JP4734596B2 - 食肉スライサーの洗浄方法及び食肉スライサー - Google Patents

食肉スライサーの洗浄方法及び食肉スライサー Download PDF

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Description

本発明は、食肉をスライスする食肉スライサーのスライス作業終了後における洗浄方法及び食肉スライサーに関する。
本発明に関連する従来の食肉スライサーとしては、特許文献1に開示されているようなものが主流である。このスライサーは、機体の定位置において回転する丸刃に対して食肉を載置する肉箱をクランクによって左右方向に往復移動させて肉箱の先端から突出した食肉を丸刃でスライスする構成である。
食肉スライサーにおいては、スライス作業終了後に、少なくとも食肉の接触部分については、付着した肉汁、油脂分や肉屑などを除去して次の作業に備える必要がある。
食品の安全性については、益々厳しい管理が要求される昨今、生鮮食品であり雑菌が繁殖しやすい生肉と呼ばれるチルド温度帯の食肉の加工については格別な配慮が求められている。
従来の特許文献1のような食肉スライサーの洗浄方法は、特に油脂分、肉汁などの付着が多い肉箱の底部コンベヤ、上部ローラーなどを取り外して個別に洗浄するとともに丸刃など分解困難な部分については電装部品などへの浸水を防止しながら主として手拭きで清掃していた。
そのため、手間を要するばかりか、丸刃が露出状態なので、誤って指先などを切傷する作業者の事故が絶えなかった。
特許文献1には、機体上部に肉箱と肉箱を駆動するクランク室が設置された食肉スライサーにおいて、肉箱や機体上面を洗浄したときクランク室に流入した洗浄水をクランク室の底面に設けた排水路から排出する構成が開示されている。
この場合、肉箱は露出状態なのでクランク室内に流入する少量の洗浄水以外は、機体の周囲に飛散して、肉汁や肉屑が混入した洗浄水は床面を汚染し雑菌繁殖の原因となる。このことは、衛生管理の観点から、最近その機運が高まりつつあるHACCPの一環としての加工場床面のドライ化の理念に反する。
また、特許文献2には、最も油脂分の付着が多い丸刃表面に洗浄水を噴射させながらスクレーパーで付着物を掻き取る装置が開示されている。
本出願人は、広く普及しているこの種の食肉スライサーについて、機能、コストが優先され、ともすれば、軽視されてきた安全、衛生面について見直し強化に努め、先ず、安全性向上を目的として、特許文献3に示されるような、従来露出していた往復移動する肉箱の移動範囲全域を覆う肉箱カバーを設け、このカバーの側面には肉箱の側壁板と肉送コンベヤが取外しできる広さを有する開口と、この開口を塞ぐ側面カバーとを設けて、スライス作業終了後にはこの側面カバーを開けて、側壁板と肉送りコンベヤとを清掃する運転方法と食肉スライサーを提案したところである。
実公昭57−60957号公報 特開2004−141974号公報 特許第4301519号公報
本発明は、特許文献1に記載されたような機体の定位置において回転する丸刃に対して食肉を載置する肉箱をクランクによって左右方向に往復移動させて肉箱の先端から突出した食肉を丸刃でスライスする構成の食肉スライサーにおいて、洗浄流体を機体周辺に飛散させることなく安全で衛生的な洗浄が効率的に行える洗浄方法と食肉スライサーを提供することを目的としている。
本発明は、機体上部に立設されて垂直に回転する丸刃と、底部に設けられた底部コンベヤと該底部コンベヤの機体外側に位置する側部に立設された側壁板又は側部コンベヤと前記底部コンベヤの先端上部に上部ローラーを備えて前記丸刃の回転面に前端面を沿わせつつクランクによって左右方向に往復移動される肉箱と、該肉箱に載置された食肉の先端に当接してスライス厚みを規制する当て板と、を具備し、少なくとも該肉箱の移動範囲全域にわたって肉箱を覆う肉箱カバーが設けられた食肉スライサーにおいて、前記肉箱カバーよって覆われた空間に向けて前記丸刃の回転面及び前記当て板の食肉との当接面を対面させるとともに、該肉箱カバーの内側には該肉箱カバーによって覆われた空間内に洗浄流体を噴出する噴出口を開口させ、食肉のスライス作業後には、該噴出口から洗浄流体を噴出させて前記肉箱カバーによって覆われた内部を洗浄することを特徴とする食肉スライサーの洗浄方法とした。
