、上記(1)や(2)の場合は、設定温度Tsが基準温度S以上であるため、制御フローがステップ3からステップ4に進められる。制御フローがステップ4に移行すると、設定温度Tsよりも所定温度βだけ低い暫定目標温度Tt(B[℃」)が加熱目標温度Trとして設定され、熱交換器15を流れる湯水を暫定目標温度Ttまで加熱可能なようにバーナ7の燃焼量が調整される。その後、制御フローは、ステップ5に移行する。
制御フローがステップ5に移行すると、積算流量Qmが所定の基準流量Qsに達しているか否かを確認する。ここで、積算流量Qmは、設定温度Tsが基準温度S以上に設定された時点から熱交換器15に流入する湯水の量を指す。すなわち、上記(1)の場合、積算流量Qmは、図3に示すように燃焼運転が開始された時点P0から熱交換器15に流入している湯水の量の積算値に相当する。また、上記(2)の場合、積算流量Qmは、図4や図5に示すように設定温度Tsが基準温度S未満の温度から基準温度S以上の温度に設定された時点(タイミングR1,U2)から熱交換器15に流入している湯水の量の積算値に相当する。
ステップ5において、積算流量Qmが基準流量Qs未満の間は、上記したステップ3およびステップ4の動作が継続される。一方、ステップ5において積算流量Qmが基準流量Qs以上に達したことが確認されると、その時点(図3〜図5のP1,R2,U3に相当)で制御フローがステップ6に進められ、上記したステップ3〜ステップ5に至る一連の制御フローを経て加熱目標温度Trが段階的に切り替えられたことを示すフラグがオン状態とされる。その後、制御フローがステップ7に進められ、熱交出湯温度Toが設定温度Tsになるようにバーナ7の燃焼量が調整される。その後、制御フローがステップ1に戻され、上記した一連の制御フローが繰り返される。
上記したように、本実施形態の加熱装置1では、設定温度Tsが所定の基準温度S以上の高温(本実施形態ではA[℃])に設定された場合に、熱交出湯温度Toの目標値である加熱目標温度Trをそのまま設定温度Tsとするのではなく、積算流量Qmの増加に伴って段階的に設定温度Tsに近づけてバーナ7の燃焼量を制御する段階的燃焼制御を実施する構成とされている。そのため、加熱装置1では、設定温度Tsが基準温度S以上の高温に設定されても、熱交出湯温度Toが加熱上限温度Tuを越える、いわゆるオーバーシュートが起こるのを防止することができる。
また、本実施形態では、設定温度Tsが所定の基準温度S以上の高温に設定された場合に、積算流量Qmが所定の基準流量Qs以上になった時点(図3〜図5のP1,R2,U3に相当)で加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt(B[℃])から設定温度Ts(A[℃])に変更する構成とされている。すなわち、上記実施形態では、積算流量Qmを基準として、加熱目標温度Trを切り替える構成とされている。そのため、本実施形態の加熱装置1では、給湯栓25における給湯量が多く、熱交換器15への入水量Qi(給湯量)が多い場合は、熱交換器15への入水量Qi(給湯量)が少ない場合よりも熱交出湯温度Toの目標値である加熱目標温度Trが暫定目標温度Ttに設定されている期間が短くなる。さらに、入水量Qiが多い場合は、熱交換器15における湯水の滞在時間が短く、熱交出湯温度Toが過度に高温になる可能性が低い。そのため、加熱装置1は、給湯量が多い場合に加熱目標温度Trが設定温度Tsとされるまでの期間が短く、給湯設定温度Tqの切り替えにスムーズに対応することができる。
本実施形態の加熱装置1において、入水量Qiが少ない場合は、バーナ7への燃料ガスの供給量が絞られ、バーナ7において発生した燃焼熱が熱交換器15に伝わり、熱交換器15内を流れる湯水が加熱されるまでに要する期間が長くなる傾向にある。すなわち、入水量Qi(給湯量)が少ない場合は、入水量Qi(給湯量)が多い場合に比べて、バーナ7の燃焼量の変化に伴って熱交換器15を流れる湯水の温度変化が起こるまでの期間が長くなる傾向にある。そのため、加熱装置1において、入水量Qi(給湯量)が少ない場合に上記したオーバーシュートを抑制するためには、加熱目標温度Trが暫定目標温度Ttに設定されている期間を長くとることが望ましい。ここで、上記したように、加熱装置1では、入水量Qi(給湯量)が所定の積算流量Qmに達した時点で熱交出湯温度Toの目標値である加熱目標温度Trが暫定目標温度Ttから設定温度Tsに切り替えられる構成とされている。そのため、本実施形態の加熱装置1では、熱交換器15への入水量Qiが少ない場合に、加熱目標温度Trが暫定目標温度Ttに設定されている期間が長くなる。従って、本発明の加熱装置1は、入水量Qi(給湯量)が少ない場合であっても上記したようなオーバーシュートやこれに伴う不具合が発生しにくい。
