JP4734583B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、インクタンクのインクを流路を介してノズル穴から吐出することにより記録用紙に画像を形成する画像形成装置に関する。
複数のインクタンクそれぞれのインクを流路を介して対応するノズル穴から吐出して記録用紙に画像を形成する画像形成装置は、画像形成後、ノズル穴やノズル穴が形成されたノズル面のクリーニングを実行するように構成されている。クリーニングは、画像形成後、ノズル面をキャップで外気から隔離するように覆って該キャップ内の空気をポンプで吸引することによりノズル穴内のインクやノズル面に付着しているインクを吸引するとともに、ノズル面上のインクをブレードで拭き取ることにより行われる。このようなクリーニングを行う画像形成装置の一例として、例えば特許文献1のものがある。これにより、新たに画像が形成される記録用紙がノズル穴やノズル面に付着したインクで汚れることが防止される。
特開2000−127455公報
しかしながら、クリーニングした後のノズル穴やその周辺のノズル面部分が流路から染み出てきたインクによって汚れることがある。このインクの染み出しは、画像形成においてインクが吐出されることがない、画像形成に使用されることがないノズル穴で起こる。
インクが吐出されることがないノズル穴が存在する理由は、ノズル穴や流路を有するプリントヘッドが、画像形成に使用するインクの色数が異なる複数種類の画像形成装置に共通使用できるように、複数種類中において色数が最大な画像形成装置に対応する構成で作製されているためである。例えば、7色のインクを吐出できるプリントヘッドが4色のインクで画像形成する画像形成装置に使用された場合、インクが吐出されることがない3つのノズル穴が存在する。
画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴に接続されている流路は、インクが吐出されるノズル穴に接続されている流路のようにインクで満たされることがなく、空気で満たされている。そのため、クリーニング時においてインクが吐出されることがないノズル穴に接続された流路に他のノズル穴内やノズル面上のインクが流入することがある。この該流路に流入したインクが、クリーニング終了後、周囲環境の変化などによって膨張した空気によって該流路からノズル穴に押し出され、その結果、該ノズル穴を汚すことがある。これにより、例えば画像形成装置がカラー画像形成するものであって記録用紙に画像形成中であるとき、使用されない色の染み出したインクが記録用紙に付着することがある。また、染み出したインクでノズル周辺が汚れることがある。
そこで、本発明は、画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴に接続された流路内から該ノズル穴に染み出したインクによって記録用紙やノズル周辺が汚れることを防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、
インクタンクのインクが流路を介してノズルから吐出される画像形成装置であって、
1つの開口をそれぞれ備える複数のインクタンクと、
インクタンク数より多い複数のノズル、および対応するノズルと連絡するとともにインクタンクの開口と接続可能なノズル数と同数のインク取り込み口を備えるプリントヘッドと
インクタンクの開口とプリントヘッドのインク取り込み口とを接続する複数の流路を備えるアダプタとを有し、
アダプタの複数の流路の少なくとも1つが、少なくとも1つのインクタンクの開口とプリントヘッドの少なくとも2つのインク取り込み口とを接続するように分岐し、
アダプタの全ての流路がインクで満たされていることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴に接続している流路には、インクで満たされているために空気が存在することはなく、その結果、該流路内の空気によって該ノズル穴にインクが押し出されることが防止される。
図1に本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成が示されている。図において、符号10で示される画像形成装置は、記録用紙Sに向かってインクを吐出するプリントヘッドユニット12と、プリントヘッドユニットをクリーニングするためのクリーニングユニット14と、クリーニング動作を実行するために関連する構成要素を制御するクリーニング制御部16を有する。
