JP5008443B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジ - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP5008443B2
JP5008443B2 JP2007104241A JP2007104241A JP5008443B2 JP 5008443 B2 JP5008443 B2 JP 5008443B2 JP 2007104241 A JP2007104241 A JP 2007104241A JP 2007104241 A JP2007104241 A JP 2007104241A JP 5008443 B2 JP5008443 B2 JP 5008443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
discharge
supply path
ink supply
jet recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007104241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008260199A (ja
Inventor
弘雅 安間
圭一郎 佃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007104241A priority Critical patent/JP5008443B2/ja
Priority to US12/100,344 priority patent/US8162460B2/en
Publication of JP2008260199A publication Critical patent/JP2008260199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5008443B2 publication Critical patent/JP5008443B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17526Electrical contacts to the cartridge
    • B41J2/1753Details of contacts on the cartridge, e.g. protection of contacts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17553Outer structure

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、インク等の液体を吐出して記録を行う記録装置に適用可能なインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジに関するものである。
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に用いる記録ヘッドは、インクを吐出する方法によって幾つかの種類に分類される。中でもサーマル方式の記録ヘッドは、発熱抵抗体に駆動エネルギを印加して、インクに膜沸騰を生じさせ、その膜沸騰による圧力によって吐出口からインクを吐出して記録を行う。
一般的に記録ヘッドには、インクを吐出するための複数の吐出口と、この吐出口に連通するインク流路と、吐出口に対向する位置に配置された発熱抵抗体とが設けられている。さらに記録ヘッドには、複数の吐出口を列状に配した吐出口列が構成され、インク流路と連通したインク供給口を通してインク共通液室とつながっている。また、インク共通液室は、インク収納部を形成するタンクケースに設けられたインク供給路とも連通され、インク収納部からインク供給路、インク共通液室、インク流路の順でインクが供給される。
このような記録ヘッドでは、吐出口を介してインクが外気と接するため、インク中の水分が蒸発して高粘度化するおそれがある。このようにインクが高粘度化した場合、インクの吐出が不安定になるおそれがある。特に、しばらくインクを吐出しない状態から吐出をする際の最初の吐出特性(以下、単に発一特性ともいう)について見ると、蒸発の影響で吐出口近傍のインクの粘度が増粘して、発一特性が悪くなるという傾向がある。つまり、吐出する間隔が長くなった場合、吐出を行わない間に吐出口近傍のインク中の水分が蒸発することによって発一特性が悪くなる。このように吐出間隔の長短によって吐出状態が変化すると、記録媒体への記録にばらつきが生じて記録品位の低下を招くおそれがある。
また、インク収納部を形成する樹脂を介してインク中の水分が蒸発してインクが高粘度化することも知られている。このように、吐出口やインク収納部を形成する樹脂を介してインク中の水分が蒸発することによって色材濃度も変化するため、記録媒体に記録される記録の色濃度や色調が変わり、記録品位が低下するおそれがある。このような記録品位の低下を避けるために、様々な手法がとられている。特許文献1には、インク流路内の吐出口側に弁を設けることでインク中の水分の蒸発を防止する技術が開示されている。この弁は、絶縁層で覆われた導電性弾性体が上下に対向して設けられたものであり、これら導電性弾性体に電圧を印加することで、導電性弾性体に加わる静電引力により弾性体が伸長し、インク流路を閉じるという構成になっている。
また特許文献2には、記録ヘッドの吐出口が露出されている時間に応じて、記録ヘッドに加えるインクの吐出エネルギを駆動信号制御部によって変化させる構成が提案されている。これは、記録ヘッドの駆動信号のパルス幅を変化させることで、吐出口が露出していることにより増粘した吐出口近傍のインクを吐出させるというものである。
また特許文献3には、記録ヘッド内部の温度を検出し、その検出される内部温度に応じて、その内部温度の調整を行う構成が提案されている。使用するインクの最適な吐出が得られる温度になるように、インクジェット記録ヘッド内部の温度を制御することで、安定した吐出が得られるというものである。
特開平6−126955号公報 特開2004−122533号公報 特開2002−240252号公報