上記したように、加熱装置1は、加熱目標温度Trが基準温度S以上である場合にバイパス水量調整弁33が閉止される。そのため、設定温度Tsが上記(1)や(2)のように設定される場合は、熱交換器15において加熱された湯水がそのまま流出側流路21を介して給湯栓25に供給されることとなる。従って、上記(1)や(2)の場合は、熱交出湯温度Toがオーバーシュートしたり、過度に高温になるのを防止することが望ましい。かかる知見に基づき、本実施形態の加熱装置1では、上記(1)や(2)の場合に加熱目標温度Trを設定温度Tsに向けて多段階(本実施形態では2段階)に切り替える段階的燃焼制御を実施し、熱交出湯温度Toが過度に高温になるのを阻止する構成とされている。そのため、加熱装置1は、給湯設定温度Tqが高温に設定され、加熱目標温度Trが基準温度S以上となっても、給湯栓25における出湯温度が予想以上に高温になったり、熱交出湯温度Toが加熱上限温度Tu以上になり燃焼運転が停止してしまうといったような不具合が極めて起こりにくい。
上記実施形態では、設定温度Tsが所定の基準温度S以上の高温に設定された場合に、加熱目標温度Trを積算流量Qmの増加に伴って2段階(暫定目標温度Tt、設定温度Ts)に変化させ、段階的に設定温度Tsに近づける構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱目標温度Trをさらに多段階に変化させる構成としてもよい。
さらに具体的には、例えば、設定温度Tsが所定の基準温度S以上の高温に設定された場合に、熱交出湯温度Toの目標値である加熱目標温度Trを積算流量Qmの増加に伴って3段階(暫定目標温度Tt1、暫定目標温度Tt2、設定温度Ts)に変化させ、最終的に設定温度Tsとなるように制御する構成としてもよい。すなわち、上記した段階的燃焼制御の一次制御段階において暫定目標温度Ttを複数段階(本実施形態では2段階)に設定し、加熱目標温度Trを複数の暫定目標温度Trのうち低温側のものから高温側のものに順次切り替えていき、バーナ7の燃焼量を制御する構成としてもよい。
加熱目標温度Trを3段階に切り替える場合を例にあげて説明すると、熱交換器15において加熱される湯水の設定温度Tsは、上記した加熱目標温度Trを2段階に切り替える場合と同様に、大別して下記(a)〜(c)のパターンで設定あるいは変更される。
(a) 燃焼開始時の設定温度Tsが基準温度S以上である
(b) 燃焼開始後、燃焼運転中に設定温度Tsが基準温度S未満の温度から基準温度S以上の温度に切り替えられる
(c) 設定温度Tsが基準温度S未満に設定あるいは変更される
加熱目標温度Trを3段階に切り替える場合についても、上記(a)〜(c)に示す設定温度Tsの設定パターン毎にバーナ7の燃焼量の調整方法が異なる。以下、図6〜図8に示すグラフに基づき、加熱装置1における燃焼運転の制御方法について説明する。
(a) 燃焼開始時の設定温度Tsが基準温度S以上である場合
この場合は、熱交出湯温度Toの設定値は、図6に示すように設定温度Ts(A[℃])に対して所定温度βだけ低いB[℃]を暫定目標温度Tt1、暫定目標温度Tt1よりも所定温度γだけ低いC[℃]を暫定目標温度Tt2と設定する。そして、制御手段36は、燃焼開始時(図6のタイミングX0に相当)に加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt2に設定し、バーナ7の燃焼量を調整する。
加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt2(C[℃])として燃焼運転が開始された時点から、熱交換器15への入水量Q1の積算値(積算流量Qm1)が所定の基準流量Qs1に達したタイミングX1において、制御手段36は、加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt1(B[℃])に上昇させ、バーナ7の燃焼量を調整する。加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt1に設定した時点から積算された入水量Qiの積算値である積算流量Qm2が所定の基準流量Qs2に達すると、制御手段36は、加熱目標温度Trを、給湯設定温度Tq等に基づいて導出された設定温度Ts(A[℃])まで上昇させる。
(b) 燃焼開始後、燃焼運転中に設定温度Tsが基準温度S未満の温度から基準温度S以上の温度に切り替えられる