プリントヘッドユニット12とクリーニングユニット14の構造を、プリントヘッドユニットがクリーニングユニットによってクリーニングされている様子を示す図2を参照しながら説明する。
プリントヘッドユニット12は、概略、それぞれ異なる色のインクを収容している複数のインクタンク18a〜18cと、インクが吐出されるノズル穴20a〜20dが形成されたノズルプレート22とインクタンクのインクをノズル穴に案内するインク流路24a〜24dとを備えたプリントヘッド26から構成される。また、プリントヘッドユニット12は、1つのインクタンク18aと2つの流路24aと24dとを接続するための分岐アダプタ28を有する。
なお、図中において、ノズル穴は1つの流路に対して1つしか示されていないが、実際には、図面に対して垂直方向に複数のノズル穴が一列に並んでいる。すなわち、1つの流路に対して複数のノズル穴が接続されている。本明細書では、図面垂直方向に一列に並んでいる複数のノズル穴それぞれの機能は同一であるため、複数のノズル穴中の1つ(20a〜20d)を説明することで同一列上の残りのノズル穴について説明したものとする。
また、図に示すプリントヘッドユニット12は、画像形成においてノズル穴20dからインクを吐出しない仕様のものである。このように、インクが吐出されないノズル穴が存在する理由は、プリントヘッドが、画像形成に使用するインクの色数が異なる複数種類の画像形成装置に共通使用できるように、複数種類中において色数が最大な画像形成装置に対応する構成で作製されているためである。例えば、ブラック、ライトブラック、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、イエローの7色のインクを吐出できるプリントヘッドが、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色で画像形成する画像形成装置に使用される。この場合、3つの使用されないノズル穴が存在し、ノズル穴20dはこれに該当する。
インクヘッドユニット12のプリントヘッド26は、4色のインクを吐出して画像形成を行う画像形成装置用である。4色のインクを吐出するプリントヘッド26を3色のインクで画像形成を行う画像形成装置10で使用するために、該プリントヘッドには分岐アダプタ28が取り付けられている。
分岐アダプタ28は、3つのインクタンク18a〜18cとプリントヘッド26の4つのインク流路20a〜20dとを接続するように構成されている。分岐アダプタ28は、インクタンク18aと2つの流路24a、24dを接続するとともに、インクタンク18bと流路24bを接続し、また、インクタンク18cと流路24cを接続する。インクタンク18aに2つの流路24aと24dが接続される理由については後述する。
分岐アダプタ28は、インクタンク18a〜18cと流路24a〜24dを接続するために、3つのインクタンクの開口30a〜30cと着脱可能に係合する3つのインク取り込み口32a〜32cと、プリントヘッド26の4つのインク取り込み口34a〜34dと係合する4つのインク出口36a〜36dを有する。分岐アダプタ28において、インク取り込み口32aとインク出口36a、36dが連絡されているとともに、インク取り込み口32bとインク出口36bが、またインク取り込み口32cとインク出口36cが連絡されている。なお、プリントヘッド26の4つのインク取り込み口34a〜34dは、4色のインクで画像形成を行う画像形成装置に使用される場合、4つのインクタンクの開口と接続される。
インク流路24a〜24dはそれぞれ、インク取り込み口34a〜34dと対応するノズル穴20a〜20dとを連絡するとともに、ノズル穴近傍の流路部分がピエゾ素子38a〜38dで形成されている(厳密に言えば、1つのインク流路にピエゾ素子で形成された複数の流路それぞれの一端が接続されているとともに、該ピエゾ素子で形成された流路それぞれの他端に図中垂直方向に並んだ複数のノズル穴が1つずつ接続されている。)。ピエゾ素子38a〜38dそれぞれは、制御部(図示せず)からの信号に基づいて変形することにより、ピエゾ素子が形成する流路を狭めて流路内のインクを対応するノズル穴20a〜20dを介して外部に射出するように構成されている。