近年のインクジェット記録ヘッドは、記録品位や記録スピード等の性能向上がめまぐるしいスピードで図られている。記録品位を向上させるためには、供給するインク種の多用化やインク滴の微細化、微細化されたインク滴の吐出に対応したインク吐出口の高密度配置が必要である。また、記録媒体上をインクジェット記録ヘッドが往復走査して記録を行う記録装置において、記録スピードを向上させるには、吐出口の数を増加して1回の走査での記録領域を増加させるか、吐出の駆動周波数の高くして多くのインク滴を吐出することが必要である。
インク滴を微細化するには、発熱抵抗体に印加する駆動エネルギを低減させる、または、吐出口の開口面積を小さくすることが必要である。発熱抵抗体に印加する駆動エネルギを低減させれば、吐出するインクの吐出量と同時に吐出速度も低減するため、発一特性は悪化する。また、吐出口の開口面積が小さくなれば、吐出時のインクの流抵抗は増加し、吐出口の開口面積が小さい分だけ発一特性は悪化する。よって発一特性は、上述したようにインク中の水分が蒸発することで悪化するが、さらに、発熱抵抗体に印加する駆動エネルギを低減させる、または、吐出口の開口面積が小さくなることでも悪化する。
これに対して特許文献1で提案されている、弁をインク流路に設ける構成では、吐出口からの蒸発を抑制して発一性の悪化を抑制することはできる。しかし、発熱抵抗体に印加する駆動エネルギを低減させた場合、吐出するインクの吐出速度が低減することに起因する発一特性の悪化に対しては、別途手段を講じなければ発一特性の悪化を抑制することは困難である。また、吐出口の開口面積を小さくした場合も、流抵抗が増加することに起因する発一特性の悪化に対しては、同様に別途手段を講じなければ発一性の悪化を抑制することは困難である。
このように、発熱抵抗体に印加する駆動エネルギを低減させる、または、吐出口の開口面積を小さくした際に発一特性が悪化した状態を回復させる手段としては、記録媒体の外に記録には寄与しないインクの吐出(予備吐出)を行うことが一般的である。よって、インク滴が微細化すればするほど、発一特性は悪化して予備吐出を行う回数が増加し、記録に寄与しないインクの使用量が増加する。これにより、内包するインク量の増加によるコストの上昇、もしくは、ユーザが記録に使用可能なインク量の減少によるランニングコストの上昇を招くおそれがある。
また、特許文献1に開示されている構成では、各吐出口に弁を設ける構成となっているため非常にコストが高く、記録スピード向上のために吐出口を増加させる場合には、さらにコストが上昇することが考えられる。
一方、特許文献2や特許文献3で提案されている、インクジェット記録ヘッドの駆動信号の制御や内部温度の制御は、インク吐出量が小さくなることによる発一性悪化の抑制に有効である。しかし、使用するインク種の増加や、吐出口の増加を図る場合、双方の構成共に制御を行う項目が増加し、構成または制御が複雑化するおそれがある。
そこで本発明は、上述したような問題点を鑑みて、コストの上昇を抑え、構成および制御の複雑化を回避した上で、微細化したインク滴を安定して吐出することができるインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジを提供することを目的とする。
そのため本発明のインクジェット記録ヘッドは、複数種類のインクを、異なる吐出量で吐出する複数の吐出口を備えたインク吐出部と、前記複数の吐出口へと前記インクを供給する前記インク種毎に設けられたインク共通液室と、前記インク共通液室へと前記インクを供給するインク供給路と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、複数の前記インク供給路は、前記複数のインク供給路の配列方向における両端に配され、相対的に吐出量の大きい前記吐出口にインクを供給する第1のインク供給路と、前記配列方向における内側に配され、少なくとも相対的に吐出量の小さい前記吐出口にインクを供給する第2のインク供給路と、を備え、前記第2のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記配列方向に沿う面を有する少なくとも一方の側壁の厚みは、前記第1のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記配列方向に沿う面を有する側壁の厚みよりも大きいことを特徴とする。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドは、複数種類のインクを、異なる吐出量で吐出する複数の吐出口を備えたインク吐出部と、前記複数の吐出口へと前記インクを供給する前記インク種毎に設けられたインク共通液室と、前記インク共通液室へと前記インクを供給するインク供給路と、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、複数の前記インク供給路は、相対的に吐出量の大きい前記吐出口にインクを供給する第1のインク供給路と、少なくとも相対的に吐出量が小さい前記吐出口にインクを供給する第2のインク供給路であって、前記第2のインク供給路を形成する壁のうちの、外気と接する壁の割合は、前記第1のインク供給路を形成する壁のうち、外気と接する壁の割合よりも小さい前記第2のインク供給路と、を備え、前記第2のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記複数のインク供給路の配列方向に沿う面を有する少なくとも一方の側壁の厚みは、前記第1のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記配列方向に沿う面を有する側壁の厚みよりも大きいことを特徴とする。
さらに、本発明のインクジェット記録カートリッジは、前記インクジェット記録ヘッドを備え、前記インクジェット記録ヘッドに搭載可能なインクタンクを備えたことを特徴とするインクジェット記録カートリッジ。