前記洗浄方法において、前記側壁板又は側部コンベヤと底部コンベヤと上部ローラーとは、いずれも着脱可能に構成され、前記肉箱カバーには少なくとも前記側壁板又は側部コンベヤと上部ローラーと底部コンベヤとが機外に取出し可能な取出口と該取出口を塞ぐ開閉可能な取出口カバーが設けられ、前記側壁板又は側部コンベヤと上部ローラーと底部コンベヤとが前記取出口から機外に取り出され、且つ、該取出口カバーが閉じられた状態で前記洗浄流体を噴出させることが望ましい。
前記肉箱を往復移動させながら洗浄流体を噴出させることが望ましい。
前記肉箱カバーには、少なくとも始端位置に停止している前記肉箱に原料の食肉を供給できる供給口と該供給口を塞ぐ開閉可能な供給口カバーと、該供給口と対向する側面には内部が点検できる点検口と該点検口を塞ぐ開閉可能な点検口カバーとが設けられていて、前記供給口カバーと該点検口カバーとを閉じた状態で請求項1から3の何れかに記載の洗浄方法を実施した後に、前記供給口カバー又は点検口カバーを開けた状態で内部を点検しながら仕上げ洗浄を行うことが望ましい。
又、機体上部に立設されて垂直に回転する丸刃と、底部に設けられた底部コンベヤと該底部コンベヤの機体外側に位置する側部に立設された側壁板又は側部コンベヤと前記底部コンベヤの先端上部に上部ローラーを備えて前記丸刃の回転面に前端面を沿わせつつクランクによって左右方向に往復移動される肉箱と、該肉箱に載置された食肉の先端に当接してスライス厚みを規制する当て板と、を具備し、少なくとも該肉箱の移動範囲全域にわたって肉箱を覆う肉箱カバーが設けられた食肉スライサーにおいて、前記肉箱カバーよって覆われた空間に向けて前記丸刃の回転面及び前記当て板の食肉との当接面を対面させるとともに、該肉箱カバーの内側には該肉箱カバーによって覆われた空間内に洗浄流体を噴出する噴出口を開口させた食肉スライサーとする。
前記側壁板又は側部コンベヤと底部コンベヤと上部ローラーとは、いずれも着脱可能に構成され、前記肉箱カバーには少なくとも前記側壁板又は側部コンベヤと上部ローラーと底部コンベヤとが機外に取出し可能な取出口と該取出口を塞ぐ開閉可能な取出口カバーが設けられるとともに、始端位置に停止している前記肉箱に原料の食肉を供給できる供給口と該供給口を塞ぐ開閉可能な供給口カバーと、該供給口と対向する側面には内部が点検できる点検口と該点検口を塞ぐ開閉可能な点検口カバーとが設けられている食肉スライサーとする。
前記肉箱は、機体の底部付近に設けられた水平支持軸の軸心を中心として前記クランクによって揺動される揺動体に支持されていて、前記肉箱カバーは前記クランクを含む揺動体の揺動範囲の全域を覆うように機体の底部まで延長されていることが望ましい。
前記食肉スライサーには、肉箱を往復移動させるクランクを駆動するモーターを備えており、該モーターは前記クランクのクランク軸が貫通する隔壁で覆われていることが望ましい。
前記食肉スライサーにおける肉箱の下方位置の機体には、前記肉箱カバーによって覆われた空間内に噴出された洗浄流体を集めて機外に排出する排出口が形成されていることが望ましい。
前記肉箱カバーによって覆われた空間内に噴出された洗浄流体は、前記水平支持軸の下側位置で、該水平支持軸に沿って前記排出口に向って傾斜した排出樋と、該排出樋に向って傾斜面を形成しながら連接された機体底部を塞ぐ底板とによって機外に排出されるように構成されることが望ましい。
本発明によれば、少なくとも肉箱カバーで覆われた状態の内部に洗浄流体が噴出されるので周辺に付着物が混入した洗浄流体を飛散させることなく安全で衛生的な洗浄ができる。
肉箱は、機体外側に位置する側壁板又は側部コンベヤと上部ローラーと底部コンベヤとが取り外されている状態で洗浄されると洗浄流体が行き届き洗浄効果が高い。
