JP4731379B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、PC等の外部装置から入力される信号を検出して、主電源回路を動作させる電源制御部を備えた電源装置が開示されている。
すなわち、上記公報に開示された電源装置では、省電力モードにおける消費電力の抑制等に関しては有効であるものの、例えば、外部装置と主装置とを接続するUSBケーブルが抜けてしまった場合や、外部装置の方が先にシャットダウンしてしまった場合等についての対策については、特に考慮されていない。このため、PC等の外部装置から信号を検出できなくなって、主装置側において自立して動作することができなくなってしまう。
これにより、起動した後で、外部装置との接続が断たれたり、外部装置の電源がオフされたりした場合でも、画像形成装置側において自立して駆動を継続させることができる。
ここでは、制御系電源回路および駆動系電源回路がリレー駆動されて起動した後には、上記各電源回路に対して供給される駆動電圧の印加状況を監視する。
これにより、制御系電源回路および駆動系電源回路に対して駆動電圧を印加する自己保持回路を備えた画像形成装置において、外部装置からの駆動電圧の印加状況を監視することで、例えば、PC等の外部装置と画像形成装置との接続を行うUSBケーブル等が抜けてしまったり、画像形成装置のシャットダウンよりも先に外部装置側の電源が落とされたりして外部装置との接続が断たれたことを、画像形成装置側において容易に認識することができる。この結果、外部装置との接続が断たれた場合には、そのまま電源が自己保持回路のよってオン状態で維持されたままで放置されることなく、自発的にシャットダウンする措置を採る等の制御を行うことができる。
ここでは、信号監視部において、外部装置との接続が断たれたことを検出すると、自発的にシャットダウン動作に入るように制御を行う。
ここでは、インクヘッドからインクを吐出して画像形成を行うインクジェットプリンタに対して、本発明を適用している。
第2の発明に係る画像形成装置によれば、外部装置との接続が断たれた場合には、そのまま電源がオン状態のままとなることなく、自発的にシャットダウンする措置を採る等の制御を行うことができる。
第4の発明に係る画像形成装置によれば、電源が入ったままの状態で長時間放置されることを回避することができる。
[インクジェットプリンタ100の構成]
インクジェットプリンタ100は、図1に示すように、外部装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、PCと示す。)30に対して、USBケーブル31を介して接続されており、その内部に搭載された様々な機構によって、セットされているペーパー(印画紙)Pに対してインクを吐出させて印画を行う。
筐体15は、上部に排出口19と、排紙トレイ18とを有している。排出口19は、ペーパーPをインクジェットプリンタ100の外部へ排出する。排紙トレイ18は、排出口19から排出されたペーパーPを受け止める。
プリント部200は、筐体15内の上中央部に配置され、ペーパーPに対して画像データの印画を行う。プリント部200は、ペーパーPに対してインクを吐出して画像を形成するために、各色ごとにプリントヘッド(インクヘッド)4a(図2参照)等を備えている。
プリント部200は、図2に示すように、主として、搬送部2と、2本のレール3と、キャリッジ4と、プラテン5と、コントロールユニット6とから構成される。
搬送部2は、マガジン21(図1参照)から引き出されたペーパーPの搬送を行う。具体的には、プリント部200に対してペーパーPの搬送方向上流側および下流側に配置されるローラ対25,26によって、ペーパーPの搬送が行われる。
ローラ対26では、印画処理の終了したペーパーPを2つのローラ間にガイドし、ペーパーPをさらに下流側へと搬送する。各ローラは、その軸心方向がペーパーPの搬送方向に対して直角に交差するように配置される。
キャリッジ4は、図2に示すように、略直方体に凸部を設けた形状であり、凸部の底面にペーパーPに印画を施すプリントヘッド4aを有している。キャリッジ4は、その長手方向がペーパーPの搬送方向に対して直交方向に向くように配置され、さらに凸部の底面がペーパーPに対向するようにレール3に対して摺動可能に取り付けられる。さらに、キャリッジ4のプリントヘッド4aの部分には、インクをペーパーPに対して吐出するノズル(図示せず)が含まれている。キャリッジ4の上面には、両端開口状態の突筒部10が突設されている。各突筒部10の片方の開口端は、チューブ9C,9M,9Y,9Kを介してインク貯留部210のインクカートリッジ23C,23M,23Y,23Kにそれぞれ接続される。また、他方の開口端は、プリントヘッド4aのノズルに連通している。
コントロールユニット6は、図2に示すように、搬送部2、レール3、プリントヘッド4a等にそれぞれ接続されており、これらに対して供給・停止などの制御指示を行う。また、コントロールユニット6は、電源回路40と接続されており、制御系および駆動系の電力が電源回路40から供給される。なお、本実施形態のインクジェットプリンタ100に搭載された電源回路40の構成については、後段にて詳述する。