また、プリントヘッドユニット12は、図1に示すように、プリントヘッド水平移動手段40によって副走査方向42に水平移動されるように構成されている(記録用紙Sの搬送方向(主走査方向)は、図面に対して垂直な方向である。)。プリントヘッド水平移動手段40は、例えばプリントヘッドユニット12が取り付けられた無端状ベルト(図示せず)と該ベルトを駆動させるモータ(図示せず)から構成される。また、プリントヘッドユニット12は、プリントヘッド水平移動手段40によって図中点線で示したクリーニングユニット14上の位置(具体的には、ノズルプレート22が後述するキャップに対向する位置)に配置される。以下、この位置をキャッピング位置と称する。
図2に戻って、クリーニングユニット14は、プリントヘッドユニット12が記録用紙Sに画像を形成した後、クリーニング制御部16に制御され、ノズル穴20a〜20d内のインクやノズルプレート22表面に付着したインクを取り除くクリーニング動作を実行するように構成されている。
クリーニング動作は2つに分けられ、ノズル穴20a〜20d内のインクやノズルプレート22表面に付着したインクを吸引除去する動作と、吸引し残したノズルプレート22表面上のインクを拭き取る動作に分けられる。クリーニングユニット14は、2つの動作を行うための構成を有する。
インクを吸引除去する動作に関する構成要素として、クリーニングユニット14は、ノズル穴20a〜20dを外気から隔離するようにノズルプレート22と当接するキャップ(キャップ部分)44と、キャップとノズルプレートが当接することによって密閉状態のキャップの内部空間46を負圧にするポンプ48と、内部空間と外気を連通する開放バルブ50とを有する。
キャップ44は、ノズルプレート22表面の外縁部分と当接する開口縁を有する形状に構成されている。また、キャップ44の内部空間46には、吸引したインクを吸収するための通気性を有する吸収部材52が配置されている。
キャップ44の開口縁とノズルプレート22の当接動作(以下、「キャッピング動作」と称する。)は、クリーニング制御部16が、図1に示すプリントヘッド水平移動手段40とクリーニングユニット14を昇降させるクリーニングユニット昇降手段54を制御することによって行われる。クリーニングユニット昇降手段54は、例えばクリーニングユニット14に取り付けられたラック(図示せず)とモータ(図示せず)で回転駆動されるピニオン(図示せず)から構成される。クリーニングユニット昇降手段54によるクリーニングユニット14の昇降方向は、記録用紙Sの搬送方向とプリントヘッド12の移動方向38それぞれに直交する方向56である。
ポンプ48は、キャッピング動作によって密閉状態のキャップ44の内部空間46を負圧にしてノズル穴20a〜20d内のインクやノズルプレート表面に付着したインクをキャップの内部空間に引き寄せるとともに、引き寄せたインクを廃棄タンク58に送出するように構成されている。ポンプ48は、図1に示すクリーニング制御部16によって制御される。
開放バルブ50は、ポンプ48が吸引動作しているときは閉栓状態で維持され、該動作が終了すると開栓状態になるようにクリーニング制御部16に制御される。ポンプ48の吸引動作終了後、開放バルブ50を開栓状態にすることにより、密閉状態の内部空間46と外気が連通し、クリーニングユニット14のプリントヘッドユニット12からの離間が可能になる。
クリーニングユニット14は、吸引し残したノズルプレート22表面のインクを拭き取る動作(以下、「ワイピング動作」と称する。)に関連する構成要素としてワイパーブレード60を有する。
ワイパーブレード60は、ゴム製のへら形状であって、先端部分がキャップ44の開口縁より上方側(プリントヘッドユニット12側)に位置するように、また、プリントヘッドユニット12の移動方向42にキャップと並列した状態でクリーニングユニット14に保持されている。
ワイパーブレード60は、ワイピング動作時、図3に示すように、プリントヘッドユニット12のノズルプレート22の表面に撓んだ状態で当接するような位置に固定される。以下、このときのクリーニングユニット14の位置を、「ワイピング位置」と称する。ワイピング位置は、キャップ44がノズルプレート22をキャッピングしているときのクリーニングユニット14の位置より下である。
ワイパーブレード60は、クリーニングユニット14がワイピング位置にあって、プリントヘッドユニット12がワイパーブレードを通過するようにプリントヘッド水平移動手段40によって水平移動されることにより、ノズルプレート22表面のインクを拭き取る。
続いて、クリーニング制御部16が行うクリーニング動作のフローの一例を図4に示す。
