JP2000225739A - インクジェット記録装置およびその記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびその記録方法

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JP2000225739A JP34430699A JP34430699A JP2000225739A JP 2000225739 A JP2000225739 A JP 2000225739A JP 34430699 A JP34430699 A JP 34430699A JP 34430699 A JP34430699 A JP 34430699A JP 2000225739 A JP2000225739 A JP 2000225739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の停止位置、立上げ位置を印刷色で変更
可能な構成とし、連続印刷時および間欠印刷時の印刷速
度を維持すると共に、コンパクトで信頼性の高いインク
ジェット記録装置を提供することを課題としている。 【解決手段】 少なくとも2色以上のノズル列を有する
ライン型の印刷ヘッドを具備し、カットシート等の連続
しない被印刷物を搬送する過程で、前記印刷ヘッドによ
り前記被印刷物上へ印刷を行うインクジェット記録装置
において、印刷ヘッドの直前に、被印刷物を前進及び後
退可能に搬送するバッファ機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカットシートなど分
割された被印刷物を連続して搬送して印刷するインクジ
ェット記録装置およびその記録方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置におい
て、特に印刷速度が速い装置やカラーを印刷する装置に
おいては、印刷ヘッドをライン状に複数配設し、用紙を
印刷ヘッドに対して直角に連続的に搬送するものが提案
されている。この従来技術は次のような欠点を有してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すように、従
来のインクジェット記録装置1において、例えばカラー
印刷用のインクジェット記録装置ではブラック用ノズル
3、マゼンタ用ノズル4、イエロー用ノズル5、シアン
用ノズル6の四つの色に対応した四種類のノズル列を夫
々ライン状に並べて印刷ヘッド2を構成していた。
【0004】上記構成のインクジェット記録装置におい
て、印刷ドット密度を高くするべく、印刷ヘッド2の各
種類のノズル列を夫々複数列ずつ設けると、結果として
印刷ヘッド2の用紙搬送方向(主走査方向)の長さWは
約4インチ程度まで大型化する。
【0005】また、上記構成のインクジェット記録装置
において、連続印刷時の印刷速度向上のために用紙間隔
を印刷ヘッドの長さWよりも短く設定した場合、用紙を
停止する際には、現在印刷している色や次のジョブで使
用する色に無関係に次のジョブの先頭頁に相当する用紙
10を前記印刷ヘッド2の直前で停止させて、次の印刷
信号に備えていた。その理由は、次の印刷ジョブの先頭
頁が印刷ヘッドにかかってしまうためであって、特に直
前の印刷ジョブで使用したノズルと次の印刷ジョブに用
いるノズルを変更する場合(印刷モードが切り替わる場
合)、先頭頁には十分な印刷を行なうことができなかっ
た。
【0006】更に、印刷モードを切替えない単一の印刷
モードを実行する上においても次のような不具合があっ
た。
【0007】例えば、ブラックの単色印刷モードを行う
場合、間欠印刷においては、次の頁を印刷する前に常に
寸法L1だけ余分に搬送する必要が生じ、実行印刷速度
が低下した。
【0008】また、ノズルの数が多く、より高い信頼性
を有する印刷ヘッドが望まれており、ヘッドのクリーニ
ングやキャップなどのメンテナンス部品はライン状のヘ
ッドに対応するべくアクセスできることが必要で、この
ため印刷を停止したジョブの切れ目にノズル対向面全面
を開放することが重要であった。