本発明によれば、複数の吐出口のうち、相対的に吐出量が小さい吐出口から吐出されるインクのインク供給路において、インク中の水分が蒸発する量を抑制する。これによって吐出量が小さい吐出口での発一性悪化が抑制され、コストの上昇を抑え、構成および制御の複雑化を回避し、微細なインク滴を安定して吐出できるインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジを実現することができた。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録カートリッジ100を示した外観斜視図である。インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッド101が、インクジェット記録カートリッジ100の下部のインク吐出部に設けられている。そして、インクジェット記録カートリッジ100の側面には、インクジェット記録装置(不図示)からの駆動信号等を受け取るための電気接点であるコンタクト部111が設けられている。コンタクト部111とインクジェット記録ヘッド101は、電気配線テープ112により電気的に接続されている。
図2は、インクジェット記録カートリッジ100のタンク蓋を取り外した状態を示した斜視図である。本実施形態のインクジェット記録カートリッジ100は、複数種類のインクを収納可能であり、本実施形態では、シアン、マジェンタ、イエローの各インク種毎に、個別にインク収納部およびインク供給路を有した構成となっている。なお、本実施形態ではインクジェット記録カートリッジはインク収納部を備えているが、別体のインクタンク(インク収納部)を搭載可能に構成されてもよい。
インクジェット記録カートリッジ100は、各色のインクが収納されるインク収納部102C、102M、102Yが、タンクケース104をT字に分割して構成されている。インク収納部102C、102M、102Yには、それぞれのインクを内包し保持するインク吸収体103C、103M、103Yが設けられている。
図3は、インクジェット記録ヘッド101の平面図であり、図4は、図3におけるIV−IV断面を示した図である。上述したように本実施形態では、シアン、マジェンタ、イエローの各インクが用いられ、各インクに対応する吐出口列121C、121M、121Yがそれぞれ2列ずつ設けられている。そして、マジェンタのインクのみが、少ない吐出量のインク滴を吐出することが可能な小吐出口121Maを備えている。各吐出口は、円状をなしており、マジェンタインクを吐出する、吐出口径の異なる吐出口列121Maと121Mbにおいて、小吐出口122Maの口径は11μmであり、大吐出口122Mbの口径は17μmである。また、シアン、イエローのインクを吐出する吐出口122Ya、122Yb、122Ca、122Cbの口径は、マジェンタインクを吐出する大吐出口122Mbの口径と同一の17μmである。
図4に示すように、インクを吐出するためのエネルギを発生させる発熱抵抗体123は、発熱抵抗体123を保護する保護膜124と絶縁膜125との間に積層され、インク吐出口122の下部に配置されている。また、吐出口122へインクを供給するインク流路126は、インクジェット記録ヘッド101に形成されたインク共通液室127と接続されている。ここで、図4は、マジェンタインクを吐出する吐出口122Ma、122Mbの断面図であるが、他のインク吐出口も同様の構成をしている。
また、発熱抵抗体123Ma、123Mbは共に、電圧24V、電流0.05Aの駆動エネルギが0.8μsecの間与えられることで、吐出口122Maから、1滴あたり約5.7ng、吐出口122Mbからは、1滴あたり約2.4ngのインクが吐出される。また、シアン、イエローのインクを吐出する吐出口122Ya、122Yb、122Ca、122Cbも1滴あたり約5.7ngのインクが吐出される。
図5から図7は、それぞれ図1のV−V、VI−VI、VII−VIIにおける断面図である。図5の断面図では、マジェンタ、シアン、イエローの各色のインク供給路107M、107C、107Yを確認することができる。マジェンタインクを内包するインク供給路107Mは、シアン、イエローインクを内包するインク供給路107C、107Yに挟まれるように配置されている。また、インク供給路107C、107Yを形成する壁109g、109g’、109e、109e’は、インクジェット記録カートリッジ100の外形を形成する壁でもあり、外気と接している。一方、インク供給路107Mを形成する壁109h、109h’は、その両側をインク供給路107C、107Yに挟まれる構成であるため、インク供給路107C、107Yを形成する壁と共通となっている。インク供給路107C、107Yは、インク供給路107Mに比べ、内容積が大きく、内包するインク量が多くなるように構成されている。
図5および図6に示すように、マジェンタインクを保持するインク吸収体103Mは、インクジェット記録ヘッド101への不純物混入防止のためのフィルタ108Mと当接されている。フィルタ108Mとインクジェット記録ヘッド101との間には、インク収納部102Mからインクを供給するインク供給路107Mが構成されており、インク共通液室127Mと接続されている。
図7には、シアンインクを保持するインク吸収体103Cや、インク供給路107Cが示されている。図6と同様に、インク吸収体103Cは、フィルタ108Cに当接しており、フィルタ108Cとインクジェット記録ヘッド101との間には、インク供給路107Cが構成されている。
本実施形態では、インクジェット記録カートリッジ100のインク収納部およびインク供給路の壁部を構成するモールドの材料に、変性ポリフェニレンエーテル(以下、変性PPEともいう)を採用している。この変性PPEは、液体および気体を完全に遮断することが難しく、ある割合で液体および気体が透過してしまう。したがって、インク中の水分は、周囲の温湿度環境および経過時間に応じて壁を透過して蒸発することを避けがたい。
したがって、インク供給路107C、107Yに内包されたインク中の水分は、壁109g、109g’、109e、109e’が外気と接しているため、これらの各壁を通してインクジェット記録カートリッジ100の外側へと蒸発してしまう。
図6に示す壁109a、109bも、壁の外側が外気と接するため、壁109g、109g’、109e、109e’と同様にインク中の水分を蒸発してしまう。また、図7に示す壁109c、109dも、外側が外気と接する壁であるため、壁109g、109g’、109e、109e’と同様にインク中の水分を蒸発してしまう。
それに対し、インク供給路107C、107Yを形成する壁110a、110bは、マジェンタインクが収納されたインク収納部102Mを形成する壁でもあり、壁のどちら面も外気と接していない。そのため、互いのインクの水分の透過を妨げ、壁110a、110bからの蒸発は殆ど起こらない。また、インク供給路107Mを形成する壁109h、109h’も、上述した壁110a、110bと同じように107C、107Yを形成する壁と共通であり、壁のどちら面も外気と接していないため蒸発は起こらない。また壁110c、110dも同様の理由で、蒸発は起こらない。