上記(b)の場合として、加熱目標温度Trが図7に示すように推移する場合や、図8に示すように推移する場合が想定される。さらに具体的には、図7に示すように燃焼開始直後のタイミングY0において加熱目標温度Trが暫定目標温度Tt2未満の低温(D[℃])であったが、その後のタイミングY1で基準温度S以上の高温のA[℃]に切り替えられる場合がある。また、図8のように、燃焼開始後の一時期(タイミングZ0〜Z1)において設定温度Tsが基準温度S以上であり、タイミングZ1において設定温度Tsがいったん暫定目標温度Tt2以下のD[℃]に下げられた後、再度タイミングZ2で設定温度Tsが基準温度S以上のA[℃]に設定される場合がある。
上記(b)のように設定温度Tsが変遷する場合についても、上記(a)の場合と同様に設定温度Tsが基準温度S未満の温度から基準温度S以上の温度に切り替えられることを条件として段階的燃焼制御が開始される。すなわち、上記(b)の場合は、タイミングY1,Z2において設定温度Tsが基準温度S以上の温度に設定されると、暫定目標温度Tt1,Tt2が設定される。そして、図7のタイミングY1や図8のタイミングZ2から熱交換器15に流入する入水量Q1の積算値が所定の積算流量Qs1に達するまでの期間は、熱交出湯温度Toの目標値である加熱目標温度Trが暫定目標温度Tt2に設定され、これにあわせてバーナ7の燃焼量が調整される。その後、入水量Q1の積算値が所定の積算流量Qs1に達したタイミング、すなわち図7のタイミングY2や図8のタイミングZ3で加熱目標温度Trが暫定目標温度Tt2から暫定目標温度Tt1に切り替えられ、熱交出湯温度Toが暫定目標温度Tt1になるようにバーナ7の燃焼量が制御される。
加熱目標温度Trが暫定目標温度Tt2から暫定目標温度Tt1に切り替えられたタイミングY2,Z3から熱交換器15に流入する入水量Q2の積算値が所定の積算流量Qs2に達すると(図7および図8のタイミングY3,Z4に相当)、加熱目標温度Trが最終目標である設定温度Ts(A[℃])に切り替えられ、これにあわせてバーナ7の燃焼量が制御される。
(c) 設定温度Tsが基準温度S未満に設定あるいは変更される場合
設定温度Tsが基準温度S未満に設定される場合として、設定温度Tsが上記した暫定目標温度Tt2以下である場合と、設定温度Tsが暫定目標温度Tt2よりも高温であって暫定目標温度Tt1以下の場合とがある。
設定温度Tsが暫定目標温度Tt2より低温である場合は、上記したように熱交出湯温度Toの目標値である加熱目標温度Trを段階的に切り替えなくても熱交出湯温度Toが加熱上限温度Tuを越えてオーバーシュートを起こす可能性が極めて低い。そのため、この場合は設定温度Tsが設定された時点から、加熱目標温度Trが設定温度Tsに設定され、バーナ7の燃焼量が調整される。
設定温度Tsが暫定目標温度Tt2よりも高温であって暫定目標温度Tt1以下の場合についても、設定温度Tsが暫定目標温度Tt2より低温である場合と同様に設定温度Tsが設定された時点から、加熱目標温度Trを設定温度Tsに設定し、バーナ7の燃焼量を調整する構成としてもよい。しかし、熱交出湯温度Toがオーバーシュートを起こすのを防止すべく、図9に示すように加熱目標温度Trを順次切り替え、これにあわせてバーナ7の燃焼量を制御する構成としてもよい。
さらに具体的には、図9に示すように、燃焼運転の開始のタイミングV0において、熱交出湯温度Toの設定温度Tsが暫定目標温度Tt2よりも高温であって暫定目標温度Tt1以下の範囲内の温度(本実施形態ではB[℃])に設定される場合を例に挙げると、先ずタイミングV0において設定温度Tsよりも低温のD[℃]が暫定目標温度Tt3として設定され、これに基づいてバーナ7の燃焼量が調整される。そして、タイミングV0から熱交換器15への入水量Qiの積算値である積算流量Qm1が所定の基準流量Qs1に達したタイミングV1において加熱目標温度Trが暫定目標温度Tt2であるC[℃]に切り替えられ、これにあわせてバーナ7の燃焼量が制御される。その後、タイミングV1以降における積算流量Qm2が基準流量Qs2に達したタイミングV2において加熱目標温度Trが設定温度TsであるB[℃]に設定され、バーナ7の燃焼量が制御される。
上記したように、暫定目標温度Ttを複数段階に設定して段階的燃焼制御を実施すれば、熱交出湯温度Toの最終目標である設定温度Tsが基準温度S以上に設定された際に熱交出湯温度Toが過度に高温になるのをより一層確実に防止できる。