また、洗浄流体は機体底部に集められて排出されるので床面を汚染しない。
本発明に係る食肉スライサーの実施例の要部を破断した側面図。 図1におけるA−A断面図。
本発明に係る実施例の食肉スライサーにおける機体1の構成は、図1に示されるように丸刃9を支持する側(図1における左側)は、詳細は表示しないが丸刃9の駆動装置やクランク7の駆動装置などが内蔵された箱体とされ、底部には角筒が組み合わされた台枠が配設されて機体全体が支持されている。
肉箱2は、底部に設けられた底部コンベヤ3と、底部コンベヤ3の左右両側に立設された側壁板によって樋状に構成されるが、機体外側に位置する側壁板には側部コンベヤ4が張設されており、底部コンベヤ3の送り出し方向先端上部に位置して肉箱2に載置された食肉の上面に接して底部コンベヤ3と協働して食肉を送り出す上部ローラー5が設けられており、機体上部に立設されて垂直に回転する丸刃9の回転面に前端面を沿わせつつ左右方向に往復移動するように、機体1の底部の台枠に支持された水平支持軸6の軸心を中心としてクランク7によって揺動可能に支持された揺動体8に支持されている。
前記のような肉箱2の構成は公知(例えば本出願人による特開2007−216375号公報)であり、詳細の説明は省略するが機体外側に位置する側壁板又は側部コンベヤ4と上部ローラー5と底部コンベヤ3とはいずれも公知の手段で簡単に着脱、分解が可能になっている。
肉箱2は、肉箱2の前端面が実線で表示された始端位置から図示しないが丸刃9の刃先位置を通り過ぎる迄の範囲を往復移動し、肉箱2に載置された食肉の先端部が丸刃9によってスライスされる。
詳細記載は省略されているが、始端位置にある肉箱2の前端面と対向する位置にあって肉箱2に載置された食肉の先端に当接してスライス厚みを規制する公知の当て板11が食肉の送り出し方向に位置調節可能に且つ着脱自在に設けられている。
本実施例における肉箱カバー10は、図1、2に示すように、少なくとも肉箱2と揺動体8とクランク7の揺動範囲の全域と水平支持軸6とを覆うように機体1の底部まで延長され、機体1の左側に配置された駆動装置を内装した箱体を構成する隔壁と底部の台枠とによって包囲された空間を形成している。
この肉箱カバー10の前記箱体側(図1における左側)は、丸刃9の刃先と回転面(肉箱先端面との対向面)とを覆うように延設されていて、この丸刃9の回転面及び当て板11の食肉先端との当接面は、肉箱カバー10によって覆われた空間に向けて対面している。
揺動体8を揺動させるクランク7を駆動する減速機付サーボモータ12は、肉箱カバー10に覆われた空間ではなく、機体1の左側に構成された箱体内に電装制御装置12aなどとともに格納されていて、クランク7のクランク軸7aのみが箱体を構成する隔壁を貫通している。
従って、クランク軸7aの貫通部分を適宜シールすれば箱体内への洗浄流体の浸入が防止され電装部品の浸水によるトラブルが回避できる。
肉箱2の揺動範囲全域を覆う肉箱カバー10には、始端位置において、機体外側に位置する側壁板又は側部コンベヤ4と上部ローラー5と底部コンベヤ3とを取り外して機外に取り出すことができる広さの取出口とこの開口部を塞ぐことができる取出口カバー14が設けられる。
この取出口カバー14は、図2において仮想線で表示されたような状態で簡単に取り外しができるようにノブ付きボルトで締結されている。
本実施例においては、肉箱2の揺動範囲における始端位置にて停止中の肉箱2に原料の食肉を供給する供給口と、供給口を塞ぐ図2の仮想線表示のような状態に開閉可能な供給口カバー13と、肉箱カバー10の側面に側部コンベヤ4などが取り出せる取出口と取出口を塞ぐ着脱自在の取出口カバー14が設けられて、図2において仮想線で表示された状態の側部コンベヤ4と上部ローラー5と底部コンベヤ3とが取り外されて機外に取り出される。
尚、側部コンベア4、上部ローラー5、底部コンベア3は、必ずしも取出口カバー14を開けて取出口から取り出すことに限定されるものではなく、例えば上部ローラー5などは供給口カバー13を開けて供給口から取り出してもよい。
