JP4735133B2 - 樹脂分散液の塗布方法、無端ベルトの製造方法。 - Google Patents
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Description
(V/R)<1.5 (mm/回転) (1)
本発明の樹脂分散液の塗布方法は、円筒状或いは円柱状芯体をその中心軸が水平になるように回転させ、付着手段により前記芯体に樹脂分散液を付着させつつ、付着させた樹脂分散液を平坦化手段により平坦化し、前記付着手段及び前記平滑化手段を相対的に前記芯体の一端から他の一端へ水平方向に移動させて、前記芯体に樹脂分散液を塗布する塗布方法であって、
前記平滑化手段は、樹脂分散液を前記芯体に付着させている間、前記芯体表面に突き当て、それ以外の間は前記芯体から退避させる、ことを特徴としている。
円筒状或いは円柱状芯体をその中心軸が水平になるように回転させ、付着手段により前記芯体に樹脂分散液を付着させつつ、付着させた樹脂分散液を平坦化手段により平坦化し、前記付着手段及び前記平滑化手段を相対的に前記芯体の一端から他の一端へ水平方向に移動させて、前記芯体に樹脂分散液を塗布する第1塗布工程と、
前記第1塗布工程が終了後、前記付着手段及び前記平坦化手段の位置を変えることなく、前記芯体を他の芯体に取替える工程と、
前記第1塗布工程が終了後の前記付着手段及び前記平坦化手段の位置から、前記他の芯体をその中心軸が水平になるように回転させ、付着手段により前記他の芯体に樹脂分散液を付着させつつ、付着させた樹脂分散液を平坦化手段により平坦化し、前記付着手段及び前記平滑化手段を相対的に前記他の芯体の一端から他の一端へ水平方向に移動させて、前記芯体に樹脂分散液を塗布する第2塗布工程と、
を有することがよい。
円筒状或いは円柱状芯体に被膜形成樹脂溶液を塗布して、前記芯体に前記被膜形成樹脂溶液の塗膜を形成する工程と、
前記塗膜を加熱して樹脂皮膜を形成する工程と、
前記芯体と前記皮膜とを分離する工程と、
を有する無端ベルトの製造方法であって、
塗膜を形成する工程が、上記本発明の樹脂分散液の塗布方法により行われることを特徴としている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る樹脂分散液の塗布方法に利用する塗布装置の主要部分を示す構成図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る樹脂分散液の塗布方法に使用する塗布装置の主要部分の芯体軸方向から見た側面図である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る樹脂分散液の塗布方法に利用する塗布装置の主要部分を示す斜視図である。図8は、本発明の第2の実施形態に係る樹脂分散液の塗布方法に使用する塗布装置の主要部分の芯体軸方向と直交した方向から見た上面図である。但し、図中、塗布装置は、平滑化手段が異なる以外は第1実施形態と同様な構成であるので、芯体及び平滑化手段のみを示し、これら以外は省略している。
本実施形態では、上記第1又は第2の実施形態を適用して、無端ベルトを製造する方法について説明する。以下、樹脂溶液としてPI前駆体溶液をいて、樹脂皮膜としてPI樹脂皮膜を形成する形態を説明する。無論、本発明はこれに限られるわけではない。
まず、上記第1又は第2の実施形態に従って、芯体の表面にポリイミド樹脂前駆体溶液の塗膜を形成する。
芯体上にPI前駆体溶液を塗布後、乾燥をするとPI前駆体皮膜が形成される。乾燥温度は50〜150℃、乾燥時間は30〜200分が好ましい。その際、溶剤である非プロトン系極性溶剤は極めて乾燥が遅いので、乾燥促進のために温度を上げると、PI前駆体溶液の粘度が低下し、PI前駆体塗膜は重力の影響を受けて、乾燥する前に垂れが生じやすい。その場合には、塗布された芯体を、軸方向を水平にして、10〜60rpm程度で回転させながら乾燥するとよい。その場合、回転塗布工程から連続して回転させ続けることが好ましい。
次いで、350〜450℃の温度で20〜60分間、PI前駆体皮膜を加熱し、縮合反応させる。その際、フッ素樹脂粉体は溶融焼成されてフッ素樹脂層となる。このようにPI前駆体皮膜上にフッ素樹脂分散液を塗布し、同時にPI樹脂皮膜とフッ素樹脂層とを形成すると密着性が向上する。なお、PI前駆体被膜皮膜中に溶剤が残留していると、皮膜に膨れを生じることがあるため、前記温度に達するまでに、完全に残留溶剤を除去することが好ましく、この工程では、温度を段階的に上昇させたり、ゆっくりと上昇させることが好ましい。
上記第1実施形態に示す塗布装置(図1〜図3参照)を用い、25℃での粘度が約100Pa・sのPI前駆体溶液(商品名:Uイミド、ユニチカ製)を直径30mm、長さ500mmの芯体に回転塗布する。すなわち、400mlのPI前駆体溶液が入った容器にモーノポンプを連結し、軸回転数15rpmで10g/分の吐出量に調整し、ディスペンサー(流下装置)から芯体表面に流下して付着させるようにする、