【0009】本発明においてはこのような従来技術の欠
点に鑑み、用紙の停止位置、立上げ位置を印刷に使用す
るノズル(直前の印刷ジョブで使用したノズルや次の印
刷で使用されるノズル、つまり印刷モード)に応じて変
更可能な構成とし、連続印刷時の印刷速度を維持しなが
ら間欠印刷時の印刷速度を向上させると共に、コンパク
トで信頼性の高いインクジェット記録装置を提供するこ
とを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明においては、少なくとも2列以上のノズル列
を有するライン型の印刷ヘッドを具備し、カットシート
等の連続しない被印刷物を搬送する過程で、前記印刷ヘ
ッドにより前記被印刷物上へ印刷を行うインクジェット
記録装置において、前記印刷ヘッドの直前に、前記被印
刷物を前進及び後退可能に搬送するバッファ機構を設け
た。
【0011】ここで、前記バッファ機構は、印刷ヘッド
の直前に設けられた正逆回転可能な第1の搬送ローラ
と、該第1の搬送ローラよりも主走査方向上流側にあっ
て、前記被印刷物の主走査方向の長さから前記最大バッ
ファ量を差し引いた長さよりも短い任意の距離だけ離し
て設けられた正逆回転可能な第2の搬送ローラと、前記
被印刷物を保持するためのゲートで構成されている。但
し、前記最大バッファ量とは、前記印刷ヘッドの全幅か
ら前記印刷ヘッドの少なくとも1ノズル列幅分を差し引
いた長さに相当する。
【0012】なお、上記構成のインクジェット記録装置
において、前記被印刷物が連続的に印刷される場合は、
前記被印刷物の搬送間隔を印刷ヘッドの用紙搬送方向の
長さよりも短くする。一方、前記被印刷物が間欠的に印
刷される場合、すなわち次の印刷ジョブが直前の印刷ジ
ョブとは異なるノズルを使用する場合(印刷モードが切
り替わる場合)、該被印刷物の先端を次の印刷ジョブで
使用する最も上流側のノズル列の直前の位置まで移動さ
せ、その後印刷ジョブを開始するようにするとよい。
【0013】上記構成のごとく、間欠印刷時、次に搬送
されるカットシートの用紙端部は選択された印刷モード
に対応したノズル直前で停止させるようにすれば、指定
された印刷モードでの最短印刷時間を達成することが可
能である。
【0014】また、印刷モードが変更になった場合は、
印刷ヘッド直前に設けた用紙バッファ機構によって、そ
の印刷モードに対応して使用されるノズル直前まで用紙
を移動(前進または後退)させ得るので、次の印刷ジョ
ブは先頭頁から確実に印刷が可能となる。
【0015】更に、所定時間印刷が開始されない場合
は、被印刷物を前記印刷ヘッドの直前まで戻し、印刷ヘ
ッド維持機構を印刷ヘッド当接させるようにするとよ
い。前記用紙バッファ機構は、印刷ヘッドに対向して停
止してノズル前面をふさぐ用紙を印刷ヘッドの上流側に
戻すことが可能であるから、必要に応じて印刷ヘッド全
面を開放することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1、図2および図3を用
いて本発明のインクジェット記録装置の一例を示す。
【0017】用紙ホッパ30からピックされた用紙は、
用紙搬送路31、バッファ機構20を経由して印刷ヘッ
ド2へ送られ、この印刷ヘッド2により印刷されたカッ
トシート10(以下用紙という)はトレイ40へ排出さ
れる。なお、バッファ機構20の下流側に位置する用紙
センサ35は用紙の先頭位置及び用紙の有無を検出する
ものである。本発明のインクジェット記録装置1におい
ては、ブラック用ノズル3、マゼンタ用ノズル4、イエ
ロー用ノズル5、シアン用ノズル6の四つの色に対応し
た四種類のノズル列をライン状に並べて印刷ヘッド2を
構成している。
【0018】印刷ヘッド2に対向する位置に配されたヘ
ッド維持機構50は、印刷ヘッド2のクリーニング機構
を備え、かつ印刷待機時にキャッピングを行う機構も有
している。このヘッド維持機構50は移動機構45(図
においては偏心カム)の駆動でもって印刷ヘッド2に当
接させたり、離間させたりすることができる。また、ヘ
ッド維持機構50の近傍にはヘッドセンサ60が設けら
れており、ヘッド維持機構50の位置を確認することが