まず、ステップ100において、クリーニング制御部16は、制御部(図示せず)からクリーニング開始の信号62を受信すると(図1参照。)、プリントヘッド水平移動手段40を制御し、プリントヘッドユニット12をキャッピング位置に移動させる(図1に、キャッピング位置に移動されたプリントヘッド26が点線で示されている。)。
次に、ステップ110において、クリーニング制御部16は、クリーニングユニット昇降手段54を制御し、キャッピング位置で待機しているプリントヘッドユニット12に向かってクリーニングユニット14を上昇させ、ノズルプレート22をキャップ44によってキャッピングする(キャッピング動作を実行する。)。
続いて、ステップ120において、クリーニング制御部16は、開放バルブ50を閉栓状態にする。
ステップ120において開放バルブ50を閉栓状態にした後、ステップ130において、クリーニング制御部16は、ポンプ48を駆動させてインクの吸引動作を所定時間実行する。所定時間後、ポンプ48は停止されて吸引動作が終了する。
インクの吸引動作が終了した後、ステップ140において、クリーニング制御部16は、開放バルブ50を開栓状態にする。
ステップ150において、クリーニング制御部16は、クリーニングユニット昇降手段54を制御し、クリーニングユニット14をワイピング位置に下降させる(キャッピング動作を終了する。)。
ステップ160において、クリーニング制御部16は、プリントヘッド水平移動手段40を制御し、プリントヘッドユニット12を移動させてワイパーブレード60にノズルプレート22表面のインクを拭き取らせる(ワイピング動作を実行する。)。
ワイピング動作が終了した後、ステップ170において、クリーニング制御部16は、クリーニングユニット昇降手段54を制御し、クリーニングユニット14を待機位置(プリントヘッドユニット12と接触しない位置)に下降させる。そして、クリーニング動作が終了する。
ここで、本発明によって解決される問題、すなわち画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴へのインクの染み出しについて説明する。
本発明は、上記問題を、画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴に接続している流路にインクを充填することによって解決する。上述の実施形態においては、画像形成においてインクが吐出されないノズル穴20dに接続している流路24dに、インクタンク18aのインクを分岐アダプタ28によって充填することにより、ノズル穴20dへのインクの染み出しを防止している。
画像形成においてインクが吐出されないノズル穴20dに接続している流路24dにインクを充填することによってノズル穴20dへのインクの染み出しが防止される理由を説明するために、分岐アダプタ28を備えていない画像形成装置のインクヘッドユニットを例に挙げ、インクが吐出されないノズル穴へインクが染み出すメカニズムを説明する。
図5は、分岐アダプタ28を備えていないインクヘッドユニット12’がクリーニングユニット14によってクリーニングされている状態を示している。
インクヘッドユニット12’において、インクタンク18a’〜18c’は、上述のインクヘッドユニット12のインクタンク18a〜18cと同一であり、また、インクヘッド26’はインクヘッド26と同一である。インクヘッドユニット12’において、インクタンク18a’〜18c’の開口30a’〜30c’が、インクヘッド26’のインク取り込み口34a’〜34c’に係合している。
このインクヘッドユニット12’において、クリーニング後に流路内のインクが染み出る可能性があるノズル穴は、インクが吐出されないノズル穴20d’である。インクが吐出されないノズル穴20d’にインクが染み出す理由は、ポンプ48による吸引動作が終了して続いて開放バルブ50が開栓したときに、他のノズル穴20a’〜20c’内のインクやノズルプレート22’に付着しているインクがノズル穴20d’に接続されているインク流路24d’に流入するためである。
具体的に説明すると、画像形成後、インクが吐出されたノズル穴20a’〜20c’に対応する流路24a’〜24c’はインクが満たされた状態である。一方、インクが吐出されないノズル穴20d’に対応する流路24d’は、当然ながらインクで満たされておらず空気が存在する。この状態で、ノズルプレート22’をキャップ44でキャッピングしてポンプ48を駆動させると、内部空間46が負圧状態になるとともに流路24d’内も負圧状態になる。これは、流路24d’のインク取り込み口34d’がキャップ62によって閉栓されていることによる(キャップ62で閉栓する理由は、キャップ62がない場合、内部空間46が外部と連通して負圧状態にならず、ポンプ48によるインクの吸引が実行不可能になるためである。)。
