JP4727507B2 - 天井改修方法 - Google Patents
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Description
この方法の場合、解体作業が発生するため、住人の引越しが必要になるうえ、解体範囲をフィルム材等で密封状態に取り囲み、さらにその中で解体作業を行う作業員は防塵マスク等を使用した大掛かりな装備が必要であった。
これに対し、アスベストを除去せずに残置した状態で改装する方法として、アスベストを囲い込む方法や封じ込める方法がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献2は、既存の天井面に沿って新たに膜天井シートを敷設する方法である。膜天井シートは、天井面の周囲に沿って配置されている既設の木廻り縁に垂直材および水平材からなる断面略L字形の膜天井廻り縁をステープルで固定し、膜天井シートの周縁に設けられた断面U字形の係止部材を膜天井廻り縁の水平材の先端に形成された断面鉤形の係止部に引っ掛けることで既存の天井面に沿って敷設される。
特許文献2は、天井を膜天井シートで覆ってしまうので、膜天井シートを敷設した後は、アスベスト層が露出せず封じ込むことができるが、この膜天井シートを敷設する際には、アスベストが露出している状態であるから、不用意にアスベスト面に触れてしまうおそれがあり、作業環境の改善が求められていた。
この方法では、既設部品の撤去作業を袋状フィルムによって囲った状態で行うことができるとともに、取り外した既設部品を袋状フィルム内に収納したまま撤去することができる。
天井がフィルムシートで覆われた上に膜天井シートによって二重に覆われるから、例えばアスベストが天井に使用される場合においてアスベスト片が飛散することを防止できる。
また、フィルムシートによって予め天井表面を覆った状態として膜天井シートを敷設するから、膜天井シートの施工中にアスベストを含んだ天井に触れることなく施工でき、安全性を向上させることができる。このため、施工中における住人の引越しも不要となる。この場合、フィルムシートはさらに膜天井シートによって覆われるから、フィルムシート自体は薄膜によって構成することができ、その取扱いを容易にして、全体の施工性を向上させることができる。
図1は本実施の形態による膜天井の設置状態を示す図であり、この図1に示すように、この膜天井1は、住宅などの建築物の室内においてアスベストが使用された天井2を改装(リフォーム)する際に、天井2に沿うようにして敷設したものである。室内の四方の各壁面3の上端部には、天井2の周縁部全周にわたって既設の木廻り縁4が取り付けられており、膜天井1は、この木廻り縁4を利用して固定されている。
ここで、アスベストが使用された天井2は、例えば従来多く使用されていたアスベストを含んだ天井材料や吹付け材仕上げの材料による天井を対象とする。
フィルムシート5は、例えばポリエチレン等の透明な軟質樹脂を薄膜に形成してなるものであり、天井2の表面に密接させられ、その全面を覆った状態として、その四辺が木廻り縁4の高さ方向の上部位置に天井3の周縁に沿って接着材としての両面テープ7によって固定されている。この両面テープ7は、例えば弾性樹脂(ブチルゴムを含む)の両面に接着剤(粘着剤)を塗付加工してなるものであり、接着面は剥離紙によって覆われている。
このシーリング材12としては、例えば弾性樹脂(ブチルゴムを含む)の両面に接着剤(粘着剤)を塗付加工してなる両面テープなどを使用することが好ましい。そして、この膜天井廻り縁11の垂直材11Aは、この垂直材11Aからシーリング材12、木廻り縁4を貫通させてビス13が壁面3に打ち込まれて固定されている。
また、膜天井廻り縁11の水平材11Bの先端部には、上方に延びさらに垂直材11Aに向けて折り返すように屈曲した断面略鉤形の係止部13が長さ方向に沿って形成されており、この係止部13によって長さ方向に沿う溝部14が形成される。
なお、膜天井シート6の表面は、室内天井として好みのデザインのシートを使用することができる。
先ず、両面テープ7をその一方の接着面に剥離紙を付着したまま既存の木廻り縁4の上部に貼り付けておく。
このロール台32A・32Bを床面33上に置いておき、ロール31からフィルムシート5を引き出しながら使用する。改修しようとする天井2の寸法よりも5000mm程度長めに引き出す。これは、天井高さは概ね2500mmであることから、天井2から壁面3にフィルムシート5を垂らして養生として利用するためである。他の辺についてはフィルムシート5に養生シート(図示略)を継ぎ足せばよい。
まず、図8に示すようにフィルムシート5の材料から作った袋状フィルム41をフィルムシート5の下面に貼り付ける。この袋状フィルム41は、内部にグローブ42が一体に形成され、外側からグローブ42に手を差し込んで袋状フィルム41内の作業を行うことができるようになっている。この袋状フィルム41の中にドライバー43やカッター44等の必要な工具を入れた状態として、既設部品45を囲む大きさのリング枠46に通すとともに、このリング枠46上に配置される袋状フィルム41の開口部付近に両面テープ47を固着しておく。そして、図8の矢印で示すように、リング枠46毎、袋状フィルム41を既設部品45に被せて天井2に敷設されているフィルムシート5に固着する。
また、天井2の四隅にでは、膜天井廻り縁11の上から図3に示す補強部材21を接合する。
また、図7に示すように膜天井回り縁11から垂れ下がっている部分のフィルムシート5は、最後に膜天井シート5を敷設した後、膜天井回り縁11の下縁に沿って切断する。
このようにして膜天井シート6を敷設すると、膜天井シート6と天井2との間には、室内空間Rと遮断された密封空間Tが形成されて天井2が囲い込まれた状態となる。しかも、天井2の表面はフィルムシート5が密接に覆った状態とされている。
また、本実施の形態ではアスベストが使用された天井2を対象としているが、アスベストを含まない吹き付け天井やコンクリートが露出した天井などで剥がれ落ちを防止するための改装に適用してもかまわない。
また、フィルムシート5は透明なもので目視点検を可能としたものであるが、とくに点検などの必要がない場合などでは透明性を有するシートであることに限定はされない。
木廻り縁4が設けられていない場合に適用することもでき、その場合は膜天井廻り縁11を壁面3に直接固定すればよい。
さらにまた、膜天井廻り縁11の係止部13と膜天井シート6の係止部材16との係止構造も、両者が係止状態となる他の構造を採用してもよい。
Claims (1)
- 天井周囲の壁面に天井の周縁に沿って接着材を固定し、この接着材にフィルムシートを固着しながら該フィルムシートによって天井表面を覆った状態とし、その後、前記接着材よりも下方位置の壁面に膜天井廻り縁を固定し、この膜天井廻り縁に周縁を係止させながら膜天井シートを天井に沿って敷設する天井改修方法であって、
前記膜天井シートを敷設する前に、天井から撤去すべき既設部品を覆った状態の前記フィルムシートの上から袋状フィルムを被せるようにしてフィルムシートに袋状フィルムの開口部をリング枠を用いて固着するとともに、その袋状フィルムの中に工具を入れておき、袋状フィルムの一部を介して外部から工具を操作しながら袋状フィルム内でフィルムシートの一部を切り抜いて既設部品を取り外した後、取り外した既設部品を袋状フィルムの下部に収容した状態として上部を窄めて結束し、その結束部分から袋状フィルムを切り離すことにより、既設部品を天井から撤去することを特徴とする天井改修方法。
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