また、取出口と供給口とを共用して取出口カバー14と供給口カバー13とを一体的に構成しても良いが、それぞれ開閉頻度が異なるので本実施例のように別々に設けることが望ましい。
又、肉箱カバー2の供給口カバー13が取り付けられた供給口と対向する側面(図2における向かって右側面)には、肉箱カバー10で覆われた内部が点検できる適宜な広さを有する点検口と点検口を塞ぐことができる点検口カバー15を設ける。この点検口カバー15は図2に仮想線で示されるように開閉可能に機体の上面に丁番などで取り付けられる。
この点検口は、後述する一次的な洗浄作業が終わった後に点検口カバー15を開けて、内部の洗浄状態を点検しながら仕上げ洗浄、即ち手持ち用のノズルなど適宜洗浄用器具を用い手作業にて不充分な箇所を洗浄するための開口でもあり、特に油脂の付着が多い丸刃9の回転面(肉箱先端面との対向面)をブラシなどで擦りながら洗浄することができる広さを有することが望ましい。
更には、丸刃9を交換するときに、使用済み丸刃9の取り外しと機外への取出し及び新品丸刃の取り付けが可能な広さを有することが望ましい。
このように構成された肉箱カバー10の天井面には、洗浄流体が噴出する噴出口16、16・・・が設けられる。
多数の噴出口16、16・・・を有した管17は適宜配管されて肉箱カバー10の機台に固定された部分や機台に取り付けられる。
本実施例においては、図2に示された肉箱カバー10の天井に沿って延設した多数の下向きの噴出口16,16・・・を有するくの字状の管17aを肉箱2の食肉送り出方向前端部付近に配置している。
このように配置することによって噴出口16、16・・・から噴出する温水などの洗浄流体が、食肉の先端が当接する当て板11の肉箱先端面との対向面及びスライス作業時において肉屑が発生しやすい丸刃9の回転面を含む切断部分に集中して吹きかけられるので洗浄効果が高くなる。
前記の管17aにおける、くの字の折曲がり部分には、図1に示される肉箱カバー10の天井にあって、肉箱2の食肉送り出方向に沿うように延設された多数の噴出口16、16・・・を有した管17の先端が接続されており、この管17の他端は洗浄流体の供給源である供給管18に連結されていて必要に応じて加圧ポンプなどを介して洗浄流体が供給される。
このように管17aと管17とは平面視T型に構成されていて,肉箱カバー10が取り付けられる機体上部の機枠に固着されている。
従って、供給口カバー13や点検口カバー15の開閉には支障がなく、又、原料の食肉を供給する際に上部ローラー5を持上げるときにも干渉しないような位置に配置されている。
この噴出口16、16・・・を有する管17の配置は、上記のものに限定されるものでないが、スライス作業時に油脂の付着が多い丸刃9の食肉との対向面(回転面)へ向けて噴出口16から噴出される洗浄流体が集中するように配置して、例えば特開2001−260083号に開示されたような肉箱2に丸刃9の回転面に向って進退可能なスクレーパーとを組み合わせ、洗浄流体を噴射しさせて空運転を行いスクレーパーで付着物を掻きとりながら洗い流すこともできる。
肉箱カバー10で覆われた機体1の底部には噴出された洗浄流体と洗浄流体が洗い落とした肉屑などの付着物を機外に排出する排出口21が形成される。機体1の底部付近に設けられた水平支持軸6に沿い排出口21に向って傾斜した排出樋22と、この排出樋22に向って傾斜面を形成しながら連接された機体底部全面を塞ぐ底板20とによって、洗浄流体が集められて排出口21から排出される。
このように構成された食肉スライサーの洗浄方法について説明する。
食肉のスライス作業終了後には、一次的な洗浄作業として、スライス作業を行った状態のままで、適宜手段で洗浄流体を供給管18から供給し、噴出口16.16・・・から噴出させて肉箱カバー10で覆われた内部を洗浄する。
通常は洗浄流体としては温水が用いられるが、管7aに設けられた噴出口16.16・・・から噴出する温水は、肉箱カバー10で覆われた空間に向けて対面している丸刃9の回転面及び当て板11の食肉との当接面を含む切断周辺部分に噴射されて付着した肉汁や肉屑を洗い流す。