できる。これにより、ヘッド維持機構50が印刷ヘッド
2に当接している否かの確認を行うことが可能となる。
かかる記録装置において、用紙に連続的に印刷する場合
は、印刷速度を高めるために、図2に示すように、前後
の用紙の用紙間隔L3は約1インチと設定し、印刷ヘッ
ド2の幅Wの約4インチに比べ小さくしている。
【0019】次に図1ないし図3、図5および図6を参
照して、決まったノズルを使用した単一印刷モードにお
ける間欠印刷と、印刷モードを切替える場合の各部の動
作について説明する。
【0020】図1、図2はモノクロ印刷モードで印刷ジ
ョブが一端終わり用紙が停止した状態を示し、図5は印
刷信号の受信をもとに各部を制御するフローを示すフロ
ーチャート、図6は制御装置への制御信号の出入りを示
すブロック図である。
【0021】最初に、パワーオンからREADYに至るフロ
ーについて説明を行う。
【0022】パワーオンすると、まず、バッファ機構2
0の搬送ローラ21および22により用紙を微動させ、
用紙センサ35にて用紙の先頭位置の確認を行う。用紙
センサ35には光学センサを用いており、LEDで用紙
へ光を照射し、用紙からの反射光を受光することによ
り、用紙の有無あるいは用紙端部を検出することが可能
である。そして、制御装置55は用紙センサ35の検出
結果に基づいてバッファ機構20を駆動制御して、用紙
の先端を用紙先頭位置Eに移動させる。次いで、印刷ヘ
ッド2のノズル面にヘッド維持機構50が当接されてい
るか否かを判断し、当接していればイニシャライズ動作
によってインクの予備吐出(パージ動作)や、必要に応
じてノズル面をクリーニングするワイピング動作等を行
い、Ready状態とする。なお、本例ではヘッド維持機構
50が印刷ヘッド2の全域を覆うように構成されている
ため用紙先頭位置Eと用紙の停止位置Dはわずかに異な
った位置となっているが、ヘッド維持機構50の形状を
局部的にノズル部分のみを覆うようにコンパクトに構成
すれば、用紙先頭位置Eと停止位置dを完全に一致させ
ることは可能である。
【0023】次に、READY状態にあるインクジェット記
録装置が単一印刷モードにおける間欠印刷を行なう場合
の各部の動作制御について説明を行なう。
【0024】まず、インクジェット記録装置の制御装置
55が所定の時間内に上位機種(ホストコンピュータ
等)70からモノクロの間欠印刷モードの印刷データ信
号を受信すると、制御装置55は使用するノズルがブラ
ック用ノズル3のみであると判断・決定する。一方、ヘ
ッドセンサ60の検知結果に基づいてヘッド維持機構5
0が印刷ヘッド2から離間しているか否かを判断し、離
間していない場合は移動機構45を駆動してヘッド維持
機構50を印刷ヘッド2から離間させる。
【0025】次に、用紙の位置調整を行う。印刷を行う
ブラック用ノズル3の直前の位置Aに用紙先端があるか
否かを判断し、本例においてはイニシャライズ動作によ
って用紙の先頭位置が印刷ヘッド2の直前の位置に配置
されているため、ブラック用ノズル3を使用する場合の
停止位置Aとなるよう搬送ローラ21および22を制御
する。そして、用紙の停止位置がAであることを検知し
た後、印刷信号に基づきブラック用ノズル3を駆動し
て、所定の印刷ジョブを行い、印刷ジョブを終了する。
【0026】なお、用紙の搬送距離および搬送位置の確
認は、搬送ローラ21にローラの回転数をカウントする
カウンタを設け、搬送ローラ21の回転数にて用紙の搬
送された長さを確認する方法や、用紙搬送距離を確認す
るためのエンコーダセンサを別に設け、搬送距離を直接
的に確認する方法等があるが、いずれの方法あってもよ
い。印刷終了後、現ジョブの最終カットシート(用紙)
11を印刷ヘッド2へ通過させて用紙トレイ40へ排出
するが、次の印刷ジョブの先頭頁に相当するカットシー
ト(用紙)10はブラック用ノズル3の直前の停止位置
Aに停止させる。よって、次のモノクロ印刷を開始する
際に、カットシート10はブラック用ノズル3の直前に
停止し、待機することとなるので、間欠印刷の立上げ時
間が短くでき、従来のように常に印刷ヘッドの前に用紙
を停止する方式に比べ、印刷速度を高めることができ