また、暫定目標温度Tt(Tt1,Tt2)を複数段階に設定した場合についても、入水量Qiの積算値(積算流量Qm)が所定の基準流量Qsに達した時点で加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt2から暫定目標温度Tt1に切り替える構成とされている。すなわち、上記実施形態では、段階的燃焼制御の一次制御段階から二次制御段階への切り替え時だけでなく、一次制御段階において加熱目標温度Trを切り替える際にも入水量Qiを基準として加熱目標温度Trの切り替えのタイミングが調整されている。そのため、上記した構成によれば、入水量Qiの大小や変化に対応して一次制御段階の長さを最適化することができる。
上記したように、暫定目標温度Tt(Tt1,Tt2)を複数段階に設定した場合についても、入水量Qi(給湯量)が多い場合に、入水量Qiが少ない場合よりも加熱目標温度Trが設定温度Tsとされるまでの期間が短くなる。そのため、入水量Qiが多い場合は、熱交出湯温度Toが過度に高温になるのを確実に防止しつつ、加熱目標温度Trを最終目標である設定温度Tsまでスムーズに上昇させることができる。
また、上記したように、加熱装置1では、熱交換器15への入水量Qiが少ない場合に加熱目標温度Trが暫定目標温度Tt1や暫定目標温度Tt2に設定されている期間が長くなる。従って、本発明の加熱装置1は、入水量Qi(給湯量)が少ない場合であっても上記したようなオーバーシュートやこれに伴う不具合が発生しにくい。
上記実施形態では、基準温度Sと加熱上限温度Tuの温度差αや、設定温度Tsと暫定目標温度Tt,Tt1との温度差β、暫定目標温度Tt1,Tt2の温度差γをそれぞれ区別して記載したが、これらはそれぞれ異なっていても同一であってもよい。また、上記実施形態では、基準流量Qs1と基準流量Qs2とを区別して記載したが、これらは同一であってもよい。
上記実施形態では、暫定目標温度Tt(Tt1,Tt2)を複数設定して段階的燃焼制御を実施する際に、一次制御段階において加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt2から暫定目標温度Tt1に切り替えるタイミングを入水量Qiに基づいて調整するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、例えば一次制御段階において加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt2から暫定目標温度Tt1に切り替えるタイミングを、加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt1に設定してバーナ7の燃焼制御を開始したタイミングから所定時間が経過した時点を基準としたり、熱交出湯温度Toが暫定目標温度Tt1に達したタイミングを基準としてもよい。
上記実施形態では、加熱目標温度Trが暫定目標温度Ttや暫定目標温度Tt1,Tt2に設定された時点から起算して熱交換器15への入水量Qiを積算し、これが所定の基準流量Qs,Qs1,Qs2に達することを条件として加熱目標温度Trを暫定目標温度Tt2や設定温度Tsに切り替える構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、例えば熱交換器15への入水量Qiの積算を開始するタイミングを加熱目標温度Trが暫定目標温度Ttや暫定目標温度Tt1,Tt2に設定された時点から所定時間だけずらしたり、熱交出湯温度Toの検出値が暫定目標温度Ttや暫定目標温度Tt1,Tt2に達した時点としてもよい。
上記実施形態では、図3〜図9に示すように基準温度Sおよび設定温度Tsが共にA[℃]に設定された場合を例にあげて段階的燃焼制御の実施形態を説明したが、加熱装置1は、基準温度Sおよび設定温度Tsが同一の場合だけではなく、設定温度Tsが基準温度S以上の高温に設定された場合についても段階的燃焼制御によりバーナ7の燃焼制御を実施することができる。
本発明の一実施形態である加熱装置の作動原理図である。 図1に示す加熱装置の動作の一態様を示すフローチャートである。 図1に示す加熱装置が段階的燃焼制御を実施する際の熱交出湯温度および加熱目標温度の推移を概念的に示すグラフである。 図1に示す加熱装置が段階的燃焼制御を実施する際の熱交出湯温度および加熱目標温度の推移を概念的に示すグラフである。 図1に示す加熱装置が段階的燃焼制御を実施する際の熱交出湯温度および加熱目標温度の推移を概念的に示すグラフである。 図1に示す加熱装置が段階的燃焼制御を実施する際の熱交出湯温度および加熱目標温度の推移を概念的に示すグラフである。 図1に示す加熱装置が段階的燃焼制御を実施する際の熱交出湯温度および加熱目標温度の推移を概念的に示すグラフである。 図1に示す加熱装置が段階的燃焼制御を実施する際の熱交出湯温度および加熱目標温度の推移を概念的に示すグラフである。 図1に示す加熱装置が段階的燃焼制御を実施する際の熱交出湯温度および加熱目標温度の推移を概念的に示すグラフである。