又、管7に設けられた噴出口16、16・・・から噴出する温水など洗浄流体は主として肉箱2の食肉塊の送り込み方向における全巾に亘って噴射されるが、肉箱2をクランク7によって適度な緩速度でもって揺動させるとより肉箱2の上部全面が洗浄できる。
このとき、底部コンベヤ3など各部を空運転状態で作動させるようにすると洗浄流体が行き渡るので洗浄効果が高まる。
本実施例においては、揺動体8を含む肉箱2の揺動範囲全域を覆う肉箱カバー10が設けられているので、肉屑などが付着した部分へ噴射されて洗い落とした付着物などが混入した洗浄流体が飛散することなく周辺を汚染するおそれもない。
肉箱2や揺動体8などに噴射された温水など洗浄流体は、周囲に飛び散るが肉箱カバー10の内壁によって止められて跳ね返り、再び各部に吹きつけられたり、肉箱カバー10の内壁面を洗浄しながら底板面まで落下して底板20の勾配に誘導され排出樋22に集められ洗い流された付着物とともに排出口21から機外に排出される。
スライス作業後から長時間経過した場合、肉汁や肉屑などが付着面にこびり付いて剥がれ難く、洗浄流体に高圧温水やスチームを用いると効果的であるが、この場合に肉箱カバー10で覆われていると洗浄流体が閉じ込められ環境気温の低い作業場にあっても保温効果があり洗浄効果が高まる。
スライス作業を行ったままの状態で洗浄流体を吹きかけて洗浄を行う洗浄作業だけでは、内部まで充分に洗浄できないことがあるので、少なくとも底部コンベヤ3と上部ローラー5と、機体外側に位置する側壁板又は側部コンベヤ4、更には当て板11などは従来通り分解して取り出し個別に洗浄することが望ましいが、事前に前記のようなスライス作業状態での一次的な洗浄方法を行うことで取り外される個別の部品の粗洗浄がされているのでそれだけ仕上げ洗浄を楽に行うことができる。
また、前記の機体外側に位置する側壁板又は側部コンベヤ4と上部ローラー5と底部コンベヤ3とを取り外した状態とし、且つ、取出口カバー14を閉じた状態で噴出口16、16・・・から洗浄流体を噴出させる洗浄方法を行うと取り外した部品で隠されていた内部まで洗浄できる。
隅々まで確実に洗浄したいときには、一次的な洗浄としてスライス作業後そのままの状態、若しくは側壁板又は側部コンベヤ4と上部ローラー5と底部コンベヤ3とを取り外した状態で洗浄流体を噴出する方法を実施してから後で、仕上げ洗浄として供給口カバー13や点検口カバー15又は取出口カバー14を開けて洗浄状態を目視で点検、確認しながら手持ち用の洗浄ノズルなどを用い洗浄流体を噴射しながらブラシなど手工具で擦るような洗浄方法を採ると効果的である。
1 機体
2 肉箱
3 底部コンベヤ
4 側部コンベヤ
5 上部ローラー
9 丸刃
10 肉箱カバー
13 供給口カバー
14 取出口カバー
15 点検口カバー
16 噴出口

Claims (10)

  1. 機体上部に立設されて垂直に回転する丸刃と、底部に設けられた底部コンベヤと該底部コンベヤの機体外側に位置する側部に立設された側壁板又は側部コンベヤと前記底部コンベヤの先端上部に上部ローラーを備えて前記丸刃の回転面に前端面を沿わせつつクランクによって左右方向に往復移動される肉箱と、該肉箱に載置された食肉の先端に当接してスライス厚みを規制する当て板と、を具備し、少なくとも該肉箱の移動範囲全域にわたって肉箱を覆う肉箱カバーが設けられた食肉スライサーにおいて、前記肉箱カバーよって覆われた空間に向けて前記丸刃の回転面及び前記当て板の食肉との当接面を対面させるとともに、該肉箱カバーの内側には該肉箱カバーによって覆われた空間内に洗浄流体を噴出する噴出口を開口させ、食肉のスライス作業後には、該噴出口から洗浄流体を噴出させて前記肉箱カバーによって覆われた内部を洗浄することを特徴とする食肉スライサーの洗浄方法。
  2. 前記側壁板又は側部コンベヤと底部コンベヤと上部ローラーとは、いずれも着脱可能に構成され、前記肉箱カバーには少なくとも前記側壁板又は側部コンベヤと上部ローラーと底部コンベヤとが機外に取出し可能な取出口と該取出口を塞ぐ開閉可能な取出口カバーが設けられ、前記側壁板又は側部コンベヤと上部ローラーと底部コンベヤとが前記取出口から機外に取り出され、且つ、該取出口カバーが閉じられた状態で前記洗浄流体を噴出させることを特徴とする請求項1に記載の食肉スライサーの洗浄方法。