る。なお、上記例ではブラック用ノズル3を用いた印刷
モードを説明したが、ブラック用ノズルに限らず、使用
するノズル列に変更がなければほぼ同様の効果を達成で
きる。
【0027】そして、現ジョブが終了し、印刷が停止し
た後、次の印刷ジョブが所定の時間(例えば10分)以
上経過しても印刷データを受信しないときは、後述する
ヘッド維持機構50を印刷ヘッド2へ当接させるための
制御を行う。速やかに次の印刷ジョブに移行する場合に
は、図5のフローの印刷動作を繰り返す。
【0028】次に、印刷モードを切り替える場合の各部
の動作制御について説明を行う。
【0029】モノクロ印刷モードで印刷し、用紙を停止
位置Aで停止した後の印刷ジョブが、例えばブラックと
マゼンタの2色を使用する印刷モードである場合は、使
用するノズルをブラック用ノズル3とマゼンタ用ノズル
4であると決定し、図3に示すように、カットシート
(用紙)10は使用するノズルのうち用紙搬送方向上流
側にあるマゼンタ用ノズル4の直前の停止位置Bまで戻
ことで対応可能である。もちろん、次の印刷ジョブがブ
ラックとイエローの2色を使用する場合には用紙10は
イエロー用ノズル5の直前の停止位置Cまで戻せば良い
ことはいうまでもない。
【0030】ここで、用紙の戻し搬送は、印刷ヘッド2
の直前に設けたバッファ機構20にて行う。
【0031】バッファ機構20は、正逆回転可能な搬送
ローラ21、搬送ローラ22およびゲート23とからな
り、用紙を戻す(後退させる)場合は、ゲート23を下
方へ開き、搬送ローラ21を逆回転させ、次の印刷ジョ
ブ(本例ではブラックとマゼンタの2色印刷)の先頭と
なるカットシート(用紙)10の先端を停止位置Aから
停止位置Bまで後退させる。戻されたカットシート(用
紙)10は、バッファ機構20内でたわんで収納される
こととなる。
【0032】本発明においては、図2に示すように、シ
アン用ノズル6に対応した用紙の停止位置Dと、ブラッ
ク用ノズルに対応した用紙の停止位置Aとの距離L2が
最大のバッファ量となる。つまり、前記バッファ機構の
最大バッファ量は、前記印刷ヘッドの全幅から前記印刷
ヘッドの少なくとも1ノズル列幅分を差し引いた長さで
ある。よって、前記搬送ローラ22は、前記搬送ローラ
21に対し、用紙長からバッファ量L2を差し引いた距
離よりも短い距離に配置されている。なお、本例では停
止位置Dよりもわずかに上流側に用紙先頭位置Eが存在
するが、前述の如く、用紙先頭位置Eはヘッド維持機構
50の形状に応じて決められる位置であり、しかも停止
位置Dとの差はわずかであるため、最大バッファ量とい
う観点からすれば、「停止位置D≒用紙先頭位置E」と
見なしても差し支えない。
【0033】一方、印刷ジョブの切り替えが逆の場合、
例えばブラックとマゼンタの2色印刷のジョブからモノ
クロ印刷に切り替える場合、用紙はバッファ機構20へ
戻す必要がないため、印刷を開始する際はバッファ機構
20と用紙ホッパ30との間にある用紙全てを順方向に
搬送し、停止位置AとBとの差だけ用紙を搬送した点か
ら印刷を開始する。
【0034】また、モノクロ印刷から四つのヘッド全て
を使用するフルカラー印刷へ印刷モードを切り替える場
合、用紙10の先端は位置Aから位置Dまで戻すのは言
うまでもない。
【0035】従来は印刷モード(使用するノズルを固定
した印刷ジョブ)の切り替えで用紙の停止位置を変える
という思想はなく、常に印刷ヘッド2の上流側の直前位
置に停止したために、例えばモノクロ印刷モードでは間
欠印刷時、本例の最大バッファ量L2に相当する長さL
1だけ、常に搬送した後から印刷を開始していた。これ
に対して、本発明では、印刷モードに変更がない印刷ジ
ョブでは、間欠印刷であっても実行印刷速度を高く保つ
ことができるし、印刷モードが切り替わる場合において
も、最大用紙戻しのケースでほぼ従来例と等しい点を除
き、印刷速度を高く保つことができる。
【0036】また、本発明のようなバッファ機構を用い
ることなく、印刷ジョブの切れ目で用紙をノズル直前で
一端停止し、印刷モードが切り替る場合、次の印刷ジョ
ブ立上げ時にカットシート複数枚全体を戻す他の方式で