インクジェットプリンタ100のプリント部200は、ペーパーPの搬送方向に直交する方向に移動するキャリッジ4を走査して1行分の画像を印画した後、ペーパーPを一行分搬送して停止させる。続いて、次の行の画像を同様に印画し、さらに同様の搬送動作を繰り返しながら画像形成を行い、印画処理を終了する。この印画処理において高品質な画像を得るためには、プリントヘッド4aに搭載されているノズルから、インクをペーパーPの所定の位置に正確に吹き付ける必要がある。
そして、プリントヘッド4aは、印画が終了すると、レール3に沿って所定の待機位置へ移動し、この待機位置においてキャップ4bによってノズル部分が覆われて保護される。
本実施形態のインクジェットプリンタ100では、上述したように、USBケーブル31を介して接続されたPC30からVbusラインによって5VのVbus電圧を印加されて駆動する電源回路40を搭載している。
電源回路40は、図3に示すように、自己保持回路40a、Vbus信号検出部(信号監視部)40b、CPU(制御部)41、制御側電源(制御系電源回路)42,43、インターロック用電源44、駆動側電源(駆動系電源回路)45,46、AC電源47、インターロックリレースイッチ48a,48b、起動用リレースイッチ49a,49bおよびインターロックスイッチ50を備えている。
CPU41は、Vbus信号検出部40bから受信したVbus信号の有無に応じて、インクジェットプリンタ100の動作、つまり電源回路40からの電力供給を保持するか否かを決定する。具体的には、PC30から印加されるVbus信号を受信している場合には、CPU41はそのままインクジェットプリンタ100の動作(電源回路40からの電力供給)を保持する。一方、PC30からのVbus信号を受信しなくなった場合には、CPU41は自発的にインクジェットプリンタ100をシャットダウンさせるように終了モードへ移行する。このように、Vbus信号が検出されなくなった場合には自らシャットダウン動作に入るように制御することで、USBケーブル31の抜け落ち等に起因してPC30側との接続が断たれた場合でも、インクジェットプリンタ100が電源ON状態のままで長時間放置されることを回避することができる。
インターロック用電源44は、上述した制御用電源43の下流側に配置されており、後述するインターロックスイッチ50と接続されている。
インターロックリレースイッチ(X1)48a,48bは、インターロックスイッチ50の下流側、および駆動系電源回路側における駆動側電源45,46とAC電源47との間にそれぞれ配置されている安全スイッチである。そして、インターロックリレースイッチ48a,48bは、インクジェットプリンタ100の筐体15の扉15aが開けられること等によりインターロックスイッチ50が作動すると、インターロックリレースイッチ48a(X1)に電流が流れなくなってインターロックリレースイッチ48bがOFF状態となり、駆動側電源45,46に対するAC電源47からの電力供給を停止させる。
本実施形態のインクジェットプリンタ100では、図4に示すフローチャートに従って、起動動作と終了動作とが行われる。
すなわち、ステップS1においては、まず、USBケーブル31を介してPC30と接続されると、PC30から5Vの起動電圧が印加される。
さらに、ステップS3においては、起動電圧の印加により、Vbus信号検出部40bにおいてVbus電圧を検出し、この検出結果がCPU41へと送られる。
一方、上述した起動用リレースイッチ49bがON状態へと移行したことにより、ステップS4においてAC電源47から供給される電力によって、ステップS5において、制御側電源42,43およびインターロック用電源44、駆動側電源45,46が起動される。
これにより、何らかの原因によってPC30から5Vの起動電圧の供給が停止した場合でも、自己保持回路40aから5Vの電圧が供給されることで、インクジェットプリンタ100の動作を保持することができる。よって、例えば、インクジェットプリンタ100における印画処理中にPC30からの起動電圧の供給が停止した場合でも、そのまま印画処理を継続して印画処理が完了してからプリントヘッド4aをキャップ4bがある待機位置へと移動させることができる。この結果、インクジェットプリンタ100において印画処理中にPC30からの起動電圧の供給が停止して、プリントヘッド4aがキャップ4bのある待機位置まで戻らないまま長時間放置されたために、ノズルにおいてインクが詰まってしまう等の不具合の発生を回避することができる。
これにより、PC30から5Vの起動電圧の供給が停止した場合には、ステップS7において、自己保持回路40aから供給される5Vの電圧によってインクジェットプリンタ100の動作が保持される。なお、自己保持回路40aから供給される5Vの電圧については、Vbus信号が検出されなくなってから印加されるものではなく、Vbus信号によってインクジェットプリンタ100が起動された時からVbus信号と平行して、起動用リレースイッチ49aに対して5Vの電圧を印加し続けているものとする。
(1)
本実施形態のインクジェットプリンタ100は、図3に示すように、USBケーブル31を介して接続されたPC30から5Vの起動電圧が入力されて制御側電源42,43と駆動側電源45,46とを起動用リレースイッチ49a,49bを介して起動させる画像形成装置であって、インクジェットプリンタ100の各種電源42,43,45,46を起動させた際に、起動用リレースイッチ49aに対して5Vの起動電圧を印加する自己保持回路40aを備えている。