このように、インクジェット記録カートリッジ100を構成する壁は、インク中の水分の蒸発が起こる壁と起きない壁とを含むが、インク中の水分の蒸発が起こるか否かは、壁の材料の違いによるものではない。壁を構成している材料は、全て変性PPEであり、インク中の水分の蒸発が起こるか否かは、壁の片側が外気と接しているか否かによって区別される。
インクジェット記録カートリッジ100のイエロー(Y)インクに関する構成とシアン(C)インクに関する構成は対象であるため、以下、シアン(C)インクに関する構成についてのみ説明を行い、イエロー(Y)インクに関する構成の説明は省略する。
インク中の水分蒸発量は、壁の外側が外気と接する壁の総表面積に比例し増加する。インク供給路107Mを形成する壁の内、外気と接する壁の総表面積は、インク供給路107Cを形成する壁の内、外気と接する壁の総表面積よりも小さい。そのため、インク供給路107M内のインクの水分蒸発量は、インク供給路107C内のインクの水分蒸発量より少ない。ここで本実施形態では、マジェンタインク収納部とシアンインク収納部とにおけるそれぞれのインク中の水分蒸発量は同じになるように、各インク収納部の壁を構成している。なお、インク収納部において、またインク供給路と共にインク収納部でも、マジェンタインクの水分蒸発量が、シアンインクの水分蒸発量より少なくなるように構成してもよい。
本実施形態では、インク供給路107Mを形成する壁の内、外気と接する壁の総表面積と、インク供給路107Cを形成する壁の内、外気と接する壁の総表面積との比を1:5としてある。このため、インク供給路107Mに内包されたマジェンタインクの水分の蒸発量と、インク供給路107Cに内包されたシアンインクの水分の蒸発量との比も約1:5になる。
インク中の水分が蒸発した場合、インクの粘度が高くなり、インクを吐出しない状態から吐出する際の最初の吐出特性(以下、単に発一特性ともいう)は悪化する。
図8は、本実施形態のマジェンタインクの発一特性を評価した結果を示す表である。図8中の吐出間隔とは、吐出状態が安定して得られる範囲において、吐出を行わない最大間隔(時間)を示している。また、評価に用いたインクは、インク中の水分が2%、10%蒸発したインクと蒸発していない(0%蒸発)インクの3種類で、使用した吐出口は、インク吐出量が約5.7ngの大吐出口122Mbと、インク吐出量が約2.4ngの小吐出口122Maである。
図8に示すように、吐出口122Mbと122Maとは、開口面積が異なるため、発一特性が異なり、開口面積が小さい小吐出口122Maの方が悪い。また、インク中の水分が蒸発するとインク粘度が上昇するため、インク中の水分を0%蒸発させたインクに対し、インク中の水分を10%蒸発させたインクの方が発一特性は悪い。ここで、インク中の水分を2%蒸発させたインクと、インク中の水分を0%蒸発させたインクの結果とは同一になっているが、水分の蒸発量の差、即ちインク粘度の差が少ないため、違いが結果には現れていない。
インク供給路107Mと、インク供給路107Cとにおける水分蒸発量の比は約1:5であるため、例えばインク供給路107Cから水分の蒸発量が10gの時、インク供給路107Mからの水分の蒸発量は2gとなる。即ち、インク供給路107Mに内包されたインクは、インク供給路107Cに内包されたインクよりも、インク中の水分の蒸発が抑制され、それに伴いインクの粘度上昇も抑制されるため、発一特性の悪化を抑制することができる。
この点を利用して、他の吐出口と比較して相対的に発一特性が悪く、吐出量が少ない小吐出口122Maに対応するインクには、インク供給路において壁を介しての水分蒸発を少なくすることで小吐出口122Maにおける発一特性の悪化を抑制することができる。そして、小吐出口以外の吐出口(大吐出口)に対応するインクは、吐出量が少ない小吐出口122Maに対応するインクよりも、インク供給路におけるインクの水分の蒸発量を任意の割合で多く蒸発するように構成する。これによって、大吐出口と小吐出口とが均一な発一特性を有することになり、吐出における安定性が向上する。
この方法は、予備吐出を多用して発一特性を向上させるものではないため、必要以上にインクを消費することなく、ユーザが使用可能なインク量の減少によるランニングコストの上昇を抑制することができる。そして、インクジェット記録カートリッジ100のインクを収納する部分の構成を変えるだけなので、構成および制御が複雑化することなく発一特性の悪化を抑制することが可能である。
また、インク中の水分の蒸発は、インクの色材濃度にも影響を与える。インク中の色材濃度とは、そのインク容量と蒸発した水分量との比である蒸発率により決まる。記録に用いるインク中の水分が蒸発してインク中の色材濃度が各色により異なる場合、記録媒体に記録される画像の色濃度や色調が変わり、記録品位が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、インク供給路107Cを構成する壁は、外気と接する壁が多いためインク中の水分の蒸発量が多いが、内包するインク量をインク供給路107Mに内包されるインク量より多くしている。そのため、インク供給路107M内のインクの蒸発率と、インク供給路107C内のインクの蒸発率との差が広がることを抑制し、記録品位の低下を抑制することが可能である。
このように、吐出量の多い吐出口に対応するインクの水分の蒸発量をよりも、相対的に吐出量が少ない吐出口に対応するインクの水分の蒸発を少なくすることで、吐出量が少ない吐出口での発一特性の悪化を抑制することができた。このようにして、コストの上昇を抑え、構成および制御の複雑化を回避した上で、微細化したインク滴を安定して吐出することができるインクジェット記録カートリッジを実現することができた。
(第2の実施形態)
以下、図9から図15を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。
図9は、本実施形態のインクジェット記録カートリッジ200を示した外観斜視図である。インクジェット記録カートリッジ200の外観は、第1の実施形態のインクジェット記録カートリッジ100と略同等である。ただ、第1の実施形態のインクジェット記録ヘッド101は、吐出口列が6列(色別に3列)であるのに対し、本実施形態では、吐出口列が8列(色別に4列)である点が異なる。