は次のような不都合を生じる。
【0037】すなわち、連続印刷時の前後の用紙搬送間
隔L3は、印刷速度を確保するために印刷ヘッドの幅W
よりも小さくとっており、用紙の戻し量は用紙の搬送間
隔L3を上回るので、用紙10の後端は、その次の用紙
の先端と干渉してしまい、ジャムなどを生じる。また、
用紙ホッパ30から印刷ヘッド2までの間にある用紙全
てを逆方向に戻すことは、搬送系の構造上、ジャムが発
生しやすく問題がある。よって、本発明のバッファ機構
は、用紙の搬送間隔を印刷ヘッドの幅以下として連続印
刷の印刷速度を高め、かつ間欠印刷の速度を高める上で
非常に有効である。更に、用紙を一端停止した後、次の
印刷信号が所定時間ない場合など、印刷ヘッドの保護が
必要となるが、そのような場合にも前記バッファ機構2
0は用紙を前記印刷ヘッド2の前までまで移動させるこ
とが可能であるから、必要に応じて印刷ヘッド全面を開
放することができ、図1に示すヘッド維持機構50を印
刷ヘッド2にアクセスさせることができる点で有益であ
る。これは、図5に示すフローチャートの印刷停止後の
フローに従う動作である。
【0038】すなわち、印刷を停止してから所定時間
(例えば、ノズルの目詰まりが発生する可能性が高くな
る時間)経過しても印刷データ信号が送信されない等、
ヘッド維持機構50が印刷ヘッドに当接すべき条件がそ
ろった場合、用紙の先頭の位置が図2に示す用紙先頭位
置Eにあるか否かを判断し、用紙先頭位置Eにない場合
にはバッファ機構20を駆動して、用紙先端が用紙先頭
位置Eとなるようにして、印刷ヘッド2のノズル側全面
を開放する。その後、移動機構45を駆動して印刷ヘッ
ド維持機構50を印刷ヘッド2へ当接させ、当接したこ
とをヘッドセンサ6を通じて確認し、これを制御装置5
5に送信する。
【0039】ヘッド維持機構50の当接が完了した後、
次の上位からの印刷ジョブあるいはその他の信号が送信
されるまで待機する。待機状態の間(所定時間内)に印
刷ジョブが受信されれば、再度、印刷を開始する。一
方、待機時に所定時間経過しても印刷ジョブが送信され
ない場合には、印刷ジョブを終了する。
【0040】本例においては、ブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローの4色で印刷ヘッドを構成したが、もっ
と多くの色調を用いて印刷ヘッド構成しても同様の効果
を発揮できる。
【0041】また、各ノズルに対応した用紙停止位置を
検出できる用紙位置センサを設けることにより、確実な
搬送ができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連続印刷時のカットシートの搬送間隔を印刷ヘッド以下
とし、間欠印刷時、次の印刷ジョブのカットシート先端
の停止位置を印刷モードに応じ、使用されるノズル直前
まで搬送しておき、更にバッファ機構を設けることによ
って、次の印刷モードが変更になった場合、カットシー
トを前進または後退させて、カットシート先端を印刷ジ
ョブに対応して使用されるノズルの直前の立上げ位置ま
で移動させることが可能となったので、連続印刷速度に
加え、間欠印刷での印刷速度を高めることができた。
【0043】また、バッファ機構がカットシートを印刷
ヘッド対向面から移動させるため、印刷ヘッド全面を開
放でき、ノズキャップやノズルクリーニング装置などか
らなるヘッド維持機構を印刷ヘッドに容易にアクセスさ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置の一例を示
す正面断面図。
【図2】 図1の部分拡大説明図。
【図3】 バッファ機構の開放状態を示す説明図。
【図4】 従来のインクジェット記録装置を示す正面断
面図
【図5】 本発明の記録方法を示すフローチャート。
【図6】 本発明の記録装置における制御ブロック図
【符号の説明】
1はインクジェット記録装置、2は印刷ヘッド、3はブ
ラック用ノズル、4はマゼンタ用ノズル、5はイエロー
用ノズル、6はシアン用ノズル、20はバッファ機構、
21、22は搬送ローラ、45は移動機構、50はヘッ