  3. 前記肉箱を往復移動させながら洗浄流体を噴出させることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の食肉スライサーの洗浄方法。
  4. 前記肉箱カバーには、少なくとも始端位置に停止している前記肉箱に原料の食肉を供給できる供給口と該供給口を塞ぐ開閉可能な供給口カバーと、該供給口と対向する側面には内部が点検できる点検口と該点検口を塞ぐ開閉可能な点検口カバーとが設けられていて、前記供給口カバーと該点検口カバーとを閉じた状態で請求項1から3の何れかに記載の洗浄方法を実施した後に、前記供給口カバー又は点検口カバーを開けた状態で内部を点検しながら仕上げ洗浄を行うことを特徴とする食肉スライサーの洗浄方法。
  5. 機体上部に立設されて垂直に回転する丸刃と、底部に設けられた底部コンベヤと該底部コンベヤの機体外側に位置する側部に立設された側壁板又は側部コンベヤと前記底部コンベヤの先端上部に上部ローラーを備えて前記丸刃の回転面に前端面を沿わせつつクランクによって左右方向に往復移動される肉箱と、該肉箱に載置された食肉の先端に当接してスライス厚みを規制する当て板と、を具備し、少なくとも該肉箱の移動範囲全域にわたって肉箱を覆う肉箱カバーが設けられた食肉スライサーにおいて、前記肉箱カバーよって覆われた空間に向けて前記丸刃の回転面及び前記当て板の食肉との当接面を対面させるとともに、該肉箱カバーの内側には該肉箱カバーによって覆われた空間内に洗浄流体を噴出する噴出口を開口させたことを特徴とする食肉スライサー。
  6. 前記側壁板又は側部コンベヤと底部コンベヤと上部ローラーとは、いずれも着脱可能に構成され、前記肉箱カバーには少なくとも前記側壁板又は側部コンベヤと上部ローラーと底部コンベヤとが機外に取出し可能な取出口と該取出口を塞ぐ開閉可能な取出口カバーが設けられるとともに、始端位置に停止している前記肉箱に原料の食肉を供給できる供給口と該供給口を塞ぐ開閉可能な供給口カバーと、該供給口と対向する側面には内部が点検できる点検口と該点検口を塞ぐ開閉可能な点検口カバーとが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の食肉スライサー。
  7. 前記肉箱は、機体の底部付近に設けられた水平支持軸の軸心を中心として前記クランクによって揺動される揺動体に支持されていて、前記肉箱カバーは前記クランクを含む揺動体の揺動範囲の全域を覆うように機体の底部まで延長されていることを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の食肉スライサー。
  8. 前記食肉スライサーには、肉箱を往復移動させるクランクを駆動するモーターを備えており、該モーターは前記クランクのクランク軸が貫通する隔壁で覆われていることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の食肉スライサー。
  9. 前記食肉スライサーにおける肉箱の下方位置の機体には、前記肉箱カバーによって覆われた空間内に噴出された洗浄流体を集めて機外に排出する排出口が形成されていることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の食肉スライサー。
  10. 前記肉箱カバーによって覆われた空間内に噴出された洗浄流体は、前記水平支持軸の下側位置で、該水平支持軸に沿って前記排出口に向って傾斜した排出樋と、該排出樋に向って傾斜面を形成しながら連接された機体底部を塞ぐ底板とによって機外に排出されるように構成されたことを特徴とする請求項9に記載の食肉スライサー。
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