図10は、インクジェット記録カートリッジ200のタンク蓋を取り外した状態を示した斜視図である。本実施形態のインクジェット記録カートリッジ200は、シアン(C)、マジェンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(B)のインクそれぞれが個別のインク収納部およびインク供給路を有した構成となっている。インクジェット記録カートリッジ200は、図のように各色のインクが収納されるインク収納部202C、202M、202Y、202Kを備えている。そして、それら各インク収納部202C、202M、202Y、202Kには、それぞれのインクを内包し保持するインク吸収体203C、203M、203Y、203Kが設けられている。
一般的にブラック、シアン、マジェンタ、イエローの4種類のインクを用いて記録を行う場合、ブラックは文字の記録のほか、シアン、マジェンタ、イエローで構成される記録画像への墨入れとして用いられため、微細化したインク滴を用いる機会が少ない。また、シアン、マジェンタ、イエローの3色を用いて同一のインク吐出量にて記録した画像では、シアン、マジェンタは、イエローに比べ粒状感が目立ちやすい。従って、ブラック、シアン、マジェンタ、イエローの4種類の内、シアン、マジェンタのインク吐出量の微細化が、記録品位の向上には効果的である。そこで、本実施形態では、シアンとマジェンタのインクを吐出する吐出口について、吐出量の少ない小吐出口を設けている。
図11は、本実施形態のインクジェット記録ヘッド201の平面図である。各インクに対応する吐出口列221C、221M、221Y、221Kがそれぞれ2列ずつ設けられている。そして、マジェンタおよびシアンインク用の吐出口列のみが、少ない吐出量のインク滴を吐出することが可能な小吐出口列221Ma、221Caを備えている。吐出口222は、円状をなしており、吐出口222Maと222Caの吐出口径は、11μmであり、吐出口222Mbと222Cbの吐出口径は、17μmである。また、ブラック、イエローインクを吐出する吐出口222Ka、222Kb、222Ya、222Ybの吐出口径は、吐出口222Mb、222Cbの吐出口径と同一の17μmである。
インクを吐出するためのエネルギを発生させる発熱抵抗体、およびインクを吐出するインク吐出口の構成は、第1の実施形態と同様である。また、1滴あたりのインク吐出量も同様に、吐出口径が11μmの吐出口222Ma、222Caの吐出量は約2.4ng、吐出口径が17μmの吐出口222Mb、222Cb、222Ka、222Kb、222Ya、222Ybの吐出量は約5.7ngである。
図12は、図9におけるXII−XII断面図である。図12のようにマジェンタインクを内包するインク供給路207Mは、ブラック、シアンインクを内包するインク供給路207K、207Cに挟まれるように配置されている。また、シアンインクを内包するインク供給路207Cも、マジェンタ、イエローインクを内包するインク供給路207M、207Yに挟まれるように配置されている。また、インク供給路207Kおよび207Yは、インク供給路207Mおよび207Cに比べ、内容積が大きく、内包するインク量が多くなるように構成されている。
図13は、図9におけるXIII−XIII断面図であり、マジェンタインクを内包するインク供給路207Mを説明する断面図ある。第1の実施形態と同様に、インクを保持するインク吸収体203M、インクジェット記録ヘッド201への不純物混入防止のためのフィルタ208Mが構成されている。また、同様に図14は、図9におけるXIV−XIV断面図であり、シアンインクを内包するインク供給路207Cを説明する断面図である。図15は、図9におけるXV−XV断面図であり、ブラックインクを内包するインク供給路207Kを説明する断面図である。
ここで、第1の実施形態と同様に、インクジェット記録カートリッジ201を構成するモールドの材料に変性PPEを採用しているため、インク供給路207内のインク中の水分は、周囲の温湿度環境および経過時間に応じて壁を透過しインク供給路外へ蒸発する。なお、各インク収納部にインクが入っている状態においては、シアンインクの収納部202Cが他のインク収納部よりも外気と接する壁の面積が少なくなるため、インク中の水分の蒸発量が少なくなる。その他のマジェンタ、イエロー、ブラックのインクについては、インク収納部における水分の蒸発量は同じである。
壁の両側がインク供給路である壁209h、209h’、209iや、一方がインク収納部であり他方がインク供給路である壁210a、210b等は、外気と接していないことから蒸発は起こらない。しかし、外側が外気と接している壁209a、209b、209c等は、インク供給路内のインク中の水分の蒸発が起こる。したがって、インク供給路207Cおよび207Mに内包されたシアンインクおよびマジェンタインクは、インク供給路207Kおよび207Yに内包されたブラックインクおよびイエローインクよりもインク中の水分の蒸発が抑制され発一特性の悪化も抑制される。
なお、上述したようにインク収納部202Cにおいて、シアンインクの水分蒸発量はマジェンタインクの水分蒸発量よりも少なくなるが、水分蒸発量が少なくなる分には、吐出に悪影響は無いので問題はない。
このようにインク中の水分の蒸発量の違いを利用して、他の吐出口と比較して相対的に発一特性が悪く、吐出量が少ない小吐出口222Maおよび222Caに対応するインクについては、インクの水分の蒸発量を少なくする。これによって、小吐出口222Ma、222Caにおける発一特性の悪化を抑制することができる。これによって、他の吐出口(大吐出口)と小吐出口とが均一な発一特性を有することになり、吐出における安定性が向上する。
また、インク中の水分の蒸発は、インクの色材濃度にも影響を与える。インク中の色材濃度とは、そのインク容量と蒸発した水分量との比である蒸発率により決まる。記録に用いるインク中の水分が蒸発してインク中の色材濃度が各色により異なる場合、記録媒体に記録される画像の色濃度や色調が変わり、記録品位が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、インク供給路207Kおよび207Yを構成する壁は、外気と接する壁が多いためインク中の水分の蒸発量が多いが、内包するインク量をインク供給路207Mおよび207Cに内包されるインク量より多くしている。そのため、インク供給路207Mおよび207C内のインクの蒸発率と、インク供給路207Yおよび207K内のインクの蒸発率との差が広がることを抑制し、記録品位の低下を抑制することが可能である。つまり、相対的に吐出量が少ない吐出口にインクを供給するインク供給路を他のインク供給路と壁を介して隣接するように配置することで、相対的に発一特性の悪いインクの蒸発を抑制し、発一特性の悪化を抑制することができた。