流路24d’が負圧状態になってポンプ48による吸引動作が終了し、続いて開放バルブ50が開栓すると、ノズル穴20a’〜20c’内のインクやノズルプレート22’に付着しているインクの一部が、流路24d’内に流入する。流路24d’に流入したインクは、クリーニング中、流路24d’から流れ出ることはない。
流路24d’に流入したインクがノズル穴20d’に染み出すのは、画像形成装置の周囲環境の変化、具体的には、ノズル20d’や流路24d’の周辺温度(厳密には、流路内温度)が、流路24d’にインクが流入した時、すなわちクリーニング時の温度から所定の温度変化したときである。
具体的に説明すると、インクが流入した流路24d’は、キャップ62で閉栓された閉路状態であるため、流路全体が流入したインクのみで満たされることはなく、インクと空気が混在した状態である。この状態で、流路24d’内の温度が上昇すると流路24d’内の空気の体積が増加する(膨張する)。流路24d’内の温度がクリーニング時の温度から所定の温度だけ上昇したとき、すなわち、流路24d’内の空気の体積が所定量増加したとき、流路24d’内のインクが空気によってノズル穴20d’に押し出される。
このようにインクの染み出しに関与する空気が画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴に接続された流路に存在しないように、図2に示す上述の実施形態の流路24dにおいてはインクが満たされている。
なお、上述の実施形態において(図2の実施形態において)、ノズル穴20dは、画像形成においてインクを吐出することがないだけであって、常にインクを吐出しないようにされているわけではない。ノズル穴20dは、流路24dにインクタンク18aのインクを充填するためにピエゾ素子38dが駆動したときにインクを吐出する。画像形成装置10は、流路24dへのインクの充填を、例えば該画像形成装置10を起動させたときやインクタンク18aを交換したときに行うように構成されている。
本実施形態によれば、画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴に接続している流路には、インクで満たされているために空気が存在することはなく、その結果、該流路内の空気によって該ノズル穴にインクが押し出されることが防止される。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態においては、複数のインクタンク中、1つのインクタンク18aに2つの流路24a、24d(ノズル穴20a、20d)が接続されているが、これに限定されない。画像形成においてインクが吐出されることがないノズル穴を有する画像形成装置においては、少なくとも1つのインクタンクに少なくとも2つの流路が接続され、全ての流路がインクで満たされていれば、流路内の空気によって該ノズル穴にインクが押し出されることが防止される。
本発明に係る画像形成装置の概略的構成図である。 吸引動作中のプリントヘッドユニットとクリーニングユニットを示す図である。 ワイピング動作中のプリントヘッドユニットとクリーニングユニットを示す図である。 クリーニング動作のフローを示す図である。 インクの染み出しが起こり得る構造のインクヘッドユニットを示す図である。
符号の説明
18a〜18c:インクタンク
20a〜20d:ノズル
24a〜24d:流路

Claims (1)

  1. インクタンクのインクが流路を介してノズルから吐出される画像形成装置であって、
    1つの開口をそれぞれ備える複数のインクタンクと、
    インクタンク数より多い複数のノズル、および対応するノズルと連絡するとともにインクタンクの開口と接続可能なノズル数と同数のインク取り込み口を備えるプリントヘッドと
    インクタンクの開口とプリントヘッドのインク取り込み口とを接続する複数の流路を備えるアダプタとを有し、
    アダプタの複数の流路の少なくとも1つが、少なくとも1つのインクタンクの開口とプリントヘッドの少なくとも2つのインク取り込み口とを接続するように分岐し、
    アダプタの全ての流路がインクで満たされていることを特徴とする画像形成装置。
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