本実施形態のインクジェットプリンタ100では、図3に示すように、USBケーブル31を介して接続されたPC30から5Vの起動電圧が入力されて制御側電源42,43と駆動側電源45,46とを起動用リレースイッチ49a,49bを介して起動させる画像形成装置であって、PC30からUSBケーブル31を介して5Vの起動電圧が印加され続けているか否かを監視するために、Vbus信号検出部40bを備えている。
本実施形態のインクジェットプリンタ100では、Vbus信号検出部40bにおいてVbus信号が検出されなくなると、図4に示すように、CPU41が、自発的に終了モードへ移行してインクジェットプリンタ100のシャットダウンを行う。
これにより、Vbus信号の未検出によってUSBケーブル31が差込み口から抜けてしまったこと等によりPC30からの動作コマンドを受信できない状態になった場合でも、そのまま電源ONの状態で操作不能なまま放置されることを防止して、自発的にシャットダウン動作に入ることができる。
本実施形態のインクジェットプリンタ100は、ペーパーPに対してプリントヘッド4aのノズルからインクを吐出して印画処理を行うとともに、印画処理が完了した後には、プリントヘッド4aを待機位置へ戻してノズル部分をキャップ4bによって覆っている。
これにより、上述したように、インクジェットプリンタ100では、USBケーブル31が差込み口から抜ける等してPC30からの起動電圧や操作コマンド等が受信できなくなった場合には、自己保持回路40aから自律動作用の5V電圧を起動用リレースイッチ49aに対して印加する自己保持機能を有していることから、インクジェットプリンタ100における印画処理中にPC30からのVbus信号が断たれても、印画処理を継続させることができる。この結果、PC30からのVbus信号を受信できなくなったことでプリントヘッド4aが待機位置以外の場所で停止してしまうことを防止することができるため、プリントヘッド4aのノズル部分におけるインク詰まりの発生を防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、インクジェットプリンタ100に搭載された電源回路40に対して本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(B)
上記実施形態では、外部装置としてPC30を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(C)
上記実施形態では、外部装置としてのPC30とインクジェットプリンタ100との間をUSBケーブル31によって接続した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
3 レール
4 キャリッジ
4a プリントヘッド(インクヘッド)
4b キャップ
5 プラテン
6 コントロールユニット
10 突筒部
15 筐体
15a 扉
18 排紙トレイ
19 排出口
21 マガジン
23 インクカートリッジ
25,26 ローラ対
30 パーソナルコンピュータ(PC)
31 USBケーブル
40 電源回路
40a 自己保持回路
40aa 5V電源
40b Vbus信号検出部(信号監視部)
41 CPU(制御部)
42,43 制御側電源(制御系電源回路)
44 インターロック用電源
45,46 駆動側電源(駆動系電源回路)
47 AC電源
48a,48b インターロックリレースイッチ
49a,49b 起動用リレースイッチ
50 インターロックスイッチ
100 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
200 プリント部
210 インク貯留部
Claims (1)
- 外部装置から入力される信号を受信して電源回路において起動処理を行う画像形成装置であって、
ペーパーに対してインクを吐出するインクヘッドと、
前記インクヘッドの待機位置において前記インクヘッドにおけるインクを吐出する部分を覆うキャップ部材と、
制御ユニットに対して電力を供給する制御系電源回路と、
駆動ユニットに対して電力を供給する駆動系電源回路と、
前記外部装置からの前記信号を起動電圧として、前記制御系電源回路および前記駆動系電源回路をリレー駆動する制御部と、
前記外部装置からの前記信号を受信するのと平行して、前記制御系電源回路および前記駆動系電源回路をリレー駆動するための別の起動電圧を印加する自己保持回路と、
前記外部装置又は前記自己保持回路からの前記起動電圧に応じて、前記制御系電源回路及び前記駆動系電源回路に対して電力を供給する電源と、
前記外部装置から入力される前記信号の有無を検出する信号監視部と、
を備え、
前記制御部は、前記信号監視部において前記外部装置から入力される前記信号が検出されなくなると、前記インクヘッドが待機位置に戻っているかどうかを判断し、待機位置に戻っている場合は前記電源をオフにする、
画像形成装置。
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