このようにして、ブラック、シアン、マジェンタ、イエローの4種類のインクのうち、シアンとマジェンタのついては微細なインク滴を安定して吐出することが可能であり、より高画質な記録が可能なインクジェット記録カートリッジを実現することができた。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。
図16は、本実施形態のインクジェット記録ヘッド301の平面図である。本実施形態の構成は、第2の実施形態と比較して、インクジェット記録ヘッド301のインク吐出口列の配列が異なるだけである。つまり、第2の実施形態における吐出口列221Cbおよび221Mb(図11参照)を小吐出口列にして、吐出口列321Cおよび321Mとして、吐出口の数を増やしたものである。それ以外の構成は、第2の実施形態と同様であるため、他の構成の説明を省略する。
本実施形態ではシアンとマジェンタのインクを吐出する吐出口については、大吐出口を用いないで、小吐出口のみの構成としている。また、吐出口322Cと322Mの数を他の吐出口321Y、321Kよりも多く配置しているため、インク吐出量を小さくすることによってインク吐出数が増え、結果的に記録スピードの低減を招くという問題を抑制することができる。さらに、インクインク吐出口322Cと322Mを高い配列密度で配置しているため、吐出口数の増加に起因する、インクジェット記録ヘッドのサイズアップと、それに伴うコストを上昇させるという問題を抑制することができた。
(他の実施形態)
上記各実施形態において、シアン、マジェンタ、イエローの3色と、ブラック、シアン、マジェンタ、イエローの4色が一体となったインクジェット記録カートリッジを採用したが、これに限ったものではない。異なるインク種や異なる色数も適宜選択可能である。また、インクジェット記録カートリッジを構成するモールドの材料に、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)を採用したが、これに限ったものではなく、モールドの成形性、強度、形態等により適宜選択可能である。
さらに、インク吐出量においても、約2.4ngと約5.7ngの2種類の組合せを採用しが、これに限ったものではなく、インク吐出量の大小の関係が請求項の範囲内であれば、異なるインク吐出量や、異なる種類のインク吐出量も適宜選択可能である。
なお、上記各実施形態では、インク吐出のエネルギを発生させる素子に発熱抵抗体を用いた構成を示したが、これに限定するものではない。例えば、ピエゾ素子等を用いてもよい。
第1の実施形態のインクジェット記録カートリッジを示した外観斜視図である。 インクジェット記録カートリッジのタンク蓋を取り外した状態を示した斜視図である。 インクジェット記録ヘッドの平面図である。 図3におけるn−n断面を示した図である。 図1のV−Vにおける断面図である。 図1のVI−VIにおける断面図である。 図1のVII−VIIにおける断面図である。 第1の実施形態のマジェンタインクの発一特性を評価した結果を示す表である。 第2の実施形態のインクジェット記録カートリッジを示した外観斜視図である。 インクジェット記録カートリッジのタンク蓋を取り外した状態を示した斜視図である。 第2の実施形態のインクジェット記録ヘッドの平面図である。 図9におけるXII−XII断面図である。 図9におけるXIII−XIII断面図であり、マジェンタインクを内包するインク供給路を説明する断面図ある。 図9におけるXIV−XIV断面図であり、シアンインクを内包するインク供給路を説明する断面図である。 図9におけるXV−XV断面図であり、ブラックインクを内包するインク供給路を説明する断面図である。 第3の実施形態のインクジェット記録ヘッドの平面図である。
符号の説明
100 インクジェット記録カートリッジ
101 インクジェット記録ヘッド
102C インク収納部
102Y インク収納部
102M インク収納部
103C インク吸収体
103Y インク吸収体
103M インク吸収体
107C インク供給路
107Y インク供給路
107M インク供給路
108C フィルタ
108M フィルタ
108Y フィルタ
111 コンタクト部
112 電気配線テープ
201 インクジェット記録ヘッド
207C インク供給路
207M インク供給路
207Y インク供給路
207K インク供給路
109e 壁
109e’ 壁
109h 壁
109h’ 壁
209a 壁
209b 壁
209c 壁
209d 壁

Claims (7)

  1. 複数種類のインクを、異なる吐出量で吐出する複数の吐出口を備えたインク吐出部と、
    前記複数の吐出口へと前記インクを供給する前記インク種毎に設けられたインク共通液室と、
    前記インク共通液室へと前記インクを供給するインク供給路と、
    を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、
    複数の前記インク供給路は、前記複数のインク供給路の配列方向における両端に配され、相対的に吐出量の大きい前記吐出口にインクを供給する第1のインク供給路と、前記配列方向における内側に配され、少なくとも相対的に吐出量の小さい前記吐出口にインクを供給する第2のインク供給路と、を備え、
    前記第2のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記配列方向に沿う面を有する少なくとも一方の側壁の厚みは、前記第1のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記配列方向に沿う面を有する側壁の厚みよりも大きいことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 複数種類のインクを、異なる吐出量で吐出する複数の吐出口を備えたインク吐出部と、