ド維持機構、55は制御装置、70は上位装置である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のノズル列を有するライン型の印刷ヘ
    ッドを具備し、連続しない被印刷物を主走査方向に搬送
    する過程で、前記印刷ヘッドにより前記被印刷物上へ印
    刷を行うインクジェット記録装置において、 前記印刷ヘッドの直前に、前記被印刷物を主走査方向に
    前進及び後退可能に搬送するバッファ機構を設けたこと
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 前記バッファ機構の最大バッファ量は、前記印刷ヘッド
    の全幅から前記印刷ヘッドの少なくとも1ノズル列幅分
    を差し引いた長さであることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 前記バッファ機構は、印刷ヘッドの直前に設けられた正
    逆回転可能な第1の搬送ローラと、該第1の搬送ローラ
    よりも主走査方向上流側にあって、前記被印刷物の主走
    査方向の長さから前記最大バッファ量を差し引いた長さ
    よりも短い任意の距離だけ離して設けられた正逆回転可
    能な第2の搬送ローラと、前記被印刷物を保持するため
    のゲートで構成されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3記載のインクジェット記
    録装置において、 前記印刷ヘッドは複数種のノズル列を多数具備したカラ
    ー印刷用の印刷ヘッドであることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1または4記載のインクジェット記
    録装置において、 前記被印刷物が連続的に印刷される場合は、前記被印刷
    物の搬送間隔を印刷ヘッドの全幅よりも短い間隔とする
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】請求項1または4記載のインクジェット記
    録装置において、 前記被印刷物が間欠的に印刷される場合、該被印刷物の
    先端は次の印刷ジョブで使用するノズル列のうち最も上
    流側にあるノズル列の直前の位置まで移動させ、その後
    印刷ジョブを開始することを特徴とするインクジェット
    記録方法。
  7. 【請求項7】請求項1または4記載のインクジェット記
    録装置において、 所定時間印刷が開始されない場合は、前記被印刷物を前
    記印刷ヘッドの直前まで戻し、少なくとも印刷ヘッドの
    クリーニング機構またはキャッピング機構のいずれかが
    具備された印刷ヘッド維持機構を前記印刷ヘッドに当接
    させることを特徴とするインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】請求項3記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 前記印刷ヘッドの直前に設けられた前記被印刷物の位置
    を検知する用紙センサと、前記印刷ヘッド維持機構と印
    刷ヘッドとの当接を検知するヘッドセンサとを具備し、
    該ヘッドセンサの検知結果に基づき印刷ヘッドのインク
    の噴射を制御し、前記用紙センサの検知結果と次の印刷
    情報に基づき前記バッファ機構を駆動する制御装置を有
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014208313A1 (ja) * 2013-06-26 2014-12-31 グラドコジャパン株式会社 用紙後処理装置
JP2015006949A (ja) * 2013-06-26 2015-01-15 グラドコジャパン株式会社 用紙後処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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