1 加熱装置
7 バーナ(燃焼手段)
15 熱交換器(熱交換手段)
Tq 給湯設定温度
Ti 入水温度
Ts 設定温度
Tt,Tt1,Tt2 暫定目標温度
To 熱交出湯温度
Tu 加熱上限温度
Tr 加熱目標温度
Qm,Qm1,Qm2 積算流量
Qs,Qs1,Qs2 基準流量
Qi 入水量(給湯量)
S 基準温度

Claims (6)

  1. 燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼熱を熱源として液体を加熱する熱交換手段とを備え、当該熱交換手段において加熱された液体が最終目標温度になるように燃焼制御を実施するものであり、
    燃焼開始時の最終目標温度が所定の基準温度以上に設定されることを条件として、前記基準温度よりも低温の暫定目標温度を設定し、液体の加熱目標温度を前記暫定目標温度から最終目標温度に向けて段階的に変化させて燃焼制御する段階的燃焼制御を実施するものであり、
    当該段階的燃焼制御が、加熱目標温度を前記暫定目標温度に設定して燃焼制御する一次制御段階と、加熱目標温度を前記最終目標温度に設定して燃焼制御する二次制御段階とを経て実施されるものであり、前記一次制御段階において燃焼制御が開始された後における熱交換手段への通液量の積算値が所定量に達することを条件として二次制御段階に移行するものであり、
    熱交換手段への通液量が少ない場合に、加熱目標温度が暫定目標温度に設定されている期間を長くとることを特徴とする加熱装置。
  2. 燃料を燃焼する燃焼手段と、当該燃焼手段において発生した燃焼熱を熱源として液体を加熱する熱交換手段とを備え、当該熱交換手段において加熱された液体が最終目標温度になるように燃焼制御を実施するものであり、
    燃焼制御中に、最終目標温度が所定の基準温度を下回る温度から基準温度以上の温度に切り替えられることを条件として、前記基準温度よりも低温の暫定目標温度を設定し、液体の加熱目標温度を前記暫定目標温度から最終目標温度に向けて段階的に変化させて燃焼制御する段階的燃焼制御を実施するものであり、
    当該段階的燃焼制御が、加熱目標温度を前記暫定目標温度に設定して燃焼制御する一次制御段階と、加熱目標温度を前記最終目標温度に設定して燃焼制御する二次制御段階とを経て実施されるものであり、前記一次制御段階において燃焼制御が開始された後における熱交換手段への通液量の積算値が所定量に達することを条件として二次制御段階に移行するものであり、
    熱交換手段への通液量が少ない場合に、加熱目標温度が暫定目標温度に設定されている期間を長くとることを特徴とする加熱装置。
  3. 前記一次制御段階は、暫定目標温度を基準温度よりも低温側の温度領域で複数段階に設定し、複数段階に設定された暫定目標温度から選択される所定の暫定目標温度Aを加熱目標温度に設定して燃焼制御を実施した後、暫定目標温度Aよりも高温の暫定目標温度Bを加熱目標温度に設定して燃焼制御を実施する制御段階であり、
    前記一次制御段階において複数段階に設定された暫定目標温度のうち最も高温の暫定目標温度を加熱目標温度に設定して燃焼制御が実施された後に前記二次制御段階に移行することを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記一次制御段階は、暫定目標温度Aを加熱目標温度に設定して燃焼制御が開始された後、熱交換手段への通液量の積算値が所定量に達することを条件として加熱目標温度を暫定目標温度Bに切り替えて燃焼制御を実施する制御段階であることを特徴とする請求項3に記載の加熱装置。
  5. 熱交換手段に外部から液体を供給する流入側流路と、前記熱交換手段において加熱された液体を熱交換手段の外部に導出する流出側流路と、前記流入側流路と流出側流路とをバイパスするバイパス流路とを有し、
    当該バイパス流路への通液が実質的に阻止されていることを条件として段階的燃焼制御が実施されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱装置。
  6. 熱交換手段において加熱された液体が所定の加熱上限温度以上になることを条件として燃焼運転を停止するものであり、
    基準温度が、加熱上限温度よりも所定の温度だけ低温に設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱装置。
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