    前記複数の吐出口へと前記インクを供給する前記インク種毎に設けられたインク共通液室と、
    前記インク共通液室へと前記インクを供給するインク供給路と、
    を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、
    複数の前記インク供給路は、相対的に吐出量の大きい前記吐出口にインクを供給する第1のインク供給路と、少なくとも相対的に吐出量が小さい前記吐出口にインクを供給する第2のインク供給路であって、前記第2のインク供給路を形成する壁のうちの、外気と接する壁の割合は、前記第1のインク供給路を形成する壁のうち、外気と接する壁の割合よりも小さい前記第2のインク供給路と、を備え、
    前記第2のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記複数のインク供給路の配列方向に沿う面を有する少なくとも一方の側壁の厚みは、前記第1のインク供給路を形成する側壁のうちの、前記配列方向に沿う面を有する側壁の厚みよりも大きいことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記吐出口のうち相対的に吐出量が小さい前記吐出口の数は、前記吐出口のうち相対的に吐出量が大きな前記吐出口の数よりも多いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記吐出口のうち相対的に吐出量が小さい前記吐出口の配列密度は、前記吐出口のうち相対的に吐出量が大きな前記吐出口の配列密度よりも高いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記複数種類のインクは、ブラック、シアン、マジェンタ、イエローの4種類のインクであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 前記吐出口のうち相対的に吐出量が小さい前記吐出口から吐出される前記インクの色は、シアンおよびマジェンタであることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドを備え、前記インクジェット記録ヘッドに搭載可能なインクタンクを備えたことを特徴とするインクジェット記録カートリッジ。
JP2007104241A 2007-04-11 2007-04-11 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジ Expired - Fee Related JP5008443B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007104241A JP5008443B2 (ja) 2007-04-11 2007-04-11 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジ
US12/100,344 US8162460B2 (en) 2007-04-11 2008-04-09 Inkjet printing head and inkjet printing cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007104241A JP5008443B2 (ja) 2007-04-11 2007-04-11 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008260199A JP2008260199A (ja) 2008-10-30
JP5008443B2 true JP5008443B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=39853336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007104241A Expired - Fee Related JP5008443B2 (ja) 2007-04-11 2007-04-11 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8162460B2 (ja)
JP (1) JP5008443B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE550192T1 (de) * 2009-01-13 2012-04-15 Tigerline Gmbh Tintenbehälter
JP5899769B2 (ja) * 2011-09-30 2016-04-06 ブラザー工業株式会社 液体カートリッジ
JP5906645B2 (ja) * 2011-09-30 2016-04-20 ブラザー工業株式会社 液体カートリッジ、及び、液体吐出装置
US9370838B2 (en) * 2014-08-21 2016-06-21 Illinois Tool Works Inc. Wave soldering nozzle system and method of wave soldering
DE102017113049A1 (de) 2017-06-14 2018-12-20 Océ Holding B.V. Tintenstrahl-Druckervorrichtung und Verfahren
JP6566021B2 (ja) * 2017-12-25 2019-08-28 千住金属工業株式会社 噴流はんだ槽及び噴流はんだ付け装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5208605A (en) * 1991-10-03 1993-05-04 Xerox Corporation Multi-resolution roofshooter printheads
US5969739A (en) * 1992-03-18 1999-10-19 Hewlett-Packard Company Ink-jet pen with rectangular ink pipe
JPH06126955A (ja) 1992-10-20 1994-05-10 Ricoh Co Ltd 静電変形型インクジェットヘッド及び該ヘッドによる記録方法
