JP4731374B2 - 光反射シート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置のバックライトや、蛍光灯、白熱灯を用いた照明器具の反射体に好適に用いることができる光反射シート及びその製造方法に関する。
近年、パソコン、テレビ、携帯電話などの表示装置として液晶表示装置が多数、提供されている。この液晶表示装置は、液晶セルの後方又は側方に配設された光源から液晶セルに光を照射している。
そして、光源からの光を液晶セルに効率良く照射するために光反射シートが配設されており、液晶表示画面の輝度を向上させるために、高い光反射性能を有する光反射シートが求められている。
このような光反射シートとしては、特許文献1に、フィルム内部に孔を有する光反射フィルムであって、フィルム厚み方向に該孔により形成される界面を65以上有することを特徴とする光反射フィルムが提案されている。
更に、特許文献2には、平均気泡径50μm以下の微細気泡を含有し、厚さが200μm以上、比重が0.7以下の熱可塑性ポリエステル発泡体からなることを特徴とする光反射板が提案されている。
これらの光反射体は、フィルム内部の孔や気泡内に含まれる空気と、発泡体を構成している樹脂との間における屈折率の差を利用し、空気と樹脂との界面で光を反射させる技術を利用している。
従って、フィルム内部の孔や気泡内に含まれる空気と、発泡体を構成している樹脂との間の界面を増加させることが光反射体の光反射性能を向上させる手段の一つであり、このために、特許文献1の光反射フィルムでは、フィルムを構成する樹脂中に無機物や非相溶性の樹脂を多量に添加する必要があると共に、フィルム内部に孔を生成するために二軸延伸工程を必要とし、フィルム内に生成された孔が破れないように製造条件の厳密な管理が必要である上に、光反射フィルムは過度に延伸されているために熱成形性に劣るといった問題点があった。
又、特許文献2の光反射板では、その製造に、熱可塑性樹脂シートに有機溶媒を含有させる工程、不活性ガスを含浸させる工程及び加熱発泡させる工程を必要とし、生産性に劣るといった問題点があった。
更に、近年のパソコン、テレビ、携帯電話などの表示装置の薄型化に伴って光反射シートもその厚みができるだけ薄いことが要求されており、この要求に対応するために熱可塑性樹脂発泡シートを薄いものとすると、この熱可塑性樹脂発泡シート内に形成されている気泡の数が制限され、その結果、フィルム内部の孔や気泡内に含まれる空気と、発泡体を構成している樹脂との間の界面が少なくなり、光反射シートの光反射性能が低下してしまうといった問題点を生じた。
特開2003−160682号公報 特許第2925745号公報
本発明は、優れた光反射性能を有すると共に熱成形性にも優れ、更に、厚みも薄い光反射シート及びその製造方法を提供する。
本発明の光反射シートAは、熱可塑性樹脂発泡シートからなり、この熱可塑性樹脂発泡シートを上記熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下の温度にて圧縮することにより、この熱可塑性樹脂発泡シートの気泡が上記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向に圧壊されて、気泡壁の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡を含有しており、気泡壁の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡が全体の気泡のうちの50%以上を占めていることを特徴とする。
本発明の光反射シートAは熱可塑性樹脂発泡シートから構成されているが、この熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエステルアミド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸エステル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド及びこれらを主たる成分とする共重合体などが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
上記ポリスチレン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、エチルスチレン、i−プロピルスチレン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレンなどのスチレン系単量体の単独重合体又はこれらの共重合体などが挙げられる。
又、上記ポリスチレン系樹脂としては、上記スチレン系単量体を主成分とする、上記スチレン系単量体とこのスチレン系単量体と共重合可能なビニル単量体との共重合体であってもよく、このようなビニル単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルフマレート、エチルフマレート、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタクリレートなどが挙げられる。
そして、上記熱可塑性樹脂発泡シート1を構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度は、低いと、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁を熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向への圧壊によって、気泡壁の一部を山折れ状態及び谷折れ状態に屈折変形させることができなかったり、或いは、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮させても厚みが復元することがあるので、40℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましく、80℃以上が特に好ましく、具体的には、上記熱可塑性樹脂発泡シート1を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましく、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートがより好ましく、ポリスチレンが特に好ましい。
なお、熱可塑性樹脂のガラス転移温度は、JIS K7121:1987「プラスチックの転移温度測定方法」記載の方法に準拠して測定されたものをいう。例えば、ポリスチレン系樹脂の場合には、試料10mgを充填した測定容器を示差走査熱量計内に配設し、窒素ガス流量を30ミリリットル/分の条件下にて、昇温速度20℃/分で220℃まで昇温し10分間に亘って保持した後、測定容器を示差走査熱量計から取り出して室温にて急冷した後、再度、測定容器を示差走査熱量計内に配設し、窒素ガス流量を30ミリリットル/分の条件下にて、昇温速度10℃/分で220℃まで昇温して発熱量を測定して吸熱曲線を得、この吸熱曲線から得られた中間点ガラス転移温度をガラス転移温度とする。
又、ポリエステル系樹脂の場合には、試料10mgを充填した測定容器を示差走査熱量計内に配設し、窒素ガス流量を30ミリリットル/分の条件下にて、昇温速度5℃/分で290℃まで昇温して発熱量を測定して吸熱曲線を得、この吸熱曲線から得られた中間点ガラス転移温度をガラス転移温度とする。
なお、示差走査熱量計としては、例えば、セイコー電子工業社から商品名「DSC200型」で市販されているものが用いられる。
そして、本発明の光反射シートAを構成している熱可塑性樹脂発泡シート1は、汎用の製造方法によって製造されたものが用いられ、熱可塑性樹脂発泡シートの製造方法としては、例えば、押出発泡法、架橋発泡法、架橋プレス法、含浸発泡法、二軸延伸法などが挙げられ、得られる熱可塑性樹脂発泡シートの表面の均一性に優れており、光を均一に反射させることができることから、押出発泡法が好ましい。なお、本発明の光反射シートAを構成している熱可塑性樹脂発泡シートとしては、発泡性熱可塑性樹脂粒子を予備発泡させて得られた予備発泡粒子を金型内に充填して発泡成形させてなる熱可塑性樹脂発泡シートは除かれる。
なお、光反射シートAの熱可塑性樹脂発泡シート1の片面又は両面には、非発泡の熱可塑性樹脂フィルムが積層一体化されていてもよい。又、熱可塑性樹脂発泡シート1及び非発泡の熱可塑性樹脂フィルムには、その物性を損なわない範囲内において、蛍光増白剤、架橋剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、無機微粒子、充填剤、帯電防止剤、核剤、気泡調整剤、染料、顔料、分散剤、カップリング剤などが添加されていてもよい。
ここで、光反射シートAに入射した光は、一部が熱可塑性樹脂発泡シートによって反射されて反射光となり、一部は熱可塑性樹脂発泡シートを透過し、更に、残余の光は熱可塑性樹脂発泡シートに吸収され、光反射シートAの光線全反射率を向上させるには反射光を増加させることが必要である。
そして、光反射シートAの反射光は、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡壁を構成している熱可塑性樹脂と、気泡内に含まれる空気との間の屈折率の差を利用して、空気と樹脂との界面で光を屈折、反射させることで得られている。
そこで、本発明の光反射シートAでは、図1及び図2に示したように、該光反射シートAを構成している熱可塑性樹脂発泡シート1の気泡2を熱可塑性樹脂発泡シート1の厚み方向に圧壊し、気泡2を構成している気泡壁21の一部を山折れ21a 状態及び谷折れ21b 状態に不規則に屈折変形させて気泡2を扁平な状態としている。ここで、「気泡壁21の一部を山折れ21a 状態及び谷折れ21b 状態に屈折変形させている」とは、光反射シートAをその厚み方向に全長に亘って切断して得られた切断面に露出した気泡の切断面において、一の気泡を構成している気泡壁が、山折れ状態に屈折変形させられた山折れ部21a と、谷折れ状態に屈折変形させられた谷折れ部21b の双方を有していることをいう。
なお、熱可塑性樹脂発泡シート1の一部の気泡について、該気泡を構成している気泡壁21の一部を山折れ21a 状態及び谷折れ21b 状態に屈折変形させておればよいが、全ての気泡について、該気泡を構成している気泡壁21の一部を山折れ21a 状態及び谷折れ21b 状態に屈折変形させていることが好ましい。
そして、気泡壁21の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡2が全体の気泡に占める割合は、少ないと、光反射シートの光反射性能が低下することがあるので、50%以上が好ましく、60%以上がより好ましく、75%以上が特に好ましい。
ここで、気泡壁21の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡2が全体の気泡に占める割合は下記の要領で測定されたものをいう。先ず、光反射シートをその厚み方向に全長に亘って切断する。しかる後、光反射シートの断面を電子顕微鏡を用いて適切な倍率にて顕微鏡写真を得る。
なお、電子顕微鏡の倍率としては、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡の形態を明瞭に確認することができれば、特に限定されず、通常、25〜100倍に調整すればよいが、この範囲以外の倍率であっても、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡の形態を明瞭に確認できればよい。
又、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡の形態を明瞭に確認できる倍率とすると、一枚の顕微鏡写真に熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向の全長が収まらない場合は、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に複数に分割して撮影し、複数枚の顕微鏡写真を繋ぎ合わせることによって一枚の顕微鏡写真としてもよい。
そして、電子顕微鏡写真上の任意の箇所に熱可塑性樹脂発泡シートの表面に対して垂直な直線を熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向の全長に亘って描き、この直線上に位置する全気泡数N1 を数えた。なお、直線上に一部しか位置しない気泡や、形状が不明瞭で特定できない気泡についても測定対象とした。
次に、上記直線上に位置する気泡のうち、気泡壁の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部21a と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部21b とを有する気泡の数N2 を数える。なお、直線上に一部しか位置しない気泡についても測定対象としたが、全気泡数N1 の測定の場合と異なり、形状が不明瞭で特定できない気泡については測定対象外とした。
しかる後、下記式に基づいて、気泡壁21の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡2が全体の気泡に占める割合Rを算出することができる。
割合R(%)=100×N2 /N1
気泡2を構成している気泡壁21の一部を山折れ21a 状態及び谷折れ21b 状態に屈折変形させる形態としては、気泡壁21を任意の位置において谷折れ状態及び山折れ状態に屈折変形させた形態であっても、或いは、気泡壁21が熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向に山折れと谷折れを繰り返して蛇腹状に折り重なった形態の何れであってもよく、これらの形態が混在していてもよい。
このように、気泡2を構成している気泡壁21の一部を山折れ21a 状態及び谷折れ21b 状態に屈折変形させることによって、気泡2を構成している気泡壁21のうち、光反射シートAに入射する光の入射方向に向いた気泡壁が増加し、この気泡壁において、気泡壁を構成している熱可塑性樹脂と気泡内との空気との界面にて光を屈折、反射させることによって、光反射シートの光線全反射率を向上させている。
しかも、本発明の光反射シートAは、その気泡を構成している曲面状の気泡壁の一部を山折れ21a 状態及び谷折れ21b 状態に屈折させることによって気泡を変形させて扁平な状態としたものであって、原料となる熱可塑性樹脂発泡シートを厚み方向に圧壊し厚みを薄くすることによって得られたものである。
又、熱可塑性樹脂発泡シートが含有する気泡の数は、熱可塑性樹脂発泡シートの厚みが厚くなればなる程、多くなるが、上述のように、光反射シートの原料となる熱可塑性樹脂発泡シートは光反射シートの厚みよりも厚いので、光反射シートAが有する気泡の数は、光反射シートと同一厚みを有する圧壊されていない熱可塑性樹脂発泡シートの有する気泡の数よりも多くなっている。
つまり、本発明の光反射シートは、光反射シートをこの光反射シートと同一の厚みを有する熱可塑性樹脂発泡シートから製造する場合に比して、同一厚みであっても、より多くの気泡を含有しており、よって、本発明の光反射シートAは、気泡2を構成している気泡壁21の総表面積も大きく、即ち、気泡壁21を構成している熱可塑性樹脂と、気泡内に含まれている空気との界面の表面積も大きくなっており、この広い界面によって光反射シートに入射した光を屈折、反射させることができる。
しかも、気泡2は、上述のように厚み方向に圧壊されて扁平な状態とされていることから、互いに隣接する気泡の中心間距離が短くなっており、気泡2における光反射性に優れている。
このように、本発明の光反射シートAは、これを構成している熱可塑性樹脂発泡シートの気泡数が多い上に、気泡2を構成している気泡壁21のうち、該気泡壁の垂線方向が光反射シートAに入射する光の入射方向に向いた気泡壁が多く存在していると共に、互いに隣接する気泡間における気泡中心の距離が短いので、光反射シートAに入射した光をできるだけ透過させないようにしながら、気泡壁21を構成している熱可塑性樹脂と気泡中の空気との界面にて高い割合で反射させることができ、光反射シートAは、高い光線全反射率を有している。
上述のように、光反射シートAの光線全反射率を向上させるためには反射光を増加させることも重要であるが、光反射シートAに吸収される光の量を減少させることによって光反射シートAの光線全反射率を向上させることも効果的であり、光反射シートAに吸収される光の量を減少させるべく、光反射シートAを白色とすることが好ましい。
又、上記光反射シートAの光線全反射率は、85%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、95%以上が特に好ましい。なお、光反射シートの光線全反射率は、JIS K7105に記載の測定法Bに準拠して8°の入射条件下にて全反射光測定を行った場合における波長550nmの光線反射率をいい、標準反射板として硫酸バリウム板を用いた時の光線反射率を100とした時の相対値で示したものである。
光反射シートの光線全反射率は、具体的には、島津製作所社から商品名「UV−2450」にて市販されている紫外可視分光光度計と、島津製作所社から商品名「ISR−2200」にて市販されている積分球付属装置(内径:φ60mm)とを組み合わせて測定することができる。
又、光反射シートAの見掛け密度は、小さいと、光反射シートの機械的強度が低下すると共に、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮した際に気泡破壊(気泡破れ)を生じることがある一方、大きいと、光反射シートの軽量性が低下すると共に、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮することが困難となることがあるので、0.05〜0.7g/cm3 が好ましい。
なお、光反射シートAの見掛け密度は、JIS K7222:1999「発泡プラスチック及びゴム−見掛け密度の測定」に記載の方法に準拠して測定されたものをいう。具体的には、製造直後から72時間に亘って23℃の雰囲気下にて放置された光反射シートから50cm3 以上の試験片を切り出し、この試験片を更に21〜25℃、相対湿度45〜55%の雰囲気下にて16時間に亘って放置する。次に、試験片の重量及び見掛け体積を測定し、重量を体積で除することによって熱可塑性樹脂発泡シートの見掛け密度を算出することができる。
そして、光反射シートAの厚みは、薄いと、光反射シートの機械的強度が低下し、或いは、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮することによる光反射シートの光線全反射率の向上効果が低下することがある一方、厚いと、光反射シートを液晶表示装置に用いる場合に、液晶表示装置の薄型化に供することができないことがあるので、0.3〜10mmが好ましく、0.4〜8mmがより好ましい。
次に、上記光反射シートAの製造方法について説明する。先ず、製造しようとする光反射シートAの厚さよりも厚い熱可塑性樹脂発泡シートを原料として用意する。この熱可塑性樹脂発泡シートの製造方法としては、上述したように汎用の方法で製造されたものが用いられる。原料として用いられる熱可塑性樹脂発泡シートの光線全反射率は、70%以上が好ましく、75%以上がより好ましく、80%以上が特に好ましい。なお、熱可塑性樹脂発泡シートの光線全反射率は、上述した光反射シートの光線全反射率の測定と同様の要領であるのでその説明を省略する。
又、熱可塑性樹脂発泡シートの見掛け密度は、小さいと、光反射シートの製造時に熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁が破れ、得られる光反射シートの光線全反射率が低下することがある一方、大きいと、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁が厚くなり、光反射シートの製造時における熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向の圧縮に特殊な装置が必要となり、或いは、得られる光反射シートの光線全反射率が低下することがあるので、0.02〜0.5g/cm3 が好ましい。なお、熱可塑性樹脂発泡シートの見掛け密度は、光反射シートAの見掛け密度の測定と同様の要領であるのでその説明を省略する。
更に、熱可塑性樹脂発泡シートの厚さは、薄いと、光反射シートの機械的強度が低下し、或いは、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮することによる光反射シートの光線全反射率の向上効果が低下することがある一方、厚いと、液晶表示装置の薄型化に供することができないことがあるので、0.5〜20mmが好ましい。
そして、上記熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下の温度にて圧縮して、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡ができるだけ破れないように、好ましくは、気泡破れが発生しないようにしながら、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁の一部を山折れ状態及び谷折れ状態に屈折変形させることによって、熱可塑性樹脂発泡シートの厚みを復元不能に薄くする。
ここで、熱可塑性樹脂発泡シートを該熱可塑性樹脂発泡シートを構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下で圧縮するのは、熱可塑性樹脂は、ガラス転移温度を境にしてガラス状のかたい状態からゴム状(軟化状態)に変化するので、熱可塑性樹脂をガラス転移温度以下にてガラス状のかたい状態に維持したまま、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮することで、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁を復元不能に山折れ状態及び谷折れ状態に屈折変形させることができるからである。
一方、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度を超えた温度にて圧縮すると、熱可塑性樹脂発泡シートは軟化状態となっており、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡は球状或いはこれに類似した形態を保持したまま可逆的に変形を生じるのみで、気泡を構成している気泡壁は屈折変形され難く、又、気泡破れを生じて光反射シートの表面性が低下する虞れもあり、光反射シートの光線全反射率を向上させることができない。
熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮する際、熱可塑性樹脂発泡シートの温度は常温であることが好ましいが、熱可塑性樹脂発泡シートを構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度よりも20℃低い温度以下がより好ましく、熱可塑性樹脂発泡シートを構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度よりも30℃低い温度以下が特に好ましい。
又、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮する方法としては、特に限定されず、例えば、(1) 熱可塑性樹脂発泡シートを上下一対の平板からなる成形型内に供給し、上下平板によって熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮する方法、(2) 熱可塑性樹脂発泡シートを上下一対の回転ロール間に供給して熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮する方法などが挙げられ、熱可塑性樹脂発泡シートをその気泡破れを生じさせることなく所望厚みに圧縮させることができる点で上記(1) の方法が好ましい。
そして、熱可塑性樹脂発泡シートにその厚み方向に圧縮力を加える時間は、短いと、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁を完全に山折れ状態及び谷折れ状態に屈折変形させることができず、得られる光反射シートの光反射性能が低下することがあるので、0.1秒以上が好ましいが、長すぎると光反射シートの生産性が低下することがあるので、1〜30秒がより好ましい。
又、熱可塑性樹脂発泡シートを圧縮する際に常温にて行うことが生産性及びエネルギーコストの観点から好ましく、熱可塑性樹脂発泡シートを構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度は40℃以上が好ましい。
そして、熱可塑性樹脂発泡シートの圧縮度合いは、小さいと、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁を十分に山折れ状態及び谷折れ状態に屈折させることができず、得られる光反射シートの光反射性能が向上しない一方、大きいと、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡破れが発生し、かえって光反射シートの光反射性能が低下すると共に、熱可塑性樹脂発泡シートの圧縮に要する労力が大きくなる割りには、光反射シートの光反射性能の向上が余り見られないので、圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みが圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの90%以下となるように調整する必要があり、10〜90%が好ましく、20〜80%がより好ましく、30〜70%が特に好ましい。
本発明の光反射シートは、熱可塑性樹脂発泡シートからなり、この熱可塑性樹脂発泡シートを上記熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下の温度にて圧縮することにより、この熱可塑性樹脂発泡シートの気泡が上記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向に圧壊されて、気泡壁の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡を含有しており、気泡壁の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡が全体の気泡のうちの50%以上を占めていることを特徴とするので、光反射シート内に入射した光を気泡壁の屈折部において効果的に反射させることができ、よって、光反射シートは、優れた光反射性能を有する。
そして、本発明の光反射シートは、光反射シートの有する厚みよりも厚い熱可塑性樹脂発泡シートを原料とし、この熱可塑性樹脂発泡シートを厚み方向に圧壊させていることから、光反射シートは、この光反射シートと同一厚みを有する熱可塑性樹脂発泡シートから製造された場合に比して、より多くの気泡を含有している。
従って、本発明の光反射シートは、その厚みが薄い場合にあっても、気泡数が多いことから、気泡壁の有する総表面積も多く、気泡壁を構成している熱可塑性樹脂と、気泡内の空気との界面にて光を効果的に屈折、反射させることができ、本発明の光反射シートは優れた光反射性能を有する。
しかも、本発明の光反射シートは、気泡をその厚み方向に圧縮させることによって不可逆的に変形させていることから、互いに隣接する気泡間における気泡の中心間の距離が短くなっており、これら気泡における光反射を効率的なものとすることができ、よって、光反射シートは、優れた光反射性能を有している。
更に、本発明の光反射シートは、これを構成している熱可塑性樹脂発泡シートの気泡壁を屈折変形させ、この屈折部によって光反射性能の向上を図っており、熱可塑性樹脂発泡シートを延伸する必要がないことから、熱成形性にも優れ、しかも、本発明の光反射シートは、熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮して製造したものであって、厚みを薄くすることができ、即ち、本発明の光反射シートは、薄くて熱成形性に優れているので所望形状に正確に成形することができる。
そして、上記光反射シートにおいて、熱可塑性樹脂発泡シートが押出発泡法によって製造されたものである場合には、熱可塑性樹脂発泡シートの表面性が優れており、光を均一に反射させることができる。
又、本発明の光反射シートの製造方法は、熱可塑性樹脂発泡シートを該熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下の温度にて上記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向に圧縮し、圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みを圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの90%以下とすることを特徴とし、熱可塑性樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁の一部を山折り及び谷折り状態に屈折させて気泡を扁平な状態としており、得られる光反射シートは、この光反射シート内に入射した光を気泡壁の屈折部分において効果的に反射させることができ優れた光反射性能を有している。
しかも、本発明の光反射シートの製造方法によれば、光反射シートの厚みよりも厚い熱可塑性樹脂発泡シートを原料とし、この熱可塑性樹脂発泡シートを厚み方向に圧縮させて厚みを薄くしていることから、光反射シートは、この光反射シートと同一厚みを有する熱可塑性樹脂発泡シートから製造された光反射シートと比較して、より多くの気泡数を含有している。
従って、本発明の光反射シートの製造方法で製造された光反射シートは、気泡壁の総表面積、即ち、気泡壁を構成する熱可塑性樹脂と、気泡内の空気との界面の総表面積が広く形成されており、この総表面積の広い界面において光を屈折、反射させることができ、よって、得られる光反射シートは優れた光反射性能を有している。
そして、本発明の光反射シートの製造方法によれば、厚みの厚い熱可塑性樹脂発泡シートをその厚み方向に圧縮させて薄くして光反射シートを製造しているので、光反射シートを構成している熱可塑性樹脂発泡シート内に含まれている気泡数を減少させることなく、光反射シートの厚みを薄くすることができると同時に、光反射シートに延伸工程や無機物などの添加を必要とせず、よって、得られる光反射シートは、熱成形性に優れ所望形状に正確に成形することができると共に軽量性にも優れている。
(実施例1)
押出発泡法によって製造された厚さが6.80mmのポリスチレン系樹脂発泡シート(積水化成品工業社製 商品名「エスレンウッド」、光線全反射率:83.7%、見掛け密度:0.071g/cm3 )から一辺が40mmの平面正方形状の発泡シート片を切り出した。なお、ポリスチレン系樹脂発泡シートを構成しているポリスチレン系樹脂のガラス転移温度は98℃であった。
上下一対の平板を備えた成形型を有する成形機(東洋精機製作所社製 商品名「mini test press・10type SC」)を用い、この成形機の成形型内に発泡シート片を供給し、この発泡シート片を温度25℃、圧力10MPaの条件下にて15秒間に亘って厚み方向に圧縮して厚さが2.80mmの光反射シートを得た。なお、圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みは、圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの41%(=100×2.80/6.80)であった。
得られた光反射シートを構成しているポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡は、その多くの気泡において、気泡壁が、山折れ状態に屈折変形された山折れ部と、谷折れ状態に屈折変形された谷折れ部の双方を有していた。
(実施例2)
発泡シート片の圧縮時の圧力を10MPaの代わりに5MPaとしたこと以外は実施例1と同様にして光反射シートを得た。
得られた光反射シートを構成しているポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡は、その多くの気泡において、気泡壁が、山折れ状態に屈折変形された山折れ部と、谷折れ状態に屈折変形された谷折れ部の双方を有していた。
(実施例3)
発泡シート片を温度25℃、圧力1MPaの条件下にて5秒間に亘って厚み方向に圧縮したこと以外は実施例1と同様にして光反射シートを得た。
得られた光反射シートを構成しているポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡は、その多くの気泡において、気泡壁が、山折れ状態に屈折変形された山折れ部と、谷折れ状態に屈折変形された谷折れ部の双方を有していた。
(実施例4)
発泡シート片の圧縮時の圧力を10MPaの代わりに30MPaとし、発泡シート片の圧縮時間を15秒間の代わりに30秒間としたこと以外は実施例1と同様にして光反射シートを得た。
得られた光反射シートを構成しているポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡は、その多くの気泡において、気泡壁が、山折れ状態に屈折変形された山折れ部と、谷折れ状態に屈折変形された谷折れ部の双方を有していた。
(実施例5)
発泡シート片の圧縮時の圧力を10MPaの代わりに30MPaとし、発泡シート片の圧縮時間を15秒間の代わりに120秒間としたこと以外は実施例1と同様にして光反射シートを得た。
得られた光反射シートを構成しているポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡は、その多くの気泡において、気泡壁が、山折れ状態に屈折変形された山折れ部と、谷折れ状態に屈折変形された谷折れ部の双方を有していた。
(実施例6)
熱可塑性樹脂発泡シートとして、押出発泡法によって製造された厚さが2.30mmのポリスチレン系樹脂発泡シート(積水化成品工業株式会社 商品名「エスレンシート」、光線全反射率:79.8%、見掛け密度:0.085g/cm3 )を用いたこと、圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みが、圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの63%となるように調整したこと以外は実施例1と同様にして厚みが1.45mmの光反射シートを得た。なお、ポリスチレン系樹脂発泡シートを構成しているポリスチレン系樹脂のガラス転移温度は98℃であった。
得られた光反射シートを構成しているポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡は、その多くの気泡において、気泡壁が、山折れ状態に屈折変形された山折れ部と、谷折れ状態に屈折変形された谷折れ部の双方を有していた。
(実施例7)
熱可塑性樹脂発泡シートとして、厚さが1.00mmのポリエチレンテレフタレート系樹脂発泡シート(古河電気工業社製 商品名「MC−PET」、光線全反射率:96.5%、見掛け密度:0.27g/cm3 )を用いたこと、圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みが、圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの51%となるように調整したこと以外は実施例1と同様にして厚みが0.51mmの光反射シートを得た。なお、ポリエチレンテレフタレート系樹脂発泡シートを構成しているポリエチレンテレフタレート系樹脂のガラス転移温度は78℃であった。
得られた光反射シートを構成しているポリエチレンテレフタレート系樹脂発泡シートの気泡は、その多くの気泡において、気泡壁が、山折れ状態に屈折変形された山折れ部と、谷折れ状態に屈折変形された谷折れ部の双方を有していた。
(比較例1)
熱可塑性樹脂発泡シートとして、押出発泡法によって製造された厚さが2.30mmのポリスチレン系樹脂発泡シート(積水化成品工業株式会社 商品名「エスレンシート」、光線全反射率:79.8%、見掛け密度:0.085g/cm3 )を用いたこと、発泡シート片を温度110℃、圧力5MPaの条件下にて30秒間に亘って厚み方向に圧縮し、圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みが、圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの33%となるように調整したこと以外は実施例1と同様にして厚みが0.77mmの光反射シートを得た。なお、ポリスチレン系樹脂発泡シートを構成しているポリスチレン系樹脂のガラス転移温度は98℃であった。
得られた光反射シートのポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡を構成している気泡壁を山折れ状態及び谷折れ状態に充分に屈折変形させることができず、光反射シートの光線全反射率は76.4%となっており、原料となったポリスチレン系樹脂発泡シートよりも光線全反射率が低下していた。
(比較例2)
圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みが、圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの93%となるように調整したこと以外は実施例1と同様にして厚みが6.30mmの光反射シートを得た。
得られた光反射シートを構成しているポリスチレン系樹脂発泡シートの気泡壁を十分に屈折変形させることができず、光反射シートの光線全反射率は83.1%と低いものであった。
得られた光反射シートの光線全反射率、見掛け密度、厚さ、及び、気泡壁21の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡2の全気泡に対する割合を測定し、その結果を表2に示した。なお、表1に熱可塑性樹脂発泡シートの圧縮条件(圧縮温度、圧縮時の圧力、圧縮時間)を示した。表2において、「気泡壁21の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡2の全気泡に対する割合」を「屈折変形気泡割合」と、「光反射シートの厚み(圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚み)を圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みで除した値に100を乗じた値」を「圧縮率」と表記した。
本発明の光反射シートを示した模式縦断面図である。 本発明の光反射シートを示した拡大写真である。
符号の説明
1 熱可塑性樹脂発泡シート
2 気泡
21 気泡壁
21a 山折れ部
21b 谷折れ部
A 光反射シート

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂発泡シートからなり、この熱可塑性樹脂発泡シートを上記熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下の温度にて圧縮することにより、この熱可塑性樹脂発泡シートの気泡が上記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向に圧壊されて、気泡壁の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡を含有しており、気泡壁の一部に山折れ状態に屈折変形した山折れ部と谷折れ状態に屈折変形した谷折れ部とを有する気泡が全体の気泡のうちの50%以上を占めていることを特徴とする光反射シート。
  2. 熱可塑性樹脂発泡シートが押出発泡法によって製造されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光反射シート。
  3. 熱可塑性樹脂発泡シートを該熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下の温度にて上記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向に圧縮し、圧縮後の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みを圧縮前の熱可塑性樹脂発泡シートの厚みの90%以下とすることを特徴とする光反射シートの製造方法。
  4. 熱可塑性樹脂発泡シートを構成している熱可塑性樹脂のガラス転移温度が40℃以上であることを特徴とする請求項3に記載の光反射シートの製造方法。
  5. 熱可塑性樹脂発泡シートは、その光線全反射率が70%以上であり且つ見掛け密度が0.02〜0.5g/cm3 であると共に厚みが0.5〜20mmであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の光反射シートの製造方法。
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