吐出量 10g/分
移動速度 180mm/分
芯体回転数 120rpm
塗布時間 167s
溶液ロス量(捨て出しロス) 0g
得られた無端ベルトは、平均膜厚が80μm、ばらつき(最大値と最小値の差)は4μm以下であった。
実施例1において、PI前駆体溶液を芯体に向け吐出し、PI前駆体溶液が芯体に1周した後、ブレードを垂直方向に移動(上昇)させて芯体表面に突き当てPI前駆体溶液に接触させた。そして、塗布(吐出)終了後、吐出終了箇所がブレードから3mm移動した時点でブレードを垂直方向に20mm移動(下降)させて、ブレードの退避を行った(図5参照)。芯体とブレードにキズをつけない効果は実施例1と同じであるが、ブレード表面に付着する溶液が多くなった。また、実施例1に比べ、ブレードの突き当て位置、退避位置での塗膜のむらが少なくなっていた。
実施例1において、PI前駆体溶液を芯体に向け吐出し、PI前駆体溶液が芯体に1周した後、ブレードを水平方向に対して傾斜するように移動させて芯体表面に突き当てPI前駆体溶液に接触させた。そして、塗布(吐出)終了後、吐出終了箇所がブレードから3mm移動した時点でブレードを水平方向に対して傾斜するように移動(20mm下降、50mm後退)させて、ブレードの退避を行った(図4参照)。芯体とブレードにキズなどをつけない効果は実施例1と同じであるが、ブレード表面に付着する溶液は実施例2と同じくらいであった。また、実施例1に比べ、ブレードの突き当て位置、退避位置での塗膜のむらが少なくなっていた。
実施例1において、PI前駆体溶液を芯体に向け吐出し、PI前駆体溶液が芯体に1周した後、ブレードをその一端を軸にして回転移動させて芯体表面に突き当てPI前駆体溶液に接触させた。塗布(吐出)終了後、吐出終了箇所がブレードから3mm移動した時点でブレードを回転移動させて、その先端を円弧状に30mmさせて、ブレードの退避を行った(図6参照)。芯体とブレードにキズなどをつけない効果は実施例1と同じであるが、ブレードが回転運動でその先端が上下に動くのでブレードユニット全体をコンパクトにできる利点がある。また、実施例1に比べ、ブレードの突き当て位置、退避位置での塗膜のむらが少なくなっていた。
実施例1において、塗布終了後はディスペンサーとブレードを500mm/分で元の位置に戻したが、それに要する時間は約1分であった。
実施例2において、ブレードをその幅10mmとし、そのPI前駆体溶液の流下位置(付着位置)を移動方向の上流側端部から4mm下流に位置となるように取り付けて塗布を行ったところ、得られる無端ベルトの平均膜厚は80μmで、ばらつき(最大値と最小値の差)は2μm以下と、ばらつきを少し改善することができた。
第2実施形態に示す塗布装置(図7参照)を用い、実施例6の塗布条件と同様にして塗布を行った。平滑化手段としては、先端に切欠けを有する非対称のブレードを2つ用い、一つが往路用ブレード、他方が復路用ブレードとした。そして、往路・復路でそれぞれのブレードを突き当て、塗布を行った。なお、塗布後のブレードの突き当て・退避方法は実施例4と同様にブレードを回転移動させることで行った。得られた無端ベルトの平均膜厚は80μmで、ばらつき(最大値と最小値の差)は2μm以下と、実施例6と同様に、往路・復路で同一の塗膜品質で塗布することができた。
12 PI前駆体溶液
14 流下装置
16 ノズル
18 容器
20 ポンプ
22 ブレード
22A 往路用ブレード
22B 復路ブレード
24 突き当て位置
26 退避位置
30A、30B 支持部材
32 連結軸
34、36 突き当て・退避位置
38 流下位置
Claims (2)
- 円筒状或いは円柱状芯体をその中心軸が水平になるように回転させ、付着手段により前記芯体に樹脂分散液を付着させつつ、付着させた樹脂分散液を平坦化手段により平坦化し、前記付着手段及び前記平滑化手段を相対的に前記芯体の一端から他の一端へ水平方向に移動させて、前記芯体に樹脂分散液を塗布する塗布方法であって、
前記平滑化手段は、樹脂分散液を前記芯体に付着させている間、前記芯体表面に突き当て、それ以外の間は前記芯体から退避させる、ことを特徴とする樹脂分散液の塗布方法。 - 円筒状或いは円柱状芯体に被膜形成樹脂溶液を塗布して、前記芯体に前記被膜形成樹脂溶液の塗膜を形成する工程と、
前記塗膜を加熱して樹脂皮膜を形成する工程と、
前記芯体と前記皮膜とを分離する工程と、
を有する無端ベルトの製造方法であって、
塗膜を形成する工程が、請求項1に記載の樹脂分散液の塗布方法により行われることを特徴とする無端ベルトの製造方法。
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JP2005246861A JP4735133B2 (ja) | 2005-08-26 | 2005-08-26 | 樹脂分散液の塗布方法、無端ベルトの製造方法。 |
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