JP2004009744A (ja) * 1994-07-14 2004-01-15 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェットプリントヘッドおよび記録方法
CN100436138C (zh) * 1994-12-29 2008-11-26 佳能株式会社 采用具有多个喷墨加热器的喷墨头的喷墨设备
JP2001001522A (ja) * 1999-06-23 2001-01-09 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録ヘッド
JP2002240252A (ja) 2001-02-21 2002-08-28 Canon Inc 記録装置及び温度制御方法
JP4236251B2 (ja) * 2002-04-23 2009-03-11 キヤノン株式会社 インクジェットヘッド
JP3927854B2 (ja) * 2002-04-23 2007-06-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP2004122533A (ja) 2002-10-01 2004-04-22 Canon Finetech Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2005349605A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
US7350902B2 (en) * 2004-11-18 2008-04-01 Eastman Kodak Company Fluid ejection device nozzle array configuration
JP2007022036A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Canon Inc 記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP4734583B2 (ja) * 2005-10-07 2011-07-27 Nkワークス株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20080252705A1 (en) 2008-10-16
JP2008260199A (ja) 2008-10-30
US8162460B2 (en) 2012-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5008443B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録カートリッジ
US7651202B2 (en) Liquid ejection head and image forming apparatus
JP5362090B2 (ja) 液体吐出ヘッド
KR100524570B1 (ko) 잉크 제트 기록 헤드
US8087758B2 (en) Liquid droplet ejecting head and liquid droplet ejecting apparatus
KR100554041B1 (ko) 잉크젯 기록 헤드
US20070030305A1 (en) High resolution ink jet printhead
US20080018684A1 (en) Liquid ejection head and image forming apparatus
US7648228B2 (en) Liquid ejection head, liquid ejection apparatus and image forming apparatus
JP2004001491A (ja) インクジェットヘッド
US9522526B1 (en) Printer provided with inkjet head including partially-overlapped head unit rows
US7690769B2 (en) Inkjet printer head with ink-flow grooves on the wall of the common ink chamber
JPH07195685A (ja) インクジェットプリンタ用の記録ヘッド
JPH07246701A (ja) インクジェットヘッド
JP2017177334A (ja) 流路部材、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2005246903A (ja) インクジェット記録装置
US8162453B2 (en) Inkjet recording apparatus and ink supply method
JP2007168431A (ja) 吐出タイミング決定方法及び液滴吐出方法
JP4254631B2 (ja) インクジェットプリンタ用バッファタンクおよびインクジェットプリンタ
US7165831B2 (en) Micro-fluid ejection devices
KR20020073700A (ko) 이중히터를 가지는 버블젯 방식의 잉크젯프린트 헤드
US7806511B2 (en) Liquid ejection apparatus
JP3467567B2 (ja) 液体噴射装置、及びそれを備えた画像記録装置
US11285726B2 (en) Liquid ejection head and liquid ejection apparatus
JP2009051061A (ja) インクジェット式記録ヘッドユニット及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100319

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120502

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120529

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5008443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees